| 【発明の名称】 |
果実の糖度上昇溶液及び糖度を上昇させる方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】角田 康和
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| 【要約】 |
【課題】諸糖を含んだ溶剤を結実期の果実に直接撒布するとある程度の糖度の上昇は期待できるが、撒布したショ糖脂肪酸エステル溶液が黴を誘発し葉、茎、果実に黴が発生して商品価値の低下を来す。さらに、本発明者は黴の発生を抑えるために農薬とショ糖液の混合物を撒布を試みたが黴を防ぐ効果は得られなかった。前記したような課題に鑑み本発明者は新たな糖度上昇溶液と本溶液の撒布方法を提供することを目的とする。
【解決手段】溶液に含まれる黒糖が50から30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した溶液を原液とし、前記原液を希釈し収獲7日から10日前に土壌に撒布または添加する果実の糖度の上昇させる方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の糖類を水に溶解させた果実の糖度上昇溶液。 【請求項2】糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖の内少なくとも1種以上溶解させた請求項1記載の糖度上昇溶液。 【請求項3】糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖にマグネシュウム塩を添加した請求項1または2記載の糖度上昇溶液。 【請求項4】前記溶液に含まれる黒糖が50〜30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)である請求項1,2記載の糖度上昇溶液。 【請求項5】前記溶液に含まれる黒糖が50〜30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した請求項3及び4記載の糖度上昇溶液。 【請求項6】前記マグネシュウム塩が硫酸マグネシュウムである請求項3及び5記載の糖度上昇溶液。 【請求項7】溶液に含まれる黒糖が50〜30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した溶液を原液とし、前記原液を希釈し収獲7日から10日前に土壌に撒布または添加することを特徴とする果実の糖度を上昇させる方法。 【請求項8】前記希釈液は原液を200倍から400倍に希釈したものを土壌に撒布または添加することを特徴とする請求項6記載の果実の糖度を上昇させる方法。 【請求項9】前記希釈液の添加は収獲7日から10日の前に200倍の希釈液を与え、その後前記糖度上昇溶液の原液を400倍に薄めた希釈液を週1回土壌に撒布または添加することを特徴とする請求項7記載の果実の糖度を上昇させる方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は果樹の糖度を制御する糖度上昇溶液と果樹への本液の添加方法に関するもので、更に詳しくは本剤を土壌へ散布することによって果実の糖度を上昇させ最適な味覚の甘さに制御する。 【0002】 【従来の技術】果実の酸味を抑えて糖度を上げ美味しくする方法は、昔から品種改良で対応していたが、果樹に直接剤を噴霧し果樹の酸味を減少させる剤が開発されている。例えば特公昭52−27065号公報にはマイレインアミド酸誘導体を、特開平7−133204号には含フッ素インドール酪酸の溶液を用いる剤、更にはショ糖脂肪酸エステルの水懸濁液を結実期の果実に散布する方法が特開平10−291911号に開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】果実の食味をよくすることは、甘味をますことにあるが、その条件としては糖度の増加および酸味の低下といった方法が考えられ前記したような公報が開示されているが、未だ満足するような結果が得られていない。 【0004】前記した公報には果実の結実期に直接果実に剤を散布して糖度を制御するのであるが、特開平10−291911号はショ糖脂肪酸エステル溶液を直接果実に撒布する方法が開示されている。然しながら、この剤を果実の結実期に撒布するとある程度の糖度の上昇は期待できるが、撒布したショ糖脂肪酸エステル溶液が黴を誘発し葉、茎、果実に黴が発生して商品価値の低下を来す。さらに、本発明者は黴の発生を抑えるために農薬とショ糖液の混合物を撒布を試みたが黴を防ぐ効果は得られなかった。 【0005】前記したような課題に鑑み本発明者は新たな糖度上昇溶液と本溶液の撒布方法を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】第1の発明は複数の糖類を水に溶解させた果実の糖度上昇溶液である。 【0007】第2に発明は糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖の内少なくとも1種以上溶解させた糖度上昇溶液である。 【0008】第3に発明は、糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖にマグネシュウム塩を添加した糖度上昇溶液である。 【0009】第4の発明は、前記溶液に含まれる黒糖が50〜30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)である糖度上昇溶液である。 【0010】第5の発明は前記溶液に含まれる黒糖が50〜30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した糖度上昇溶液である。 【0011】第6の発明は、前記マグネシュウム塩が硫酸マグネシュウムである糖度上昇溶液。 【0012】第7の発明は、溶液に含まれる黒糖が50〜30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した溶液を原液とし、前記原液を希釈し果実の収獲7日から10日前に土壌に撤布または添加する果実の糖度を上昇させる方法である。 【0013】第8の発明は、前記希釈液は糖度上昇溶液の原液を200倍から400倍に希釈したものを土壌に撒布または添加する果実の糖度を上昇させる方法である。 【0014】第9の発明は、前記希釈液の添加は果実の収獲7日から10日の前に200倍の希釈液を土壌に与え、その後前記糖度上昇溶液を400倍に薄めた希釈液を週1回土壌に撒布または添加する果実の糖度を上昇させる方法である。 【0015】 【実施の形態】本発明の一実施の形態を説明する。糖類を水に溶解させた果実糖度上昇溶液である。糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖の内少なくとも1種以上溶解させたものである。糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖に更にマグネシュウム塩を添加した溶液である。 【0016】前記溶液に含まれる黒糖が50から30(重量%)で50%以上添加しても効果が薄く、30%未満では糖度上昇に効果が期待できないから黒糖の配合割合を50〜30%と規定した。黒糖としての成分の一例を表1に表示する。 【0017】
【0018】また果糖が2〜1(重量%)であるが糖度を制御する糖類として果糖が中心的役割りを果すが果糖は高価であり経済的な面と糖度上昇制御性を考慮し上限を2%とし下限を1%に限定した。砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)である溶液。好ましくは前記溶液にマグネシュウム塩を5〜1%添加した溶液である。マグネシュウム塩としては硫酸マグネシュウム、塩化マグネシュウム、酸化マグネシュウム等のマグネシュウム塩であれば良く、マグネシュウム塩を添加した理由は果実の樹木を形成する根毛から糖類を吸収させやすくするために添加し5%以上添加しても糖類吸収助剤として吸収能を上昇させる効果が少なくコスト高を招き、1%未満では吸収助剤としての作用が不足し添加した糖類が根から吸収する量が少ないためマグネシュウム塩の添加を5〜1%に限定した。更に好適な糖類吸収助剤としてはマグネシュウム塩が硫酸マグネシュウムであれば施肥効果もあるからである。図2にマンゴーに硫酸マグネシュウムを添加し糖度上昇溶液を200倍に希釈し与え続けた場合、マンゴーの果実の糖度を測定した結果である。土壌に与える前のマンゴーの糖度は10度であるが2回目では20度にも上昇し、硫酸マグネシュウムが糖類の吸収助剤として適していることが判る。 【0019】溶液に含まれる黒糖が50から30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した糖度上昇溶液を原液とし、前記原液を希釈し収獲7日から10日前に土壌に撒布または添加する糖度を上昇させる方法である。 【0020】前記希釈液は原液を200倍から400倍に希釈したものを土壌に撒布または添加するが200倍に希釈した糖度上昇溶液を与え続けると果実の糖度が上昇し過ぎて反って食感を損なう。糖度上昇溶液の添加は収獲7日から10日の間に200倍の希釈液を与え、その後400倍に薄めた希釈液を週1回土壌に撒布または添加すると食感に好適な糖度を維持できてる。 【0021】 【実施例】10リットルの水を50℃に加温し黒糖5kg、果糖としてフルクトース2kg、砂糖を精製したサッカロ2kg、ブドウ糖であるグルコース2kgを添加し溶解させ、継いで硫酸マグネシュウム500グラム加えて完全に溶解させ糖度上昇溶液を原液とした。 【0022】前記方法で作った原液を果実収穫期の10日から1週間前に第一回目に土壌に添加するが原液では濃すぎるので200倍に薄めた糖度上昇溶液を土壌に散布した。本実施例はトマトの例であるが、一坪当り8本植栽した苗に10(リットル/坪)均等になるよう与えた。更に第一回の糖度上昇溶液をトマトの植栽してある培地に与えた後に、前記した糖度上昇溶液の原液を400倍に希釈した溶液を週1回の割合で、前記した第1回目と同様に10(リットル/坪)均等に与え続けた。ミニトマトに糖度上昇溶液を与えた時の効果を図1に示す。ミニトマトの場合は2回目以降200倍で与え続けると糖度が上昇して反って食した時に甘味が上昇し過ぎ食感が悪い。400倍に希釈した糖度上昇溶液では食感が適度な甘味を維持し好適である。収獲は一度に終えるのではなく、次々と果実が結実するので本液の添加は収獲を終えるまで続ける。需要者が非常に甘い果実を要望するならば、希釈倍率を上げる必要がないことは当然である。 【0023】果実への適用例としては、メロン、トマト、スイカ、ドラゴンフルーツ、マンゴー等の果実に使うと目的とする食感の糖度に維持できる。 【0024】 【発明の効果】第1の発明である複数の糖類を水に溶解させた果実糖度上昇溶液を用いることにより果実の糖度を上げることができる。 【0025】第2に発明である糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖の内少なくとも1種以上溶解させたものであるから果実の甘味を付加させることができる。 【0026】第3に発明である糖度上昇溶液に含まれる糖類が黒糖、果糖、砂糖を精製したサッカロ、ブドウ糖にマグネシュウム塩を添加した溶液であるから糖類を吸収し易くする。 【0027】第4の発明である前記溶液に含まれる黒糖が50から30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)である糖度上昇溶液で黒糖の含有量を増やしているので黒糖が含有している無機質やビタミン類を果実の根から吸収し果実の甘味にウマミが加わり美味が増加する。 【0028】第5の発明である前記溶液に含まれる黒糖が50から30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した溶液であるため糖類を吸収し易くする。 【0029】第6の発明である前記マグネシュウム塩が硫酸マグネシュウムである溶液であるために施肥効果があり収穫の増加が期待できる。 【0030】第7の発明である溶液に含まれる黒糖が50から30(重量%)、果糖が2〜1(重量%)、砂糖を精製したサッカロが2〜1(重量%)、ブドウ糖が2〜1(重量%)にマグネシュウム塩を5〜1%添加した溶液を原液とし、前記原液を希釈し収獲7日から10日前に土壌に撒布または添加すると果実に直接散布しないので果実にカビが発生しない。 【0031】第8の発明である前記希釈液は原液を200倍から400倍に希釈したものを土壌に撒布または添加する糖度の上昇させる方法であるから果実の糖度制御が可能となる。 【0032】第9の発明である前記希釈液の添加は収獲7日から10日の前に200倍の希釈液を与え、その後400倍に薄めた希釈液を週1回土壌に撒布または添加する糖度上昇方法であるこれによって食感の程よい甘味が得られる。図3は混合する糖類によって果実の糖度の影響を調査した結果を示している。混合する糖類の種類が増えると短期に糖度の上昇することが判る。 【0033】
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| 【出願人】 |
【識別番号】501258883 【氏名又は名称】角田 康和
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| 【出願日】 |
平成13年5月23日(2001.5.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−345340(P2002−345340A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月3日(2002.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−195563(P2001−195563) |
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