| 【発明の名称】 |
高設栽培方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩男 吉昭
【氏名】青山 昌平
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の支持棒(2,3)により支持された培土シート(5)とその中の培土(8)、及び、培土シート(5)の下方に設けられる貯水シート(6)とその中の水(12)により形成される栽培床(1)において、前記貯水シート(6)を少なくとも部分的に透明にすると共に、この透明貯水シートを開閉可能な遮光シート(10,11)で覆ったことを特徴とする高設栽培装置。 【請求項2】 遮光シート(10,11)の上端を培土シート(5)内の培土(8)中に埋め、下端を地面に達するまでそのまま垂らした請求項1記載の装置。 【請求項3】 貯水シート(6)に間仕切りを設けた請求項1又は2記載の装置。 【請求項4】 左右の支持棒(2,3)により支持された培土シート(5)とその中の培土(8)、及び、培土シート(5)の下方に設けられる貯水シート(6)とその中の水(12)により形成される栽培床(1)であって、貯水シート(6)を少なくとも部分的に透明にすると共に、この透明貯水シート(6)を開閉可能な遮光シート(10,11)で覆って形成した装置を使用し、遮光シート(10,11)を開けて透明貯水シート(6)越しに作物の根を観察し、終われば再び閉鎖することを特徴とする高設栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はイチゴ、トマト、メロン、花などの高設栽培方法及び装置に関する。「高設栽培」とは、地面よりも高い位置に設定した栽培床で行なう栽培方法である。 【0002】 【従来の技術】地表に結実するイチゴ、メロンの果実を収穫するとき、かがんだ姿勢を取り続けると腰痛を起こしやすい。特に農業人口の高齢化に伴ない、この問題は深刻化している。これを解決するため栽培床を地面から持ち上げて高さ50〜150cm程度に設定する高設栽培が普及し始めている。 【0003】従来の栽培床においては、左右の支持棒により支持された培土シートとその中の培土、及び、培土シートの下方に設けられる貯水シートとその中の水により形成される。作物は培土中にしっかりと根を張り、さらに培土シートの微細孔から下方の貯水シートに根を下ろして養分と水分を吸収している。光は根にとって有害なので、貯水シート中の根に光が当たらないように、貯水シートは、発泡スチロール槽等の容器又は有色(シルバー又は黒が多い)厚手のシートを使用している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】作物の健康状態は根を見れば一目同然であり、高設栽培では根が地表よりも上にあるにもかかわらず、従来の栽培床では貯水シートに遮られて根の状態を直接見ることができなかった。また、従来の灌水管理では、貯水シートに遮られて水が見えないため、テンションメータ等の精密機器が必要であった。 【0005】本発明は、高設栽培において、作物の根の発育ぶりを直接肉眼で見ることのできるようにすると共に、目視により水量確認を行うことのできるようにすることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の高設栽培装置は、左右の支持棒により支持された培土シートとその中の培土、及び、培土シートの下方に設けられる貯水シートとその中の水により形成される栽培床において、貯水シートを少なくとも部分的に透明にすると共に、この透明貯水シートを開閉可能な遮光シートで覆ったことを特徴とする。 【0007】本発明の高設栽培方法は、左右の支持棒により支持された培土シートとその中の培土、及び、培土シートの下方に設けられる貯水シートとその中の水により形成される栽培床であって、貯水シートを少なくとも部分的に透明にすると共に、この透明貯水シートを開閉可能な遮光シートで覆って形成した装置を使用し、遮光シートを開けて透明貯水シート越しに作物の根及び水量を観察し、終われば再び閉鎖することを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の態様】遮光シートの上端は培土シート内の培土中に埋め、下端は地面に達するまでそのまま垂らしのが好ましい。遮光シートは強風にあおられないように、所々で支持棒に対して着脱可能に固定するのが好ましい。 【0009】もし、全面的に遮光シートを設けるのが不経済ということであれば、部分的に本発明の装置を設けてもよい。本発明の目的は作物の根及び貯水シート内の水量を見ることであるから、全体を見なくてもサンプリングで十分であるからである。 【0010】栽培床が傾斜地に設けられているときには、貯水シート内の水の深さが一定しないので、一定間隔毎に間仕切りを設けるのが好ましい。 【0011】 【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。 【0012】図1は、本発明第1実施例による高設栽培の栽培床の断面及び斜視図である。 【0013】栽培床1は、所定間隔毎に設けられた左右支持棒2,3に沿って平行に設定された水平棒4により支持された培土シート5及び貯水シート6を有する。支持棒2,3の高さは、トマト栽培の場合、20〜30cm、イチゴ栽培の場合、50〜150cm程度である。左右の間隔は20〜60cm程度である。培土シート5及び貯水シート6は支持棒2,3に対して押さえ金具7により固定されている。 【0014】培土シート5の中には培土8が盛られていて、そこに作物9が植え付けられている。培土シート5は、例えば、本出願人が出願済みのもの(特願2000−217476)を採用することができる。この先願発明では、培土シートは、左右部分が細かい目で織られ、中央部分が粗い目で織られている織物、又は、左右部分において細かい孔が開けられ、中央部分において比較的大きな孔が開けられているプラスチックシートであった。培土シートの材質は、ポリエチレンその他劣化しにくく、耐熱・耐寒性を有するものであれば、どのようなものでもよい。 【0015】貯水シート6は培土シート5から、最も離れたところで3〜10cm程度下方に位置するように設定される。貯水シート6の中には、肥料・農薬などを含んだ水12が一定量溜められている。したがって、貯水シート6は水の重さに耐えるだけの強度を必要とする。 【0016】本発明の特徴は、この貯水シート6が少なくとも部分的に透明シートであることである。好ましくは栽培床全体にわたって貯水シート6に透明シートを使用する。 【0017】根にとって光は有害なので、貯水シート6の外側は遮光シート10,11で完全に覆わなければならない。遮光シート10,11の上端は、培土シート5内の培土8中に埋め、下端は地面に達するまでそのまま垂らす。遮光シート5は、光を遮断するのだけが目的なので、それに適するものであればどのようなものでもよい。遮光シートは強風にあおられないように、所々で支持棒に着脱可能に固定するのが好ましい(図示せず)。 【0018】本発明において、作物の健康状態を見るには、遮光シートをめくり上げて、透明な貯水シート越しに根及び水を肉眼で観察する。同時に、貯水シート内の水量も確認することができるので、灌水時期を見極めることができる。観察が終われば、直ちに遮光シートを降ろして再び貯水シートを遮光する。 【0019】図2は本発明の第2実施例であり、傾斜地に栽培床が設けられている状態を示す。傾斜地では、貯水シート6内で水が一定の深さを維持することができないので、貯水シート6に傾斜角度に応じた間仕切りを設ける。本例では、ひも13で貯水シートを縛ることにより間仕切りを設けている。その他図示しないが、板切れなどで仕切り部を持ち上げることもできる。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、遮光シートをめくるだけで、植物の根の張り具合を直接肉眼で観察し、作物の健康状態を知ることができる。同時に、貯水シート内の水量も確認することができるので、灌水時期を見極めることができる。しかも、そのためには特別な装置は不要で、単に貯水シートを透明にし、その外側に遮光シートを設けるだけでよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593008645 【氏名又は名称】株式会社ジャット 【識別番号】500339754 【氏名又は名称】青山種苗株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月26日(2001.3.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062498 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 卓 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−281832(P2002−281832A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−87252(P2001−87252) |
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