| 【発明の名称】 |
ポット用セット装置およびポットのセット方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】三宅 志郎
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のポットを同時に取り上げてトレーにセットできる装置であって、該装置は、上面が解放された各ポット内に差し込まれて、開いた状態でポットを保持し、閉じた状態でポットが外れるように構成した複数の開閉保持機構部を備えていることを特徴とするポット用セット装置。 【請求項2】 各開閉保持機構部は、上端側が傾動し得る2以上の傾動バーと、該2以上の傾動バーの内側に上下動可能に配設され、下動することにより前記2以上の傾動バーの上端側を拡径する開方向へ移動させることのできる作動部材を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のポット用セット装置。 【請求項3】 上面が解放されたポットを多数積層したポット積層体を、配送箱内にそれぞれ縦方向にして複数詰め込んで配送し、現場で配送箱の上面を開け、上方側から、各ポット積層体の最上部の各ポット内にセット装置のそれぞれの開閉保持機構部を閉じた状態で差し込み、開閉保持機構部を閉じた状態から開いた状態にして、各ポット積層体の最上部のポットを複数同時に取り上げ、取り上げた状態で、セット装置をトレー上に移動させて、ポットを複数同時にトレー内にセットすることを特徴とするポットのセット方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、複数のポットを同時に取り上げて、トレーにセットできるポット用セット装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術及びその課題】従来、図8に示すように、育苗用トレー32には例えば24個の収納凹部32a,32a,32aが形成されており、この各収納凹部32a内に、作業員がそれぞれポット31を差し込んで収納させて、各ポット31内に土を入れて種を蒔き、各ポット31内で植物の苗を育成させているが、育苗用トレー32を大量に使用して育苗する際に、それぞれの育苗用トレー32内に、それぞれポット31を収納凹部32a内に差し込んで収納させる作業が極めて面倒となり、作業効率が悪いという問題点があった。 【0003】なお、作業効率を向上させるために、従来、1個の育苗用トレー32に形成されている24の収納凹部32a,32a,32a内に、24個のポット31,31,31を一度に収納できるように構成したセット装置が存在するが、この従来のセット装置では、エアーで各ポット31を吸引して保持し、その状態で育苗用トレー32の収納凹部32a内にポット31をセットする構成のものであり、大型で極めて高価なものであり、手軽に用いることができないという問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、安価で、しかも手軽に使用することのできるポット用セット装置、およびポットのセット方法を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、複数のポットを同時に取り上げてトレーにセットできる装置であって、該装置は、上面が解放された各ポット内に差し込まれて、開いた状態でポットを保持し、閉じた状態でポットが外れるように構成した複数の開閉保持機構部を備えていることである。また、第2の要旨は、各開閉保持機構部は、上端側が傾動し得る2以上の傾動バーと、該2以上の傾動バーの内側に上下動可能に配設され、下動することにより前記2以上の傾動バーの上端側を拡径する開方向へ移動させることのできる作動部材を備えて構成されていることである。また、ポットのセット方法は、上面が解放されたポットを多数積層したポット積層体を、配送箱内にそれぞれ縦方向にして複数詰め込んで配送し、現場で配送箱の上面を開け、上方側から、各ポット積層体の最上部の各ポット内にセット装置のそれぞれの開閉保持機構部を閉じた状態で差し込み、開閉保持機構部を閉じた状態から開いた状態にして、各ポット積層体の最上部のポットを複数同時に取り上げ、取り上げた状態で、セット装置をトレー上に移動させて、ポットを複数同時にトレー内にセットすることである。 【0005】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、ポット用のセット装置の斜視構成図であり、また図2は、平面構成図であり、また図3は、正面構成図であり、また図4は、開閉保持機構の拡大斜視構成図である。 【0006】図において、セット装置1は、水平状の上枠板2の中央部に、上下に貫通して開口2aが形成され、開口2aの外側で上方へ立ち上がって一対のガイド門柱3,3が立設されており、ガイド門柱3,3の上端には、水平に上握りバー4が横設されたものとなっている。また、前記上枠板2の下方には、平行状に下枠板5が配置されており、この下枠板5から、上方へ立ち上げて一対の上下動門柱6,6が立設されており、この上下動門柱6,6は前記上枠板2の開口2a内を通り上方へ突出して一対のガイド門柱3,3の内側に配置されており、この一対の上下動門柱6,6の上端側には下握りバー7が横設されて、下握りバー7は前記上握りバー4の下方に配置されたものとなっている。 【0007】下枠板5には間隔をおいて24個の固定フランジ8,8が設けられており、各固定フランジ8には、下枠板5の下面からガイド筒体9の上フランジ9aが整合されて、ネジにより上フランジ9aが固定フランジ8に固定されたものとなっている。ガイド筒体9は下方側へ延びて、その下端には下フランジ9bが形成されており、この下フランジ9bにはネジで円板状の作動円板10が取り付けられている。 【0008】ガイド筒体9内には、縦軸11が上下動可能に挿入されており、縦軸11の上端はボルト部11aとなっており、このボルト部11aの上端は上枠板2上に突出して、上枠板2上からこのボルト部11aに対し調節ナット12がワッシャを介し螺合されており、また、ボルト部11aには上枠板2の下面側からナット13が締め付けられて、縦軸11が上枠板2に固定されたものとなっている。また、縦軸11の下端はガイド筒体9の下端よりも更に下方へ延びて、下端側には十字状の十字底板15が固設されており、この十字底板15には、略90°変位した位置にそれぞれ一対の軸受板15a,15aが立設されて、この一対の軸受板15a,15a間には横方向に支軸16が通され、支軸16には傾動可能に傾動バー17の下端が連結されたものとなっており、支軸16に巻着されたバネ18の付勢力により、常には各傾動バー17は閉じる方向、即ちガイド筒体9方向へ付勢されて、傾動バー17の上端が縮径方向に付勢されたものとなっている。 【0009】この傾動バー17は、1つの十字底板15に4個設けられており、それぞれの傾動バー17の上端側には、弾力性のある樹脂等で形成された上端弾性部材20が被せられたものとなっている。各傾動バー17がバネ18の付勢力により、その上端側が閉じる方向へ付勢された状態で、各傾動バー17の内側に前記作動円板10の外周が当接されたものとなっている。 【0010】なお、前記上枠板2と下枠板5間の縦軸11の外周にはコイルスプリング14が配置されており、このコイルスプリング14の付勢力により、下枠板5は下方側へ常には付勢されたものとなっている。即ち、図5の作用説明図で示すように、図5の中心線から左側では開状態を示しており、コイルスプリング14の付勢力により下枠板5が下方側へ移動されて、これに伴いガイド筒体9とともに作動円板10が下動した状態となって、この状態では、各傾動バー17の内側の下方位置に作動円板10が移動するため、各傾動バー17は作動円板10で外側へ押圧されて開き、各傾動バー17の上端側が拡径方向へ開いたものとなる。即ち、この開いた状態で、各傾動バー17の上端の上端弾性部材20がポット31の内周上端側に押圧されて、ポット31を保持できるものである。 【0011】なお、ガイド筒体9,作動円板10,傾動バー17,支軸16,バネ18により、ポット31を保持できる開閉保持機構Mが構成されている。なお、十字底板15の上面側の縦軸11の下端外周に、樹脂等の弾性材で形成したストッパー筒体19が外嵌されており、図5の中心線より左側の開状態では、このストッパー筒体19の上端に作動円板10が当接して、傾動バー17の傾斜角度が一定に保持されるように構成されている。 【0012】なお、前記調節ナット12を弛めて、ボルト部11aの上枠板2からの突出量を調整し、更にナット13で固定して、縦軸11の下端と上枠板2間の距離を適宜調整することができ、この調節ナット12による調整により、開状態における作動円板10と十字底板15間の距離を適宜調整して、各傾動バー17の傾き角度を調整することができ、ポット31の内径に対応させて良好にポット31を保持できる傾斜角度に各傾動バー17を開かせることができる。 【0013】なお、作業者が上握りバー4に掌を置いて、指を下握りバー7に掛けて、下握りバー7を上方へ引き上げることにより、図5の中心線から右側で示すように、下枠板5と共にガイド筒体9と作動円板10が上方へ移動し、これに伴いバネ18の付勢力により傾動バー17の上端側は縮径方向へ傾動することとなり、この状態では、傾動バー17の上端側の外径寸法がポット31の内径寸法よりも相当小径のものとなるため、ポット31はその自重により開閉保持機構Mから自然落下できるものである。なお、バネを変更させてバネ18の強さを調整することにより、傾動バー17の縮径方向への付勢力を強めて、閉方向への作動速度を速く確実なものとすることができる。 【0014】図6に示すように、ダンボール等で構成される配送箱30内には、平面状態で24個のポット31が配置されて、各ポット31は多数枚を積層した状態で配送箱30内に入れられており、このような積層状態のポット31(ポット積層体)に対し、上方側から、各ポット積層体の最上部の各ポット31内にセット装置1のそれぞれの開閉保持機構Mを閉じた状態で差し込んで、開閉保持機構Mを閉じた状態から手を離して開いた状態にすることにより、最上部の各ポット31の上端内周に、各開閉保持機構Mの傾動バー17,17,17,17の上端が押圧されて、積層された最上部のポット31を良好に24個同時に取り上げることができ、24個のポット31,31,31を取り上げた状態で、セット装置1を、図7のような24の収納凹部32a,32a,32aを有するトレー32上に移動させて、トレー32の各収納凹部32a内にポット31,31,31をそれぞれ差し込んで、再びセット装置1の下握りバー7を上方へ引き上げることにより、開閉保持機構Mの傾動バー17,17,17,17が閉じてポット31から外れ、良好にポット31はトレー32の各収納凹部32a内に収納されることとなる。 【0015】従って、セット装置1を用いることにより、同時に24個のポット31を配送箱30から取り上げて、トレー32に一度に24個のポットをセットすることができ、次々と新たなトレー32に対し24個ずつ同時にポット31をセットしてゆくことができるものであり、セット装置1は従来のようなエアーを用いるものではないために小型であり、アルミニウム等で軽く、安価に形成させることができ、作業員が容易に操作することができるものである。 【0016】なお、ポット31の上端内周側に、上下方向に複数本の凹凸が形成されている場合には、より良好に傾動バー17,17,17,17の上端側が引っ掛かることとなり、ポット31を確実に取り上げることができるものとなる。 【0017】なお、本例のセット装置1は、片手で上握りバー4と下握りバー7を握って持ち上げることができるように構成されているが、このセット装置1をバネ等で吊り下げて使用することも可能であり、その場合には、上枠板2に吊り下げ用のフック等を設けておくことができる。 【0018】なお、図7のトレー32の各収納凹部32aは、上面枠部33と底枠部34が縦方向の複数のリブ35,35で連結された構造となっており、リブ35,35間には空間が形成されて、より軽い構造に形成されている。 【0019】 【発明の効果】本発明は、複数のポットを同時に取り上げてトレーにセットできるポット用セット装置であって、上面が解放された各ポット内に差し込まれて、開いた状態でポットを保持し、閉じた状態でポットが外れるように構成した複数の開閉保持機構部を備えていることにより、複数の開閉保持機構部を作動させて同時に複数のポットを取り上げて、複数のポットをトレーに同時にセットすることができ、トレーへのポットのセット作業を極めて容易に効率良く行なうことができるものとなる。 【0020】また、各開閉保持機構部は、上端側が傾動し得る2以上の傾動バーと、該2以上の傾動バーの内側に上下動可能に配設され、下動することにより前記2以上の傾動バーの上端側を拡径する開方向へ移動させることのできる作動部材を備えて構成されていることにより、エアー等を用いることなく、作動部材を上下動させて、2以上の傾動バーを開閉させることにより、良好にポットを取り上げたり外したりすることができ、小型軽量化させて安価に形成することができるものとなる。 【0021】また、ポットのセット方法は、上面が解放されたポットを多数積層したポット積層体を、配送箱内にそれぞれ縦方向にして複数詰め込んで配送し、現場で配送箱の上面を開け、上方側から、各ポット積層体の最上部の各ポット内にセット装置のそれぞれの開閉保持機構部を閉じた状態で差し込み、開閉保持機構部を閉じた状態から開いた状態にして、各ポット積層体の最上部のポットを複数同時に取り上げ、取り上げた状態で、セット装置をトレー上に移動させて、ポットを複数同時にトレー内にセットすることとしたため、現場で配送箱の上面を開けるだけで、直ちにセット装置を用いて複数のポットをトレーに同時にセットしてゆくことができ、ポットの配送およびポットのセット作業を極めて容易に効率良く行なうことができるものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391050123 【氏名又は名称】中部農材株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086520 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 義久
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| 【公開番号】 |
特開2002−281835(P2002−281835A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−118873(P2001−118873) |
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