| 【発明の名称】 |
植生構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】大西 国昭
【氏名】今村 昌信
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| 【要約】 |
【課題】車道や路面電車の軌道敷き内のように自動車が通ったり、歩道等の人が頻繁に通るような地表面や床面にも植生することができる植生構造を提供することを目的としている。
【解決手段】植物を植生した植生面が路面または床面より下方に設けられていて、前記植生面の上方を覆い、植生面に植生された植物を上方から視認可能かつ繁茂した植物が上方へ伸びることが可能な開口を有する着脱自在なカバーが、路面または床面と略面一となるとともに、少なくとも植生面に上方からの荷重がかからないように、植生面の少なくとも両側に設けられた支持部にその一部が支持されている構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】植物を植生した植生面が路面または床面より下方に設けられていて、前記植生面の上方を覆い、植生面に植生された植物を上方から視認可能かつ繁茂した植物が上方へ伸びることが可能な開口を有する着脱自在なカバーが、路面または床面と略面一となるとともに、少なくとも植生面に上方からの荷重がかからないように、植生面の少なくとも両側に設けられた支持部にその一部が支持されている植生構造。 【請求項2】支持部となる側壁面を備えた排水性を有する凹部が路面または床面に凹設されていて、排水性を有する箱がその上端縁が前記支持部より下方に位置するようにはめ込まれているとともに、箱に植生面を形成する植物を植生した用土が充填されている請求項1に記載の植生構造。 【請求項3】通水性を有する複数の箱が、路面または床面より低い位置に設けられた排水性を備える載置部に敷き並べられ、箱内に植生面を形成するように植物を植生した用土が充填されている請求項1に記載の植生構造。 【請求項4】カバーが箱の上端縁で支持されている請求項3に記載の植生構造。 【請求項5】載置部に載置された箱の側壁面に沿って立設される支柱部を有する構造材が載置部近傍に設けられ、前記支柱部から延出するように設けられた支持部にカバーの周縁部が支持されている請求項3に記載の植生構造。 【請求項6】箱が載置部から立ち上がる位置決め壁と位置決め壁との間に嵌まり込み位置決めされる請求項3〜請求項5のいずれかに記載の植生構造。 【請求項7】箱の載置部が、所定間隔で配置された根太材または枕木によって形成されている請求項2〜請求項6のいずれかに記載の植生構造。 【請求項8】少なくとも底からの排水性を有し、植物を植生させる用土が充填されている箱が、その周壁を路面と同じ高さになるように軌道敷内に配置されているとともに、車両のタイヤが入り込まない大きさの目の格子状に内部を仕切るように前記箱内に配置され、その上端が箱の周壁の上端と略面一が周壁より下方に位置する補強梁を備えている植生構造。 【請求項9】箱は、1方向に引き揃えられたガラス長繊維によって補強されたガラス長繊維補強樹脂板を組み合わせて形成されているとともに、少なくとも側壁面が、そのガラス長繊維の引き揃え方向を直交させるように積層された複数のガラス長繊維補強樹脂板によって形成されている請求項2〜請求項8のいずれかに記載の植生構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、人や自動車などが行き来する路面または床面への植生に適した植生構造に関する。 【0002】 【従来の技術】緑の少ない都会では、街路樹を歩道に沿って植えたり、広い道路では中央分離帯に植えたりしてできるだけ緑化を進め、殺伐とした雰囲気にならないようにされているが、中央に路面電車の走るような中央分離帯を設けることができない幅の広い道路では歩道に沿ってしか街路樹を植えたりすることができず、緑化が不十分である。また、車道や人が頻繁に歩行するような路面に直接植物を植えても、植物がタイヤや靴で踏み荒らされるため植物が育たない。また、せっかく植生しても天候の関係で日照りが続き、植物が枯れた場合の植え替えが大変であるという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような事情に鑑みて、車道や路面電車の軌道敷き内のように自動車が通ったり、歩道等の人が頻繁に通るような地表面や床面にも緑化を図ることができるとともに、万一植物が枯れても、植生箱を交換するだけで簡単に修復できる植生構造を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明の請求項1の発明にかかる植生構造(以下、「請求項1の植生構造」と記す)は、植物を植生した植生面が路面または床面より下方に設けられていて、前記植生面の上方を覆い、植生面に植生された植物を上方から視認可能かつ繁茂した植物が上方へ伸びることが可能な開口を有する着脱自在なカバーが、路面または床面と略面一となるとともに、少なくとも植生面に上方からの荷重がかからないように、植生面の少なくとも両側に設けられた支持部にその一部が支持されている構成とした。 【0005】本発明の請求項2の発明にかかる植生構造(以下、「請求項2の植生構造」と記す)は、請求項1の植生構造において、支持部となる側壁面を備えた排水性を有する凹部が路面または床面に凹設されていて、排水性を有する箱がその上端縁が前記支持部より下方に位置するようにはめ込まれているとともに、箱に植生面を形成する植物を植生した用土が充填されている構成とした。 【0006】本発明の請求項3の発明にかかる植生構造(以下、「請求項3の植生構造」と記す)は、請求項1の植生構造において、通水性を有する複数の箱が、路面または床面より低い位置に設けられた排水性を備える載置部に敷き並べられ、箱内に植生面を形成するように植物を植生した用土が充填されている構成とした。 【0007】本発明の請求項4の発明にかかる植生構造(以下、「請求項4の植生構造」と記す)は、請求項3の植生構造において、カバーが箱の上端縁で支持されている【0008】本発明の請求項5の発明にかかる植生構造(以下、「請求項5の植生構造」と記す)は、請求項3の植生構造において、載置部に載置された箱の側壁面に沿って立設される支柱部を有する構造材が載置部近傍に設けられ、前記支柱部から延出するように設けられた支持部にカバーの周縁部が支持されている構成とした。 【0009】本発明の請求項6の発明にかかる植生構造(以下、「請求項6の植生構造」と記す)は、請求項3〜請求項5のいずれかの植生構造において、箱の載置部が、所定間隔で配置された根太材または枕木によって形成されている構成とした。 【0010】本発明の請求項7の発明にかかる植生構造(以下、「請求項7の植生構造」と記す)は、請求項2〜請求項6のいずれかの植生構造において、箱が載置部から立ち上がる位置決め壁と位置決め壁との間に嵌まり込み位置決めされる構成とした。 【0011】本発明の請求項8の発明にかかる植生構造(以下、「請求項8の植生構造」と記す)は、少なくとも底からの排水性を有し、植物を植生させる用土が充填されている箱が、その周壁を路面と同じ高さになるように軌道敷内に配置されているとともに、車両のタイヤが入り込まない大きさの目の格子状に内部を仕切るように前記箱内に配置され、その上端が箱の周壁の上端と略面一が周壁より下方に位置する補強梁を備えている構成とした。 【0012】本発明の請求項9の発明にかかる植生構造(以下、「請求項9の植生構造」と記す)は、請求項2〜請求項8のいずれかの植生構造において、箱は、1方向に引き揃えられたガラス長繊維によって補強されたガラス長繊維補強樹脂板を組み合わせて形成されているとともに、少なくとも側壁面が、そのガラス長繊維の引き揃え方向を直交させるように積層された複数のガラス長繊維補強樹脂板によって形成されている構成とした。 【0013】本発明の植生構造に用いられる植物としては、特に限定されないが、たとえば、芝、アルファルファ、クローバーなどの草類が好ましい。カバーとしては、上方から加わる荷重を支える強度さえ備えていれば特に限定されないが、鋼やFRP製の線材や板材を編み目状や格子状に加工したり、鋼板にスリットを設けたりしたもの等が挙げられ、市販のグレーチングなどでも構わない。 【0014】カバーの開口の大きさは特に限定されないが、人が通行するような場所に設けられる場合には、歩行時に足がはまり込まない大きさにする必要がある。請求項2〜請求項8の植生構造において、箱の材質としては、特に限定されないが、鋼材、合成木材、FRP(繊維強化プラスチック)、ポリアミド、鉄筋コンクリート等が挙げられ、強度、耐久性、軽量化、生産性の観点からガラス長繊維補強樹脂板を組み合わせて形成することが好ましい。 【0015】また、箱をガラス長繊維補強樹脂板を組み合わせて形成する場合、請求項9の植生構造のように、少なくとも側壁面を、そのガラス長繊維の引き揃え方向を直交させるように積層された複数のガラス長繊維補強樹脂板によって形成することが好ましい。 【0016】箱の大きさは、特に限定されないが、人が簡単に持ち運べるように60cm角程度にすることが好ましい。すなわち、以上の構成にすることにより、自動車等の通行でも植生面が圧縮させず、また、植生箱の植物あ枯れてもカバーを外し、植生箱を交換するだけで簡単に修復できる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は本発明の植生構造の第1の実施の形態をあらわしている。 【0018】図1および図2に示すように、この植生構造Aは、路面電車の軌道敷内に設けられている。すなわち、軌道1は、PCコンクリートやガラス長繊維補強プラスチックで形成された軌道用ブロック2を地面GLに連続して敷きつめることにより形成されている。 【0019】軌道用ブロック2は、レール21とレール21との間にレール21に平行に約60cm幅の凹部としての溝22が凹設されている。溝22は、その底に地中へ水を逃がすための排水孔23が穿設されているとともに、排水孔2からずれた位置にゴム製のスペーサ24が敷かれ、ユニット化された植生用の箱3が溝22の長手方向に連続して並べてはめ込まれるようになっている。 【0020】箱3は、図3に示すように、鋼や合成木材等で約60cm角に形成されていて、底31に排水孔32を備えているとともに、用土41が充填され、この用土41の植生面42に芝4が植えられている。そして、この箱3は、溝22にはめ込まれると、その底31が接着剤によって固着されたスペーサ24を介して溝22の底に受けられるように嵌まり込み、その上端が路面となる軌道1の表面11より下方に位置するようになっている。なお、スペーサ24は、底31に予め一体成形されていてもよい。 【0021】箱3の上部には、それぞれカバー5が設けられている。カバー5は、図3に示すように、人の足が入り込まない程度の大きさの多数の開口51を備えるとともに、箱3の外形と略同じ大きさの格子状をしていて、FRPや帯鋼を溶接するなどの方法によって形成され、自動車の荷重に耐える強度を備えている。 【0022】そして、このカバー5は、溝22内にはまり込み支持部である箱3の側壁33によってその周縁部を下方から支持されるとともに、その上端が軌道1の表面11と面一となっている。 【0023】この植生構造Aは、以上のように、植生面42がカバー5によって覆われているので、車両のタイヤや人の足によって植生面42が荒らされたりすることがない。また、植生した芝4は、開口51からカバー5の上方へ伸び出た部分がタイヤとの摩擦ですり切れたりするものの、軌道1の表面11より下側の部分はカバー5によって保護されている。したがって、芝4がタイヤ等ですり切れてなくなったり、押しつぶされて枯れたりすることがない。 【0024】しかも、カバー5の開口51から芝4が臨めるため、常に軌道敷内に芝4の緑の帯が形成された景観を得ることができる。さらに、ユニット式になっているので、予め他の場所で芝4を予備の箱3に植生しておけば、溝22内で芝4が枯れたりしても枯れた部分の箱3だけを予備の箱3と交換するだけで、簡単に修復することができる。 【0025】図4は、本発明にかかる植生構造の第2の実施の形態をあらわしている。図4に示すように、この植生構造Bは、溝22の両側壁26の上端部に溝22の長手方向に連続する切欠27が設けられ、この切欠27にカバー5の側縁部が嵌まり込んで溝22の両側壁26によってカバー27が支持されるようになっている以外は、上記の植生構造Aと同様になっている。 【0026】この植生構造Bは、カバー5が溝22の両側壁26で支持されるようになっているので、カバー5にかかる荷重が箱3にかからない。したがって、箱3自体の強度がそれほど必要ではなく、箱3の軽量化や低コスト化を図ることができる。 【0027】図5および図6は、本発明にかかる植生構造の第3の実施の形態をあらわしている。図5および図6に示すように、この植生構造Cは、路面を掘り下げて形成した堀下げ面UGに、格子状の枠部61で仕切られ排水孔62が底63に穿設された凹部64を網目状に有する鉄筋コンクリート製の基礎部6が構築され、この基礎部6の各凹部64に、図5に示すように、植生面42を形成する用土41が充填されているとともに、カバー5が凹部64を囲む枠部61の上端面で受けられている以外は、上記植生構造Aと同様になっている。 【0028】図7は、本発明にかかる植生構造の第4の実施の形態をあらわしている。図7に示すように、この植生構造Dは、路面を掘り下げて形成した堀下げ面UGに、排水溝71が平行に多数穿設された載置部である鉄筋コンクリート製の基礎床部7aが構築され、この基礎床部7aに上記植生構造Aと同様のカバー5で覆った箱3を箱3の排水孔32が排水溝71を臨むように敷きつめるようにした以外は、上記植生構造Aと同様になっている。 【0029】図8は、本発明にかかる植生構造の第5の実施の形態をあらわしている。図8に示すように、この植生構造Eは、路面を掘り下げて形成した堀下げ面UGに、排水孔72が多数穿設された鉄筋コンクリート製の基礎床部7bが構築され、この基礎床部7bにスペーサ24を介して上記植生構造Aと同様のカバー5で覆った箱3を敷きつめるようにした以外は、上記植生構造Aと同様になっている。 【0030】図9は、本発明にかかる植生構造の第6の実施の形態をあらわしている。図9に示すように、この植生構造Fは、上記植生構造Aと同様の箱3を載置部となる床材を受けるために設けられた根太材(または支承体)8間に跨がるように上記植生構造Aと同様のカバー5で覆った箱3を敷き並べ、カバー5の上面が床面の一部を構成するようにした以外は、上記の植生構造Aと同様になっている。 【0031】図10および図11は、本発明にかかる植生構造の第7の実施の形態をあらわしている。図10および図11に示すように、この植生構造Gは、2本のレールRに沿って設けられたレールRの輪殻材(添木)9aと輪殻材9aとの隙間SにレールRを受ける枕木91間に跨がるように箱3をはめ込んでレールRに平行に敷き並べ、カバー5を箱3の上端面で受けさせた状態で、カバー5の上面と、輪殻材9aとが面一となるようにした以外は上記植生構造Aと同様になっている。 【0032】なお、図11中、37は箱3の内部を半分に仕切るとともに、その上端でカバー5の中央部を支持するようになっている支持壁である。 【0033】図12は、本発明にかかる植生構造の第8の実施の形態をあらわしている。図12に示すように、この植生構造Hは、箱3の側壁35の上端部内側に全周にわたって切欠36が設けられ、この切欠36にカバー5の端縁部が嵌まり込み、箱3の上端、カバー5の上面、および輪殻材9aの上面とが面一となるようにした以外は、上記植生構造Gと同様になっている。 【0034】図13は、本発明にかかる植生構造の第9の実施の形態をあらわしている。図13に示すように、この植生構造Iは、輪殻材9bの箱3側の上端縁が切り欠かれ、この切欠94にカバー5の端縁部が嵌まり込み、カバー5にかかる荷重が輪殻材9bを介して枕木91に受けられるようになっている以外は、上記植生構造Gと同様になっている。勿論、カバー5にかかる荷重を箱3でも併せて支持できるように箱3の高さを合わせた構造としてもよい。 【0035】図14は、本発明にかかる植生構造の第10の実施の形態をあらわしている。図14に示すように、この植生構造Jは、枕木91上に輪殻材9aに代えて支承材(根太材)10a〜10dを配置し、支承材10aと支承材10b,支承材10bと支承材10c,支承材10cと支承材10dの間で、それぞれ枕木91上に箱3が支持されるとともに、カバー5が支承材10aと支承材10b,支承材10bと支承材10c,支承材10cと支承材10dにそれぞれ架け渡された状態で支承材10a〜10dによって下方から支持されている。そして、支承材10a〜10cには断面L字形をした枠材28が取り付けられていて、カバー5がこの枠材28と枠材28との間にカバー5が嵌まり込むようになっている以外は、上記植生構造Gと同様になっている。 【0036】上記植生構造Jのようにすれば、より広い面積の植生を図ることができるようになる。勿論、植生構造Jでは、カバー5にかかる荷重を支承材10a〜10dで支持するだけでなく、箱3でも併せて支持できるように箱3の高さを支承材10a〜10dと合わせた構造としてもよい。 【0037】図15は、本発明にかかる植生構造の第11の実施の形態をあらわしている。図15に示すように、この植生構造Kは、以下に述べる点を除き上記植生構造Gと同様になっている。 【0038】すなわち、この植生構造Kは、箱3aが箱本体部34と、本体補強部35とを備えている。そして、箱本体部34は、ガラス長繊維補強樹脂板34aが接着されることによって箱状に形成されていて、ガラス繊維補強樹脂板34aのガラス長繊維の引き揃え方向が、底面に対して平行(図15の紙面に垂直方向)になっている。 【0039】本体補強部35は、ガラス長繊維補強樹脂板で形成されていて、ガラス長繊維が箱本体部34の底面に対して垂直(図15の矢印方向)となるように箱本体部34の側壁面の外側に接着一体化されている。また、カバー5aがその周囲に設けられた鍔部52をゴム板53を介して箱3aの上端縁に受けられることによって支持されている。 【0040】さらに、レールRと箱3aとの隙間は、ビス93を介して箱3aの側壁面に固定された隙間カバー92によって塞がれている。 【0041】この植生構造Kは、上記のように、箱3aをガラス長繊維補強樹脂板34aによって形成するようにしたので、箱3aの軽量化を図るとともに、耐食性等に優れたものとするとともに、箱本体部34の側壁の外側に接着一体化された本体補強部35のガラス長繊維の引き揃え方向が底面に対して垂直となっているので、カバー5aを介して上方から箱3aの側壁にかかった荷重が、垂直方向のガラス長繊維により支えられ、箱3aの垂直荷重強度が優れている。また、箱本体部34の側壁のガラス長繊維と本体補強部35のガラス長繊維の引き揃え方向が直交しているので、側壁に水平方向からかかる荷重に対しても優れた強度を発揮する。 【0042】図16は、本発明にかかる植生構造の第12の実施の形態をあらわしている。図16に示すように、この植生構造Lは、以下に述べる点を除き,上記植生構造Gと同様になっている。 【0043】すなわち、端部の箱3aの側璧上に枠金具36を配置するとともに、隣接する箱3aと箱3aとが連結金具37によって連結されている。枠金具36は、L型鋼材36aのL字の1辺である水平辺36bのコーナー部近傍から垂直に固定脚36cが延出していて、この固定脚36cが箱3aの側壁外面に隙間カバー92とともにビス93により固定されることによってL型鋼材36aの水平辺36bが箱3aの側壁上面に受けられた状態で箱3aに固定されている。 【0044】連結金具37は、水平板37aと、平行に設けられた2枚の垂直板37bとを備え、水平板37aが両箱3aの側壁上を覆うように配置されるとともに、2枚の垂直板37bによって両箱3aの側壁を挟むように配置されている。そして、カバー5が、L型鋼材36aの水平辺36bおよび連結金具37の水平板37aにその両端部を受けられている。 【0045】この植生構造Lは、上記のように、カバー5が、箱3aの上端縁に直接受けられるのではなく、枠金具36の水平辺36b、および、連結金具37の水平板37aを介して受けられるようになっているので、カバー5を着脱する際に箱3aを傷めたりすることがない。 【0046】図17は、本発明にかかる植生構造の第13の実施の形態をあらわしている。図17に示すように、この植生構造Mは、枕木91上にL型鋼材あるいはT型鋼材で形成された枠材8a,8bを用いて、箱3が嵌まり込む枠部8を形成するとともに、この枠部8内に箱3を配置したのち、L型鋼材で形成された支持金具8cがその水平辺81をほぼ箱の上端面の接する位置になった状態で垂直辺82を支柱部となる枠材8a,8bの垂直辺83に固定ねじ84で固定された状態で、支持金具8cの水平辺81にカバー5を箱3の上部開口を覆うように支持させるようになっている以外は、上記植生構造Lと同様になっている。 【0047】この植生構造Lの場合、箱3が枠部8内に嵌まり込むようになっているので、位置決め壁ともなる枠材8a,8bの垂直辺83によって、箱3の位置決めが容易であるとともに、カバー5の荷重が支持金具8cで受けられて、箱3に車両等の荷重が直接かからないので、箱3の強度がそれほど要求されない。したがって、箱3の軽量化を図ることができる。 【0048】図18および図19は、本発明にかかる植生構造の第14の実施の形態をあらわしている。図18および図19に示すように、この植生構造Nは、箱3bを載置部である枕木91,91間に跨がるように配置したとき、箱3bの側壁38aの上端面が、レールRの上面および路面と略同じ高さになるとともに、箱3bの内側に目の間隔が上方を通る自動車等のタイヤが入り込まないように100mm〜200mm程度の目の間隔の格子状に補強梁38b,38cが設けられている。そして、補強梁38bの上端面が側壁38aの上端面より20mm〜50mm低くなっている。 【0049】また、用土41が、補強梁38bの上端面を覆い隠すように箱3b内に充填されている。そして、箱3bの上方には、カバーが設けられておらず、車両等の荷重が直接箱3bにかかるようになっている。 【0050】この植生構造Nは、上記のようにカバーが設けられていないので、上記他の実施の形態の植生構造に比べ、カバーの着脱の手間が省け、箱3bの交換作業等が簡略化できる。また、箱3bは、内部に補強梁38b,38cが設けられているので、荷重に対して十分な強度を備えているとともに、この補強梁38b,38cによって形成される格子の目の大きさが、100mm〜200mmであるので、車両のタイヤ等が補強梁38b,38cの上端で受けられ、補強梁38b,38cの上端より下方の用土41が車両等の荷重で圧縮されたりすることがない。すなわち、カバーなしでも、植生された植物の根の部分に荷重がかからず、植物を傷めたりすることがない。また、通気性や通水性を確保することもできる。 【0051】図20〜図22は、本発明にかかる植生構造の第15の実施の形態をあらわしている。図20および図21に示すように、この植生構造Pは、箱3cが、レールRとレールRとの間で、枕木91上に設けられたL型鋼材からなる枠材85、85によって形成された枠部内に設置されるようになっているとともに、図21および図22に示すように箱3cの側壁外面39に図23に示すような吊り下げ補助金具100の突起101が係止される横穴39aが穿設されている以外は、上記植生構造Nと同様になっている。 【0052】なお、吊り下げ補助金具100は、突起101が横穴39a内に挿入されるとともに、係止孔102に図示していないが、クレーン車等の巻き上げロープ等の先端に設けられたフック等が係止されて、巻き上げロープの巻き上げによって、箱3cを吊り上げることができるようになっている。 【0053】この植生構造Pは、枠部が設けられていて、箱3cの位置決めが容易であるとともに、クレーン車等で箱3cを吊り上げることができるので、夜間等に箱3cを交換等する際に、短時間でかつ容易に作業できる。 【0054】本発明は、上記の実施の形態に限定されない。箱3とカバー5とが別体になっていたが、一体化されていても構わない。また、カバーをボルト等で路面に固定できる構造としても構わない。また、箱3のユニット交換を容易にするために、箱3と箱3との間にスペーサを配置しておいてもよい。交換は、このスペーサを先に取り除き、次ぎに箱3を外すとやり易い。 【0055】上記の実施の形態では、箱3の形状が方形であったが、丸形や六角形などでも構わない。箱3の形状に応じ、周囲にスペーサを配置しておくと箱3の交換がし易い。上記の実施の形態では、箱3が溝22の幅と同じ幅であったが、溝22の幅方向に複数個並ぶ大きさにしても構わない。 【0056】上記の実施の形態では、軌道ブロック2に予め溝22が形成されていたが、地面を掘り下げて型枠を組み、この型枠にコンクリートを流し込んで溝を形成するようにしても構わないし、カバーを下方からしっかり支持できれば、アスファルトやレンガ等で形成するようにしても構わない。上記の実施の形態では、路面電車の軌道敷内に本発明の植生構造を用いるようにしているが、一般の道路、歩道、公園の遊歩道や、屋外だけでなく、ホテルのロビーなど室内の床面にも用いることができる。 【0057】 【発明の効果】本発明にかかる植生構造は、以上のように構成されているので、車道や路面電車の軌道敷き内のように自動車が通ったり、歩道等の人が頻繁に通るような地表面や床面にも植生することができる。 【0058】また、請求項2および請求項3のようにすれば、予め他の場所で植物を箱に植生しておき、この箱を溝や凹部内に嵌め込んだり、基礎面に敷きつめるだけで、簡単に本発明の植生構造を得ることができる。しかも、植物が枯れたりしても枯れた部分の箱だけを取り除いて、予備の箱と交換するだけで、簡単に修復することができる。 【0059】請求項5のようにすれば、箱に直接荷重がかからず、箱の軽量化や簡易化を図ることができる。請求項6のようにすれば、箱の位置決めが容易で、箱の交換作業等が非常に楽になる。 【0060】請求項8のようにすれば、カバーが不要になり、メンテナンス等の作業性がよくなる。請求項9のようにすれば、箱の軽量化を図ることができるとともに、箱が強度的に優れたものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年11月15日(2001.11.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−281822(P2002−281822A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−350385(P2001−350385) |
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