| 【発明の名称】 |
長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】西垣 孝信
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| 【要約】 |
【課題】鋏部を構成している切刃を作動させる連動部材を強く引き付けて切刃と受刃との間で木枝や線材を切るときに、受刃を通じて長柄の先端部に加わる引っ張り力が座金を介して長柄の先端周縁に均等にしかも長柄の長尺方向に加わるようにして、この引っ張り力により生じ易かった長柄の先端部の変形及び受刃の姿勢の変形並びに受刃の取り付け状態のガタなどを防ぐようにする。
【解決手段】受刃4の基部4aより手前側部分を形成している取り付け部4cを長柄1の先端部1aの周縁1bに沿う大きさを有する座金7に形成されている開孔7aに挿通させて、受刃4の基部4aに形成されている段部4b・4bと長柄1の先端部1aの周縁1bとによって座金7を挟み付けて、取り付け部4cを長柄1の先端部1a内に直接又は取り付け座35を介して装着した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属製パイプよりなる長柄の先端部に受刃と切刃とを有する鋏部を備え且つ当該長柄の手元側に操作手段を備え、当該操作手段と前記切刃のアームとを前記長柄内に挿通させた連動部材等にて連結して、前記操作手段による操作により前記連動部材が手元側に引き付けられて可動刃を閉じさせる構造を有する長柄鋏において、受刃の基部の途中部から手前側部分を形成している取り付け部を長柄の先端部の周縁に載る大きさを有する座金に形成されている開孔に挿通させて、この取り付け部の前端に形成されている段部と前記長柄の先端部の周縁とによって座金を挟み付けた状態で、この取り付け部が長柄の先端部内壁に直接又は取り付け座を挟んで取り付けられていることを特徴とする長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造。 【請求項2】 受刃の基部に形成されている段部と長柄の先端部の周縁とによって挟み付けられる座金として、受刃の取り付け部と切刃を作動させる連動部材とを挿通させる開孔が形成されたものが用いられている請求項1に記載の長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は切刃を作動させる連動部材を強く引き付けて切刃と受刃との間で木枝や線材等を切るときに、受刃を通じて長柄の先端部に加わる引き付け力が座金を介して長柄の先端部の周縁に均等に加わるようにして、この引き付け力により生じ易かった長柄の先端部の変形及び受刃の姿勢の変形並びに受刃の取り付け状態のガタなどを防ぐことができるようにした長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造に関する。 【0002】 【従来の技術】高枝や高所の線材を切るのに用いられる長柄付き鋏は、高枝を切るのにも膣いられるものについては高枝切り鋏とも呼ばれ、金属製パイプで形成した長柄の手元側にモーター又は手動レバー或いは操作ハンドルなどいすれかの操作手段を備え、長柄の先端側に備えた鋏部をこれら操作手段の操作により長柄に沿って備えた連動部材を引き付けたり押し戻したりすることにより閉開させる構造を有し、鋏部は受刃と切刃とが回動自在に組み付けられてなり、この受刃の基部の一部を構成している取り付け部を長柄の先端部にネジを用いて装着することにより、鋏部全体が長柄の先端部に取り付けられる。 【0003】ところで、この取り付け部を長柄の先端部に取り付ける方法は、従来より各種の構造が公知となっており、以下これらについて説明する。その1つとして図8の(a)図に示す取り付け構造(以下、第1の取り付け構造と略称する)は、鋏部55の一方の刃を構成している受刃54の取り付け部54aを金属製パイプよりなる長柄50の先端部50aの内壁に前後2本のネジ51,52を用いて装着した構造である。 【0004】他の1つとして図9の(a)図に示す取り付け構造(以下、第2の取り付け構造と略称する)は、金属製パイプよりなる長柄60の先端部60aを平坦な隙間の口になるまで絞って形成し、この口に鋏部65の一方の刃を構成している受刃64の取り付け部64aを挟み入れて前後2本のリベット61,62で固定させるという構造である。 【0005】さらなる他の1つとして図10に示す取り付け構造(以下、第3の取り付け構造と略称する)は、金属製パイプよりなる長柄70の先端部70aに被さる大きさに形成した筒状の帽冠71の側面に、鋏部75の一方の刃を構成している受刃74の取り付け部74aを挟み入れてネジ止めさせるという構造である。なお、図示していないがこのような形状を有する帽冠に受刃の基部を突入させて溶接により固着したものも見られる。 【0006】そしてこれら受刃54,64,74と一対になって枢着されている切刃53,63,73のアーム53a,63a,73aには長柄50,60,70内に挿通させた連動部材56,66,76の一端が枢着されており、長柄50,60,70の手元側に備えられている図示しないモーターの駆動力を利用して、或いは手動レバーやハンドル操作により、或いはこれらの力をシリンダで増幅させて、これら連動部材56,66,76を前後に作動して、前記切刃53,63,73を閉じ開かせるようになっている。 【発明が解決しようとする課題】 【0007】しかしながら、上述した第1の取り付け構造によると、図8の(b)図に示すように、連動部材56を強く引き付けて切刃53を作動させて木枝を切るときに強い引き付け力を加えると、受刃54の取り付け部54aを装着している長柄50の一部が大きく曲がって鋏部55を使用できないほどに傾けてしまうことがあった。また、一般に長柄50は軽量を重視することからアルミニウム製のパイプが用いられており、このため受刃54に強い引き付け力が加わると、受刃54をネジ止めしている長柄50側のネジ孔50b、50bがネジで後方に押し広げられて鋏部55全体をガタ付かせる原因にもなっていた。 【0008】これに対し、上述した第2の取り付け構造では、図9の(b)図に示すように、長柄60の先端部60aは曲がり難くなっているが、長柄60の先端部60aを平坦に絞る成形が複雑であることから成形に時間とコストを要するという不具合があり、また上述したネジ孔60b、60bが押し広げられるという不具合があった。 【0009】上述した第3の取り付け構造ではこれら上述した不具合は生じないが、帽冠71の側壁に受刃74の取り付け部74aを溶接により固着させるために手間とコストを要するという不具合があった。 【0010】このような現状に鑑み、本発明者はこれら不具合が無く簡単な構造で安価にて製造できる鋏部の取り付け構造の開発に着手した。そしてその後における鋭意・検討の結果、ついに本発明を完成するに至った。 【0011】このような経緯を経て完成するに至った本発明は、鋏部を構成している切刃と受刃との間に太い木枝や堅い木枝などを挟んでこれを切るときに鋏部に加わる強い引き付け力を、座金を介して長柄の先端部の周縁に均等にしかも長柄の長尺方向に加わるようにすることにより、この引き付け力により生じ易かった長柄の先端部の変形及び受刃の姿勢の変形並びに受刃の取り付け状態のガタなどを防ぎ、しかも極めて簡単で安価にて製造できる長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために提案される本発明に係る長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造は、金属製パイプよりなる長柄の先端部に受刃と切刃を有する鋏部を備え且つ当該長柄の手元側に操作手段を備え、当該操作手段と前記切刃のアームとを前記長柄内に挿通させた連動部材等にて連結して、当該操作手段の作動により前記連動部材が手元側に引き付けられて可動刃を閉じさせる構造を有する長柄鋏において、受刃の基部より手前側部分を形成している取り付け部を長柄の先端部の周縁に載る大きさを有する座金に形成されている開孔に挿通させて、この取り付け部の前端に形成されている段部と前記長柄の先端部の周縁とによって前記座金を挟み付けて、この取り付け部が長柄の先端部内壁に直接又は取り付け座を挟んで取り付けられていることを特徴とする。 【0013】本発明が適用される長柄付き鋏は、高所の木枝を切るために用いられるいわゆる高枝切り鋏の他、手の届かない位置にあるケーブル線及び電線並びに針金,ロープなどを切るために用いられるものも含み、受刃(固定刃)と切刃(可動刃)とを回動自在に組み付けた鋏部を備え、長柄の手元側に備えた操作手段の操作により連動部材を強く引き付けて切刃を作動させることができる構造のものであれば足りる。 【0014】このため、鋏部における各刃の形状についてはとくに限定されないが、この鋏部の一方を構成している受刃の基部の形状については大きな特徴がある。受刃の基部は後方(手前側)に突出しており、その途中部には段部が形成され、この段部より手前側部分が長柄の先端部の内壁にネジ又はピン等を用いて取り付けるための取り付け部となっており、この段部から取り付け部後端までをその両端部分の幅を狭くすることによって形成されている。なお、受刃の段部に相当する個所に形成した開孔に金属片を突入させて段部を形成するようにしても構わない。 【0015】連動部材を手元側で操作するための操作手段としては、モーター操作、手動レバーによる操作、ハンドル操作によるものが対象となる他、シリンダにより操作力を増幅させる構造のものも含まれ、これらいずれかの操作手段により連動部材を強く引き付けたり押し戻したりすることにより切刃は閉じ開く。この連動部材はこのような作動を行なうものであれば足り、好適な一例としては金属杆の他、ワイヤー、チェーン、長柄内に備えたネジ軸の回転に合わせて前後移動する連動部材などが挙げられる。 【0016】長柄は作業者が手で持って作業し易いようにアルミニウムなどの軽量な金属製パイプを用いるのが望ましく、パイプの形状については丸パイプの他、角パイプ、楕円形のパイプ、先端部がいびつな形状を有するパイプなどが挙げられる。 【0017】本発明において長柄の特徴的なところは、その先端部の周縁が長尺方向に対して直角に向けられている点にあり、ここにいう周縁とは、切断することにより形成された切り口全体を指し、直角方向に向けられているとは、筒方向に対して直角に切断された形状のことであり、長柄の先端の一部又は全体を外側又は内側に折曲された形状のものも含む。 【0018】受刃の基部途中部の段部より手元側に位置する取り付け部は、長柄の先端部内に突入して長柄内にネジ又はピン或いはボルト・ナットにより直接又は取り付け座を介して装着される。前記取り付け座は、前記取り付け部と長柄の先端部の内壁との間に間隔がある場合にこの間隔を埋めるスペーサーであり、この取り付け部の取り付け姿勢を安定させるために、一方の面は長柄の内壁部分に沿う形状を有し、反対側の面は取り付け部に沿う形状を有する樹脂材又は金属材などの材料で形成されたものが用いられ、この取り付け座を用いる場合には前記取り付け部と長柄の先端部の内壁との間に挟んでこの取り付け部材とともに長柄の先端部の内壁に装着する。 【0019】本発明はこのようにして取り付け部を長柄の先端部に装着する際に、受刃の基部の途中部分に形成されている段部と長柄の先端部の周縁とによって座金を挟み付け、受刃が受ける強い引き付け力をこの座金を介して長柄の先端部の周縁に均等にしかも長柄の長尺方向に加わるようにした点に大きな特徴がある。 【0020】座金は、少なくとも長柄の先端周縁に載る大きさを有し、ここにいう載るとは、被さるように当接することをいい、前記取り付け部を挿通させて前記段部を接当させる大きさの開孔が形成されたものが使用される。なおこの開孔の形状については、前記取り付け部分の幅及び厚さに対応した形状のものが挙げられるが、前述した連動部材又はこの連動部材と切刃のアームとを連結している連結部材も挿通させる大きさの開孔が形成されたもの、或いはこれら各部材を挿通させる2つの開孔が形成されたものであっても構わない。このようにすると、連動部材を長柄の中に収めた見栄えが良く取り扱いが良好な長柄付き鋏になる。 【0021】この座金の開孔内には受刃の基部の途中部から手前部分を形成している取り付け部が挿通され、しかもこの段部と長柄の先端部の周縁とによって座金が挟み付けられるために、座金の取り付け位置がズレるようなことはないが、さらにその取り付け位置をしっかりと確保させるために長柄の先端部の周縁に沿う内壁又は外壁に係止する係止部が形成された座金を用いてもよい。なおこの係止部としては長柄の先端部の周縁の内壁又は外壁に係止するリブ,突起,バリ,切り起こしなどが挙げられる他、前記周縁が嵌まる溝などが挙げられる。 【0022】この鋏部の取り付け構造を長柄付き鋏に適用すると、切刃と受刃との間に木枝などを挟んで前述した操作手段を操作して切刃を閉じさせるときに強い引き付け力が鋏部に加わっても、その力は受刃と長柄の先端部とを装着しているネジだけでなく、座金を介して長柄の先端部の周縁に均等にしかも長柄の長尺方向にも及ぶ。このため、たとえ大きな引き付け力が加わっても長柄の先端部が曲がったり長柄が折れ曲がったり長柄のネジ孔が後方に押し広げられて鋏部がガタついたりしない。よって安心して強い引き付け力を働かせて木枝などを切ることができる。 【0023】 【発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の通りであり、続いて本発明に係る長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造を添付図面に示した実施例に対応して説明する。本発明に係る長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造(以下、本実施例に係る鋏部の取り付け構造と略称する)は、例えば次のような構造を有する長柄付き鋏に適用される。 【0024】その1つは、図1の(a)図に示す、長柄1の手元側に設けたケース13内に、モーターMの駆動軸21にネジ軸15を連結し、このネジ軸15に螺装した筒軸11をモーターMの回転方向の切り換えにより進退させて、この筒軸11の先端に連結した連動杆(連動部材)5を前方に押したり後方に引き付けたりさせて長柄1の先端に取り付けた鋏部2の一方の刃を構成する切刃3を開閉させる操作手段を備え、モーターMのON,OFFは指先で操作するトリガースイッチ12で行われ、モーターMの回転の停止及び切り換えは筒軸11に連結した作動杆14の動きを前後2個のマイクロスイッチS1,S2の検知により行われる長柄付き鋏A1である。 【0025】その2つは、図1の(b)図に示す、伸縮自在に2本の長柄60,61を組み付けて構成し、手元側に位置する大径の長柄61の後端部に握り部18と手動レバー17よりなる操作手段を備え、この手動レバー17の操作により長柄1内に備えたシリンダ19を作動させてこのシリンダ19に接続した連動部材5を前方に押したり後方に引き付けたりして長柄1の先端部1aに取り付けた鋏部2の一方の刃を構成する切刃3を開閉させる構造を有する長柄付き鋏A2である。 【0026】その3つは、図1の(c)図に示す、長柄70の手元側に装着した固定ハンドル20とこの固定ハンドル20の前端に枢着した操作ハンドル21で構成される操作手段を備え、この操作ハンドル21の開閉操作により連動部材5を前後に移動させて長柄70の先端に取り付けた鋏部2の切刃3を開閉させる長柄付き鋏A3である。 【0027】以下の説明において長柄50,60,70を総称して、長柄1と呼ぶことにする。これらの長柄付き鋏A1,A2,A3には、図1の各図及び図2の各図に示すように、長柄1として加工し易く軽量であり耐久性に富むアルミニウム製のパイプが用いられており、この長柄1の先端部1aに取り付けられている鋏部2は、受刃4に対して切刃3が開閉自在に組み付けられており、受刃4の基部の手前側部分が取り付け部4cとなっているものが用いられており、この取り付け部4cは長柄1の先端部1aに取り付けられている。本実施例に係る長柄の取り付け構造は、このような構成を有する長柄付き鋏A1,A2,A3のいずれにも備え付けることができる共通のものである。 【0028】続いて、図2の各図を参照しつつ図3ないし図5により本実施例に係る長柄の取り付け構造を構成する各部材について説明する。長柄1は、その先端部1aの周縁1bが長尺方向に対して直角に切断された形状を有し、その側壁の前後個所にネジ孔1c,1cが形成されたものが用いられる。鋏部2は、受刃4の基部4aが板形状になって後方に突出し、この基部4aの途中部の両端を一段幅狭く形成した段部4b,4bが形成されその後方部分が同幅の取り付け部4cになっているものが用いられる。この取り付け部4cは、鋏部2全体を長柄1の先端部1aに取り付ける部分であり、その前後個所にはネジ孔4d,4dが形成されている。この取り付け部4cは、長柄1の先端部1a内に突入させてその内壁に取り付けられ、その取り付けにあたって少なくとも長柄1の先端部1aの周縁1b・1bが係止する大きさを有し、この取り付け部4c及び長柄1内に挿通させた連動部材5の先端部と切刃3のアーム3aとを連結する連結部材30とが挿通する開孔7aが形成された座金7が用いられる。 【0029】続いて図2の各図及び図3を参照しつつ図4及び図5によりこれら各部材の組み付け方法の1例とその組み付け後の構造を説明する。本実施例に係る長柄の取り付け構造を構成する各部材について説明する。 【0030】先ず、座金7の開孔7a内に鋏部2の一方の刃を構成している受刃4の取り付け部4cを挿通させるとともにこの挿通方向と対向する方向からこの開孔7a内に連結部材30を挿通させて、この開孔7aの手前の面部に前記段部4b・4bを係止させた状態で、この段部4b・4bと長柄1の先端部1aの周縁1bとによって座金7を挟み付けるようにして、前記取り付け部4cを長柄1の先端部1aの内壁に前記取り付け座35とともにネジ36,37で装着する。そして前記連結部材30の先端部の面部から側方に突出させたボルト部分30aにナット38を螺装して連結部材30の先端部と前記アーム3aとを枢着し、続いてボルト40・ナット41を用いて切刃3を受刃4側に枢着すると、組み付けは終了する。 【0031】前記取り付け座35は、前記取り付け部4cを長柄1の先端部1aの内壁に装着するための座であり、この取り付け座35を備えることによって取り付け部分4cの取り付け姿勢は安定し、しかも受刃4を安定した長柄1の先端部1a内の中央寄りに位置させることができる。なおこの取り付け座35を前記取り付け部4cに係止させた状態で長柄1の先端部1a内に挿入させてネジ止めする際の位置合わせとネジ止めとが楽に行なえるように、取り付け部4cを係止させる図示しない係止部を形成した取付け座を用いても構わない。 【0032】このようにして各部材を組み付けた状態において、連動部材5を引き付けてアーム3aを後方に回動させると切刃3は閉じ、これとは逆に連動部材5を押し戻してアーム3aを前方に回動させると切刃3は開く。 【0033】なお、切刃3と受刃4との間にある程度太い木枝を挟んでこれを切るときなどには連動部材5を強く引き付ける必要がある。このときに受刃4全体に強い引き付け力が加わるが、この力は受刃4と長柄1の先端部1aとを装着しているネジ36,37に加わるだけでなく、受刃4の段部4b・4bから座金7を介して長柄1の先端部1aの周縁1bにも均等にしかも長尺方向に加わる。 【0034】このため従来構造において見られたネジ36,37の破断、長柄1側のネジ孔1c,1cがネジ36,37で押し広げられて前記取り付け部分4cがガタ付いたり、長柄1の先端部1aが折れ曲がって鋏部2が傾いたりするような事態にはならない。つまり鋏部2を常に安定した姿勢に維持させることが出来るのである。本発明はこのような取り付け構造が小さな座金(7)1枚で実現でき、しかも簡単で耐久性に富む構造、延いてはこのような構造を有する長柄付き鋏(A1,A2,A3)を安価に供給できるのである。 【0035】ところで、前記座金7は、受刃4の段部4b・4bと長柄1の先端部1aの周縁1bとによって挟み付けられており、しかもこの座金7の開孔7a内に受刃4の取り付け部材4cを挿通させているために、長柄1の先端部1aの周縁1bに載った位置からズレることは考え難いが、この座金7を次のような形状にすることによってその支持位置を確実なものにすることができる。 【0036】図6に示す座金7Aは、その片面に長柄1の先端部1aの周縁1bの内壁に沿う大きさのリブ7Aaが形成されてなるもので、このリブ7Aaを長柄1の先端部1aに嵌め込ませると、さらにしっかりと固定される。 【0037】図7に示す座金7Bは、長柄1の先端部1aの周縁1bの外壁に載る大きさのリブ7Baが形成されてなるもので、このリブ7Baを長柄1の先端部1aに嵌め込ませると、さらにしっかりと固定される。 【0038】 【発明の効果】以上において説明した鋏部の取り付け構造を長柄付き鋏に適用すると、切刃と受刃との間に太い木枝や堅い木枝などを挟んで切るために強い引き付け力を働かして切刃を閉じさせるときに、この力を受刃と長柄の先端部とを装着しているネジだけでなく、座金を介して長柄の先端部の周縁にも均等に及ぼさせることが出来、しかもこの力が長柄の長尺方向に真っ直ぐに加わるため、たとえ大きな引き付け力が加わっても、長柄の先端部が曲がったり長柄が折れ曲がったり長柄のネジ孔が押し広げられて鋏部がガタついたりするようなことは無くなったのである。このため従来よりも強い引き付け力を働かせて木枝などを切ることが出来るようになったのである。このような効果を有する本発明に係る長柄付き鋏における鋏部の取り付け構造は、長柄の先端部の周縁と受刃の基部の段部との間に座金を1枚挟み入れるだけで実施出来るため、構造が極めて簡単で安価にて製造することが出来るようになったのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591065480 【氏名又は名称】ニシガキ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−253049(P2002−253049A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−106462(P2001−106462) |
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