| 【発明の名称】 |
刈込機のチップレシーバ取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】小川 真二
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| 【要約】 |
【課題】チップレシーバの刃物部への着脱が容易で、位置変更も容易にでき、かつ変更したい位置に確実に固定できる構造の簡単な刈込機のチップレシーバ取付構造を提供する。
【解決手段】刃物部1を備えた刈込機に、刈り取られた枝葉を一時的に補集するチップレシーバ(5,50)を取り付ける刈込機のチップレシーバ取付構造において、チップレシーバ5,50に磁石8,80を固着し、この磁石5,50によりチップレシーバ5,50を刃物部1に着脱自在とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向の側方に張り出す複数の刈り刃を備えた細長い刃物と、この刃物を押さえる刃物押えとを有する刃物部を備えた刈込機に、刈り取られた枝葉を一時的に補集するチップレシーバを取り付ける刈込機のチップレシーバ取付構造において、前記チップレシーバに磁石を固着し、前記チップレシーバを前記刃物部に着脱自在にしたことを特徴とする刈込機のチップレシーバ取付構造。 【請求項2】 前記チップレシーバに磁石取付孔を形成し、この磁石取付孔に磁石を固着したことを特徴とする請求項1記載の刈込機のチップレシーバ取付構造。 【請求項3】 前記チップレシーバに平面状の磁石取付部を形成し、この磁石取付部に磁石を接着すると共に、チップレシーバの前記磁石取付部近傍に枝葉侵入防止壁を形成し、前記チップレシーバを前記刃物部に着脱自在にしたことを特徴とする請求項1記載の刈込機のチップレシーバ取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、刈込機のチップレシーバ取付構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、長手方向の側方に複数の刈り刃が所定間隔に設けられた固定刃物又は可動刃物と、長手方向の側方に複数の刈り刃が所定間隔に設けられた可動刃物とを備え、片方の可動刃物が長手方向に往復動(片刃駆動)し、又は、2枚の可動刃物が長手方向に往復動(両刃駆動)して枝葉を刈り取る刈込機には、刈り取られた枝葉を一時的に捕集して、枝葉が周囲に散乱するのを防止するチップレシーバが使用されている。 【0003】この刈込機のチップレシーバ取付構造は、例えば特開平11−262330号公報に開示されているように、刃物部に設けられたねじ部材に係止ナット部材を取り外したり、締め込んだりしてチップレシーバを刃物部に着脱自在に形成すると共にチップレシーバに一対の取付孔を形成して刃物部の左右どちらでも取り付け可能に形成したものが知られている。また、特開2000−116235号公報に開示されているように、チップレシーバを長手方向にスライドさせることにより、チップレシーバに形成した係止部を刃物押えに形成した係合部に係合させて、チップレシーバをチップレシーバの刃物部にワンタッチで取り付け、取り外し可能な刈込機のチップレシーバ取付構造が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平11−262330号公報に開示された刈込機のチップレシーバ取付構造は、ネジ部材と係止ナット部材による着脱方式であるため、チップレシーバをワンタッチで刃物部に着脱できず、チップレシーバの刃物部への着脱や左右付け換えが煩雑で面倒であり、部品点数も多く構造が複雑となり易く、製造も簡単ではなかった。また、特開2000−116235号公報に開示された刈込機のチップレシーバ取付構造は、チップレシーバをチップレシーバの刃物部にワンタッチで着脱可能で、チップレシーバの取り付け位置を刃物部の長手方向で変更したい場合にも変更可能であるが、弾性変形を利用して固定する方法であるため、構造が複雑で設計と製造が難しいという問題点があった。 【0005】そこで本発明の目的は、チップレシーバの刃物部への着脱や左右付け換えが、ワンタッチで容易にできると共に、チップレシーバの長手方向の位置変更が容易あると共に、構造が簡単で設計と製造が容易にできる刈込機のチップレシーバ取付構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、長手方向の側方に張り出す複数の刈り刃(11a,12a)を備えた細長い刃物(11,12)とこの刃物を押さえる刃物押え(9,10)とを有する刃物部(1)を備えた刈込機に、刈り取られた枝葉を一時的に補集するチップレシーバ(5)を取り付ける刈込機のチップレシーバ取付構造において、前記チップレシーバ(5,50)に磁石(8,80)を固着し、前記チップレシーバ(5,50)を前記刃物部(1)に着脱自在にしたことを特徴とする。 【0007】請求項2の発明は、前記チップレシーバ(5)に磁石取付孔(7,7)を形成し、この磁石取付孔(7,7)に磁石(8,8)を固着したことを特徴とする。 【0008】請求項3の発明は、前記チップレシーバ(50)に平面状の磁石取付部(52a,52a)を形成し、前記磁石取付部(52a,52a)に磁石(80,80)を接着すると共に、チップレシーバ(1)の磁石取付部(52a,52a)近傍に枝葉侵入防止壁(53)を形成したことを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係る刈込機のチップレシーバ取付構造を、図1乃至図5を参照しながら説明する。但し、本発明は図示の形態には、限定されない。 【0010】本発明の第1実施形態に係る刈込機のチップレシーバ取付構造が適用された刈込機は、図1と図4に示すように園芸等に使用するもので、作業者が握持するための図示しないハンドルと補助ハンドル4と安全カバー3を備えると共に、図示しない電気モータや小型エンジンなどの原動機を内蔵する本体部2とこの本体部2に4本のネジ部材15.15(内2本不図示)で取り付けられ、前記原動機により駆動される刃物としての可動刃物11,12を具備する刃物部1から形成されている。なお、この本体部2には、図4に示すように、前記原動機を冷却するための風窓2c,2c,2cと電動工具の仕様を表示するラベル貼り付け部2bが形成されている。 【0011】前記刃物部(1)は、図1と図2と図4に示すように、本体部2の下部に4本のネジ部材15,15(内2本不図示)で固定された刃物押え10とこの刃物押え10に重ねられ、長手方向(前後方向)の所定間隔をあけた位置に左右にのびる複数の刈り刃12a‥12aを有する刃物としての可動刃物12とこの可動刃物12に重ねられ、同様に長手方向(前後方向)の所定間隔をあけた位置に左右にのびる複数の刈り刃11a‥11aを有する刃物としての可動刃物11とこれらの可動刃物11,12を前記刃物押え10に対し押さえておくための刃物押え9とを備えている。これらの4つの部材9,10,11,12は、図2と図4に示すように、これらの4つの部材に貫通して形成された取付孔17‥17に挿通された複数本のネジ部材13‥13と複数のナット部材14‥14とによって挟持されている。 【0012】上述したように、刃物押え9と可動刃物11と可動刃物12と刃物押え10は、ネジ部材13‥13とナット部材14‥14とによって挟持されているが、図4に示すように、可動刃物11,12が、刃物押え9,10に対して長手方向(前後方向)に往復動することができるよう、可動刃物11,12のネジ部材13‥13取付箇所には、その長手方向(前後方向)に所定長さで伸びる長穴11b‥11b,12b‥12bが形成されている。そして、前記ネジ部材13‥13には、カラ−16‥16が装着され、このカラ−16‥16が、可動刃物11,12の長手方向(前後方向)の往復動を案内している。また、図2と図3に示すように、前記刃物押え9は断面コの字状に形成されており、底板9aと立ち壁部9b,9cからなっている。一方刃物押え10は、平板状に形成されている。 【0013】また、刃物部1の上側には、刈り取られた枝葉を捕集させておくためのチップレシーバ5が、刃物部1の右方向に張り出すように取り付けられている。(図1と図2参照) 【0014】チップレシーバ5は、樹脂の射出成形にて成形され、傾斜部21と水平部22からなる枝葉捕集部20と磁石取付孔7,7を有する磁石取付部23から形成されている。この磁石取付部23は、図5に示すようにチップレシーバ5の水平部22に隣接して形成されており、チップレシーバ5の下面に形成された取付用リブ23a,23b,23c,23d,23e,23fからなっている。この取付用リブ23aと23bとの幅は、上述した刃物押え9の立ち壁部9bと9cの内側の幅よりも若干小さく形成されている。また、前記磁石取付孔7,7は、略円形の取付用リブ23cと24dにて取り囲むように形成され、隔壁5eにより仕切られている。(図3と図5参照)そして、この隔壁5eの下方側が磁石取付孔7,7として形成され、上方側には射出成形時に肉ぬすみ部として作用する凹部6,6が形成されている。そして、前記磁石取付孔7,7には、円板状の磁石8,8が接着剤で接着されている。なお、この磁石8,8の厚み寸法は、前記磁石取付孔7,7の深さ寸法よりわずかに大きく形成されており、磁石8,8を前記磁石取付孔7,7に取り付けた際に、磁石8,8が若干磁石取付部23の下面から突出する。また、チップレシーバ5の枝葉補集部20の下面側には、チップレシーバ5の強度を補強するための補強リブ5a,5b,5c,5dが形成されている。(図3と図5参照) 【0015】一方、上述した第1実施形態では、磁石取付孔7,7への磁石8,8の取付方法として接着剤で接着する方法を採用したが、この取付孔7,7に磁石8,8をプレスで圧入する方法を採用してもよい。また、磁石8,8の取付方法としては、段付きの取付孔(不図示)を形成し、押え板(不図示)で段付きの磁石(不図示)を押さえて取り付ける方法等の任意の方法を採用することが可能である。そして、チップレシーバの成形方法として、上述の第1実施形態のように樹脂の射出成形を採用する場合には、成形時に同時に磁石8,8をチップレシーバ5に一体成形することも可能である。さらに、上述した第1実施形態では、磁石取付孔7,7を円形に形成し、円形の磁石8,8を取り付ける構造としたが、この取付孔7,7と磁石8,8の形状はこれに限定されるものではなく、多角形、楕円形、リング状等の任意の形状が採用可能である。さらに、上述の第1実施形態では、磁石8を2個使用したが、1個としてもよく、さらに多数の磁石を取り付けるように形成することができ、磁石8の取付位置も任意に設定することが可能である。また、上述の第1実施形態では、磁石取付孔7,7の上方に、射出成形時に肉ぬすみ部として作用する凹部6,6を形成したが、この凹部6,6は必ずしも設けなくてもよい。また、上述の第1実施形態では、チップレシーバ5の成形方法として樹脂の射出成形を採用したが、樹脂の押し出し成形又は金属の押し出し成形もしくはプレス成形を採用することもできる。 【0016】以上説明したように、第1実施形態の刈込機のチップレシーバ取付構造を用いれば、図2,図3のチップレシーバの取付状態において、チップレシーバ5を刈込機の刃物部1から取り外す場合には、作業者が片手でチップレシーバ5の傾斜部21を握持し、磁石8,8を支点として上方又は下方にわずかに回動して、磁石8,8を刃物押え9の底板9aから離間させるだけで、容易にチップレシーバ5を刃物部1から取り外すことができる。また、チップレシーバ5を刃物部1に取り付ける場合には、作業者が片手でチップレシーバ5の傾斜部21を握持し、磁石取付部23を刃物押え9の立ち壁部9bと9c間に載置し磁石8,8を刃物押え9の底板9aに当接させるだけで、容易にチップレシーバ5を刃物部1に取り付けることができる。さらに、チップレシーバ5の取付位置を長手方向(前後方向)で変更したい場合には、磁石8,8を支点にしてチップレシーバ5を上方又は下方にわずかに回動させ、磁石取付部23に取り付けられた磁石8,8を刃物押え9の底板9aから離間させた後、長手方向にスライドさせ所定の位置でチップレシーバ5をわずかに下方又は上方に回動させて、磁石取付部23の磁石8,8を刃物押え9の底板9aに当接するだけで、容易にかつ、確実に所定の位置にチップレシーバ5を固定することができる。 【0017】次に本発明の第2実施形態に係る刈込機のチップレシーバ取付構造を図6乃至8を参照しながら説明する。但し、刈込機の構造については第1実施形態と同一であるのでその説明は省略する。 【0018】本発明の第2実施形態に係る刈込機のチップレシーバ取付構造に使用されるチップレシーバ50は、金属のプレス成形により成形され、図6乃至図8に示すように傾斜部51と水平部52とからなる枝葉捕集部とこの枝葉捕集部に連接し、折曲して形成された枝葉侵入防止壁53とから形成されている。前記水平部52の枝葉侵入防止壁53側には、研削して形成された平面状の磁石取付部52a,52aが形成されている。そして、この磁石取付部52a,52aに円形の磁石80,80が、接着剤により接着されている。 【0019】上述の第2実施形態では、円形の磁石80,80を使用したが、磁石の形状はこれに限定されず、多角形、楕円形、リング状等の任意の形状が採用可能である。また、上述の第2実施形態では、チップレシーバ50の成形方法として、金属のプレス成形を採用したが、樹脂の射出成形、押し出し成形、又は金属の押し出し成形を採用してもよい。 【0020】以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る刈込機のチップレシーバ取付構造を用いれば、図8のチップレシーバ50の取付状態において、チップレシーバ50を刈込機の刃物部1から取り外す場合には、第1実施形態の場合と同様に作業者が、片手でチップレシーバ50の傾斜部51を握持し、磁石80,80を支点にして上方又は下方にわずかに回動し磁石80.80を刃物押え9の底板9aから離間させるだけで、容易にチップレシーバ50を刃物部1から取り外すことができる。また、チップレシーバ50を刈込機の刃物部1に取り付ける場合には、片手でチップレシーバ50の傾斜部51を握持し、磁石取付部52a,52aに取り付けられた磁石80,80を刃物押え9の立ち壁部9bと9c間に載置し磁石80,80を刃物押え9の底板9aに当接するだけで、容易にチップレシーバ50を刃物部1に取り付けることができる。図8に示すように、このチップレシーバ50の取付状態において、折曲して形成した枝葉侵入防止壁53が、刃物押え9の立ち壁部9cとチップレシーバ50の水平部52間に配設されることにより、チップレシーバ50と刃物押え9間の隙間がほぼ閉鎖され、枝葉の磁石取付部52a,52aへの侵入が防止される。このことによって、磁石80,80に枝葉が接触し、磁石取付部52a,52aに接着された磁石80.80を離脱させることが確実に防止される。さらに、チップレシーバ50の取付位置を長手方向(前後方向)で変更したい場合にも、第1実施形態の場合と同様に磁石80,80を支点にしてチップレシーバ5を上方又は下方にわずかに回動させ、磁石取付部52a,52aに取り付けられた磁石80,80を刃物押え9の底板9aから離間させた後、長手方向にスライドさせ所定の位置でチップレシーバ50をわずかに下方又は上方に回動させて、磁石取付部52a,52aの磁石80,80を刃物押え9の底板9aに当接するだけで、容易にかつ確実に所定の位置にチップレシーバ5を固定することができる。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によれば、チップレシーバに磁石を固着し、チップレシーバを刈込機の刃物部に着脱自在にしたので、チップレシーバの刈込機の刃物部への着脱や左右付け換えがワンタッチで容易にでき、チップレシーバの長手方向の位置変更が容易で、かつ変更したい位置で確実に固定できると共に、チップレシーバが容易に設計・製造でき、チップレシーバの取付構造も簡単な構造にできる。 【0022】請求項2の発明によれば、請求項1のチップレシーバ取付構造において、チップレシーバに磁石取付孔を形成し、この磁石取付孔に磁石を固着したので、チップレシーバの刃物部への着脱や左右付け換え作業がワンタッチで容易にでき、長手方向の位置変更が容易で、かつ変更したい位置で確実に固定できるチップレシーバが、容易に設計・製造できると共に、チップレシーバ取付構造も極めて簡単な構造にできる。 【0023】請求項3の発明によれば、請求項1のチップレシーバ取付構造において、チップレシーバに平面状の磁石取付部を形成し、この磁石取付部に磁石を接着すると共に、チップレシーバの磁石取付部近傍に枝葉侵入防止壁を形成したので、チップレシーバの刃物部への着脱や左右付け換え作業がワンタッチで容易にでき、長手方向の位置変更が容易で、かつ変更したい位置で確実に固定できるチップレシーバが、さらに容易に製造できると共に、チップレシーバ取付構造がさらに簡単な構造にでき、枝葉等による磁石の離脱も確実に防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006943 【氏名又は名称】リョービ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月1日(2001.3.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−253050(P2002−253050A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−57376(P2001−57376) |
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