| 【発明の名称】 |
張芝及び張芝の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】明石 秀一
【氏名】片岡 宏文
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| 【要約】 |
【課題】出荷までの育成時間及び育成労力の低減を図り、張芝の出荷効率の向上を実現する張芝及び張芝の製造方法の提供。
【解決手段】育成土B上に、柔軟性、且つ通水性を有すると共に、芝の根が貫通可能な構成とする保持シート3を敷設し、該シート上に播種し、保持シート3を貫通して育成土Bに根付いた芝1を育成土Bから保持シート3ごとはがすことによって、保持シート3に芝1の根2が貫通状に保持されてなる張芝Aを製造する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】柔軟性、且つ通水性を有すると共に、芝の根が貫通可能な構成とする保持シートに芝の根が貫通状に保持されてなる張芝。 【請求項2】保持シートは、さらに防草機能を有するものである請求項1に記載の張芝。 【請求項3】保持シートは、生分解性樹脂材からなる請求項1に記載の張芝。 【請求項4】育成土上に、柔軟性、且つ通水性を有すると共に、芝の根が貫通可能な構成とする保持シートを敷設し、該シート上に播種し、保持シートを貫通して育成土に根付いた芝を育成土から保持シートごとはがして製造する張芝の製造方法。 【請求項5】保持シートは、さらに防草機能を有するものである請求項4に記載の張芝の製造方法。 【請求項6】保持シートは、生分解性樹脂材からなる請求項4に記載の張芝の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、地面に敷設して芝を張る張芝及び張芝の製造方法に関する。 【0002】 【従来背景】張芝は、土壌面で育成した芝を根ごと切り取って、一枚のマット状、又はロール状にして出荷され、そして、この張芝をそのまま芝を張る土壌面に敷設するものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】張芝は、一枚のマット状、又はロール状とするために、芝同士がばらけないように根が土中で絡み合った状態になるまで育成する必要があるが、この状態まで育成する期間が約半年から1年であり、この育成期間中、施肥や除草、養生等の多くの管理育成作業が必要である。つまり、現在の張芝は、出荷までに多くの時間と労力を必要としながらも、育成期間からいえば年間に1〜2回程度しか出荷できないため、効率が極めて悪いものであった。そこで本発明は、出荷までの育成時間及び育成労力の低減を図り、張芝の出荷効率の向上を実現する張芝及び張芝の製造方法の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために本発明が採用した技術的手段は、柔軟性、且つ通水性を有すると共に、芝1の根2が貫通可能な構成とする保持シート3に芝1の根2が貫通状に保持されてなる張芝Aにしたことである。(請求項1)すなわち、本願発明の張芝Aでは、図1乃至図3に示すように保持シート3に根2が貫通して保持されていることから、前記した従来の張芝のように根が絡み合うまで育成する必要がなく、少なくとも、貫通した根2が、敷設する土壌面に接触する程度まで育成すれば、張芝Aとして機能させることができる。又、従来の張芝においては、芝同士が根の絡みによってつながっているため、面積を大きくすると重みで根の絡みが解けてばらけてしまうことがある。つまり、あまり大きい面積の張芝を作ることができないが、面積が小さいと敷設したときにつなぎ目が多くなってしまい、見た目にもよいものではない。しかしながら、本願発明の張芝Aでは保持シート3によって芝1の根2を保持しているため、大きい面積で作っても芝1がばらける心配はないし、保持シート3を通常の四角形以外の形状に切り取ることによって、多用な形状の張芝Aにすることもできる。請求項1の張芝Aは、育成土B上に、柔軟性、且つ通水性を有すると共に、芝の根が貫通可能な構成とする保持シート3を敷設し、該シート上に播種し、保持シート3を貫通して育成土Bに根付いた芝1を育成土Bから保持シート3ごとはがすことによって製造することができる。(請求項4)請求項4の方法によれば、保持シート3を貫通した根2が育成土Bに多少根付く程度育成した状態で、芝1を保持シート3ごと育成土Bからはがすことによって、保持シート3に根2が貫通して保持された張芝Aとなる。芝1の根2が保持シートを貫通して根付くまでの期間は、約10日〜15日程度であり、つまり、この日数で張芝Aを出荷することができる。請求項1及び請求項4で用いられる保持シート3は、柔軟性を有しているのでロール状に巻き取ることも可能であるし、通水性を有しているので芝の育成には欠かせない水分や肥料を育成土Bに浸透させることができる。又、保持シート3は、芝1の根2が貫通可能な構成であるので、芝1の根2のみを貫通させて育成土B又は敷設する土壌に根付かせることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】保持シート3は、柔軟性、且つ通水性を有すると共に、芝の根が貫通可能な構成とするもの全てを包含するが、例示するならば、芝の根が貫通する程度の隙間を有した不織布、又は、芝の根が貫通する程度の孔を有した多孔性のスポンジが挙げられる。又、保持シート3は、前記した機能にさらに防草機能を有するものとすることによって、下から生えてくる雑草の貫通を防ぎ保持シート3の表面上に芝1のみを現れるようにすることができる。(請求項2,請求項5)この請求項2及び請求項5の発明を実施するために用いられる素材としては、例えば、デュポン株式会社の防草シート(商標登録ザバーン)によって達成できる。ちなみに、この防草シートは、ポリプロピレン・スパンボンド不織布をシート状に形成したものであり、重なり合う繊維相互の隙間が根を貫通させ、且つ下から生えてくる雑草を貫通させない大きさとするタイプのものを使用する。本願発明に用いられる保持シート3は、その素材に生分解性樹脂材を用いたものを採用してもよく,この素材を用いた保持シート3であれば、 張芝Aを敷設し根が完全に根付き定着するころには、保持シート3が分解されて芝1のみとすることができる。(請求項3,請求項6)保持シート3は、張芝Aを敷設する場所、目的に応じて、防草機能を有するもの、又は、生分解性樹脂製のものを選択使用する。例えば、庭や公園には除草作業の低減のために、防草機能を有する保持シート3を使用し、各種運動場には競技の障害にならないように生分解性樹脂製の保持シート3を使用することが挙げられる。前記したいずれの保持シート3の厚みとしては、可能な限り薄くすることで、根を貫通させやすく、軽量化も図れるが、強度とのバランスを考えると好適にはおおよそ0.3mm乃至0.6mm程度である。請求項4の製造方法において使用される育成土Bは、通常芝1の育成に使用される土を用いるが、好適には、粒子が細かく、保持シート3をはがすときに根付いた根が切れずに引き抜くことが可能な土である。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は本発明にかかる張芝Aを示し、符号1は芝、2は根、3は保持シートである。 【0007】張芝Aは、不織布を用いて薄状、且つ長尺に形成された保持シート3における繊維相互間に有る芝の根が貫通する程度の隙間(図示せず)から根2が貫通し、その隙間によって根2を挟持して保持することによって構成されている。保持シート3は、柔軟性及び通水性を有しており、図1及び図2に示すように当初から長方形状に形成することも可能であるし、図3に示すようにロール状に巻き取り、必要に応じて切断したり、そのまま広げて使用することも可能なものである。このようにした張芝Aは、根2側を土壌面に向けて敷設し、後は、水や液体肥料を与えて根付かせればよい。保持シート3については、前記したように、土壌からの雑草を保持シート3から貫通させない防草シート、又は、繊維に生分解性樹脂材を用いたものいずれでもよい。 【0008】次に、張芝Aの製造方法を図4乃至図に基づいて説明する。先ず、粒子が細かい育成土B上に保持シート3を敷設する。(図4)次に、保持シート3上に芝1の種子11を播種し、その上から少量の土4や砂4をまく。(図5)このとき、必要に応じて通水性を有する素材(例えば、不織布)からなるシートを種押さえのために保持シート3に被せてもよい。(図示せず)このまま、約10日〜15日程度育成すると根2が保持シート3を貫通して育成土Bに根付く。(図6)この状態では、根2が保持シート3を貫通することによって挟持状に保持されている。そして、芝1が根付いたら芝1を保持シート3ごと育成土Bからはがせば、根2が保持シート3に保持された張芝Aが完成して出荷可能となる。(図7)【0009】 【発明の効果】本発明は以上説明した通り、従来の張芝のように根が絡み合うまで育成する必要がなく、少なくとも、貫通した根が敷設する土壌面に接触する程度まで育成すれば、張芝として機能させることができるので、育成時間及び育成労力が大幅に低減し、従来に比べて同期間での出荷効率を向上させることができる。しかも、保持シートは、柔軟性を有しているのでロール状に巻き取ることも可能であるし、通水性を有しているので芝の育成には欠かせない水分や肥料を育成土に浸透させることができるし、芝の根が貫通可能な構成であるので、芝の育成に関して障害になることは全く無い。さらに、保持シートによって芝を保持していることから、ばらけさせる心配なく大きい面積に作ることもできるし、保持シートを任意の形状に切り取って多用な形状の張芝を作ることもできる。又、請求項2及び請求項5の発明では、保持シートが防草機能を有しているので、下から生える雑草の貫通を防止することができるので、面倒な除草作業の労力が大きく低減され、庭や公園に敷設する張芝として最適なものである。しかも、防草機能によって除草剤を必要としないので、例えば周りの樹木や環境への除草剤による悪影響がないし、芝の手入れや除草にかかるランニングコストを大きく低減することができる。又、請求項3及び請求項6の発明では、保持シートが生分解性樹脂材からなるものであるので、張芝を敷設し根が完全に根付き定着するころには、保持シートが分解されて芝のみとすることができるので、各種運動場に敷設する張芝として最適なものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】300092127 【氏名又は名称】明石 秀一 【識別番号】300092116 【氏名又は名称】片岡 宏文
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| 【出願日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090619 【弁理士】 【氏名又は名称】長南 満輝男 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−218845(P2002−218845A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月6日(2002.8.6) |
| 【出願番号】 |
特願2001−18829(P2001−18829) |
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