| 【発明の名称】 |
舗装された地表層への水供給構造およびその施工方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤川 宏幸
【氏名】小宮 英孝
【氏名】大島 剛
【氏名】原田 清貴
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| 【要約】 |
【課題】舗装された表面層へ水供給を行うにあたり給水管位置でのボールなどの反発弾性を他の位置と同様とし、球技などへの支障を防止する。
【解決手段】排水性アスファルトからなる舗装材1の上面に透水性基材上に多数のパイルを植毛した人工芝6を敷設し、パイル間に砂7を充填することで地表面を砂入り人工芝とした湿潤性舗装において、排水性アスファルト舗装1の一部に作られた溝2内に配管された給水管3と、前記溝2の内壁を覆うように配置され、かつ前記人工芝下面へと連続的に敷設される導水性シート部材4と、溝2内の排水性アスファルト舗装上端と同じ高さとなるように前記溝内に埋め戻されたアスファルト混合物1aと、溝2部分の上面を覆うように敷設された保護用シート5とからなっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 舗装された地表層へ水分を供給する構造であって、舗装材の内部に埋設された給水管と、該給水管から前記舗装材の表面へ延在するよう設けられた導水性シート部材とを備えることを特徴とする舗装された地表層への水供給構造。 【請求項2】 前記舗装材に形成された溝内に前記給水管が配管され、前記導水性シート部材が前記溝の内壁に沿って配設された後、前記溝に前記舗装材と同質の材料が充填されてなることを特徴とする請求項1記載の地表層への水供給構造。 【請求項3】 前記導水性シート部材が前記給水管を巻くように設置されていることを特徴とする請求項1または2記載の地表層への水供給構造。 【請求項4】 前記給水管の外周部を覆う穴あき鞘管を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項記載の地表層への水供給構造。 【請求項5】 前記導水性シート部材の端部が、前記舗装材に形成された溝に垂下されていることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項記載の地表層への水供給構造。 【請求項6】 舗装された地表層へ水分を供給するための構造を施工する方法であって、舗装材に給水管を埋設し、該給水管から地表層へ延在するように導水性シート部材を配設することを特徴とする方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、球技場の地表面を砂入り人工芝とした湿潤性舗装における地表層への水供給構造に関する。 【0002】 【従来の技術】例えばテニスコート、その他屋外球技場などで地表面を人工芝で覆った場合、従来の天然芝に比べて地表面が乾きやすく、また日射により高温になりやすい。これを防止するための構造として、従来より、地表層へ水分を供給するための水供給構造が知られている。この水供給構造では、予め排水性のアスファルトからなる舗装材を施工し、この舗装材の表面に、導水性シート部材を介して人工芝を敷設し、さらに人工芝の間に砂を充填することで砂入り人工芝としておく。そして、砂の内部に給水管を埋設し、この給水管から給水することにより水を地表面に浸透させる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、給水管を埋設するにあたり、従来では、給水管の管径とほぼ同じ幅、深さの溝を掘削して給水管を埋設していた。このため、上記構造の砂入人工芝生上でテニスなどの球技を行う場合、給水管の直上でボールがバウンドした際に、他の部位に比べてボールに対する反発係数が変るため、プレーに影響が生ずる懸念があった。 【0004】本発明は、以上の課題を解決するものであって、その目的は、給水管の配設位置上部でのボールなどの反発係数を他の位置と同様にして、競技に影響を与えるのを防止することが可能な舗装された地表層への水供給構造およびその施工方法を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、舗装された地表層へ水分を供給する構造であって、舗装材の内部に埋設された給水管と、該給水管の給水部から前記舗装材の表面へ延在するよう設けられた導水性シート部材とを備えることを特徴とする。 【0006】また、請求項2に記載された発明は、請求項1記載の舗装された地表層への水供給構造において、前記舗装材に形成された溝内に前記給水管が配管され、前記導水性シート部材が前記溝の内壁に沿って配設された後、前記溝に前記舗装材と同質の材料が充填されてなることを特徴とする。 【0007】請求項1および2記載の発明によれば、給水管埋設部位の上部も他部位と同じ舗装材なので、この位置でボール等の反発係数は他と同じであり、球技等の競技に支障を来すことがない。 【0008】また、請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載の舗装された地表層への水供給構造において、前記導水性シート部材が前記給水管を巻くように設置されていることを特徴とする。 【0009】また、請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項記載の舗装された地表層への水供給構造において、前記給水管の外周部を覆う穴あき鞘管を設けたことを特徴とする。 【0010】請求項4記載の発明によれば、前記給水管の外周部を覆う穴あき鞘管を設けたことにより、給水管を埋設する際の舗装施工時に、熱、圧力に対する影響を防止できる。 【0011】また、請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項記載の舗装された地表層への水供給構造において、前記導水性シート部材の端部が、前記舗装材に形成された溝に垂下されていることを特徴とする。 【0012】請求項5記載の発明によれば、導水性シート部材の端部の水が溝に自然落下するので、導水性シート部材の端部に水が停滞するのを防止することができる。 【0013】なお、請求項6記載の発明は、舗装された地表層への水供給構造の施工方法に係るものである。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1、2は本発明の一実施形態である地表層への水供給構造を示し、図1は完成状態断面を、図2(a)〜(c)は施工手順を示すものである。 【0015】図1および図2において、1は排水性のアスファルト舗装、2はアスファルト舗装1の一部に掘削された溝、3は溝2内に配管された給水管である。 【0016】給水管3が溝2の底部に配管された後、アスファルト舗装1と同材質のアスファルト混合物1aにより埋め戻される。また、アスファルト舗装1の表面に敷設される導水性シート部材4は、溝2の内壁および底面に沿うように配置されている。さらに、溝2に充填されたアスファルト混合物1aの上部に保護用シート5が配置された上で、舗装表面に人工芝6が敷設されている。そして、人工芝6のパイルの間に砂7が充填されることで、表層が砂入り人工芝として構成されている。人工芝6は、その基材が透水性を有する公知のものであって、色調としては白や赤等もある以上の構成によれば、給水管3の内部に供給された水は、給水管3の給水部3aから導水性シート部材4を通じてその毛管現象により上部側に浸透し、また浸透した水は表面において導水性シート部材4を通じて水平方向にも広がり、これによってパイルの隙間に充填された砂7を湿潤させ、乾燥、高温化を防止する。 【0017】また、溝2にはアスファルト舗装1と同質のアスファルト混合物1aが設けられるので、給水管3の埋設部位においてボール等の反発係数が変化することがなく、球技等の競技に影響がでるのを防止できる。 【0018】さらに、給水管3を設置する溝2がアスファルト混合物1aにより完全に埋められるので、給水管3の埋設部位の表面に溝の跡が浮き出るといった問題が生ずることもない。 【0019】図2は、上記の水供給構造の施工方法を示す。先ず、図2(a)に示すように、アスファルト舗装1を施工面に所定厚みで形成し、次いで図2(b)に示すように、給水管3の配管位置に沿って溝2を掘削し、あるいは、アスファルト施工時に型枠などを用いて溝2を形成し、表面に敷設される導水性シート部材4を溝2内に押込むようにして配置後、給水管3を配管する。その後、図2(c)に示す如く、溝2内をアスファルト混合物1aで舗装1と同一表面となるように埋め戻した後、溝2内の上面に保護用シート5で覆った上で、人工芝6を敷設し、砂7をパイルの間に撒きだし敷き均せば、図1に示す構造が完成することになる。 【0020】図3は本発明の第二実施形態を示すものである。なお、前記第一実施例と同一箇所には同一符号を援用し、要部のみを説明する。図3においてアスファルト舗装1の内部に埋設された給水管3の外周部は導水性シート部材4で包囲されている。導水性シート部材4は、給水管3からアスファルト舗装1の表面へ延在して、地表層を覆っている。本実施形態では、給水管3を埋設するに当り、第一実施形態のような溝2を形成することなく、排水性アスファルト1の施工時にこれを一体に埋設することにより、溝2の形成と埋め戻しの手間を省略している。 【0021】図4は第二実施形態の変形例を示すもので、アスファルト舗装1内に埋設された給水管3は、その外周に塩ビ製の穴あき多孔管からなる鞘管8で覆われ、鞘管8の周囲を導水性シート部材4で包囲したものである。本例では、給水管3がアスファルト施工時の熱、圧力の影響を受け易い材質の場合に、鞘管8により給水管3を保護することができる。 【0022】図5は、導水性シート部材4の端部処理の構造を示す。図5に示すように、アスファルト舗装1に、カッターの刃の巾(例えば3mm程度)の溝11を形成し、導水性シート部材4の端部4aをこの溝11に差し込んでいる。したがって本実施形態では、この端部4aの位置において水が停滞しやすい部位であっても過剰な水分は溝9側に環流されるため、この位置での過剰な湿潤が防止されることになる。これにより、過剰な湿潤に起因する植物の繁茂や汚れの可能性を低減することができる。 【0023】図6は図5に示す構造の変形例であり、本例では導水性シート部材4の端部4aの位置に既存の蓋付きのU字形側溝10がある場合を示している。本例において、端部4aは側溝10内に垂下され、その蓋10aにより挟持状態に固定されることで端部処理が行われる。本例では、既存の側溝をそのまま利用できるため、端部処理がさらに簡単となる。 【0024】なお、上記各実施形態では、給水管3から表面層へ至る導水性シート部材4が、表面層に敷設される導水性シート部材4と一体であるものとしたが、これに限らず、給水管3からの導水性シート部材の端部が少なくともアスファルト舗装1の表面に露出し、この端部に表面側に敷設される導水性シート部材4が重ね合わされるようにしても水平方向の浸透性に問題を生ずることがない。 【0025】 【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発明による舗装された地表層への水供給構造によれば、給水管直上位置でのボールなどの反発弾性が他の位置と同様となり、球技などに支障をきたすことがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000549 【氏名又は名称】株式会社大林組 【識別番号】000208204 【氏名又は名称】大林道路株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月30日(2001.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071283 【弁理士】 【氏名又は名称】一色 健輔 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−354949(P2002−354949A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−163199(P2001−163199) |
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