| 【発明の名称】 |
きのこ栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 勝則
【氏名】谷 靖孝
【氏名】山本 秀雄
【氏名】大嶺 英恭
【氏名】山城 辰哉
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| 【要約】 |
【課題】きのこ生産の歩留まりと品質の向上を可能としたきのこ栽培方法を提供する。
【解決手段】菌培養ゾーン10では、仕込み室12にて菌培養容器1に菌培養基2を仕込み、菌培養基2の殺菌処理を行ったのち菌培養容器1を前段バッファー室17に入れ、菌培養容器1を菌接種室21に入れて菌培養基2に対して原菌5の接種を行い、菌培養容器1を菌培養室31に入れて種菌の培養を行い、菌培養容器1を後段バッファー室35に取り出す。きのこ栽培ゾーン40では、きのこ培養基7を仕込んだのち殺菌処理を行ったきのこ栽培容器6を種菌接種室51に入れて、きのこ栽培容器6内のきのこ培養基7に対して、後段バッファー室35からの菌培養容器1から取り出した種菌の接種を行い、きのこ栽培容器6を種菌培養室71に入れて種菌の培養を行い、きのこ栽培容器6を生育室91から發茸室101へと移送して生育を行い、きのこ栽培容器6を収穫室111に入れる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 菌培養ゾーンときのこ栽培ゾーンとからなり、菌培養ゾーンでは、まず仕込み室にて菌培養容器に菌培養基を仕込み、次いで菌培養基の殺菌処理を行ったのち菌培養容器を前段バッファー室に入れ、そして菌培養容器を菌接種室に入れて菌培養基に対して原菌の接種を行い、次いで菌培養容器を菌培養室に入れて種菌の培養を行い、そして菌培養容器を後段バッファー室に取り出したのち、きのこ栽培ゾーンの種菌接種室に入れ、きのこ栽培ゾーンでは、きのこ培養基を仕込んだのち殺菌処理を行ったきのこ栽培容器を前記種菌接種室に入れて、きのこ栽培容器内のきのこ培養基に対して菌培養容器から取り出した種菌の接種を行い、そして、きのこ栽培容器を種菌培養室に入れて種菌の培養を行い、次いできのこ栽培容器を生育室から發茸室へと移送して生育を行い、その後にきのこ栽培容器を収穫室に入れることを特徴とするきのこ栽培方法。 【請求項2】 菌接種室では、菌培養室において菌を培養した菌培養容器を戻して、この培養した菌を別の菌培養容器の菌培養基に対して接種し、次いで別の菌培養容器を菌培養室に入れて種菌の拡大培養を行い、そして別の菌培養容器を後段バッファー室に取り出したのち、きのこ栽培ゾーンの種菌接種室に入れて、拡大培養種菌をきのこ栽培の種菌として利用することを特徴とする請求項1記載のきのこ栽培方法。 【請求項3】 殺菌処理された菌接種室において、クリーン雰囲気下で菌培養基に対して原菌の接種を行い、次いで殺菌処理された菌培養室において種菌の培養を行うことを特徴とする請求項1または2記載のきのこ栽培方法。 【請求項4】 菌培養ゾーンで接種に使用した原菌のロットナンバーを記憶し、きのこ栽培ゾーンでは、このロットナンバーの原菌を使用したきのこ栽培容器における発芽、生育を把握することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のきのこ栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばきのこ栽培容器を使用して、えのきたけやしめじなどのきのこを栽培するのに採用されるきのこ栽培方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のきのこ栽培方法としては、たとえば特開平9−172863号公報に見られる構成が提供されている。すなわち、たとえばえのきたけの栽培は、図13に示す工程で行われていた。 【0003】まず、原料のおがくずにコメぬかと水を混合し攪拌して培養基を作り、その培養基をきのこ栽培容器に詰めたのち施栓する。次いで、雑害菌の発生を防止するために、培養基(きのこ栽培容器)を殺菌釜で殺菌し、そして殺菌された培養基を冷却したのち、この培養基に種菌を接種させる。この種菌が接種されたきのこ栽培容器を培養室で培養させ、きのこ栽培容器内の培養基に菌糸が繁殖されると、菌掻きにより古い種菌を取り除く。 【0004】次に、芽出し室での芽出しにより子実体を形成し、均し室で均したのち、抑制室で、子実体の茎や傘の大きさを揃え高品質の子実体を作る。そして、えのきたけがきのこ栽培容器から外に垂れ下がることを防ぐため、容器口にロー紙などを巻いたのち、生育室で、茎を伸ばすように育成し、収穫する。この収穫されたえのきたけは、包装され、梱包されたのち出荷される。また収穫が終了したきのこ栽培容器は、その中から不用になった培養基を掻き出して再利用する。 【0005】このように、えのきたけを生産するために、培養工程、生育工程、刈取り工程、包装工程、出荷工程を有するえのきたけ栽培設備が提供されている。この場合に、えのきたけの種菌は別の設備で作られたのち、えのきたけ栽培設備に運び込まれている。 【0006】つまり、えのきたけ栽培設備と種菌を作る種菌設備(種菌センター)とはそれぞれ特異なノウハウがあり、えのきたけを生産する業者と種菌を作る業者は、それぞれに携わる人、土地、地域が異なっている。それ故、えのきたけの生産に当たっては、種菌設備で作られた種菌を遠隔地のえのきたけ栽培設備に供給する形のものが一般的であった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記したように、種菌設備で作られ種菌を栽培設備に供給する場合は、遠隔地からのトラック輸送を常としていたため、特に季節環境の異なるような場合、途中の環境の変動、トラック輸送による振動や衝撃、および荷卸作業による振動や衝撃などによって、搬送される種菌が死滅したり、傷が付くことがある。 【0008】しかし、種菌の傷などは見た目には分らないので、そのまま育成菌として使った場合、えのきたけ栽培設備でのえのきたけの生育の歩留まりが悪くなる場合がある。また生育の悪くなった原因が途中での環境変化のためか、衝撃のためか、トラックでの荷積みの場所(前方、後方、上部、下部)が原因か、種菌そのものが悪かったのかなど、その原因追求が困難であった。 【0009】特に、本州の種菌設備で作られ種菌を、沖縄県や北海道などのえのきたけ栽培設備に供給する場合には、環境の変動差は大きくなり、また空輸の場合には、貨物室は温度管理されていないことなどにより、環境(温度)の変動差はさらに大きいことになる。 【0010】そこで本発明の請求項1記載の発明は、きのこ生産の歩留まりと品質の向上を可能としたきのこ栽培方法を提供することを目的としたものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のきのこ栽培方法は、菌培養ゾーンときのこ栽培ゾーンとからなり、菌培養ゾーンでは、まず仕込み室にて菌培養容器に菌培養基を仕込み、次いで菌培養基の殺菌処理を行ったのち菌培養容器を前段バッファー室に入れ、そして菌培養容器を菌接種室に入れて菌培養基に対して原菌の接種を行い、次いで菌培養容器を菌培養室に入れて種菌の培養を行い、そして菌培養容器を後段バッファー室に取り出したのち、きのこ栽培ゾーンの種菌接種室に入れ、きのこ栽培ゾーンでは、きのこ培養基を仕込んだのち殺菌処理を行ったきのこ栽培容器を前記種菌接種室に入れて、きのこ栽培容器内のきのこ培養基に対して菌培養容器から取り出した種菌の接種を行い、そして、きのこ栽培容器を種菌培養室に入れて種菌の培養を行い、次いできのこ栽培容器を生育室から發茸室へと移送して生育を行い、その後にきのこ栽培容器を収穫室に入れることを特徴としたものである。 【0012】したがって請求項1の発明によると、菌培養ゾーンで原菌から種菌の培養を行い、この種菌を、菌培養ゾーンからきのこ栽培ゾーンに搬入してきのこ栽培容器のきのこ培養基に対して接種して、所期の生育を行い得る。 【0013】また本発明の請求項2記載のきのこ栽培方法は、上記した請求項1記載の構成において、菌接種室では、菌培養室において菌を培養した菌培養容器を戻して、この培養した菌を別の菌培養容器の菌培養基に対して接種し、次いで別の菌培養容器を菌培養室に入れて種菌の拡大培養を行い、そして別の菌培養容器を後段バッファー室に取り出したのち、きのこ栽培ゾーンの種菌接種室に入れて、拡大培養種菌をきのこ栽培の種菌として利用することを特徴としたものである。 【0014】したがって請求項2の発明によると、菌培養ゾーンでは、原菌から初回の菌培養を行ったのち、この培養菌を基として次回の拡大培養を行え、以て拡大培養種菌を種菌として利用し得る。 【0015】そして本発明の請求項3記載のきのこ栽培方法は、上記した請求項1または2記載の構成において、殺菌処理された菌接種室において、クリーン雰囲気下で菌培養基に対して原菌の接種を行い、次いで殺菌処理された菌培養室において種菌の培養を行うことを特徴としたものである。 【0016】したがって請求項3の発明によると、菌培養基に対する原菌の接種は、殺菌処理した菌接種室内でかつクリーン雰囲気下で、雑菌が入り込むこともなく、常に好適に行える。 【0017】さらに本発明の請求項4記載のきのこ栽培方法は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、菌培養ゾーンで接種に使用した原菌のロットナンバーを記憶し、きのこ栽培ゾーンでは、このロットナンバーの原菌を使用したきのこ栽培容器における発芽、生育を把握することを特徴としたものである。 【0018】したがって請求項4の発明によると、原菌ときのこ(生産品)との関連を把握して、菌の良し悪しの原因を追求し得る。 【0019】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、えのきたけの栽培に採用した状態として図1〜図12に基づいて説明する。 【0020】えのきたけの栽培設備は、図1に示すように、菌培養ゾーン10ときのこ栽培ゾーン40とからなる。前記菌培養ゾーン10は、図1、図4、図7、図8、図12に示すように、側壁や仕切り壁や床壁や天井壁などの構築物11内に、大きく分けて、仕込み室12と、前段バッファー室17と、菌接種室21と、菌培養室31と、後段バッファー室35とが形成されている。 【0021】前記仕込み室12では菌培養容器1に菌培養基2が仕込まれるもので、仕込みラインを形成する仕込み部コンベヤ13と、菌培養基2の混合機14と、菌培養が終了した菌培養容器1から不用になった菌培養基2を掻き出す掻き出し機15と、仕込み部コンベヤ13上の菌培養容器1に菌培養基2を詰め込む(仕込む)詰め機16などが設けられている。 【0022】なお、菌培養容器1はたとえば瓶形状であって、その内部に菌培養基2を入れることができ、また上端開口部に対しては通気性のキャップ1Aが着脱自在に設けられる。そして、16個(複数個)がコンテナ3内に4列4行として整然と収納され、以てコンテナ3の単位で取り扱われる。 【0023】前記仕込み室12と前段バッファー室17との間には、菌培養容器1内に詰め込んだ菌培養基2の殺菌処理を行うための殺菌手段(加圧蒸気式の殺菌釜など)18が設けられている。前段バッファー室17は、殺菌手段18により加熱された菌培養基2などの冷却を行うとともに、菌接種室21側への熱移動の遮断を行うために設けられている。なお、殺菌手段18の側外方の箇所には、作業員の通路が形成され、この通路の部分にはエアシャワー室19が設けられ、作業員がエアシャワー室19を通ることで、クリーンな状態で菌接種室21側へ入るようになっている。また、仕込み室12の近くには蒸気発生用のボイラー室20が設けられ、以て前記殺菌手段18の熱源供給が可能とされている。 【0024】前記菌接種室21は、前段バッファー室17から入れられた菌培養容器1の菌培養基2に対して、原菌収納容器4に入れられている原菌5が接種されるもので、接種ラインを形成する接種部コンベヤ22や、この接種部コンベヤ22上の菌培養容器1内に原菌5を接種する接種機23などが設けられている。 【0025】ここで接種機23は、原菌収納容器4を逆向きで支持する支持体24と、この逆向きの原菌収納容器4内に突入位置されたのち回転することで下向き表面の原菌5を掻き落とす掻き落とし体25と、この掻き落とされた原菌5を集めるシュート体26と、シュート体26の下端開口部を開閉させるシャッター27などにより構成されている。 【0026】その際に原菌収納容器4やシュート体26などは、接種部コンベヤ22の搬送方向に対して直角方向の4箇所(単数箇所または複数箇所)に配設され、以て接種部コンベヤ22によりコンテナ3が間欠搬送されることで、各行ごとの4個の菌培養容器1内に原菌5が落下供給されるように構成されている。 【0027】なお接種機23としては、シュート体26やシャッター27が省略され、掻き落とし体25により掻き落とされた原菌5が菌培養容器1内に直接に落下供給される構成などであってもよい。 【0028】前記菌培養室31は、菌培養容器1内の種菌の培養を行うもので、2室(単数室または複数室)が併設されるとともに、両室は前記菌接種室21に連通自在とされている。この菌培養室31には立体棚32が設けられ、以てコンテナ3の単位で菌培養容器1が格納保管されるように構成されている。そして、両菌培養室31の出口側が後段バッファー室35に連通自在とされ、以て菌培養容器1を後段バッファー室35に取り出し可能に構成されている。 【0029】なお、菌接種室21と菌培養室31とは、たとえばホルマリンを揮発させ、これを噴霧させたり、ホースなどを介して吹き付けるなどによって殺菌処理され、以て殺菌処理された室内で原菌5の接種と種菌の培養とが行われるように構成されている。さらに、菌接種室21における接種機23の部分は、固定状のカーテン28と、このカーテン28内に連通されたクリーンエア供給手段29などによってクリーン雰囲気が保たれ、以てクリーン雰囲気下で、菌培養基2に対して原菌5の接種が行われるように構成されている。 【0030】前記きのこ栽培ゾーン40は、図1、図5、図6、図9〜図12に示すように、側壁や仕切り壁や床壁や天井壁などの構築物41内に大きく分けて、1階には、培養基処理室42と、菌受け入れ室47と、バッファー室48と、種菌接種室51と、搬入室61と、菌掻き室81と、発茸室101と、収穫室111と、後処理室121と、管理・制御室131などが設けられている。また、1階から2階に亘っては種菌培養室71が設けられ、さらに2階には生育室91が設けられている。そして、菌受け入れ室47の出入り口が前記後段バッファー室35の出入り口に対向されて配設されている。 【0031】前記培養基処理室42では、きのこ栽培容器6にきのこ培養基7が仕込まれるもので、仕込みラインを形成する仕込み部コンベヤ43と、きのこ培養基7の混合機44と、仕込み部コンベヤ43上のきのこ栽培容器6にきのこ培養基7を詰め込む(仕込む)詰め機45と、台車への段積み機46などが設けられている。なおきのこ栽培容器6は、16個(複数個)がコンテナ3内に4列4行として整然と収納され、そして段積み機46によりパレット9上に複数段に段積みされ、以てパレット9の単位で台車により取り扱われる(図11参照)。 【0032】前記培養基処理室42とバッファー室48との間には、きのこ栽培容器6内に詰め込んだきのこ培養基7の殺菌処理を行うための殺菌手段(殺菌釜など)49が設けられている。前記バッファー室48は、殺菌手段49により加熱されたきのこ培養基7などの冷却を行うとともに、種菌接種室51側への熱移動の遮断を行うために設けられている。 【0033】なお、菌受け入れ室47と種菌接種室51との間には、作業員の通路が形成され、この通路はエアシャワー室58に形成されている。また、培養基処理室42の近くには加熱蒸気発生用のボイラー室59が設けられ、以て前記殺菌手段49への熱源供給が可能とされている。 【0034】前記種菌接種室51では、きのこ栽培容器6に詰め込んだのち殺菌処理を行ったきのこ培養基7に対して菌培養容器1から取り出した種菌の接種を行うもので、この種菌接種室51内を通してコンテナ8を取り扱う第1搬送手段52が配設されている。すなわち第1搬送手段52はコンベヤ装置により形成され、その搬送経路の始端部側には台車からの段ばらし機53が設けられ、また中間部には、きのこ栽培容器6内のきのこ培養基7に対して菌培養容器1から取り出した種菌の接種を行う自動式の接種機54が設けられている。 【0035】ここで接種機54は、自動式のキャップ開閉装置なども備えている。そして接種機54の部分には、固定状のカーテン55と、このカーテン55内に連通されたクリーンエア供給手段56などによってクリーン雰囲気が保たれ、以てクリーン雰囲気下で、きのこ培養基7に対して種菌の接種が行われるように構成されている。 【0036】前記第1搬送手段52における搬送経路の終端部が突入される前記搬入室61には、この第1搬送手段52の終端部に対向してコンテナ3をパレット9上に段積みさせる段積み機62が設けられる。ここで段積み機62は、第1搬送手段52で搬送されてきたコンテナ3をパレット9に段積みさせ、所定数(所定段)の段積みを行ったのちパレット搬出コンベヤ装置63に供給すべく構成されている。なお前記段積み機62の部分にはパレット搬入コンベヤ装置64が配設されている。 【0037】前記種菌培養室71は、きのこ栽培容器6をパレット9の単位で格納保管して種菌の培養を行うもので、パレット9を格納自在な左右一対の棚装置72と、棚装置72間に位置される出し入れ装置74などにより構成されている。すなわち両棚装置72には、上下方向ならびに左右方向に複数の格納部73が区画形成され、各格納部73は、それぞれ前記パレット9を格納自在に構成されている。 【0038】前記出し入れ装置74は、両棚装置72間において走行自在でかつ荷役自在に構成されている。すなわち、出し入れ装置74は、床側レールに支持案内されかつ天井側レールに案内されて走行経路79上を走行自在であって、下部の走行機体75と、この走行機体75から立設されたポスト76と、このポスト76側に昇降案内されるキャレッジ77と、このキャレッジ77上に横方向出退自在に設けられた出し入れ具(フオーク)78などにより構成されている。 【0039】なお、前記搬入室61におけるパレット搬出コンベヤ装置63やパレット搬入コンベヤ装置64の端部が、格納部73の一部を使用して種菌培養室71内に位置されている。 【0040】前記菌掻き室81には、その端部が、格納部73の一部を使用して種菌培養室71内に位置されたパレット搬出コンベヤ装置82とパレット搬入コンベヤ装置83が配設されている。そしてパレット搬出コンベヤ装置82の部分には、パレット9上に段積みされたコンテナ3群を段ばらしさせる段ばらし機84が設けられている。ここで段ばらし機84は、前記種菌培養室71での培養期間を終えてパレット搬出コンベヤ装置82により種菌培養室71から取り出されて搬送されてきたパレット9上からコンテナ3を段ばらししたのち、第2搬送手段85に供給すべく構成されている。 【0041】この第2搬送手段85はコンベヤ装置により形成され、その中間部分には、きのこ栽培容器6からキャップ6Aを自動的に外すキャップ外し機86と、きのこ栽培容器6内に対し菌掻きを行うための菌掻き機87とが配設されている。そして第2搬送手段85の終端部に対向されて垂直搬送手段88が設けられ、この垂直搬送手段88は前記生育室91に達している。また、第2搬送手段85の終端部近くから前記発茸室101に渡って第3搬送手段89が設けられている。ここで第3搬送手段89はコンベヤ装置により形成され、前記培養基処理室42を貫通して配設されている。 【0042】前記生育室91には、その一端が垂直搬送手段88に対向される第4搬送手段92が設けられている。ここで第4搬送手段92は正逆駆動自在なコンベヤ装置により形成されている。そして生育室91は、仕切り壁体により18室部(複数室部)に区画されている。これら室部のうち大部分は、芽出し、均し、抑制を行う室部に形成され、そして一部は、生育戻り室部(抑制戻り室部)に形成されている。 【0043】前記生育室91の各室部には、それぞれ左右一対の棚装置93が設けられて、両棚装置93には上下方向ならびに左右方向に複数の格納部94が区画形成され、各格納部94は、それぞれ前記コンテナ3を格納自在に構成されている。その際に生育室91内では、台車にコンテナ3が段積みされて取り扱われるもので、そのために第4搬送手段92の他端部分は段積み機95が設けられている。そして第4搬送手段92の中間部分には、きのこ栽培容器6の容器口にロー紙などの紙掛けを行う紙掛け部95が設けられている。 【0044】なお生育室91では、各室部からコンテナ3を取り出したのち生育を選別し、生育合格のコンテナ3を戻すとともに、生育不良のコンテナ3を、一部の室部により形成された生育戻り室部に戻すように構成されている。 【0045】前記発茸室101は紙掛け後の生育を行うもので、仕切り壁体により2室部(単数室部または複数室部)に区画されている。そして発茸室101の各室部には、それぞれ左右一対で2組の棚装置102が設けられて、両棚装置102には上下方向ならびに左右方向に複数の格納部103が区画形成され、各格納部103は、それぞれ前記コンテナ3を格納自在に構成されている。 【0046】その際に発茸室101内においてコンテナ3は、左右の棚装置102間に配設された正逆駆動自在なコンベヤ装置104により搬送されるもので、これらコンベヤ装置104の一端は前記第3搬送手段89に分岐接続状態とされている。そしてコンベヤ装置104群の他端は、第5搬送手段105に合流接続状態とされている。 【0047】前記収穫室111は、前記第5搬送手段105によって発茸室101からのきのこ栽培容器6を受け入れるように構成されている。この収穫室111においては、きのこ栽培容器6を使用して生育されたきのこが、このきのこ栽培容器6から刈り取られ、そしてきのこの計量、包装、梱包などが行われたのち、出荷される。 【0048】すなわち収穫室111には、前記第5搬送手段105に連続されて正逆駆動自在な第6搬送手段112が設けられ、この第6搬送手段112の始端側には紙取り部113が形成され、また終端側には自動刈り取り機(または手動刈り取り部)114が設けられている。そして第6搬送手段112の終端側に一端が対向される状態でストレージコンベヤ装置115が配設され、このストレージコンベヤ装置115の部分には計量部116が設けられている。この計量部116は、ストレージコンベヤ装置115の両側方でかつストレージコンベヤ装置115の方向における複数箇所に設けられている。 【0049】前記ストレージコンベヤ装置115と計量部116群との間には、計量済みのえのきたけAを包装機117に送るコンベヤ装置118が設けられ、以て包装機117においてえのきたけAが自動的に包装されるように構成されている。なお、収穫室111の別の箇所には、計量部116で生じた余剰分などを所定重量として包装する包装機117Aなどが配設され、また保冷庫119が備えられている。 【0050】前記第6搬送手段112の下方に始端部分が位置される第7搬送手段120が設けられ、この第7搬送手段120は前記後処理室121に入っている。この後処理室121には、えのきたけAが刈り取られたきのこ栽培容器6から不用になったきのこ培養基7を掻き出す掻き出し機122などが設けられている。 【0051】前記管理・制御室131には、コンピュータなどからなる管理手段132と、コンピュータなどからなり、設備全体の制御を行う制御手段133などが設けられている。そして管理手段132では、菌培養ゾーン10で接種に使用した原菌のロットナンバーを記憶し、きのこ栽培ゾーン40では、このロットナンバーの原菌を使用したきのこ栽培容器6における発芽、生育などを把握し得るよにしている。 【0052】前記培養室71、生育室91、発茸室部101など、必要とする室は換気されており、また、えのきたけ栽培に応じて、温度、湿度、日数(時間)が管理されている。 【0053】以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。まず、菌培養ゾーン10における作用を図1、図4、図7、図8、図12において説明する。 【0054】仕込み室12では、コンテナ3に収納されて仕込み部コンベヤ13上にある菌培養容器1内に、混合機14で混合された菌培養基2が仕込まれ、そして菌培養容器1にキャップ1Aが被せられる(図7参照)。この菌培養容器1は、殺菌手段18に通されて菌培養基2が加熱殺菌されたのち、前段バッファー室17において放冷(冷却)される。 【0055】次いで菌培養容器1は、コンテナ3の単位で菌接種室21に搬入されて、接種部コンベヤ22に渡される。ここで菌接種室21には原菌収納容器4が準備され、そして図8に示すように、接種機23において原菌収納容器4が、支持体24を介して逆向きで支持されてシュート体26の上方に位置されている。さらにシュート体26群の開口部に対して、キャップ1Aが外されている菌培養容器1群の口部が下方から対向される。 【0056】このように菌培養容器1群を位置させる前後において、逆向きの原菌収納容器4内に掻き落とし体25が突入位置されたのち回転され、以て下向き表面の原菌5が掻き落とされる。この掻き落とされた原菌5はシュート体26に集められる。そして、所定量の掻き落しが行われ、かつ菌培養容器1群が下方から対向位置された状態で、シャッター27が開動される。これによりシュート体26内の原菌5は、下端開口部を通って菌培養容器1内に原菌5が落下供給され、以て所期の接種が行われる。 【0057】その際に原菌5の接種は、菌接種室21内が殺菌処理され、そしてカーテン28が接種機23の部分を覆うとともにカーテン28内にクリーンエア供給手段29からクリーンエアが供給されていることで、接種機23の部分では、クリーン雰囲気下で菌培養基2に対して原菌5の接種が行われることになる。さらに、作業員がエアシャワー室19を通ることで、クリーンな状態で菌接種室21へ入っていることも相以て、菌培養基2に対する原菌5の接種は、雑菌が入り込むこともなく、常に好適に行える。 【0058】このようにして、菌培養基2に対して原菌5の接種が行われた菌培養容器1にキャップ1Aが被せられる。次いで菌培養容器1は、コンテナ3の単位で菌培養室31に搬入され、立体棚32に格納保管される。そして、温度管理や湿度管理されている菌培養室31において、菌培養容器1内の原菌5から菌の培養が行われる。その際に菌の培養は、菌培養室31内が殺菌処理されていることで、雑菌が入り込むこともなく、常に好適に行える。 【0059】このようにして菌の培養が行われた菌培養容器1は、後段バッファー室35に取り出され、そして、きのこ栽培ゾーン40の種菌接種室51に入れられて、培養菌5aがきのこ栽培の種菌として利用される。なお培養菌5aは、拡大培養したのち後段バッファー室35に取り出してもよい。 【0060】すなわち、前述したようにして菌の培養が行われた菌培養容器1は、菌接種室21に戻され、そして菌培養容器1内の菌が、前述と同様にして、接種機23によって別の菌培養容器の菌培養基に対して接種される。すなわち図8において、菌培養容器1は、支持体24を介して逆向きで支持されてシュート体26の上方に位置されている。さらにシュート体26群の開口部に対して、別の菌培養容器1a群の口部が下方から対向される。 【0061】そして、菌培養容器1内に掻き落とし体25が突入位置されたのち回転され、以て下向き表面の培養菌5aが掻き落とされる。この掻き落とされた培養菌5aはシュート体26などを介して、別の菌培養容器1a内の菌培養基2上に落下供給され、以て所期の接種が行われる。 【0062】前述したようにして、菌培養基2に対して原菌5の接種が行われた菌培養容器1や、菌培養基2に対して培養菌5aの接種が行われた別の菌培養容器1aは、コンテナ3の単位で菌培養室31に搬入され、立体棚32に格納保管される。そして菌培養室31において、菌培養容器1内の原菌5から種菌の培養が行われ、または別の菌培養容器1a内の培養菌5aから種菌の拡大培養が行われる。この種菌の培養または拡大培養が行われた菌培養容器1または別の菌培養容器1aは後段バッファー室35に取り出され、そして、きのこ栽培ゾーン40の種菌接種室51に入れられて、培養菌5aまたは拡大培養種菌5bがきのこ栽培の種菌として利用される。 【0063】次に、きのこ栽培ゾーン40における作用を図1、図5、図6、図9、図10、図12において説明する。培養基処理室42では、コンテナ3に収納されて仕込み部コンベヤ43上にあるきのこ栽培容器6内に、混合機44で混合されたきのこ培養基7が仕込まれ、そしてきのこ栽培容器6にキャップ6Aが被せられる。このきのこ栽培容器6は、殺菌手段49に通されてきのこ培養基7が加熱殺菌されたのち、バッファー室48において放冷(冷却)される。 【0064】次いできのこ栽培容器6は、コンテナ3の単位で種菌接種室51に搬入されて保管される。ここで種菌接種室51には、菌受け入れ室47を介して菌培養容器1または別の菌培養容器1aが搬入されている。 【0065】この種菌接種室51に保管されているコンテナ3は、段ばらし機53により段ばらしされたのち、第1搬送手段52に渡される。そして接種機54においては、まず各きのこ栽培容器6からキャップ6Aが同時に外され(開栓され)、次いで各きのこ栽培容器6のきのこ培養基7に対して、菌培養容器1内の培養菌(種菌)5aまたは別の菌培養容器1a内の拡大培養菌(種菌)5bが接種され、その後に各きのこ栽培容器6にキャップ6Aが同時に被せられ(施栓され)る(図9参照)。そしてコンテナ3は、第1搬送手段52により種菌接種室51から搬出されて、搬入室61に搬入される。 【0066】搬入室61に搬入されたコンテナ3は、段積み機62によるパレタイザ作用によって、パレット搬入装置64から搬入されたパレット9に対して所定段数に段積みされる(図11参照)。これによりコンテナ3群をパレット9の単位で取り扱える。次いでパレット9は、パレット搬出コンベヤ装置63の終端部、すなわち種菌培養室71の棚装置72内へと搬送される。 【0067】そして出し入れ装置74の出し入れ具78を作用させることで、パレット搬出コンベヤ装置63上のパレット9は出し入れ装置74側に受け取られる。次いで、出し入れ装置74の走行経路79上での走行動と、キャレッジ77の昇降動と、出し入れ具78の出退動との組み合わせ動作によって、目的とする格納部73に対してパレット9の格納を行える。 【0068】このようにして多数のきのこ栽培容器7が、種菌培養室71の棚装置72にパレット9の単位で格納され、そして温度約15℃、湿度約75%の環境下で約23日間位に亘って培養される。以上のような条件下での培養により、きのこ培養基7に菌糸が繁殖される。 【0069】このようにして所期の培養期間を終えたきのこ栽培容器7は、パレット搬出コンベヤ装置82によって菌掻き室81に取り出される。この菌掻き室81に取り出されたコンテナ3は、段ばらし機84によるデパレタイズ作用によってパレット9上から段ばらしされ、そして第2搬送手段85の始端部に供給される。なお、空になったパレット9は、パレット搬入コンベヤ装置83によって種菌接種室51側に戻される。 【0070】この第2搬送手段85上のコンテナ3は搬送され、キャップ外し機86に対向して停止されて各きのこ栽培容器6からキャップ6Aが同時に外される。次いで、コンテナ3は菌掻き機87に対向して停止されて、各きのこ栽培容器6内に対する菌掻きが行われ、きのこ培養基7の古い種菌が取り除かれる。 【0071】このようにして菌掻きされたコンテナ3は、第2搬送手段85により搬送されて垂直搬送手段88に渡され、この垂直搬送手段88によって2階の生育室91に搬送される。この生育室91に入れられたコンテナ3は、芽出しにより子実体が形成されたのち育成される。 【0072】すなわち、垂直搬送手段88によって生育室91に搬送されたコンテナ3は、第4搬送手段92に渡されて搬送される。次いでコンテナ3は、段積み機95によって、台車上に対して所定段数に段積みされる。そして、台車を生育室91内で走行させて目的とする室部に入れることで、コンテナ3は、棚装置93の格納部94に格納される。 【0073】このようにして、生育室91にコンテナ3を保管させた状態で、温度約15℃、湿度約90%に設定された条件下において約5日に亘って保管することにより、きのこ栽培容器6に芽出しにより子実体が形成される。そして温度約8℃、湿度約80%に設定された条件下において、約3日に亘って均されたのち、温度約4℃、湿度約80%に設定された条件下において約9日に亘って抑制することにより、子実体の茎や傘の大きさを揃えた高品質の子実体を作り得る。 【0074】このような生育期間中、すなわち保管中において、生育期間を終える2日前に、コンテナ3群は棚装置93から取り出されて生育が選別される。そして生育良(合格品)のコンテナ3は再び元の室部に戻され、また生育不良(不合格品)のコンテナ3は生育戻り室部に戻されて別個に生育管理され、以て全体として生育を揃え得る。 【0075】このようにして所定の生育期間を終えたコンテナ3は第4搬送手段92に渡されて搬送され、その途中の紙掛け部96において、えのきたけがきのこ栽培容器6から外に垂れ下がることを防ぐために、各きのこ栽培容器6の口部にロー紙などの紙8が掛けられる(図10参照)。この紙掛けを終えたのち、コンテナ3は第4搬送手段92により搬送されたのち、その終端から垂直搬送手段88に渡されて1階へ搬送される。 【0076】1階へ搬送されたコンテナ3群は第3搬送手段89に移され、この第3搬送手段89によって発茸室101に搬入される。そして第3搬送手段89上のコンテナ3はコンベヤ装置104に移されて搬送され、次いで棚装置102の目的とする格納部103に入れられ、生育される。すなわち、発茸室101にコンテナ3を保管させた状態で、温度約7℃、湿度約75%に設定された条件下において約8日に亘って保管することにより、図10に示すように、えのきたけAが茎を伸ばすように生育される。 【0077】このような生育期間中、すなわち保管中において、生育期間を終える2日前に、コンテナ3群は棚装置102から取り出されて生育が選別される。そして生育良のコンテナ3は再び元の棚装置102に戻され、また生育不良のコンテナ3は発茸戻り格納部に戻されて別個に生育管理され、以て全体として生育を揃え得る。 【0078】このようにして所定の生育期間を終え、図10に示すように、各きのこ栽培容器6において紙8の内側にえのきたけAが栽培された状態で、コンテナ3は、第5搬送手段105を介して発茸室101から取り出され、そして収穫室111に搬入されて第6搬送手段112上でストレージされる。その際に、第6搬送手段112の始端側の紙取り部113において、各きのこ栽培容器6から紙8が取り除かれる。 【0079】前記第6搬送手段112上のコンテナ3は、自動刈り取り機114に対向され、各きのこ栽培容器6からえのきたけAが自動的に刈り取られる。この刈り取られたえのきたけAは、ストレージコンベヤ装置115に取り出されてストレージされる。次いで、ストレージコンベヤ装置115上のえのきたけAは、計量部116に取り出されて計量され、所定重量(たとえば200g)に調整されたえのきたけAがコンベヤ装置118に移され、そして包装機117によって自動的に包装される。この包装されたえのきたけAは、保冷庫119において保冷され、あるいは梱包などされて出荷される。 【0080】なお、計量部116で生じた余剰分などは別の箇所の包装機117Aの部分に移され、ここで所定重量に調整されたのち、包装機117Aによって包装される。 【0081】前述したようにえのきたけAが刈り取られたきのこ栽培容器6は、第7搬送手段120によって後処理室121に搬送され、ここで掻き出し機122によって、きのこ栽培容器6内から不用になったきのこ培養基7が掻き出される。 【0082】以上のようにしてえのきたけAの栽培を行えるのであり、その際に管理・制御室131の管理手段132では、前記仕込み室12で接種した原菌5の種類などが、きのこ栽培容器6の搬送単位あるいはロットに対応させて管理されている。 【0083】すなわち菌培養ゾーン10側におけるデータである、原菌5の種類と、原菌5の培養のデータと、原菌5ならびに培養菌5aの接種日とがインプットされる。そしてきのこ培養ゾーン40側におけるデータである、培養菌5aの培養のデータ、生育のデータ、發茸のデータなどが追ってインプットされ、以て原菌5の種類や原菌5の仕入れ先に応じて各種のデータなどを蓄積して、追跡調査を可能としている。 【0084】また、管理・制御室131のホストコンピュータなどからなる制御手段133や、各部に設けられたマイクロコンピュータなどにより、各搬送手段、棚装置など多数の作動部分の作動制御や、各室部での温度、湿度、換気などの制御が行われる。 【0085】すなわち、図5に示される第1搬送手段52や第2搬送手段85による搬送作業は、種菌接種室51側から種菌培養室71側への入庫作業と、種菌培養室71側から菌掻き室81側への出庫作業とが、日差や時間差を置いて、かつ制御手段133により制御されて行われる。 【0086】また、図5、図6に示される生育室91において、各生育室部に対する種菌培養室71側からの入庫作業と、生育室部や生育戻り室部に対する選別作業時の入出庫作業と、生育室部や生育戻り室部から紙掛け部96への出庫作業と、紙掛け部96から発茸室101への入庫作業と、発茸室部や発茸戻り室部に対する選別作業時の入出庫作業と、発茸室部や発茸戻り室部から収穫室111への出庫作業とが、日差や時間差を置いて、かつ制御手段133により制御されて行われる。 【0087】上記した実施の形態では、きのこの栽培としては、えのきたけAの栽培を示したが、これは、しめじなど別のきのこの栽培も行えるものであり、それに応じて温度、湿度、日数などが設定され、かつ制御される。 【0088】上記した実施の形態では、菌培養ゾーン10における後段バッファー室35の出入り口と、きのこ栽培ゾーン40におけるれ菌受け入れ室47の出入り口とが相対向されて配設されているが、菌培養ゾーン10ときのこ栽培ゾーン40とは、種菌の運搬に支障のない距離であれば、たとえば同じ敷地内において少し離れて配設されていてもよい。また上階と下階とに分けて配設されていてもよい。 【0089】 【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、菌培養ゾーンで原菌から種菌の培養を行い、この種菌を、菌培養ゾーンからきのこ栽培ゾーンに搬入してきのこ栽培容器のきのこ培養基に対して接種して、所期の生育を行うことができる。これにより、搬送途中の菌の損傷を減らすことができるとともに、環境の変化を少なくできることによって、良い種菌を利用することができ、きのこ生産の歩留まりと品質の向上を可能にできる。さらにトラックなどの輸送費、および種菌輸送中の低温維持のための装置費などを低減できる。 【0090】また上記した本発明の請求項2によると、菌培養ゾーンでは、原菌から初回の菌培養を行ったのち、この培養菌を基として次回の拡大培養を行うことができ、以て拡大培養種菌を種菌として利用できるとともに、種菌の搬送コストの低減を図ることができる。 【0091】そして上記した本発明の請求項3によると、菌培養基に対する原菌の接種は、殺菌処理した菌接種室内でかつクリーン雰囲気下で、雑菌が入り込むこともなく、常に好適に行うことができる。 【0092】さらに上記した本発明の請求項4によると、原菌ときのこ(生産品)との関連を容易に確実に把握して、菌の良し悪しの原因、すなわち生育の悪かった種菌などを追求できる。これにより、種菌の種類に応じて、生育のデータなどを蓄積でき、追跡調査できるとともに、環境に合った種菌を作ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003643 【氏名又は名称】株式会社ダイフク 【識別番号】501134222 【氏名又は名称】今帰仁村
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| 【出願日】 |
平成13年4月3日(2001.4.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2002−291334(P2002−291334A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−104011(P2001−104011) |
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