| 【発明の名称】 |
植生基盤材および緑化工法 |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 徳行
【氏名】西 保
【氏名】年見 剛輔
【氏名】土橋 吉輝
【氏名】小栗 利夫
【氏名】松浦 誠司
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| 【要約】 |
【課題】植生基盤材を吹き付ける緑化工法において、吹き付けられた植生基盤材の定着性を確保すると共に、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率的に添加する。
【解決手段】円筒状のノズル本体21と、液体肥料を供給するための供給管23と、等を備えてノズル20を構成する。供給管23を介して供給される液体肥料と、エア搬送される植生基盤材と、を吹付口22aの近傍で混合させた直後に、吹付口22aから吹き付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粉砕した伐採樹木及び根株に水分及び副資材を添加して堆肥化させたチップに、現場発生土と接合剤、種子及び液体肥料を混合してなることを特徴とする植生基盤材。 【請求項2】 植生基盤材を吹き付ける緑化工法であって、伐採樹木及び根株を粉砕したチップに水分及び副資材を添加して堆肥化させ、前記堆肥化したチップに、現場発生土と接合剤と種子と共に液体肥料を混合して得られた植生基盤材を吹き付けることを特徴とする緑化工法。 【請求項3】 請求項2記載の緑化工法において、前記植生基盤材は、前記液体肥料を混合した直後に吹き付けることを特徴とする緑化工法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、法面の緑化等に用いる植生基盤材および緑化工法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、盛土・切土等の法面などに植生基盤材を吹き付けて緑化を図る緑化工法が知られている。植生基盤材は、例えば、伐採樹木や根株を粉砕してチップ化し、チップに水分および副資材を添加して2〜3ヶ月程度で堆肥化させ、ポリアクリルアミド等の接合剤と現場発生土と種子とを混ぜた状態で使用される。水分を確保するために、例えば、特開平10−191779号公報に示されるように、熟成保水・調整材としてベントナイト等の粘土鉱物が含められる。ベントナイトは多孔質であるために水分を溜めることができ保水性をもつ。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベントナイトは保水性をもつ一方で、植生基盤材に多く含めると吹付けられた植生基盤材どうしが締まるようになって硬くなる傾向がある。このために、法面に吹き付けられた植生基盤材の定着性が悪くなり、種子の発芽障害につながる場合があった。 【0004】本発明の課題は、植生基盤材を吹き付ける緑化工法において、吹き付けられた植生基盤材の定着性を確保すると共に、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率的に添加することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、粉砕した伐採樹木及び根株に水分及び副資材を添加して堆肥化させたチップに、現場発生土と接合剤、種子及び液体肥料を混合してなることを特徴とする。 【0006】請求項1記載の発明によれば、混合される液体肥料が、種子の肥料分になると共に、液体肥料を混合することである程度の水分が含められ、ベントナイトなどの熟成保水・調整材を低減できる。これにより、吹付けられた植生基盤材どうしが締まるようになって硬くなることなく、植生基盤材が吹き付けられたあとの定着性を確保できる。さらに、液体であるために種子への吸収性も良く、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率的に添加できる。 【0007】請求項2記載の発明は、植生基盤材を吹き付ける緑化工法であって、伐採樹木及び根株を粉砕したチップに水分及び副資材を添加して堆肥化させ、前記堆肥化したチップに、現場発生土と接合剤と種子と共に液体肥料を混合して得られた植生基盤材を吹き付けることを特徴とする。 【0008】請求項2記載の発明によれば、吹き付けられた植生基盤材の定着性を確保すると共に、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率的に添加して、植生基盤材を吹き付けることができる。 【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の緑化工法において、前記植生基盤材は、前記液体肥料を混合した直後に吹き付けることを特徴とする。 【0010】請求項3記載の発明によれば、請求項2と同様の効果を奏することができるとともに、植生基盤材は液体肥料を混合した直後に吹き付けられるので、予め液体肥料を混合させた植生基盤材を搬送して吹き付ける場合とは異なり、高粘度の液体肥料を用いる場合でも容易に吹き付けられる。 【0011】 【発明の実施の形態】始めに、図1、2を参照して、本発明の実施の形態の緑化工法で用いる植生基盤材吹付け装置1を説明する。図1に示すように、植生基盤材吹付け装置1は、植生基盤材を貯留するショットガンタンク10と、圧送された植生基盤材を法面に向かって吹き付けるノズル20と、吐出口12からノズル20に向かう配管30と、等から概略構成され、周知のモルタル吹付け機と基本的に同様の構成をもつ。 【0012】ショットガンタンク10は、ショットガンタンク10内部で植生基盤材を攪拌して略均質な状態で貯留させる攪拌翼11と、ショットガンタンク10の底部に形成される吐出口12と、コンプレッサ32からエアを供給するためのエア供給口13とを備える。配管30はホース31を介してノズル20に接続される。配管30には、植生基盤材をノズル20へと向かわせるエアがコンプレッサ32より供給される。 【0013】図2に示すように、ノズル20は、円筒状のノズル本体21と、植生基盤材を吹き付ける吹付口22aを有し、ノズル本体21の中心軸のまわりに回転自在に設けられるノズル先端部22と、液体肥料を供給するための供給管23と、を備える。供給管23はホース23aを介して液体肥料が貯留される供給源(図示しない)に接続される。ホース31、23aの伸縮性のためにノズル20を所望の位置に自在に取り付けられる。 【0014】液体肥料としては、肥料の三要素となる窒素・リン酸・カリのうち少なくとも1種類以上を成分として含むことが好ましく、液状窒素肥料、液体副産窒素肥料、液体燐酸肥料、液状複合肥料、液体微量要素複合肥料、液体ケイ酸加里肥料などを用いることができる。また、緩効性の液体肥料を用いることが好ましく、葉面散布用のものであっても良いし、土壌施用のものであっても良い。また、三要素の他の成分として、苦土、石灰(生石灰、消石灰)などの不溶性カルシウム、水溶性カルシウム、ほう素、マンガン、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、などの成分を含んでいても良い。 【0015】次に、本発明の実施の形態の緑化工法を説明する。先ず、建設現場から伐採、伐根した樹木及び根株を、現場付近の仮置き場に運搬し、適度な大きさのチップ状になるように粉砕を行う。そして、形成されたチップに水や副資材などを加え、堆肥ヤードにて堆肥化させる。堆肥化中は、散水や切り返し等を充分行い、均一かつ良質に堆肥化できるようにする。堆肥化が完了した後、堆肥化させたチップと、造成等の際に排出された現場発生土と、堆肥化させたチップどうしをつないでほぼ均一に法面に定着させる接合剤(ポリアクリルアミドなど)と等を、2軸ミキサなどの周知のミキサにより充分に混合する。さらに、植物の種子を練り混ぜて植生基盤材とする。 【0016】こうして得られた植生基盤材を、ショットガンタンク10に投入口(図示しない)から投入する。植生基盤材は、エア供給口14から供給されるエアにより吐出口12から圧送され、配管30およびホース31を介してノズル20に向かって搬送される。一方、液体肥料を供給源(図示しない)に貯留しておく。液体肥料をグラウトポンプなどの周知のポンプ(図示しない)により供給管21を介してノズル本体21へ供給する。これにより、供給管21から供給される液体肥料と、配管30を介して搬送される植生基盤材とが、吹付口22aの近傍で混合された直後に、法面へと吹き付けられる。ここで、ノズル先端部22をノズル本体21の中心軸のまわりに回転させながら吹き付けることで、液体肥料と植生基盤材とが攪拌されるようになりさらに均一かつ充分に混合できる。 【0017】また、液体肥料を混合した直後に吹付けるので、高濃度であり粘度が高い液体肥料についても容易に添加できる。すなわち、粘度が高い液体肥料を含めると、植生基盤材どうしをつなぐ作用が大きくなり、エア搬送により植生基盤材を搬送しにくくなるが、本実施の形態では、供給管21を介して液体肥料を混合した直後に吹付けるので、粘度が高い液体肥料でも効率的に添加できる。 【0018】以上の本発明の実施の形態の緑化工法によれば、液体肥料を混合することである程度の水分が含められ、熟成保水・調整材となるベントナイトなどを使用することなく、植生基盤材が吹き付けられたあとの定着性を確保できる。また、液体であるために、堆肥化させたチップどうしの間に液体肥料が入り込んで覆い、チップどうしを充分になじませるように作用すると共に、種子を充分に覆うようになり吸収性も良く、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率良く添加できる。 【0019】また、接合剤となるポリアクリルアミドは水溶性であるため、液体肥料を混合して含まれる水分により、ポリアクリルアミドが堆肥化させたチップと良くなじんで充分に覆うようになり、植生基盤材どうしをつなぎあわせる作用がさらに高まる。これにより、吹き付けられた植生基盤材の法面への定着性がさらに向上する。 【0020】なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更可能であることは勿論である。例えば、植生基盤材と予め混合しておいてもエア搬送できる肥料分(粒状や粉末状等の肥料分など)については、予め植生基盤材と混合してショットガンタンク10に貯留させても良い。その他、エア搬送できる範囲で、バーク堆肥、周知の化学肥料、などを所定割合だけ含ませても良い。その他、具体的な細部構成についても適宜に変更可能であることは勿論である。 【0021】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、液体肥料を混合して含められる水分により、熟成保水・調整材を低減でき、植生基盤材が吹き付けられたあとの定着性を確保できる。さらに、液体であるために種子への吸収性も良く、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率的に添加できる。 【0022】請求項2記載の発明によれば、吹き付けられた植生基盤材の定着性を確保すると共に、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率的に添加して、植生基盤材を吹き付けることができる。 【0023】請求項3記載の発明によれば、請求項2と同様の効果を奏することができるとともに、高粘度の液体肥料についても効率良く添加できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195971 【氏名又は名称】西松建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月23日(2001.1.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−218839(P2002−218839A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月6日(2002.8.6) |
| 【出願番号】 |
特願2001−14733(P2001−14733) |
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