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【発明の名称】 水位調節弁
【発明者】 【氏名】田中 雄一

【要約】 【課題】主に水田の水管理に用いられて、給水や排水を設定水位で自動的に停止したり開始したりすることができ、簡単な構造で、使いやすく安価な水位調節弁を提供することである。

【解決手段】給水管又は排水管に連結される内筒14と、この内筒14に嵌合する外筒16と、外筒16の側部に連結されたフロート18とで主に構成され、外筒16は内筒14の回りを一定角度だけ回転可能とされており、この一定角度の回転を行うか否かによって、内筒14に設けられた開口部20と外筒16に設けられた開口部22とが連通した状態、あるいは、連通していない状態のどちらかが選択されるようにされた水位調節弁10とされることである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 給水管又は排水管に連結される内筒と、この内筒に嵌合する外筒と、該外筒の側部に連結されたフロートとで主に構成され、該外筒は該内筒の回りを一定角度だけ回転可能とされており、該一定角度の回転を行うか否かによって、該内筒に設けられた開口部と該外筒に設けられた開口部とが連通した状態、あるいは、連通していない状態のどちらかが選択されるようにされたことを特徴とする水位調節弁。
【請求項2】 給水管又は排水管に連結される外筒と、この外筒に嵌合する内筒と、該内筒の側部に連結されたフロートとで主に構成され、該内筒は該外筒の内周回りに沿って回転可能とされており、該回転を行うか否かによって、該内筒に設けられた開口部と該外筒に設けられた開口部とが連通した状態、あるいは、連通していない状態のどちらかが選択されるようにされたことを特徴とする水位調節弁。
【請求項3】 給水管又は排水管に連結される本体部と、該本体部の開口部を塞ぐ蓋材と、該蓋材に連結されたフロートとで主に構成され、蓋材は本体部の側部に設けられた軸受によって回動自在に軸支されており、フロートの上下動によりこの蓋材が該軸受を中心にして回転し、本体部の開口部を閉鎖又は開放するようにされたことを特徴とする水位調節弁。
【請求項4】 前記軸支が、扁平断面の軸を、縦に細長く上部が半円状の断面の軸孔に挿入することによってなされ、この軸孔の下部では該軸と嵌合し、その上部では該軸が回転可能とされたことを特徴とする、請求項3記載の水位調節弁。
【請求項5】 前記本体部の開口部を閉鎖する向きへの、前記蓋材の回転に対し、コイルばねや板ばねなどの付勢手段が設けられたことを特徴とする、請求項4に記載の水位調節弁。
【請求項6】 フロートの前記連結される高さ位置が調整自在とされたことを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の水位調節弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に灌漑用水を最適水位に保ちながら水田に給水したり、水田に過剰となった水を自動的に排水するのに用いる水位調節弁に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、水稲栽培では、いわゆる中干しの時期と収穫前の時期を除いて、田植えから稲刈りに至るほとんどの期間、田に水が満たされる。水田には給水路と排水路とが設けられており、田に水が少ない時は給水路を開いて用水を導入し、雨などによって水位が高くなり過ぎた時には、排水路を開いて放水する。どちらの場合も、適切な水位になったことを目視で確認し、給水弁あるいは排水弁を閉じるのであるが、水田が広いため水位の変化は遅く、これらの作業は長時間の監視を要して大変煩わしいものであった。これに対し、電気的に、水位を検出したり給水弁又は排水弁を作動させたりする自動装置が提案されているが、装置が高価であったり、電気工事などの面倒な付帯工事が必要だったりする問題があった。
【0003】そこで本発明者は、構造が簡単で安価であり、面倒な付帯工事を必要とせず、水田の水位を最適に維持することのできる水位調節弁を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる水位調節弁の要旨とするところは、給水管又は排水管に連結される内筒と、この内筒に嵌合する外筒と、外筒の側部に連結されたフロートとで主に構成され、外筒は内筒の回りを一定角度だけ回転可能とされており、該一定角度の回転を行うか否かによって、内筒に設けられた開口部と外筒に設けられた開口部とが連通した状態、あるいは、連通していない状態のどちらかが選択されるようにされたことにある。
【0005】さらに、本発明に係わる水位調節弁の別の要旨とするところは、給水管又は排水管に連結される外筒と、この外筒に嵌合する内筒と、該内筒の側部に連結されたフロートとで主に構成され、該内筒は該外筒の内周回りに沿って回転可能とされており、該回転を行うか否かによって、該内筒に設けられた開口部と該外筒に設けられた開口部とが連通した状態、あるいは、連通していない状態のどちらかが選択されるようにされたことにある。
【0006】また、本発明に係わる水位調節弁のさらに別の要旨とするところは、給水管又は排水管に連結される本体部と、本体部の開口部を塞ぐ蓋材と、蓋材に連結されたフロートとで主に構成され、この蓋材は本体部の側部に設けられた軸受によって回動自在に軸支されており、フロートの上下動により、この蓋材が軸受を中心にして回転し、本体部の開口部を閉鎖又は開放するようにされたことにある。
【0007】さらに、かかる水位調節弁において、前記軸支が、扁平断面の軸を、縦に細長く上部が半円状の断面の軸孔に挿入することによってなされ、軸孔の下部ではこの軸と嵌合し、その上部ではこの軸が回転可能とされたことにある。
【0008】さらにまた、かかる水位調節弁において、本体部の開口部を閉鎖又は開放する向きへの蓋材の回転に対し、コイルばねや板ばねなどの付勢手段が設けられたことにある。
【0009】そして特に、これらの水位調節弁において、フロートの連結される高さ位置が調整自在とされたことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係わる水位調節弁及び水位調節方法の実施態様について、図面に基づいて詳しく説明する。
【0011】図1は、本発明に係わる水位調節弁10の一例を給水弁の例として示し、図2はその分解図である。水位調節弁10は、給水管(図示されていない)に連結された内筒14に外筒16が嵌合した二重管の構成とされ、外筒16の側部には連結棒19を介してフロート18が連結されている。なお、ここでいう給水管とは、用水路や用水管や川などから、灌漑用水を田畑まで導くための配管を意味する。外筒16の中心軸に沿う滑り移動は、内筒14に固定されたキャップ15と位置決め部材17とで前後を挟まれているため封じられているが、内筒14回りの回転は一定角度だけ自由とされている。
【0012】すなわち、外筒16の両端部にそれぞれ2個設けられた凸部36が、キャップ15及び位置決め部材17の端部に設けられた凹部38と嵌り合っているのであるが、凸部36の幅が凹部38の幅より狭いため、この幅の差の分だけ自由に回転できることになる。本例では、凹部38の幅が90°にわたり、凸部36の幅が45°分とされているので、外筒16は内筒14の回りを、90°−45°の、45°だけ回転できる。
【0013】内筒14には軸方向に長い方形の開口部20が90°ピッチで4個設けられており、外筒16にも、同様の開口部22が4個設けられている。開口部20の幅は45°分より狭く、開口部22の幅は略45°分とされている。このため、外筒16の回転範囲(45°)の上限又は下限において、開口部20と開口部22とが最大限に連通するように調整されれば、外筒16が回転範囲の下限又は上限に向け45°回転すると、内筒14の開口部20は外筒16の壁部分によって蓋されることになり、開口部20と開口部22とは連通しなくなる。
【0014】図3は、本例の水位調節弁10を用いて、水田などに一定水位まで給水する例を説明するものである。同図(a)は、水田などに十分な水があって水位が適切に維持されている時の状態を示し、フロート18に押し上げられて、外筒16は回転範囲の上限まで回転しており、内筒14の4個の開口部20は、いずれも、外筒16の壁部分23によって蓋されている。このため、給水管(図示されていない)に連結された内筒14から用水などが供給されることはなく、水田の水位は適切なまま維持される。
【0015】一方、同図(b)は、水位が低下してフロート18が下降し、外筒16がその下限まで回転した状態を示している。45°回転したことによって、内筒14の開口部20と外筒16の開口部22とが最大限に連通することになり、4個の開口部22から急速に放水されることになる。
【0016】本例の給水用水位調節弁10は、通常、三通りの方法で利用される。一つは水位を維持する目的であり、図3(a)の状態を基準として、日照りによる蒸発や、水田底からの漏水などによる水位低下を補うものである。水位が低下すれば,フロート18が下降し、開口部20と開口部22とが連通するようになって給水が行われ、水位は適切な高さに自動的に復帰する。同図(b)に示されるように、フロート18が大きく下降して開口部20と開口部22とが最大限に連通するまでもなく、少し下降しただけでも部分的に連通するので速やかに給水が始まる。
【0017】もう一つの利用方法は、田植前や中干し後のように、乾いた水田に初めて用水を満たす時であり、水位調節弁10は図3(b)の状態にある。開口部20と開口部22とが最大限に連通しているので、給水管(図示されていない)から用水を送れば、その4箇所の連通口25から用水が急速に供給される。そして、水田に水が満たされ、水位が上昇するにつれてフロート18が押し上げられ、外筒16が回転し、やがて、図3(a)の状態に達して給水が停止する。
【0018】3番目の利用方法は、稲の生育状態などにより適切水位を変更する場合である。調整水位を変更するにはフロート18の高さを変更すればよく、水位調節弁10と給水管とを予め可撓性の管でつないでおき、水位調節弁10全体を移動して、その高さを変更すればよい。しかしながら、フロート18の高さ位置だけを単独に変更できるようにされれば、操作が簡単なので非常に好ましい。図4は、フロート18の高さを変更する仕組みの一例を示し、連結棒19の先端に調整部材46を設け、この調整部材46を、上下に自由に挿通する支持棒44でフロート18を吊り下げている。フロート18を設定高さに合わせて、支持棒44を蝶ねじ48で固定することによって、予定された適切水位を自動的に維持できるようになる。
【0019】以上、給水弁としての利用方法を詳細に説明してきたが、本発明の水位調節弁は、適切水位を維持するための排水弁としても利用される。図5でその一例を説明するが、本例の水位調節弁11は、図3で例示された水位調節弁10とは、外筒16の回転範囲位置が、上方に45°ずれている。すなわち、図3における水位調節弁10では、回転の上限においてフロート18が外筒16の真横にあったが、本例の水位調節弁11では、回転の下限においてフロート18が外筒16の真横になる。このため、水位が低い時には開口部20と開口部22とが連通しないので、排水管(図示されていない)と連結された内筒14に水田の溜水が流出することはなく、水位が高くなって、開口部20と開口部22とが連通するようになれば、水田の溜水が排水されて水位を下げるようになり、適切水位が何時でも保たれるようになる。なお、ここでいう排水管とは、田畑から排水路までをつなぐ配管を意味する。外筒16の回転範囲位置をずらすには、キャップ15及び位置決め部材17の内筒14へ対する固定を仮固定としておき、必要に応じ、両者を内筒14回りに回転させればよい。本例の排水用水位調節弁11は、図1に示される給水用水位調節弁10で、キャップ15及び位置決め部材17を、図中、45°左に回転させることで得られる。
【0020】内筒14、外筒16、キャップ15、位置決め部材17などの材質は特に限定されず金属や陶器やプラスチックなどを用いることができる。中でもプラスチックは、軽量で成形性に優れ低コストなため特に好ましい材料である。開口部20や開口部22の位置や形状や数は、用途と使用現場の状況に応じて最適に設計される。例えば、開口部20や開口部22を円形や楕円形としてもよい。あるいは、キャップ15と一体化した形状の外筒16とし、有底状の内筒14として、水位調節弁10の先端部に開口部20及び開口部22を設けることもできる。給水や排水を短時間で行うためには、できるだけ広い開口部を、できるだけ多く設けることが望ましい。また、フロート18の形状は、球状、円柱状、角柱状、板状等々自由に選択でき、金属やプラスチックからなる中空体、発泡プラスチック、木材などが好ましく用いられる。
【0021】図6は、本発明に係わる水位調節弁の更に別の実施態様例を示す。図6の水位調節弁10aにおいては、給水管(図示されていない)に連結された外筒16aが内筒14aに嵌合した二重管の構成とされ、内筒14aの側部には連結棒19aを介してフロート18aが連結されている。なお、ここでいう給水管とは、用水路や用水管や川などから、灌漑用水を田畑まで導くための配管を意味する。内筒14aの中心軸に沿う滑り移動は、位置決め部材17aで外筒16aの前後が挟まれているため封じられているが、内筒14aは外筒16aの内周回りの回転が自由とされている。
【0022】又、位置決め部材17aと外筒16aの端部とに、図1の凸部36、凹部38のような凸部、凹部を設けて内筒14aの回転を制限してもよい。
【0023】外筒16aは、外筒16aに直角に、外筒16aの長手方向にみて略中央に給水連結管15aが接続され、接続部の外筒16aの開口部22aを通じて水が給水連結管15aから外筒16aの中に向かって流入しようとする。開口部22aの径は、給水連結管15aの内径に略等しい。外筒16aに嵌入されている内筒14aの長手方向にみて略中央に開口部20aが設けられている。開口部20aのおおきさと形状は開口部22aと略等しい。開口部20aと開口部22aとが重なった位置にあるときは流入した水は開口部20aを通って内筒14aの内側に流入し、左右に分かれて、内筒14aの両端の排出口30aからそれぞれ流出する。フロート18aは、位置決め部材17a及び連結棒19aを介して内筒14aと接続されており、フロート18aの上下により外筒16aに嵌入されている内筒14aが、外筒16aの内周回りに回転する。この回転により、開口部20aと開口部22aとの重なりの度合いが変化し、これにより、内筒14aの内側に流入する水量が変わる。従って排出口30aからそれぞれ流出する水量も変わる。内筒14aが所定の回転範囲をこえて回転すると、外筒16aの開口部20aは内筒14aの壁部分によって蓋されることになり、開口部20aと開口部22aとは連通しなくなる。
【0024】なお、水位調節弁10aは、排出口30aを給水口として水を導入し、外筒16aの開口部22aを通って給水連結管15aを排水管として水を排出する態様で使用することも出来る。
【0025】図6に示す構成の本発明の水位調節弁10aは、図1、図2に示す本発明の水位調節弁10と同様のフロートの用い方をして、同様の用途に用いることが出来る。
【0026】図7は、本発明に係わる水位調節弁の更に別の実施態様例を給水弁の例として示し、水田の水位が下がれば自動的に給水が行われ、適切水位になれば給水が自動的に停止する仕組みとされている。すなわち、本体部12の開口部26を塞ぐ蓋材24が、本体部12の側部に設けられた軸受28によって回動自在に軸支されており、蓋材24の略中央から垂直に伸びる連結棒19の先端部にフロート18が連結されている。このため、水位が十分に高くてフロート18が高い位置に押し上げられている時は、蓋材24が本体部12の開口部26を塞ぐため給水が停止されるが、水位が下がってフロート18が下降すれば、軸受28を中心にして蓋材24が回動し、本体部12の開口部26から離れるので給水が始まる。
【0027】また図8は、本発明に係わる水位調節弁のさらに好ましい実施態様の一例を示し、図9は、その軸受28近辺を詳細に示している。本例において、蓋材24を軸支するための軸30は扁平断面とされ、本体部12の側部に設けられた軸受28の軸孔32に挿入される。軸孔32は、縦に細長く上部が半円状の断面をしており、その下部では軸30と嵌合し、その上部では軸30が自由に回転可能とされている。
【0028】本例の軸支構成によれば、水位が低くて、蓋材24に連結されたフロート18が低い位置にある時は、軸30は軸孔32の下部に引き込まれ、回転できないように軸孔32と嵌り合っている。このため、蓋材24の回転が阻止され、給水管と連結された本体部12の開口部26から離れたままになり、開口部26が全開した状態での急速な給水が行われる。そして、水位が上がりフロート18に浮力が生じ始めると、軸30を軸孔32の上部へ移動させる力が作用し、摩擦抵抗などに抗しつつ、ついに上部へ移動するが、上部へ移動すれば回動自由となって、蓋材24とともに回転し、蓋材24が本体部12の開口部26を蓋してしまい、給水を停止することになる。
【0029】本軸支構成の特徴は、水位が多少変わっても蓋材24が動かず、水位の変化量がある大きさ以上になった時に、初めて蓋材24が大きく回転移動するようにできることである。何故なら、軸30が、軸孔32の下部から上部へ持ち上げられるためには、蓋材24とフロート18の重み、及び、嵌り合っている軸30と軸孔32との間に働く接触抵抗、などに打ち勝つだけの浮力が必要であり、ある程度以上の水位上昇がなければならない。そして、軸30が軸孔32の上部に移動すれば、直ちに蓋材24の回転が生じ開口部26を塞ぐことになるからである。その結果、開口部26が全開状態での急速な給水が長い間維持され、所定の水位に短時間で達することができるようになる。
【0030】図8に示される水位調節弁10では、開口部26を塞ぐ向きへの、蓋材24の回転を加速するための付勢手段34がさらに備えられている。付勢手段34はコイルばねや板ばねなどからなるが、開口部26を急速かつ確実に塞ぐ効果に加え、蓋材24の回転開始を遅らせて急速給水時間をさらに延長できる効果がある。すなわち、付勢手段34を取り付けることによって、軸30と軸孔32間の接触抵抗が大きくなり、軸孔32の下部から上部への軸30の移動が遅れることになる。
【0031】図7に示される水位調節弁10、及び、図8に示される水位調節弁10は、排水弁としても使用できる。すなわち、図7と図8に示される状態を上下逆にして水田などに設置すれば、両者とも、水位が高い時には蓋材24が開いて排水が行われ、水位が低くなれば蓋材24が閉じて排水が停止する。
【0032】以上、本発明に係わる水位調節弁について詳細に説明してきたが、本発明は上述の引用・例示に限定されず、各部材の材質や形状、給水又は排水に用いる開口部の位置や形状や数などにつき、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変化を加えた態様で実施し得るものである。
【0033】
【発明の効果】本発明に係わる水位調節弁によれば、フロートによって水位を検出し、設定された最適水位で給水又は排水を自動停止するので、水田などに関する給水や排水や水位維持のための監視作業が大幅に軽減される。また、フロートの浮力をそのまま利用して弁を開閉するので、機械系の複雑な構造や、電気関係の付帯工事などが省略され、小型で安価な水位調節弁になる。
【0034】また、内筒と外筒とが回動自在に嵌合する構造とされれば、全体が小型となって設置しやすくなり、使用場所が限定されなくなって汎用性が高まる。そして、内筒の開口部を外筒の内壁で塞いで給水を停止する仕組みなので、高い水圧の給水管に連結しても、確実に給水を停止できる。
【0035】また、給水口又は排水口を回動する蓋材で開閉する構造とされれば、構成や作動機構がさらに単純化されるので、設置や保全などの作業が非常に容易なる。
【0036】そして特に、回動する蓋材を支持する軸を扁平断面の軸とし、これを受ける軸孔の形状が、その下部では前記軸と嵌合し、その上部では前記軸が自由に回転できるようにされれば、開口部を全開にしたままの急速な給水を長く続けることができるようになるので、給水時間を大幅に短縮できるようになる。
【0037】さらにまた、この軸支構造に加えて、蓋材が閉まる方向の回転を加速するための付勢手段が備えられれば、開口部を全開にしたままの給水をさらに延長することができて、給水時間を一層短くできる。
【出願人】 【識別番号】501200424
【氏名又は名称】田中 雄一
【出願日】 平成13年5月21日(2001.5.21)
【代理人】 【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
【公開番号】 特開2002−335781(P2002−335781A)
【公開日】 平成14年11月26日(2002.11.26)
【出願番号】 特願2001−150573(P2001−150573)