| 【発明の名称】 |
人工地盤上の緑化方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】柳田 友隆
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| 【要約】 |
【課題】人工地盤上に軽量な植栽地盤を設け、そこに潅水しなくても草丈が低い常緑の地被を維持でき、しかも粗放管理型でヒートアイランド現象緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面および壁面の緑化方法を提供するものである。
【解決手段】本発明は、人工地盤上に湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の植栽地盤を設け、そこに耐乾燥性が強く草丈が低い雑草植物を播種もしくは植栽することにより、潅水しなくても草丈が低い常緑の地被を維持できる粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法を、その解決手段としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】人工地盤上に湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の植栽地盤を設け、そこに耐乾燥性が強く草丈が低い雑草植物を播種もしくは植栽することにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせたことを特徴とする屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法【請求項2】請求項1において雑草植物としてヘビイチゴ、オヘビイチゴ、カタバミ、ツメクサ、スズメノカタビラ、スズメノヤリ、オオチドメ、チドメグサ、オオジシバリ、ジシバリ、タンポポ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、シロタエギク、ナデシコ類、ハコベ類、スミレ類、エノコログサ類、シロツメクサ、オオバコ、ニワゼキショウ、ヤハズソウ、ハマスゲから選ばれる少なくとも1種類を用いることにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせたことを特徴とする屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法【請求項3】請求項1および2において、雑草植物と耐乾燥性が強い造園植物とを混植することにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせたことを特徴とする屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法【請求項4】請求項1、2および3において、植栽地盤がヤシ殻誘導体からなる成型培土であることにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせたことを特徴とする屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート等の土壌がない地盤上に軽量な植栽地盤を設け、そこに潅水しなくても草丈が低い常緑の地被を維持でき、しかもヒートアイランド現象緩和効果がある屋上、屋根、コンクリート法面および壁面の緑化方法に関し、とくに建設業、農林、園芸、造園、土木の分野において、地球温暖化の緩和に有効な緑化方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、農林、園芸、造園、土木の分野において、屋上あるいは屋根の緑化は、維持管理に手間がかかっても庭園を設けるという観点と維持管理にほとんど手間をかけたくない草地等の緑地を作るという観点がある。 【0003】屋上あるいは屋根に草地等の緑地を作る場合、緑地部分の重量が軽く、緑化後の管理、特に潅水や侵入した雑草の処理に手間をほとんど必要としない、いわゆる粗放管理型の緑地であることが望まれている。 【0004】また、美観上の観点から常緑であることと草丈が高くならないことが求められる。 【0005】屋上等の緑化は、景観上の効果だけではなく、ヒートアイランド現象の緩和効果も求められる。このために、植栽地盤中に保水された水の気化潜熱による冷却効果が必要であり、単に植栽地盤が軽いだけでなく、一定量以上の保水力を持つことが望まれている。つまり、軽量で、しかも保水量が多い植栽地盤を設け、そこに緑化することが求められている。 【0006】屋上の植栽地盤の厚さが10cm以上であると、ヒートアイランド現象の抑制効果は著しい。これは地盤の保水量が多いことに起因している。保水量は植栽地盤の厚さを10cmとして計算すると有効水分保持量として通常の良質土で10リットル/m2以上、特に保水性を高めた人工軽量土壌で20リットル/m2程度となる。言い換えれば、ヒートアイランド現象の抑制効果を求めるには、この値以上の有効水分保持量を必要とする。 【0007】また、軽量な植栽地盤を作り、そこに緑化するためには、乾燥に極めて強い植物が必要である。たとえばセダム類を薄い植栽地盤(たとえば5cm程度の厚さの地盤)に植栽するドイツ発祥の方法がある。この方法によれば、緑化後の管理での主要課題である潅水がほとんど不要となり、また、植栽地盤が薄いため雑草の侵入も少ない。 【0008】ところが、セダム類は乾燥に強く無潅水でも夏を越せる植物であるが、植栽地盤の保水性を高くすると、日本の梅雨期のような高温多湿期に根腐れ等のためかえって生育が悪くなることが多いという欠点と大型の雑草の侵入を招くという欠点があり、ヒートアイランド現象緩和効果が期待できる保水量が多い植栽地盤の緑化植物として適していない。また、植栽地盤の湿潤状態に弱いため排水性を格段に高める必要があり、空隙率が多く、すぐ排水する火山砂利、不織布あるいはヤシシートを植栽地盤材料に用いている。 【0009】和歌山大学システム工学部の山田助教授は、厚さ2.5cmの植栽地盤上に植えられたセダム緑化の場合、建築物のスラブ面の夏季日中温度は、緑化しない場合よりもかえって高かったという結果を発表している。この結果からわかるように、保水量が少ない薄い植栽地盤への緑化は、多量の保水量を必要とするヒートアイランド現象の緩和に適する屋上緑化方法ではない。 【0010】そこで、これらの欠点を克服し、コンクリート等の土壌がない地盤上に軽量な植栽地盤を設け、そこに潅水しなくても草丈が低い常緑の地被を維持でき、しかもヒートアイランド現象緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面および壁面の緑化方法が望まれている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、人工地盤上に軽量な植栽地盤を設け、そこに潅水しなくても草丈が低い常緑の地被を維持でき、しかも粗放管理型でヒートアイランド現象緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面および壁面の緑化方法を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、人工地盤上に湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の植栽地盤を設け、そこに耐乾燥性が強く草丈が低い雑草植物を播種もしくは植栽することにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法を、その解決手段としている。 【0013】また、第2発明は、第1発明において雑草植物としてヘビイチゴ、オヘビイチゴ、カタバミ、ツメクサ、スズメノカタビラ、スズメノヤリ、オオチドメ、チドメグサ、オオジシバリ、ジシバリ、タンポポ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、シロタエギク、ナデシコ類、ハコベ類、ヒメツルソバ、エノコログサ類、シロツメクサ、オオバコ、ニワゼキショウ、ヤハズソウ、ハマスゲを少なくとも1種類を用いることにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法を、その解決手段としている。 【0014】また、第3発明は、第1、2発明において、雑草植物と耐乾燥性が強い造園植物とを混植することにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法を、その解決手段としている。 【0015】また、第4発明は、第1、2、3発明において、植栽地盤がヤシ殻誘導体からなる成型培土であることにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法を、その解決手段としている。 【0016】上記第1〜4発明によれば、屋上、屋根、コンクリート法面あるいは壁面に緑化することができる。 【0017】以下、本発明に係る屋上、屋根、コンクリート法面あるいは壁面の緑化方法についてさらに詳細に説明する。 【0018】 【発明の実施の形態】第1発明は、人工地盤上に湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の植栽地盤を設け、そこに耐乾燥性が強く草丈が低い雑草植物を播種もしくは植栽することにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法である。 【0019】植栽地盤の湿潤時重量が120kg/m2以下という条件を設定すると、植栽地盤の有効水分保持量は最も保水性がよい地盤であっても最大で40リットル/m2程度となる。このような条件下では、造園植物のうちの最も乾燥性に強い植物であっても、夏の乾燥を無潅水条件で耐え生育し続けることができない。このような理由で、潅水せずにそのような場所を確実に緑化できる植栽方法はなかった。 【0020】たとえば、湿潤時重量が120kg/m2以下の植栽地盤の厚さは、排水層がないとしても黒ボク土の場合9cm弱、人工軽量土壌の場合13cm程度であり、乾燥に強いとされている通常のシバ類や緑化植物であっても無潅水で夏を越すことはできない。 【0021】本発明の人工地盤上の植栽地盤は、湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の範囲に限定している。それらの植栽地盤は市販されている有機質系、無機質系、有機無機質混合系の人工軽量土壌(スパーリソール、ガーデンロード、ガーデンマットなど)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 【0022】ここで、植栽地盤の湿潤時重量が120kg/m2以下、好ましくは100kg/m2以下、より好ましくは80kg/m2以下であり、有効水分保持量が10リットル/m2以上、好ましくは20リットル/m2以上、より好ましくは30リットル/m2以上の植栽地盤である。本発明に用いる湿潤時重量は飽水させた後、金網上に5分間静置した時点での重量を意味し、有効水分保持量はpF0.5から3.2の値を意味している。 【0023】なお、植栽地盤を強酸性あるいは強アルカリ性にすることにより、目的植物と目的植物以外の植物の生育を抑制し必要水分量を減らすことができる。 【0024】また、本発明で用いる雑草植物は、耐乾燥性が強く草丈が低い雑草はイネ科、キク科、ナデシコ科、カタバミ科、バラ科、スミレ科、セリ科、マメ科、オオバコ科、アヤメ科、ゴマノハグサ科、タデ科、カヤツリグサ科等から選ばれる植物が挙げられるが、これに限定されるものではない。なお、ここでいう雑草は、人の意志で育てる植物(たとえば田畑、林地、花壇、芝地の目的植物)以外の半自然的にはえる群落の構成植物を意味している。 【0025】上述条件下の人工地盤上に耐乾燥性が強く草丈が低い雑草植物を播種もしくは植栽することによって、雑草がよく生育している。したがって、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和に有効な屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法を提供することができる。 【0026】なお、植栽は苗の植付けあるいは根、茎などの植物体の散布等により行うこともできる。 【0027】また、第2発明は、第1発明において雑草植物としてヘビイチゴ、オヘビイチゴ、カタバミ、ツメクサ、スズメノカタビラ、スズメノヤリ、オオチドメ、チドメグサ、オオジシバリ、ジシバリ、タンポポ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、シロタエギク、ナデシコ類、ハコベ類、ヒメツルソバ、エノコログサ類、シロツメクサ、オオバコ、ニワゼキショウ、ヤハズソウ、ハマスゲから選ばれる少なくとも1種類を用いることにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法である。 【0028】第1発明の植栽地盤に無潅水で生育できる植物は通常の緑化植物や園芸植物にはないが、雑草の中にはそれらの条件に耐え生育できる植物が存在することを発明者は発見し、これらの植物を湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の植栽地盤に播種もしくは植栽することにより、無潅水でありながら夏の乾燥を耐え、ヒートアイランド現象の緩和効果もある緑化を可能とした。 【0029】常緑状態を保つとともに裸地が生じないようにするために、それらの植物を単独で使用するもしくはこれらの植物を組み合わせて緑化することができる。 【0030】たとえば、ヘビイチゴ、クローバー、カタバミおよびタンポポを組み合わせて緑化した場所では、夏季にクローバーが衰退した部分へヘビイチゴが伸長し、全体として裸地が生じることなく緑が保たれた。 【0031】また、これら植物を組み合わせて植栽することにより裸地が生じないため、他の場所から飛散してくる植物種子の発芽と幼植物の生育が抑制されるので、目的とする雑草類による地被が維持され、大型の雑草が他場所から侵入してくることは極めて少ない。 【0032】なお、本発明で使用するこれらの植物の種子は周辺から飛散してくることがあるが、種子を人為的に散布しないかぎり、散発的、局部的に生育するだけで全体を覆うことはない。ところが本発明は完全に地被が形成する量の種子あるいは植物体を人為的に散布する方法なので、播種もしくは植栽後、2〜4ヶ月のうちに目的とする雑草で全体的に覆い地被を形成することができる。 【0033】これによって、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和に有効な方法で屋上、屋根、コンクリート法面、壁面を緑化することができる。 【0034】また、第3発明は、第1、2発明において、雑草植物と耐乾燥性が強い造園植物とを混植することにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法である。 【0035】雑草植物と耐乾燥性が強い造園植物とを混植することにより、植栽景観とデザインを考慮に入れた草地を形成することができ、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和に有効な方法で屋上、屋根、コンクリート法面、壁面を緑化することができる。 【0036】たとえば、ティフトンの撒きシバ時にスズメノカタビラの種子を併せて散布した芝生は、夏季にはスズメノカタビラの大部分は枯れるがティフトンが、冬季にはティフトンは枯れるがスズメノカタビラが緑を保ち裸地が生じることなく全体として緑を保つことができる。なお、スズメノカタビラは年中発芽しており、夏季であってもティフトンに隠れて生育している。 【0037】また、第4発明は、第1、2、3発明において、植栽地盤がヤシ殻誘導体からなる成型培土であることにより、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた屋上、屋根、コンクリート法面、壁面の緑化方法である。 【0038】ここで、ヤシ殻誘導体からなる成型培土は、圧縮成型培土もしくは非圧縮成型培土が挙げられるが、これらに限定されるものではない。好ましくは圧縮成型培土である。 【0039】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。試験区の各処理面積は4m2とした。試験は試験開始時に十分散水したあと、無潅水状態で都内の屋上に放置した。試験期間は1998年4月3日から2000年12月15日までである。 【0040】[実施例1]注水復元後の厚さ10cmのヤシ繊維被覆圧縮成型培土(商品名ガーデンマット、株式会社クレアテラ製)を屋上に敷き並べ、散水し、飽和した。そのときの植栽地盤の湿潤時重量は65kg/m2、有効水分保持量が30リットル/m2であった。 【0041】[実施例2]軽石製人工土壌(商品名ガーデンロード、株式会社クレアテラ製)を屋上に10cm厚になるよう敷き並べ、散水し、飽和した。そのときの植栽地盤の湿潤時重量は100kg/m2、有効水分保持量が13リットル/m2であった。 【0042】[実施例3]実施例1の方法で作製した植栽基盤に、カタバミ、シロツメクサ、タンポポおよびジシバリは種子を散布し、ヘビイチゴはランナーを植え付けた。 【0043】[実施例4]実施例2の方法で作製した植栽基盤に、カタバミ、シロツメクサ、タンポポおよびジシバリは種子を散布し、ヘビイチゴはランナーを植え付けた。 【0044】[実施例5]実施例1の方法で作製した植栽基盤に、スズメノカタビラ、ティフトン、キンエノコロおよびニワゼキショウの種子を散布した。 【0045】[実施例6]実施例1の方法で作製した植栽基盤に、タンポポおよびジシバリは種子を散布し、ヒメツルソバは植物体を植え付けた。 【0046】比較例1、2としては、実施例1、2で作成した植栽基盤に、ノシバ種子(ZEN300、伊藤忠アグリシステム株式会社)とダイコンドラ種子を散布した。 【0047】ここで、各種植物の発芽、生育状況、地表被覆状況は、40cm四角格子内の調査で植物毎の状況を、3m離れた場所からの概観調査で群落全体の遠目の状況を調べた。 【0048】試験期間中の実施例3〜6および比較例の各種植物の発芽、生育状況と地表被覆状況は、以下のようである。 【0049】実施例3では、カタバミ、シロツメクサおよびヘビイチゴは互いに競合しながら、全面を被覆し、タンポポとジシバリは点在した。全ての植物が正常に生育し、年間を通じて常緑を保った。タンポポ、ジシバリの花茎を除いて草丈25cm以下を保った。 【0050】実施例4では、カタバミ、タンポポおよびヘビイチゴは正常に生育したが、シロツメクサは夏季に衰退し秋季に回復した。全体として常緑を保った。 【0051】実施例5では、スズメノカタビラとティフトンはスムースに遷移し、年間を通じて常緑のターフを形成した。なお、夏季にティフトンとスズメノカタビラの大きな個体とは衰退したがスズメノカタビラの幼植物は、それらの陰で生育し続け、それらが全体としての緑を保った。 【0052】実施例6では、冬季にヒメツルソバは枯れ、茎だけになったが、タンポポが緑を保ち、裸地化するところはなく全体として常緑を保った。 【0053】実施例に示すように、請求項に記載した雑草は、湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上という条件の植栽地盤上で正常に生育し、また、草丈が低く、常緑を保った。 【0054】一方、比較例1では、ティフトンと耐乾燥性が同等とされるノシバであっても夏季に乾燥により衰退し、秋季に雨が降った後ようやく緑被率は60%程度にまで回復した。ダイコンドラは常緑植物であるにもかかわらず冬季に衰退した。冬季はノシバ、ダイコンドラともに緑でなく、一部裸地化した。その後ダイコンドラは4月に、シバは5月に緑被を形成したが、30%程度裸地が残った。 【0055】比較例2では、ノシバは夏季に乾燥により地上部が枯死し、その後徐々に回復し翌年春にようやく30%程度まで回復した。ダイコンドラは冬季に枯死した。裸地部分が目立った。 【0056】比較例に示すように、湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上という条件の植栽地盤の乾燥状態に耐えられる造園あるいは園芸植物はほとんどなく、無潅水では通年緑化することは極めて困難である。 【0057】以上の結果から、本発明で行った緑化方法、つまり、地盤条件すなわち湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の植栽地盤に、草丈が低く、乾燥に強い雑草植物を播種もしくは植栽することにより、潅水しなくても、全体として一年中常緑を保ち、ヒートアイランド現象の緩和効果がある方法で屋上、屋根、コンクリート法面あるいは壁面を緑化できることが明らかになった。 【0058】 【発明の効果】本発明によれば、地盤条件すなわち湿潤時重量が120kg/m2以下、有効水分保持量が10リットル/m2以上の植栽地盤に、草丈が低く、乾燥に強い雑草植物を播種もしくは植栽することにより、屋上、屋根、コンクリート法面あるいは壁面を、潅水しなくても、草丈が低く全体として常緑を一年中保ち、ヒートアイランド現象の緩和効果を持たせた方法で緑化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390039907 【氏名又は名称】株式会社クレアテラ
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| 【出願日】 |
平成13年5月30日(2001.5.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−345329(P2002−345329A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月3日(2002.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−161582(P2001−161582) |
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