| 【発明の名称】 |
容器状部材および構造物 |
| 【発明者】 |
【氏名】林 慎一郎
【氏名】林 和志郎
【氏名】林 宏三郎
【氏名】林 加奈子
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| 【要約】 |
【課題】多目的に使用できる。
【解決手段】縁枠7と、この縁枠7の内側周囲から延在し凹形状に形成された凹部13とを備え、縁枠7は凹部13が延在する側と反対側の端面9に複数の第1の孔11を有し、凹部13はこの凹部の下面15に第1の孔11のピッチと同一のピッチで形成され第1の孔11と同一の径の孔に挿入可能な突起17を複数有する。さらに、凹部の側壁19に第2の孔21を有し、この第2の孔21に開閉可能な蓋24が設けられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縁枠と、該縁枠の周囲から延在し凹形状に形成された凹部とを備え、前記縁枠は前記凹部が延在する側と反対側の端面に複数の孔を有し、前記凹部は該凹部の下面に前記孔に挿入可能な突起を複数有してなる容器状部材。 【請求項2】 請求項1において、前記凹部の側壁に別の孔を有しなる容器状部材。 【請求項3】 請求項2において、前記別の孔に開閉可能な蓋を設けてなる容器状部材。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の容器状部材を複数連結してなる構造物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植木用の鉢や汚泥用の入れ物など多目的に使用できる容器状部材およびこの容器状部材を連結した構造物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】容器状部材、たとえば植物を植える植木鉢は、素焼き材、陶器、磁器、プラスチックなどの材料を利用した凹形状の容器状部材である。この容器状部材の底には水抜き孔が設けられる。この植木鉢に、たとえば培養土を入れ、育成したい植物の種または苗木を植え、植木鉢の上から水をかけて育てる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、植木鉢などの容器状部材に植物を植えて育成するときに植物が生長し根が張ってくる。この根は容器状部材の中に張り、通常この容器状部材の外に伸びることはできない。このため、植物の生長はその大きさに限られる。また、植物を数多く配置したい場合には、この植物を植えた容器状部材を複数並べて対応する。しかし、これでは容器状部材の使用目的が限られ、変化に乏しいものとなる。 【0004】また、最近都市における過度の気温上昇の解決策の一つとして、ビルの屋上を緑化することが行われる。ビルの屋上を緑化するには、たとえば屋上の床にレンガや石で囲いをつくり、この中に培養土などを入れ植物を植える。しかし、この方法は煩雑である。また、このようにして設けた緑化施設を模様替えあるいは撤去する場合には、施設の壊し、廃材や資材の移動などが煩雑である。 【0005】本発明は、多目的に使用できることを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は、縁枠と、該縁枠の周囲から延在し凹形状に形成された凹部とを備え、前記縁枠は前記凹部が延在する側と反対側の端面に複数の孔を有し、前記凹部は該凹部の下面に前記孔に挿入可能な突起を複数有してなることを特徴とする。 【0007】このようにすることにより、容器状部材の下面を他の同じ容器状部材の縁枠の上に重ねれば、容器状部材の下面に設けた突起は下に位置する容器状部材の縁枠の孔に挿入されるので、上下関係に位置する容器状部材同士は連結される。この場合、容器状部材の下面に設けられた突起と、この突起に適合する縁枠の孔とは複数設けられているので、上下関係に位置する容器状部材同士は位置的自由度を持っている。このため形成される構造物の形状を弾力的に変えられる。 【0008】さらに、容器状部材は、その凹部に、たとえば植物育成用の培養土を入れ植物を植える、あるいは植物の種をまくことにより植物を育成することができる。また、容器状部材の凹部にヘドロなどの流動化物、粉体、粒体、塊状物などを入れることができる。また、容器状部材自体あるいは容器状部材を遮水性材料で囲うことにより水に浮かせることができるので、たとえば浮島の部材としても利用できる。 【0009】さらに、容器状部材は凹部の側壁に別の孔を有すると良い。別の孔を介して容器状部材の内外が連通する。たとえば、容器状部材が植物育成用として使用されれば、成長した植物の根がこの孔から出て大きく根を張ることができる。さらに、別の孔を介して植物の根は空気と接触し成長が促進される。さらに、容器状部材に注がれた余分の水は別の孔から排出される。 【0010】さらに、別の孔に開閉可能な蓋を設けても良い。容器状部材に植物を植えた場合、この植物が乾燥を好むものであれば蓋を開けることにより乾燥し易くし、この植物にとって快適な環境を提供する。植えられた植物が湿気を好む場合には蓋を閉めておくことにより水分の蒸発または流出を防ぎ、乾燥を防止する。また、別の孔に蓋を設けることにより、容器状部材の凹部に入れた物が容器状部材の外に流出することを防止する。たとえば、容器状部材にヘドロを入れた場合、蓋の開閉度合いを調節しヘドロ中の水を少なくすることができる。 【0011】また、上記容器状部材を2次元的または3次元的に複数連結して構造物を形成することができる。容器状部材の下面に形成された突起を縁枠の孔に挿入するだけで容器状部材同士を連結できるので短期間に、熟練を要することなく構造物を形成できる。先に記したように、容器状部材の下面と縁枠との相対的位置関係の自由度が大きいので、構造物の形状、大きさを弾力的に変えることができる。 【0012】次に、本発明を構成する要件についてさらに詳しく説明する。本発明の容器状部材は、植木鉢、建物の屋上を緑化する施設や植物を植生させる施設の部材、ヘドロを入れる入れ物、水に浮かせる施設、たとえば浮島の部材、水に沈めた施設、たとえば漁礁の部材、雨水、河川水などの水を貯留する施設の部材などとして多目的に使用できる。容器状部材の材質は、特に限定されないが軽量材料が好ましい。たとえば軽量コンクリート、発泡コンクリートなどの無機材料、ポリプロピレン、塩化ビニールなどの合成樹脂、アルミニウムなどの軽金属、異種材料を複合させた複合材などである。 【0013】縁枠の形状は、特に限定されないが、たとえば四角形または多角形の額縁状、または円形、楕円形などの環形状、あるいは異形環形状などとすることができる。縁枠に設ける複数の孔の大きさ、位置は、特に限定されないが、たとえば直線上に等ピッチで設けられた複数の孔、または千鳥状に配置された複数の孔、その他の配置の複数の孔などとする。 【0014】凹部は凹形状に形成されたもので、その形状は、たとえば円筒状、四角形筒状、多角形筒状あるいは下側が截頭された逆円錐筒状、逆四角錐筒状、逆多角錐筒状などで、何れも有底で、底の下面に複数の突起が設けられる。下面の突起の形状、大きさは、縁枠の孔に挿入できれば特に限定されないが、容器状部材の使用目的に応じて適宜のものとする。また、底には容器状部材の使用目的に応じて水排出用の水捌け孔(貫通孔)を設けても良い。 【0015】別の孔の大きさ、位置、数は特に限定されないが、容器状部材の使用目的に応じて適宜のものとする。別の孔に設ける蓋は、別の孔の大きさ、形状、数に対応したものとする。さらに、蓋は別の孔に対して開閉可能に取り付けられ、必要なときに開閉できるようにする。また、蓋は、別の孔に対して脱着(取り外し、取り付け)可能に形成されると良い。蓋の不必要なときには、この蓋を取り外すことができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る容器状部材および構造物の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜5において、同一または同等の構造、作用部分には同一符号を付けて示す。 【0017】図1は、本発明に係る容器状部材の一実施形態を示す斜視図である。容器状部材5は、植木鉢用の部材または植物を植生させる施設の部材として使用される。すなわち、容器状部材5は、四角環状の縁枠7と、この縁枠7の内側周囲から延在し凹形状に形成された凹部13とを備える。容器状部材は、ポリプロピレンで形成される。 【0018】縁枠7は、凹部13が延在する側と反対側の端面9に複数の第1の孔(孔)11を有する。第1の孔11は、縁枠の辺に沿った直線上に等ピッチで設けられる。凹部13は透視断面が矩形であり、底を有する凹みである。凹部13は四つの側壁19を有する。凹部の側壁19には第2の孔(別の孔)21が設けられる。第2の孔21は、四つの側壁19の各々に設けられる。第2の孔21の数は、長い方の一対の側壁に各二つ、短い方の一対の側壁に各一つ設けられる。 【0019】さらに、第2の孔21には開閉可能な蓋24が設けられる。蓋24の大きさ、形状、数は、第2の孔21に対応したものとする。さらに、蓋24は第2の孔21に対して開閉可能に取り付けられる。かつ、蓋24は、第2の孔21に対して脱着(取り外し、取り付け)可能に形成されると良い。蓋24の不必要なときには、この蓋24を取り外すことができる。 【0020】図2は、図1の容器状部材の下面15が見えるようにした斜視図である。凹部13はこの凹部の下面15に第1の孔11に挿入可能な突起17を複数有する。突起17は、縁枠の第1の孔11に挿入され容器状部材同士が連結されるもので、容器状部材の使用目的に応じて適宜の大きさ、数とする。 【0021】以上の構造を有する本実施形態の容器状部材5は、次のように作用する。すなわち、容器状部材(凹部13)の下面15を他の同じ容器状部材の縁枠7の上に重ねれば、容器状部材の下面15に設けた突起17は下に位置する容器状部材の縁枠の第1の孔11に挿入されるので、上下関係に位置する容器状部材5同士は連結される。この場合、上下関係に位置する容器状部材5同士は位置的自由度を持って重ねられ、形成される構造物の形状を弾力的に変えることができる。 【0022】さらに、容器状部材の凹部13に植物育成用の培養土を入れ、植物を植えるあるいは植物の種をまくことにより植物を育成することができる。第2の孔21を介して容器状部材5の内外が連通されるので、成長した植物の根がこの第2の孔21から出て大きく根を張ることができる。さらに、第2の孔21を介して植物の根は空気と接触し成長が促進される。さらに、容器状部材5に注がれた余分の水は第2の孔21から排出される。 【0023】植えた植物が乾燥を好むものであれば蓋24を開けることにより乾燥し易くし、この植物にとって快適な環境を提供する。植えた植物が湿気を好む場合には蓋24を閉めておくことにより水分の蒸発または流出を防ぎ乾燥を防止する。また、蓋24は容器状部材の凹部に入れた培養土などが容器状部材5の外に流出することを防止する。 【0024】図3は、本発明に係る構造物の一実施形態を示す正面図である。図4は、図3の平面図である。図3において、盛った土26および植物27を2点鎖線で示す。また、図4において、図3に示した蓋24は省略されている。構造物1は、図1、2に示した容器状部材5を3次元的に複数連結して形成されたものである。構造物1は、容器状部材5を上下方向に4段積み重ねたもので、1段目は正面側、側面側とも5列、合計25の容器状部材5が連結されている。同様に2段目は、正面側、側面側とも4列、合計16の容器状部材5、3段目は、正面側、側面側とも3列、合計9の容器状部材5がそれぞれ連結されている。4段目の最上段は、正面側、側面側とも2列、合計4の容器状部材5が使用される。 【0025】各容器状部材5には培養土などの土26が充填され、かつ構造物1の外側を覆うように土26が盛り上げられる。さらに、各容器状部材の蓋24が開かれ、容器状部材5同士の間の空間28にも土26が充填される。土26が盛り上げられた構造物1は、全体として一つの山形の植生施設となる。 【0026】構造物1は、容器状部材5の下面に形成された図示していない突起(符合17、図2)を縁枠の第1の孔(符合11、図2)に挿入するだけで容器状部材5同士を連結し形成されるので短期間に、熟練を要することなく形成される。また、容器状部材の下面15と縁枠7との相対的位置関係の自由度が大きいので、構造物1の形状、大きさは弾力的に変えられることができる。さらに、容器状部材5を連結する際の位置決めが容易にできる。図3、4における容器状部材のその他の構造と作用は図1、2に示した容器状部材と同じであるので、その説明を省略する。 【0027】図5は、構造物の別の実施形態を示す正面図である。図5に示した構造物1は、先に図1、2に示した容器状部材の縁枠7を下方に向けて容器状部材5同士を連結したものである。このように容器状部材5の縁枠を下に向けて複数連結することにより一層安定した植物植生用の施設を形成できる。図5において、その他の構造と作用は図3、4に示した構造物と同じであるので、その説明を省略する。 【0028】以上説明したように、この発明を図示の実施形態について詳しく説明したが、それを以ってこの発明をそれらの実施形態のみに限定するものではなく、この発明の精神を逸脱せずして種々改変を加えて多種多様の変形をなし得ることは云うまでもない。 【0029】 【発明の効果】本発明によれば、多目的に使用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594060118 【氏名又は名称】林 慎一郎
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| 【出願日】 |
平成13年4月19日(2001.4.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−315438(P2002−315438A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月29日(2002.10.29) |
| 【出願番号】 |
特願2001−120470(P2001−120470) |
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