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【発明の名称】 土回収装置
【発明者】 【氏名】石川 浩一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 育苗容器2を移送する移送台1の上方に、床土を供給する床土供給装置15と、床土供給装置15の移送方向下手側の供給した床土を処理する床土処理部40とを設け、床土処理部40の下方に、前記育苗容器2の移送方向に長い回収受樋42を設け、回収受樋42上には一端から他端に移動する土搬送体43を設けた土回収装置。
【請求項2】 請求項1において、前記土搬送体43は、育苗容器2を移送する移送手段10の移送チエン9に設けた土回収装置。
【請求項3】 請求項2において、前記移送手段10は、左右一対の前記育苗容器2を支持する前後方向の支持レール6と、該支持レール6の左右中間位置に設けた移送チエン9と、該移送チエン9に所定間隔を置いて複数取付けた前記育苗容器2を移送する移送体7とにより構成し、前記土搬送体43は前記移送体7を移送チエン9に取付ける取付具8に取付けた土回収装置。
【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3において、前記床土供給装置15には、該床土供給ホッパー16に土を供給する土補給装置36を設け、該土補給装置36には前記床土供給装置15より繰り出され前記育苗容器2に入らずに落下した土を戻す戻し装置37を接続し、該戻し装置37の受樋38の上方に前記回収受樋42の排出端を臨ませた土回収装置。
【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記床土処理部40は、前記育苗容器2のポット3内の土を固める土押し込み装置20あるいは前記育苗容器2のポット3に供給した土を固める鎮圧ローラー26あるいは余分な土を除去する回転ブラシ28の何れか一つまたは複数により構成した土回収装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土回収装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特許第2777766号公報には、育苗容器を移送する移送台の上方に床土供給装置を設け、該床土供給装置には該床土供給装置の床土供給ホッパーに土を供給する土補給装置を設け、該土補給装置には前記床土供給装置より繰り出され前記育苗容器に入らずに落下した土を戻す戻し装置を接続した構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、床土供給装置より繰り出され前記育苗容器に入らずに落下した土を、戻し装置と土補給装置により床土供給ホッパーに戻すため、効率的であるが、戻し装置は床土供給装置に供給する土補給装置に接続して使用することが前提であり、その大きさに限りがあり、広い範囲の移送台から落下する土を回収するものではない。したがって、広い範囲で回収するために戻し装置の大きさを大きくすると、運搬や設置が容易でないという別の課題が生じる。また、移送台の下方に、別途、回収装置を設けてもよいが、構造が複雑になって、コストが高くなる。本発明は、移送台の構成を利用して回収装置を構成することで、コストを低くしたものである。
【0004】
【発明の目的】土の使用量の低減、土回収の合理化、コスト削減。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、育苗容器2を移送する移送台1の上方に、床土を供給する床土供給装置15と、床土供給装置15の移送方向下手側の供給した床土を処理する床土処理部40とを設け、床土処理部40の下方に、前記育苗容器2の移送方向に長い回収受樋42を設け、回収受樋42上には一端から他端に移動する土搬送体43を設けた土回収装置としたものである。本発明は、前記土搬送体43は、育苗容器2を移送する移送手段10の移送チエン9に設けた土回収装置としたものである。本発明は、前記移送手段10は、左右一対の前記育苗容器2を支持する前後方向の支持レール6と、該支持レール6の左右中間位置に設けた移送チエン9と、該移送チエン9に所定間隔を置いて複数取付けた前記育苗容器2を移送する移送体7とにより構成し、前記土搬送体43は前記移送体7を移送チエン9に取付ける取付具8に取付けた土回収装置としたものである。本発明は、前記床土供給装置15には、該床土供給ホッパー16に土を供給する土補給装置36を設け、該土補給装置36には前記床土供給装置15より繰り出され前記育苗容器2に入らずに落下した土を戻す戻し装置37を接続し、該戻し装置37の受樋38の上方に前記回収受樋42の排出端を臨ませた土回収装置としたものである。本発明は、前記床土処理部40は、前記育苗容器2のポット3内の土を固める土押し込み装置20あるいは前記育苗容器2のポット3に供給した土を固める鎮圧ローラー26あるいは余分な土を除去する回転ブラシ28の何れか一つまたは複数により構成した土回収装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1は育苗容器2を始端側より終端側へ向けて移送しうる水平の移送台1であり、育苗容器2の移送方向に長く形成され、所望の位置に設けた支脚により床上に支持される。前記育苗容器2は多数のポット3を有するトレイ4を移送用容器5に嵌合させて構成している。前記移送台1には左右一対の前後方向の支持レール6を設け、該支持レール6の左右中間位置に前記育苗容器2を移送する移送体7を設ける。移送体7は任意の取付具8により移送チエン9に所定間隔を置いて複数取付け、前記育苗容器2の後端に当接して移送し、支持レール6と移送体7と移送チエン9により移送手段10を構成する。11は移送チエン9を支持するチエン案内レール、12は支持レール6の上面に設けた合成樹脂により形成した摺接体、13は取付軸である。
【0007】移送台1の上方位置には床土供給装置15を設ける。床土供給装置15は床土供給ホッパー16と土供給ベルト17等により形成され、育苗容器2内に床土を供給する。床土供給装置15の移送方向前側には、供給した床土を処理する床土処理部40の一部である前記育苗容器2のポット3に供給した土を固める土押し込み装置20を設ける。土押し込み装置20は、左右方向の回転軸21を設け、該回転軸21に円柱形状の回転体22を偏心状態に取付け、該回転体22にロッド23の上部を取付け、ロッド23の下部には前記ポット3内に上方より入る押し込み体24を設ける。前記ロッド23の下部にはロッド23の上部の回転運動を上下往復運動に案内するガイド25を設ける。
【0008】しかして、土押し込み装置20の前側には鎮圧ローラー26を設け、鎮圧ローラー26の前側には回転ブラシ28を高さ調節自在に設け、回転ブラシ28の前側にはポット3内に供給した床土の上面に播種用の窪みを形成する窪み成形装置30を設ける。窪み成形装置30は、前記移送台1に窪み成形用フレーム31を設け、窪み成形用フレーム31の上部に出力軸32が伸縮するシリンダモータ33を設け、前記出力軸32に下面に窪み成形用突起34を窪み成形体35を設けて構成している。しかして、前記床土供給装置15の下方には、床土供給装置15の床土供給ホッパー16に土を供給する土補給装置36に接続した戻し装置37を臨ませる。戻し装置37は床土供給装置15により供給された床土のうち育苗容器2に入らない土を回収するものであり、床土供給装置15からの土を回収しうる前後幅の受樋38と受樋38に落下した土を搬送する搬送コンベア39を有していればよく、搬送コンベア39を土補給装置36に接続して床土供給ホッパー16に揚送できるように構成する。土補給装置36は図示は省略するがバケットコンベアにより構成している。
【0009】前記床土処理部40の下方の移送台1には、移送台1より落下した土を受け止める回収受樋42を設け、回収受樋42の前端は床土処理部40より前側に位置させ、回収受樋42の後端は前記戻し装置37の受樋38上に臨ませ、回収受樋42には回収受樋42上の土を受樋38に搬送する土搬送体43を設ける。土搬送体43は、前記移送手段10の移送体7と一体または別体に形成して移送体7と共に移動するようにし、該土搬送体43と回収受樋42により落下土回収装置44を構成する。したがって、前記土搬送体43は育苗容器2の移送に影響せずに、回収受樋42の上面上方を移動して落下土を搬送して回収する。この場合、図4においては土搬送体43の下端が回収受樋42の所定間隔を置いて上方を移動しているが、接触させてもよく、接触面にゴム板等の弾性部材を設けてもよく、また、複数ある土搬送体43の上端(下端)の高さを一部変更して、回収受樋42に接触するものと非接触のものとを混在させてもよい。
【0010】実施例では、移送チエン9を前後に設けた歯車45に掛け回し、下側を行く移送チエン9が歯車45より下方に位置するように案内レール46により誘導している。前記落下土回収装置44は前記移送台1の下方に回収受樋42を設けて構成するが、回収受樋42は土が落下する移送台1の下方に設ければよいので、土が落下する床土処理部40の下方に設けており、床土処理部40の構成は任意であり、処理作業に伴って土が落下するものであればよく、本実施例では床土供給装置15と回転ブラシ28の間に設けた各装置により構成している。
【0011】
【作用】次に作用を述べる。移送台1の始端側に支持レール6を複数載置供給すると、最下段の育苗容器2のみに移送体7が当接して移送し、育苗容器2は床土供給装置15により床土の供給を受ける。育苗容器2が土押し込み装置20の下方に至ると、回転する回転軸21により回転体22が偏心回転し、これによりロッド23の上部が回転運動し、上部が回転運動しているロッド23の下部をガイド25により上下往復運動に案内し、ロッド23の下部の押し込み体24が育苗容器2のポット3内に入り、床土が押し込まれる。
【0012】次ぎに、育苗容器2は鎮圧ローラー26の下方に至り、鎮圧ローラー26による鎮圧を受け、次ぎに、回転ブラシ28により不要な土を除去し、窪み成形装置30の下方に至る。窪み成形装置30は、出力軸32が上下に伸縮するシリンダモータ33の出力軸32に下面に窪み成形用突起34を有する窪み成形体35を取付けているから、下降する各窪み成形用突起34がポット3内に入り、ポット3内の土上面に窪みを形成する。
【0013】しかして、育苗容器2を移送する移送台1の上方に、床土を供給する床土供給装置15と、床土供給装置15の移送方向下手側の供給した床土を処理する床土処理部40とを設け、床土処理部40の下方に、前記育苗容器2の移送方向に長い回収受樋42を設け、回収受樋42上には一端から他端に移動する土搬送体43を設けているから、移送台1より落下する土は回収受樋42上に落下し、土搬送体43により一端から他端に搬送され、周囲に落下した土の飛散を防止する。また、床土供給装置15の下方には、床土供給装置15より落下した土を受け止めて搬送する戻し装置37を接続しているから、床土供給装置15より落下した土は戻し装置37により回収する。
【0014】したがって、床土供給装置15の下方に設けた戻し装置37とは別個に、土搬送体43と回収受樋42により構成した落下土回収装置44を設けているから、回収受樋42の大きさを変更するだけで、広い範囲で移送台1から落下する土を回収できる。この場合、落下土回収装置44の土搬送体43は育苗容器2を移送する移送手段10の移送チエン9に設けられているから、別途、駆動手段を設けることなく、移送手段10を土搬送体43の搬送手段に兼用して土搬送体43により一端から他端に土を搬送でき、構成を合理化して、コストを低くする。
【0015】また、土搬送体43は、移送チエン9に移送体7を取付ける取付具8に取付けているから、この点でも、取付具8を移送体7と土搬送体43の兼用構成して、コストを低くする。したがって、土搬送体43による搬送距離は移送体7の移送距離と同じにできるので、回収受樋42の大きさを土落下部分である床土処理部40の長さに合わせれば落下土回収装置44を簡単に構成可能である。しかして、戻し装置37は移送台1の育苗容器2の移送方向に対して交差方向に落下土を搬送するように構成すると共に土補給装置36に戻すように構成し、戻し装置37の受樋38の上方に落下土回収装置44の回収受樋42の終端を臨ませているから、落下土回収装置44により搬送された土は、戻し装置37の受樋38に落下し、戻し装置37の搬送コンベア39により搬送されて土補給装置36に戻され、土補給装置36により床土供給ホッパー16に揚送される。
【0016】したがって、落下土回収装置44で回収した土はそのまま床土供給装置15の床土供給ホッパー16に供給(戻し)でき、作業効率を向上させる。この場合、落下土回収装置44は戻し装置37と無関係に移送台1の構成を利用して設ければよいので、広い範囲で回収するために戻し装置の大きさを大きくする必要はなく、戻し装置37は移動自在であって床土供給装置15の下方に位置させればよく、運搬や設置等の作業を不要にし、使い勝手がよく、鎮圧ローラー26や回転ブラシ28等の土を飛散させる可能性のある装置の下方に落下土回収装置44を設けることにより土の回収が可能になる。
【0017】しかして、移送台1には、床土供給装置15の下手側に、土押し込み装置20と、鎮圧ローラー26と、回転ブラシ28を設けており、特に、回転ブラシ28が余分な土を掃き出すときに周囲に土が飛散させるので、床土供給装置15から回転ブラシ28までを土が落下飛散する可能性のある床土処理部40とするから、土を落下飛散させる可能性のある床土処理部40の下方に前後に長い回収受樋42を設けることにより回収でき、周囲への飛散を防止する。したがって、床土処理部40は回転ブラシ28のみならず、他のものでもよく、構成は任意であり、回収受樋42の終端は受樋38の上方に、回収受樋42の始端は床土処理部40の終端下方に臨ませればよい。
【0018】
【効果】本発明は、育苗容器2を移送する移送台1の上方に、床土を供給する床土供給装置15と、床土供給装置15の移送方向下手側の供給した床土を処理する床土処理部40とを設け、床土処理部40の下方に、前記育苗容器2の移送方向に長い回収受樋42を設け、回収受樋42上には一端から他端に移動する土搬送体43を設けた土回収装置としたものであるから、育苗容器2に入らずに落下した土の周囲への飛散を防止する。本発明は、前記土搬送体43は、育苗容器2を移送する移送手段10の移送チエン9に設けた土回収装置としたものであるから、移送台1の構成を利用して設けるので、運搬、設置作業を不要にし、コストも低くする。本発明は、前記移送手段10は、左右一対の前記育苗容器2を支持する前後方向の支持レール6と、該支持レール6の左右中間位置に設けた移送チエン9と、該移送チエン9に所定間隔を置いて複数取付けた前記育苗容器2を移送する移送体7とにより構成し、前記土搬送体43は前記移送体7を移送チエン9に取付ける取付具8に取付けた土回収装置としたものであるから、簡単に土搬送体43を設けられる。本発明は、前記床土供給装置15には、該床土供給ホッパー16に土を供給する土補給装置36を設け、該土補給装置36には前記床土供給装置15より繰り出され前記育苗容器2に入らずに落下した土を戻す戻し装置37を接続し、該戻し装置37の受樋38の上方に前記回収受樋42の排出端を臨ませた土回収装置としたものであるから、回収した土は床土供給ホッパー16にまで戻せて、合理的な構成となる。本発明は、前記床土処理部40は、前記育苗容器2のポット3内の土を固める土押し込み装置20あるいは前記育苗容器2のポット3に供給した土を固める鎮圧ローラー26あるいは余分な土を除去する回転ブラシ28の何れか一つまたは複数により構成した土回収装置としたものであるから、必要十分な範囲で回収可能となる。
【出願人】 【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
【出願日】 平成13年4月19日(2001.4.19)
【代理人】 【識別番号】100089934
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 淳一郎
【公開番号】 特開2002−315441(P2002−315441A)
【公開日】 平成14年10月29日(2002.10.29)
【出願番号】 特願2001−120793(P2001−120793)