| 【発明の名称】 |
高設栽培装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩男 吉昭
【氏名】青山 昌平
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の支持棒(2,3)により支持された培地シート(5)とその中の培地(8)により形成される栽培床(1)において、前記培地(8)周辺に少なくとも1本の加熱パイプ(14,15)を配設し、加温媒体を循環させることを特徴とする高設栽培装置。 【請求項2】 前記加熱パイプ(14,15)に加えて、培地(8)内に培地加熱用パイプ(13)を配設し、加温媒体を循環させる請求項1記載の装置。 【請求項3】 周辺加熱用パイプ(14,15)は上下方向に位置調節が可能である請求項2記載の装置。 【請求項4】 周辺加熱用パイプ(14,15)に放熱板を取り付けた請求項1ないし3のいずれかに記載の装置。 【請求項5】 加温媒体が温湯又はオイルである請求項1ないし4のいずれかに記載の記載の装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は高設栽培装置に関する。「高設栽培」とは、地面よりも高い位置に設定した栽培床で行なう栽培方法である。 【0002】 【従来の技術】地表に結実するイチゴの果実を収穫するとき、かがんだ姿勢を取り続けると腰痛を起こしやすい。特に農業人口の高齢化に伴ない、この問題は深刻化している。これを解決するため栽培床を地面から持ち上げて高さ50〜150cm程度に設定する高設栽培が普及し始めている。 【0003】従来の栽培床においては、左右の支持棒により支持された培地シートとその中の培地、及び、培地シートの下方に設けられる貯水シートとその中の水により形成される。作物は培地中にしっかりと根を張り、さらに培地シートの微細孔から下方の貯水シートに根を下ろして養分と水分を吸収している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】イチゴ栽培では、栽培床はビニールハウス内に多数併設されるのが普通である。寒冷期には、ハウス内で重油ボイラーやガスボイラーを使用して適温に達するまで温風暖房をしていることが多い。この暖房栽培には次のような問題がある。 【0005】第一に、設備構造上暖房効率が悪く、この燃料費が作物の生産価格を押し上げる要因の一つとなっている。 【0006】第二に、ハウス内で温度が均一とならず、暖まりすぎている箇所や、十分暖まっていない箇所が発生する。特にイチゴ栽培では果実を十分に暖めないと大きさ、色や糖度の点で満足できるものとはならないが、この点に特別の配慮がされていない。 【0007】本発明は、ハウス内の高設栽培において加温用燃料費の削減を図ると共に、植物周辺を集中的に加熱することのできるようにすることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の高設栽培装置は、左右の支持棒により支持された培地シートとその中の培地により形成される栽培床において、前記培地周辺に少なくとも1本の加熱パイプを配設し、加温媒体を循環させることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の態様】ここで「周辺」というのは、培地の周囲約1m以内、好ましくは約50cm以内の範囲をいう。きめこまかく温度設定を行うために上記周辺加熱用パイプは上下方向に位置調節を可能とすることが好ましい。また、周辺加熱用パイプには放熱板を取り付けることもできる。 【0010】前記周辺加熱パイプに加えて、培地内に培地加熱用パイプを配設し、加温媒体を循環させることが好ましい。 【0011】前記各パイプは、直径2.0〜3.0cm程度の鋼管又はポリエチレン管などにより形成することができる。 【0012】加温媒体が温湯又はオイルが一般的である。温度はボイラー内で40〜60℃程度、パイプ内で20〜25℃程度が好ましい。 【0013】 【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。 【0014】図1は、本発明第1実施例による高設栽培の栽培床の断面及び斜視図である。 【0015】栽培床1は、所定間隔毎に設けられた複数の左右支持棒2,3に沿って平行に設定された水平棒4により支持された培地シート5及び貯水シート6を有する。支持棒2,3の高さは、イチゴ栽培の場合、50〜150cm程度である。左右の間隔は20〜60cm程度である。培地シート5及び貯水シート6は支持棒2,3に対して押さえ金具7により固定されている。 【0016】培地シート5の中には培地8が盛られていて、そこに作物9が植え付けられている。培地シート5は、例えば、本出願人が出願済みのもの(特願2000−217476)を採用することができる。この先願発明では、培地シートは、左右部分が細かい目で織られ、中央部分が粗い目で織られている織物、又は、左右部分において細かい孔が開けられ、中央部分において比較的大きな孔が開けられているプラスチックシートであった。培地シートの材質は、ポリエチレンその他劣化しにくく、耐熱・耐寒性を有するものであれば、どのようなものでもよい。 【0017】貯水シート6は培地シート5から、最も離れたところで3〜10cm程度下方に位置するように設定される。貯水シート6の中には、肥料・農薬などを含んだ水12が一定量溜められている。 【0018】本実施例において特徴的なのは、培地8内に1本の培地加熱用パイプ13、培地8の周辺に2本の周辺加熱用パイプ14,15が配設されていることである。 【0019】培地加熱用パイプ13は培地シート5中の培地のほぼ中央か、その近辺に長手方向に配置するのが好ましい。周辺加熱用パイプ14,15は、図示のように、左右支持棒2,3に横渡しされた横はり16に載置させて長手方向に配置することが好ましい。また、左右支持棒2,3に予め腕木19を複数設定しておき、その中の1つを使用することもできる。このようにして、横はり16を上下動させたり、適当な腕木19を選択することにより周辺加熱用パイプ14,15はその上下位置をある程度変更させることができる。 【0020】各パイプ13,14,15は、例えば直径2.0〜3.0cm程度の鋼管又はポリエチレン管などにより形成する。周辺加熱用パイプには放熱板14a,15aを取り付けて表面積を増やすこともできる。イチゴ果実がこの放熱板の上に直接乗るようにしてもよい。 【0021】各パイプ13,14,15内には重油又はガスボイラーで加熱した温水を循環させる。湯温はボイラー内で40〜60℃程度、温水パイプ内で20〜25℃程度が好ましい。 【0022】 【発明の効果】本発明のように構成することにより、各パイプ内の加熱媒体は植物を部分的にかつ効果的に暖めることができる。すなわち、培地加熱用パイプ13は植物の根を暖めることができ、周辺加熱用パイプ14,15は果実及び葉を暖めることができる。 【0023】 【0024】実験の結果、本実施例の装置を使用することにより、従来の室内温風暖房方式と比べハウス加温用燃料費を約1/5に減らすことができた。また、植物周辺が効果的に暖められたので、良好な収穫が得られた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593008645 【氏名又は名称】株式会社ジャット 【識別番号】500339754 【氏名又は名称】青山種苗株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月30日(2001.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062498 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 卓 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−345343(P2002−345343A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月3日(2002.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−161989(P2001−161989) |
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