| 【発明の名称】 |
植生基盤材 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木勇喜男
【氏名】四戸盛文
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| 【要約】 |
【課題】従来有効に利用されていなかった、植物の育成に有害な油分を含む樹木を使用した植生基盤材を提供すること。
【解決手段】針葉樹を破砕した破砕材2と、含水率が15%以上40%以下のピートモス3と、を混合してなるものである。ここで、針葉樹のなかでマツ科又はスギ科の樹木を原料とすることも可能である。特に、唐松を原料とすることも可能である。また、植生基盤材に炭化物4を混合することもできる。さらに、植生基盤材に貝殻、鶏糞、ロックウール、石綿などを混合してもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】針葉樹を破砕した破砕材と、含水率が15%以上40%以下のピートモスと、を混合してなる、植生基盤材。 【請求項2】前記針葉樹としてマツ科又はスギ科の樹木を原料としたことを特徴とする、請求項1記載の植生基盤材。 【請求項3】炭化物を混合したことを特徴とする、請求項1又は2記載の植生基盤材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植物を生育するための植生基盤材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】建設用資材等に加工される樹木を育成するために、生育途中で不要な木をきりとって適度な間隔をつくる間伐が行われる。こうして発生する間伐材は、大部分が有効に利用されることなく処理されている。また、山間部の建設工事などで伐採された樹木は、産業廃棄物として処理する。このため、処理費用がかかり、ゴミを大量に発生させることになるので地球環境の保護の観点からも好ましくない。このため、間伐材や伐採樹木を資源として有効に利用することが望まれている。そこで、間伐材や伐採樹木を破砕してチップにし、植生基盤材として利用しようという試みがある。 【0003】 【本発明が解決しようとする課題】前記した従来の植生基盤材にあっては、次のような問題点がある。 <イ>唐松などの針葉樹は、広葉樹などに比べて植物の生育に有害なタンニン、フェノール性酸、精油またはリグニン菌などの含有量または炭素率が高い。このため、唐松などの針葉樹を破砕したチップは、そのままでは植生基盤材には使用することができない。 <ロ>唐松などの針葉樹は植生基盤材に適さないため、伐採樹木などの中から取り除く必要がある。混在する樹木を分別したり、樹木の種類によって処理方法を変えたりするのは手間がかかる。 【0004】 【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、従来有効に利用されていなかった、植物の育成に有害な油分を含む樹木を使用した植生基盤材を提供することを目的とする。特に、唐松などの針葉樹を主成分にした植生基盤材を提供することを目的とする。また、生育した植物が鹿などの野生動物に荒らされることが少ない植生基盤材を提供することを目的とする。本発明は、これらの目的の少なくとも一つを達成するものである。【0005】 【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成するために、本発明の植生基盤材は、針葉樹を破砕した破砕材と、含水率が15%以上40%以下のピートモスと、を混合してなるものである。特にピートモスの含水率は、20%前後が最適である。ピートモスの特徴として、含水率が低くなればなるほど吸油効果を発揮するからである。また、破砕材の大きさは15〜25mm位が好ましい。ここで、針葉樹のなかでマツ科又はスギ科の樹木を原料とすることも可能である。特に、唐松を原料とすることも可能である。また、植生基盤材に炭化物を混合することもできる。さらに、植生基盤材に貝殻、鶏糞、ロックウールなどを混合してもよい。 【0006】 【本発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。 【0007】<イ>植生基盤材植生基盤材1は、下記の破砕材2及びピートモス3と、必要に応じて加える炭化物4又は貝殻などのその他の混合物からなる。本発明は、破砕材2にピートモス3等を混ぜ合わせることによって、破砕材2を植生に適した植生基盤材とするものである。 【0008】<ロ>破砕材破砕材2とは樹木を小片に砕いたチップをいう。破砕材2の大きさは15〜25mm位が好ましい。荒めの木片を使用した場合は、自然風化の進行と同時に一層の保水・通気性を高めることになるため、生育基盤としては最適条件となる。本発明を適用する樹木は針葉樹である。特に、唐松などのマツ科又はスギ科の樹木を原料とすることができる。唐松はマツ科の落葉高木で、本州中部の深山の乾いた山地に生え、各地に広く植林されている。大きく生育した木は、建築用材、パルプの原料などに用いられる。本発明は、主に間伐された樹木や伐採された樹木で他に用途が少ない大きさのものに適用するのが好ましい。ここで、唐松や杉などの針葉樹は、植物の生育に有害なタンニン、フェノール性酸、精油またはリグニン菌などの含有量または炭素率が高い。このため、このままでは植生基盤材1として使用されることはない。 【0009】<ハ>ピートモスピートモス3は、ミズゴケの泥炭で、通気性、保水性がよく、園芸用資材に一般に使用される。また、陽イオン交換容量や保肥力も大きい。ピートモス3は、繊維質状で軽比重であるため、植物が法面上に根付いて生長(活着)しやすい。ピートモス3は、含水率が20%以下で優れた吸油性を発揮する。また、含水率が25%以上となると吸水性が高くなる。従って、本発明で使用するピートモス3は、含水率が15%を下限として25%未満のもの、特に20%前後のものが好ましい。上記した破砕材2に吸油効果のあるピートモス3を混ぜ合わせることで、植物の育成に有害な樹木の脂などの油分を取り除くことができる。通常、市販されているピートモス3は、含水率が40%程度である。そこで、市販のピートモス3の含水率を下げる必要がある。含水率を下げる方法としては、天日にさらし自然に乾燥させる方法が好ましい。火力で熱しても含水率を下げることは可能であるが、この方法で含水率を下げたピートモスは水分を吸収しやすく、含水率が回復しやすい。また、椰子ガラを混合して含水率を下げることもできる。ここで、椰子ガラは、椰子の実や木質部を断裁したものをいう。椰子ガラは、透水性、保水性に優れているため、効率的にピートモス3の水分を取り除くことができる。なお、ピートモス3は、酸性質であるためPH値を調整する役割も果たす。 【0010】<ニ>炭化物炭化物4は、木材などの有機物が加熱によって熱分解反応を起こして変化した炭素分に富んだ物質をいう。炭化物4は、破砕材2に含まれる植物の生育に有害な物質を吸着し、除去する役割を果たす。また、脱臭効果、植生基盤材1の活性化効果もある。そして、炭化物4を混合した植生基盤材1で成長した植物は、鹿などの野生動物に荒らされることが少ない。さらに、炭化物4を植生基盤材1に混合すると、菌根菌などの微生物の住家を増やし、微生物相の改善、菌根菌の増殖によるリン酸吸収の向上などの効果が期待できる。 【0011】<ホ>その他の混合物植生基盤材1には、貝殻、鶏糞、ロックウールなどを混ぜることもできる。貝殻は、貝化石肥料として土壌の酸性矯正の役割を果たす。貝殻には窒素やリン酸分はほとんど含まれず、炭酸カルシウムなどのアルカリ分をおおよそ40%ほど含んでいる。貝殻は粉状にして混入するのが好ましい。 【0012】鶏糞は、窒素量が特に多く、リン酸、カリも充分含まれているため、肥料としては最適である。このため、動物有機として速効性があり、微生物の増殖、活性促進化も図ることができる。特に石灰含量が高いという特徴がある。 【0013】ロックウールは、玄武岩・安山岩や鉱滓を高温で溶融し、遠心力あるいは圧縮空気で吹き飛ばして急冷し、繊維状にしたものをいう。主成分は40%のケイ酸と30%の石灰石である。ロックウールは、親水性が良く、植物が必要とする養液と水を好適な比率で大量に保持できる特性を有する。この養液はPH2以下の植物が吸収しやすい状態にあることから根の伸長を助ける役割を果たす。さらに、ウール内に微生物の住家ができ、その増殖活発化を図ることも可能である。ロックウールは小片状にして混入するのが好ましい。 【0014】 【実施例】唐松の破砕材を50%、ピートモスを10%、炭化物を10%、貝殻を20%、鶏糞を5%、ロックウールを5%混合した植生基盤材1で小松菜及び牧草を育成した結果、良好な生長が確認でき、植生基盤材として充分に使用できることがわかった。 【0015】 【本発明の効果】本発明の植生基盤材は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。 <イ>破砕材が有する植物の育成に有害な油分等を吸油性のあるピートモスが吸収する。このため、従来有効に利用されていなかった、植物の育成に有害な油分等を含む樹木を植生基盤材に使用できる。この結果、伐採樹木等の処分費用や、植生基盤材の材料費を削減することができる。即ち、間伐材や伐採樹木などを有効に活用することができる。 <ロ>必要に応じて植生基盤材に炭化物を混合する。この結果、生育した植物が鹿などの野生動物に荒らされることが少なくなる。 <ハ>唐松などの針葉樹を植生基盤材に使用することができる。このため、針葉樹が混在する伐採樹木を分別する必要がない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500484685 【氏名又は名称】株式会社グリーン・ベネフィット 【識別番号】300079368 【氏名又は名称】ジェス.ブランド緑生有限会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月23日(2001.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082418 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 朔生 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−247916(P2002−247916A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月3日(2002.9.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−48324(P2001−48324) |
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