トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 圧縮用土
【発明者】 【氏名】近藤 貴之

【要約】 【課題】体積を小さくして、搬送、保管等の効率を向上させる。

【解決手段】園芸用として鉢等に用いる栽培用土を圧縮して包装した。栽培用土としては、水ゴケ、腐葉土、ピートモス、ココピート、バーミキュライト、山ゴケ、ヤシ殻、ロックウールが使用できる。腐葉土としては、ケヤキ、コナラ、クヌギ、ツバキ、サザンカ、イチョウ、杉の葉が使用可能である。これらの栽培用土を約3分の1に圧縮して包装した。特に、ケヤキ、コナラ、クヌギ等の葉の腐葉土は、復元力に優れ、圧縮しても元の状態に容易に戻すことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 栽培用土を圧縮して包装したことを特徴とする圧縮用土。
【請求項2】 請求項1に記載の圧縮用土において、上記栽培用土が、水ゴケ、腐葉土、ピートモス、ココピート、バーミキュライト、山ゴケ、ヤシ殻又はロックウールのいずれかであることを特徴とする圧縮用土。
【請求項3】 上記栽培用土を約3分の1に圧縮して包装したことを特徴とする圧縮用土。
【請求項4】 上記腐葉土を約3分の1に圧縮して包装したことを特徴とする圧縮用土。
【請求項5】 請求項4に記載の圧縮用土において、上記腐葉土として、ケヤキ、コナラ、クヌギ、ツバキ、サザンカ、イチョウ又は杉の葉のいずれかを用いたことを特徴とする圧縮用土。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、園芸用として鉢やプランター等に用いられる栽培用土に関し、特に搬送、保管、販売時の陳列等の際の取り扱いを容易にした圧縮用土に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のガーデニングブーム等により、植物の栽培に欠かせない栽培用土が、大量に流通するようになった。
【0003】かかる栽培用土は、米袋と同様の袋(例えば40cm×70cm程度の大きさの袋)にそのまま入れられて、搬送、保管、店内での販売等が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のように、栽培用土が袋にそのまま入れられて、搬送、保管、店内での販売等がされる場合は、嵩張ると共に、積み上げると崩れやすいという問題点がある。
【0005】本発明は以上述べたような点に鑑みてなされたもので、嵩張らずに安定して積み上げることができる圧縮用土を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決するために第1の発明に係る圧縮用土は、栽培用土を圧縮して包装したことを特徴とする。
【0007】上記構成により、栽培用土の体積を小さくすることができる。これにより、搬送、保管、店内での販売等がされる場合は、嵩張ることなく小さな体積で稠密に積み上げることができる。さらに、圧縮されているため、ある程度堅く、積み上げても崩れることなく、安定している。
【0008】第2の発明に係る圧縮用土は、第1の発明に係る圧縮用土において、上記栽培用土が、水ゴケ、腐葉土、ピートモス、ココピート、バーミキュライト、山ゴケ、ヤシ殻又はロックウールのいずれかであることを特徴とする。
【0009】上記構成の水ゴケ、腐葉土、ピートモス、ココピート、バーミキュライト、山ゴケ、ヤシ殻、ロックウールは弾力性を有するため、圧縮することができる。これらを圧縮することにより、体積を小さくすることができる。これにより、上記第1の発明と同様に、嵩張ることなく小さな体積で稠密に積み上げることができると共に、積み上げても崩れることなく安定している。
【0010】第3の発明に係る圧縮用土は、上記栽培用土を約3分の1に圧縮して包装したことを特徴とする。
【0011】上記構成により、栽培用土の体積を小さくすることができる。栽培用土は、3分の1程度までは圧縮しても、復元力が維持される。即ち、約3分の1に圧縮した栽培用土を包装から取り出して手などでほぐしてやると、簡単に元の状態に戻る。3分の1を越えて小さく圧縮すると、復元力が弱くなり、あまり戻らなくなる。
【0012】また、約3分の1に圧縮して包装した腐葉土は、ある程度の硬さがあって、積み上げても型くずれを起こすことはない。このため、崩れることなく複数段に積み上げることができる。
【0013】第4の発明に係る圧縮用土は、上記腐葉土を約3分の1に圧縮して包装したことを特徴とする。
【0014】上記構成により、腐葉土の体積を小さくすることができる。腐葉土は、上記栽培用土と同様に、3分の1程度までは圧縮しても、復元力が維持される。即ち、約3分の1に圧縮した腐葉土を包装から取り出して手などでほぐしてやると、簡単に元の状態に戻る。約3分の1に圧縮して包装した腐葉土は、ある程度の硬さがあるため、積み上げても型くずれを起こすことはなく、崩れることなく複数段に積み上げることができる。
【0015】第5の発明に係る圧縮用土は、第4の発明に係る圧縮用土において、上記腐葉土として、ケヤキ、コナラ、クヌギ、ツバキ、サザンカ、イチョウ又は杉の葉のいずれかを用いたことを特徴とする。
【0016】上記構成により、ケヤキ、コナラ、クヌギ等の葉からなる腐葉土は、特に復元力に優れている。即ち、3分の1程度まで圧縮された腐葉土は、十分な復元力を維持し、包装から取り出して手などでほぐすことで、簡単に元の状態に戻すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】本実施形態は園芸用として鉢やプランター等に用いられる栽培用土を、扱いやすいように圧縮したものである。この圧縮された栽培用土である圧縮用土の一例として腐葉土を用いる。
【0019】腐葉土は、ケヤキ、コナラ、クヌギ等の落葉広葉樹の落ち葉、ツバキ、サザンカ等の常緑広葉樹、イチョウや杉の葉等を原料としている。特に、ケヤキ、コナラ、クヌギ等の落葉広葉樹が望ましい。このような腐葉土の場合は、圧縮しても復元力に優れている。希に、樹皮や牛糞等を混合することもある。
【0020】この腐葉土を約3分の1に圧縮する。ここで、約3分の1としたのは、上記腐葉土は、3分の1程度までは圧縮しても、復元力が維持されるためである。3分の1を越えて小さく圧縮すると、腐葉土が押し固められてしまい、復元しなくなる。この数値は、腐葉土の種類によって、特に混合する樹皮等の種類によって多少異なるため、各腐葉土に応じて設定される。各腐葉土によって異なる復元力を維持できる限界値の平均として約3分の1となる。
【0021】約3分の1に圧縮された圧縮用土は、ある程度の硬さがあるため、積み上げても型くずれを起こすことはない。このため、崩れることなく複数段に積み上げることができる。
【0022】このとき、圧縮用土は、図1に示すように、平面形状が2対3から1対2程度の比率の長方体状に成形される。これは、積層を容易にするためである。長方体状の圧縮用土1の場合、一層目に対して二層目を90度回転させると、一層目の2つの圧縮用土にまたがって積まれることになり、図2に示すように、上の層の圧縮用土がその直下の2つの圧縮用土のブリッジとして機能し、安定する。これにより、圧縮用土を複数段に積層しても不安定になることはない。従来の大きな袋に詰められた腐葉土の場合、柔らかくてふわふわしているため、不安定になり、崩れてしまうことがあるが、長方体状の圧縮用土の場合は容易にかつ安定して積層することができるようになる。
【0023】約3分の1に圧縮した腐葉土は包装用の袋2に入れて封止する。袋2は、圧縮用土1に合わせて、平面形状が約2対3から1対2程度の比率の長方体状に構成されている。このとき、必要に応じて、袋2に通気穴を設けておく。
【0024】以上の構成の圧縮用土1を搬送や保管する場合は、図2のように複数段に積層して行う。これにより、一度に大量の圧縮用土1を搬送や保管することができる。また、店内で販売する場合も、積層することにより、小さいスペースで嵩張らずに展示することができる。
【0025】圧縮用土1を園芸に用いる場合は、袋2から圧縮用土1を取り出して植木鉢等でほぐす。これにより、容易に元の状態に戻る。
【0026】[効果]以上のように、腐葉土を約3分の1に圧縮して包装したので、腐葉土の体積を小さくすることができる。
【0027】圧縮用土1はある程度の硬さがあるため、積み上げても型くずれを起こすことがない。このため、崩れることなく複数段に積み上げることができる。
【0028】また、圧縮用土1を長方体状に圧縮成形したので、90度回転させて積層することで、上の層の圧縮用土1がその直下の2つの圧縮用土1のブリッジとして機能し、容易にかつ安定して積層することができる。
【0029】[変形例]
(1) 上記実施形態では、圧縮用土として腐葉土を用いたが、本発明はこれに限らず、水ゴケ、ピートモス、ココピート、バーミキュライト、山ゴケ、ヤシ殻又はロックウールでもよい。これらを適宜混ぜたものでもよい。これらの場合も上記腐葉土の場合と同様に弾力性を有するため、圧縮することができる。
【0030】これにより、上記実施形態と同様に、体積を小さくすることができ、嵩張ることなく小さな体積で稠密に積み上げることができると共に、積み上げても崩れることなく安定している。
【0031】(2) 上記実施形態では、圧縮用土1及び包装用に袋2を約2対3から1対2程度の比率の長方体状に成形したが、これは、圧縮用土1の量、取り扱い安さ、外観上の見栄え等を考慮してなされたもので、他の比率の長方体状でもよいことは言うまでもない。この場合も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によれば、次のような効果を奏する。
【0033】(1) 栽培用土を圧縮して包装したので、栽培用土の体積を小さくすることができる。これにより、搬送、保管、店内での販売等がされる場合は、嵩張ることなく小さな体積で稠密に積み上げることができる。さらに、崩れることなく安定して積み上げることができるようになる。
【0034】(2) 水ゴケ、腐葉土、ピートモス、ココピート、バーミキュライト、山ゴケ、ヤシ殻、ロックウールは弾力性を有するため、圧縮することことができる。このため、これらを栽培用土として用いる場合は、体積を小さくして稠密にかつ安定して積み上げることができる。
【0035】(3) 栽培用土を約3分の1に圧縮して包装したので、栽培用土の体積を小さくすることができる。栽培用土は弾力性があって復元力を有するため、元に戻すのも容易にできる。
【0036】(4) 腐葉土を約3分の1に圧縮して包装したので、腐葉土の体積を小さくすることができる。腐葉土の場合は復元力に優れているため、元に戻すのも容易にできる。
【0037】(5) 腐葉土として、ケヤキ、コナラ、クヌギ、ツバキ、サザンカ、イチョウ又は杉の葉のいずれかを用いる場合、復元力に優れているため、容易に元に戻すことができる。
【出願人】 【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
【出願日】 平成13年2月14日(2001.2.14)
【代理人】 【識別番号】100090620
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 宣幸
【公開番号】 特開2002−238347(P2002−238347A)
【公開日】 平成14年8月27日(2002.8.27)
【出願番号】 特願2001−37399(P2001−37399)