| 【発明の名称】 |
支柱引き抜き装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】苫米地 力
【氏名】金沢 誠
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| 【要約】 |
【課題】引き抜いた支柱が圃場に落下するなどの不具合を防止する。
【解決手段】弾性を有した複数本の支柱3が建て込まれた圃場5の畝7を跨いで走行可能な走行機体部9と、この走行機体部9に設けられて前記支柱3を支持しながら前記圃場5から引き抜くと共に搬送する引き抜き搬送手段11とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弾性を有した複数本の支柱が建て込まれた圃場の畝を跨いで走行可能な走行機体部と、この走行機体部に設けられて前記支柱を支持しながら前記圃場から引き抜くと共に搬送する引き抜き搬送手段とを備えたことを特徴とする支柱引き抜き装置。 【請求項2】 請求項1記載の支柱引き抜き装置であって、前記引き抜き搬送手段が、前記走行機体部に支持されて対向配置され、回転駆動される少なくとも一対の無端帯部と、これらの無端帯部の相互に対向した面からなり、前記走行機体部の前後方向の前方側から後方側に向かって次第に上方に傾斜している挟持面とで形成され、前記一対の無端帯部が、前記圃場に建て込まれている前記支柱を前記狭持面により挟持しながら自身の回転駆動により搬送し、この搬送時に前記挟持面の傾斜により前記圃場から前記支柱を引き抜くことを特徴とする支柱引き抜き装置。 【請求項3】 請求項2記載の支柱引き抜き装置であって、前記一対の無端帯部が、前記支柱の引き抜き時に前記支柱を引っ掛けて前記挟持面に誘い込む引っ掛け部を備えていることを特徴とする支柱引き抜き装置。 【請求項4】 請求項2または3記載の支柱引き抜き装置であって、前記引き抜き搬送手段が、前記一対の無端帯部を前記走行機体部の幅方向に並列に配置されて形成されていることを特徴とする支柱引き抜き装置。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の支柱引き抜き装置であって、前記走行機体部に支持され、前記引き抜き搬送手段により引き抜かれて搬送された前記支柱を貯留する支柱貯留部を備えていることを特徴とする支柱引き抜き装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場に建て込まれた複数本の支柱を引き抜くときに用いられる支柱引き抜き装置に関する。 【0002】 【従来の技術】作物を霜などから保護するときには、作物が栽培されている圃場の畝をトンネル状に覆うトンネルマルチを用いることがある。このトンネルマルチは、弾性を有した棒状の複数本の支柱をそれぞれ湾曲させて圃場に建て込み、これらの建て込まれた複数本の支柱にマルチフィルムを張架して形成されている。 【0003】そして、トンネルマルチは、作物の栽培が終了すると、マルチフィルムが除去されて複数本の支柱が圃場から引き抜かれて解体される。このとき、複数本の支柱の引き抜きを一本ずつ作業者の手作業により行うと手間がかかるため、複数本の支柱を連続的に引き抜く支柱引き抜き装置が用いられる。 【0004】従来の支柱引き抜き装置は、圃場の畝を跨いで走行する走行機体部と、この走行機体部に設けられた引き抜き部とで形成されている。引き抜き部は、上下方向に伸縮可能に形成された棒状で、先端が鉤型となっている。 【0005】この支柱引き抜き装置により支柱を引き抜くときには、まず、引き抜き部を伸延させて先端を下降させ、走行機体部の走行により引き抜き部の先端上に支柱を配置させる。その後、引き抜き部を収縮させて先端を上昇させると、引き抜き部は、先端により支柱を持ち上げて圃場から引き抜く。そして、引き抜いた支柱は、搬送ベルトなどにより走行機体部に支持されている支柱貯留部に搬送される。これらの作業を走行機体部の走行と共に複数回行うことで複数本の支柱を連続的に引き抜くことができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の支柱引き抜き装置では、圃場から支柱を引き抜いたあと、支柱が自身の弾性により引き抜き部の先端を支点に両側が跳ね返って上下に相対変位を繰り返す。このため、圃場から引き抜かれた支柱は、引き抜き部の先端上で弾むなどして先端から圃場に落下することがあった。この場合には、複数本の支柱を支柱引き抜き装置により圃場から連続的に引き抜いたあと、圃場に落下している支柱を作業者が手作業により拾っていたため、引き抜き作業に手間がかかっていた。 【0007】そこで、本発明は、引き抜いた支柱が圃場に落下するなどの不具合を防止する支柱引き抜き装置の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、弾性を有した複数本の支柱が建て込まれた圃場の畝を跨いで走行可能な走行機体部と、この走行機体部に設けられて前記支柱を支持しながら前記圃場から引き抜くと共に搬送する引き抜き搬送手段とを備えたことを特徴とする。 【0009】このように構成された請求項1記載の発明は、走行機体部が畝を跨いで走行すると共に、引き抜き搬送手段により圃場に建て込まれている支柱を支持しながら引き抜いて搬送する。 【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の支柱引き抜き装置であって、前記引き抜き搬送手段が、前記走行機体部に支持されて対向配置され、回転駆動される少なくとも一対の無端帯部と、これらの無端帯部の相互に対向した面からなり、前記走行機体部の前後方向の前方側から後方側に向かって次第に上方に傾斜している挟持面とで形成され、前記一対の無端帯部が、前記圃場に建て込まれている前記支柱を前記狭持面により挟持しながら自身の回転駆動により搬送し、この搬送時に前記挟持面の傾斜により前記圃場から前記支柱を引き抜くことを特徴とする。 【0011】このように構成された請求項2記載の発明は、一対の無端帯部の挟持面により支柱を挟持して無端帯部の回転駆動により搬送し、この支柱の搬送時に挟持面のの傾斜により次第に支柱を圃場から引き抜くことができる。 【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の支柱引き抜き装置であって、前記一対の無端帯部が、前記支柱の引き抜き時に前記支柱を引っ掛けて前記挟持面に誘い込む引っ掛け部を備えていることを特徴とする。 【0013】このように構成された請求項3記載の発明は、走行機体部の走行により引っ掛け部が圃場に建て込まれている支柱を引っ掛かけて挟持面に誘い込むことができる。 【0014】請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の支柱引き抜き装置であって、前記引き抜き搬送手段が、前記一対の無端帯部を前記走行機体部の幅方向に並列に配置されて形成されていることを特徴とする。 【0015】このように構成された請求項4記載の発明は、支柱の引き抜き時に走行機体部の幅方向の複数位置で支柱を一対の無端帯部により支持して搬送するため、支柱を安定して引き抜くことができる。 【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の支柱引き抜き装置であって、前記走行機体部に支持され、前記引き抜き搬送手段により引き抜かれて搬送された前記支柱を貯留する支柱貯留部を備えていることを特徴とする。 【0017】このように構成された請求項5記載の発明は、引き抜き搬送手段により引き抜いた支柱を支柱貯留部に搬送し、支柱が貯留される。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる支柱引き抜き装置の実施形態について説明する。図1は、本発明にかかる支柱引き抜き装置の第1実施形態を示す断面図である。図2は、図1に示す支柱引き抜き装置の正面図である。 【0019】支柱引き抜き装置1は、図1に示すように、弾性を有した複数本の支柱3が建て込まれた圃場5の畝7を跨いで走行可能な走行機体部9と、この走行機体部9に設けられて支柱3を支持しながら圃場5から引き抜くと共に搬送する引き抜き搬送手段11と、この引き抜き搬送手段11により搬送された支柱3を貯留する支柱貯留部15とを備えている。 【0020】走行機体部9は、機体部本体13と、この機体部本体13を駆動する駆動手段17とで形成されている。機体部本体13は、図1、図2に示すように、畝7を挟んで対向配置されている前方板部19、19と、これらの前方板部19、19に連結されている平板部21と、畝を挟んで対向配置され、前方板部19、19に対してそれぞれ所定のピッチを有して平板部21に連結されている後方板部23、23と、引き抜き搬送手段11を支持する支持部25とを備えている。 【0021】前方板部19、19は、図1に示すように、それぞれ矩形板状に形成されて圃場5に交差する方向に配置され、対向した内側面間が畝7の幅方向の寸法よりも大きい寸法を有している。これらの前方板部19、19は、図1、図2に示すように、長手方向の一側の内側面に前輪27、27をそれぞれ回転自在に支持しており、他側が圃場5に建て込まれている支柱3の突出高さよりも高い位置に配置されている。また、前方板部19、19は、長手方向の他側が平板部21に連結されている。 【0022】平板部21は、矩形板状体で形成され、図2に示すように、幅方向の寸法が対向した前方板部19、19間の寸法と略同一となっている。この平板部21は、長手方向の一側の幅方向両側に前方板部19、19が連結されており、圃場5に建て込まれている支柱3の圃場5からの突出高さよりも上方に配置されている。また、平板部21は、長手方向の他側の幅方向両側に後方板部23、23がそれぞれ連結されており、長手方向が走行機体部9の前後方向となっている。 【0023】後方板部23、23は、図1に示すように、矩形板状に形成されて圃場5に交差する方向に配置されている。これらの後方板部23、23は、図2に示すように、対向した内側面間が畝7の幅方向の寸法よりも大きい寸法を有している。また、後方板部23、23は、長手方向の一側間に車輪軸29が挿通されており、この車輪軸29の両端に後輪31、31が設けられて外側面にそれぞれ後輪31、31を回転自在に支持した状態となっている。そして、後方板部23、23は、長手方向の他側が前方板部19、19の圃場5からの突出高さと略同一高さに配置されて平板部21に連結されている。 【0024】また、上述した支持部25は、図1、図2に示すように、後述する上側の無端帯部67、67を支持する上側支持部33と、後述する下側の無端帯部69、69を支持する下側支持部35とからなる。上側支持部33は、走行機体部9の幅方向に所定のピッチを有して対向配置された対向板部37、37と、これらの対向板部37、37を連結する連結板部39とで形成されている。 【0025】対向板部37、37は、それぞれ長尺板状体で形成され、走行機体部9の前後方向に沿っていると共に幅方向の一側に対して他側を下方に向けている。これらの対向板部37、37は、平板部21の幅方向の中間部からそれぞれ所定のピッチを有した位置に配置されて相互に対向している。また、対向板部37、37は、図1に示すように、幅方向の他側の下縁41、41が走行機体部9の前方側から後方側に向けて次第に上方に傾斜している。そして、対向板部37、37は、幅方向の一側が連結板部39を介して相互に連結されている。 【0026】連結板部39は、矩形板状に形成されて対向板部37、37と略同一の長手方向の寸法を有しており、幅方向の両側に長手方向に沿って対向板部37、37の幅方向一側が一体成形されている。また、連結板部39は、平板部21に固定されている。 【0027】上述した下側支持部35は、所定のピッチを有して対向配置された一対の板状体からなり、それぞれ平板部21に連結されている板状部本体45、45と、これらの板状部本体45、45に設けられた支持板部47、47と、これらの支持板部47、47に形成され、後述する支柱貯留部15を支持する支持凹部49、49とを備えている。 【0028】板状部本体45、45は、それぞれ矩形板状となっており、長手方向の一側が平板部21に連結されて他側が平板部21に対して下方に配置されている。これらの板状部本体45、45は、上側支持部33の対向板部37、37に対して走行機体部9の後方側に配置され、走行機体部9の幅方向の配置位置が上側支持部33の対向板部37、37とそれぞれ略同一位置となっている。そして、板状部本体45、45には、先端から走行機体部9の前方側に支持板部47、47が突設されている。 【0029】支持板部47、47は、長尺状の板状体で形成されて走行機体部9の前後方向に沿って設けられ、幅方向の一側に対して他側を上方に向けて配置されている。これらの支持板部47、47は、先端部51、51の幅方向の他側の上縁53、53が、上側支持部33の対向板部37、37の下縁41、41の角度と略同一角度を有して走行機体部9の前方側から後方側に向かって次第に傾斜し、対向板部37、37の下縁41、41と略平行に対向している。また、支持板部47、47は、先端部51の走行機体部9の前後方向の前端が上側支持部33の対向板部37、37の前端に対して前方側に突出している。 【0030】このような支持板部47、47に設けられている支持凹部49、49は、支持板部47、47の上縁53、53の走行機体部9の後端と板状部本体45、45の走行機体部9の前端との間に形成され、支持板部47、47の走行機体部9の後端から下方に向けて設けられている。これらの支持凹部49、49は、後述する支柱貯留部15を掛け渡されて支持する。 【0031】上述した機体部本体13を駆動する駆動手段17は、図1、図2に示すように、周方向に回転する原動軸55を有したモータ部57と、このモータ部57の原動力を後輪31、31に伝達してこれらの後輪31、31を回転駆動可能とする伝達部59とで形成されている。モータ部57は、平板部21上に配置、固定されており、外部に突設された原動軸55を周方向に回転駆動させる。 【0032】このモータ部57の原動力を後輪に伝達する伝達部59は、モータ部57の原動軸55に設けられた原動軸プーリ61と、後輪31、31間を連結している車輪軸29に設けられた車輪軸プーリ63と、原動軸プーリ61と車輪軸プーリ63との間に巻き掛けられた伝達ベルト65とで形成されている。原動軸プーリ61は、原動軸55と共に回転して車輪軸プーリ63との間に巻き掛けられている伝達ベルト65を回転させる。 【0033】車輪軸プーリ63は、車輪軸29と共に回転し、伝達ベルト65の回転により原動軸プーリ61に従動する。 【0034】このような走行機体部9に支持されている引き抜き搬送手段11は、上下に対向配置されている一対の無端帯部67、69が、走行機体部9の幅方向に複数並列に配置されている。 【0035】複数並列に配置された上側の無端帯部67、67は、図1、図2に示すように、それぞれ上側支持部33の対向板部37、37の対向面に設けられており、回転自在な前プーリ71、71と、これらの前プーリ71、71に対して走行機体部9の後方側に配置された回転自在な後プーリ73、73と、前プーリ71、71と後プーリ73、73との間にそれぞれ巻き掛けられている上搬送ベルト75、75と、この上搬送ベルト75、75にそれぞれ設けられた狭持面77、77とを備えている。前プーリ71、71は、図1に示すように、対向板部37、37の下縁41、41および走行機体部9の前後方向の前端から所定のピッチを有した位置で対向面にそれぞれ支持され、側面視状態で対向板部37、37の下縁41、41および前端から外周面が突出している。 【0036】また、後プーリ73、73は、前プーリ71、71とそれぞれ略同一形状となっており、対向板部37、37の下縁41、41および走行機体部9の前後方向の後端から所定のピッチを有した位置をそれぞれ挿通された回転軸79上に形成され、対向面に支持された状態となっている。これらの後プーリ73、73は、側面視状態で対向板部37、37の下縁41、41および後端から外周面が突出している。また、後プーリ73、37は、前方側に配置されている前プーリ71、71に対して上方に配置された状態となっている。 【0037】上述したように前プーリ71、71と後プーリ73、73との間に巻き掛けられている上搬送ベルト75、75は、ゴムなどの弾性を有した環状の無端状態の帯体で形成され、走行機体部9の前後方向に長尺状になっている。これらの上搬送ベルト75、75は、全体として走行機体部9の前後方向の後方側に向けて次第に上昇傾斜している。そして、上搬送ベルト75、75は、前プーリ71、71と後プーリ73、37との回転によりそれぞれ周方向に回転駆動される。これらの上搬送ベルト75、75は、後述する下搬送ベルト103、103と共に支柱3を挟持する挟持面77、77を備えている。 【0038】狭持面77、77は、図1に示すように、側面視状態で対向板部37、37の下縁41、41と略平行状態となっており、下縁41、41に対してそれぞれ所定のピッチを有した下方位置に配置されている。これらの狭持面77、77は、上搬送ベルト75、75にならって走行機体部9の前後方向の前方側から後方側に向けて次第に上昇傾斜している。 【0039】このような上側の無端帯部67、67は、図1、図2に示すように、モータ部57の原動力を上伝達部81により伝達されて回転駆動される。上伝達部81は、モータ部57の原動軸55に設けられた原動軸プーリ83と、平板部21上に突設された突出部85に設けられ、周方向に回転自在な回転軸87に形成された複数の中継プーリ89、91と、後プーリ73、73を備えた回転軸79が一方の対向板部37から外側に突出した部分に設けられた駆動プーリ93と、原動軸プーリ83と一方の中継プーリ89との間に巻き掛けられている伝達ベルト95と、他方の中継プーリ91と駆動プーリ93との間に巻き掛けられている伝達ベルト97とからなる。原動軸プーリ83は、原動軸55と共に回転して一方の中継プーリ89との間に巻き掛けられている伝達ベルト95を回転させる。 【0040】そして、一方の中継軸プーリ89は、回転軸87と共に回転し、伝達ベルト95の回転により原動軸プーリ83に従動する。 【0041】この一方の中継軸プーリ89と同軸上に設けられている他方の中継プーリ91は、回転軸87と共に回転し、一方の中継プーリ89の回転に従動すると共に駆動プーリ93との間に巻き掛けられている伝達ベルト97を回転させる。 【0042】駆動プーリ93は、後プーリ73、73が設けられている回転軸79と共に回転し、伝達ベルト97の回転により中継プーリ91に従動する。 【0043】このように形成された上側の無端帯部67、67にそれぞれ対向配置されている下側の無端帯部69、69は、それぞれ下側支持部35の支持板部47、47の対向面に設けられており、回動自在な前プーリ99、99と、これらの前プーリ99、99に対して走行機体部9の後方側に配置されて回動自在な後プーリ101、101と、前プーリ99、99と後プーリ101、101との間にそれぞれ巻き掛けられている下搬送ベルト103、103と、この下搬送ベルト103、103に設けられた狭持面105、105とを備えている。 【0044】前プーリ99、99は、図1に示すように、支持板部47、47の上縁53、53および走行機体部9の前後方向の前端から所定のピッチを有した位置で対向面にそれぞれ支持され、側面視状態で支持板部47、47の上縁53、53および後端から外周面が突出している。これらの前プーリ99、99は、上方の無端帯部67、67の前プーリ71、71に対して走行機体部9の前方側に配置されている。 【0045】また、後プーリ101、101は、前プーリ99、99とそれぞれ略同一形状となっており、支持板部47、47の上縁53、53および走行機体部9の前後方向の後端から所定のピッチを有した位置をそれぞれ挿通された回転軸107上に形成され、対向面に支持された状態となっている。これらの後プーリ101、101は、側面視状態で支持板部47、47の上縁53、53および後端から外周面が突出している。また、後プーリ101、101は、前方側に配置されている前プーリ99、99に対して上方に配置された状態となっている。 【0046】上述したように前プーリ99、99と後プーリ101、101との間に巻き掛けられている下搬送ベルト103、103は、ゴムなどの弾性を有した環状の無端状態の帯体で形成され、走行機体部9の前後方向に上搬送ベルト75、75よりも長い寸法の長尺状になっている。これらの下搬送ベルト103、103は、全体として車体の前後方向の後方側に向けて次第に上昇傾斜している。また、下搬送ベルト103、103は、前プーリ99、99と後プーリ101、101との回転によりそれぞれ周方向に回転駆動される。これらの下搬送ベルト103、103は、上搬送ベルト75、75の狭持面105、105に対向した挟持面105、105を備えている。 【0047】狭持面105、105は、支持板部47、47の上縁53、53と略平行状態となっていると共に、挟持面105、105が支持板部47、47の上縁53、53に対してそれぞれ所定のピッチを有した上方位置に配置されている。これらの狭持面105、105は、上搬送ベルト75、75の挟持面77、77との間にそれぞれ支柱3の径よりも若干小さい寸法の隙間を有して略平行に対向配置されており、上搬送ベルト75、75と共に支柱3を挟持可能になっている。 【0048】このように形成された下側の無端帯部69、69は、支柱3を引き抜くときに支柱3を引っ掛けて上側の無端帯部67、67の狭持面77、77と下側の無端帯部69、69の狭持面105、105との間に誘い込む引っ掛け部109、109を備えている。引っ掛け部109、109は、下側の無端帯部69、69の走行機体部9の上側の無端帯部67、67の前端に対して走行機体部9の前方側に突出している前端部分からなっている。この引っ掛け部109、109は、全体として圃場5に建て込まれている支柱3の内周面111よりも下方に配置されており、支柱3を引き抜くときに支柱3の内周面111と圃場5との間に入り込んで支柱3を引っ掛ける。 【0049】上述した下側の無端帯部69、69は、モータ部57の原動力を下伝達部113により伝達されて回転駆動される。下伝達部113は、図1、図2に示すように、車輪軸29に設けられている車輪軸プーリ115と、一方の支持板部47の所定位置に回転自在に設けられ、同軸上に歯車117を備えた中継プーリ119と、この中継プーリ119の歯車117に噛み合っている歯車121を同軸上に備えた中継プーリ123と、後プーリ101、101を備えた回転軸107が一方の支持板部47から外側に突出した部分に設けられた駆動プーリ125と、車輪軸プーリ115と中継プーリ119との間に巻き掛けられている伝達ベルト127と、中継プーリ123と駆動プーリ125との間に巻き掛けられている伝達ベルト129とで形成されている。 【0050】車輪軸プーリ115は、駆動手段17により回転駆動されている車輪軸29と共に回転し、中継プーリ119との間に巻き掛けられている伝達ベルト127を回転させる。 【0051】そして、中継プーリ119は、歯車117と共に回転し、伝達ベルト127の回転により車輪軸プーリ115に従動すると共に歯車117が中継プーリ123の歯車121を回転させる。 【0052】中継プーリ119の歯車117に噛み合っている歯車121を同軸上に有している中継プーリ123は、歯車121と共に回転して中継プーリ119に従動する。この中継プーリ123は、駆動軸プーリ125との間に巻き掛けられている伝達ベルト129を回転させる。 【0053】そして、駆動軸プーリ125は、回転軸107と共に回転し、伝達ベルト129の回転により中継プーリ123に従動する。 【0054】上述したように圃場5から引き抜いた支柱3を貯留する支柱貯留部15は、長尺状の有底箱体で形成されており、上方および長手方向の両側に開口を有している。この支柱貯留部15は、下側支持部35の支持凹部49、49間に掛け渡され、走行機体部9の幅方向に沿って配置されている。そして、支柱貯留部15は、矩形板状の前側壁部131と、この前側壁部131の幅方向の一側に長手方向に沿って一体成形されている底壁部133と、この底壁部133の幅方向に他側に長手方向に沿って一体成形されている後側壁部135とで形成されている。 【0055】前側壁部131は、矩形板状に形成されており、幅方向の一側に対して他側が上方に配置されると共に、他側が下側の無端帯部69、69の後端の下方に配置されている。この前側壁部131は、幅方向の一側が底壁部133に一体成形されている。 【0056】底壁部133は、矩形板状となっており、前側壁部131に交差して設けられている。この底壁部133は、幅方向の一側が前側壁部131に一体成形され、他側が走行機体部9の後方側に突出している。また、底壁部133は、幅方向の他側に後側壁部135が設けられている。 【0057】後側壁部135は、矩形板状に形成され、幅方向の一側に対して他側が上方に配置されている。この後側壁部135は、底壁部133からの突出高さが前側壁部131の底壁部133からの突出高さよりも高くなっている。 【0058】なお、支柱貯留部15は、支柱引き抜き装置1の使用に応じて適宜省略してもよい。 【0059】このように構成された支柱引き抜き装置1により圃場5に建て込まれた複数の支柱3を引き抜くときには、図1、図2に示すように、走行機体部9を畝7と共に支柱3を跨いで走行させる。 【0060】走行機体部9を走行させると、モータ部57の原動力が上伝達部81を介して上側の無端帯部67、67に伝達されて上側の無端帯部67、67が回転駆動されると共に、モータ部57の原動力が下伝達部113を介して下側の無端帯部69、69に伝達されて下側の無端帯部69、69が回転駆動される。 【0061】この状態で、走行している走行機体部9が圃場5に建て込まれている支柱3を跨ぐと、引き抜き搬送手段11により支柱3を支持しながら搬送する。引き抜き搬送手段11により支柱3を支持するときには、図1に示すように、走行機体部9の走行により下側の無端帯部69、69に形成された引っ掛け部109、109が支柱3の内周面111と圃場5との間に入り込む。このとき、引っ掛け部109、109は、支柱3の内周面111に当接して支柱3に引っ掛かった状態となる。 【0062】この状態では、引っ掛け部109、109と支柱3との摩擦抵抗により、支柱3を下搬送ベルト103、103が引っ張ると共に、走行機体部9の走行により上側の無端帯部67、67の挟持面77、77と下側の無端帯部69、69の狭持面105、105との間に支柱3を誘い込む。この結果、引き抜き搬送手段11は、上側の無端帯部67、67の狭持面77、77と下側の無端帯部69、69の狭持面105、105とでそれぞれ圃場5に建て込まれている支柱3の所定の位置を狭持して支持する。 【0063】そこで、さらに走行機体部9が走行すると、引き抜き搬送手段11は、上搬送ベルト75、75と下搬送ベルト103、103との回転により支柱3を走行機体部9の後方側に搬送する。このとき、上側の無端帯部67、67の狭持面77、77と下側の無端帯部69、69の狭持面105、105とは、走行機体部9の後方側に向かって次第に上昇傾斜しているため、支柱3を搬送すると共に次第に上方に移動させる。このため、引き抜き搬送手段11は、支柱3を走行機体部9の走行に応じて圃場5から引き抜くことができる。 【0064】このとき、走行機体部9が支柱3が圃場5に建て込まれいる状態で、走行機体部9の前方への移動に応じて、引き抜き搬送手段11が支柱3を後方へ搬送しているため、支柱3の圃場5に対する位置を変えることなく引き抜き搬送手段11により支柱3を圃場5から引き抜くことができる。また、支柱3は、引き抜き搬送手段11による引き抜き持に予め支持されているため、圃場5から引き抜かれたときに長手方向の両側が自身の弾性により相対変位を繰り返しても、引き抜き搬送手段11から圃場5上に落下するなどの不具合を防止されている。 【0065】このように支柱3を圃場5から引き抜いた支柱引き抜き装置1は、さらに畝7を跨いで走行することで、引き抜かれた支柱3を引き抜き搬送手段11により支柱貯留部15に搬送すると共に、次の支柱3が引っ掛け部109、109に引っ掛けられる。 【0066】このため、支柱引き抜き装置1では、畝7と共に支柱3を跨いで走行することで連続的に圃場5に建て込まれている支柱3を引き抜くことができる。 【0067】上記本実施形態の支柱引き抜き装置1では、走行機体部9の後方側に向かって次第に上昇傾斜している上搬送ベルト75、75の狭持面77、77と下搬送ベルト103、103の狭持面105、105とで支柱3を狭持しながら、上搬送ベルト75、75と下搬送ベルト103、103との回転により支柱3を走行機体部9の後方側に搬送して圃場5から引き抜くことができる。 【0068】すなわち、支柱引き抜き装置1では、支柱3を引き抜き搬送手段11により支持しながら圃場5から引き抜くことができ、支柱3を圃場5から引き抜いた状態で圃場5に落下するなどの不具合を防止することができる。このため、圃場5から引き抜いた支柱3を確実に支柱貯留部15に搬送することができ、複数本の支柱3の引き抜き作業を容易に行うことができる。 【0069】また、支柱引き抜き装置1では、上搬送ベルト75、75と下搬送ベルト103、103との回転により支柱3を走行機体部9の後方側に搬送して圃場5から引き抜くため、支柱3の圃場5からの引き抜き作業と支柱3の支柱貯留部15への搬送作業を同一工程で行うことができ、複数本の支柱3の圃場5からの引き抜き作業の作業性を向上することができる。 【0070】さらに、支柱引き抜き装置1では、上搬送ベルト75、75の狭持面77、77と下搬送ベルト103、103の狭持面105、105とで支柱3の複数位置を支持しているため、圃場5から引き抜いた支柱3が圃場5へ落下するなどの不具合をより確実に防止することができる。 【0071】支柱引き抜き装置1では、支柱3を圃場5から引き抜くときに引っ掛け部109、109を支柱3の内周面111に引っ掛けて支柱3を引っ掛け部109、109と支柱3との摩擦抵抗により、支柱3を下搬送ベルト103、103が引っ張ると共に、走行機体部9の走行により上側の無端帯部67、67の挟持面77、77と下側の無端帯部69、69の狭持面105、105との間に支柱3を誘い込むことができる。 【0072】このため、支柱引き抜き装置1では、上搬送ベルト75、75の狭持面77、77と下搬送ベルト103、103の狭持面105、105とによる支柱3の支持を容易に行うことができ、支柱3の圃場5からの引き抜き作業の作業性をより向上させることができる。 【0073】また、支柱引き抜き装置1では、圃場5から引き抜いた支柱3を支柱貯留部15に搬送して貯留することができるため、支柱3の圃場5からの引き抜き作業の作業性をより向上させることができる。 【0074】さらに、本実施形態の支柱引き抜き装置1では、支柱3を圃場5に建て込まれいる支柱3を引き抜き搬送手段11により支持している状態で、走行機体部9の前方への移動に応じて引き抜き搬送手段11が支柱3を後方へ搬送するため、支柱3の圃場5に対する位置を変えることなく引き抜き搬送手段11により支柱3を圃場5から引き抜くことができる。 【0075】このため、支柱引き抜き装置1では、支柱3を引き抜くとき、支柱3に不用意な力が加わることがなく、支柱3の損傷を防止することができる。 【0076】なお、上記実施形態では、上搬送ベルト75、75および下搬送ベルト103、103をモータ部57の原動力を利用して回転駆動させていたが、モータ部57とは別の油圧駆動装置などにより回転駆動させてもよい。この場合には、油圧により後プーリ73、101を回転駆動させて上搬送ベルト75、75および下搬送ベルト103、103を回転させるため、上搬送ベルト75、75と下搬送ベルト103、103との回転速度を容易に調節することができる。この結果、走行機体部9の低速走行時でも確実に支柱3を圃場5から引き抜くことができる。 【0077】また、支柱引き抜き装置1は、駆動手段17により走行機体部9が自走するものであったが、駆動手段17を省略してもよい。この場合には、走行機体部を作業者が押して走行させたり、既存の耕耘機などに連結し、この耕耘機などに押されて走行機体部が走行する。 【0078】なお、上記実施形態では、上側の無端帯部67、67の挟持面77、77と下側の無端帯部69、69の挟持面105、105とが所定のピッチを有して配置されていたが、相互に密接していてもよい。この場合には、上側の無端帯部67、67の狭持面77、77と下側の無端帯部69、69の狭持面105、105とで、より確実に支柱3を支持することができる。 【0079】また、上記実施形態では、上側の無端帯部67、67および下側の無端帯部69、69を傾斜させて配置することで、挟持面77、77と狭持面105、105とを傾斜させていたが、上側の無端帯部67、67および下側の無端帯部69、69の前プーリ71、73と後プーリ99、101の径を異なる寸法にすることで、挟持面77、105を傾斜させてもよい。 【0080】さらに、引き抜き搬送手段11は、上下に対向配置された一対の無端帯部67、69により形成されていたが、一対の無端帯部を先端が幅方向に対向して走行機体部9の後方に向かって次第に上下に配置するように中間部をねじった形状に形成して対向させてもよい。 【0081】また、支柱引き抜き装置1では、引き抜き搬送手段11を一対の無端帯部67、69を走行機体部9の幅方向に複数並列に配置していたが、一対の無端帯部67、69を走行機体部9の前方側から後方側に向けて次第に間の寸法を小さくするように走行機体部9の幅方向に複数配置してもよい。 【0082】なお、上記実施形態では、引き抜き搬送手段11が引っ掛け部109を備えていたが、引っ掛け部109を省略してもよい。 【0083】また、支柱引き抜き装置1では、圃場5に建て込まれている支柱3の高さに応じて、引き抜き搬送手段11の上側の無端帯部67、67および下側の無端帯部69、69の配置位置が適宜変更して用いられる。 【0084】 【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明は、支柱を引き抜き搬送手段により支持しながら圃場から引き抜くことができ、支柱を圃場から引き抜いた状態で圃場に落下するなどの不具合を防止することができる。 【0085】また、支柱引き抜き装置では、引き抜き搬送手段により支柱を搬送して圃場から引き抜くため、支柱の圃場からの引き抜き作業と支柱の搬送作業を同一工程で行うことができ、複数本の支柱の圃場からの引き抜き作業の作業性を向上することができる。 【0086】請求項2記載の発明は、走行機体部の後方側に向かって次第に上昇傾斜している一対の無端帯部の狭持面により支柱を狭持しながら、一対の無端帯部の回転により支柱を走行機体部の後方側に搬送して圃場から引き抜くことができる。 【0087】請求項3記載の発明は、支柱を圃場から引き抜くときに引っ掛け部を支柱の内周面に引っ掛けて支柱を一対の無端帯部の挟持面に誘い込むことができる。このため、支柱を一対の無端帯部により容易に支持させることができ、支柱引き抜き作業の作業性を向上させることができる。 【0088】請求項4記載の発明は、一対の無端帯部が走行機体部の幅方向に複数設けられているため、支柱の引き抜き時に支柱の複数位置を支持することができ、圃場から引き抜いた支柱が圃場へ落下するなどの不具合をより確実に防止することができる。 【0089】請求項5記載の発明は、圃場から引き抜いた支柱を支柱貯留部に搬送して貯留することができるため、支柱の圃場からの引き抜き作業の作業性をより向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591281356 【氏名又は名称】苫米地 力
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| 【出願日】 |
平成13年3月5日(2001.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外9名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−253062(P2002−253062A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−60605(P2001−60605) |
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