| 【発明の名称】 |
散水システム |
| 【発明者】 |
【氏名】西村 拓也
【氏名】青木 嘉直
【氏名】加藤 茂男
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| 【要約】 |
【課題】遠隔制御器から直接的に無線信号の届かない離れた位置に存在する子機に対しても散水制御を行い得る散水システムを提供する。
【解決手段】スプリンクラーによる散水を制御命令S01に従って制御する複数の子機2a〜2dと、制御命令S01を無線回線を介して各子機2a〜2dに送信する遠隔制御器3と、無線回線を介して複数の子機2a〜2dに接続された主制御装置4とを備えた散水システム1であって、各子機2a〜2dは、複数の子機2a〜2dの内の任意の子機に対する制御命令S01が遠隔制御器3によって送信されたときに、指令信号S01を直接または他の子機を介して主制御装置4に送信し、主制御装置4は、直接または他の子機を介して制御命令S02を任意の子機に送信する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スプリンクラーによる散水を制御命令に従って制御する複数の子機と、前記制御命令を無線回線を介して当該各子機に送信する遠隔制御器と、無線回線を介して前記複数の子機に接続された主制御装置とを備えた散水システムであって、前記各子機は、前記複数の子機の内の任意の子機に対する前記制御命令が前記遠隔制御器によって送信されたときに、当該制御命令を直接または他の前記子機を介して前記主制御装置に送信し、前記主制御装置は、直接または他の前記子機を介して前記制御命令を前記任意の子機に送信することを特徴とする散水システム。 【請求項2】 前記主制御装置は、前記制御命令を受信したときに、前記任意の子機による散水実績、当該任意の子機による散水制御対象の前記スプリンクラーによって散水されるエリアを含む地域の気象情報、または当該散水制御対象のスプリンクラーに接続される貯水装置の貯水量に基づいて、当該任意の子機による前記散水制御の可否を決定し、当該散水制御を許容するときに前記制御命令を送信することを特徴とする請求項1記載の散水システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、無線回線を介して遠隔制御器によって制御命令を送信することによってスプリンクラーに対する散水制御を行う散水システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の散水システムとして特許第2772559号に開示された散水システムが知られている。この散水システムは、遠隔制御器としての指令機(A)とスプリンクラーを制御する複数の子機(B1,B2,・・・,Bn)とを備えている。この散水システムでは、まず、制御対象の子機に隣接する箇所に指令機(A)を移動させる。次いで、指令機(A)を操作することにより、制御命令をこの子機に送出する。この制御命令を受信した子機は、制御命令が自局宛か否かを判別し、自局宛の場合には制御命令に含まれている指令内容を判別し、この指令内容に従ってスプリンクラーに対して散水制御する。一方、制御命令を受信した子機は、この制御命令が自局宛ではないと判別したときには、スプリンクラーに対して散水制御を行わずに受信待機状態を維持する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の散水システムには、以下の問題点がある。すなわち、任意の子機を制御する場合、指令機(A)を常にその子機まで移動させる必要があり、離れた場所に設置されている子機に対しては散水制御を行うことができないという問題点がある。また、制御命令を受信した子機は、その制御命令が自局宛と判別したときには、制御命令に含まれている指令内容を常に実行する。したがって、例えば、既に十分に散水されており、更なる散水の必要性がないときでも散水されることがあるため、不経済であり、しかも水分供給過多となって植物の生育に悪影響を与えるおそれもある。逆に、多くの水を一度に散水すべき状況下において、少ない散水量の指令内容を子機に送信した場合には、散水不足に陥ることもあるという問題点も存在する。 【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、遠隔制御器から直接的に無線信号の届かない離れた位置に存在する子機に対しても散水制御を行い得る散水システムを提供することを主目的とする。また、散水実績、気象情報、またはスプリンクラーに接続される貯水装置の貯水量を参酌して散水の可否、散水の多少を制御し得る散水システムを提供することを他の目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請求項1記載の散水システムは、スプリンクラーによる散水を制御命令に従って制御する複数の子機と、前記制御命令を無線回線を介して当該各子機に送信する遠隔制御器と、無線回線を介して前記複数の子機に接続された主制御装置とを備えた散水システムであって、前記各子機は、前記複数の子機の内の任意の子機に対する前記制御命令が前記遠隔制御器によって送信されたときに、当該制御命令を直接または他の前記子機を介して前記主制御装置に送信し、前記主制御装置は、直接または他の前記子機を介して前記制御命令を前記任意の子機に送信することを特徴とする。 【0006】請求項2記載の散水システムは、請求項1記載の散水システムにおいて、前記主制御装置は、前記制御命令を受信したときに、前記任意の子機による散水実績、当該任意の子機による散水制御対象の前記スプリンクラーによって散水されるエリアを含む地域の気象情報、または当該散水制御対象のスプリンクラーに接続される貯水装置の貯水量に基づいて、当該任意の子機による前記散水制御の可否を決定し、当該散水制御を許容するときに前記制御命令を送信することを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係る散水システムの好適な実施の形態について説明する。 【0008】散水システム1は、図1に示すように、複数(一例として4つ)の子機2a,2b,2c,2d(以下、区別しないときには「子機2」ともいう)、遠隔制御器3、および主制御装置4を備え、ゴルフ場、果実菜園等の比較的広大な面積を占める場所に構築される。 【0009】各子機2は、スプリンクラー(図示は省略)による散水を制御する機能を有している。具体的には、各子機2は、スプリンクラーに水を供給する配管5に配置された制御弁6を開閉制御することによって散水制御する。また、各子機2は、中継機能を備え、複数の子機2の内の任意の子機2に対する指令信号(制御命令)SO1が遠隔制御器3によって送信されたときに、その受信した指令信号SO1を直接または他の子機2を介して主制御装置4に送信する。この場合、指令信号SO1は、一例として、遠隔制御器3によって送信された旨を示す送信元コード、中継局の識別コード、散水開始時間や散水時間(散水量)などの指令内容、および制御対象としての任意の子機2の識別コードで構成されている。また、各子機2は、主制御装置4によって送信された指令信号(制御命令)SO2を受信したときには、受信した指令信号SO2に含まれている識別コードと自局の識別コードとを比較して指令信号SO2が自局宛か否かを判別し、自局宛と判別したときには、指令信号SO2に含まれている指令内容を実行する。一方、自局宛でなく他の子機2宛の指令信号SO2であると判別したときには、各子機2は、無線回線を介して接続された隣接する他の子機2に、その指令信号SO2を中継送信する。この場合、指令信号SO2は、一例として、主制御装置4によって送信された旨を示す送信元コード、中継局の識別コード、上記の指令内容、および制御対象としての任意の子機2の識別コードで構成されている。 【0010】遠隔制御器3は、無線回線を介して、制御対象の任意の子機2に散水制御を指令するための指令信号SO1を複数の子機2のいずれか(具体的には、無線回線を介して接続可能な近距離にある子機2)に送信する機能を有している。 【0011】主制御装置4は、親機41、ホストコンピュータ42およびメモリ43を備え、受信した指令信号SO1を指令信号SO2として制御対象の子機2に対して直接または他の子機2を介して送信する機能を有している。この場合、親機41は、複数の子機2と無線回線を介して接続され、子機2によって送信された指令信号SO1を受信し、受信した指令信号SO1をホストコンピュータ42に出力すると共にホストコンピュータ42によって出力された指令信号SO2を子機2に送信する機能を有する。ホストコンピュータ42は、指令信号SO1を受信した際に、識別コードに基づいて制御対象の子機2を特定すると共にメモリ43に記憶している各種情報に基づいてその子機2よる散水制御(指令内容の実行)の可否を決定する。なお、メモリ43に記憶されている各種情報には、制御対象の子機2による散水実績(履歴情報)、その子機2による散水制御対象のスプリンクラーによって散水されるエリアを含む地域の気象情報、および散水制御対象のスプリンクラーに接続されている貯水装置の貯水量等が含まれている。主制御装置4は、これらの情報に基づいてその子機2による散水制御を許容するときには、指令信号SO1に含まれている送信元コードを主制御装置4のコードに書き換え、かつ中継局の識別コードを書き換えた後に、指令信号SO2として親機41に送信する。一方、主制御装置4は、その子機2による散水制御を許容しないと決定したときには、その子機2に対する指令信号SO2の送信を停止する。 【0012】次に、散水システム1における散水制御の際の全体的な動作について、図1を参照して説明する。なお、中継方式自体は公知の任意の手法を採用できるため、その詳細説明を省略する。 【0013】まず、遠隔制御器3が、一例として子機2dに対する指令信号SO1を一例として子機2aに送信する。次いで、子機2aは、その指令信号SO1を受信し、隣接する他の子機2bに対して無線回線を介して指令信号SO1を送信する。続いて、子機2bが、受信した指令信号SO1を無線回線を介して親機41に送信する。このようにして、子機2aによって受信された指令信号SO1は、他の子機2b(または中継局としての他の子機2)によって中継されて親機41に送信される。一方、親機41は、受信した指令信号SO1をホストコンピュータ42に送信する。 【0014】次いで、ホストコンピュータ42は、受信した指令信号SO1に含まれている識別コードに基づいて制御対象の子機2dを特定し、メモリ43に記憶している各種情報に基づいて、子機2dによる散水制御(指令内容の実行)の可否を決定する。具体的には、ホストコンピュータ42は、例えば、子機2dによる過去の散水実績に基づいて散水量が不足していると判別したとき、または気象情報に基づいて今後の雨量が期待できないと判別したときには、子機2dによる散水制御を許容する旨の指令信号SO2を親機41に送信する。逆に、ホストコンピュータ42は、散水量が不足していないと判別したとき、今後の雨量が期待できると判別したとき、または散水制御対象のスプリンクラーに接続されている貯水装置の貯水量が不足していると判別したときには、子機2dによる散水制御を許容しないと決定し、指令信号SO2の親機41への送信を停止する。この場合、散水制御を許容しないとする指令内容を含めた指令信号SO2を親機41に送信する構成を採用することもできる。 【0015】続いて、親機41は、指令信号SO2を受信し、その指令信号SO2を子機2cに送信する。次いで、子機2cは、指令信号SO2を受信し、その指令信号SO2が自局宛か否かを判別する。この例では、子機2cは、指令信号SO2が自局宛でなく子機2d宛と判別し、無線回線を介して子機2dに指令信号SO2を中継送信する。次いで、子機2dは、指令信号SO2を受信し、その指令信号SO2が自局宛であるか否かを判別する。この例では、子機2dは、指令信号SO2に含まれている識別コードと自局の識別コードとが一致するため、指令信号SO2が自局宛であると判別する。したがって、子機2dは、指令信号SO2に含まれている指令内容を実行する。この結果、子機2dに接続されている制御弁6が指令内容に応じた時間だけ開かれて、スプリンクラーによる散水が行われる。 【0016】以上のように、この散水システム1によれば、遠隔制御器3によって子機2aに送信された子機2dを制御対象とする指令信号SO1を一旦主制御装置4に送信し、主制御装置4を介して子機2dに送信することにより、無線回線を介して遠隔制御器3と子機2dとの直接接続が困難な状況下(遠隔制御器3と子機2dとが離れている状況下)であっても、遠隔制御器3を使用して散水制御の指令信号S02を子機2dに送信することができる。また、各子機2に対する実質的な散水制御が常に主制御装置4によって行われるめ、主制御装置4のメモリ43に記憶されている散水実績等の各種情報に基づいて、きめ細かな散水制御を行うことができる。例えば、同一の子機2に対する散水制御を要求する指令信号SO1が遠隔制御器3から短時間の間に何回も送信された場合、主制御装置4が散水実績(過去所定時間内の総散水時間または総散水量等)を参照することにより、過度の散水を回避することができると共に、気象データ等を参照することにより、降雨後の散水を回避することもできる。また、同一の子機2に対する遠隔制御器3からの指令信号SO1の送信頻度が少ない場合には、主制御装置4が散水時間を適切な時間長に自動調節することにより、一回当りの散水時間を長時間に設定して散水不足を解消することができる。さらに、主制御装置4が、散水制御対象のスプリンクラーに接続されている貯水装置の貯水量を参照して制御対象の子機2に対する散水制御の可否を決定することにより、散水不可能な状況下での散水制御を回避することができると共に、貯水量が少ない状況下においても同一貯水装置に接続されている複数のスプリンクラーにおける各散水時間を均等化することでバラツキがなくきめ細やかに最適な散水を制御することができる。 【0017】なお、本発明は、本発明の実施の形態に示した構成に限らず、適宜変更が可能である。例えば、各子機2が自局の動作状況(例えば中継機能が正常に動作するか否かの動作状況)を定期的に親機41に送信し、親機41またはホストコンピュータ42が各子機2の動作状況に応じて各子機2への信号の伝達経路を決定する構成を採用することができる。例えば、図1に示すように、子機2cの中継機能が不良のときには、子機2cを介さずに、子機2bおよび子機2aを介して主制御装置4から子機2dに指令信号(制御命令)SO3を送信することもできる。この構成を採用することにより、散水システム1の信頼性を格段に向上させることができる。また、各子機2に温度計を接続し、各子機2が温度計を介して計測した地中温度や地表温度を主制御装置4に定期的に送信すると共に主制御装置4が受信したこれら温度情報をメモリ43に蓄積する構成を採用することにより、主制御装置4が、各子機2の設置場所における温度情報を参照した上で、各子機2による散水の制御を適切に行うこともできる。 【0018】 【発明の効果】以上のように、請求項1記載の散水システムによれば、主制御装置が、子機を介して遠隔制御器によって送信された制御命令を受信したときに、直接または他の子機を介して制御命令を制御対象の子機に送信することにより、遠隔制御器から直接的に無線信号が届かない離れた位置に存在する制御対象の子機に対しても、遠隔制御器を使用して、その子機に対して制御命令を確実に送信することができる。 【0019】また、請求項2記載の散水システムによれば、主制御装置が、制御対象としての任意の子機による散水実績、散水制御対象のスプリンクラーによって散水されるエリアを含む地域の気象情報、または散水制御対象のスプリンクラーに接続される貯水装置の貯水量に基づいて、制御対象の任意の子機による散水制御の可否を決定することにより、主制御装置が保有する散水実績等の各種情報に基づいて、きめ細かな散水制御を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000214836 【氏名又は名称】長野日本無線株式会社 【識別番号】000002451 【氏名又は名称】積水プラントシステム株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104787 【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 伸司
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| 【公開番号】 |
特開2002−281841(P2002−281841A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−89299(P2001−89299) |
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