| 【発明の名称】 |
花 壇 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 孝雄
|
| 【要約】 |
【課題】既存花壇100の周壁101に沿って設けられた排水溝の外観を改善すると共に、散水が不要な花壇を提供すること。
【解決手段】既存花壇100の周壁101に沿って設けられた排水溝Dに沿って配設され、庭、花壇等への散水後の水や雨水等の排水が流入する流入空間S1が設けられた支持部材20と、該支持部材20と前記排水溝Dとで囲まれる敷設空間S2内に敷設され、前記支持部材20から流出する前記排水を吸水する吸水部材30と、前記排水溝Dの底面に設置され、前記吸水部材30に吸水されない余剰の前記排水を通水させると共に、その排水が流れる排水空間S3を形成する排水部材40とからなること。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 庭、花壇等への散水後の水や雨水等の排水が流れる排水溝に沿って設けられる花壇であって、前記排水溝に沿って配設され、前記排水が流入する流入空間が設けられた支持部材と、該支持部材と前記排水溝とで囲まれる敷設空間内に敷設され、前記支持部材から流出する前記排水を吸水する吸水部材と、前記排水溝の底面に設置され、前記吸水部材に吸水されない余剰の前記排水を通水させると共に、その排水が流れる排水空間を形成する排水部材とからなることを特徴とする花壇。 【請求項2】 前記吸水部材が、多孔質であることを特徴とする請求項1に記載の花壇。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、庭、花壇等への散水後の水や雨水等の排水を利用して、人や機械による散水が不要な花壇に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の花壇では、花壇に植えられている植物に、人間や機械により定期的に散水をおこなう必要があると共に、図7に示すように、アスファルト防水等の屋根防水が施された上に、モルタルやタイル等で表面仕上げがなされた鉄筋コンクリート造の建物の屋上に、屋上庭園として花壇100が施工される場合には、該花壇100の周壁101に沿って排水溝Dを設けて、前記周壁101に設けた排水口102から排出される花壇100の排水や屋上床面Fを流れる雨水等を処理していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このように花壇100の周壁101に沿って排水溝Dを設けることにより、屋上の外観が損なわれるという問題点があった。 【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、このような屋上の外観を改善すると共に、散水が不要な花壇を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の花壇は、庭、花壇等への散水後の水や雨水等の排水が流れる排水溝に沿って配設され、前記排水が流入する流入空間が設けられた支持部材と、該支持部材と前記排水溝とで囲まれる敷設空間内に敷設され、前記支持部材から流出する前記排水を吸水する吸水部材と、前記排水溝の底面に設置され、前記吸水部材に吸水されない余剰の前記排水を通水させると共に、その排水が流れる排水空間を形成する排水部材とからなることを特徴とするものである。 【0006】請求項2に記載の花壇は、前記吸水部材が、多孔質であることを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。本実施の形態に係る花壇10は、図1に示すように、アスファルト防水等の屋根防水が施された上に、モルタルやタイル等で表面仕上げがなされた鉄筋コンクリート造の建物の屋上に設けられた既存花壇100の周壁101に沿って設けられたものであり、図2に示すように、前記周壁101に沿って設けられた排水溝Dに沿って配設され、屋上床面Fを流れる雨水等が流入する流入空間S1が設けられた支持部材20と、前記周壁101と支持部材20と排水溝Dとで囲まれた敷設空間S2内に敷設され、前記周壁101の排出口102及び前記支持部材20の流入空間S1から流出する排水を吸水する吸水部材30と、前記排水溝Dの底面に設置され、前記吸水部材30に吸水されない余剰の排水を通水させると共に、その排水が流れる排水空間S3を形成する排水部材40とからなるものである。以下、更に詳細に説明する。 【0008】前記支持部材20は、図3に示すように、前記排水溝Dに沿うように前記屋上床面F上に所定の間隔をあけて載置された矩形状の木板のスペーサ21と、該スペーサ21の上に配設された枕木状の木材である側板22とからなる。その長さ及び幅は、任意で定めることができるが、その高さは、前記周壁101の高さを超えないようにする。そして、前記スペーサ21を所定の間隔で載置し、その上に前記側板22を配設することで、該側板22の下端に前記屋上床面Fを流れる雨水等が流入する流入空間S1を設けている。 【0009】なお、本実施の形態では、前記支持部材20を、前記スペーサ21と前記側板22との2部材としたが、前記支持部材20に、前記屋上床面Fを流れる雨水等の排水が流れ込む流入空間S1を設けることができればよいので、例えばスペーサ21を設けずに前記側板22の下部を略コ字形に切り欠いて流入空間S1を形成させる等してもよく、前記支持部材20の部材数及びその形状は特に問わない。 【0010】前記吸水部材30は、珪藻土31と園芸用土32とからなり、図2に示すように、前記周壁101と前記排水溝Dと前記支持部材20とで囲まれた敷設空間S2内に、下から前記珪藻土31、前記園芸用土32の順に敷き詰められる。そして、前記既存花壇100の周壁101に設けられている排水口102から排出された排水、屋上床面Fを流れて前記流入空間S1から排出された雨水等の排水を、前記珪藻土31、前記園芸用土32がそれぞれ吸水、保水する。また、前記珪藻土31は、粒径が大きく多孔質で保水性を有しているので、各珪藻土31間に間隙33が形成されて、敷設空間S2内の排水性、通気性を確保し、植物の根腐れ等を防止するだけでなく、排水の供給がないときには、前記珪藻土31に蓄えられた水分が、前記珪藻土31から放出されて、植物に供給される。 【0011】本実施形態においては、敷設空間S2の下方に敷き詰める前記吸水部材30を、前記珪藻土31としたが、これに限定されずに、フィラメント状繊維を圧縮接着した不織布や多孔質の合成樹脂等で、強力な吸水力を有しているものが望ましい。 【0012】前記排水部材40は、図3に示すように、メッシュ状の管体を縦方向に2分割したものであり、前記支持部材20の設置長さ全長に、その切断面を前記排水溝Dの底面に向け、伏せるようにして前記排水溝Dに設置される。これにより、図2に示すように、前記排水溝Dと前記排水部材40との間に、排水が流れる排水空間S3が形成されて、排水の流れが円滑になるだけでなく、前記花壇10内の通気性を確保して植物の根腐れを防止する。また、前記排水部材40の材質及び厚さは、前記吸水部材30や植物との重さに耐え得ることができればよく、そのメッシュの大きさは、前記吸水部材30が落下しない程度であればよい。そして、図示はしないが、前記排水溝Dに設置後は、前記排水部材40の詰りを防ぎ、かつ詰りの原因となるごみ類を除去するためのメッシュ状の目皿をその両端に設けておく。 【0013】なお、本実施の形態では、前記排水部材40を、長さ方向に2本並列に排水溝Dの底面に設置したが、前記支持部材20と同様に、雨水等の排水が前記排水溝Dへ排出される排水空間S3を形成することができればよいので、その形状はこれに限定されずに、角管でも、メッシュ状の板材を略半円形に湾曲させて形成してもよい。 【0014】次に、上記の構成を有する花壇10の使用について説明する。まず、図3に示すように、前記排水溝Dに沿って、前記スペーサ21、所望の長さの前記側板22を配設した後、前記側板22の両端に、前記排水溝Dと直交するように前記側板22を配設して、図4に示すように、屋上床面Fを流れる雨水との排水が流入する流入空間S1を形成すると共に、前記側板22と前記排水溝Dと前記周壁101とで前記吸水部材30を敷き詰める敷設空間S2を形成する。なお、本実施の形態では、前記周壁101を支持部材20とし、前記周壁に設けられている排水口102を流入空間S1としているが、図示はしないが、前記排水溝Dがこのような周壁101に沿わずに独立して設けられるときには、その排水溝Dの両側に前記支持部材20を配設して前記吸水部材30を敷設する空間S2を形成する。 【0015】そして、図5に示すように、前記排水部材40を、前記排水空間S3を形成するように、前記排水溝Dの底面に設置し、その上に前記珪藻土31、前記園芸用土32を順に敷き詰める。前記珪藻土31の上に前記園芸用土32を敷き詰めることで、前記珪藻土31より細かい粒径の前記園芸用土32が、前記排水部材40に詰まることを防いでいる。また、予め前記園芸用土32に肥料を混合させておくことができるだけでなく、植物を植えた後で容易に施肥をおこなうことができるので、植物の成長を促進させることができる。 【0016】前記園芸用土50を敷き詰めた後に、図2に示すように、好みの植物を植えて、前記花壇10を完成させる。前記花壇10に植えられる植物の種類は、特に限定されないが、根の伸長があまりなく、少量の水でも生育可能な草花類が望ましい。 【0017】前記花壇10の設置後、前記既存花壇100への散水後の排水及び前記奥除床面Fを流れる薄い当の排水は、図6に示すように、前記周壁101の排水口102、前記支持部材20の流入空間S1からそれぞれ排出させて、前記珪藻土31、前記園芸用土32それぞれに吸水、保水されると共に、植物の根に供給される。そして、前記珪藻土31、前記園芸用土32及び植物の根に休止されなかった余剰の排水は、前記排水部材40から排水空間S3に流れ込んで排水溝Dに排出される。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1に記載の花壇は、庭、花壇等への散水後の水や雨水等の排水が流れる排水溝に沿って配設され、前記排水が流入する流入空間が設けられた支持部材と、該支持部材と前記排水溝とで囲まれる敷設空間内に敷設され、前記支持部材から流出する前記排水を吸水する吸水部材と、前記排水溝の底面に設置され、前記吸水部材に吸水されない余剰の前記排水を通水させると共に、その排水が流れる排水空間を形成する排水部材とからなるので、前記流入空間から排出された排水が、前記吸水部材に保持され植物の根に供給されて、人や機械による定期的な散水が不要であると共に、余剰の排水が前記排水部材から前記排水空間へ排出されて、通気、排水を確実におこなうことができ、植物の根腐れを生じさせることなく植物を好適に育成させることができるという利点がある。また、排水溝の上部に花壇を形成するので、屋上等の外観を損なわないという利点がある。 【0019】請求項2に記載の花壇は、前記吸水部材が、多孔質であるので、その各孔に水分が保持されて、適度な湿潤雰囲気に保つことができると共に、排水の供給が少ないときは、その孔から水分が放出され、植物の根に供給することにより、植生を維持することができるという利点がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000198787 【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年3月1日(2001.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080182 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 三彦
|
| 【公開番号】 |
特開2002−253044(P2002−253044A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−57028(P2001−57028) |
|