| 【発明の名称】 |
菌床栽培袋の折り畳み装置と方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】三木 孝昭
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| 【要約】 |
【課題】菌床栽培袋を理想に近い換気状態で折り畳みする。
【解決手段】菌床栽培袋の折り畳み装置は、菌床を充填して封口されたプラスチックフィルム製の菌床栽培袋1の開口部1Aを折り畳みする。折り畳み装置は、挟着具4と水平折曲機構5と垂直折曲機構6と固着機構7とを備える。挟着具4は、開口部1Aを上方にする姿勢で供給される菌床栽培袋1の開口部1Aを両側部で独立して挟着する。水平折曲機構5は、菌床栽培袋1の両側を挟着している挟着具4を互いに接近する方向に水平面内で回動させて、菌床栽培袋1の開口縁を水平面で折曲する。垂直折曲機構6は、菌床栽培袋1の両側を折曲してなる挟着具4を垂直面内で回動して、菌床栽培袋1の上部を垂直方向から水平方向に折曲する。固着機構7は、垂直折曲機構6と水平折曲機構5で折曲されてなる菌床栽培袋1の互いに接近している両側部を連結する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 菌床を充填して封口されたプラスチックフィルム製の菌床栽培袋(1)の開口部(1A)を折り畳みする装置において、開口部(1A)を上方にする姿勢で供給される菌床栽培袋(1)の開口部(1A)を両側部で独立して挟着する挟着具(4)と、菌床栽培袋(1)の両側を挟着している挟着具(4)を互いに接近する方向に水平面内で回動させて、菌床栽培袋(1)の開口縁を水平面で折曲する水平折曲機構(5)と、菌床栽培袋(1)の両側を折曲してなる挟着具(4)を垂直面内で回動して、菌床栽培袋(1)の上部を垂直方向から水平方向に折曲する垂直折曲機構(6)と、垂直折曲機構(6)と水平折曲機構(5)で折曲されてなる菌床栽培袋(1)の互いに接近している両側部を連結する固着機構(7)とを備える菌床栽培袋の折り畳み装置。 【請求項2】 固着機構(7)が菌床栽培袋(1)を加熱状態で押圧して溶着するヒータ(15)を備える請求項1に記載される茸の菌床栽培袋の折り畳み装置。 【請求項3】 垂直折曲機構(6)が上下機構を有する請求項1に記載される菌床栽培袋の折り畳み装置。 【請求項4】 菌床を充填して封口されたプラスチックフィルム製の菌床栽培袋(1)の開口部(1A)を折り畳みする方法において、開口部(1A)を上方にする姿勢で供給される菌床栽培袋(1)の開口部(1A)を両側部で独立して挟着する挟着工程と、菌床栽培袋(1)両側の挟着部分を互いに接近する方向に水平面内で回動して折曲する水平折曲工程と、両側部を折曲している菌床栽培袋(1)の上部を垂直面内で回動して、菌床栽培袋(1)の上部を垂直方向から水平方向に折曲する垂直折曲工程と、菌床栽培袋(1)の互いに接近している両側部を連結する固着工程とからなる菌床栽培袋の折り畳み方法。 【請求項5】 固着工程において、菌床栽培袋(1)を熱溶着する請求項4に記載される菌床栽培袋の折り畳み方法。 【請求項6】 垂直折曲工程において、菌床栽培袋(1)の挟着部を上昇させる請求項4に記載される菌床栽培袋の折り畳み方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、菌床を充填して封口された菌床栽培袋の開口部を折り畳みする折り畳み装置と方法に関する。 【0002】 【従来の技術】菌床栽培袋は、菌床を充填した後、開口縁をシールして封口される。封口された菌床栽培袋は、図1に示すように、菌床を充填する部分よりも上に貫通孔2を開け、ここに通気シート3を密着して閉塞している。通気シート3は、菌床を充填する前工程で、袋の一部に貫通孔2を開け、貫通孔2を閉塞する位置に熱溶着して固定される。通気シート3は、封口された菌床栽培袋1の換気量を最適な状態とする通気性のシートで、たとえば不織布やろ紙が使用される。 【0003】この状態で封口された菌床栽培袋は、下部に菌床を充填し、菌床よりも上部を折り畳むように固定して、栽培室の棚におかれて茸菌を繁殖させる。このとき、通気シートから菌床栽培袋の内部に最適な空気が供給される。茸菌が繁殖した後、菌床栽培袋を開いて茸を発生させる。 【0004】菌床栽培袋の上部を折り畳む装置は開発されている。この装置は、図2ないし図4に示す工程で、菌床栽培袋1の上部を折り畳む。すなわち、菌床栽培袋1の上縁の両側を挟着具24で挟着し、この状態で挟着部よりも下をロッド25で突いて、挟着具24で挟着部が平行になるように折り畳み、折り畳み状態で、菌床栽培袋1を両側からヒータで加熱されたロッド16で押して溶着する。この装置は、菌床栽培袋1を、図5に示すように、上端部を二つ折りにして、上部を互いに密着させる状態に折り畳みする。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】以上の工程で菌床栽培袋1を折り畳みする装置は、充填している菌床に理想的な状態で空気を供給できなくなる欠点がある。それは、菌床栽培袋1の上部を互いに密着させる状態で折り畳んで固定しているからである。とくに、通気シート3を固定している部分が互いに接近して重なる状態となって、換気が充分にできなくなる欠点がある。 【0006】本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、菌床栽培袋を理想に近い換気状態で折り畳みできる折り畳み装置と方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の菌床栽培袋の折り畳み装置は、菌床を充填して封口されたプラスチックフィルム製の菌床栽培袋1の開口部1Aを折り畳みする。折り畳み装置は、菌床栽培袋1の開口部1Aを両側部で独立して挟着する挟着具4と、挟着具4を互いに接近する方向に水平面内で回動させる水平折曲機構5と、挟着具4を垂直面内で回動させる垂直折曲機構6と、菌床栽培袋1の互いに接近している両側部を連結する固着機構7とを備える。挟着具4は、開口部1Aを上方にする姿勢で供給される菌床栽培袋1の開口部1Aを両側部で独立して挟着する。水平折曲機構5は、菌床栽培袋1の両側を挟着している挟着具4を互いに接近する方向に水平面内で回動させて、菌床栽培袋1の開口縁を水平面で折曲する。垂直折曲機構6は、菌床栽培袋1の両側を折曲してなる挟着具4を垂直面内で回動して、菌床栽培袋1の上部を垂直方向から水平方向に折曲する。固着機構7は、垂直折曲機構6と水平折曲機構5で折曲されてなる菌床栽培袋1の互いに接近している両側部を連結する。 【0008】固着機構7には、菌床栽培袋1を加熱状態で押圧して溶着するヒータ15を設けることができる。垂直折曲機構6には、上下機構を設けることができる。 【0009】本発明の菌床栽培袋の折り畳み方法は、菌床を充填して封口されたプラスチックフィルム製の菌床栽培袋1の開口部1Aを折り畳みする方法であって、挟着工程と水平折曲工程と垂直折曲工程と固着工程とからなる。挟着工程は、開口部を上方にする姿勢で供給される菌床栽培袋1の開口部を、両側部で独立して挟着する。水平折曲工程は、菌床栽培袋1の両側の挟着部分を互いに接近する方向に水平面内で回動して折曲する。垂直折曲工程は、両側部を折曲している菌床栽培袋1の上部を垂直面内で回動して、菌床栽培袋1の上部を垂直方向から水平方向に折曲する。固着曲工程は、菌床栽培袋1の互いに接近している両側部を連結する。 【0010】固着工程において、菌床栽培袋1を熱溶着することができる。垂直折曲工程において、菌床栽培袋1の挟着部を上昇させることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための菌床栽培袋の開口部を折り畳みする装置と方法を例示するものであって、本発明は折り畳み装置と方法を下記に特定しない。 【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。 【0013】図1に示す菌床栽培袋1は、プラスチックシート等の可撓性シートを袋状にしたもので、内部には、茸菌を植え付けしている菌床を充填している。さらに、この菌床栽培袋1は、開口縁をヒートシールして溶着して、雑菌が侵入しないようにしている。さらに、菌床栽培袋1は、内部に適度な空気を供給するために、菌床よりも上方に貫通孔2を開けて、ここに通気シート3を溶着している。通気シート3は、不織布やろ紙で、貫通孔2を気密に密閉しないように閉塞する。したがって、この構造の菌床栽培袋1は、雑菌を侵入させることなく空気を供給できる特長がある。このため、雑菌の繁殖を防止しながら、茸菌を繁殖できる特長がある。ただ、本発明の装置が開口部を折り畳みする菌床栽培袋は、必ずしも開口縁をヒートシールする必要はなく、また、貫通孔を開口してここに通気シートを付着した構造とする必要はない。たとえば、菌床栽培袋の開口部をヒートシールすることなく、接着剤で接着することもできる。また、内部に空気を供給するための通気シートを設けることなく、微細な貫通孔を設ける構造とすることもできる。したがって、本発明の折り畳み装置と方法は、菌床栽培袋の構造を特定するものではない。 【0014】図6と図7に示す菌床栽培袋1の開口部を折り畳みする装置は、開口部を上方とする姿勢で供給される菌床栽培袋1の開口部を両側部で独立して挟着する挟着具4と、菌床栽培袋1の両側を挟着している挟着具4を互いに接近する方向に水平面内で回動させて、菌床栽培袋1の開口縁を水平面で折曲する水平折曲機構5と、菌床栽培袋1の両側を折曲してなる挟着具4を垂直面内で回動して、菌床栽培袋1の上部を垂直方向から水平方向に折曲する垂直折曲機構6と、垂直折曲機構6と水平折曲機構5で折曲されてなる菌床栽培袋1の互いに接近している両側部を連結する固着機構7とを備える。 【0015】図の装置は、菌床栽培袋1の中央部と両側部とを別々に挟着する3組の挟着具4を備える。3組の挟着具4は、菌床栽培袋1の上部を、中央部とその両側に約3等分して挟着する。3組の挟着具4は、図8に示すように、コンベア等で挟着具4の真下に供給される菌床栽培袋1の開口部の上部を両面から挟着する。挟着具4は、菌床栽培袋1が真下に供給されるときは、図8の鎖線で示す水平に開かれた位置にあり、菌床栽培袋1が供給されると、実線で示す位置に移動して菌床栽培袋1を挟着する。ただ、狭着具は、必ずしも図の鎖線で示すように、水平な状態まで開く必要はない。狭着具は、菌床栽培袋1が真下に供給されるときに邪魔にならない範囲で開くことができる。狭着具は、たとえば90〜150度の範囲で開く構造として、開閉の動作を簡単にできる。 【0016】3組の挟着具4で、菌床栽培袋1の中央部とその両側を挟着する装置は、菌床栽培袋1の開口部をしっかりと挟着して、理想的な状態に折曲して折り畳みできる特長がある。ただ、本発明の装置と方法は、挟着具が必ずしも菌床栽培袋の中央部を挟着する必要はない。菌床栽培袋は、両側を挟着具で挟着し、中央部を挟着することなく折曲することもできるからである。 【0017】挟着具4は、菌床栽培袋1を両側から挟着するキャッチプレート8と、このキャッチプレート8を水平の姿勢から垂直の姿勢に移動して、菌床栽培袋1を挟着するチャック9とを備える。両側の挟着具4は、図7に示すように、菌床栽培袋1を溶着するヒータ15を挿入するために、キャッチプレート8のヒータ挿入位置に切欠部8Aを設けている。ただ、キャッチプレートは、必ずしも切欠部を設ける必要はなく、両側からヒータを押し付けて菌床栽培袋を溶着することもできる。チャック9は空気シリンダーで、キャッチプレート8を図8に示すように水平姿勢と垂直姿勢に移動する。空気シリンダーであるチャック9は、速やかにキャッチプレート8を水平位置と垂直位置に移動できる、また、キャッチプレート8を好ましい圧力で挟着できる特長がある。ただ、チャックには、油圧シリンダーや減速モーター等も使用できる。 【0018】水平折曲機構5は、菌床栽培袋1を挟着している両側の挟着具4を、図9の平面図の矢印で示すように約120度回動して、菌床栽培袋1の開口部をほぼ三角形となるように折曲する。このとき水平折曲機構5は、両側の挟着具4を、通気シート3を配設していない側に回動させる。通気シート3を外側に向けて、通気を良くさせるためである。ただ、菌床栽培袋が両側に貫通孔を有する場合は、水平折曲機構が両側の挟着具を折曲する向きは問わない。 【0019】図7の装置の水平折曲機構5は、挟着具4のチャック9の上端を固定している回動アーム10と、この回動アーム10を水平面内で回動させる水平回転機構11とを備える。水平回転機構11は、空気シリンダーを内蔵して、回動アーム10を回動させる駆動機構である。ただ、水平回転機構は、油圧機構で回動アーム10を回動させる機構、さらに、減速モーターと歯車で回動アーム10を回動させる機構とすることもできる。水平回転機構11は、両側のチャック9を、図9の鎖線位置で示す直線位置から、実線で示す回動位置に移動させる。 【0020】垂直折曲機構6は、垂直アーム12と、この垂直アーム12を垂直面内で回動させる垂直回転機構13とを備える。図7に示すように、垂直アーム12は、水平折曲機構5の水平回転機構11を上端に固定し、下端には垂直回転機構13を連結している。垂直回転機構13は、空気シリンダー(図示せず)を内蔵しており、この空気シリンダーで、垂直アーム12を垂直の姿勢と水平の姿勢に回動させる。垂直折曲機構6は、垂直アーム12を回動させて、両側部を折曲している菌床栽培袋1の上部を垂直方向から水平方向に折曲する。このとき、垂直折曲機構6は、水平折曲機構5で折曲された開口部の中央部が上側となるように、すなわち菌床栽培袋1の上部が通気シート3を配設していない側に折曲されるように垂直アーム12を回動させる。通気シート3を外側に向けて、通気を良くさせるためである。 【0021】さらに、図7の垂直折曲機構6は、垂直回転機構13を上下機構である上下シリンダー14に連結して、垂直回転機構13が垂直アーム12を回動させるときに、垂直回転機構13を上下に移動させる。この上下シリンダー14は、垂直アーム12を垂直の姿勢から水平の姿勢に回動させるときに、図10に示すように、垂直回転機構13を上昇させる。上昇のストロークは、たとえば1cmである。この装置は、菌床栽培袋1の上部にたるみができないように折り畳みできる特長がある。それは、挟着具4が菌床栽培袋1の上部を持ち上げながら、垂直姿勢から水平姿勢に折り畳まれるからである。 【0022】垂直回転機構13の回転中心、すなわち、垂直アーム12が回転する中心は、図10のA点にある。ただし、A点は上下シリンダー14が上昇位置にあるときの回転中心を示している。この装置は、回転中心を、菌床栽培袋1の中央部を挟着するキャッチプレート8と同一水平面としている。 【0023】固着機構7は、菌床栽培袋1を加熱状態で両面から押圧して溶着するヒータ15を備える。ヒータ15はロッド16に内蔵され、この一対のロッド16が互いに接近して菌床栽培袋1を熱溶着して固定する。図11は、折り畳み装置の平面図である。この図に示す固着機構7は、一対の伸縮シリンダー17と、この伸縮シリンダー17のプランジャ18の先端に固定しているヒータ15を内蔵するロッド16とを備える。伸縮シリンダー17は、後端をフレームに固定して、先端のプランジャ18にロッド16を固定している。一対の伸縮シリンダー17は、菌床栽培袋1を挟着して水平に回動された両側の挟着具4のキャッチプレート8の切欠部8Aに向かってロッド16を前進させる位置に、直線上に配設される。さらに、ロッド16は、図示しないが、空気シリンダーや油圧シリンダーのショックアブソーバーを内蔵させることができる。このロッドは、ショックアブソーバを介して菌床栽培袋を挟着するので、挟着するときの衝撃で菌床栽培袋が破損するのを少なくできる。 【0024】以上の折り畳み装置は、以下のようにして菌床栽培袋の開口部を折り畳み状態に固定する。 (1) 菌床栽培袋の供給工程この工程において、挟着具4は、キャッチプレート8を水平に開いた位置にあり、水平折曲機構5は、3組の挟着具4であるキャッチプレート8を直線上に位置する姿勢にあり、垂直折曲機構6は垂直アーム12を垂直姿勢とし、上下シリンダー14は降下位置にあり、伸縮シリンダー17は先端のロッド16を後退させる位置に待機している。この状態で、菌床栽培袋1が、開口部を上方にする姿勢で挟着具4の真下に供給される。このとき、挟着具4は、菌床栽培袋1の供給の邪魔にならないように、キャッチプレート8を水平に開いた状態とする。図11の装置は、挟着具4の真下に菌床栽培袋1を供給する供給コンベア19を備える。供給コンベア19は、菌床栽培袋1を上に載せて挟着具4の真下に供給する。菌床栽培袋1が挟着具4の真下に供給されると、このことをセンサー(図示せず)で検出して供給コンベアを停止させる。 【0025】(2) 挟着工程チャック9がキャッチプレート8を水平位置から垂直位置に移動させて、挟着具4でもって、菌床栽培袋1の開口部を、中央部とその両側部の3カ所で独立して挟着する。この工程において、水平折曲機構5と垂直折曲機構6は駆動されない。 【0026】(3) 水平折曲工程挟着具4が菌床栽培袋1を挟着する状態に保持して、水平折曲機構5が、両側の挟着具4を、両側の挟着部分が互いに接近する方向に水平面内で回動し、両側のキャッチプレート8を、図9の鎖線位置から実線位置に移動させる。このとき、挟着された菌床栽培袋1の中央部とその両側部分が、ほぼ三角形に近い状態になるように折曲される。なお、水平折曲工程は、次の垂直折曲工程と一緒に行われる。それは、水平折曲機構5で両側の挟着具4を互いに接近する方向に回動するときに、菌床栽培袋1の両側の挟着部分の近傍が突っ張る状態となって、狭着具4を水平方向に折曲し難くなるおそれがあるからである。ただ、水平折曲機構5で両側の挟着具4を折曲するときに菌床栽培袋1の両側が突っ張らない場合は、垂直折曲工程に連動することなく水平折曲工程のみを行っても良い。 【0027】(4) 垂直折曲工程さらに、挟着具4が菌床栽培袋1を挟着する状態に保持して、垂直回転機構13でもって垂直アーム12を垂直の姿勢から水平の姿勢に回動させる。したがって、菌床栽培袋1の上部は、挟着具4に挟着されて垂直方向から水平方向に折曲される。このとき、上下シリンダー14を駆動して、挟着具4を上昇させながら、水平な方向に向かって回動させる。菌床栽培袋1の上部にたるみができるのを阻止するためである。 【0028】(5) 固着工程以上の状態に保持して、固着機構7の伸縮シリンダー17が伸長されて、先端のロッド16が菌床栽培袋1を両面から挟着して溶着する。ロッド16は、両側の挟着具4のキャッチプレート8で挟まれている菌床栽培袋1を押して溶着する。 【0029】以上の工程で菌床栽培袋1が折り畳まれるが、図の装置は、この状態に折り畳んだ菌床栽培袋1の取出機構20を備える。取出機構20は、プランジャ18の先端に押出プレート22を固定してる押出シリンダー21と、排出コンベア23とを備える。押出シリンダー21は、押出プレート22で菌床栽培袋1を排出コンベア23に押し出す。このとき、挟着具4が菌床栽培袋1を挟着するのを弱くし、あるいは弱くすることなく、押出シリンダー21で強制的に押し出して、排出コンベア23に移送する。押出シリンダー21は、挟着具4の先端に向かって菌床栽培袋1を押し出す。 【0030】 【発明の効果】本発明の菌床栽培袋の折り畳み装置と方法は、菌床栽培袋を理想に近い換気状態で折り畳みできる特長がある。それは、本発明の折り畳み装置と方法が、菌床栽培袋の開口部を両側部で独立して挟着し、菌床栽培袋の両側の挟着部分を互いに接近する方向に水平面内で回動させて折曲すると共に、両側部が折曲された菌床栽培袋の上部を垂直面内で回動して垂直方向から水平方向に折曲し、菌床栽培袋の互いに接近している両側部を連結しているからである。 【0031】本発明の折り畳み装置と方法で開口部が折り畳まれた菌床栽培袋は、図12に示すように、開口部の両側部が折曲されて略三角形の形状に折り畳まれるので、貫通孔を設けた通気部分が互いに接近して密着しない。さらに、この装置と方法は、両側部が折曲された菌床栽培袋の上部を垂直方向から水平方向に折曲するので、通気部分を確実に外側に位置させて、しかも貫通孔を閉塞することなく、菌床栽培袋の内部に通気できる。これに対して、従来の装置で折り畳まれた菌床栽培袋は、図5に示すように、開口部を二つに折り畳んで、菌床栽培袋の上部を互いに密着させる状態となるので、通気シートを固定している通気部分が互いに接近して重なる状態となって充分に換気できなくなる。以上のように、本発明の装置と方法は、菌床栽培袋の開口部を独特の形状に折り畳むことにより、通気部分を密着させることなく、充填している菌床に理想的な状態で空気を供給して換気できる。 【0032】本発明の請求項2の折り畳み装置と、請求項5の折り畳み方法は、折り畳まれて互いに接近している菌床栽培袋の両側部を、熱溶着によって極めて簡単に固着できる。 【0033】本発明の請求項3の折り畳み装置と、請求項6の折り畳み方法は、水平に折り畳んだ菌床栽培袋の上部を持ち上げながら垂直姿勢から水平姿勢に折り畳みすることによって、菌床栽培袋の上部にたるみができないようにして、より理想的な状態で換気できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501095613 【氏名又は名称】東亜技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月9日(2001.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074354 【弁理士】 【氏名又は名称】豊栖 康弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−262664(P2002−262664A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月17日(2002.9.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−67873(P2001−67873) |
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