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【発明の名称】 植栽ブロック用連結材
【発明者】 【氏名】河井 章

【要約】 【課題】軽量で、土壌を使用しないで植物を育生でき、ビル屋上、ベランダ等での使用に適した植栽ブロック同士を簡易な手段で連結できる連結材を得る。

【解決手段】連結材10は、押え片11と締結ボルト12を有する上半部材10Uと、円板13に脚部14と締結ねじロッド15を有する下半部材10Dとから成り、植栽ブロックAの隅部の連結座6の穴6aに脚部14を裏側から挿入し、締結ボルト12とねじロッド15をねじ係合させて植栽ブロック同士を締結し、固定するように形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植栽ブロックとブロックとの隅部に設置するのに適合する連結部材をそれぞれ係合部材を有する上半部材と下半部材とから形成し、上、下半部材のそれぞれの係合部材を植栽ブロックとブロックに跨がって係合させ、両半部材同士をねじ締結して植栽ブロック同士を連結する植栽ボードの連結材。
【請求項2】 前記上、下半部材をねじ締結手段で互いに締結して固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の植栽ボードの連結材。
【請求項3】 前記下半部材が植栽ブロックの隅部の連結座に設けられる孔に嵌合する脚部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の植栽ボードの連結材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビル屋上や家庭のベランダで土壌等を使用せずに芝生等を植生するための植栽ブロックとブロックを連結する連結材に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル屋上や家庭のベランダで植物を育生し、環境の緑化への取組みが種々行われている。このような植物の育生には、自然土壌や人工土壌が従来から使用されているが、これに代わるものとしてポーラスコンクリートのブロックの空隙部に人工土壌を含む培養土を充填し、これらブロックに植物を育生して床面、壁面、あるいは法面などに設置し、緑化をする方法が多数提案されている。その代表的なものとして特開平11−323882号公報(公報1)による「ポーラスコンクリート部体」の発明がある。
【0003】上記公報1の「ポーラスコンクリート部体」は、ポーラス孔とは別に口径が5〜80mmの独立又は連続した空隙穴を形成し、これらをポーラス孔と連通して形成したものである。このポーラスコンクリート部体は、代表的な形態としてブロック形状に成形し、これに客土、覆土などで土壌を空隙穴に充填し、植物を根付かせるように使用される。ブロックを複数個使用する場合、コンクリート枠に仕切りを入れてブロックを収納するか、又はコンクリート台上に互いに隣接してブロックを載置する。
【0004】土壌材を用いずに植物を植栽することができる基盤材の一例として、特開2000−92978号公報(公報2)の「無土壌植栽用セラミックブロック及びその使用方法」の発明が知られている。このセラミックブロックは、表面に植物を直接植栽することができる軽量のブロックであり、土壌材を用いずに植栽ができるとされている。又、実際の使用時には複数個のブロックをコンクリート上に敷き詰めて使用される。
【0005】上記2つの公報に開示されたような植栽用のブロックをビル屋上や課程のベランダに多数敷き詰めて設置し、ガーデンを構成する場合、上記2つの公報ではコンクリート台上に敷き詰めるとしているが、特開平11−215920号公報(公報3)では上記のようなブロックをただ単に敷き詰めて置くだけでなく、総合的な統一性を以て美しい景観のガーデンを構成することについて開示している。設置されるブロックは、床仕上材(美観用)を表面に有するものと、通水性、透水性を有し、芝生を植栽できるマットとから成る2種類のガーデン部材を市松模様のように配置したガーデンを構成するように使用される。
【0006】この場合、各ガーデン部材の裏面の四隅に面ファスナ(商標名:マジックテープ)の一方のファスナ部材が、設置される床面上に、もう一方のファスナ部材が接着剤等により固定され、それぞれのガーデン部材を所定の配置となるようファスナ部材同士を係合させて所望のガーデン構造が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報1の「ポーラスコンクリート部体」は基材がコンクリート材であり、土壌を空隙穴等に充填して使用されるため、1つずつのブロックが極めて重く、ビル屋上や家庭のベランダで芝生等の植物を育成するのには適さない。又、ブロックが重いため簡単に設置位置が移動することもないから、ブロックとブロックの間を連結する連結材を必要としない。
【0008】ビル屋上や家庭のベランダで芝生等を育成するのに適するブロックは、風の影響で移動しない程度の重さのある軽量のものが望ましく、このような観点から上記公報2のセラミックブロックが使用できる。しかし、この公報のセラミックブロックは、無定型のものであり、コンクリートの床、台上に複数個敷き詰める際に各ブロックとブロックとを連結する手段については全く言及していない。軽量であるため、設置工事は容易であるが、ただ単に敷き詰めるだけでは位置ずれを起こして全体の景観を損ねたり、ブロックや芝生等に損傷が生じたりする。
【0009】又、公報3のガーデン部材は面ファスナを用いて床面に固定するとされ、ガーデン部材同士を連結する連結手段は示されていない。しかし、面ファスナは2つのファスナ部材同士の係合を解けば容易に外されるため、屋外に設置されるブロックなどの固定手段としては適当ではなく、又ファスナ部材を床面に接着剤等で接着しても、長期間の経年変化で接着剤が劣化し、剥がれ易くなってこれも位置ずれを起こす原因となる。
【0010】この発明は、上記の問題に留意して、軽量で、保水性、耐水性に優れ、土壌を使用せずに植物育生でき、ビル屋上、ベランダ等での使用に適した植栽部材を多数設置する際に、ブロック同士を簡易な手段で確実に連結し、かつ取外しも容易に行なうための連結材を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題を解決する手段として、植栽ブロックとブロックとの隅部に設置するのに適合する連結部材をそれぞれ係合部材を有する上半部材と下半部材とから形成し、上、下半部材のそれぞれの係合部材を植栽ブロックとブロックに跨がって係合させ、両半部材同士をねじ締結して植栽ブロック同士を連結する植栽ボードの連結材としたのである。
【0012】上記の構成の連結材は、多孔質セラミックのような軽量な材質で土壌を使用しないで植物を植栽できる植栽ブロックの連結に好適な部材として使用される。植栽ブロックは、上記特性のものであれば、その構造、形状がどのようなものでもよいが、そのブロックの基盤材の隅部に連結用の連結座が設けられ、連結座には上記構成の連結材の脚部が挿通できる小孔が設けられているものが対象となる。
【0013】植栽ブロックとブロックを連結する場合、ブロック同士を隣接して所定場所に設置し、その際ブロック隅部の連結座の小孔が所定の距離配置となるようブロックの設置位置を調整した後にその小孔に連結材の脚部を嵌合し、連結材の上半部材と下半部材をねじ締結することによりブロック同士の連結が行なわれる。脚部を小孔に嵌合し、ねじ締結をする方法であるから、ブロックの修理取替えの際は連結材のねじ締結をゆるめるだけでブロックは簡単に取外すことができる。連結材で連結されたブロックは外力に対して複数のブロック全体が作用するから、ブロック単独では軽量であっても仲々位置ずれすることなく安定して設置位置に置かれた状態が保たれる。
【0014】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の植栽ブロック用連結材10の外観斜視図を示す。図示の連結材10は、4つの植栽ブロックA1 、A2 、A3 、A4 が互いに出合う四隅に使用され、それぞれのブロックを互いにしっかりと連結する。この連結材10は、上半部材10Uと下半部材10Dとから成り、両半部材はねじ係合して連結され、植栽ブロックを互いに連結する。上半部材10Uは、図2、図3に示すように、十字状の押え片11と締結ボルト12とから成る。押え片11は、断面視コ字状のバーを十字状に形成し、クロスする中央部にボルト12を挿通させる穴11aが設けられている。締結ボルト12は、中空円筒状で、その下端内側にはねじ溝12aが刻設され、上端に頭部12bが設けられている。頭部12bには六角穴が設けられている。
【0015】連結材10の下半部材10Dは、円板13に複数(図示の例では4つ)の脚材14が立設され、かつ中央には締結ねじロッド15が設けられている。上記連結材10の押え片11は十字状のものを示したが、図4の(a)、(b)図に示すように、等長さの十字状でなく十字のバーの1つ又は2つを短くカットしたものとしてもよい。対応する下半部分10Dの円板13を半円より少し大きい円弧状とし、脚材14を3つ又は2つ設けたものとする。図1〜図3に示す連結材10は、4つの植栽ブロックA1 〜A4 の隅が互いに向き合った位置に使用されるが、図4の(a)図のものは3つの植栽ブロックの三方隅に、(b)図のものは2つの植栽ブロックの二方隅にそれぞれ使用される。
【0016】図2の(a)図は、完全十字形の押え片11を有する連結材10を4つの植栽ブロックA1 〜A4 の四隅に挿置してブロック同士を連結する使用例の平面図を示す。この場合、後で説明するように、各植栽ブロックの四隅では連結材10を挿置して各ブロック同士を連結するための切欠き1bが植栽ボード1に、挿通穴6aが水受け皿3にそれぞれ設けられている。
【0017】上記の連結材10で植栽ブロックA1 〜A4 を連結する場合、各ブロックを境界線X、Yで互いに接して置き、水受け皿3の裏側から連結部材10の下半部材10Dを、脚材14、締結ねじロッド15を上向きにして各ブロックの四隅のクロス部に置き、4つの脚材14をそれぞれ対応する挿通孔6aに挿入する。
【0018】同時に、上半部材10Uを植栽ボード1の互いにクロス部に挿入してねじ締結手段である締結ボルト12を締結ねじロッド15に当接させ、締結ボルト12の頭部12bに設けられている六角穴にレンチを挿入して締結ボルト12を回転させ、締結ねじロッド15に対しねじ係合させ、これにより植栽ボード1を水受け皿3に対し押えて各ブロック同士をしっかりと締結する。
【0019】図示のねじ締結手段としての締結ボルト12と締結ねじロッド15は、締結ボルト12の中空部に雌ねじ12aを、ねじロッド15に、雄ねじを設けた例を示したが、雌ねじと雄ねじを逆の関係となるように設けてもよい。又、上半部材10Uの押え片として十字状のものを示したが、円形のワッシャ(座金)に代えてもよい。ワッシャは押え片の長さと同程度の直径のものとする。
【0020】以上のような連結材10は、前述したように、植栽ブロック間の隅部に挿置して使用されるが、植栽ブロックの形状、構造等については種々のものに適用され得る。この実施形態の連結材を使用するのに適する植栽ブロックの一例について図5以下にその具体例を示す。図示の植栽ブロックAは、植栽ボード1、中間支持台2、水受け皿3を重ねてブロックを形成したものから成る。植栽ボード1は、本出願人他が先の特許出願である特願2000−272797号で提案した「多孔質セラミックスの製造方法」の発明により製造された多孔質セラミックスが用いられる。この多孔質セラミックスは、スラグに発泡剤を添加した発泡性スラグを焼成し、成形して得られるものであり、その詳細については後で説明する。
【0021】植栽ボード1は図示の例では四角形の平板状に形成され、その下面には複数(図示のものは4つ)の脚部1aが所定の間隔で設けられている。複数の脚部1aは植栽ボード1と同材料で一体に形成されている。中間支持台2は、植栽ボード1と略同程度の面積広さとされ、図示のように桟板を網目状にクロスさせたものから成り、桟板の所定箇所には、植栽ボード1の脚部1aに対応して脚部1aを挿通し得る挿通部2aが設けられている。中間支持台2は、植栽ボード1とは材料が異なり、軽い硬質の合成樹脂製の板が用いられている。合成樹脂とはプラスチック、硬質発泡スチロール、塩化ビニールなどである。上記桟板の四隅の端には位置決め用の端板2bが設けられている。
【0022】水受け皿3も植栽ボード1と略同形状の平板の外周に沿って縁材3aを設けて水を貯留できる皿状に形成されている。この水受け皿3の縁材3aは、その上に載置される中間支持台2の端板2bを受止めて位置決めする役目もする。この水受け皿3も、植栽ボード1とは異なる材料で、軽い硬質の合成樹脂製の板が用いられている。
【0023】水受け皿3は、実際の使用時には、複数枚の植栽ブロックを隣接して設置するのが一般的であるから、各水受け皿3の対向する縁材3aの二辺に接続具4が設けられ、各水受け皿3と3がこれにより接続される。この接続具4は、図10に示すように、縁材3aに設けた接続孔4aに中空の短管を挿通させ、短管の両端に設けたねじ部にナットを螺合させて縁材3a同士を相互に接続する。接続具4の短管は中空であるため、水受け皿3の上流側から注水された水が各ブロックへ流通する。
【0024】上記接続具4は、ブロックとブロックを接続することはできるが、ブロック同士が外からの力で離れるのを強く阻止できる程頑丈なものではないから、ブロック同士を強力に連結する手段として前記実施形態の連結材10、10’、10”のいずれかが用いられる。このため、各ブロックAの四隅には、図5、図6に示すように、切欠き5と連結座6とが設けられている。
【0025】切欠き5は、水受け皿3の縁材3aの隅部に形成され、その平面視断面形状が1/4円形である。そして、水受け皿3の隅部には水受け皿3の底板に連結座6が固定されており、連結座6に孔6aが設けられ連結座の裏面には1/4円形の切欠き7がコーナ逃部として設けられている。この孔6aに連結材10〜10’の下半部分10Dの脚部14が連結座6の裏側から挿入され、かつ上半部分10Uがねじロッド15に締結ボルト12をねじ係合されることによってブロック同士が連結されることは前述した通りである。なお、切欠きは植栽ボード1には設けられていない。これは、ブロック同士の連結は植栽ボード1を除く中間支持台2を水受け皿3に載せた半ブロック状態で先に連結が行なわれ、その上に植栽ボード1を載せて外部から連結材10、10’、10”が見えないようにしているからである。
【0026】植栽ボード1の多孔質セラミックスは、スラグに発泡剤を添加して形成した発泡性スラグを焼成して作られるが、その概略は次の通りである。スラグは鋳物用キュポラで発生するキュポラスラグ、高炉で発生する高炉スラグ、転炉、電気炉などで発生する製鋼スラグなどである。このようなスラグに発泡剤を添加して発泡性スラグを形成する場合、発泡剤は0.2〜1.0重量%の範囲の炭化珪素とし、発泡性スラグは平均粒子径が4〜40μmの範囲とされ、この発泡性スラグを0.2mm〜10mm範囲内の造粒物として形成した後、その造粒物を焼成するとよい。
【0027】造粒物の形成方法としては、発泡性スラグ粉末をパン型、インテンシブミキサ(アイリッヒミキサ)などの造粒機により形成してもよく、又はスラグ粉末と発泡材(S:C)とを水と共にボールミル等湿式粉砕し、平均粒子径7〜8μmのスラリーを作製した後、スプレードライヤで乾燥して形成してもよい。なお、造粒物の粒子径を1mm以下とする場合は、発泡剤と顆粒の強度保持のため、無機バインダ(水ガラス)0.5%などや、有機バインダ(ポリビニールアルコール)0.3%などを添加するのが好ましい。
【0028】この造粒物は、発泡性スラグを無機質粒子(粒子径0.5〜10mm)の表面にコーティングして形成してもよく、これにより発泡量が制限され粒子間隙間(アグリゲート)が確保されるため、無機質粒子の種類に応じて保水性、吸水性、通気性、吸音性、吸放湿性などに優れた多孔質セラミックスを作製できる。無機質粒子は砕石、ガラス粒、スラグ粒子、砂、黒曜石発泡粒子、真珠岩発泡粒子、又は調質機能を有する材料で形成した粒子のいずれかとするのがよい。スラグに発泡剤を添加して形成した発泡性スラグは、ボールミル等の粉砕機を用いてスラグを微粉化する際に、発泡剤を添加して乾式粉砕して形成するか、又はボールミル等粉砕機内にスラグ及び発泡剤を水と共に混入させ湿式粉砕した後スプレードライヤなどで乾燥粉末化して形成する。
【0029】コーティングに際しては、無機質粒子の径によって表面積が異なり、発泡性スラグのコーティング量が、粒子間隙間(通気性や吸音性と関係する)や製品強度に影響を与えるため、発泡性スラグの添加量を調整する必要がある。又、無機質粒子の径も粒子間隙間に係わり、通気性、透水性又は吸音性に影響するため調整が必要である。
【0030】個々に独立した多孔質セラミックスを得る場合は、発泡性スラグにて形成した造粒物、又は無機質粒子に発泡性スラグをコーティングして形成した造粒物を乾燥した後、ロータリキルンなどで融着防止剤(例えば水酸化アルミニウム水簸カオリン粘土類)と共に温度1000〜1100℃で焼成する。所要形態に形成した一体成形物の多孔質セラミックスを得る場合は、発泡性スラグ、発泡性スラグにて形成した造粒物、又は無機質粒子に発泡性スラグをコーティングして形成した造粒物を耐熱容器内に充填して、あるいは押出成形機やプレス成形機にて所要形態に成形した後、トンネルキルンなどを用いて温度1000〜1100℃で焼成する。
【0031】具体的に1例として挙げれば次のようなものである。無機質粒子として、スラグ粒(粒径1〜2mm、粒径2〜3mm)、黒曜石発泡粒(パーライト;粒径0.7〜1.2mm、粒径1.7〜2.4mm、粒径4.0〜4.8mm)をそれぞれ準備し、コンクリートミキサー(301容量)内において、スラグ粒2kg(1800〜1900ml)に対して発泡性スラグ1kgの割合でコーティングする。
【0032】より具体的には、メチルセルロース1重量%水溶液(有機質バインダー)をスプレーガンで噴霧して無機質粒子の表面を濡らしながら転動させて、造粒物をその表面にコーティングする。その後、耐熱容器中に充填し、温度1000〜1020℃で30分、昇温時間3.5時間の条件下焼成発泡させ、板状の多孔質セラミックスを作製する。
【0033】得られた多孔質セラミックスは、1つ1つの粒子の表面層に数ミクロンから100ミクロン程度の大きさを持つ無数の連続気孔を有し、無機質粒子の表面に造粒物をコーティングしているため、発泡量が制限され平均500〜600ミクロン程度の粒子間隙間(アグリゲート)が確保され、吸水性および保水性の他、通気性、透水性に富むものとなった。以下表1に各物性値を示す。また、黒曜石発泡粒にコーティングしたものは、優れた吸音特性を有する。
【0034】
【表1】

【0035】上記植栽ブロックAは、植栽ボード1、中間支持台2、水受け皿3を図5のように組立て、その複数組のブロックを連結材10、10’又は10’及び接続具4により連結しかつ接続し、例えばビルの屋上又はマンションのベランダに設置して使用される。各ホードの組立ての際、水受け皿3を所定位置に配置し、その上に中間支持台2を置き、このとき端板2bを縁材に当接させて位置決めし、さらに中間支持台2の挿通部2aに植栽ボード1の脚部1aを挿通させて脚部1aの下方を水受け皿3に貯留されている水内に水没させる。
【0036】複数組の植栽ブロックの水受け皿3、3・・・はそれぞれ互いに連結材10、10’、10”で連結されて配置され、接続具4の中空短管を通じて水が各水受け皿3、3・・・に給水される。植栽ブロックの上流側には貯水タンク(図示せず)が設置され、このタンクに貯留された水が各水受け皿3、3・・・へ給水される。
【0037】こうして給水される植栽ブロックには、例えば芝生が植生される。この場合、芝生は最初から植栽ブロック上に植えるのではなく、植栽ボード1だけを取り外して外部で植物の種を撒き予め初期の芝生の育生を行なうとよい。そして、ある程度芝生が生長すると、植栽ボード1と芝生を各ブロック毎にビルの屋上又はベランダへ運んで、中間支持台2上へ乗せてセットする。その後は水を供給するだけで芝生は生育が維持される。植栽ボード1の粒子間は平均500〜600ミクロン程度の空隙を有するため、芝生等毛根の細い植物の育成に適している。
【0038】植栽ボード1を中間支持台2の上に乗せ、水受け皿3、3・・・に水を給水した際に、植栽ボード1上に生育された芝生には植栽ボード1の脚部1aの多孔質セラミックスの粒子間に作用する毛細管現象により給水が行なわれる。植栽ボード1も脚部1aも共に多孔質セラミックスで形成されているから、脚部1aの下部が水受け皿3、3・・・内に水没されているため、脚部1aの水没していない部分に毛細管現象で水が伝達される。
【0039】これは脚部1aを形成している粒状物の微細組織内には微細な連続気孔が含まれているため、その連続気孔内に水が毛細管現象で伝達され、脚部1aの下部から上部へと重力に逆らって上昇し、植栽ボード1へと伝達され植栽ボード1の全面に給水されるからである。植栽ボード1から芝生に水分が吸い取られると、植栽ボード1へは脚部1aから常に一定量の水が送られ、水枯れすることなく給水が行なわれる。このため、必要以上の水を与えた場合に発生し易い各種の病気や根腐れの防止にも役立つ。
【0040】又、植栽ボード1に芝生を育生した後、植栽ブロックを1単位として多量に設置する遠隔地に運搬する際も植栽ボード1には多孔質セラミックスの微細な連続気孔内に多量の水を含んでいるため、夏の炎天下に放置した状態でも一定期間水を給水せずとも直ちに芝生が枯れることはない。上記植栽ブロックにより育生できる植物の対象は、芝生以外にも苔や一部シダ類が含まれる。多孔質セラミックスには気孔付与材を含んでいないため、材料としての強度も十分確保されている。なお、連結材10、10’、10’の締結ボルト12を締結ねじロッド15から緩めると植栽ボード1のみの交換もでき、あるいは植栽ブロックA全体を取り外し交換することも容易にできる。
【0041】以上の植栽ブロックAは、単に一例であって、連結材10、10’、10”によって連結される植栽ブロックは上記例に限定されるものではない。例えば、従来例の特開2000−92978号公報により開示された植栽用セラミックブロックなどに適宜の連結座を取付けて、その連結座同士を介してブロックとブロックを連結するような場合にも当然適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明の植栽ブロック用連結材はそれぞれ係合部材を有する上半部材を下半部材にねじ締結し、それぞれの係合部材を植栽ブロックとブロックに跨がって係合させてブロック同士を連結し、ブロック全体を外力に対して一体に作用するようにしたから、土壌を使用せずに植物を育生するのに用いられる軽量の植栽ブロック同士をしっかりと連結し、取外しも容易であり、形状も簡単であるため安価に大量生産するのに適したものとして提供できるなどの優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000142595
【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
【出願日】 平成13年3月28日(2001.3.28)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2002−281843(P2002−281843A)
【公開日】 平成14年10月2日(2002.10.2)
【出願番号】 特願2001−91984(P2001−91984)