トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物の園芸用土リサイクル方法
【発明者】 【氏名】二宮 鉄平

【要約】 【課題】一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物を、材質ごとに分別することなく、できるだけ安価に、且つ大量にリサイクルできる方法を提供する。

【解決手段】分別収集した、一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物から不純物を除去し、破砕・粉砕した後、押し出し機により造粒し、造粒した廃プラスチックを、自然土壌と混合することなく、植物に吸収される腐葉土などの、一般肥料のみと混合して、園芸用土として安価に大量にリサイクルする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 分別収集した、一般廃棄物の容器包装島プラスチック混合物を混合のまま、不純物を除去し破砕・粉砕した後、押し出し機により造粒し、造粒した廃プラスチックを自然土壌と混合すること無く、植物に吸収される、腐葉土などの一般肥料のみと混合して、園芸用土として用いることを特徴とする、一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物の園芸用土リサイクル方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分別収集した、一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物を、破砕、粉砕、造粒加工で、有効にリサイクルする方法。
【0002】
【従来の技術】従来の分別収集した、一般廃棄物の容器包装廃プラチックは、石油資源でありながら可燃ゴミとして焼却されることが最も多く、次いで不燃ゴミとして埋め立てられ、そして少量ながら再資源として、利用されている。
【0003】なお、分別収集された一般廃棄物の容器包装廃プラスチックを、焼却処理すると、少量含まれる塩化ビニル系とか、塩化ビニリデン系プラスチックのように、塩素、いわゆる、ハロゲン元素を、含むプラスチックが熱分解して有毒ガス(塩化水素、ダイオキシン他)を発生する問題が有るため、焼却処理設備には中和処理装置、発生ガス温度管理装置など、付随設備が心要でコスト的に負担大となっていると共に、稼動時の運転管理も重要で焼却処理は、総合的に高度な知識と技術が、心要とされている。
【0004】また、埋め立て地に関して、近年処分場の不足が社会問題になっているのは、公知の事実であり、自治体もその対応に苦慮している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自治体が分別収集している、一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物は、容器包装リサイクル法で処理が義務づけられている。しかしながら、既存のリサイクル施設及びリサイクル業者の技術では、充分な対応ができず、自治体によっては依然として、焼却処理および埋め立て処分が行われている。従って本発明は、焼却処理および埋め立て処分をせずに、該廃プラスチック混合物を材質ごとに分別することなく、できるだけ安価に、且つ大量にリサイクルできる方法を提供することを、目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明は、分別収集した一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物から不純物を除去し、破砕・粉砕した後、押し出し機により造粒し、造粒した廃プラスチックを自然土壌と混合することなく、植物に吸収される腐葉土などの一般肥料のみと、混合して園芸用土として、リサイクルしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細をリサイクル工程をあらわした図1を参照して説明する。
【0008】まず、分別収集した、一般廃棄物の容器包装廃プラスチック混合物を、破砕する。該廃プラスチックを破砕機に投入時、目視判断で、紙及び金属あるいは、ガラスなどのプラスチック以外の不純物を除去する。該廃プラスチックの材質は、ペット系、ポリプロピレン系、ポリエチレン系、ポリアミド系の、ほとんどが非発泡プラスチック類の混合状態であるが、梱包材の発泡ポリスチレン系や、容器包装ではない少量のウレタンフォームの発泡プラスチック類も混入している。
【0009】トレイの発泡ポリスチレンとか、ペットボトルは個別でリサイクルする。
【0010】次に破砕品を粉砕する。また、小寸法の該廃プラスチックは直ちに粉砕可能なため破砕機を通さず粉砕する。大きさは、1〜10mmから選択する。この段階で外観上適性であれば、植物の最適土壌になるように、該廃プラスチックの粉砕品100容量%に対し、腐葉土あるいは一般肥料5〜15容量%混合し、園芸用土として使用する。ただし、自然土壌もしくは既存の土壌改質材とは、混合すると嵩比重が高く、重くなるとか、再利用が困難になる理由から混合はしない。嵩比重の狙いは、0.3〜0.5である。
【0011】前記、外観上不適性な粉砕品は、押し出し機で混練りし造粒する。大きさは、1〜10mmにする。前記と同じく、植物の最適土壌になるよう、造粒品100容量%に対し、腐葉土あるいは肥料を5〜15容量%混合し、園芸用土として使用する。ただし、自然土壌もしくは既存の土壌改質材とは、混合すると嵩比重が高くなり、重くなるとか、再利用が困難になる理由から混合はしない。嵩比重の狙いは、0.3〜0.5である。混練り品は、内部気泡がたくさん有り保水性及び、保温性に優れている。
【0012】
【試験結果】前記、混練り・造粒品から園芸用土を作成し、数種類の植物の栽培試験を行った。最大粒径を10mmとし、園芸用土の組成として、造粒品90容量%+腐葉土10容量%とした。この混合物をプランターに充填したが嵩比重は0.3であった。そこへ、次の植物の種子を埋入し、ビニルハウスの中で自然土壌と比較栽培した。植物は、二十日だいこん、にんじん、しゅんぎく、かいわれだいこん、ほうれん草、ラディシュ。自然土壌に比べ、発芽は2〜5日早く、生育も1.4倍の結果であった。
【0013】前記同様に混練り・造粒品から園芸用土を作成し、観葉植物としてさざんか、さつき、きんもくせいを、プランターに入った自然土壌から、植え替え栽培した。結果、根張りが良く根腐れは全く起こさず、生育に全く問題はなかった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリサイクル園芸用土は、家庭から排出される該廃プラスチック混合物を対象としているため、量的に充分対応でき、また、分別工程がないため、非常に安価に製造できるため、市場性のある低価格リサイクル商品として、提供できる。
【0015】また、自然土壌に比べ比重が軽く、園芸用土の機能は改善され、発芽が早く、保温性に優れ、植物の根張りが良く、透水性・保水性のバランスが良いため、植物の根腐れもない。同じく、取り扱いも容易になり、女性や老人、さらには子供達にでも簡単に再利用ができる。
【0016】また、比重の軽さが建築物への負荷も小さくなり、屋上・ベランダにも活用しやすく、都市部のヒートアイランド現象防止の効果を発揮する。
【0017】そして、自然土壌を使用していないため、水洗いができ連作困難な植物の栽培に好適である植え替えが、簡単にできる。
【0018】また、本発明リサイクル園芸用土を、水洗洗浄・乾燥すれば、他の製品のリサイクル材料として再利用できる。
【0019】さらに、園芸用土も含め石油資源の有効活用の面からみて有用である、プランターもリサイクル成形できる。
【出願人】 【識別番号】501092841
【氏名又は名称】西日本リサイクルシステム有限会社
【出願日】 平成13年1月31日(2001.1.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−223633(P2002−223633A)
【公開日】 平成14年8月13日(2002.8.13)
【出願番号】 特願2001−65765(P2001−65765)