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【発明の名称】 鳥居型支柱の締結装置
【発明者】 【氏名】玄間 燦治

【氏名】岡田 収二

【氏名】加勢 武

【要約】 【課題】本発明は、鳥居型支柱に係る構築方法の一部である支柱相互の締結工程を簡易化し、一般人でも施工に参加し得るようにした鳥居型支柱の締結装置を提供することを目的とするものである。

【解決手段】鳥居型支柱を緊縮するための締結装置であって、線材を、支柱相互に掛け渡した後に、1枚のバンドを介して緊締する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】線材と、係止孔を有する舌状部が備えられ、かつ、該各舌状部間が湾曲部となる1枚のバンドと、緊締具から構成される締結装置であって、立設支柱と横設支柱との接触部の支柱相互に掛け渡した前記線材の各端を、前記支柱における1本の外周に湾曲部が適合するように位置させた前記バンドにおける各舌状部の開口に挿通し、前記緊締具により緊締して立設支柱と横設支柱を締結するようにしたことを特徴とする鳥居型支柱の締結装置。
【請求項2】前記線材は、スタッドボルトが両端に固着された1本の線材からなり、前記緊締具は、スタッドボルトに螺合するナットであることを特徴とする請求項1記載の鳥居型支柱の締結装置。
【請求項3】前記線材は、スタッドボルトが一端のみに固着された2本の線材からなり、これらの線材が他端で連結されて1本化される構造であって、該1本化はボルト・コネクタによってなされ、かつ、ボルト・コネクタ部において前記線材の長さの調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の鳥居型支柱の締結装置。
【請求項4】前記線材は、スタッドボルトが一端のみに固着された1本の線材からなり、前記スタッドボルトをバンドにおける一方の舌状部の開口に挿通・固定して、この線材の他端をバンドにおける他方の舌状部の開口に挿通し、該他方の舌状部の開口に挿通した線材端部をボルト・コネクタによって緊締し、かつ、ボルト・コネクタ部において前記線材を引長しながら該線材の長さの調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の鳥居型支柱の締結装置。
【請求項5】前記支柱相互の接触部に当て板を介在させて、支柱相互を位置決めするとともに、緊締力を強化することを特徴とする請求項1記載の鳥居型支柱の締結装置。
【請求項6】前記締結装置の舌状部に形成された係止孔を外方に切り欠いた切欠穴としたことを特徴とする請求項1記載の鳥居型支柱の締結装置。
【請求項7】前記締結装置の両側の舌状部に形成された係止孔の一方または両方を外方に切り欠いた切欠穴としたことを特徴とする請求項1記載の鳥居型支柱の締結装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木用支柱、例えば、種々の鳥居型支柱を構築するために使用される締結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、環境の緑化を図るために、多くの庭師等の職人によって庭木、街路樹の植裁が実施されて来ている。
【0003】この植設された樹木は、自然災害を引き起こす要因となる強風や地震等によっては容易に倒伏することがなく、その成長が促される必要性から、種々の支持手段により支えるようにしている。
【0004】この支持手段としては、多くの場合、鳥居型支柱が採用されているもので、樹木の大きさによって、例えば、大型樹木用には4本の立設支柱と4本の横設支柱とが組み合わされた平面から視て井形状の鳥居型支柱が適用されており、また、中型樹木〜小型用には3本〜2本の立設支柱と1本の横設支柱とが組み合わされた鳥居型支柱が適用されている。
【0005】ここで、従来の中型樹木用の鳥居型支柱を、斜視図である図10の例示に従って説明する。
【0006】この鳥居型支柱は、合成木や自然木である、3本の立設支柱1、2と1本の横設支柱3とが組み合わされた中型樹木用の構造であって、前記各立設支柱1、2間に1本の横設支柱3が組み込まれる。
【0007】次いで、前記構造の鳥居型支柱の構築方法について述べる。
【0008】所望の中型樹木を植設した後、該樹木の周囲に3本の立設支柱1、2を打設し、該立設支柱1、2の間に1本の横設支柱3を挟み込み、さらに前記1本の横設支柱3に対して立設支柱1、2の各々を軟らかで細い鉄線4aで締結する。この後、樹木に麻布又は杉皮等を巻き付け、該麻布、杉皮等を介して前記1本の横設支柱3にシュロ縄で締結し、樹木を支持するものである。
【0009】この構築方法において注目されるのは、鉄線4aおよび5aによる締結工程において、1箇所の締結時に、少なくとも5回以上の鉄線4aの捲きつけがなされ、他方、捲きつけられた鉄線4aの緩みを緊張するための鉄線5aが多数回捲きつけられるもので、これらの鉄線4a、5aが乱捲きされた場合に、該各鉄線4a、5a自体が強風時の荷重や地震時の揺動力の作用で緩んでしまい、支柱の支持力を低下させてしまうという事態を防止するために、前記各鉄線4a、5aを面一に整然と巻回することが必要となっている。
【0010】更に、従来の大型樹木用の鳥居型支柱を、部分斜視図である図11の例示に従って説明する。
【0011】この鳥居型支柱は、合成木や自然木からなる、4本の立設支柱1、1と4本の横設支柱3、3とがボルト7とナット8からなる緊縮具(点線部分を参照)によって組み合わされた大型樹木用の構造であって、前記各横設支柱3、3で包囲された空間に大型樹木(図示せず)の幹が位置する。
【0012】次に、前記構造の鳥居型支柱の構築方法について述べる。
【0013】所望の大型樹木を植設した後、該樹木の周囲に4本の立設支柱1、1を打設し、該各立設支柱1、1の各々に2本の横設支柱3を挟み込んで直交させた後、さらに、予め樹木に形成してある各貫通孔9、9にボルト7、7を通し、これらのボルト7、7をナット8、8の螺合により緊締する。この後、大型樹木の幹外周面に麻布又は杉皮等を巻き付け、該麻布又は杉皮等を介して前記横設支柱3にシュロ縄で締結し、樹木を支持するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来技術における軟らかで細い鉄線で締結する方式は、その業界の施工専門家である職人への依存率が極めて高い。このことは、施工時間の短縮が必要とされ、また、例えば車道の両側に敷設された人道等に植樹する際に、自動車によって生じる身の危険に対する注意力も持続していなければならず、一般人には不向きな施工技術と言われてきている。
【0015】他方、近年、この種業界の施工専門家は減少傾向にあり、施工専門家を育成して増加させる必要があるものの、他業種への人的資源の流れが急速化し、その増加を図り得ないことから、一般人が施工に参加せざるを得ない状況下にあるのが実状である。
【0016】他方、ボルト7、7とナット8、8の組合せ緊締具を採用する締結方式においては、各支柱1、1、3、3にボルト7、7用の貫通孔9が必要とされるもので、前記貫通孔9の加工作業を伴い、しかも貫通孔9は各支柱1、3の剪断応力を低下させる要因となる。
【0017】本発明は、このような従来技術の有する問題に鑑みてなされたものであって、すべての鳥居型支柱に係る構築方法の一部である支柱相互の締結工程を簡易化し、一般人でも施工に参加し得るようにした鳥居型支柱の締結装置を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を達成するもので、請求項1では、線材と、係止孔を有する舌状部が備えられ、かつ、該各舌状部間が湾曲部となる1枚のバンドと、緊締具から構成される鳥居型支柱の締結装置であって、立設支柱と横設支柱との接触部の支柱相互に掛け渡した前記線材の各端を、前記支柱における1本の外周に湾曲部が適合するように位置させた前記バンドにおける各舌状部の開口に挿通し、前記緊締具により緊締して立設支柱と横設支柱を締結するようにしたことを特徴とする。
【0019】かかる構造を備えた本発明においては、支柱相互への線材の掛け渡しでは、接触部の支柱相互を多数回巻回する方法が採用されるものではなく、しかも1枚のバンドを介して1本の線材を緊締するもので、支柱相互を容易かつ強力に締結することができる。
【0020】また、請求項2では、スタッドボルトが両端に固着された1本の線材と、係止孔を有する舌状部が備えられ、かつ、該各舌状部間が湾曲部となる1枚のバンドと、ナットから構成される鳥居型支柱の締結装置であって、立設支柱と横設支柱との接触部の支柱相互に掛け渡した前記線材の各端のスタッドボルトを、前記支柱における1本の外周に湾曲部が適合するように位置させた前記バンドにおける各舌状部の孔に挿通し、前記各スタッドボルトを前記ナットの螺合により緊締して立設支柱と横設支柱を締結するようにしたことを特徴とする。
【0021】かかる横造を備えた本発明においては、支柱相互への1本の線材の掛け渡しでは、接触部の支柱相互を多数回巻回する方法が採用されるものではなく、しかも1枚のバンドを介して1本の線材を緊締するもので、支柱相互を容易かつ強力に締結することができ、しかも部品点数が少ないので、低コスト化を達成できる。
【0022】さらに、請求項3または4では、ボルト・コネクタの採用により、線材長さの調整を行うことを特徴とし、線材同士の連結や1枚のバンドへの緊締の強化を図り、かつ線材長さの調整を簡単にできるものである。
【0023】加えて、請求項5では、支柱相互の接触部に当て板を介在させることにより、支柱相互を位置決めするとともに、緊締力を補強することができる。
【0024】また、請求項6では、前記締結装置の舌状部に形成された係止孔を外方に切り欠いた切欠穴としたことを特徴とするものである。
【0025】さらに、請求項7では、前記締結装置の両側の舌状部に形成された係止孔の一方または両方を外方に切り欠いた切欠穴としたことを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は、例えば、車道Bの側路(例えば人道、自転車道等)に植設した中型の樹木Aを、3本の支柱1、1、2によって形成される鳥居型方式により支持した状態を表す斜視図である。
【0028】前記車道Bの側路に植設された樹木Aの後側には、2本の立設支柱1、1が樹木Aを挟んで側路に並行に打設されており、また、他の1本の立設支柱2が、樹木Aの側方において、その頭部と前記立設支柱1の頭部とが接近するような傾斜状態に打設される。
【0029】そして、これらの立設支柱1、1、2の上方近傍には、1本の横設支柱3が、バンド41と線材(ワイヤ、スチール線など)42と先端連結金具(以下、スタッドボルトという)43と他の緊締部材(図2のナット44に相当するもので、以下、ナットという。)から構成される締結装置4、4により、各立設支柱1、1に掛け渡した形態に連結されるとともに、他の1本の縦型支柱2も締結装置4により、前記立設支柱1、1に挟持する形態に連結されている。
【0030】このように構築された鳥居型支柱の横設支柱3には、その幹部を保護する麻製の布又は杉皮5等が捲きつけられた樹木Aが、前記麻製の布又は杉皮5等を介して、シュロ縄51で固定されており、樹木Aは鳥居型支柱によって強力に支持される。
【0031】前記締結装置4では、各立設支柱1、1、2と横設支柱3の両者への線材42の掛け渡しが3箇所のU字部分で充足されるものである。
【0032】図2は、図1に示した締結装置4の具体的な構成を表す平面図である。
【0033】この締結装置4は、線材42の先端を挿入・固定した金属製の筒体431とこの先端部に同心状に一体構造とした金属製のボルト432とで形成されるスタッドボルト43、前記ボルト432挿入用開口(ボルト432を側方から差し込むようにした切欠、孔など)410を有する舌状部411を備えるとともに、これらの舌状部411、411間に湾曲部(図示の舌状部の下方部を参照のこと)412が形成され、補強用リブ413が立設されたたバンド(点線部を参照のこと)41、前記ボルト432に螺入してバンド41と連結するナット44などから構成されるもので、必要に応じて合成樹脂製のさび止用キャップ45が前記のボルト432およびナット44を被覆するのに採用される。
【0034】図示の拡大断面図(一点鎖線部を参照)はワイヤ42の先端を挿入・固定した筒体431のA−A断面を表したもので、円筒状の筒体431が圧縮機械により扁平に近い六角形に圧縮され、前記筒体431の周長が縮小されて六角形の両側に平板状の補強部が形成されるとともに、ワイヤ42の挿入先端が強く圧迫されて固定されている。
【0035】図3は、当て板6を立設支柱1および横設支柱3相互の接触部に介在させた状態を表す斜視図であって、該当て板6は、前記各支柱1、2の円筒面に相応した湾曲状62、62をなす2枚の当て板部片61、61が湾曲状62、62面の裏面を背中合わせにして直交させ、溶着(加圧によって結合してもよい。)63したものである。
【0036】前記各支柱1、2の接触部の円筒面にこの当て板6を挟み込んだ後は、1本の線材42が掛け渡され、その端部に固設したスタッドボルト43がナット44によって1枚のバンド41に連結され、前記各支柱1、2相互が緊締される。
【0037】この当て板6の適用により、支柱相互は変形することなく、正常な鳥居型形態に維持され、木製である支柱の歪み易さによって起こる緊張力の弛緩を防止するものである。
【0038】なお、前記の当て板6は2枚の当て板部片61、61が使用されるものであるが、木製の歪み解消のみを目的とする場合には1枚の当て板部片61を必要枚数採用すればよい。また、図示はしなかったが、これらの当て板部片61または当て板6の湾曲内面に打ち抜によって小刃片を突設させ、この小刃片を支柱に食い込ませた上で立設支柱1と横設支柱12とを緊締することにより、支柱相互の位置ズレを極力無くすようにすることができる。
【0039】図4は、まちまちな太さの支柱を採用した場合に必要となる、線材長さの調整を可能にする一例の概略図である。
【0040】符号7は、スタッドボルト43が一方端にのみ固設された短尺な2本の線材42a、42aの他方端を重畳状態で連結するボルト・コネクタである。
【0041】なお、該他方端を筒状の金属具に挿入して固定した構造となし、線材端部の保護を図るようにしてもよい。
【0042】前記ボルト・コネクタ7は、線材押圧ナット部材71と線材支承部材72の組合せからなるもであり、前記線材押圧ナット部材71には、切り込み凹部731を下部に備え、かつ、係止片732を上部に備えた押え金73が相対回動が可能に内設されており、他方、線材支承部材72は、螺子721、721を外面に備えた2枚の脚板部片722、722とこれらの脚板722、722を連ねる弧状板部片723とから、断面がU字状となるように形成されている。
【0043】このような構造のボルト・コネクタ7によって短尺な2本の線材42a、42aの長さの調整を行って連結するには、必要な長さになるように各線材42a、42aの他方端を線材支承部材72の弧状板部片723内で重畳(円形の実線部を参照のこと)して線材の全長の調整なし、さらに線材押圧ナット部材71を線材支承部材72の螺子721、721に螺入するもので、この線材押圧ナット部材71の螺入に伴って押え金73が矢印方向に移動し、各線材42a、42aの他方端の重畳部を切り込み凹部731が押圧して斜線部で示した圧縮状態にし、各線材42a、42aを緊締するものである。
【0044】このように適正な長さに1本化された線材は、図1で述べたと同様に、支柱相互に掛け渡されて、スタッドボルト43により緊蹄して支柱相互を締結するものである。
【0045】図5は、図4に示した線材長さの調整方式とは異なる例の概略図である。この線材長さの調整には、一方端のみにスタッドボルト(図4の符号43を参照)を固設した線材42bが採用され、1枚のバンド41に備えられた一方の舌状部において実施される。符号7は、裸線部分である他方端を固定するためのボルト・コネクタである。
【0046】なお、該裸線部分である他方端を筒状の金属具に挿入して固定した構造となし、線材端部の保護を図るとともに、引張用に利用することもできる。
【0047】前記ボルト・コネクタ7は、線材押圧ナット部材71と線材支承部材72の組合せからなるもであり、前記線材押圧ナット部材71には、切り込み凹部731を下部に備え、かつ、係止片732を上部に備えた押え金73が相対回動が可能に内設されており、他方、線材支承部材72は、螺子721、721を外面に備えた2枚の脚板部片722、722とこれらの脚板722、722を連ねる弧状板部片723とから、断面がU字状となるように形成されている。
【0048】このような構造のボルト・コネクタ7によって1本の線材42aの長さの調整を行って連結するには、予めスタッドボルト(図4の符号43を参照)を備えた一方の線端を、1枚のバンド41に備えられた一方の舌状部に螺合結合しておき、線材42bを支柱相互に掛け渡してから前記1枚のバンド41に備えられた他方の舌状部の開口に挿入し、次いで、その先端部を引張(点線部および矢印部を参照)しておいてボルト・コネクタ7により緊締結合(実線部を参照)する。このボルト・コネクタ7の緊締結合には、線材押圧ナット部材71を線材支承部材72の螺子721、721に螺入するもので、この線材押圧ナット部材71の螺入に伴って押え金73が矢印方向に移動し、線材42bの他方端を切り込み凹部731が押圧し、線材42b端を緊締するものである。
【0049】なお、前記の引張によって突き出た線材の先端は、切断等の処理により整頓してもよい。
【0050】この緊締によっても所望の緊締力が得られなかった場合には、再びスタッドボルトにナットを螺入することにより、更なる張力が得られて、強固に組み立てられた鳥居型支柱が構築されるものである。
【0051】(他の実施例)本実施例においては、上記の締結装置4におけるバンド41の舌状部411に形成されている係止孔、即ちボルト挿入用開口410を切欠孔410aとしたものであり、他の構成は同様である。
【0052】本実施例における締結装置4は、図6に示すように、バンド41とワイヤまたはスチール線等による線材42と先端締結金具(スタッドボルト43)と緊締部材(ナット44)を備え、バンド41は湾曲部412の両端を直径方向に折曲形成した舌状部411、411を備え、さらに各舌状部411、411にはその外端を立設状に折曲した補強用リブ413、413が形成されている。
【0053】本実施例においては、図7または図8に示すように、このようなバンド41における湾曲部412の両端の舌状部411、411に設けられた係止孔の一方または両方を外方に切り欠いた切欠孔410aを形成している。
【0054】即ち、図7に示すように、舌状部411、411の片方にボルト挿入用開口410(図9(b) 参照)を形成すると共に他方に切欠孔410a(図9(a) 参照)を形成し、または、図8に示すように、舌状部411、411の両方に切欠孔410a、410aを形成する。
【0055】また、上記の舌状部411、411のボルト挿入用開口410または410aにはスタッドボルト43のボルト432を挿入してナット44で締結する。このスタッドボルト43は、上記実施例と同様に、ワイヤーまたはスチール等による長尺の線材42の両端を金属製の筒体431、431に挿入し固定すると共に該筒体431、431の先端部に同心状にボルト432、432を結合して成るものである。
【0056】本実施例の締結装置4は、上記実施例と同様に、図1に示すように、植設された樹木Aの近傍に打設された立設支柱1、1、2に横設支柱3を固定するために用いられるもので、予め、一方のスタッドボルト43のボルト432を一方の舌状部411のボルト挿入用開口410(図7の場合)、または切欠孔410a(図8の場合)に挿入してナット44を締結しておき、バンド41の湾曲部412を立設支柱1、1、2または横設支柱3に嵌めてから線材42を他の立設支柱1、1、2または横設支柱3に掛け渡して他方のスタッドボルト43のボルト432を図9(c) に示すように、切欠孔410aの横方向孔から挿入することができる。
【0057】従って、このボルト432には予めナット44を緩く締結した状態で切欠孔410aへ挿着することが可能であるため、支柱締結後の再調整や再位置決めを容易に行うことが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の鳥居型支柱の締結装置は、端部に緊締部材を固設した線材と1枚のバンドと緊締具とから構成されており、部品点数が少なく、鳥居型支柱の締結が支柱への多数の巻回を要することなく、強固になされるもので、その作業性と施工時の危険性が軽減される。
【0059】また、ボルト・コネクタの採用により、線材長さの調整を行うことから、線材同士の連結や1枚のバンドへの緊締の強化を図り、かつ線材長さの調整を簡単にできるものである。
【0060】さらに、支柱相互の接触部に当て板を介在させることにより、支柱相互を位置決めするとともに、緊締力を補強することができる。
【0061】また、本発明において、締結装置の舌状部に形成された係止孔の一方または両方を外方に切り欠いた切欠穴とすることによって、線材を備えたスタッドボルトを切欠孔に挿着してナットで締結する作業が容易となる。
【0062】さらには、スタッドボルトにナットを締結したままの状態でも係止孔に挿着することが可能であるため、支柱締結後の再調整や再位置決めを容易に行うことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】390014649
【氏名又は名称】日本地工株式会社
【出願日】 平成13年7月4日(2001.7.4)
【代理人】 【識別番号】100065260
【弁理士】
【氏名又は名称】谷山 守
【公開番号】 特開2002−247924(P2002−247924A)
【公開日】 平成14年9月3日(2002.9.3)
【出願番号】 特願2001−203868(P2001−203868)