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【発明の名称】 搾乳機械の洗浄装置、洗浄方法、並びに搾乳機械
【発明者】 【氏名】レナツス イグナチウス ヨセフス フランセン

【要約】 【課題】搾乳機械を動物が訪れないオフピーク時期を選んで洗浄を自動的に行うようにした搾乳機械の洗浄装置、洗浄方法、並びに搾乳機械を提供する。

【解決手段】洗浄を開始するための洗浄開始装置(35)を含み搾乳機械(33)の少なくとも1部を洗浄するための洗浄装置(42)と、動物が搾乳機械を訪れる時点を記憶するようになっているメモリ(37)を有するコンピュータを設けた搾乳機械とを備えた、動物を搾乳するための装置である。該メモリに記憶された動物の訪れた時点に関する過去のデータに基づき、上記コンピュータから発せられた洗浄開始信号により、上記洗浄開始装置が駆動される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄を開始するための洗浄開始装置を含み搾乳機械の少なくとも1部を洗浄するための洗浄装置と、動物が搾乳機械を訪れる時点を記憶するようになっているメモリを有するコンピュータを設けた搾乳機械とを備えた、動物を搾乳するための装置において、該メモリに記憶された動物の訪れた時点に関する過去のデータに基づき、上記コンピュータから発せられた洗浄開始信号により、上記洗浄開始装置が駆動されることを特徴とする動物の搾乳装置。
【請求項2】 動物の身元を確定すると共に、動物が搾乳機械を訪れたことを検出するための識別装置を上記搾乳機械に設け、該識別装置からのデータにより、上記コンピュータが動物が訪れる時点をメモリに記憶することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】 上記コンピュータが、搾乳機械への訪問のオフピーク時期を確定するための分析ユニットを含むことを特徴とする請求項1または2記載の装置。
【請求項4】 平均洗浄期間が上記コンピュータのメモリに記憶されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の装置。
【請求項5】 過去のデータにより、オフピーク時期が所定期間内に予定されていることを示すオフピーク信号を、上記コンピュータが発することを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項6】 平均洗浄期間と少なくとも比較可能な予想期間をもってオフピーク時期の始めに到達した時、上記コンピュータが洗浄開始装置を駆動する信号を発することを特徴とする請求項3または5記載の装置。
【請求項7】 上記コンピュータが、洗浄開始装置を1日に3回駆動することを特徴とする請求項1から6のいずれか記載の装置。
【請求項8】 洗浄液を収容するタンクと、該洗浄液を洗浄すべき部分に供給するため該タンクに連結された供給管と、該洗浄液を加熱するための加熱装置とを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の装置。
【請求項9】 オフピーク信号を受けた直後に上記加熱装置を駆動するための加熱開始装置を設けたことを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項10】 洗浄液の温度を測定し上記洗浄開始装置に温度信号を送るための測定装置を設け、該温度信号が所定の温度値に達した後に洗浄開始装置が洗浄を開始することを特徴とする請求項8または9記載の装置。
【請求項11】 上記温度測定装置により測定された加熱データを記憶するためのメモリを設けたことを特徴とする請求項10記載の装置。
【請求項12】 上記メモリに記憶された加熱データと上記測定装置により測定された洗浄液の瞬間温度によって、所定温度値に達するまでの残りの加熱期間を決定するための計算装置を設けたことを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項13】 洗浄すべき搾乳機械に動物が居るか居ないかを検出する検出装置を、上記装置に設けたことを特徴とする請求項1から12のいずれか記載の装置。
【請求項14】 上記検出装置が洗浄開始装置に信号を送るようになっていることを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項15】 上記洗浄開始装置が、洗浄すべき搾乳機械に動物が居ないことを示す信号を検出装置から受けた時のみ駆動可能であることを特徴とする請求項14記載の装置。
【請求項16】 動物の身元を確定するための識別装置を設け、該識別装置が動物の予想搾乳期間に関するデータを含み、上記搾乳機械が計算装置により制御される入り口ゲートを有し、該入り口ゲートが予想搾乳期間と残りの加熱期間とを利用するアルゴリズムによって閉鎖されることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項17】 上記メモリに記憶された動物の訪れた時点に関する過去のデータが動物の最後に訪れた時点を含み、現在の時間と最後に訪れた時点との間の期間を測定するための測定装置とその期間を閾値と比較する比較装置とを上記コンピュータに設け、その期間が閾値を越えるか同じになった時にコンピュータが発する洗浄開始信号によって上記洗浄開始装置が駆動されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項18】 上記搾乳機械が、ティートカップを自動的に乳頭に連結するためのロボットアームを有する自動搾乳機械により構成されていることを特徴とする請求項1から17のいずれか記載の装置。
【請求項19】 搾乳機械を訪れるオフピーク時期を確定する段階を含み、オフピーク時期中少なくとも部分的に該搾乳機械の少なくとも1部の洗浄が行われることを特徴とする、動物を搾乳するための搾乳機械の少なくとも1部を洗浄する方法。
【請求項20】 上記方法が洗浄液を加熱する段階を含み、洗浄の開始に先立つ所定の時点で洗浄液の加熱が開始されることを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】 洗浄液の温度が測定され、温度が所定の温度値に達した後洗浄が開始されることを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項22】 測定された加熱データがメモリに記憶されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項23】 上記メモリに記憶された加熱データと測定された洗浄液の瞬間温度によって、所定温度値に達するまでの残りの加熱期間が決定されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】 上記搾乳機械内に動物が居るか居ないかが検出されることを特徴とする請求項19から23のいずれか記載の方法。
【請求項25】 上記搾乳機械内に動物が居ない時のみ洗浄が駆動されることを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項26】 動物の身元と予想搾乳期間とが確定され、この予想搾乳期間が残りの加熱期間よりも長い時は、動物は搾乳機械に近づけないことを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項27】 ティートカップを自動的に乳頭に連結するロボットアームを有する自動搾乳機械の少なくとも1部が洗浄されることを特徴とする請求項19から26のいずれか記載の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄を開始するための洗浄開始装置を含み搾乳機械の少なくとも1部を洗浄するための洗浄装置と、動物が搾乳機械を訪れる時点を記憶するようになっているメモリを有するコンピュータを設けた搾乳機械とを備えた、動物を搾乳するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような装置はオランダ国特許出願第1007727号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置では、農夫が動物を搾乳しようとする瞬間に装置が洗浄中であるというようなことがしばしば生じる。これは勿論望ましくない。さらに、このような装置はエネルギーコストが比較的高いように思われる。本発明はこれらの欠点を防止するか、或いは少なくとも部分的に制限することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明によれば、メモリに記憶された動物の訪れた時点に関する過去のデータに基づき、コンピュータから発せられた洗浄開始信号により、洗浄開始装置が駆動されることを特徴とする上記タイプの洗浄装置が提供される。本発明は、既知の装置が、1日にわたって搾乳機械を訪れる動物の実際の数を考慮に入れていないという洞察に基づく。
【0005】本発明によれば、メモリに記憶された動物の訪れた時点に関する過去のデータに基づき、コンピュータから発せられた洗浄開始信号により、洗浄開始装置を駆動することにより、良好な洗浄時点を選択することが可能となる。かくして1つ以上の洗浄が簡単に且つ自動的に計画出来る。
【0006】動物が搾乳機械を訪れる時点を確定するための別体のユニットを搾乳機械に設けてもよいが、好適には動物の身元を確定すると共に動物が搾乳機械を訪れたことを検出する識別装置を搾乳機械に設け、該識別装置からのデータにより、コンピュータが動物が訪れる時点をメモリに記憶するようにする。通常、搾乳機械が、ティートカップを自動的に乳頭に連結するロボットアームを有する自動搾乳機械により構成されている場合特に、このような識別装置は既に搾乳機械についている。従ってこの識別装置を訪問時点の確定にも利用することが出来る。
【0007】コンピュータが、搾乳機械への訪問のオフピーク時期を確定する分析ユニットを含むと、特に効果的である。過去のデータにより、オフピーク時期が近づいていることを示すオフピーク信号をコンピュータが発するのが好ましい。このように、搾乳機械が殆ど訪問されない期間中に自動的に洗浄することが可能であり、洗浄の結果動物に与える不都合を最小限に抑える。オフピーク信号は洗浄開始信号であってもよいが、予定オフピーク時期の前の所定時点で発せられる別の信号であるほうが好ましく、所望により、正規の洗浄が行われる前にいくつかの予備動作を開始することが出来る。
【0008】平均洗浄期間がコンピュータのメモリに記憶されている場合は、コンピュータは好適には、平均洗浄期間と少なくとも比較可能な予想期間をもってオフピーク時期の始めに到達した時、洗浄開始装置を駆動する信号を発することが可能である。こうして自動的な洗浄開始が可能であり、オフピーク時期の長さを平均洗浄期間と比較することも出来る。特にオフピーク時期が平均洗浄期間よりも過度に短くなければ、洗浄を行うことが出来る。適正な衛生状態を保つために1日に少なくとも3回洗浄を行う場合、これは特に重要である。こうしてコンピュータは洗浄開始装置を1日に3回駆動することが出来、これらの期間として、好適には3回の長いオフピーク時期が選ばれる。
【0009】本発明による装置の1実施例は、好適には洗浄液を含むタンクと、洗浄液を洗浄すべき部分に供給するため該タンクに連結された供給管と、洗浄液を加熱するための加熱装置とを含む。
【0010】オフピーク信号を受けた直後に加熱装置を駆動するための加熱開始装置を装置に設けると、特に迅速な洗浄が得られる。これにより、実際の洗浄が始まろうとする瞬間に、洗浄液は所望の温度に達しているのである。
【0011】好適な実施例では、装置に、洗浄を開始するための洗浄開始装置と洗浄液の温度を測定し洗浄開始装置に温度信号を送るための測定装置とを設け、温度信号が所定の温度値に達した後に洗浄開始装置が洗浄を開始する。こうして洗浄開始装置が所定の温度に達した時のみ、実際の洗浄が行われる。かくして、望ましからざる結果を招くような低すぎる温度で洗浄が行われることを防ぐ。
【0012】温度測定装置により測定された加熱データを含むメモリを、装置に設けると効果的である。これら加熱データは特に、装置が正しく働いているかどうかをチェックするために使用してもよい。
【0013】搾乳機械は、メモリに記憶された加熱データと測定装置により測定された洗浄液の瞬間温度とによって、所定温度値に達するまでの残りの加熱期間を決定するための計算装置を設けたことを特徴とする、本発明による装置の1実施例においてより効果的に使用される。所望温度値に達するまで洗浄液の加熱は時間がかかるので、この期間中(農夫にとって充分と考えられるならば)多分別の動物を搾乳してもよい。或いは動物の搾乳を優先させることも出来るので、動物の搾乳が終わるまで洗浄液の温度が保たれる。さらに、洗浄装置が始まる前に洗浄液の温度を不必要に長く保つ必要はない。これはエネルギーの節約になる。
【0014】特に動物の安全を保証するために、1実施例では、洗浄すべき搾乳機械に動物が居るか居ないかを検出する検出装置を、上記装置に設ける。該検出装置は好適には洗浄開始装置に信号を送るようにされ、洗浄開始装置は特に、洗浄すべき搾乳機械に動物が居ないことを示す信号を検出装置から受けた時のみ駆動可能である。
【0015】本発明によれば、動物の身元を確定するための識別装置を装置に設け、該識別装置が動物の予想搾乳期間に関するデータを含み、搾乳機械が計算装置により制御される入り口ゲートを有し、該入り口ゲートが予想搾乳期間と残りの加熱期間とを利用するアルゴリズムによって閉鎖される場合、高度に自動化された装置の機能が得られる。動物の身元と、対応する(更新された)予想搾乳期間を確定するこのような識別装置はそれ自体既知である。
【0016】本発明による装置のさらに好適な実施例では、メモリに記憶された動物の訪れた時点に関する過去のデータが動物の最後に訪れた時点を含み、現在の時間と最後に訪れた時点との間の期間を測定するための測定装置とその期間を閾値と比較する比較装置とをコンピュータに設け、その期間が閾値を越えるか同じになった時にコンピュータが発する洗浄開始信号によって洗浄開始装置が駆動される。その結果、予め調整された閾値を越えるか同じになった一定期間中に、動物が装置を訪れないと、洗浄が自動的に開始される。
【0017】本発明はさらに、搾乳機械を訪れるオフピーク時期を確定する段階を含み、オフピーク時期中少なくとも部分的に搾乳機械の少なくとも1部の洗浄が行われることを特徴とする、動物を搾乳するための搾乳機械の少なくとも1部を洗浄する方法に関する。
【0018】この方法は特に、洗浄液を加熱する段階を含み、洗浄の開始に先立つ所定の時点で洗浄液の加熱が開始される。
【0019】好適には洗浄液の温度が測定され、温度が所定の温度値に達した後洗浄が開始される。加熱データがメモリに記憶されると効果的である。特に、ティートカップを自動的に乳頭に連結するためのロボットアームを有する自動搾乳機械が洗浄される。添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、1つまたはそれ以上の搾乳機械33の少なくとも1部を洗浄するための洗浄装置42を設けた、動物を搾乳するための装置1の1実施例を示す。本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、当業者の範囲内で本発明の種々の具体的な実施例が可能であることは明らかである。
【0021】図1に示すような搾乳機械、特に自動搾乳機械の少なくとも1部を洗浄するための洗浄装置42は、洗浄液(すすぎ液も意味する)のためのタンク2を含む。供給管3がタンク2に連結されている。供給管3自体を水供給装置に連結してもよい。供給管3には、例えばタンク2から離れる方向に洗浄液が供給管3に流れ込むのを防止するための保護装置4が設けられる。供給管3にはさらに、好適には、洗浄液が加熱される熱交換器5が含まれる。熱交換器5はミルクの冷却中発生する熱を利用することが出来る。
【0022】タンク2にはタンク2内に存在する液体が加熱される加熱装置或いは加熱素子6が設けられる。加熱された液体は、それ自体既知の熱洗浄に使用される。
【0023】供給管3には例えば第1閉鎖弁7が設けてある。第2閉鎖弁9を設けた第1放出管8が、さらに供給管3に連結されている。第1閉鎖弁7とタンク2の間の供給管3に、第3閉鎖弁10が設けてある。第1放出管8が供給管3に連結された位置に別の管11が連結され、これはそれぞれ第4閉鎖弁13を備えた2本の管12に分割される。
【0024】該2本の管12の先端に、搾乳機械33のティートカップ15に連結される連結素子14が設けられている。連結素子14を介して、液体をティートカップ15とそれに連結されたミルク管に供給することが出来る。他方の管12に搾乳クラスタを連結することが出来るのは明らかであり、また搾乳機械33の他の部分を洗浄するために、さらに別の管12が別の液体管11から分岐することも可能である。
【0025】第1放出管8と別の放出管11とが供給管3に連結された交差点16において、塩基または酸等の添加物を洗浄液またはすすぎ液に供給することの出来る計量装置18のための別の管17が連結されている。計量装置18は例えばコンピュータ制御の計量ユニット19を含む。
【0026】第1放出管8は、フィルタ20と、非帰還弁21と、緩衝タンク22を含む。緩衝タンク22は、供給管23を含み、これを介して添加物が緩衝タンク22に供給される。供給管23は第5閉鎖弁24により閉鎖される。計量装置18と同様な計量装置が供給管23に連結されている。緩衝タンク22にはさらに、圧縮空気管25が連結され、これにより圧力が緩衝タンク22とその内部の洗浄液またはすすぎ液に加えられる。
【0027】緩衝タンク22にはさらに、本実施例では2本の別の管27に分岐される緩衝放出管26が設けられている。別の管27の数が、搾乳機械の洗浄箇所の数に依存することは明らかである。各管27には第6閉鎖弁28が設けてある。管27の先端に噴射洗浄装置29が設けられ、これにより搾乳機械33の1部が洗浄液及び/またはすすぎ液で洗浄される。
【0028】装置29は例えば噴射ヘッド30を含む。1つの例では動物の乳頭を洗浄するためのブラシ31が装置29により洗浄され、一方、全体を図示しない搾乳ロボットのロボットアーム32の1部が別の装置により洗浄される。
【0029】装置1は、加熱装置6によって液体の加熱を開始する加熱開始装置34を含む。加熱開始の瞬間は、オフピーク信号を受けた直後、或いはオフピーク信号を受けた後所定時間内である。そのようなオフピーク信号は、メモリ37内の過去の訪問データに基づき、洗浄開始装置35のコンピュータにより発せられる。オフピーク信号が所定期間内に予定されていることを、これら過去のデータによって分析及び/または計算装置38が計算すると、このようなオフピーク信号が出される。
【0030】測定装置36が洗浄液の温度を測定して、温度信号を洗浄開始装置35に供給する。所定の温度値に達したことを温度信号が示すと、洗浄開始装置35が実際の洗浄を開始する。このため洗浄開始装置35は、装置42の洗浄に関係する箇所に連結されている。
【0031】メモリ37は装置のチェックを提供し、そのために温度測定装置36によって測定された加熱データを含む。メモリ37に記憶された加熱データと、測定装置36により測定された洗浄液の瞬間温度とによって、計算装置38が、所定の温度値に達するまでの残りの加熱期間を計算することが出来る。
【0032】動物が搾乳されている瞬間に搾乳機械33を洗浄するのを防止するために、洗浄すべき搾乳機械33に動物が居るか居ないかを検出するための検出装置39を使用してもよい。このため検出装置39は洗浄開始装置35に信号を送る。
【0033】装置1は好適には下記のように作用する。開始段階で、訪問のオフピーク時期が、例えばキーボードを使って農夫により入力される。オフピーク時期の数は農夫によって選択されるが、衛生的見地から少なくとも3回である。
【0034】農夫はさらに、オフピーク時期の予想開始と早めに出すべきオフピーク信号との間の時間を入力する。入力されたデータに基づきオフピーク時期が始まると、まずオフピーク信号が出される。このオフピーク信号は特に、液体が加熱されるように加熱装置6を確実に駆動させる。
【0035】検出装置39は、搾乳機械内に動物が居るか居ないかを検出する。動物が居る場合、搾乳機械33を動物が離れたことを示す検出装置39からの信号を受けた時のみ、洗浄開始装置35は実際の洗浄を開始する。
【0036】搾乳機械33及び洗浄装置42をより効果的に利用するために、それ自体既知の識別装置40が、搾乳されるために搾乳機械33を訪れる動物の身元を確定する。この識別に基づき、動物の予想搾乳期間が得られ、メモリ37に記憶され、おそらく継続的に更新される。測定装置36と計算装置38により決定されたこの予想搾乳期間が残りの加熱期間よりも長い時は、動物が訪問する際入り口ゲート41は閉じたままである。
【0037】予想搾乳期間が残りの加熱期間よりも短い場合だけ、動物は搾乳のために搾乳機械33に入ることを許され、同時にタンク2内の液体が加熱される。
【0038】動物が搾乳機械33を離れてもはや動物の搾乳が不可能になると、液体が所望温度に達した時、実際の洗浄が開始される。所望温度は適用される洗浄工程の種類による。熱洗浄を適用する場合は、温度は100℃以上になる。
【0039】メモリ内の搾乳機械33への訪問に関するデータは、酪農動物の訪問行動の変化を考慮に入れることが可能であるように、継続的に更新される。
【0040】洗浄に関しては、平均の洗浄期間が考慮に入れられる。洗浄を行うオフピーク時期は最長期間が好ましく、酪農動物は搾乳機械33の洗浄の結果として殆ど不便を感じなくてすむ。洗浄期間として適当なオフピーク時期がもっとあれば、他のパラメータもまた、洗浄を行うオフピーク時期を選択するための決め手となるであろう。好適には、エネルギーコストが低い時間(例えば夜間料金)と一致するオフピーク時期が選択される。
【0041】搾乳機械33の一定箇所が低温で洗浄またはすすがれる場合、該当する閉鎖弁を適正に制御してこれらの箇所がその温度に達する瞬間に洗浄またはすすがれるようにすることが可能である。さらに、洗浄中計量装置18を介して液体に塩化物、酸、塩基等の添加物を比例的に供給ことも可能である。
【0042】供給管23を介して、次亜塩素酸ナトリウム等の添加物を緩衝タンク22に供給してもよい。この混合物に、圧縮空気管25を介して圧力を加えてもよい。別の管27と噴射ヘッド30を介して、ブラシ31とロボットアーム32を高圧で洗浄して消毒することが可能である。
【0043】本発明は上記実施例に限定されることはなく、一般に過去のデータに基づく洗浄の開始に関する。従って、例えばメモリ37に記憶された動物の訪問時点に関する過去のデータが、動物が最後に訪れた時点を含み、現在の時間と最後に訪れた時点との間の期間を測定するための測定装置とその期間を閾値と比較する比較装置とをコンピュータに設け、その期間が閾値を越えるか同じになった時にコンピュータが発する洗浄開始信号によって洗浄開始装置が駆動されることも可能である。閾値としては、例えば30分または他の期間も選択可能である。
【0044】
【発明の効果】以上記載のように、本発明によれば、動物が搾乳のために搾乳機械を訪れないオフピーク時期を自動的に選択して洗浄が開始されるので動物に不都合を与えることなくエネルギーの節約にもなる。さらに動物の過去の訪問データをコンピュータのメモリに記憶して洗浄開始装置に信号を送ることができる。
【出願人】 【識別番号】501363040
【氏名又は名称】レリー エンタープライジズ アクチェンゲゼルシャフト
【出願日】 平成14年4月23日(2002.4.23)
【代理人】 【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
【公開番号】 特開2002−345354(P2002−345354A)
【公開日】 平成14年12月3日(2002.12.3)
【出願番号】 特願2002−120335(P2002−120335)