| 【発明の名称】 |
樹木の支持施工方法、並びにその支持施工方法に用いられる根鉢用の被着材及び固定材 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯塚 康雄
【氏名】高橋 祐
【氏名】吉田 好男
【氏名】梶川 昭則
【氏名】塚田 綾子
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| 【要約】 |
【課題】主として、苗木,幼木等の比較的小さな樹木を支持するための支持施工方法と、その支持施工方法に用いられる根鉢用の被着材及び固定材に関し、苗木等のいわゆる小樹木をも確実に支持することができ、且つ樹木の根元部等の損傷を生じさせないことを課題とする。
【解決手段】樹木10の根鉢11の上面に被着材1を被着し、該被着材1の上面側から固定材2を打ち込むことによって前記根鉢11の周辺部を固定し、しかも前記被着材1の周縁部は、植穴9の外側まで延設して固定することにより、樹木を支持して施工することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹木(10)の根鉢(11)の上面に被着材(1) を被着し、該被着材(1) の上面側から固定材(2) を打ち込むことによって前記根鉢(11)の周辺部を固定し、しかも前記被着材(1) の周縁部は、植穴(9) の外側まで延設して固定することにより、樹木を支持して施工することを特徴とする樹木の支持施工方法。 【請求項2】 予め地面に形成された植穴(9) 内に根鉢(11)を収納し、且つ前記植穴(9) を土等により閉塞することにより植設される樹木の支持施工方法において、前記樹木(10)の根鉢(11)の上面に被着材(1) を被着し、該被着材(1) の上面側から固定材(2) を打ち込むことによって前記根鉢(11)の周辺部を固定し、しかも前記被着材(1) の周縁部は、植穴(9) の外側まで延設して固定することにより、樹木を支持して施工することを特徴とする樹木の支持施工方法。 【請求項3】 被着材(1) の、樹木(10)の根元部(12)の周辺部に装着される部分が、縫製されている請求項1又は2記載の樹木の支持施工方法。 【請求項4】 被着材(1) が、ヤシの繊維からなるマットで構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の樹木の支持施工方法。 【請求項5】 固定材(2) が、竹製である請求項1乃至4のいずれかに記載の樹木の支持施工方法。 【請求項6】 固定材(2) の頂面が左右に突設されて頭部(5) が形成されることにより全体が略T字状に形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の樹木の支持施工方法。 【請求項7】 固定材(2) の頭部(5) の下面に、略楔形の窪み部(6) が形成されている請求項6記載の樹木の支持施工方法。 【請求項8】 樹木(10)の根鉢(11)の上面に被着可能であるとともに、上面側から固定材(2) を打ち込み可能な素材からなり、且つ植穴(11)の外側まで延設することのできる寸法に形成されてなることを特徴とする樹木の根鉢用被着材。 【請求項9】 樹木(10)の根元部(12)の周辺部に装着される部分が、縫製されている請求項8記載の樹木の根鉢用被着材。 【請求項10】 ヤシの繊維からなるマットで構成されている請求項8又は9記載の樹木の根鉢用被着材。 【請求項11】 樹木(10)の根鉢(11)の上面に被着される被着材(1) を固定するための固定材であって、頂面が左右に突設されて頭部(5) が形成されることにより全体が略T字状に形成されてなることを特徴とする樹木の根鉢用固定材。 【請求項12】 頭部(5) の下面に、略楔形の窪み部(6) が形成されている請求項11記載の樹木の根鉢用固定材。 【請求項13】 竹製である請求項11又は12記載の樹木の根鉢用固定材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、樹木の支持施工方法、並びにその支持施工方法に用いられる根鉢用の被着材及び固定材、主として、苗木,幼木等の比較的小さな樹木を支持するための支持施工方法と、その支持施工方法に用いられる根鉢用の被着材及び固定材に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、苗木等の小さな樹木を植え込む場合には、苗木等の根鉢を地中に埋設して植え込まれている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来では、根鉢を地中に埋設して植え込んでいるだけであるため、樹木を確実に支持することができないという問題があった。 【0004】そこで、このような問題点を解決するために、たとえば金属製のワイヤー等を樹木の根鉢に巻装することも考えられるが、この場合には、樹木の根元部が必要以上に締め付けられるおそれがあり、ひいては根元部の損傷等を生じさせるおそれがあった。 【0005】さらに、樹木の周辺に雑草が生える可能性があり、このような場合には、樹木、特に苗木のような小樹木の場合には、その位置の確認が非常に困難となり、又、確認し難い故に雑草の草刈り時に誤って樹木まで切断するおそれがあり、さらには雑草の被圧や養分吸収により樹木の生育が不良となる等の種々の問題点があった。 【0006】本発明は上述のような問題点を解決するためになされたもので、苗木等のいわゆる小樹木をも確実に支持することができ、且つ樹木の根元部等の損傷を生じさせるのを防止することを課題とする。 【0007】また、本発明の他の課題は、樹木の根元部の周辺の雑草の生育を抑制することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、このような課題を解決するために、樹木の支持施工方法、並びにその支持施工方法に用いられる根鉢用の被着材及び固定材としてなされたもので、樹木の支持施工方法としての特徴は、樹木10の根鉢11の上面に被着材1を被着し、該被着材1の上面側から固定材2を打ち込むことによって前記根鉢11の周辺部を固定し、しかも前記被着材1の周縁部は、植穴9の外側まで延設して固定することにより、樹木を支持して施工することである。 【0009】また、他の樹木の支持施工方法としての特徴は、予め地面に形成された植穴9内に根鉢11を収納し、且つ前記植穴9を土等により閉塞することにより植設される樹木の支持施工方法において、前記樹木10の根鉢11の上面に被着材1を被着し、該被着材1の上面側から固定材2を打ち込むことによって前記根鉢11の周辺部を固定し、しかも前記被着材1の周縁部は、植穴9の外側まで延設して固定することにより、樹木を支持して施工することである。 【0010】また、樹木の根鉢用被着材としての特徴は、樹木10の根鉢11の上面に被着可能であるとともに、上面側から固定材2を打ち込み可能な素材からなり、植穴9の周辺部の地面8にまで延設することのできる寸法に形成されてなることである。 【0011】被着材1は、たとえばヤシの繊維からなるマットで構成される。 【0012】また被着材1は、その樹木の根元部の周辺部に装着される部分が、縫製されていることが好ましい。 【0013】さらに、樹木の根鉢用固定材としての特徴は、樹木10の根鉢11の上面に被着される被着材1を固定するための固定材であって、頂面が左右に突設されて頭部5が形成されることにより全体が略T字状に形成されてなることである。 【0014】固定材2としては、たとえば竹製のものが用いられる。 【0015】また、固定材2は、たとえば頂面が左右に突設されて頭部5が形成されることにより、全体が略T字状に形成される。 【0016】この場合、固定材2の頭部5の下面に、略楔形の窪み部6を形成することが好ましい。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。 【0018】先ず、図1に示すような根鉢用の被着材1及び図2に示すような根鉢用の固定材2を準備する。 【0019】根鉢用の被着材1は、ヤシの繊維からなるマット、より具体的には、ヤシの繊維を編み目の細かい紐網状に編成又は織成したマット状に形成されたものであり、図1に示すように、全体が平面略正方形状に形成されている。 【0020】また被着材1の略中央から側縁側にかけて、苗木の根元部を挿入するための切欠3が形成されている。 【0021】固定材2は、全体が竹製であり、図2に示すような細長な胴部4と、該胴部4の頂面が左右に突設された頭部5とからなり、全体が略T字状に形成されている。 【0022】固定材2の頭部9の下面には、略楔形の窪み部6が形成されている。 【0023】また、胴部4の下端部7は、土中に打ち込み可能となるように、先細に形成されている。 【0024】次に、上記のような被着材1及び固定材2を用いて樹木の一例としての苗木を支持施工する方法について説明する。 【0025】先ず、図3に示すように、苗木を設置すべき地面8に植穴9を形成し、その植穴9内に、図4に示すように、苗木10の根鉢9を収納する。 【0026】この場合、植穴9内には、必要に応じて土壌改良剤が散布される。また、苗木10の収納後は、その苗木10の根元部12の周辺に灌水がなされる。 【0027】次に、図5に示すように、被着材1を苗木10の根元部12の周囲に設置する。この場合、被着材1の切欠3の部分を苗木10の根元部12まで挿入することで、被着材1が設置されることになる。 【0028】その後、図6及び図7に示すように、苗木10の根元部12の周囲の3箇所に、固定材2を貫通させるとともに、土中に打ち込む。 【0029】また、被着材1の4角コーナー部には、固定ピン13を貫通させるとともに、土中に打ち込む。 【0030】このようにして、3本の固定材2,2と、4本の固定ピン13,…とによって、被着材1が固定されることになる。 【0031】特に、根鉢11の近辺に打ち込まれる固定材2は、全体が略T字状に形成されて胴部4の頂面から左右に頭部5が突設されているため、固定材2が土中に打ち込まれる際に、図8に示すように固定材2が被着材1を下方に引き込み、それによって被着材1が下方に撓み、その結果、被着材1が根鉢11の上面に被着されて根鉢11を確実に押え込むことができるのである。 【0032】特に、固定材2の頭部5の下面側に窪み部6が形成されているため、その頭部5の下面が被着材1の編み目に確実に掛止されることになり、被着材1の根鉢11に対する押圧力がより確実に作用することになる。 【0033】従って、上記のような被着材1と固定材2とが一体となって、苗木14を確実に支持することができるのである。 【0034】尚、上記実施形態では、被着材1が、ヤシの繊維を編み目の細かい紐網状に編成又は織成したマット状のもので構成されていたが、被着材1の構成は該実施形態に限定されるものではない。 【0035】たとえば、編み目の粗い粗網状に編成又は織成したマット状のもので構成されていてもよく、或いは、粗い編目の中に、ヤシの繊維を充填したようなもので構成されていてもよい。 【0036】尚、いずれの場合にも、図9に示すように、苗木10の根元部12の周囲の部分を縫製して縫製部15を形成することが好ましい。 【0037】このような縫製部15を形成することによって、上記のような固定材2を打ち込んで被着材1を押圧した際に、その押圧力が増大し、被着材1が根鉢11をより好適に押さえ込むことになる。 【0038】さらに、上記実施形態では、被着材1がヤシの繊維からなるマット状のもので構成されていたが、被着材1の素材は該実施形態のヤシに限定されるものではなく、たとえば麻や綿等のものを使用することも可能である。 【0039】また、紙製のものを用いることも可能である。さらには、このような天然素材の他、不織布のようなもの、或いは合成繊維、合成樹脂等からなるものを用いることも可能である。 【0040】さらに、上記実施形態では、固定材2を被着材1の上面から貫通させる状態で土中に打ち込み、また固定ピン13を被着材1の上面から貫通させる状態で土中に打ち込んだが、たとえば被着材1に予め孔を穿設しておいて、その孔を介して固定材2や固定ピン13を打ち込むことも可能である。 【0041】ただし、被着材1に孔を穿設する場合には、その孔から雑草等が生育して伸びる可能性があり、被着材1のマルチング効果が低下するため、孔を穿設せずに、上記実施形態のように固定材2等を被着材1に貫通状態で打つ込むことが好ましい。 【0042】さらに、上記実施形態では、被着材1に切込3を形成することによって、苗木10の根元部12を、被着材1の中央部近辺に挿入する作業を容易に行うことができるという好ましい効果が得られたが、このような切込3を形成することも、本発明に必須の条件ではない。 【0043】さらに、上記実施形態では、被着材1が平面略正方形状に形成されていたが、被着材1の形状も該実施形態に限定されるものではなく、たとえば略円形や略三角形状に形成することも可能であり、その形状は問わない。 【0044】さらに、上記実施形態では、固定材2が竹製のものであったが、固定材2の材質も該実施形態の竹に限定されるものではなく、他の木製の素材で構成されていてもよく、また木製のものに限らず、鋼材等の金属製のものであってもよく、さらには生分解性等の分解性樹脂等のものであってもよい。 【0045】さらに、上記実施形態では、固定材2が、略T字状に形成されていたが、固定材2の形状は該実施形態に限定されるものではなく、たとえば図10に示すような十手形のものや、図11に示すような十字形のものであってもよい。 【0046】図10では、細長な胴部4の上部から、頭部5が逆L字状に突設され、図11では、細長な胴部4に対して直交する頭部5が、胴部4の上部に形成されている。 【0047】さらに、上記実施形態では、苗木に適用する場合について説明したが、苗木に限らず、苗木以外の小樹木、或いは大型の樹木の支持施工に本発明を適用することも可能である。 【0048】 【発明の効果】以上のように、本発明は、樹木の根鉢の上面に被着材を被着し、該被着材の上面側から固定材を打ち込むことによって前記根鉢の周辺部を固定し、しかも前記被着材の周縁部は、植穴の外側まで延設して固定することにより、樹木を支持して施工する方法であるため、上記のような被着材を根鉢の上面に被着させ、その被着材を、上面側から打ち込む固定材で固定することにより、被着材が固定材に下方側へ引き込まれて被着材の押圧力が根鉢の上面に好適に作用し、従って、被着材と固定材とが一体となって根鉢を押さえ込んで、根鉢を確実に固定することができ、ひいては樹木を確実に支持することができるという効果がある。 【0049】さらに、被着材の周縁部は、植穴の外側まで延設して固定しているため、いわゆるマルクチングマットとしての機能を奏することとなり、樹木の周辺部において雑草が生育するのを好適に防止することができるという効果がある。 【0050】また、マルチングマットとしての機能を奏することにより、美観を維持し、土中の温度を保護し、灌水を拡散する等の効果を有する。 【0051】いずれにしても、本発明においては、被着材と固定材との一体的な作用により、樹木を支持固定する機能と、いわゆるマルチングマットとしての機能との双方の機能を奏することができるという顕著な効果を有するに至った。 【0052】さらに、根鉢の周辺で被着材が固定材で押さえられて固定されるので、根鉢の周辺部にいわゆる水鉢が自然に形成されることになり、その結果、灌水の効果を向上させることができる。 【0053】さらに、樹木の根元部の周辺部の被着材の部分を縫製した場合には、固定材を打ち込んで被着材を押圧した際に、その押圧力を増大させることができ、根鉢に対する押圧力をより好適に作用させることができるという効果がある。 【0054】さらに、固定材の頂面が左右に突設されて頭部が形成されることにより、全体が略T字状に形成される場合には、固定材の打ち込みによる被着材の根鉢に対する押圧作用をより好適に生じさせることができ、特に固定材の頭部の下面に、略楔形の窪み部を形成した場合には、その作用がより良好となる。 【0055】また、固定材を竹製のものとした場合には、一定年数経過後に固定材も分解させることができるという効果がある。 【0056】さらに、固定材が竹製のものである場合には、天然素材のものであるにもかかわらず、被着材を下方に引っ張る作用が損なわれることもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221775 【氏名又は名称】東邦レオ株式会社 【識別番号】591135082 【氏名又は名称】日本道路公団
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| 【出願日】 |
平成13年5月17日(2001.5.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−335777(P2002−335777A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−148460(P2001−148460) |
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