| 【発明の名称】 |
温室における垂直フィルムの開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 三千雄
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| 【要約】 |
【課題】温室の垂直フィルムを簡単且つ安価な装置により開閉する。
【解決手段】水平支持杆(25)にフィルム(27)の上縁を固定し、フィルムの下縁を水平巻き取り軸(29)に固定し、水平巻き取り軸の端部に略円錐状体(33)を備えさせ、略円錐状体には二条ねじ(35a)(35b)を形成し、位置を固定したモータ(37)の出力軸にリール(41)を備えさせ、該リールに第一紐(43)の上端を固定し、第一紐の下端を略円錐状体の一方のねじに固定し、略円錐状体の他方のねじに第二紐(45)の上端を固定し、第二紐の下端を下方に固定する。フィルムが水平巻き取り軸に巻き付いてなるロール状部(31)の直径(31a)と略同一の直径を有する位置にて第一紐と第二紐とが略円錐状体の各ねじに挟入される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 温室に水平支持杆を固定し、該水平支持杆にフィルムの上縁を固定し、該フィルムの下縁を水平巻き取り軸に固定し、該水平巻き取り軸の端部に略円錐状体を備えさせ、該略円錐状体の表面には二条ねじを形成し、位置を固定したモータの出力軸にリールを備えさせ、該リールに第一紐の上端を固定し、該第一紐の下端を該略円錐状体の二条ねじにおける一方のねじに固定し、該略円錐状体の二条ねじにおける他方のねじに第二紐の上端を固定し、該第二紐の下端を下方に固定し、以てモータの回転により該略円錐状体と水平巻き取り軸とが回転しつつ昇降するように懸吊されるようになし、前記略円錐状体は、前記フィルムが水平巻き取り軸に巻き付いてなるロール状部の直径と略同一の直径を有する位置にて前記第一紐と第二紐とが該略円錐状体の各ねじにそれぞれ挟入されるように形成したことを特徴とする、温室における垂直フィルムの開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、温室における垂直フィルムの開閉装置に関するものである。特許請求の範囲を含む本明細書における「垂直」には略垂直も含まれるものとする。従って、特許請求の範囲を含む本明細書における「垂直フィルム」には垂直なフィルムのみならず略垂直なフィルムも含まれる。 【0002】 【従来の技術】温室における垂直フィルムの開閉装置としては、図6、図7に示すものが既に知られている。 【0003】(イ)図6に示す温室における垂直フィルムの開閉装置(以下「開閉装置(イ)」という。) 開閉装置(イ)は、温室に垂直ガイド杆1を立設し、該垂直ガイド杆1にはモータ3を昇降自在に取り付け、該モータ3の出力軸5には水平巻き取り軸7を固定し、フィルム9の上縁9aを温室に固定された水平支持杆11に固定し、該フィルム9の下縁9bを水平巻き取り軸7に固定し、更に支えテープ13の上端13aを該水平支持杆11に固定し、該支えテープ13の下端13bを該水平巻き取り軸7に固定してなるものである。 【0004】開閉装置(イ)においては、モータ3を所定の方向に回転させたときには、モータ3の出力軸5に固定された水平巻き取り軸7は該水平巻き取り軸7からフィルム9と支えテープ13とを繰り出す方向に回転する。すると、水平巻き取り軸7に巻き付けられていたフィルム9と支えテープ13は該水平巻き取り軸7から繰り出される。従って、フィルム9と支えテープ13はモータ3及び水平巻き取り軸7と共に自重により下降する。モータ3を反対方向に回転させたときには、フィルム9と支えテープ13は水平巻き取り軸7に巻き取られるため、フィルム9と支えテープ13はモータ3及び水平巻き取り軸7と共に上昇する。支えテープ13はモータ3、水平巻き取り軸7等の重量を支えることによりフィルム9に負担がかからないようにするものである。 【0005】(ロ)図7に示す温室における垂直フィルムの開閉装置(以下「開閉装置(ロ)」という。) 開閉装置(ロ)は、モータ3につりあい重り15を備えさせることにより支えテープ13を不要ならしめている点を除き、前記開閉装置(イ)と同じである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記開閉装置(イ)(ロ)においては、温室に垂直ガイド杆1を立設し、該垂直ガイド杆1にモータ3を昇降自在に取り付けているため、装置が大掛かりになり、コスト高の謗りを免れない。 【0007】本発明は、上記開閉装置(イ)(ロ)におけるこのような問題を解決し、モータの位置を固定し、垂直ガイド杆を不要ならしめた開閉装置を提供しようとしてなされたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明が提供する温室における垂直フィルムの開閉装置は、温室に水平支持杆を固定し、該水平支持杆にフィルムの上縁を固定し、該フィルムの下縁を水平巻き取り軸に固定し、該水平巻き取り軸の端部に略円錐状体を備えさせ、該略円錐状体の表面には二条ねじを形成し、位置を固定したモータの出力軸にリールを備えさせ、該リールに第一紐の上端を固定し、該第一紐の下端を該略円錐状体の二条ねじにおける一方のねじに固定し、該略円錐状体の二条ねじにおける他方のねじに第二紐の上端を固定し、該第二紐の下端を下方に固定し、以てモータの回転により該略円錐状体と水平巻き取り軸とが回転しつつ昇降するように懸吊されるようになし、前記略円錐状体は、前記フィルムが水平巻き取り軸に巻き付いてなるロール状部の直径と略同一の直径を有する位置にて前記第一紐と第二紐とが該略円錐状体の各ねじにそれぞれ挟入されるように形成したことを特徴とするものである。 【0009】 【作用】第一紐と第二紐は常時緊張させておく。水平巻き取り軸が最上位置にあるときには、フィルムは開いた状態にある。このときは、モータの出力軸に備えさせたリールには第一紐の大部分が巻き付いており、第一紐の下端側と第二紐の上端側はフィルムが水平巻き取り軸に巻き付いてなるロール状部の直径と略同一の直径を有する位置にて略円錐状体の各ねじにそれぞれ挟入されている。水平巻き取り軸が最上位置にあるときには、フィルムが水平巻き取り軸に巻き付いてなるロール状部の直径は最大となる。従って、第一紐の下端側と第二紐の上端側は略円錐状体の各ねじにおける最大直径部に挟入されている。図4参照。 【0010】この状態からモータを所定の方向に回転させたときには、モータの出力軸に備えさせたリールから第一紐が繰り出され、略円錐状体は回転しつつ下降し、第二紐は略円錐状体の前記他方のねじに巻き付く。このとき、水平巻き取り軸も略円錐状体と共に回転しつつ下降し、フィルムを繰り出す。即ち、フィルムは閉じる。略円錐状体と水平巻き取り軸とが回転しつつ下降するときには、フィルムが水平巻き取り軸に巻き付いてなるロール状部の直径は徐々に小さくなるのであるが、第一紐の下端側と第二紐の上端側は該ロール状部の直径と略同一の直径を有する位置にて略円錐状体の各ねじにそれぞれ挟入されるという状態を維持する。即ち、第一紐の下端側と第二紐の上端側は略円錐状体の各ねじにおける直径が小さくなる方向にそれぞれ巻き付いて行く。即ち、第一紐とフィルムは同じ速度で繰り出されることになるため、フィルムに無理な力が加わるおそれはない。また、第二紐の上端は略円錐状体における前記他方のねじに固定されており、該第二紐の下端は下方に固定されているため、略円錐状体と水平巻き取り軸とは安定した状態で回転しつつ下降する。水平巻き取り軸が最下位置にあるときには、フィルムが水平巻き取り軸に巻き付いてなるロール状部の直径は最小となる。従って、第一紐の下端側と第二紐の上端側は略円錐状体の各ねじにおける最小直径部にそれぞれ挟入されている。図5参照。水平巻き取り軸が最下位置にあるときには、フィルムは閉じている。 【0011】水平巻き取り軸が最下位置にあり、フィルムが閉じている状態からモータを前記と反対の方向に回転させたときには、モータの出力軸に備えさせたリールは第一紐を巻き取る。しかして、第二紐の上端は略円錐状体における前記他方のねじに固定されており、該第二紐の下端は下方に固定されているため、略円錐状体は第一紐がモータのリールに巻き取られることにより安定した状態で確実に回転しつつ上昇する。従って、水平巻き取り軸も回転しつつ上昇する。即ち、水平巻き取り軸はフィルムを巻き取りつつ上昇し、最上位置に戻り、フィルムは開いた状態となる。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。図1において、符号21に示すものは温室、符号23a〜23dに示すものはフィルムである。これらのフィルムのうち、符号23a、23dに示すものが垂直フィルムである。 【0013】以下、本発明による温室における垂直フィルム23a、23dの開閉装置について図2〜図5を参照して説明する。 【0014】温室21に水平支持杆25を上下動不能に固定する。該水平支持杆25にフィルム27の上縁27aを固定する。フィルム27の下縁27bを水平巻き取り軸29に固定する。符号31に示すものはフィルム27が水平巻き取り軸29に巻き付いてなるロール状部である。符号31aに示すものは該ロール状部31の直径である。 【0015】水平巻き取り軸29の端部に略円錐状体33を備えさせ、該略円錐状体33の表面には二条ねじ35a、35bを形成する。 【0016】温室21にはモータ37を移動不能に固定する。モータ37の出力軸39にリール41を備えさせる。リール41に第一紐43の上端43aを固定し、該第一紐43の下端43bを略円錐状体33の二条ねじにおける一方のねじ35aに固定する。略円錐状体33の二条ねじにおける他方のねじ35bに第二紐45の上端45aを固定し、該第二紐45の下端45bを下方の支持体47に固定する。 【0017】以上により、モータ37の回転により略円錐状体33と水平巻き取り軸29とが回転しつつ昇降するように懸吊されるようになす。即ち、略円錐状体33と水平巻き取り軸29は垂直ガイド杆等に沿って昇降するのではなく、第一紐43、第二紐45及びフィルム27により懸吊されているのである。 【0018】前記略円錐状体33は、フィルム27が水平巻き取り軸29に巻き付いてなるロール状部31の直径31aと略同一の直径を有する位置にて第一紐43と第二紐45とが該略円錐状体33の各ねじ35a、35bにそれぞれ挟入されるように形成する。即ち、略円錐状体33は、フィルム27の厚さに応じたテーパ角を有するように形成する。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、モータの位置を固定したため、モータ用の垂直ガイド杆は不要である。また、水平巻き取り軸用の垂直ガイド杆も不要である。従って、温室における垂直フィルムの開閉装置の構造が簡単になり、該開閉装置を容易且つ安価に提供することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594074469 【氏名又は名称】鈴木 三千雄
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| 【出願日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082913 【弁理士】 【氏名又は名称】長野 光宏
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| 【公開番号】 |
特開2002−335776(P2002−335776A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−151803(P2001−151803) |
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