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【発明の名称】 フイルム固定具の回転ずれ防止具
【発明者】 【氏名】武田 廣

【要約】 【課題】農業用ハウスの換気をするために、フイルムの巻き取り、巻き戻しを行わなければならないが、毎日のように繰り返し行っているうちに、フイルム巻き取り用パイプの各フイルム固定具の装着箇所の相互位置が、少しずつ、不均等に滑って回転ずれが生じ、フイルムが波打って巻き取られるという不都合な課題がおきた。

【解決手段】本発明のフイルム固定具の回転ずれ防止具は、回転止め板1の長軸方向両側に、断面略C型弾性体のクリップ部2を設け、断面略C型弾性金板に一個又は複数個の突起部3を設けた突起付金具4をクリップ部2の内面に、装着する構造を課題を解決する手段として提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転止め板(1)の長軸方向両側に、断面略C型弾性体のクリップ部(2)を設け、断面略C型弾性金板に一個又は複数個の突起部(3)を設けた突起付金具(4)をクリップ部(2)の内面に、装着したフイルム固定具の回転ずれ防止具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用ハウスのフイルム巻き取り用のパイプに使用するフイルム固定具の回転ずれ防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフイルムで被覆した、カマボコ屋根の単棟型や連棟型の農業用ハウスにおいて、気象の推移によるハウス内の温度変化を適温に調節するために換気を行うが、そのための一手段として、農業用ハウスの両側面や連棟間の谷間側面に、フイルム巻き取り用のパイプを設置し、フイルムの端をパイプに巻き込んで、商品名パッカーと称するフイルム固定具で1m〜2mおきに、フイルムの上からパイプも一所に、フイルム固定具のある程度の抱持力でパイプに固定し、フイルムの巻き取り、巻き戻しを、パイプの端に設けたハンドルによって手動で行い、又は、自動制御によってモーターの力で行っている。また、ブドウ、桃、サクランボ等のハウスでは、その年の収穫後、全てのフイルムを取り外して保存する方法があるが、この場合毎年のように葺き替えるということは大変な作業なので、収穫後に谷間から屋根の最上部まで、両側から巻き上げて、固定し保存する方法がとられているのが普通である。
【0003】平成10年特許2819330号温室用シートの巻き上げ用シート仮着具は、仮着具本体の内面及び一対の誘導片の外側に滑り止め加工を施すことによって、シート(フイルム)を巻き取る場合のシート(フイルム)と仮着具(フイルム固定具)との間の滑りを防ぐ構造になっている。特開昭64−60317号の温室用等ビニールハウスのシート留め具は、抱着案内具と抱着具との組み合わせにより、シート留め具の部品である抱着案内具の外側から同部品の抱着具が締め付けることと、抱着具のC型内面の凹凸の抵抗により、シートとシート留め具との間の滑りを防ぐ構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ハウス内の温度調節のための一手段として、換気をするために、フイルムの巻き取り巻き戻しを行わなければならないが、毎日のように繰り返し行っているうちに、パイプとフイルム固定具の相互位置が僅かに緩み、少しずつ不均等に滑って当初の設定位置に対して巻き上げの回転ずれが生じる。また、収穫後フイルムを最上部まで巻き上げる場合、巻き取り幅が3m〜4mと大きく巻き取らなければならないので、今までに巻き上げの回転ずれがおきておると、個々の場所が摩擦に対する抵抗力の差や、巻き取られの締まり具合の差によって、フイルムが波打ち巻き取られ谷間換気のときの巻き上げ以上に波打った状態が大きくなって巻き取れない所が多くなっしまう。それを補うために、ハウスの最上部に登り、フイルムを手で寄せ上げて紐で縛らなければ、台風などで風を強く受けてフイルムが破れ、近年の環境問題の産業廃棄物になってしまう。フイルムが破れてしまうと、また新たに、フイルムの葺き替えとなり、多大の費用と労力と、高所作業なので大変危険が伴い、最近の高齢者の多い農家においては、非常に無理な作業となる。また、旧フイルムで再度ハウス全体を覆うように復元した場合、谷間に隙間ができ所々空いた状態になって、ハウスを密閉することができなくなってしまう現象がおきて、結局再度のフイルム固定具の付け直しになり、多くの人手が必要となる。
【0005】また、平成10年特許2819330号の温室用シートの巻き上げ用シート仮着具によれば、仮着具本体の内面および一対の誘導片の外側に滑り止め加工を施すことによって、シート(フイルム)と仮着具(フイルム固定具)との間の滑りを防ぐ構造になっているが、パイプとフイルムとの間では従来通りの滑り止め効果で、抱持力は弱く、結果として巻き上げの回転ずれがおきてしまう。また、夏の暑い時期などでは、仮着具(フイルム固定具)が暖められて柔らかくなってしまい、仮着具(フイルム固定具)の抱持力が弱まり、巻き上げの回転ずれに対する滑り止め効果も一段と弱まる。特開昭64−60317号の温室用等ビニールハウスのシート留め具は、抱着案内具と抱着具との組み合わせにより、シート留め具の部品である抱着案内具の外側から同部品の抱着具が締め付けることと、抱着具のC型内面の凹凸の抵抗により、シートとシート留め具との間の滑りを防ぐ構造になっているが、パイプとフイルムとの間では従来通りの滑り止め効果で、抱持力は弱く、結果として巻き上げの回転ずれがおきてしまう。本発明は、以上のようにな欠点をなくすためになされたものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】商品名パッカーと称するフイルム固定具の暑い夏を含めて全体的な抱持力の弱さの問題等を解決する。平成10年特許2819330号の温室用シートの巻き上げ用シート仮着具のシート(フイルム)とパイプとの間の抱持力の弱さと夏の暑さに対する弱さを含めた問題等を解決する。特開昭64−60317号の温室用等ビニールハウスのシート留め具のパイプとフイルムとの間の抱持力の弱さと夏の暑さに対する弱さを含めた問題等を解決する。そのため、各フイルム固定具等がフイルムとパイプを抱持した状態での巻き上げの回転ずれを防止するため、各フイルム固定具等のパイプ挿入口解放面の幅よりやや狭い幅の回転止め板を、予め、パイプに対する各フイルム固定具等の抱持予定位置に装着し、各フイルム固定具等のパイプ挿入口解放面の部材短軸方向側面に抵抗させることにより、巻き上げの回転ずれを防止し問題を解決することにする。回転止め板をパイプに抱持させるために、回転止め板の長軸方向の両側に、断面が略C型弾性体のクリップ部を設け、クリップ部の両内側面にそれぞれ、パイプの表面硬度と同程度以上の硬度をもつ突起付き金具を装着し、突起部をパイプの表面に食い込ませることで抱持力を強化する。本発明は、以上のような構成によりなるフイルム固定具の回転ずれ防止具である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明のフイルム固定具の回転ずれ防止具は、回転止め板の長軸方向の両側に断面略C型弾性体のクリップ部を設け、断面略C型弾性金板に一個又は複数個の突起部を設けた突起付金具をクリップ部の内面に装着した構造である。
【0008】本発明のフイルム固定具の回転ずれ防止具を使用するときは、(イ)、パイプに対する何カ所かの各フイルム固定具等の抱持予定位置に、フイルム固定具の回転ずれ防止具を装着し、パイプよりやや硬質の突起付き金具の突起部をパイプの表面に、浅くしっかりと食い込まさせる。
(ロ)、次に、パイプにフイルムの端を巻き付ける。
(ハ)、回転止め板に、各フイルム固定具等のパイプ挿入口解放面が組合わさるように各フイルム固定具を装着する。
【0009】
【実施例】図面により本発明の実施例について説明する。本発明のフイルム固定具の回転ずれ防止具は、回転止め板1の長軸方向両側に断面略C型弾性体のクリップ部2を設け、断面略C型弾性金板に一個又は複数個の突起部3を設けた突起付金具4をクリップ部2の内面に装着した構造で、図示例は、突起部3を片側の両面にそれぞれ一個づつ設けた実施例である。各フイルム固定具6の巻き上げの回転ずれに最初に抵抗する本発明の回転止め板1の構造について、短軸方向の幅は、商品名パッカー等一般市販の各フイルム固定具6のパイプ挿入口解放面の幅の中に挿入できる程度の幅とし、長軸方向の長さは、各フイルム固定具6の長さよりやや長くする。回転止め板1の材質は、クリップ部2の材質と同質として一体成型する。パイプ5を抱持し、回転止め板1と一体になって、フイルム固定具6の巻き上げの回転ずれに滑りにくく抵抗するクリップ部2は、パイプを挿入するに便利な弾性体で、パイプを抱持するように断面が略C型の形とする。クリップ部2の解放されたパイプ挿入口の両側面先端は、市販の各フイルム固定具と同様に、やや外側にそらして、パイプ5への装着をしやすくする。本発明の突起部3は、パイプ5の表面にやや食い込む程度の硬度をもつものとし、巻き上げのパイプ5の表面に、浅くしっかりと食い込まさせる。突起付き金具4の突起部3は、パイプ5にフイルム7を装着して、巻き上げ及び巻き戻しをするときに、フイルム固定具の回転ずれ防止具に回転負荷がかかるたびに硬質の突起部3がパイプ5の表面に対して逆目立つように食い込む構造になっている。突起部3は、金板の一部を突起状に切断し先端を略C型の内部に押し出すことで成型すか、または、切断せずに鋭利物で殴打して押し出し成型するす方法がある。
【0010】本発明のフイルム固定具の回転ずれ防止具の別の実施例は、回転止め板1の長軸方向の片側にのみ断面略C型弾性体のクリップ部2を設け、断面略C型弾性金板に一個又は複数個の突起部3を設けた突起付金具4をクリップ部2の内面に装着した構造である。
【0011】
【発明の効果】農業用ハウスの換気をするために、フイルムの巻き取り、巻き戻しを行わなければならないが、毎日のように繰り返し行っているうちに、パイプと各フイルム固定具の相互位置が、少しずつ滑って巻き上げの回転ずれがおきるが、本発明のフイルム固定具の回転ずれ防止具によって、巻き上げの回転ずれを最小限度に防止できる効果がある。また、収穫後フイルムを最上部まで巻き上げる場合、巻き取り幅が3m〜4mと大きく巻き取らなければならないので、巻き上げの回転ずれがおきておると、個々の場所が、摩擦に対する抵抗力の差や、巻き取られの締まり具合の差によって、フイルムが波打って巻き取られてしまう状態になり、谷間換気のときの巻き上げ以上に波打った状態が大きくなって、最上部まで巻き取れないところが多くなっしまうことがあるが、本発明によって波打つ状態の進行が少なくなるように改善される効果がある。また、それを補うために、ハウスの最上部に登り、フイルムを手で寄せ上げ紐で縛らなければ、台風などの強風のときに風を強く受けて、フイルムが破れ、近年環境問題となっている産業廃棄物になってしまうことが多かったが、本発明によって、ハウスの最上部まで登って作業することが少なくなり、ひいてはフイルムが破れ産業廃棄物になることが少なくなる効果がある。また、フイルムが破れてしまうと、再度新たに、フイルムの葺き替えが必要となり、多大の費用と労力を要するが、本発明によって、フイルムの破れによる多大な費用と労力の出費を節約する効果がある。ハウスのフイルム葺き替え作業は、高所作業なので大変危険が伴い、最近の高齢者の多い農家においては、非常に無理な作業となるが、本発明によって、高齢者に無理な作業を強いることが少なくなる効果がある。また、再度全体を覆うように復元した場合、谷間に隙間ができ、所々空いた状態になって、ハウスを密閉することができなくなってしまう現象がおきて、結局再度のフイルム固定具の付け直しになり、多くの人手が必要となるが、本発明によって、再度のフイルム固定具の付け直しが少なくなる効果がある。
【0012】平成10年特許2819330によれば、仮着具本体の内面および一対の誘導片の外側に滑り止め加工を施すことによって、シート(フイルム)と仮着具の間の滑りを防ぐ構造になっているが、この場合、フイルムと仮着具本体の間では極めて滑り止め効果があるが、パイプとフイルムとの間では従来通りの滑り止め効果しか無く、抱持力は弱く回転ずれがおきてしまう欠点があるが、本発明によってさらに抱持力を強化する効果がある。特開昭64−60317号の温室用等ビニールハウスのシート留め具は、抱着案内具と抱着具との組み合わせにより、シート留め具の部品である抱着案内具の外側から同部品の抱着具が締め付けることと、抱着具のC型内面の凹凸の抵抗により、シートとシート留め具との間の滑りを防ぐ構造になっているが、パイプとフイルムとの間では従来通りの滑り止め効果しか無く、抱持力は弱く、結果として巻き上げの回転ずれがおきてしまう欠点があるが、本発明によってさらに抱持力を強化する効果がある。また、夏の暑い時期などでは、仮着具本体が暖められて柔らかくなってしまうため、仮着具本体の抱持力が弱まり、回転ずれに対する滑り止め効果も一段と弱まることを、本発明によって防止できる効果がある。本発明の硬質の突起部は、パイプにフイルムを装着して、巻き上げ及び巻き戻しをするときにフイルム固定具の回転ずれ防止具に回転負荷がかかるたびに硬質の突起部がパイプの表面に対して逆目立って食い込むようになり、巻き上げの回転ずれを防ぐことができる効果がある。
【出願人】 【識別番号】598045450
【氏名又は名称】武田 廣
【出願日】 平成13年5月31日(2001.5.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−354946(P2002−354946A)
【公開日】 平成14年12月10日(2002.12.10)
【出願番号】 特願2001−205440(P2001−205440)