| 【発明の名称】 |
農作物の栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】森本 和正
【氏名】大廣 永世
【氏名】中山 淳
【氏名】鈴木 一美
【氏名】江上 正之
【氏名】角田 邦彦
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| 【要約】 |
【課題】■低温による苗活着不良及び初期生育不良の問題を解消し、■換気作業を不要にし、■風の吹き込みによる温度低下を防ぎ、砂やホコリの吹き込みによる作物や資材の汚れの問題を解消し、■適度な湿度下での生育良好な環境を形成でき、■夜間の低温害や日中の高温障害の問題がない農作物の栽培方法の提供。
【解決手段】農業用ハウス又は大型トンネル内に、トンネル用フィルム2Aで被覆したトンネル2a、2bを少なくとも1列設け、該トンネル2a、2b内に畝面を被覆するマルチフィルム3を設け、該マルチフィルム3の上方に栽培作物5を覆う不織布4を設ける農作物の栽培方法において、該トンネル用フィルム2Aが複数の換気孔20を有すると共に、該フィルム2Aの開口率が0.4〜6.0%の範囲であり、前記不織布4がポリビニルアルコール系合成樹脂製の割繊維不織布であることを特徴とする農作物の栽培方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】農業用ハウス又は大型トンネル内に、トンネル用フィルムで被覆したトンネルを少なくとも1列設け、該トンネル内に畝面を被覆するマルチフィルムを設け、該マルチフィルムの上方に栽培作物を覆う不織布を設ける農作物の栽培方法において、該トンネル用フィルムが複数の換気孔を有すると共に、該フィルムの開口率が0.4〜6.0%の範囲であり、前記不織布がポリビニルアルコール系合成樹脂製の割繊維不織布であることを特徴とする農作物の栽培方法。 【請求項2】トンネル用フィルムの開口率が、0.8〜3.0%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の農作物の栽培方法。 【請求項3】割繊維不織布の空隙率が、5〜60%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の農作物の栽培方法。 【請求項4】農作物がスイカ又はメロンであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の農作物の栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル樹脂フィルムやポリオレフィン系樹脂フィルムを用いた農業用ハウス又は大型トンネル内に、トンネル用フィルムで被覆したトンネルを少なくとも1列設け、該トンネル内に畝面を被覆するマルチフィルムを設け、該マルチフィルムの上方に栽培作物を覆う不織布を設ける農作物の栽培方法に関し、詳しくは、低温による苗活着不良及び初期生育不良の問題を解消した農作物の栽培方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、塩化ビニル樹脂フィルムを用いた農業用ハウス又は大型トンネル内に、塩化ビニル樹脂フィルムで被覆したトンネルを設ける、いわゆるフィルムの2重張りを行い、その中で各種の農作物、例えばスイカやメロンをマルチ栽培する方法が実施されている。 【0003】スイカやメロンの栽培では、厳寒期の1月〜2月に定植して、5月〜6月に出荷するのが収益性の面で優れている。しかし、この時期のスイカやメロンの栽培において、最も問題となるのは、低温による苗活着不良及び初期生育不良である。このため出来るだけ太陽光を入れるために透光性に優れる樹脂フィルムを用い、しかも、地に蓄えた熱を出来るだけ逃がさないようにするために、その樹脂フィルムの2重張りを行っている。かかる樹脂フィルムの2重張り栽培は、内部に複数のトンネルを形成する場合は、外側のフィルムがハウスフィルムとして機能し、また内部のトンネルが1本であれば、外側のフィルムは大型のトンネルフィルムとして機能する。 【0004】しかし、従来の樹脂フィルムの2重張りによる農作物の栽培方法では、厳寒期のスイカやメロンの栽培における低温による苗活着不良の問題は解消されていないという問題がある。 【0005】また、栽培期間中、ハウスやトンネル内の高温障害を解消するために、換気作業を行う必要がある。例えばハウス内に2列のトンネルを配置したマルチ栽培方法では、ハウスの両サイドを巻き上げたり、あるいはたくし上げたりして換気していたが、この換気作業は非常に煩雑である。 【0006】更にハウス内の2列のトンネルを換気する際には、外の冷気が直接スイカやメロンに当たらないように中央通路側のみたくしあげることによって行っていたが、この内部トンネルの換気も大変煩雑な作業である。具体的には3〜5反歩の栽培では、朝、夕、2回それぞれ2〜3時間の換気作業を行っている。 【0007】更にまた、ハウスサイドを開けると、風の吹き込みによる温度低下や、砂やホコリの吹き込みにより農作物を汚すだけでなく、内部トンネルフィルムや、以下に示す不織布を汚し、光線の透過を阻害するという問題がある。 【0008】一方、トンネル内のマルチ栽培においては、マルチフィルムの上方に作物をウキガケ状又はベタガケ状に被覆する不織布が一般に使用されている。従来の不織布としては、長繊維不織布が用いられているが、かかる不織布では、繊維による乱反射により光透過が低下したり、過湿雰囲気になるため、定植後7〜10日間で不織布を除去しないと、生育不良を来す問題がある。しかし、この長繊維不織布を除去してしまうと、光不足と過湿下で軟弱に生育してると共に、除去後は作物体周辺気温が下がることで低温害を受けやすくその後の生育が不良となる。 【0009】大型のトンネルフィルムを用いた2重トンネル内でのマルチ栽培の実状を見ると、外側の大型トンネルを換気する従来手法では外気が直接当たらないようにするために、内部トンネルの換気は外トンネル換気側と反対側を換気するという、大変煩雑な作業を行うような涙ぐましい努力が払われている。トンネル内の不織布としては上記のハウス内で用いているものと同様に長繊維不織布を用いている。 【0010】かかる栽培手法では、夜間、長繊維不織布下で湿気が抜けがたく、しかもフィルム2枚が閉じられるため、メロンやスイカが過湿環境に置かれることになる。そのため天井の2枚のフィルムの間(以下、天井空間という)に湿気が少なく、かつ外フィルムに結露し、両サイドに流下し、除湿されることもあり、前記天井空間の湿気が低下し、保温力が下がり、メロンやスイカに低温害を引き起こし易い。 【0011】また日中は逆に換気不良で、高温障害、例えば葉ヤケが多く発生する問題がある。 【0012】なお、不織布の代わりにフィルムを用いる3重トンネル方式もあるが、フィルムの開閉作業が大変煩雑になると共に、過湿害がひどい問題がある。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、■低温による苗活着不良及び初期生育不良の問題を解消し、■換気作業を不要にし、■風の吹き込みによる温度低下を防ぎ、砂やホコリの吹き込みによる作物や資材の汚れの問題を解消し、■適度な湿度下での生育良好な環境を形成でき、■夜間の低温害や日中の高温障害の問題がない農作物の栽培方法を提供することを課題とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の発明によって解決される。 【0015】(請求項1)農業用ハウス又は大型トンネル内に、トンネル用フィルムで被覆したトンネルを少なくとも1列設け、該トンネル内に畝面を被覆するマルチフィルムを設け、該マルチフィルムの上方に栽培作物を覆う不織布を設ける農作物の栽培方法において、該トンネル用フィルムが複数の換気孔を有すると共に、該フィルムの開口率が0.4〜6.0%の範囲であり、前記不織布がポリビニルアルコール系合成樹脂製の割繊維不織布であることを特徴とする農作物の栽培方法。 【0016】(請求項2)トンネル用フィルムの開口率が、0.8〜3.0%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の農作物の栽培方法。 【0017】(請求項3)割繊維不織布の空隙率が、5〜60%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の農作物の栽培方法。 【0018】(請求項4)農作物がスイカ又はメロンであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の農作物の栽培方法。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0020】図1は本発明に係る農作物の栽培方法の一例を示す概略断面図であり、同図において、1はハウス用フィルムであり、該ハウス用フィルムとしては、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィルム等が挙げられる。 【0021】2a,2b は該ハウス用フィルム1内に形成された2本の小型トンネルである。 【0022】本発明において、小型トンネルというのは、農作物の栽培に用いるもので、高さが0.5m〜1.5m程度で、幅が0.7〜3.0m程度で、いわゆるドーム状あるいはトンネル状の形状のものをいう。 【0023】小型トンネル2a,2b用のフィルム2Aは長手方向(図面では奥に向かう方向)に沿って複数の換気孔20、20が形成されている。 【0024】本発明においては、かかる複数の換気孔20、20の存在によってフィルムに形成される開口率(フィルム(敷設前)の総面積に対する開口総面積の比)は、0.4〜6.0%の範囲が好ましく、より好ましくは0.8〜3.0%の範囲である。フィルムの開口率が0.4%より小さいとトンネル内の温度が上昇し、サイド換気が必要になる。一方、6.0%より大きいとトンネル内の温度が低下する。 【0025】換気孔は長手方向に沿って列状に形成されることが好ましく、その列数は1列でも複数列でもよい。換気孔の孔の形状は丸孔、長円孔、正方形、長方形等のいずれでもよく、適宜選定すればよい。 【0026】小型トンネル用フィルムの材質は、ハウス用フィルムと同質でよいが、フィルムの汚れ性や、より高温時にフィルムを開放し、サイドに放置しておく時の融着性の点から、ポリオレフィンフィルムまたはポリオレフィン系特殊フィルムが好ましい。ポリオレフィンフィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルム、直鎖低密度ポリエチレン等が挙げられる。ポリオレフィン系特殊フィルムは、中間層にポリエチレン−酢酸ビニル共重合体層、内外層に低密度ポリエチレンフィルム層等を配置した積層フィルムを主として用いることができる。 【0027】また本発明においては、小型トンネル用フィルムの材質としては、フィルムの保温性、透明性等を考慮すると、これらの特性に優れる塩化ビニル樹脂フィルムを用いることも好ましい。 【0028】小型トンネル用フィルムの厚みは30〜100ミクロンの範囲が好ましく、より好ましくは50〜80ミクロンの範囲である。 【0029】小型トンネル用フィルムに添加できる添加剤としては、一般に使用される耐候安定剤、保温剤、防曇剤、防霧剤、滑材、アンチブロッキング剤、酸化防止剤などを適宜使用できる。また本発明では、トンネル用フィルムに着色剤も必要により使用できる。また防曇材や着色剤等は、塗布、印刷することができる。 【0030】3はマルチ栽培用のマルチフィルムである。マルチフィルムとしては、特に限定されず、公知のマルチ用フィルムを用いることができる。 【0031】4はウキガケ又はベタガケ用の不織布であり、マルチフィルム3の上方にスイカやメロン等の農作物5を覆う被覆資材である。 【0032】本発明において、不織布4は、ポリビニルアルコール系合成樹脂製の割繊維不織布が使用される。 【0033】本発明の不織布は、ポリビニルアルコール系合成樹脂製のため保温性がよい。また割繊維を使用しているため、光透過性がよく、吸湿性もよく、光が十分に入り湿度も過剰でなく、スイカやメロンの栽培の際に、2〜3週間以上被覆できる。当然地温も長く保持でき、光が十分に入るので、スイカやメロンの活着、生育に適している。 【0034】またハウス用フィルム1内の上部空間A部に、湿気がこもっているためこの部分の熱容量が高まり(換気孔付きのトンネルフィルムの効果)、保温力が向上し、トンネルフィルムと不織布の協同作用によって湿害(高湿では軟弱に生育する)もなく、低温害もない。 【0035】不織布の使用法としては、作物体上に直接「ベタ」に乗せるのベタガケが簡便であるが、作物体に接触させず、浮かせて(所謂「ウキガケ」)使用してもよい。ウキガケの方が手間はかかるが栽培上は優れている。 【0036】本発明において、使用できる割繊維不織布の製造方法の例を以下に説明するが、本発明で使用できる割繊維不織布は以下の例に限定されないことはもとよりである。 【0037】はじめにポリビニルアルコール系合成樹脂フィルムを4.3倍以上に一軸延伸する。次いで、断続的にスリットを設け拡幅してウェブを得る。次いで前記のウェブを経緯に積層、接着して割繊維不織布を得る。 【0038】前記スリットの間隔は幅方向に15個/インチ以上であることが好ましく、且つ前記拡幅の倍率は1.1〜7.0倍の範囲内にあることが好ましい。 【0039】本発明において使用できる割繊維不織布の空隙率は、5〜60%の範囲が好ましく、より好ましくは10〜40%の範囲である。 【0040】ここで、空隙率の定義は、以下の式1によって表現できる。 【0041】[空隙率]=[単位面積当たりの開口部の総面積]÷[単位面積]×100% …式1【0042】空隙率が5%より小さいと、布が硬くなり、作業性が不良になる。一方、空隙率が60%を越えると温度上昇効果が低下する。 【0043】本発明に使用される割繊維不織布は原料樹脂の吸水性と、製品の空隙率、好ましくは5〜60%の範囲であることによって、結露によるメロンやスイカの病害を防止できる。 【0044】本発明において、割繊維不織布は、アイオン株式会社製「6000N」、「4000N」等として市販されているものを使用できる。 【0045】次に、本発明の栽培方法の他の例を図2に基づいて説明する。 【0046】図2において、1aは大型のトンネルであり、使用できるトンネル用フィルムとしては、図1のハウス用フィルムと同様のフィルムを使用できる。 【0047】該大型のトンネル1a内の小型トンネル2aは図示の例では1列形成されているが、複数列でもよい。小型トンネル2aとしては、前述トンネル用フィルムと同様のものでよい。 【0048】不織布、マルチフィルムは図1の例と同様であるので、説明を省略する。 【0049】 【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、かかる実施例によって本発明が限定されるものではない。 【0050】実施例1試験区及び対照区圃場には塩化ビニル樹脂フィルム(厚み75μ、幅300cm)を使用して、大型トンネルを形成した。トンネルの大きさはベット幅210cm×高さ105cm×長さ11mである。 【0051】大型トンネル内に、以下に示すトンネル用フィルムで被覆した小型トンネルを設置した。小型トンネルのサイズはベット幅120cm×高さ65cm×長さ10mである。 【0052】小型トンネル内でスイカのマルチ栽培(使用したマルチフィルムは以下に示す)を行った。この際、スイカの上に不織布(使用した不織布は以下に示す)を図示のように被覆(ウキガケ)した。 【0053】試験に使用した小型トンネル用フィルム(本発明例)本発明例に使用した小型トンネル用フィルムは、材質は保温剤入りのPO系3層フィルムとし、厚み75μm、幅210cmとし、開口率を以下のように変化させて、A〜Cのフィルムを各試験区で使用した。 【0054】 トンネル用フィルムA:開口率0.94%トンネル用フィルムB:開口率1.87%トンネル用フィルムC:開口率2.82%【0055】(比較例)対照区では、比較フィルムとして、同一寸法で開口率0(ゼロ)である市販の農業用塩化ビニル樹脂フィルム(厚み75μm、幅210cm)を用いた。 【0056】試験に使用したマルチフィルムすべての試験区で共通のフィルムを使用した。 材質:市販の4条グリーンマルチ(条間27cm×株間30cm×穴径43mm) 厚み:20μm【0057】試験に使用した不織布(本発明例)本発明の試験区では以下のようにして製造した割線不織布を使用した。 【0058】不織布A−1厚み60μm、幅1500mmのポリビニルアルコール系合成樹脂フィルムを定法により5.3倍に一軸延伸を行い、40個/インチの間隔で断続的にスリットを穿った後、2.2倍に拡幅してウェブを得た。このウェブを経緯に積層し、ポリビニルアルコール系合成樹脂を主成分とするバインダーを用いて接着し、目的とする割繊維不織布を得た。得られた割繊維不織布の重量は約29g/m3、空隙率は25%であった。 【0059】不織布A−2厚み60μm、幅800mmのポリビニルアルコール系合成樹脂フィルムを定法により5.3倍に一軸延伸を行い、25個/インチの間隔で断続的にスリットを穿った後、3.5倍に拡幅してウェブを得た。このウェブを経緯に2枚ずつ積層し、ポリビニルアルコール系合成樹脂を主成分とするバインダーを用いて接着し、目的とする割繊維不織布を得た。得られた割繊維不織布の重量は約32g/m3、空隙率は38%であった。 【0060】不織布A−3厚み60μm、幅1600mmのポリビニルアルコール系合成樹脂フィルムを定法により5.3倍に一軸延伸を行い、40個/インチの間隔で断続的にスリットを穿った後、1.7倍に拡幅してウェブを得た。このウェブを経緯に積層し、ポリビニルアルコール系合成樹脂を主成分とするバインダーを用いて接着し、目的とする割繊維不織布を得た。得られた割繊維不織布の重量は約32g/m3、空隙率は18%であった。 【0061】(比較例)対照区では、ポリプロピレン製長繊維不織布(商品名:三井化学社製「パオパオ」を不織布Bとして用いた。 【0062】〔1〕スイカ栽培試験播種日、接木日、定植日■試験区及び対照区でのスイカ台木(ユウガオ)の播種日:平成11年12年27日スイカ台木品種:「ごうけつ」(みかど育種農場社製) ■試験区及び対照区でのスイカの播種日:平成12年1年5日スイカの品種:「紅宝玉」(みかど育種農場社製) ■試験区及び対照区でのスイカの接木日:平成12年1年12日■試験区及び対照区への定植日:平成12年3年1日【0063】調査年月日■初期生育調査:平成12年3月10日と3月15日■生育中盤調査:平成12年4月15日■収穫調査:平成12年6月3日【0064】調査項目(1)圃場評価及び評価方法■小型トンネルフィルム2aと不織布4について、ホコリによる汚れ具合(目視)と除塵作業の難易性を以下の基準で評価し、その結果を表1に示した。また透過率は日立分光高度計(U−3210)により測定し、波長400〜700nmでの平均値で表した。 【0065】(ホコリによる汚れ具合の評価基準) ++:汚れ大変少ない+ :汚れ少ない− :汚れ多い−−:汚れ大変多い【0066】(除塵作業の難易性の評価基準) ++:除塵作業大変容易+ :除塵作業容易− :除塵作業難しい−−:除塵作業大変難しい【0067】■小型トンネルフィルムの換気作業時間を求め、換気作業労力を比較し、その結果を表1に示した。 【0068】(2)スイカの栽培に関する評価及び評価方法■ 初期生育調査として、根の活着、本葉の葉色と葉質を以下の基準で評価し、その結果を表1に示した。 【0069】(根の活着の評価基準):新芽の伸びや草勢で判定する++:活着大変良い+ :活着良い− :活着やや良い−−:活着不良【0070】(葉色と葉質の評価基準) ++:大変良い+ :良い− :やや良い−−:不良【0071】■ 生育中盤調査として、光線の透過量の違いによる徒長枝の有無確認をスイカ蔓の節間と葉柄の伸長を比較し、数値で表示し、その結果を表2に示した。 【0072】■ 収穫調査としては、果実の肥大と形状及び病害発生の有無を以下のようにして調べ、その結果を表2に示した。 (果実の肥大)果実の重量を測定し、果重とした。 (果実の形状)果実の形状が揃っているか否かを目視観察した。 (病害発生の有無)菌核病と露菌病(ベト病)の発生株数を求めた。 【0073】 【表1】
【0074】 【表2】
【0075】〔2〕メロン栽培試験播種日、接木日、定植日■試験区及び対照区でのメロンの播種日:平成12年1年10日メロンの品種:「ルピアレッド」(みかど育種農場社製) ■試験区及び対照区への定植日:平成12年4年6日【0076】調査年月日■初期生育調査:平成12年4月16日と4月26日■生育中盤調査:平成12年5月15日■収穫調査:平成12年6月6日【0077】調査項目(1)圃場評価及び評価方法■小型トンネルフィルム2aと不織布4について、ホコリによる汚れ具合(目視)と除塵作業の難易性を上記スイカ栽培実験と同様に評価し、その結果を表3に示した。また透過率も同様に求めた。 ■小型トンネルフィルムの換気作業時間を求め、換気作業労力を比較し、その結果を表3に示した。 【0078】(2)メロンの栽培に関する評価及び評価方法■ 初期生育調査として、根の活着、本葉の葉色と葉質を上記スイカ栽培実験と同様に評価し、その結果を表3に示した。 ■ 生育中盤調査として、光線の透過量の違いによる徒長枝の有無確認をスイカ蔓の節間と葉柄の伸長を比較し、数値で表示し、その結果を表4に示した。 ■ 収穫調査としては、果実の肥大と形状及び病害発生の有無をスイカ栽培実験と同様に調べ、その結果を表4に示した。 【0079】 【表3】
【0080】 【表4】
【0081】 【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、■低温による苗活着不良及び初期生育不良の問題を解消し、■換気作業を不要にし、■風の吹き込みによる温度低下を防ぎ、砂やホコリの吹き込みによる作物や資材の汚れの問題を解消し、■適度な湿度下での生育良好な環境を形成でき、■夜間の低温害や日中の高温障害の問題がない農作物の栽培方法を提供することができる。 【0082】また、不織布は経済性の点から一回使用で使い捨てすることはなく、数回(数年)使用するのが一般的となっている。その場合、長繊維不織布の汚れは水洗いで除去するのが大変難しいが、本発明の割繊維不織布は容易であるという基本的特性に差があり、その差により初年度以降の栽培に大きな差が生じる。即ち、従来の長繊維不織布は、日照不足の害が年々大きくなって来る。この点も本発明の優れた効果である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500004069 【氏名又は名称】アイオン株式会社 【識別番号】000126148 【氏名又は名称】株式会社みかど育種農場 【識別番号】000100458 【氏名又は名称】みかど化工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月16日(2001.5.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101340 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 英一
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| 【公開番号】 |
特開2002−335775(P2002−335775A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−146944(P2001−146944) |
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