| 【発明の名称】 |
刈込機の刈りゴミ排除装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 義弘
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| 【要約】 |
【課題】両刃式トリマーに刈ゴミの排出機能を付加し、作業効率の増大を実現する刈りゴミの排除方法と排除装置を提供する。
【解決手段】トリマーの刈刃上部に、左右自在に振れ動くゴミの排除を行う排除板6を軸受け10,11を介して取付ける。往復動作で刈込む両刃式トリマーによる樹木の刈込み作業において、往路刈込み動作が進むに沿って刈りゴミは抵抗板5に行く手を遮られて一時、該排除板6の上に滞留する。刈りゴミがいっぱいとなり該抵抗板を越えて落ちこぼれようとする寸前にトリマーの総体で振り払うが如くに、作業進行方向の刈込み作業範囲外へゴミを払い捨てる。この時の余力である惰力によって、遊動体である該排除板は惰力の方向へ倒れ込み、復路刈込み動作への準備形態が自動的に整う。続けて復路の刈込み動作へ移り同様の動作を繰り返すことでスムースな往復刈込と刈りゴミの排出が同時に実現する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排除板(6)の下端部付近を軸芯として扇動することで表と裏の面で、刈り取った枝葉を交互に一時帯溜させることの出来る排除板を有する刈りゴミ排除装置。 【請求項2】 排除板(6)の下端部を両側からカバーで覆うことを特徴とした請求項1に記載した刈りゴミ排除装置。 【請求項3】 排除板の上部が双叉状に2枚に別れ、それぞれの面が交互に排除板と抵抗板(5)の役を果すことを特徴とした請求項1に記載した刈りゴミ排除装置。 【請求項4】 排除板の着脱を容易とし異なる機能を持つ別の排除板を使い分けることを特徴とした請求項1に記載した刈りゴミ排除装置。 【請求項5】 排除板の方向を人為的に操作することで刈りゴミ排除の方向を決定付けることを特徴とした請求項1に記載した刈りゴミ排除装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は植木や草花の整姿に用いる刈込機(トリマー)の作業効率向上に関するものである。 【0002】 【従来の技術】植物の枝葉を刈り込んで整形する作業に、従来トリマーと云われるバリカン式の刈込機が使用されて来た。このトリマーには片刃式と両刃式の2通りの機種があり両者の特長は大きく異なったものがある。 【0003】即ち片刃式においては、刈刃が左右いずれかの一方向に付いておりこの刈刃の方向に沿って、仮に左刃であれば右方向から左方向へ機械を両手で動かして刈込作業を行い、左端まで来ると刈込機の動力スイッチを切り機械を右端へ振り戻して再び刈込みの体勢に入って行く。 【0004】この動作を繰り返しながら全体の刈込作業へと進めて行くもので、つまり一つの作業行程は刈込みと振り戻しと云う二つの作業動作から成り立っているのであるから1日の作業時間として見たとき概半日は刈込動作、半日はその準備動作と捉えることが出来、作業効率は2分の1と云える。このことが片刃式トリマーの不利にして最大の特長である。 【0005】又裏腹に有利とする特長も備えている。片刃構造の背の部分に、反りあるいは曲りを有する刈りゴミを一時的に溜めておく排除板を固定して設けることが構造的に可能であることである。 【0006】この場合で云うならば、いま刈込み動作に入いり右側から左方向へと刈り進んで行くと刈り刃上の排除板上に刈りゴミが溜まって行く。排除板の反り、あるいは曲がり部が抵抗となって後部へこぼれ落ち難い状況で刈りゴミが溜まって行く様を作業者は見取りながらこれがこぼれ落ちる前に進行方向へ機械全体で刈りゴミを払い捨てる動作を行う。 【0007】この場合作業分解を行うとしたら1ストロークは刈込み動作、刈り払い動作、振り戻し動作の3段階を経ることとなりこれを繰り返し行うことで全体における刈込作業は進行して行くことになる。 【0008】そして刈り払い動作によって刈りゴミは排除され、刈り終わった樹上には刈りゴミが残っていないためその後の樹上掃除の工程が必要でなくなり作業を全体として考えるとき確実な省力化となるために排除板を有する片刃式トリマーの有利な特長と云える。実際面においてこの有利さを可としてこの式のトリマーを選ぶ作業者が多いのが実状である。 【0009】つぎに両刃式トリマーの場合刈刃部は両側に刈刃を備えた2枚の刈刃体を上下に重ね合わせ、更にその上から押さえ金を重ねてこの3者を中心線上の数箇所でビス止め等の手段で束ねた構造となっており、重ね合わせた2枚の刈刃のうち少なくとも一方が縦方向に往復摺動し作業者が左右に機械振り動かすことでを刈刃の間に取り込まれた枝葉を切断する運動が動力により連続的に繰り返されることで刈込機能が発揮されて行くしくみとなっている。 【0010】両刃式トリマーの特長を挙げると字の如く左右両側に刈刃を備えた形のものであり、両手で持った機械を左右に振りながら往復の動作で刈込みが行えるものである。この両刃式での刈込作業は動作に無駄がないために片刃式に比べて非常に早い速度で刈り進むことが出来るのが大きな特長であり有利な面である。 【0011】両刃式の不利な点も大きいものがあり、生垣の刈込み等における立上り面の様に垂直した面を刈り込む場合は刈りゴミは直接地面へ落下するので全く問題はない。玉物や寄せ植の平面刈込みのとき刈りゴミがそのまま刈り面に残ることが大きな問題として存在するのである。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】左右どちらの方向へも刈り込むこのと出来る両刃式の場合その構造から刈りゴミを排除する排除板を設けることは出来ないとされていた。従って現在において両刃式トリマーに刈りゴミの排除装置の付いたものは一般的には存在しない。 【0013】両刃式トリマーにて平面刈込み動作を進めて行くと刈刃は枝葉の繁みの中を確実に切断しながら通過して行きその後の樹上には切断された枝葉が倒れ折り重なった状態で全てそのまま残っている。 【0014】植木の刈込作業の目的は樹木を美的に整形することにありトリマーの刃が1回通過すれば良いと云うものではない。由にいま樹上に溜まっている刈りゴミを取り除いた上で刈込み整形の結果具合を見てみなければならない。通常は1つの面を2回3回とトリマーを動かして仕上げて行くのであるが、その都度作業者は機械を持つ手を放して刈りゴミの取り除きに当る。 【0015】刈りゴミを取り除くに際しても樹上は枝の切り口が無数に立ち並んでいる上に無数に散在する刈りゴミであるから箒で掃く様なことは効果がない。作業者は指先でいちいちつまんで集めて取り除くのであるがこの様な極めて非効率な作業段階が一連の両刃式刈込作業の中に存在するのである。 【0016】この両刃由の効率と非効率が相殺されるため作業全体の進捗は早くならず、両刃式の有利性が全く発揮できないのが現状である。本発明はこの両刃式トリマーの非効率を取り除き作業性の向上を図るためになされたものである。 【0017】 【解決のための手段】本発明は可動式の刈りゴミ排除板を設けることでこの課題の解決を図ろうとするもので、刈刃押え金の上面縦方向の中心線上に回転軸によって支えられた、刈刃体と同等の長さを持つ排除板を備え、この排除板は回転軸を芯として左右いづれかの方向にも自在に転倒する。 【0018】いま刈込動作を進めることにより排除板の上に刈りゴミが溜り、更に溜まり具合が飽和状態になる頃に刈込動作から刈払い動作へとトリマー全体を使って急激に変化させることで溜まった刈りゴミを刈込作業の範囲以外へ一気に払い捨てるのである。 【0019】この時ゴミと共に排除板も払われた力の惰力によって同じ方向へ同時に倒れ、続く作業への備えが出来上がり、その位置から続いて反対方向への刈込みに移ると同様の動きによって反対方向へと倒れる。この繰返しにより刈込動作1回毎に払い捨ての働きが実現されるのであり、往復の刈込と同時の往復の刈りゴミ排除動作が一体動作となって働き、滑らかで早い刈込作業が実現するのである。 【0020】刈りゴミを払い捨て、またその余力を使って排除板を反対方向へ倒し次の刈込動作へ備えることのためにだけ少なからず重いトリマーを振り払うことは作業者への負担となる場合もある。こうしたときは刈り払いの動作を急激に行うことはしないで刈込動作の終り毎に刈刃を下方へ向けることだけで刈りゴミの排除と排除板の方向転換は完了するのである。 【0021】 【発明の実施例】本発明を実施例によって具体的な説明を行うと、第1図は一般的な両刃式トリマーの姿図であり、切刃1と切刃2を押え金3及び3′によって挟み込みビス4でこの四者を止めてある。この場合切刃1又は切刃2が摺動して刃の間に取り込まれた枝葉を切断する構造であることを示している。 【0022】第4図は本発明である排除板を取り付けた状態のトリマー姿図である。本発明である排除板本体は図に示す如く抵抗板5を2枚備えた排除板6とこれの下端部7を保護しゴミ詰まりを防止するブラケット8から成り立っている。排除板6の下部にはこれを支持し、回転動の回転軸でもある軸9を有し、これを支持する軸受10,同11を介して該ブラケット8と繋がって一体を成している。 【0023】ブラケット8は該切刃1,同2と同等の長さを持ち、その断面は樋を上から少し押し潰した形状を呈しており、幅は押え金3と同等か小であり両端に該軸受10,同11を有している。このブラケット8はビス止め等の方法で押え金3の上に取り付けトリマーと一体を成している。 【0024】上記設定により各部の働きを説明するならばトリマーの稼動前静止状態においては、該排除板6は軸受10,同11に支えられた遊動体であるから第3図に示す如く自体の重量により右または左側へ倒れた状態にある。刈込作業開始にあたっては進行方向の反対側に倒れている状態から始めることになるが任意の方向から始めたい時はそのために排除板を予め倒してから作業開始とする。 【0025】いま刈込作業に入り刈込作業が進んだ状態をトリマーの先端方向から見て第5図に示す。aは刈込の終わった樹上の刈面であり、bは刈取るべき枝葉、cは刈取られた刈りゴミである。トリマーは矢印pの方向である左側から右方向へ進行し刈刃1および2によって刈取られらた刈りゴミがブラケット8の上を流れる動きとなり、抵抗板5に行く手を遮られて排除板6の上に帯溜する様を示している。 【0026】刈りゴミが排除板6の上に溢れる程に溜り抵抗板5を越えてこぼれ落る前に、進行方向へ加速しながら払い捨てる。このときの惰性によって排除板6はこれまでと反対側に倒れ次の作業進行のために自動的に準備が整うのである。これによって一つの作業行程が完了する。 【0027】次いで右から左方向への刈込み動作へと移り同様の作業動作でこの行程が完了し1往復の刈込作業が完了する。実際の作業においてはこの様な往復刈込を連続的に繰返し、刈込作業と刈りゴミの排除作業と云う二つの異なる種の作業を同時に完了させることが出来る。 【0028】こうした極めてスムーズな作業の流れが実現されたのはブラケット8のカバー上部e、及びe′と同等の高さに軸9の芯を位置取りさせることで倒れた状態にある排除板6の下端7が左右どちら側に倒れて在るとも該e部又はe′部の裏側が接点となって該7を受け止めている。又同様に該e部又はe′部の上側においても排除板6の下方部、軸9寄り付近で密着して受け止めており、排除板6の姿勢を安定させ、刈取られた枝葉がブラケット内に入り込むことを防いで刈りゴミの流れを安定したものとしている。つまりブラケット8は刈りゴミをスムースな流れに導く役割と、常に左右交互に扇動する排除板6のストッパーの役割を担っている。 【0029】ブラケットに関する別の手段として押え金3の両側面付近にカバーを溶接等の方法によって構築し、又プレス等の手段を用いて押え金がブラケットを兼ねる構造とすることも部材を一つ省略出来るため極めて有効な手段である。 【0030】抵抗板に関する別の手段として、排除板の1部分を湾曲させて抵抗板の役割を持たせることも有効であり、抵抗板部分に凹凸を付けて抵抗の増大を図ることも高い効果を発揮する。 【0031】 【発明の効果】前述した如く両刃式トリマーの持つ効率的な機能を最大限に発揮させる本発明の効果を詳述するならば、作業者が特段の又は新たな機械操作を行ったり、従来の便利さを犠牲にすることなく、刈込作業の効率を従来の概2倍に早めることを実現したことである。 【0032】刈込む対象となる寄植された植木の種類によって小葉性のサツキやツゲに対して中葉性のヒラドツツジ、オオムラサキツツジまたシャリンバイやトベラなどがあり、小葉性よりも中葉性の方が葉の大きさはもとより芽の長さも格段に大きく、刈取る量、即ち排除板上に一時帯溜する刈りゴミの量がかなり大となる。 【0033】こうした作業状況の中で本発明の中心部であり遊動体である排除板を従来の技術によってワンタッチで着脱可能としておくことで、一時帯溜量の異なる能力を有する数種類の排除板を用意し植木の種類に合わせて選び装着することで更に作業効率の増大を確実なものとした。 【0034】本発明による排除装置を備えた両刃式刈込機の実現により従来の片刃式刈込機は不要となり、また前述した作業効率の改善と合わせて本発明による経済効果は多大なものとなる。 【0035】
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| 【出願人】 |
【識別番号】501107466 【氏名又は名称】有限会社景松開発
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| 【出願日】 |
平成13年2月9日(2001.2.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−233243(P2002−233243A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月20日(2002.8.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−77204(P2001−77204) |
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