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【発明の名称】 回転式ドーム型ビニールハウス
【発明者】 【氏名】星山 望

【氏名】小杉 あゆみ

【氏名】桑原 美穂

【要約】 【課題】植物がビニールハウスのどんな場所にあっても太陽光が平均的にあたるビニールハウスを提供する。

【解決手段】ドーム型に形成されたビニールハウス9内に栽培用土壌収容部4を設け、この土壌収容部4が円周軌道に回転する機構にする。又、この土壌収容部4の下にフリーローラー2を複数円周軌道に配置し、任意駆動手段により土壌収容部4がフリーローラー2上を回転する構成とする。又、任意箇所にリミットスイッチ15を設け、土壌収容部13が任意一定角度範囲回転する構成とする。又、ビニールハウスが支持されるハウス受け台座3を設けると共にこのハウス受け台座3の下にフリーローラー18を複数配置し、土壌収容部13の回転に伴ってビニールハウス9も回転する回転式ドーム型ビニールハウスを構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ドーム型に形成されたビニールハウス内に栽培用土壌収容部を設け、この土壌収容部が円周軌道に回転する機構であることを特徴とする回転式ドーム型ビニールハウス。
【請求項2】前記土壌収容部の下にフリーローラーを複数円周軌道に配置し、任意駆動手段により前記土壌収容部が前記フリーローラー上を回転する構成であることを特徴とする請求項1記載の回転式ドーム型ビニールハウス。
【請求項3】任意箇所にリミットスイッチを設け、土壌収容部が任意一定角度範囲回転する構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転式ドーム型ビニールハウス。
【請求項4】前記ビニールハウスが支持される任意形態のハウス受け台座を設けると共にこのハウス受け台座の下にフリーローラーを配置し、前記土壌収容部が回転することにより前記ビニールハウスが伴って回転する構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の回転式ドーム型ビニールハウス。
【請求項5】前記土壌収容部に爪を可動可能に取付けると共に、前記ハウス受け台座に爪が係止する切欠部を形成し、土壌収容部の正回転時では爪がフリーになり逆回転時には前記爪が前記切欠部に係止され土壌収容部とビニールハウスが同時に回転する構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の回転式ドーム型ビニールハウス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や果物や花等、各種の植物を栽培するのに用いられるビニールハウスに関するものであり、より詳しくは、ドーム型に形成されたビニールハウス内に土壌収容部を設け、この土壌収容部が円周軌道に回転する又は土壌収容部の回転に伴いビニールハウスも回転する構成である、回転式ドーム型ビニールハウスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビニールハウスは、ビニールハウス内の保温の他、野菜や果物や花等各種の植物を雨、風、虫等の害から防御して栽培するのに用いられている。このビニールハウスにも種々の構造のものがあるが、一般的には、骨組部材を蒲鉾型に組んだハウス枠により栽培室が横長に形成され、全体をビニールで覆い、出入り口を設けると共に、屋根部に小さな換気口を開閉可能に設けた、いわゆる蒲鉾型であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような構成のビニールハウスの場合、栽培される植物の場所によっては、日の出から日の入りにおける太陽光の当たり加減があり平均的ではなく、日陰部分の成育が遅れることが多いことから品質にばらつきがでる等の問題があった。この為、植物を日当たりの良い場所に移動させる、というような手間がかかっていた。
【0004】本発明は上記のような問題点に着目して為されたものであり、植物がビニールハウス内のどんな場所にあっても太陽光が平均的にあたるビニールハウスを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、請求項1では、ドーム型に形成されたビニールハウス内に栽培用土壌収容部を設け、この土壌収容部が任意の手段で円周軌道に回転する機構にする。
【0006】また、請求項2では、前記土壌収容部の下にフリーローラーを複数円周軌道に配置し、任意駆動手段により前記土壌収容部が前記フリーローラー上を回転する構成とする。
【0007】また、請求項3では、請求項1又は請求項2の回転式ドーム型ビニールハウスの任意箇所にリミットスイッチを設け、土壌収容部が任意一定角度範囲回転する構成とする。
【0008】また、請求項4では、請求項1又は請求項2又は請求項3のビニールハウスが支持される任意形態のハウス受け台座を設けると共にこのハウス受け台の下にフリーローラーを複数配置し、前記土壌収容部の回転に伴って前記ビニールハウスが回転する構成とする。
【0009】更に、請求項5では、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4の土壌収容部に、爪を可動可能に取り付けると共に、前記ハウス受け台座に爪が係止する切欠部を形成し、土壌収容部の正回転時では前記爪がフリー状態であり土壌収容部の逆回転時では前記爪が前記切欠部に係止され、前記土壌収容部の回転に伴い前記ハウスも回転する回転式ドーム型ビニールハウスを構成する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を以下、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の概要を示す一部断面とした説明図である。図2は、図1のビニールハウスを取り除いた場合の概略を示す平面図である。
(イ)地盤に設置される土台1床面に、土壌収容部回転用ローラー2を円周軌道に複数配置する。土台上部には、ハウス受け台座3を複数取り付ける。このハウス受け台座3は任意形状でよい。
(ロ)前記土壌収容部4は、前記土台1との壁との間に適宜の隙間を有して回転しやすいものとすると共に、前記土壌収容部回転用ローラー2に載置され、この土壌収容部4は連結用部材5を介してモーター6と一体化する。
(ハ)尚、このモーター6は、光センサー(図示せず)と配線で接続され、太陽光があたっている時に作動し、太陽光があたらなくなると作動を停止し、太陽光と共に自動的にモーター6のスイッチが入れ換わる仕組みにする。
(ニ)又、前記土台1と土壌収容部4間を軸受け7及びセンター軸8を取付けることも可能である。
(ホ)パイプ等骨組み部材により、ドーム型にハウス枠9aを形成し、透明ビニールシート9bを覆ってビニールハウス9を形成し、前記ハウス受け台座3に取り付ける。
(ヘ)このビニールハウス9には出入り口10及びハウス内の空気を入れ換え用の開口部11を設ける。
以上のような構成の回転式ドーム型ビニールハウス本体Pと成す構成をする。
【0011】このような構成とすれば、モーター6の作動により、土壌収容部4はセンター軸8を中心として、円周軌道に回転する。この場合、土壌収容部回転用ローラー2は、土壌収容部4の回転を円滑にする。従って、本発明の回転式ドーム型ビニールハウスでは、ビニールハウス9内に設けられる栽培用土壌12が収容される土壌収容部4が円周軌道に回転するので、栽培される植物に、太陽光を均等的にあたるようにすることが可能となるものである。
【0012】次に、本発明の他の実施の形態を、以下に述べる。図3は、土壌収容部13の上部に突起13aを設けると共に、ハウス受け台座14にリミットスイッチ15を取付けたことを示す概略側面図である。図4は、図3の平面図である。このリミットスイッチ手段を設けることにより、土壌収容部13の回転時に、リミットスイッチ15が突起13aにあたって土壌収容部13の回転を止めることができるので、任意一定角度範囲、回転させることができる。
【0013】また、他の実施の形態としては、図5のように、土壌収容部16とハウス受け台座17を一体化させると共に、前記土台1上部とハウス受け台座17の間に、ハウス受け台座回転用ローラー18を複数円周軌道に配置した構成とする。このようにすれば、土壌収容部16の回転に伴って、ハウス受け台座17も回転し、いわゆるビニールハウス9も回転するので、例えば、栽培される植物が蔓状物の場合には、絡まることを回避できるので好適である。
【0014】更に、他の実施の形態を述べる。図6は、土壌収容部19上部に爪20を取付けると共に、爪20が押しバネ20a(図示せず)により、常時ハウス受け台座21側方向に押されているようにする。一方、ハウス受け台座21には前記爪20が係止可能な任意形状の切欠部21aを形成したものである。このような構成とすれば、図7aのように、土壌収容部19が正回転した際には、爪20がハウス受け台座21に押され、爪20はフリー状態であり、ハウス受け台座21は回転せずに土壌収容部19のみが回転する(尚、矢印は土壌収容部の正回転方向を示す)。しかし、図7bのように、土壌収容部19が逆回転をした際には、爪20がハウス受け台座21に設けられた切欠部21aで係止され、土壌収容部19の回転に伴ってハウス受け台座21も同じ方向に回転する、いわゆるビニールハウスも回転する構成としたものである。
【0015】尚、上述の各実施例では、土台と土壌収容部間にフリーローラーを複数、円周軌道に配置したことを前提として説明してきたが、本発明では、この方法に限定されるものではなく、公知の適宜の技術を用いて土壌収容部を円周軌道に回転させることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明により、ドーム型ビニールハウス内の土壌収容部で栽培される植物は、土壌収容部が円周軌道に回転することにより太陽光が均等的にあたるようになる為、日陰部分の成育の遅れから生じる品質のばらつきという問題が解消され、植物を日当たりの良い場所に移動させるという手間が省ける。また、リミットスイッチを設けたなら、土壌収容部を任意一定角度範囲だけ回転させることができるので、植物によってはある時間帯だけ日陰になる部分にしておきたい場合には、都合が良くなった。また、土壌収容部の回転に伴ってビニールハウスも回転する構成にすれば、栽培される植物が蔓状物の場合には、蔓がビニールハウスにからまることがないので好適である。更には、土壌収容部に爪を設けると共にハウス受け台座に切欠部を形成した構成にすれば、土壌収容部の正回転では土壌収容部だけが回転し、この土壌収容部の逆回転ではビニールハウスも土壌収容部と共に回転させることが可能であり、従来にはない奇抜性を有することに加えて、利用範囲が広範になり、利用価値が増大するものである。
【出願人】 【識別番号】501179544
【氏名又は名称】新山 雄士
【識別番号】501179566
【氏名又は名称】高瀬 昇
【出願日】 平成13年3月29日(2001.3.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−291350(P2002−291350A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−136699(P2001−136699)