| 【発明の名称】 |
植木鉢 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊 藤 嘉 信
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| 【要約】 |
【課題】植木鉢の美的効果を向上させるために鉢カバーに収容した場合、その両者間に手指のはいる程度の隙間が必要となり、この隙間が美的価値を低下させる。また、隙間が広ければ広いほど安定性にかける。
【解決手段】鉢カバー内に収容される植木鉢において、植木鉢の本体の上縁部内側に、手指を掛けて全体を鉢カバーから引き上げるための少なくとも1つの取っ手が設けられていることを特徴とする。また、取っ手を内外取外し可能にすることで、植木鉢本体を植木鉢カバーから引き上げやすくするだけでなく持ち運びを安全にできるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鉢カバー内に収容される植木鉢において、前記植木鉢の本体の上縁部からその内側または外側に向かって延びるように、手指を掛けて全体を前記鉢カバーから引き上げるための少なくとも1つの取っ手が設けられていることを特徴とする植木鉢。 【請求項2】 前記植木鉢本体は、その上縁から外側に延びる延長部を有し、前記取っ手は、前記延長部の上方にその外方端から内側に延びるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の植木鉢。 【請求項3】 前記取っ手は、前記本体と一体的に設けられ、その下面が手指の指先に対応する凹面を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の植木鉢。 【請求項4】 前記取っ手は、前記本体の上縁部内周の全体にわたって延びるように、前記植木鉢本体と一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の植木鉢。 【請求項5】 前記取っ手は、前記本体の上縁部内周の長さの一部のみに相当する長さを有し、前記植木鉢本体と一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の植木鉢。 【請求項6】 前記取っ手は、前記植木鉢本体とは別体に構成され、その一側面に、前記植木鉢本体の上縁部に形成された係合孔と係合する少なくとも1つの係合突起を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の植木鉢。 【請求項7】 前記係合突起は、前記取っ手を前記植木鉢本体の上縁部内側の所定の位置に配置した状態で前記植木鉢本体の前記係合孔に係合するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の植木鉢。 【請求項8】 前記取っ手は、前記植木鉢本体の上縁部内側の全内周をカバーするのに必要な数だけ取り付けられている請求項7に記載の植木鉢。 【請求項9】 前記係合突起は、前記取っ手を前記植木鉢本体の上縁部外側の所定の位置に配置した状態で前記植木鉢本体の前記係合孔に係合するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の植木鉢。 【請求項10】 前記取っ手は、前記植木鉢本体の上縁部外側の全外周をカバーするのに必要な数だけ取り付けられている請求項9に記載の植木鉢。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢、特に鉢カバー内に収容された状態で、主として観賞用として構成された植木鉢に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、観賞用植物の栽培、育成が盛んであり、庭に花卉を植えて鑑賞するためのガーデニングが流行している。このような傾向は、庭のある戸建て住宅ばかりでなく、都会の集合住宅においても同様であり、ベランダ等はもちろん、室内にも数多くの植木鉢を並べて花卉等を栽培、育成することが広く行われている。 【0003】このような観賞用植物の栽培において、植木鉢の使用は不可欠であるが、一般の植木鉢は、視覚的には必ずしも美観を呈するものではなく、したがってベランダや室内に置かれる場合には、外面に様々な意匠を施した装飾用の鉢カバー内に収容されることが多い。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような形態で使用される鉢カバーにおいて、そのサイズ、すなわち鉢カバーが例えば円筒形であればその内径は、内部に収容される円形の植木鉢の外径に対して、あまり余裕のあるサイズのものでは、両者間に大きい隙間ができて外観上好ましくないためだけではなく安定感がないために、植木鉢の外径よりもわずかに大きいものが使用されることが多い。 【0005】植木鉢は、手入れや植え替え等の際には、鉢カバーから取り出すことが必要であるが、上記のように鉢カバーのサイズよりもわずかに小さいだけの植木鉢では、鉢カバーと植木鉢との間に隙間がほとんどないために、植木鉢を鉢カバーから引き上げる際に手がかりがなく、手入れや植え替え等の作業が困難であり、持ち運びにも不都合がある。本発明の目的は、上記のような従来の植木鉢に伴う欠点を解消し、手入れ等の際に鉢カバーから容易に取り出すことができるように改良した植木鉢を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発明は、鉢カバー内に収容される植木鉢において、前記植木鉢の本体の上縁部からその内側または外側に向かって延びるように、手指を掛けて全体を前記鉢カバーから引き上げるための少なくとも1つの取っ手が設けられていることを特徴とする。 【0007】請求項2に記載の発明は、前記植木鉢本体の上縁から外側に延びる延長部を有し、前記取っ手は、前記延長部の上方にその外方端から内側に延びるように設けられていることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、前記取っ手が、前記本体と一体的に設けられ、その下面が手指の指先に対応する曲面を形成していることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、前記取っ手が、前記本体の上縁部内周の全体にわたって延びるように、前記植木鉢本体と一体に設けられていることを特徴とする。請求項5に記載の発明は、前記取っ手が、前記本体の上縁部内周の長さの一部のみに相当する長さを有し、前記植木鉢本体と一体に設けられていることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、前記取っ手が、前記植木鉢本体とは別体に構成され、その一側面に、前記植木鉢本体の上縁部に形成された係合孔と係合する少なくとも1つの係合突起を有していることを特徴とする。請求項7に記載の発明は、前記係合突起が、前記取っ手を前記植木鉢本体の上縁部内側の所定の位置に配置した状態で前記植木鉢本体の前記係合孔に係合するように構成されていることを特徴とする。請求項8に記載の発明は、前記取っ手は、前記植木鉢本体の上縁部内側の全内周をカバーするのに必要な数だけ取り付けられることを特徴とする。請求項9に記載の発明は、前記係合突起は、前記取っ手を前記植木鉢本体の上縁部外側の所定の位置に配置した状態で前記植木鉢本体の前記係合孔に係合するように構成されていることを特徴とする。請求項10に記載の発明は、前記取っ手は、前記植木鉢本体の上縁部外側の全外周をカバーするのに必要な数だけ取り付けられていることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。図1において、符号1はプラスチック製植木鉢、2はこの植木鉢1を収容している装飾用の鉢カバーを示す。この鉢カバー2は、例えばプラスチック製の植木鉢1そのままの、やや劣る外観を改善するとともに、植木鉢1の底部から流れ出るおそれのある水が外部に流出するのを防止するためのもので、このような目的で一般に市販されているものを使用することができる。図示された鉢カバー2は、上端から下端までの直径がほぼ一定な有底円筒状のもので、上縁部の直径は、植木鉢1の上縁部の直径よりも僅かに大きい値に選ばれ、その外周面には、この例では籐網籠を模した模様が形成されている。この外周面の装飾は、他の任意のものに変更可能である。また符号3は、植木鉢1内に収容されている土壌、4はこの土壌3に植えられた植物を示す。 【0009】図3は、図1および図2に示した植木鉢1を鉢カバー2から取り出し、中の土壌および植物を取り除いた空の状態にあるものとして植木鉢1を示す斜視図である。植木鉢1は、その本体の底部中央に水抜き用の孔11が設けられているとともに、その上縁に一体的にリング状の取っ手12が設けられている。この取っ手12は、図4に示すように、植木鉢1の本体の上縁から斜め下方に向けて延びる鍔の形態を有するもので、植木鉢1の内周全体に亘って傾斜した傾斜面を形成している。 【0010】また植え替え、あるいは鉢カバー2の交換等の必要が生じた場合には、鉢カバー2から植木鉢1を取り出すことになるが、この作業は、植木鉢1の本体の上縁部に設けられている取っ手12に手指をかけて植木鉢1を容易に引き上げることができ、これにより植木鉢1を鉢カバー2から簡単に取り外すことが可能である。 【0011】このことは、植木鉢1の上縁外周と鉢カバー2の上縁内周との間に、植木鉢1を取り出すときに手指を差し入れる隙間が全く必要でないことを意味する。したがって、植木鉢1のサイズに最適なサイズの鉢カバー2を使用することが可能になり、植木鉢1の周囲に見苦しい隙間が生じるのを避けることができる。 【0012】図5に、本発明の第2の実施の形態による植木鉢21を示す。この例の植木鉢21においては、その本体上縁部の周縁の一部、例えば円周の1/8程度の範囲においてのみ、内側に向けて斜め下方に延びる取っ手22が設けられている。植木鉢21のサイズが比較的小さい場合には、その重量も軽いので、この1個の取っ手のみを持って引き上げるだけで、植木鉢21を鉢カバー2から容易に引き抜くことができる。 【0013】このような操作がやや困難であるようなサイズの植木鉢の場合には、図5に示した取っ手22に対向する位置にも取っ手を設けることが望ましい。もちろん、3個もしくはそれ以上の取っ手を設けることも可能である。 【0014】図6に、本発明の第3の実施の形態を示す。符号31は、プラスチック製植木鉢、32は植木鉢31を収容している装飾用の鉢カバーを示す。植木鉢31は、本体上縁から外側に延びる延長部を有し、前記延長部の上方にその外方端から内側に延びた取っ手を形成する。図示された鉢カバー32は、図1および図2に示したものと同様に、上端から下端までの直径がほぼ一定な有底円筒状のもので、上縁部の直径は、植木鉢31の上縁部の直径よりも僅かに大きい値に選ばれ、その外周面には、この例では籐網籠を模した模様が形成されている。この外周面の装飾は、他の任意のものに変更可能である。また符号33は、植木鉢31内に収容されている土壌、34はこの土壌33に植えられた植物を示す。 【0015】図7および図8は、図6に示した植木鉢31を鉢カバー32から取り出し、中の土壌を取り除いた空の状態にあるとしたもので、図7は、その斜視図を示し、図8はそれを積み重ねて収容した状態の断面図を示す。 【0016】植木鉢31は、その本体の底部中央に水抜き用の孔41が設けられていると共に、その上縁には、指先にマッチした曲面状の取っ手35が設けられており、この取っ手35は、図6および図7から明らかなように、植木鉢31の上縁から外側に延びる外側延長部35aと、この外側延長部35aの上方にその外方端から内側に延びる内側延長部35bとを設けた形態を有するもので、植木鉢31の内周全体に亘って外側および内側に延びる環状の曲面で形成された取っ手35を構成している。 【0017】このように構成された本発明の植木鉢31において、植え替え、あるいは鉢カバー32の交換等の必要が生じた場合には、鉢カバー32から植木鉢31を取り出すことになるが、この作業は、植木鉢31の本体の上縁部に設けられている取っ手35に手指をかけて植木鉢31を容易に引き上げることができ、これにより植木鉢31を鉢カバー32から簡単に取り外すことが可能である。 【0018】このことは、植木鉢31の上縁外周と鉢カバー32の上縁内周との間に、植木鉢31を取り出すときに手指を差し入れる隙間が全く必要でないことを意味する。したがって、植木鉢31のサイズに最適なサイズの鉢カバー32を使用することが可能になり、植木鉢31の周囲に見苦しい隙間が生じるのを避けることができ、安定性を保つことができる。また、鉢カバー32から取り出した植木鉢31は、その保管時において、図8に示すように、同一形状、サイズの他の植木鉢31の内部に収容することが可能であり、取っ手35はこの積み重ねの邪魔になることはない。 【0019】図9〜12に、本発明の第4の実施の形態による植木鉢41を示す。この例の植木鉢41においては、その本体上縁部の周縁部に、取り外し可能な取っ手42が取り付られている。この取っ手42は、ほぼ片仮名の「レ」字を倒立させた形状の横断面を有し、その直立した側面42aは、植木鉢41の上縁部内周面と同じ曲率の曲面を有すると共に、この例では、その長さは、植木鉢41の上縁部内周面の長さの1/8になるように選ばれている。そして側面42aには、それぞれ2個ずつの係合突起43が設けられている。この係合突起43は、植木鉢41上縁部に形成された係合孔44内に、好ましくは適度な抵抗を伴って挿入、離脱できるような大きさを有している。なお、上記の実施の形態では「レ」字の取っ手を示したが、取っ手の形状は手指の指先が掛けやすい種々の形状、例えば「コ」字、「U」字を倒立させた形状等を有する物であってもよい。 【0020】前記取っ手42の材質をウレタン樹脂にすることで、適度な弾力性を持たせることができる。従って、取り扱い時に容易には離脱しない程度の適切な係合を達成することができ、撓みを利用することで、植木鉢41の内面にも外面にも取り付けることが可能である。またウレタン樹脂が耐薬品性を持つことから、肥料等による取っ手42の消耗や腐食を防止することができる。 【0021】なお、植木鉢41のサイズの大小によって、取り付ける取っ手の数を変更することができる。例えば、比較的小型で軽量の植木鉢41の場合には、図13に示すように、相対向する位置に2個の取っ手43を取り付けただけでも、植え替えあるいは鉢カバーの交換等の必要が生じた際には、取っ手42に手指をかけて植木鉢を容易に引きあげることができる。植木鉢41が鉢カバー内にセットされた後、あるいは不使用時に収納する場合には、取っ手42を植木鉢41から取り外しておくことができる。なお、上記の実施の形態では円形の植木鉢を示したが、植木鉢の形状は、円形以外の種々の形状、例えば長円形、楕円形あるいは図14に示すような正八角形等、種々の形状を有するものであってもよい。 【0022】また図15に示すように、植木鉢41の外側に取っ手42を取り付けることも可能である。植木鉢41のサイズが比較的大きい場合には、その重量も重く、持ち運びが困難になるので、その場合は、内側に取っ手を取り付けて運ぶよりも、外側に取り付けて運ぶ方が安定性があり持ちやすく、種々の作業が行いやすくなる。 【0023】図16は、本発明の実施の形態による植木鉢61を示す。この例の植木鉢61は、その本体の底部中央に水抜き孔11が設けられていると共に、その本体の上縁部から内側に向かって延びるように内周全体に取っ手12が設けられており、その植木鉢61の上縁部には係合孔44が設けられている。この係合孔44には図9〜図14にも示したように、係合突起43が設けられた取っ手42が取り付け可能である。 【0024】また図17についても本発明の実施の形態による植木鉢71を示す。この例の植木鉢71は、その本体の底部中央に水抜き孔11が設けられていると共に、その本体の上縁部から外側に向かって延びるように外周全体に取っ手12が設けられており、その植木鉢71の上縁部には係合孔44が設けられている。この係合孔44には図9〜図14にも示したように、係合突起43が設けられた取っ手42が取り付け可能である。 【0025】 【発明の効果】以上に説明したように本発明の植木鉢は、本体の上縁鍔の上縁部内面もしくは外面に、その周縁の全体もしくはその一部に取っ手を設けたので、鉢カバーに収容される植木鉢の手入れや植え替え作業時の取り扱いが容易に安全に行える。また、空の植木鉢を積み重ね収容から取り出す際にも、取っ手に手指にかけて容易に取り出すことが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500148374 【氏名又は名称】伊藤 嘉信
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| 【出願日】 |
平成13年6月14日(2001.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000051 【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2002−369625(P2002−369625A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月24日(2002.12.24) |
| 【出願番号】 |
特願2001−242854(P2001−242854) |
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