| 【発明の名称】 |
芝草のドライスポットの改良方法並びにそれに使用する保水性ポリマ−加圧注入装置及び保水性ポリマ−パック |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 穣
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| 【要約】 |
【課題】芝草のドライスポットを改良する。
【解決手段】水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−を袋詰した保水性ポリマ−パック(18)を収納筒(6)内にセットする。手動ハンドル(28)を操作して上記保水性ポリマ−を吐出口から押し出し、この吐出口に連結したノズル(3)から噴出するようにしてある。このノズル(3)をドライスポット(2)を生じている地中の撥水性土壌部分に差し込み、水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−を撥水性土壌部分に圧入して直接灌水する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 芝草のドライスポットを生じている場所にノズルを差し込み、水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−を加圧注入装置により上記ノズルを通して地中の撥水性土壌部分に圧入し、該保水性ポリマ−からの水の放水により上記撥水性土壌部分に直接灌水することを特徴とする芝草のドライスポットの改良方法。 【請求項2】 上記請求項1に記載の芝草のドライスポットの改良方法に使用する加圧注入装置であって、吸水しゲル化した保水性ポリマ−を収納する収納筒と、該収納筒の一端に開口する供給口に向けて該保水性ポリマ−を押圧する押圧手段と、上記供給口に連通するシリンダ及び該シリンダに摺動可能に嵌着したピストンロッドと、該シリンダの一端に逆止弁を介して形成された吐出口と、上記ピストンロッドを駆動する駆動手段と、上記吐出口に連絡し先端に噴出口及び差込ヘッドを有するノズルを具備する保水性ポリマ−加圧注入装置。 【請求項3】 上記押圧手段は、ばねであり、上記駆動手段は手動ハンドルである請求項2に記載の保水性ポリマ−加圧注入装置。 【請求項4】 上記ゲル化した保水性ポリマ−は、収縮可能なパック内に袋詰されている請求項2または3に記載の保水性ポリマ−加圧注入装置。 【請求項5】 上記請求項2に記載の加圧注入装置の供給口に接続される接続部を一端に有し、該接続部方向に伸縮可能に形成された側壁を有する容体内にゲル化した保水性ポリマ−を収納した保水性ポリマ−パック。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、芝地やゴルフ場等の芝草に発生するドライスポットを改良する方法並びにそれに使用する保水性ポリマ−加圧注入装置及び保水性ポリマ−パックに関するものである。 【0002】 【従来の技術】ゴルフ場のグリ−ン等において、地中に生じた部分的な撥水性土壌により芝草の成長が疎外され、ドライスポットを生じ、土壌が裸地化する現象か知られている。そのようなドライスポットにともなう撥水性は、有機物が土壌や砂粒の上に被覆されることにより発生し、その原因は有機質土壌改良資材などの有機物の自然分解の結果生成するという研究結果が発表されている。 【0003】上記ドライスポットは発生の初期段階では局地的であるが、放置するとすぐに全体的に広がり、グリ−ン全体に影響を及ぼす。また土壌が撥水するのは地表下約数cm〜10cm程度であると言われ、そのような現象を改良するために、灌水方法を調整したり、芝草の選定や砂の粒径を選定したり、土壌改良資材や浸透剤を使用したり、特殊な土壌を混和したり、土壌のPHを調整したり各種の方法が考えられているが、種々の問題があり、完全に満足できるものは少ない。 【0004】例えば、ドライスポットを発見すると、先ず充分に散水するが、ドライスポットの付近の芝草の水分が足りていると、水分過剰になってしまい他の部位に悪影響を及ぼす。また、鉄棒などを用意し、この鉄棒で地面をつついて孔をあけ、そこに注水したり、粉末や粒状の保水性ポリマ−を孔にいれた後に注水したりするが、作業効率が悪く、的確に撥水性土壌部分に給水することができなかったり、確実に粉末や粒状の保水性ポリマ−を孔の中まで入れられなかったりする。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、上記のようにゴルフ場のグリ−ン等に生じた芝草のドライスポットを的確に作業効率良く改良できるようにする改良方法を提供することである。また、その改良に使用する保水性ポリマ−加圧注入装置及び保水性ポリマ−パックを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、芝草のドライスポットを生じている場所にノズルを差し込み、水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−を加圧注入装置により上記ノズルを通して地中の撥水性土壌部分に圧入し、該保水性ポリマ−からの水の放水により上記撥水性土壌部分に直接灌水することを特徴とする芝草のドライスポットの改良方法が提供され、上記課題が解決される。 【0007】また、本発明によれば、上記芝草のドライスポットの改良方法に好適に使用される保水性ポリマ−加圧注入装置及び保水性ポリマ−パックが提供され、上記課題が解決される。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は、本発明による芝草のドライスポットの改良方法の説明図を示し、芝草(1)のドライスポット(2)を生じている場所を発見したら、その部分にノズル(3)を差し込む。ドライスポット(2)は、通常、芝草に朝露が乗らなかったり、足跡がすぐに消えない場所として他の部分と相違が認められ、一般に乾燥しやすい小高い場所に表われるが、土壌を採取して調べれば確認することができる。 【0009】そして、加圧注入装置(4)により上記ノズルを通して、水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−(5)を撥水性土壌部分に圧入する。該ゲル化した保水性ポリマ−(5)の水は、徐々に放水するから、それにより上記撥水性土壌部分は直接灌水され、撥水性を抑制することができる。その後、降水、散水等により地表面から地中に浸透した水は、上記保水性ポリマ−(5)に吸水されるので、長期にわたって的確に灌水作用を奏することができる。 【0010】上記保水性ポリマ−(5)としては、デンプンにアクリロニトリルをグラフト重合させ、グラフトしたアクリロニトリル高分子を加水分解して親水性を強めたデンプン系の高分子、セルロ−ス−アクリロニトリルグラフト重合体等のセルロ−ス系高分子、ポリビニルアルコ−ル架橋重合体等のポリビニルアルコ−ル系高分子、アクリル酸・ビニルアルコ−ル共重合体やアクリル酸・アクリルアシド共重合体等のアクリル系高分子その他の高吸水性ポリマ−を適宜に使用することができる。 【0011】また、上記保水性ポリマ−(5)は、水を吸水させてゲル化するが、この際の吸水量は保水性ポリマ−(5)の自重の数十倍〜数百倍程度とし、上記加圧注入装置(4)で容易に押し出すことができる程度にするとよい。なお、この際適宜の肥料、土壌改良資材等を同時に含有させるようにすることもできる。 【0012】上記保水性ポリマ−加圧注入装置は、種々に構成することができ、例えば保水性ポリマ−をシリンダ内に収納し、シリンダ内でピストンを移動させて、あたかも注射器のようにして注入することもできるが、好ましくは図2にその一実施例を示すように1回の操作で所定量づつ注入できるようにするとよい。図において、該装置(4)は、吸水しゲル化した保水性ポリマ−を収納する収納筒(6)と、該収納筒(6)にねじ着し該収納筒(6)に開口する供給口(7)を有するヘッド部(8)を具備している。 【0013】上記収納筒(6)には、上記供給口(7)に向けて上記保水性ポリマ−を押圧する押圧手段が設けられている。該押圧手段は、図においては、上記収納筒(6)内に内接して軸方向に移動可能な可動板(9)と、該収納筒(6)の端板(10)と可動板(9)の間に設けたばね(11)と、上記可動板(9)に一端を固定し他端を上記端板(10)に設けた通孔(12)から外方に延出させた調節チェ−ン(13)を含み、該チェ−ン(13)を通孔(12)の側方に形成した係止溝(14)に係合させた状態では上記可動板は押圧を止め、チェ−ン(13)を係止溝(14)から外した状態では該チェ−ンは自由に通孔を通過して上記可動板(9)はばね(11)により押圧作用を奏するよう構成してある。なお、押圧手段としては、重錘、圧縮空気等の流体圧シリンダによる加圧その他適宜の機構を用いることができる。 【0014】また、上記保水性ポリマ−(5)は、水を吸水してゲル化した状態で直接、上記収納筒内に収納してもよいが、好ましくは伸縮可能なパックに袋詰したものを上記収納筒内にセットするようにしてある。すなわち、図2、図3に示すように、一端に上記供給口(7)にねじ着可能な接続部(15)を有し側壁(16)を蛇腹式に伸縮可能に形成した略筒状の容体(17)内に水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−(5)を収納した保水性ポリマ−パック(18)を用意し、上記接続部(15)にねじ着した蓋(19)を外して上記供給口(7)に取り付けるようにしてある。 【0015】上記ヘッド部(8)には、上記供給口(7)に連通するシリンダ(20)及び該シリンダ(20)に摺動可能に嵌着したピストンロッド(21)と、上記シリンダ(20)の一端に逆止弁(22)を介して形成した吐出口(23)が設けられており、上記ピストンロッド(21)に該ピストンロッドを移動させる駆動手段を設けてある。図において、該駆動手段は、一端を上記ヘッド部(8)に枢着(24)したリンク(25)と、先端を該リンク(25)に枢着(26)し途中に上記ピストンロッド(21)の一端を枢着(27)したハンドル(28)を含み、該ハンドル(28)を、図2の実線位置及び鎖線位置の間で手動で移動させることにより上記シリンダ内に入った保水性ポリマ−をピストンロッド(21)をシリンダ(20)内で移動させ上記吐出口から吐出するようにしてある。駆動手段としては、ハンドルを手動に代えて電動にしたり、図に示す実施例に代えて歯車、カムその他の機械的機構、電気的機構、流体圧機構等を用いてもよい。 【0016】上記吐出口(23)には、ノズル(3)が接続されている。該ノズル(3)は金属製パイプ材料で作られ、上記吐出口(23)に連絡する流路(29)を有し、先端に噴出口(30)と該流路(29)の開口端を塞ぐ差込ヘッド(31)を具備し、図1に示す如き作業をするのに好都合の長さに形成してある。なお、ノズル(3)の外周に差し込み深さを測定するための目盛や差し込み量を規制するためのストッパ板を適宜設けてもよい(図示略)。なお、ノズルと吐出口間に耐圧性の可撓性ホ−スを設けて装置本体とノズル間の距離を長くしたり、収納筒等の後端に適宜の柄を設けたりして作業者が起立状態を維持して作業できるようにしてもよい(図示略)。 【0017】上記噴出口(30)は、図4に示すように三方向に開口しているが、ゲル化した保水性ポリマ−の粘度等に応じて孔数を増減したり、孔径を適宜に変更することができる。また、上記差込ヘッド(31)の先端は土壌に挿入しやすくするため円錐状の尖端に形成してあるが、その他適宜の形状にしてもよい。 【0018】 【発明の効果】本発明は上記のように構成され、芝草のドライスポットにノズルの先端を差し込み、加圧注入装置により該ノズルを通して撥水性土壌部分に水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−を圧入し、該撥水性土壌部分に直接灌水するようにしたから、該土壌の撥水性が抑制され、ドライスポットをなくして芝草を良好に成長させることができる。 【0019】その上、上記水を吸水してゲル化した保水性ポリマ−を上記加圧注入装置に直結したノズルにより注入するようにしたから、地中への差し込み操作と注入操作を一連に行うことができ、作業効率を高めることができ、また上記水を吸水した保水性ポリマ−は、保水性ポリマ−パックとして用意されているから、取扱いが容易であり、簡便に使用することができ、芝草以外の適宜の植栽地にも好適に適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】397009761 【氏名又は名称】大洋アグレスト株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月29日(2001.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081547 【弁理士】 【氏名又は名称】亀川 義示
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| 【公開番号】 |
特開2002−281821(P2002−281821A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−95266(P2001−95266) |
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