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【発明の名称】 樹木切断機
【発明者】 【氏名】坂戸 誠一

【氏名】坂戸 正幸

【氏名】橋本 友之

【氏名】戸嶋 利文

【氏名】中野 穰

【要約】 【課題】樹木及びその切り株,根っこ等の伐採,さらに伐採された樹木を細かく切断して運搬に適した状態にする作業を極めて効率的に行うことができ、特に切断作業における樹木の掴み具合を良好にすること。

【解決手段】切断本体部5に形成された直線状刃部6と弧状刃部7とを有する回動切断刃Aと、固定顎2と、該固定顎2に形成され前記弧状刃部7の刃先形状に対応する凹み形状とした弧状凹部13aを有する弧状刃先受け部13とからなること。前記弧状刃部7は、前記直線状刃部6の直線状刃先縁6aから前記固定顎2側に向かって弧状に突出してなること。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 切断本体部に形成された直線状刃部と弧状刃部とを有する回動切断刃と、固定顎と、該固定顎に形成され前記弧状刃部の刃先形状に対応する凹み形状とした弧状凹部を有する弧状刃先受け部とからなり、前記弧状刃部は、前記直線状刃部の直線状刃先縁から前記固定顎側に向かって弧状に突出してなることを特徴とする樹木切断機。
【請求項2】 請求項1において、前記弧状凹部は、前記弧状刃部との対向する縁箇所が凹み状刃先縁として形成されてなることを特徴とする樹木切断機。
【請求項3】 請求項1において、前記弧状凹部は、前記弧状刃部の刃先が挿入する弧状刃挿入溝が形成されてなることを特徴とする樹木切断機。
【請求項4】 請求項1において、前記弧状刃先受け部の長手方向両側端より、前記直線状刃部と対応する直線状刃受け部が形成されてなることを特徴とする樹木切断機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木及びその切り株,根っこ等の伐採,さらに伐採された樹木を細かく切断して運搬に適した状態にする作業を極めて効率的に行うことができ、特に切断作業における樹木の掴み具合を良好なものとした樹木切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、山間部における道路建設,宅地造成及びその他の建設,土木工事等の開発工事において、まず樹木が伐採される。その伐採された樹木を他の場所へ搬出するために、運搬車両の荷台の大きさに合わせて、適宜の長さとなるように切断する必要がある。この樹木の伐採と、その伐採された樹木を運搬に適した長さに切断する作業は、チェーンソーにより行われる。チェーンソーは、切断作業に時間がかかり、また切断するにつれて、樹木側の抵抗も増加し、作業効率が次第に低下してゆくことになる。
【0003】さらに、最近では、油圧ショベル等の建設土木車両のブーム先端に装着されるタイプのものが存在する。この種のものは、可動顎と固定顎とが相対的且つ挟み状に可動する仕組みで、いずれかの側(主に可動顎側)に回動切断刃が装着され、両顎の挟持動作により、樹木の伐採が行われたり、伐採された樹木が適宜の長さとなるように切断される。この種の切断機では、固定顎と可動顎本体との挟持力が回動切断刃に伝わり、該回動切断刃が樹木に食い込むときの剪断により切断作業が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固定顎と可動顎本体との挟持力は、油圧出力等を強化すれば、切断力を強力なるものにできるが、回動切断刃が樹木を切断するために食い込むと、その食い込む深さが深くなるにつれて樹木側からの切断抵抗が次第に増加する。即ち、切断しようとする回動切断刃の両側面に樹木側からの押圧力が切断作業とともに同時にかかり、これが切断時における摩擦となり、さらに切断抵抗となる。この切断抵抗は極めて大きく、伐採しようとする樹木又は伐採された樹木の直径が太いものであればあるほど、その切断抵抗は増加し、やがては、回動切断刃が進まず停止し、それ以上は切断ができなくなることがある。
【0005】上記の点を克服するために、切断機の油圧機構における出力をより一層大きくしなければならないが、これによって、油圧ショベル車両も大型のものが必要となる。ところが、山中,森林における伐採現場は、地形が劣悪であり、また、周囲に伐採されていない樹木が多数散在しているために、油圧ショベル車両に与えられた作業スペースが極めて小さく限定される。また、機動性の観点からしても、大型の車両を持ち込むことは到底できないものである。
【0006】また、多少の無理をしてでも、大型車両を持ち込むことは、必要以上に時間がかかるし、また同時に環境の破壊にもつながりかねない。また、樹木を切断する作業では、まず樹木を切断機の固定刃と可動刃で挟み、切断するものであるが、その外形が略円形状である樹木は、掴みにくく場合によっては切断する際に両切断刃から樹木が抜け出してしまい作業効率を低下させることもありうる。本発明は、このような樹木の切断時における切断抵抗が次第に大きくなって、回動切断刃の進行を停止させ、ひいては切断不可能になることや、挟持力を大きくして切断圧力を増加するために油圧ショベルが大型のものとなってしまうことや、或いは樹木を切断機で掴むときに、樹木が両切断刃から脱落する等の問題点を解消することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、切断本体部に形成された直線状刃部と弧状刃部とを有する回動切断刃と、固定顎と、該固定顎に形成され前記弧状刃部の刃先形状に対応する凹み形状とした弧状凹部を有する弧状刃先受け部とからなり、前記弧状刃部は、前記直線状刃部の直線状刃先縁から前記固定顎側に向かって弧状に突出してなる樹木切断機としたことにより、切断作業において樹木を掴むときに、樹木が両切断刃から脱落することを防止し、伐採された樹木を極めて効率的に切断することができ、上記課題を解決したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の樹木切断機は、主に本体枠部1と,固定顎2と,回動部材3と,回動切断刃Aとから構成されている。さらに、該回動切断刃Aは、補強部材4,切断本体部5,直線状刃部6,弧状刃部7及び楔状部材8,縦割り刃9等とから構成されている。前記固定顎2は、本体枠部1に固着されている。また、前記回動部材3は、枢支連結部3aが形成されており、該枢支連結部3aが本体枠部1の枢支部Tに回動自在に枢支されている。前記回動部材3には、回動切断刃Aが固着され、前記回動部材3が回動することにより回動切断刃Aを固定顎2に対して相対的に開閉させる構造となっている。
【0009】前記本体枠部1に対する回動部材3の回動動作は、油圧シリンダ12によって行われる。具体的には、本体枠部1に油圧シリンダ12のシリンダ部12aとが回動自在に枢支部S1 にて枢支されている。また、前記回動部材3には、シリンダ連結部3bが形成され、該シリンダ連結部3bには前記油圧シリンダ12のピストン12b側が枢支部S2 にて枢支されている。そして、前記油圧シリンダ12のシリンダ部12aからピストン12bが突出入し、前記本体枠部1に対して前記回動部材3とが回動する。
【0010】次に、前記回動切断刃Aは、切断本体部5,直線状刃部6,弧状刃部7等から構成され、必要に応じて楔状部材8或いは縦割り刃9が装着される。直線状刃部6には、長手方向に沿って直線状に形成された直線状刃先縁6aが形成されている。前記切断本体部5は、略半円状の板材であり、その弧状外周箇所には、補強部材4が装着され、回動切断刃Aの力学的強度を増加させている。該補強部材4は、前記切断本体部5の外周形状と略同一形状となる略弓形状に形成されたものである。
【0011】該補強部材4は、左右対称形状とした左右一対となる2部材からなり、前記切断本体部5の外周部分の両側面に前記2つの補強部材4,4が略サンドイッチ構造で挟持固着される。そして、補強部材4と切断本体部5とが前記回動部材3に固着される。また、補強部材4は、1つの部材から構成され、該補強部材4に前記切断本体部5の弧状外周形状と略同一形状とした弧状凹部が形成され、該弧状凹部に前記切断本体部5が溶接手段等で固着される実施例も存在する。
【0012】前記切断本体部5の切断作業部位には、直線状刃部6及び弧状刃部7が形成されている。前記直線状刃部6は、その刃渡り方向に直線状に形成されたものであり、切断を行う先端部位は、直線状刃先縁6aと称する。前記直線状刃部6は、切断本体部5と一体的に形成されたものであり、前記切断本体部5の切断部位を先端が先鋭となるように加工することによって形成される。また、直線状刃部6を切断本体部5とは別部材からなるものとし、着脱可能且つ交換可能としてもよい。
【0013】次に、弧状刃部7は、平面的に見て略斧形状又はまさかり形状をなしており、前記直線状刃部6と刃渡り方向において小さく形成されたものである。前記弧状刃部7は、刃先が刃渡り方向に沿って略半円形状に形成され、その先端部位は弧状刃先縁7aと称する。前記弧状刃部7は、前記直線状刃部6の長手方向の適宜の箇所に形成されるもので、具体的には、長手方向の略中間付近に形成されている。
【0014】前記弧状刃部7は、弧状刃先縁7aの長手方向の両側端の位置が前記直線状刃部6の直線状刃先縁6aと一致して両刃先縁が連続し、その弧状刃部7の弧状刃先縁7aが前記固定顎2側に向かって前記直線状刃部6の直線状刃先縁6aから円弧状に突出した形状である。また、弧状刃部7は、前述したように、斧又はまさかり又は半割り算盤玉形状のように形成されており、その弧状中心側部7bから弧状刃先縁7aに向かうに従い次第に肉厚が薄くなるように形成され、その先端は先鋭に形成されている。
【0015】次に、前記弧状刃部7の上方には、楔状部材8が形成されている。該楔状部材8は、切断本体部5に装着され、切断本体部5の面に直交する方向に沿って外方上向きの傾斜面が形成されたものである。具体的には、前記弧状刃部7の傾斜に略連続するようにして形成される。また、前記楔状部材8は、弧状刃部7の上方で且つその中央より両側に形成されることもある。
【0016】次に、弧状刃部7の上方には縦割り刃9が形成されている。該縦割り刃9は、前記切断本体部5の両側面から直交する方向に突出形成されている。前記縦割り刃9は、縦割り先端刃9aと縦割り本体部9bとから構成されている。縦割り先端刃9aは、その断面形状がテーパー状をなしている。また、前記縦割り先端刃9aの刃先は、切断本体部5から外方に離れるにしたがって下方、即ち固定顎2側に向かって近づくように傾斜している。
【0017】また、縦割り刃9の刃先がいずれの方向にも傾斜しないで、水平状とした実施例も存在する。その縦割り刃9の縦割り先端刃9aの位置は、前記回動切断刃Aの弧状刃部7先端を越えない位置にあり、また縦割り刃9の高さは前記弧状刃部7の長手方向の略半分の長さを有している。また、前述した傾斜方向と反対にしたもので、即ち縦割り先端刃9aの刃先が切断本体部5から外方に離れるにしたがって前記固定顎2から離れるように傾斜することもある。
【0018】前記固定顎2が前記回動切断刃A及び弧状刃部7とともに樹木Wを挟持且つ切断するにおいて、固定顎2側の樹木Wを支持する範囲における面を樹木支持面2aと称する。該樹木支持面2aには、弧状刃先受け部13が装着されている。該弧状刃先受け部13は、前記弧状刃部7と対応する位置に装着され、回動切断刃Aが固定顎2に閉じた状態で、弧状刃部7と弧状刃先受け部13とが当接又は近接する状態となる。
【0019】その弧状刃先受け部13は、前記樹木支持面2aの表面から立ち上がるようにして形成されたものであり、その頂部は、前記弧状刃部7と略同等形状の弧状凹部13aが形成されている。さらに、具体的には、弧状凹部13aは、長手方向に沿って凹み円弧状に形成されたものであり、その長手方向とは、前記固定顎2の長手方向に一致したものである〔図2(A)等参照〕。
【0020】その弧状凹部13aの先端縁部分の形状は、種々のものが存在する。まず弧状刃先受け部13の第1タイプとしては、弧状凹部13aの頂部が鋭利に形成された凹み状刃先縁13a1 として形成されたものであって〔図7(A)参照〕、前記弧状刃部7の弧状刃先縁7aに対応する形状の刃先となっており、弧状刃先縁7aとともに、凹み状刃先縁13a1 側でも樹木Wに切り込み、樹木Wをより一層強力に切断するものである〔図7(B)参照〕。実際には、回動切断刃Aと固定顎2とが閉じた状態で弧状凹部13aと弧状刃先縁7aとの間にクリアランスCが存在し、弧状刃先縁7aと弧状凹部13aとが相互に干渉しないようにしている〔図3(B)参照〕。
【0021】次に、弧状凹部13aの第2タイプとして、弧状刃挿入溝13a2 が形成されるものが存在する〔図8(A),(B),(C)参照〕。該弧状刃挿入溝13a2 は、弧状凹部13aの長手方向に直交する断面形状が略V又はU字形状等に形成されたもので、前記回動切断刃Aと固定顎2とが閉じた状態で、前記弧状刃部7の弧状刃先縁7aがその弧状刃挿入溝13a2 に挿入するようになっている。その弧状凹部13aの幅方向両側端の対向する溝壁頂部は平坦状に形成されている。
【0022】この弧状刃挿入溝13a2 により、弧状刃部7とともに切断作業で、樹木Wを完全に切断することができるとともに、使用しないときには、弧状刃部7を弧状刃挿入溝13a2 に挿入した状態にしておくことで、弧状刃部7の保護ができる。弧状刃挿入溝13a2 の幅方向両側の対向する溝壁頂部は刃先状に形成されることもある〔図8(D)参照〕。その弧状凹部13aの第3タイプでは、頂部が狭幅で且つ平坦状に形成されたものである〔図4(C)参照〕。そして、回動切断刃Aと固定顎2とが閉じた状態で、前記弧状刃部7の弧状刃先縁7aと弧状凹部13aとは近接又は略当接した状態となる。
【0023】次に、本発明の第2実施形態として、前記弧状刃先受け部13に直線状刃受け部14が設けられたものが存在する〔図9,図10等参照〕。この第2実施形態において、その直線状刃受け部14は弧状刃先受け部13の長手方向両端と連続して形成されたものであって、前記直線状刃受け部14は、前記直線状刃部6と近接又は略当接するものである〔図11(A),(B)参照〕。この場合でも直線状刃受け部14と直線状刃部6との間にはクリアランスCが設けられる。
【0024】その直線状刃受け部14には、頂部が鋭利な直線刃先縁14a1 として形成されたり〔図11(B)参照〕、その直線状刃受け部14の頂部が平坦状に形成されたり〔図12(A)参照〕、或いは直線状刃挿入溝14a2 として形成されることもある〔図12(B)参照〕。
【0025】また、前記固定顎2の先端には、固定側先端爪部10が形成され、また回動切断刃Aの長手方向先端には前記固定顎2側の固定側先端爪部10に対向する可動側先端爪部11がそれぞれ形成されている。前記固定側先端爪部10の幅方向中央箇所には、切欠溝10aが形成されている。該可動側先端爪部11は、前記直線状刃部6の刃渡り方向と同一方向に形成され、前記直線状刃部6及び弧状刃部7とともに切断することができ、前記切欠溝10aに遊挿可能となっている。さらに、前記本体枠部1には、油圧ショベルのブーム先端箇所に装着するための連結部1a,1aが形成されている。
【0026】
【作用】本発明は、本体枠部1に形成され連結部1a,1aを介して、油圧ショベルのブームに装着され、油圧ショベルの操縦席から操作する。樹木Wを切断するには、固定顎2と回動切断刃Aとで樹木Wを挟持し、固定顎2と回動切断刃Aとを閉じるようにして、弧状刃部7と回動切断刃Aとで、樹木Wの伐採及び、伐採された樹木Wのさらなる切断を行い細かくして運搬に適したサイズにする。
【0027】その樹木Wの切断状態を示すと、樹木Wが固定顎2と回動切断刃Aとで挟持される。油圧シリンダ12を介して回動切断刃Aを固定顎2側に閉じる方向に動作させると、まず、最初に弧状刃部7の弧状刃先縁7aが樹木Wに食い込み、その弧状刃先縁7aのテーパ部分により樹木Wの切断部が分布荷重となる押圧力にて押し拡げられる。さらに、回動切断刃Aを閉じると、回動切断刃Aの直線状刃先縁6aが樹木Wに食い込む。
【0028】このとき、直線状刃部6は、前記弧状刃部7により押し拡げられた切断箇所に入り込むことになる。これによって、回動切断刃Aの直線状刃部6は、前記弧状刃部7の働きにより、回動切断刃Aは、樹木Wの切断面との接触が少なくなり、したがって切断抵抗が小さく、比較的少ない力で切断を行うことができる。また、回動切断刃Aが樹木Wに食い込むに従い、前記楔状部材8が荷重p,p,…にて樹木Wの切断面を押し拡げ切断効率を向上させることができるものである。
【0029】これは、前述したように、前記弧状刃部7の弧状刃先縁7aの長手方向(刃渡り方向)の両側端の位置が前記直線状刃部6の直線状刃先縁6aと一致して両刃先縁が連続しているので、弧状刃部7と直線状刃部6との境目に樹木Wのささくれ等が引っ掛かることがないため、回動切断刃Aが樹木Wから容易に抜け出せるものである。また、は樹木Wを切断する一連の工程を示している。
【0030】また、縦割り刃9が装着された実施形態では、回動切断刃Aが閉じると、縦割り刃9の縦割り先端刃9aが樹木Wの切断箇所に食い込む。このときは、縦割り先端刃9aは前記直線状刃部6と直交しており、直線状刃先縁6aによる切断方向と直交する方向に切断することになり、樹木Wを縦割りすることができる〔図6(A),(B)参照〕。その樹木Wを伐採する場合においても、上述した伐採された樹木Wの切断工程と同様であり、固定顎2と回動切断刃Aとを略水平状となるように設定し、垂直方向の樹木Wを切断してゆく。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、切断本体部5に形成された直線状刃部6と弧状刃部7とを有する回動切断刃Aと、固定顎2と、該固定顎2に形成され前記弧状刃部7の刃先形状に対応する凹み形状とした弧状凹部13aを有する弧状刃先受け部13とからなり、前記弧状刃部7は、前記直線状刃部6の直線状刃先縁6aから前記固定顎2側に向かって弧状に突出してなる樹木切断機としたことにより、第1に樹木Wの切断作業を極めて効率的に行うことができるし、第2に樹木Wの切断をより一層確実にできる等の効果を奏する。
【0032】上記効果を詳述すると、回動切断刃Aの長手方向略中間付近に弧状刃部7が形成され、該弧状刃部7の弧状刃先縁7aは、前記回動切断刃Aの刃先から前記固定顎2側に向かって突出したものである。また、固定顎2側には、前記弧状刃部7に対して、対応する凹み形状とした弧状凹部13aを有する弧状刃先受け部13が装着されている。これによって、樹木Wを切断する作業で、回動切断刃Aと固定顎2とで樹木Wをくわえるようにしたときに、樹木Wは固定顎2側において弧状刃先受け部13の弧状凹部13aにて支持され、切断作業では、樹木Wが回動切断刃Aと固定顎2とから抜け出すことを防止できる。
【0033】また、前記弧状刃部7は、略斧形状又はまさかり形状とすることにより、樹木Wの切断作業において弧状刃部7が樹木Wに対して円弧状軌跡を描いて切断を行う場合に、樹木Wに対する切断角度がどのような角度であっても樹木Wにさしこみやすく、切れ味が切断開始から終了までに大きく変化することなく均一な切れ味とすることができる。
【0034】次に、請求項2の発明は、請求項1において、前記弧状凹部13aは、前記弧状刃部7との対向する縁箇所が凹み状刃先縁13a1 として形成されてなる樹木切断機としたことにより、その凹み状刃先縁13a1 は、樹木Wの切断時には、前記弧状刃部7のみでなく、固定顎2側からの切断も行われ、切断効率をより一層向上させるものである。
【0035】次に、請求項3の発明は、請求項1において、前記弧状凹部13aは、前記弧状刃部7の刃先が挿入する弧状刃挿入溝13a2 が形成されてなる樹木切断機としたことにより、樹木Wの切断時には、弧状刃部7が前記弧状刃挿入溝13a2内に挿入することで、樹木Wの切断が略完全に行われるし、また本装置が使用されないときには、回動切断刃Aと固定顎2とを閉じた状態で、弧状刃部7の弧状刃先縁7aが弧状刃挿入溝13a2 に挿入された状態にすることで、現地搬入、装着作業等で弧状刃部7の破損を防止することができる。
【0036】次に、請求項4の発明は、請求項1において、前記弧状刃先受け部13の長手方向両側端より、前記直線状刃部6と対応する直線状刃受け部14が形成されてなる樹木切断機としたことにより、切断作業で、弧状刃部7が樹木Wに食い込むにしたがい、固定顎2側で樹木Wは弧状刃先受け部13とともに直線状刃受け部14も樹木Wを支持しつつ、切断作業を進め、切断作業の効率をより一層向上させるものである。
【出願人】 【識別番号】591013942
【氏名又は名称】株式会社坂戸工作所
【出願日】 平成13年4月2日(2001.4.2)
【代理人】 【識別番号】100080090
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 邦男
【公開番号】 特開2002−291354(P2002−291354A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−103921(P2001−103921)