| 【発明の名称】 |
水やりシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】熊野 武士
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、人手作業に依存せずに、緑地帯の土壌部分が乾燥したら、速やかに緑地帯の土壌部分の水やりが行われる水やりシステムを提供する。
【解決手段】本発明の水やりシステムは、緑地帯5a〜5cと、地面に埋設の緊急の際に使用する水を収容する水槽8a,8bが有ることを前提に、緑地帯5a〜5cの土壌部分と触れるように緑地帯5a〜5cにシート状の第1吸水部材16を埋設し、一端側が水槽8a,8b内の水と浸るように配置され他端側が第1吸水部材16へ至るようにシート状の第2吸水部材17a,17bを地面に埋設し、夏場の緑地帯5a〜5bの土壌部分が乾燥する状況になると、第1吸水部材16が流出側となり、第2吸水部材17a,17bの端が流入側となって、普段は使用しない緊急用の水槽8a,8b内の水を、このときは毛細管現象で吸い上げて、草木7が植えられている土壌部分に染み渡らせるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 緑地帯と、地面に埋設され、緊急用の際に使用する水を収容する水槽と、前記緑地帯の土壌部分と触れるようにして前記緑地帯に埋設されたシート状の第1吸水部材と、一端側が前記水槽内の水と浸るように配置され、他端側が前記第1吸水部材へ至るようにして地面に埋設されたシート状の第2吸水部材とを具備し、前記緑地帯の土壌部分が乾燥するにしたがい、前記第2吸水部材、前記第1吸水部材を通じて、前記水槽内の水が前記緑地帯へ吸い上がるように構成してなることを特徴とする水やりシステム。 【請求項2】 前記緑地帯は、前記道路と隣接して該道路に沿って形成されてなり、前記水槽は、前記緑地帯あるいは前記道路の近くで当該緑地帯あるいは道路に沿って埋設されてなることを特徴とする請求項1に記載の水やりシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば道路や歩道沿いに形成されている緑地帯に水を与える水やりシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】緑地帯は、美観、防火、さらには排ガスからの保護といった環境対策などのため、道路と歩道との間や、道路の中央分離帯などで多く造設されている。 【0003】こうした緑地帯は、草木の生育に適した土壌で植え床を形成して、これに排気ガスに強い草木などを数多く植え付けることが行われている。 【0004】ところで、草木の生育には、水は重要である。特に夏場は、草木が植えられている土壌が乾燥しやすく、草木に影響を与えるような乾燥状況になると、積極的に水を与えることが望まれる。 【0005】このため、従来、特に夏場の土壌が乾燥するときは、水を貯溜した給水用の車両を用いて、人手による散水作業で、各緑地帯の土壌に水を与えて、極度の乾燥から草木を守ることが行われている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした水やりは、人手に依存して行われる作業なので、かなり面倒である。特に水やり作業は、車両が通行する道路のそばで行われる傾向があるので、安全性にも問題がある。 【0007】一方、水やりには、道路や歩道の近くに埋設した防火用、調整用、退避用、さらには災害時のときに使用する水を収容しておく水槽内の水を、ポンプで水を汲み上げて、緑地帯に供給することが考えられるが、これも人手作業で行うために、かなり面倒な作業となる。 【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、人手作業に依存せずに、緑地帯の土壌部分が乾燥したら、速やかに緑地帯の土壌部分の水やりが行われる水やりシステムを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1の水やりシステムは、緑地帯と、地面に埋設してある緊急用の際に使用する無図を収容する水槽とが有ることを前提に、緑地帯の土壌部分と触れるようにして該緑地帯に埋設されたシート状の第1吸水部材と、一端側が前記水槽内の水と浸るように配置され他端側が第1吸水部材へ至るようにして地面に埋設されたシート状の第2吸水部材とを組合わせて、緑地帯の土壌部分が乾燥するにしたがい、第2吸水部材、第1吸水部材を通じて、水槽内の水が緑地帯へ吸い上がるようにしたことにある。 【0010】この水やりシステムだと、夏場のような緑地帯の土壌部分が乾燥するような状況になると、第1吸水部材が流出側となり、第2吸水部材の一端側が流入側となって、水槽内の水を毛細管現象で吸い上げて、草木が植えられている土壌部分に染み渡らせる。 【0011】これにより、普段は使用しない水、すなわち緊急の際に使用する水槽内の水を利用して、人手をかけずに、自動かつ安全に、必要なときに水やりが速やかに行える。 【0012】請求項2に記載の水やりシステムは、上記目的に加え、さらにコンパクトな水やりシステムが構築されるよう、緑地帯は、道路と隣接して該道路に沿って形成されたものとし、水槽は、緑地帯あるいは道路の近くで緑地帯あるいは道路に沿って埋設されたものとした。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図1に示す一実施形態にもとづいて説明する。 【0014】図1は、例えば地面に形成された幅員の大きな道路構造を示している。 【0015】この道路構造について説明すれば、図1中1a,1bは、中央分離帯1を挟んで両側に形成された上下車線の舗装道路(以下、単に道路という)、2a,2bは各道路1a,1bの両側に、それぞれ分離帯3を挟んで形成された歩道を示している。なお、中央分離帯1および分離帯3共、道路1a,1bならびに歩道2a,2bの通行方向沿いに細長く延びる帯状をなしている。 【0016】中央分離帯1、各分離帯3は、いずれも緑地帯5a,5b,5cで形成してある。具体的には、中央分離帯1、両側の分離帯3は,いずれも例えばコンクリート製の壁で囲った帯状の枠部分6aに土壌6を入れ、この土壌6に各種の草木7を植え付けて構成されている。これで、各道路1a,1bと隣接した緑地帯5a,5b,5cを形成してある。 【0017】道路1a,1bあるいは緑地帯5a〜5cから近い地中、例えば各歩道2a,2bの真下には、道路1a,1bあるいは緑地帯5a〜5cに沿って、それぞれ水槽8a,8bが埋設されている。水槽8a,8bは、いずれも非常用、防火用、調整用、さらには災害時などに使用される緊急用のものである。このため、各水槽8a,8bは、いずれも道路1a,1bあるいは緑地帯5a〜5cに沿って細長く形成して、必要な大きな収容容積を確保している。これら各水槽8a,8bの側壁上段には、各道路1a,1bの両側部に有る側溝9aから地中へ延びている排水パイプ10a,10bが接続されている。 【0018】具体的には、排水パイプ10a,10bは、中央分離帯1の両側にそれぞれ埋設される。そして、排水パイプ10a,10bで、それぞれ各道路両側の側溝9aと各水槽8a,8bの側壁とを接続していて、中央分離帯1を挟んだ両側の2つの排水系統で、道路表面から流れ落ちる雨排水が水槽8a,8bへ流れ込むようにしてある。これで、雨排水が水槽8a,8bに収容(貯水)されるようにしている。なお、各水槽8a,8bの側壁の最上段には、水槽7が有効容量を越える水量まで雨排水を貯水したとき、そのオーバ水を各歩道2a,2bの側部に有る側溝9bへ流出させるパイプ11が接続してある。 【0019】こうした道路構造に、緑地帯5a〜5c(中央分離帯1、分離帯3)の水やりを行う水やりシステム15が組付けてある。 【0020】この水やりシステム15を説明すれば、図中16は、各緑地帯5a〜5c(中央分離帯1,分離帯3)の土壌6に埋設されたシート状の吸水部材(第1吸水部材に相当)である。この吸水部材16は、例えば土壌6の下側全体で、土壌部分に触れるように横向きに埋設してある。この吸水部材16には、例えば毛細管現象により、優れた導水性能を発揮する布部材、具体的には商品名がタフネルシートと称されるシート部材が用いてある。 【0021】17aは、道路1aおよび該道路1a両側の緑地帯5a,5bの下側の地面に横向きに埋設されたシート状の吸水部材(第2吸水部材に相当)である。この吸水部材17aも、吸水部材16と同様、タフネルシートと称される商品名のシート部材が用いられている。この吸水部材17aの一端側は、水槽8aの側壁、例えば該側壁の中段を貫通して水槽8a内に露出している。この露出した端部分が、水槽8a内の水に浸っている。この吸水部材17aの他端側となる緑地帯5a,5bの下側の地点には、各緑地帯5a,5bの吸水部材16の下部から連続して下方(地中)へ延びる中継用の吸水部材18aが接続されている。この接続により、吸水部材16,17a,18aの毛細管現象の吸い上げを利用して、緑地帯5a,5bの土壌部分が乾燥すると、水槽8a内の水を吸い上げて緑地帯5a,5bの土壌6に染み渡らせる構造にしている。 【0022】また道路1bおよび該道路1b両側の緑地帯5b、5cの下側の地面にも、吸水部材17aと同様に、シート状の吸水部材17b(第2吸水部材に相当)が横向きに埋設してある。この吸水部材19も、吸水部材16と同様、タフネルシートと称される商品名のシート部材が用いられている。この吸水部材16の一端側は、水槽8bの側壁、例えば該側壁の中段を貫通して水槽8b内に露出して、該水槽8b内の水に浸っている。また吸水部材17bの他端側となる緑地帯5cの下側の地点には、緑地帯5cの吸水部材16の下部から連続して下方(地中)へ延びる中継用の吸水部材18bが接続されており、先に述べたのと同様、緑地帯5cの土壌部分が乾燥にしたがい、吸水部材16,17b,18bの毛細管現象の吸い上げを利用して、水槽8b内の水を吸い上げて緑地帯5cの土壌6に染み渡らせる構造にしている。 【0023】なお、吸水部材17a,17bの他端部相互は、緑地帯5bの下側で一体に連結されていて(共有構造)、一年を通してほとんど貯水状態となっている水槽8a、水槽8bのいずれか、または両方から水が各緑地帯5a〜5bへ供給される構造にしてある。 【0024】また例えば道路1a,1bの側溝9a,9aの片側は、排水パイプ10から分かれたパイプ20を通じて、吸水部材17a、17bの途中に接続されていて、側溝9aから流出される雨排水が、直接、緑地帯5a〜5cにも与えられる構造にしてある。 【0025】こうした水やりシステムにより、人手を要せずに、水を緑地帯5a〜5cへ与えるようにしている。 【0026】すなわち、今、夏場で、緑地帯5a〜5cの土壌6が乾燥する状況になったとする。 【0027】すると、吸水部材16,17a,17b,18a,18bで形成される吸い上げ路Aを通じた水の吸水が始まる。 【0028】すなわち、吸い上げ路Aは、土壌6が乾燥することによって、該土壌部分に触れている各吸水部材16が流出側となり、各水槽8a,8b内の水に浸漬している各吸水部材17a,17bの端部が流入側となって、図1中の矢印(二重線)に示されるように各水槽8a,8bに溜まっている水(雨排水)を毛細管現象で吸い上げる。 【0029】これにより、水は、各緑地帯5a〜5cに送られ、該水が各吸水部材16から、草木7が植えられている土壌部分に染み渡る。 【0030】それ故、普段(日常)は使用しない水、すなわち緊急の際に使用する水槽8a,8b内の水を利用して、人手依存した面倒な作業を強いずに、緑地帯5a〜5cが乾燥したら、自動で、速やかに緑地帯5a〜5cの土壌部分に水やりを行うことができる。しかも、無人で水やり作業が行われるので、安全性の点にも優れる。そのうえ、側溝9aの雨排水も吸い上げられるようにすることで、側溝9aの水も利用できる利点がある。 【0031】特に緑地帯5a〜5cが、道路1a,1bと隣接して形成され、水槽8a,8bが、緑地帯5a〜5cあるいは道路1a,1bの近くで緑地帯5a〜5cあるいは道路1a,1bに沿って埋設された構造であると、道路1a,1b、緑地帯5a〜5c、水槽8a,8bの相互は近くに配置されるから、コンパクトな水やりシステムが構築できる。 【0032】なお、本発明は上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、中央分離帯を形成する緑地帯、道路と歩道を分離する分離帯を形成する緑地帯の双方に水やりを行う例を挙げたが、これに限らず、例えば中央分離帯をなす緑地帯だけに水槽の水を与えたり、道路と歩道を分離する分離帯をなす緑地帯だけに水槽の水を与えるようにしてもよい。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、普段は使用しない、緊急用の水槽内の水を利用して、人手作業に依存せずに、緑地帯の土壌部分の乾燥にしたがい、自動でかつ安全に、速やかに緑地帯の土壌部分に水やりを行うことができる。 【0034】請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、さらにコンパクトな水やりシステムが構築されるといった効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592187154 【氏名又は名称】熊野武建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月2日(2001.4.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−291356(P2002−291356A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−103604(P2001−103604) |
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