| 【発明の名称】 |
芝舗装ユニット及び芝舗装方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大宮 雅登
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| 【要約】 |
【課題】たとえ芝生の敷設面積が広いような場合であっても芝舗装が容易に行なえ、またその上に重量物を載せても表面にたわみが生じにくい芝舗装ユニット及び芝舗装方法を提供すること。
【解決手段】多数の筒11の側壁を相互に共通するようにネット状に連結することで各筒11の内部に芝生収納部13を設けてなる複数枚の芝生保護パレット10を具備し、芝生保護パレット10の芝生収納部13内に客土35と芝生43を収納するとともに、複数枚敷設した芝生保護パレット10の下側に土層80と底敷きシート60を介して持ち上げ部材50を設置して芝舗装ユニット1を構成する。持ち上げ部材50は金属棒51をネット状に組んだ構造に構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多数の筒の側壁を相互に共通するようにネット状に連結することで各筒の内部に芝生収納部を設けてなる芝生保護パレットを具備し、前記芝生保護パレットの芝生収納部内に芝生を収納するとともに、芝生保護パレットの下側に直接又は他の層を介して持ち上げ部材を設置してなることを特徴とする芝舗装ユニット。 【請求項2】 前記芝生保護パレットと持ち上げ部材の間には、土の層が介在していることを特徴とする請求項1記載の芝舗装ユニット。 【請求項3】 前記持ち上げ部材は、金属棒をネット状に組んだ構造に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の芝舗装ユニット。 【請求項4】 多数の筒の側壁を相互に共通するようにネット状に連結することで各筒の内部に芝生収納部を設けてなる芝生保護パレットを、持ち上げ部材の上に直接又は他の層を介して載置してなる芝舗装ユニットを用意し、前記芝生収納部内に芝生を養生した後に、前記芝舗装ユニットを吊り上げ手段で吊り上げて搬送することで、この芝舗装ユニットを所望の設置場所に設置していくことを特徴とする芝舗装方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、強度が強く、車などの重量物が乗っても芝を傷めず、且つその敷設を容易に行うことができる芝舗装ユニット及び芝舗装方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、芝生を敷設する方法として、芝生を敷設しようとする地面に直接培養土を敷いてその上に芝の種を蒔き、芝が発芽して成長するのを養生して待つ方法や、別の場所で育成させて切り取った多数枚の芝生を前記培養土の上全体に敷き詰めてゆき、この状態で養生させる方法とがあった。しかしながら上記何れの方法においてもその上に車などの重量物を乗り入れたりすると、その重量によって芝生の培養土が押し固められて芝生の根の育成が阻害されたり、タイヤの回転によって培養土が地面から剥がされて剥がされた部分ではもはや芝生が生育しなくなってしまうという問題点があった。 【0003】そこで本願出願人は先の出願(特開平9−327228号公報)において、図8に示すような芝生保護パレット100を用いた芝舗装工法を提案した。この芝生保護パレット100は合成樹脂製であり、多数の筒101の側壁を相互にネット状に連結することで各筒101の内部に土と芝生を収納する芝生収納部103を設けて構成されている。 【0004】そしてこの芝生保護パレット100を多数枚相互の辺が接合するように地面に敷き詰め、次に各芝生収納部103内に培養土を入れて種を蒔いて養生することで芝生を発芽・成長させるか、或は予め別の場所で養生しておいた芝生を各芝生収納部103内に押し込むことで芝舗装を行なっていた。このように芝舗装すれば、その上を車などの重量物が乗っても、その重量は芝生保護パレット100が受けて芝生及び培養土には加わらず、従って芝生の成長は健全に保たれる。 【0005】しかしながら上記芝生保護パレット100を敷設する方法では、前述のように多数枚の芝生保護パレット100を敷設現場で地面に敷き詰めていかなければならず、また敷設現場では芝生保護パレット100を敷設する前に予め根を伸ばすための土(培養土)を敷設しておくことが好ましく、これらのことから芝生の敷設面積が大きいような場合は敷設現場における敷設作業に未だ煩雑さが残るという問題点があった。 【0006】一方芝生保護パレット100自体の強度は強いが、芝生保護パレット100の辺同士を多数枚接合して敷設した場合の各芝生保護パレット100間の接合強度は必ずしも十分強いとは言えず、芝生保護パレット100を敷設した地面が軟らかいような場合は車などの重量物を長期間乗せることで芝生保護パレット100自体が相互に傾いて芝舗装の表面全体にたわみが生じてしまう恐れがあった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、たとえ芝生の敷設面積が広いような場合であっても芝舗装が容易に行なえ、またその上に重量物を載せても表面にたわみが生じにくい芝舗装ユニット及び芝舗装方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するため本発明にかかる芝舗装ユニットは、多数の筒の側壁を相互に共通するようにネット状に連結することで各筒の内部に芝生収納部を設けてなる芝生保護パレットを具備し、前記芝生保護パレットの芝生収納部内に芝生を収納するとともに、芝生保護パレットの下側に直接又は他の層を介して持ち上げ部材を設置してなることを特徴とする。 【0009】また本発明は、前記芝生保護パレットと持ち上げ部材の間に、土の層を介在したことを特徴とする。 【0010】また本発明は、前記持ち上げ部材を、金属棒をネット状に組んだ構造に構成したことを特徴とする。 【0011】また本発明にかかる芝舗装方法は、多数の筒の側壁を相互に共通するようにネット状に連結することで各筒の内部に芝生収納部を設けてなる芝生保護パレットを、持ち上げ部材の上に直接又は他の層を介して載置してなる芝舗装ユニットを用意し、前記芝生収納部内に芝生を養生した後に、前記芝舗装ユニットを吊り上げ手段で吊り上げて搬送することで、この芝舗装ユニットを所望の設置場所に設置していくことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる芝舗装ユニット1の分解斜視図である。同図に示すようにこの芝舗装ユニット1は、枠部材70内に、持ち上げ部材50と、底敷きシート60と、土層80と、多数枚の芝生保護パレット10とを収納することで構成されている。以下各構成部材について説明する。 【0013】図2は本実施形態に用いる一枚の芝生保護パレット10を示す斜視図である。また図3は芝生保護パレット10の筒11の部分の要部拡大側断面図である。両図に示すように芝生保護パレット10は合成樹脂成形品であり、多数の筒(六角筒)11の側壁を相互に共通するようにネット状に連結して構成されている。各筒11の内部は芝生収納部13を構成しており、また筒11の下面には貫通する水抜き穴15が設けられている。また各筒11の側壁の上部にはランナー用貫通孔17が設けられている。なおこの実施形態では芝生保護パレット10の材質としてポリエチレンを使用しているが、所定の強度を有するのであれば他の合成樹脂を用いてもよい。 【0014】図1に戻って枠部材70は例えば金属板製で底板71の4辺を側壁板73で囲んで構成されている。底板71の中央には大きな開口75が設けられている。また一方の対向する側壁板73,73には、2つずつの係合穴77が設けられている。 【0015】持ち上げ部材50は金属棒51を枠部材70に収納される寸法形状、即ち略芝舗装ユニット1の大きさにネット状に組んだ構造である。 【0016】底敷きシート60はその上に載せる土等が漏れ落ちないようにするシートであって略芝舗装ユニット1の大きさに形成される。そしてその材質としては、この芝舗装ユニット1を載置する場所が土などの根を伸ばせる場所の場合は水分等によって劣化し易くて芝の根をその下側に張り出すことのできる材質、例えば紙製のシートを使用し、一方芝舗装ユニット1を載置する場所がコンクリートなどの根を伸ばせない場所の場合は水分等によって劣化しにくくて芝の根がその下側に張り出さない材質、例えば不織布製や合成樹脂製のシートを使用する。 【0017】土層80は山土や土砂や培養土からなる客土によって構成されている。実際には枠部材70内部の深さの下側半分の厚み分だけ客土を投入することで図1に示す外形形状となる。土層80は砂利などで構成しても良い。 【0018】次に上記芝舗装ユニット1の製造方法を説明する。芝舗装ユニット1の製造は、この芝舗装ユニット1を実際に舗装する場所以外の場所、例えば芝舗装ユニット生産場所(圃場)において行なう。即ち芝舗装ユニット生産場所の地面の上に枠部材70を置き、その中に持ち上げ部材50と底敷きシート60とをこの順番に収納し、次に枠部材70内の下半分の深さ分の土を投入して土層80を形成し、さらに枠部材70内の土層80の上に多数枚の芝生保護パレット10を外周辺が相互に接合するように敷き詰める。 【0019】次に図4に示すように、敷き詰めた芝生保護パレット10の各芝生収納部13内にこれを埋めるように砂と腐葉土と小石と堆肥とを混合してなる客土(培養土)35を入れ、その上に芝の種40を蒔いたり、ランナーを小さく切ったまき芝を蒔いたりする。そして最後にその上に少量の土をかける。そしてこの状態で養生させれば、図5に示すように芝が生育し、芝生43が形成される。なお芝の品種としては、セントオーガスチン、日本芝、西洋芝などの何れの芝を用いても良い。 【0020】また芝生43を短時間に形成する別の方法として、前記敷き詰めた芝生保護パレット10の各芝生収納部13内に下半分を埋めるように客土(培養土)35を入れ、芝生保護パレット10の上全体に別の場所で予め養生して切り取ってきた多数枚の芝生を載せて敷き詰め、その上にローラを転がすことで芝生を押圧して芝生を各芝収納部13内に押し込む方法もある。このようにしても最終的には前記図5に示すと同様の芝生43になる。また更に別の方法によって図5に示すような芝生43を形成してもよい。 【0021】なお芝生43としてランナーを横に張り出して伸ばしていく性質のある前記セントオーガスチンや日本芝を用いた場合、図5に示すように前記ランナーRはランナー用貫通孔17を通って隣の芝生収納部13内に侵入していくので、たとえ芝生保護パレット10上を重量物が通ってもランナー用貫通孔17を通るランナーRは切断されることなく、従ってランナーRによる芝生43の生育は阻害されない。一方ランナー用貫通孔17は穴であって溝ではないので、重量物の荷重にも十分耐えられる。図6は以上のようにして製造された芝舗装ユニット1の斜視図である。 【0022】以上のようにして製造された芝舗装ユニット1を用いて芝舗装を行なうには、芝舗装ユニット生産場所(圃場)で生産した前記芝舗装ユニット1を図7に示すように吊り上げ手段90によって吊り上げる。この実施形態にかかる吊り上げ手段90は、板状の金属棒を芝舗装ユニット1の外形形状とほぼ同じ寸法形状(矩形状)に囲むように形成してなる本体部91を具備し、この本体部91の前記枠部材70に設けた係合穴77にそれぞれ対応する位置に先端にフック95を取り付けた金属棒製の吊り上げアーム93を取り付けて垂らし、一方本体部91の上部にクレーン97に引っ掛けて吊り上げられる吊り上げワイヤ96を取り付けて構成されている。 【0023】そして図7に示すように吊り上げ手段90の各フック95を枠部材70の係合穴77に係合させ、クレーン97を引き上げることで芝舗装ユニット1を引き上げ、例えばトラックに載せ、芝舗装をしようとする現場に運ぶ。そして同様に図7に示すようにクレーン97を用いて芝舗装ユニット1をトラックから引き上げ、芝舗装しようとする地面に必要枚数だけ載置し、これによって芝舗装が完了する。 【0024】芝舗装するのに好適な場所は、駐車場や、庭、歩道、自転車道など、その上を人や車両などの重量物が載る場所である。またこの芝舗装ユニット1の大きさは、例えば2.25m×2.2mで、厚みは10cmであり、この芝舗装ユニット1を二枚接続するように設置することで車一台分の駐車スペースを形成できる。 【0025】なおこの芝舗装ユニット1は、土、砂、コンクリートやアスファルトなどの舗装面上など、どのような地面上にも設置できる。またたとえ重量物が載っても表面の芝生保護パレット10と持ち上げ部材50によって荷重が分散されるので、軟らかな地盤でも施工できる。 【0026】以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。 【0027】例えば上記実施形態では芝生保護パレット10の下側に土層80と底敷シート60を介して持ち上げ部材50を設置したが、土層80や底敷シート60を省略して芝生保護パレット10の下側に直接持ち上げ部材50を設置してもよいし、逆に芝生保護パレット10の下側に土層80や底敷シート60以外の部材を介在しても良い。 【0028】上記実施形態では芝舗装ユニット1の外形形状を矩形状にしたが、この芝舗装ユニット1を設置しようとする芝舗装面の寸法形状に合せて、予め芝舗装ユニット1を構成する各部材の形状をこれに合せた形状にしておくこともできる。 【0029】上記実施形態で用いた吊り上げ手段90は、本体部91から吊り上げアーム93を垂らした構造に構成されているが、本発明にかかる吊り上げ手段90はこの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であり、例えば本体部91と吊り上げアーム93とを省略して直接クレーン97に引っ掛けたワイヤ96を枠部材70の係合穴77に係合して吊り上げるように構成しても良い。この場合はワイヤとクレーンだけで吊り上げ手段を構成する。要は吊り上げ手段は、芝舗装ユニットを吊り上げて搬送することのできる構造であればどのような構造であっても良い。 【0030】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれば以下のような優れた効果を有する。 ■芝舗装ユニットを設置するだけで芝舗装が完了するので、たとえ芝生の敷設面積が広いような場合であっても芝舗装が容易且つ迅速に行なえる。しかもたとえ駐車場等のようにその上に重量物が載る場所であっても健全な芝生の生育を保った状態で使用できる。 【0031】■芝舗装をする現地で初期養生する必要がないので、初期養生に失敗して芝をからしてしまう恐れがない。またたとえ芝が傷んだりしても、新しい芝舗装ユニットとの交換が容易に行なえるので、常にきれいな芝舗装を容易且つ迅速に維持できる。 【0032】■複数の芝生保護パレットを敷設しても、その下側に持ち上げ部材を設置しているので、たとえその上に重量物を載せても各芝生保護パレットの表面は相互に容易に同一平面を保ち、芝舗装ユニットの表面全体が平面を保つ。 【0033】■雨水などの浸透性が大きく、水を容易に大地に還元でき、環境保持に好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595177903 【氏名又は名称】窪田建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月30日(2001.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087066 【弁理士】 【氏名又は名称】熊谷 隆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−354937(P2002−354937A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−162402(P2001−162402) |
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