| 【発明の名称】 |
電動工具のハンドル |
| 【発明者】 |
【氏名】梅村 新吾
【氏名】中立 英幸
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| 【要約】 |
【課題】電動工具のハンドルであって、固定レバーに対して可動レバーを傾動操作するハンドルにおいて、従来使用者が把持した手の皮膚が固定レバーと可動レバーとの間の隙間に噛み込まれないよう注意しながら操作する必要があり、この点で操作性がよくなかた。本発明では、このような心配をすることなく傾動操作することができるハンドルを提供する。
【解決手段】可動レバー11の上面に多数の突条11cを並列配置する一方、固定レバー10の端縁に該突条に合わせて多数の凸部10cを設け、突条11cと凸部10cが相互に噛み合うように配置して両者間に形成される隙間の口元を、多数の凹凸形状が短周期で繰り返されるギザギザ形状に形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動工具の本体部に設けた固定レバーと、該固定レバーに対して傾動可能に設けた可動レバーを備え、該両レバーを把持して前記可動レバーを前記固定レバー側に傾動操作するハンドルであって、前記可動レバーの傾動操作に伴って前記固定レバーの端縁に対して相対移動する前記可動レバーの対向面に、該可動レバーの傾動方向に延びる突条を多数並列配置する一方、前記固定レバーの端縁に前記突条に噛み合う多数の凸部を設けて、前記固定レバーの端縁と前記可動レバーの対向面との間に形成される隙間の口元形状を多数の凹凸形状が短周期で繰り返される波形に屈曲させたことを特徴とするハンドル。 【請求項2】 請求項1記載のハンドルであって、突条は角形の断面形状を有する一方、凸部が角形を有して、隙間の口元形状が直線成分を主体とする凹凸形状を有するハンドル。 【請求項3】 請求項1または2記載のハンドルであって、隙間の口元形状が5mm〜10mmの短周期で凹凸形状が繰り返される波形を有するハンドル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えばヘッジトリマと称される生け垣バリカン等の電動工具に好適なハンドルに関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、上記ヘッジトリマは、本体部の前側と後側に2つのハンドルを備えており、一方の手で前側のフロントハンドルを把持し、他方の手で後側のメインハンドルを把持し、それぞれのハンドルに設けたスイッチレバーを同時にオン操作したときにのみ本体部に内蔵したメインスイッチがオンして該本体部が起動する構成となっており、これにより不用意な誤作動を防止している。図7は、フロントハンドル30の上部を一方の手Hで把持した様子を示している。一般に、上記フロントハンドル30は、本体部に固定した固定レバー31と、該固定レバー31に対して前後に傾動する可動レバー32を有しており、一方の手Hで固定レバー31および可動レバー32の双方を把持しつつその握りを強くして可動レバー32を固定レバー31側(図7において右方)へ傾動させることによりオン操作する構成となっている。なお、図示は省略したが固定レバー31と可動レバー32との間には圧縮ばねが介装されており、これにより可動レバー32は、固定レバー31から離脱する方向にばね付勢されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようなフロントハンドル30において、従来使用者は、可動レバーを固定レバー側に傾動操作する際に、該可動レバーと固定レバーとの間に把持した手Hの皮膚S(肉)を噛み込まないよう注意しつつ操作を行う必要があり、この点で従来のフロントハンドル30は操作性が良くなかった。図7では、フロントハンドル30を把持した手Hの皮膚Sが固定レバー31と可動レバー32との隙間Dに噛み込まれた状態が示されている。本発明は、電動工具のハンドルであって、固定レバーに対して可動レバーを傾動操作する形態のハンドルにおいて、傾動操作時に固定レバーと可動レバーとの間の隙間に手の皮膚を噛み込むおそれがなく、その結果操作性に優れたハンドルを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】このため、本発明は前記各請求項に記載した構成のハンドルとした。請求項1記載のハンドルによれば、固定レバーの端縁と可動レバーの対向面との間に形成される隙間の口元形状が多数の凹凸形状が短周期で繰り返される波形に屈曲しているので、当該ハンドルを把持して可動レバーを傾動操作した時に、把持した手の皮膚がこの隙間に噛み込まれにくくなり、これにより使用者は皮膚の噛み込みを心配することなくハンドルを操作できるので当該ハンドルの操作性を向上させることができる。請求項2記載のハンドルによれば、凹凸形状がなだらかな曲線形状を有する場合に比してより効率よく皮膚の噛み込みを防止することができる。請求項3記載のハンドルによれば、最も効果的に皮膚噛み込み防止機能を発揮させることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は、電動工具の一例としてのヘッジトリマを示している。ヘッジトリマの動作機構等の基本的な構成については従来構成に比して特に変更を要しないのでその説明を省略する。図1に示すようにこのヘッジトリマ1は、本体部2と、該本体部2の後部に設けたメインハンドル3と、本体部2の前部に設けたフロントハンドル4と、本体部2の前部から前方へ突き出すように設けたブレード5を備えている。メインハンドル3は、本体部2の後面上部から後方へ延びるアッパーハンドル3aと、本体部2の後面下部から後方へ延びる円環形状のロアハンドル3bを有している。アッパーハンドル3aの下面側にはアッパースイッチレバー3cが配置され、ロアハンドル3bの内周側にはロアスイッチレバー3dが配置されている。アッパースイッチレバー3cは、アッパーハンドル3aを把持した手で傾動させることによりオン操作され、ロアスイッチレバー3dはロアハンドル3bを把持した手で傾動させることによりオン操作される。アッパーハンドル3aの後端部には電源コード3eが取り込まれている。 【0006】フロントハンドル4は、本体部2の前面下部に固定して固定レバー10と、該固定レバー10の後側において前後に傾動可能に設けた可動レバー11を備えている。固定レバー10は図示するように略U字形をなし、本体部2の前面下部片側から斜め上方へ延びて、該本体部2の前面下部他方側(図1では本体部2に隠れている)に至っている。可動レバー11も略U字形をなし、固定レバー10にほぼ沿って配置されており、その下端側を傾動中心として傾動可能に支持されている。この可動レバー11は固定レバー10から遠ざかる方向(図2において左方)にばね付勢されている。この固定レバー10と可動レバー11(フロントハンドル4)を片手で把持して、可動レバー11をばね付勢力に抗して固定レバー10側(前方)へ傾動させることによりオン操作される。このように、共にU字形の枠形状を有する固定レバー10と可動レバー11は、それぞれ当該ヘッジトリマ1の幅方向に沿った上部の横枠部と、上下に沿った左右2つの縦枠部を有している。 【0007】使用者は、一方の手でメインハンドル3のアッパーハンドル3aまたはロアハンドル3bを把持し、他方の手でフロントハンドル4を把持して、アッパースイッチレバー3cまたはロアスイッチレバー3dをオン操作し、さらに可動レバー11をオン操作することにより、本体部2に内臓したメインスイッチがオンし、これにより該本体部2に内臓した駆動モータが起動してブレード5が作動する。このように、当該ヘッジトリマ1を使用するには両手操作を必要とすることにより、その不用意な誤作動が防止されるようになっている。なお、上記メインスイッチや駆動モータ等を含む駆動機構については、説明を省略する。フロントハンドル4の前側には、該フロントハンドル4の前方を遮蔽するようにガードプレート6が配置されている。このガードプレート6により、刈り込み作業により飛散する生け垣等の切れ端が、フロントハンドル4を把持した手あるいは使用者側に飛散しないようになっている。 【0008】次に、図2に示すようにフロントハンドル4の固定レバー10は断面U字形を有しており、このU字形部の内側へ可動レバー11が入り込んだ状態で、該可動レバー11が図示左右方向に傾動する。固定レバー10の外周側縁部10aと、該外周側縁部10aに対向する、可動レバー11の外周面11a(図示上面)との間に僅かな隙間D1が形成されている。また、固定レバー10の内周側縁部10bと、該内周側縁部10bに対向する、可動レバー11の内周面11b(図示下面)との間にも僅かな隙間D2が形成されている。本実施形態において、この外周面11aおよび内周面11bが特許請求の範囲に形成した「可動レバーの対向面」に相当する。 【0009】可動レバー11の横枠部の外周面11aには、多数の歯形形状(断面台形)をなす突条11c〜11cが形成されている。各突条11cは、可動レバー11の傾動方向(図2において左右方向)に延びており、この突条11c〜11cが当該可動レバー11の横枠部が延びる方向(図2において紙面に直交する方向、ヘッジトリマ1の幅方向))に沿ってほぼ等間隔で相互に並列に配置されている。この突条11c〜11cにより当該可動レバー11の横枠部の上面は連続する凹凸形状(いわゆるギザギザの状態)に形成されている。本実施形態では、上記多数の突条11c〜11cは、幅約5mmで約5mmの間隔をおいて合計12個形成されている。但し、中央1箇所の間隔だけは約10mmに設定されている。可動レバー11側の突条11c〜11cに対応して、固定レバー10の横枠部の範囲であって外周側縁部10aの後端縁には、多数の凸部10c〜10cが形成されている。各凸部10c,10c間に前記各突条11cが入り込んでいる。すなわち、可動レバー11側の突条11c〜11cと、固定レバー10側の凸部10c〜10cが相互に噛み合った状態となっている。このため、横枠部における固定レバー10の外周側縁部10aと、可動レバー11の外周面11aとの間の隙間D1の口元形状は、図3に示すように後方から見て(図2において矢印(R)方向から見て)ほぼ5mm程度の間隔で上下に屈曲するギザギザ(凹凸形状)の波形に形成されている。 【0010】以上のように構成した本実施形態のフロントハンドル4によれば、使用者がフロントハンドル4を把持し、この把持した手の握りを強くすることにより可動レバー11をばね付勢に抗してオン操作した時に、隙間D1の口元に手の皮膚を噛み込むことが防止される。図7に示した従来構成のフロントハンドル30によれば、固定レバー31と可動レバー32との間の隙間Dの口元形状がほぼ直線形状を有していたため、把持した手Hの皮膚Sを噛み込みやすかった。この点、本実施形態のフロントハンドル4によれば、固定レバー10と可動レバー11との間の隙間D1の口元形状が、多数の凹凸形状(ギザギザ形状)が繰り返される波形に形成されているため、可動レバー11の移動に伴って該隙間D1の口元に手Hの皮膚Sが噛み込まれるということがなく、これにより当該フロントハンドル4の操作性を向上させることができる。 【0011】以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、断面台形の突条11c〜11cおよびこれに合わせて台形の凸部10cを例示したが、図4に示すように、可動レバー12側の断面矩形(四角形、角形)の突条12a〜12aと固定レバー13側の矩形(角形)の凸部13a〜13aとの組み合わせにより隙間D3の口元形状を、直線成分を主体とする角形の凹凸形状が繰り返される波形に形成する構成としてもよい。また、図5に示すように可動レバー14側の断面円弧形状の突条14〜14と固定レバー15側の円弧形状の凸部15〜15との組み合わせにより隙間D4の口元形状を、直線成分ではなく曲線成分を主体とする円弧形状の凹凸が繰り返される波形に形成する構成としてもよい。隙間D3,D4の場合もほぼ5mm〜10mm程度の間隔で凹凸形状が繰り返されるように設定することにより前記と同様の作用効果(把持した手Hの皮膚Sの噛み込み防止機能)を得ることができる。なお、図6に示すように固定ハンドル16の凸部16aおよび可動ハンドル17の突条17aの間隔が20mm程度、若しくはそれ以上であって、隙間D5の凹凸形状が20mm程度若しくはそれ以上の長周期で繰り返されていわゆるギザギザとは言えない波形になると噛み込み防止機能は低下しあるいはなくなる。 【0012】また、フロントハンドル4の横枠部に噛み込み防止機能を設ける構成を例示したが、左右の縦枠部あるいは縦枠部と横枠部(フロントハンドルのほぼ全周)に同様の噛み込み防止機能を設ける構成としてもよい。また、使用者側から見て可動ハンドル11が固定ハンドル10に対して手前側(後側)に位置するフロントハンドル4を例示したが、相互の位置が逆に配置されたハンドルに適用することもできる。可動ハンドルの固定ハンドルに対する傾動方向は、例示したように前方、後方である他、上方あるいは下方であってもよく様々な方向に傾動する可動ハンドルについて適用することができる。さらに、電動工具の一例としてヘッジトリマを例示したが、固定ハンドルとこれに対して傾動する可動ハンドルを有し、両ハンドルを片手で把持して握りを強くすることで可動ハンドルを固定ハンドル側に傾動操作する形態のハンドルを備えた電動工具に広く適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137292 【氏名又は名称】株式会社マキタ
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| 【出願日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064344 【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 英彦 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−281829(P2002−281829A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−90449(P2001−90449) |
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