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【発明の名称】 シイタケ子実体、レンチヌラ・エドデス並びにその育種及び栽培方法
【発明者】 【氏名】豊増 哲郎

【氏名】村岡 眞治郎

【要約】 【課題】新規なシイタケ子実体、レンチヌラ・エドデス並びにその育種及び栽培方法を提供する。

【解決手段】集団交配育種によって、菌傘部にエリタデニンを170mg/100gDW以上含有するシイタケ子実体産生能を有するレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)を育種し、また、該レンチヌラ・エドデスを培養栽培し、又は高温でレンチヌラ・エドデスを栽培し、菌傘部に高含有量のエリタデニンを含むシイタケ子実体を得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 菌傘部に、エリタデニンを170mg/100gDW以上含有することを特徴とするシイタケ子実体。
【請求項2】 菌傘部のエリタデニン含量が170mg/100gDW以上である子実体を、温度15〜20℃の条件下で培養により産生する能力を有することを特徴とするレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)。
【請求項3】 寄託番号FERMP−18073を有するレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)に属する新規な菌株H44。
【請求項4】 公知のレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)の中から、エリタデニン産生能の高いものを複数選択し、集団交配育種して、菌傘部のエリタデニン含量が170mg/100gDW以上である子実体を、常温培養により産生する能力を有するレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)を取得することを特徴とするレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)の育種方法。
【請求項5】 レンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)を原基形成後、温度25〜34℃の条件下に培養して子実体を形成させることを特徴とするレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)の栽培方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、血清コレステロール低下作用を示す、シイタケ固有の成分エリタデニンを高含量に含むシイタケ子実体、及びエリタデニン産生能の高いレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)並びにその育種及び栽培方法に関するもので、シイタケ栽培技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】シイタケに、血清コレステロール濃度を低下させる物質があることが見出され(Kaneda, T., Tokuda, S., J Nutr 90(4) 371-376(1966)Dec)、有効成分も単離され(Chibata, I., Okumura, K., Kmeyama, S., Kotera, K.,Experientia 25(12)1237-1238(1969)Dec 15)、エリタデニンという名称が付されている。
【0003】エリタデニンは、アデニンにヒドロキシ酪酸が付加した化合物であって、マッシュルーム(ツクリタケ)に微量検出される以外、他のキノコには存在せず、シイタケ固有の成分である。
【0004】このエリタデニンは、その上昇が動脈硬化の危険因子である血清コレステロール値を下げる働きがあるとされ、乾燥シイタケ9g又は生シイタケ90gを1週間毎日食べ続けると、コレステロール濃度がおよそ6〜12%低下することが報告されている(Suzuki S., Ohshima, S., Mushroom Science IX (Part I) Proceedings of the Ninth International Scientific Congress on the Cultivationof Edible Fungi, Tokyo, 1974, 463-467)。
【0005】また、アミノ酸代謝の中間体、ホモシステインの濃度は、脳梗塞の危険因子として知られているとともに、エリタデニンは、そのホモシステインの合成を阻害することも報告されている(A.M. Svardal, R. Djurhuns, H. Refsum, P.M. Ueland, Cancer Research 46, 5095-5100, October 1986)。
【0006】これら薬効の認められるエリタデニンは、シイタケ中にデオキシエリタデニンとともに存在し、シイタケ子実体、特に菌傘部に多く含まれているが、それぞれの存在量は、50.7〜92.7mg/100gDW、7.7〜13.6mg/100gDWである(青柳康夫,正田悦子,菅原龍幸著「栄養と食糧」Vol.29; No.8、460−461(1976))ので、日本人一人あたりのシイタケ平均摂取量(0.5g乾物量/1日)を考慮すると、その薬効を期待するには含量が低いものである。
【0007】一方、シイタケ新菌株の開発目標の多くは、多収性、耐病性、作型など種菌として販売することを目的とするもので、かかる観点からみれば、これまでに優れた品種が開発されてきたが、食用となる子実体に含まれる、このような生体調節機能に関する成分や栄養価に関して、品種を開発し、育種し、また栽培することはこれまでに殆どなされていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような現状に鑑み、発明者等は、生体調節機能に関する成分や栄養価の高い、特にエリタデニン含有量の多いシイタケの品種を開発し、育種し、またエリタデニン含有量の多いシイタケを栽培する方法を求めて検討を行った。
【0009】その結果、発明者等は、エリタデニン含量に品種間差異があると推測し、まず、市販されているシイタケ菌株、保存されている野生シイタケ菌株を集め、それらを空調栽培し、エリタデニン産生能の高い菌株を選択した。
【0010】一方、連続的変異を示す形質は、収量と同じくポリジーン支配のものと考え、エリタデニン含量関連遺伝子の集積を図るため、それら選択されたエリタデニン産生能の高い菌株の複数を集団交配、すなわち、選定した交配親から分離した胞子を交配し、その中から高含量菌株を選抜し、それらの間でさらに交配を繰り返したところ、二世代目の菌株に、空調栽培(温度17℃、RH90%)することによって、従来の2〜4倍量のエリタデニンを含むシイタケを収穫することが可能であることを見出すとともに、多収量性(400g/1.3kg菌床以上)であって、かつ、傘の色、形態等に優れた特徴を有するシイタケ子実体が得られることを見出し、さらに、原基形成後、高温下に培養して子実体を形成させると、エリタデニンの含有量の多いシイタケ子実体が得られることを見出し、この発明を完成したのである。
【0011】この発明の目的は、より多くのエリタデニンを含むシイタケを育成栽培することによって、従来の摂取量、さらにはより少ない摂取量で健康維持に寄与することのできるシイタケを提供することである。
【0012】この発明の他の目的は、このように栽培して得たシイタケを、健康食品素材として利用することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記載の発明は、菌傘部に、エリタデニンを170mg/100gDW以上含有することを特徴とするシイタケ子実体である。
【0014】また、この発明の請求項2に記載の発明は、菌傘部のエリタデニン含量が170mg/100gDW以上である子実体を、温度15〜20℃の条件下で培養により産生する能力を有することを特徴とするレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)である。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明は、寄託番号FERMP−18073を有するレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)に属する新規な菌株H44である。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、公知のレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)の中から、エリタデニン産生能の高いものを複数選択し、集団交配育種して、菌傘部のエリタデニン含量が、170mg/100gDW以上である子実体を、常温培養により産生する能力を有するレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)を取得すること、を特徴とするレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)の育種方法である。
【0017】さらに、請求項5に記載の発明は、レンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)を原基形成後、温度25〜34℃の条件下に培養して、子実体を形成させること、を特徴とするレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes)の栽培方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明のシイタケ子実体、レンチヌラ・エドデス並びに育種及び栽培方法を、具体的な実施例に基づいて詳述する。
【0019】<育種方法>市販されているシイタケ菌株、及び出願人が保存している野生シイタケ菌株合計67菌株を集め、空調栽培によるスクリーニングを行った。まず、ブナとコーンプランを重量比4:1で混合し、水分を65%に調製した培地をプラスチック製の培養袋に1.3kg詰め込み、温度121℃で90分間殺菌したのち、スクリーニング用のシイタケ菌を接種し、温度を22〜23℃に維持しながら、湿度70%の条件下で90〜120日培養したのち、培養袋を取り除き、温度17℃、湿度90%、明条件下で子実体を発生させた。発生した子実体は、収穫後直ちに凍結乾燥し、粉末化してエリタデニン定量の試料とした。
【0020】<エリタデニンの定量>エリタデニンの定量は、以下の手順で行った。200mgのシイタケ乾燥粉末に4mlの5%過塩素酸を加え、遠心分離で抽出液を回収し、得た抽出液をKOHで中和したのち、活性炭カラムに添加し、蒸留水で洗浄後、1.4%アンモニア含有50%エタノールでエリタデニン画分を溶出し、遠心エバポレーターで濃縮乾固した。
【0021】かくして得られたエリタデニン画分を、5mM臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム、20mMリン酸水素二カリウム含有アセトニトリルに溶解し、液体クロマトグラフィー(Develosil RP Aqueous 4.5×250mm装着、流速1.0ml/分)で、検出波長260nmで定量する。
【0022】このスクリーニングで、子実体の発生収量及びその形態、エリタデニン含量の3項目について調べ、出願人(財団法人日本きのこ研究所)が保管する「菌株番号8123、C−04、A−123株」を交配親として選定した。
【0023】選定した「菌株番号8123、C−04、A−123株」のそれぞれの子実体から、担子胞子を採取して滅菌した蒸留水に懸濁した。胞子濃度をヘマトメーターで計測し、約1×106spores/mlになるよう希釈してから、同じ割合(1:1:1)で混合して寒天平板培地に播種(集団交配)し、温度25℃で1〜2週間培養した後、寒天平板培地(直径9cmのシャーレ)に生育した菌糸を切り取り、寒天斜面培地に接種した。
【0024】このような操作を、1つの寒天平板培地について約10本の寒天斜面培地(試験管)に接種して、約10枚の寒天培地から100本の試験管に接種して培養したのち、培養した菌糸の成長先端を、新しい寒天斜面培地(試験管)に移してさらに培養した。この操作を数回繰り返すことによって、均一な二核菌糸(dikaryon)を得た。
【0025】得た二核菌糸は、菌床培地で栽培して子実体を収穫し、その担子細胞を採取すると同時に、エリタデニン含量を測定した。
【0026】以上のように、「菌株番号8123、C−04、A−123株」の集団交配によって、約100菌株の二核菌糸を栽培し、子実体を形成した81株についてエリタデニン含量を測定した。
【0027】子実体発生量が多く、なおかつエリタデニン含量の高かった10株の胞子を、さらに前述の操作のように集団交配して、エリタデニン含量関連遺伝子の集積と形質の安定化を図った。
【0028】このようにしてF2世代で、菌傘部のエリタデニン含量が170mg/100gDW以上である子実体産生能を有する菌株を3株得、それらを「H44」「H78」「C18」と命名した。
【0029】なお、それらの菌株を、後述する培養条件で発生させた子実体中のエリタデニン含量は、それぞれH44;214mg/100gDWH78;186mg/100gDWC18;184mg/100gDWである。
【0030】これら3株のなかでも、H44株は、子実体の発生量及び発生期間で優れたもので、「Lentinula edodes H44」と表示し、工業技術院生命工学技術研究所に、「寄託番号FERMP−18073」として寄託した。以下に、H44株の特性を示す。
【0031】H44株の特性H44株の菌学的諸性質並びに生化学的性質は、以下のとおりである。
傘色:茶褐色形 :円形で肉厚鱗皮:繊維状ひだ:密柄色:肌色【0032】1)ポテト・デキストロース寒天培地(PDA,Difco)における生育状態温度25℃での菌糸成長は4.5mm/1日、菌糸は白色で放射状に伸びる。裏面は一様で変色はない。
【0033】2)グルコース・麦芽エキス・酵母エキス寒天培地(GMY、1%グルコース、1%麦芽エキス、0.4%酵母エキス)における生育状態。
温度25℃での菌糸成長は3.5mm/1日、菌糸は白色で放射状に伸びる。裏面は一様で変色はない。
【0034】3)フェノールオキシダーゼ検定用培地没食子酸0.1%添加により裏面が褐色になり、白色腐朽菌の特徴を示す。
【0035】4)最適生育温度ならびに各温度における生育速度GMY寒天培地で予め前培養した菌糸をコルクボーラーで打ち抜き、PDA培地およびGMY培地に接種して3日間培養したのち、温度勾配培養装置を使用して各温度で5日間培養し、その間の菌糸伸長を測定した。その結果、温度15〜30℃の範囲で良く生育し、最適の温度は、温度25〜26℃であった。
【0036】5)最適生育pH各pHに調整したGMY液体培地に、コルクポーラーで打ち抜いた菌糸片を接種し、温度25℃で30日間培養した。集菌後、乾燥重量から最適pHは4〜5付近で、生育範囲は4〜7であった。
【0037】6)DNAによる菌株識別液体培地(グルコース1%、マルツエキス1%、酵母エキス0.4%)で培養し、凍結乾燥して粉末化した50〜100mgの菌糸を、1.5ml遠心チューブに入れ、約0.1mlの抽出用緩衝液(1%SDSを含む50mMトリス塩酸緩衝液:pH=8.0、5mM EDTA、以下TEという。)を加え、同量のフェノール/クロロフォルム混合液(1:1)を加えて混合し、12,000回転で遠心分離したのち、下層は捨て、上層の液を回収して2.5倍量のエタノールを加えてDNAを沈殿させた。70%エタノールでよく洗浄した後、TEに溶かし、リボヌクレアーゼ(RNase 20μg/ml)処理してフェノールで蛋白を除去した。
【0038】このようにして調整したDNAは、25ng/μl濃度になるように希釈した(参照:Anne R.Kubelic、Les J.Szabo、CurrGenet(1995)28、384−389)。
【0039】PCR法によるDNAの増殖には、株式会社サワデーテクノロジーの「Super Taq Premix」に、鋳型となる菌糸のDNAを20ngと、0.4μMプライマーを加え(反応液量25μl)、パーキンエルマー アプライド バイオシステムス(PE Applied Biosystems)社製の「GeneAmp PCR System 9700」でDNAを増殖した。
【0040】増幅条件(PCR)は、以下のとおりである。また、PAPD法(Random Amplified Polymorphic DNA)には、オペロン(Operon)社製のOPA−04(5’−AATCGGGCTG)をプライマーにして、また、リボゾームRNA遺伝子の非翻訳領域(Inter Genic Region;以下、「IGR2」と略す。)の一部(上流側5’−ATTGGAAAATAGATGGAATTGCCCTT、下流側(5’−GAGAAAGTCTTTCATTGTTCTTCTTCATG)を、プライマーにしてDNAを増殖した。
【0041】<RAPD法>(温度94℃× 5min)1cycle((温度94℃× 1min)+(温度36℃× 1min)+(温度72℃× 4min))45cycle(温度72℃×10min)1cycle【0042】<IGR2法>(温度94℃× 5min)1cycle((温度94℃× 1min)+(温度55℃× 1min)+(温度72℃×2.5min))30cycle(温度72℃× 5min)1cycle【0043】増幅産物は1.5%寒天ゲルで泳動し、エチヂウムブロミドで染色した。その結果、OPA−04をプライマーにして、RAPD法では、0.4,0.65,1.05kbの3本の増幅DNA断片(図1参照)が、IGR法では、1.1,0.88,0.64kbの3本の増幅DNA断片(図2参照)が検出されたが、その電気泳動パターンで、いずれも既存のシイタケ栽培種とも、識別が可能であった。
【0044】7)子実体形成における最適温度ブナとコーンブランを重量比4:1で混合し、水分を65%に調整した1.3kgの菌床を120日間培養(温度22〜23℃)したのち、温度10〜28℃の条件下で子実体を発生させたところ、その結果、いずれの範囲でも初回の発生で57〜204gの子実体を発生し、適応温度は広い特性を有していた。
【0045】<培養例1>ブナとコーンブランを重量比4:1で混合し、水分を65%に調整した培地をプラスチック製の培養袋に1.3kg詰め込み、温度121℃で90分間殺菌したのち、培地に菌株H44を接種した。比較のため、従来菌を同時に接種し、接種後は温度22〜23℃、湿度70%の条件下で90〜120日間培養した。その後、培養袋を取り除き温度17℃、湿度90%、明条件下で子実体を発生させた。その結果を表1に示す。
【0046】表1から明らかなように、初回の子実体体発生量は135g/1.3kg菌床で、エリタデニン含量は214mg/100gDWと、従来品に比べ約2.4倍であった。
【0047】
【表1】

【0048】<培養例2>また、空調発生室の温度を温度17℃、温度25℃、温度28℃及び温度30℃として栽培試験を行い、子実体を発生させ、その子実体中のエリタデニン含量を測定したところ、表2に示されるように、子実体生育時の温度が高いほど、その値は高くなり、温度30℃では393mg/100gDWで、温度17℃で栽培した子実体の約2倍の含量であった。
【0049】
【表2】

【0050】<培養例3>培養例2において、子実体生育時の温度が高いほど、子実体中のエリタデニン含量が多くなることが見出されたため、栽培品種として市販されている菌株(森産業株式会社「活活」)について、温度17℃で子実体原基を形成させた後、空調発生室の温度を温度17℃、温度25℃、温度28℃、温度30℃、温度32℃及び温度35℃として、子実体を生育させ、その子実体中のエリタデニン含量を測定したところ、表2に示されるように、温度が高くなるに伴い含量も高くなり、子実体生育の上限温度32℃で最高に達し、その時の含量は17℃で栽培した子実体の約6.2倍であった。
【0051】
【表3】

【0052】
【発明の効果】この発明で得られるシイタケ子実体は、コレステロール低下作用をもつエリタデニンを多く含み、なおかつ収量性がきわめて良好で、滋養食品として、さらには健康食品素材として、新規需要が期待されるという優れた効果を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】595093980
【氏名又は名称】鈴木 重幸
【識別番号】390039963
【氏名又は名称】森産業株式会社
【識別番号】596111690
【氏名又は名称】財団法人日本きのこ研究所
【出願日】 平成13年2月14日(2001.2.14)
【代理人】 【識別番号】100069903
【弁理士】
【氏名又は名称】幸田 全弘
【公開番号】 特開2002−238350(P2002−238350A)
【公開日】 平成14年8月27日(2002.8.27)
【出願番号】 特願2001−37020(P2001−37020)