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【発明の名称】 ポットトレー用の表示シート
【発明者】 【氏名】渡邉 偉

【要約】 【課題】本発明は、表示シートをポットトレーに対し確実に係止させ、誤表示等が生じないようにした新規な表示シートを提供することを技術課題とした。

【解決手段】上記課題を解決するためのポットトレー用の表示シートは、複数の苗ポット3を個別に整列状態に収納できるように仕切部23を具えたポットトレー2に対し、ほぼ自立状態に係止させて商品内容等の表示を行う表示シート1において、このものはその下方から上方に向けてポットトレー2における仕切部23に係止する係止切り込み12Dを有し、且つこの係止切り込み12Dは抜け止め構造12を具えていることを特徴として成る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の苗ポットを個別に整列状態に収納できるように仕切部を具えたポットトレーに対し、ほぼ自立状態に係止させて商品内容等の表示を行うシートにおいて、このものはその下方から上方に向けてポットトレーにおける仕切部に係止する係止切り込みを有し、且つこの係止切り込みは抜け止め構造を具えていることを特徴とするポットトレー用の表示シート。
【請求項2】 前記抜け止め構造は、係止切り込みの上部のポケットと係止段差であることを特徴とする請求項1記載のポットトレー用の表示シート。
【請求項3】 前記抜け止め構造は、逆爪状の切り込みであることを特徴とする請求項1記載のポットトレー用の表示シート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として園芸店、種苗店等で苗ポットをトレーに収納状態として販売する際に適切な表示シートに関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来から花卉類、野菜類等の苗ポットの販売形態をみると、個々のポットに対しそれぞれの商品説明をしたカード等が具えられている。しかしながらこのような形態ではカード自体それほど大きくないから、店頭でのディスプレー効果の点では充分機能していない。このため更にディスプレー効果を持たせることができるように一つのトレー毎に大きなシートを設けるような販売手法が採られている。このものはほぼ矩形状の板紙等で構成され、トレーの個別収納部を構成する仕切部を位置決め部材として用いることができるようにスリットを具え、このスリットを仕切部に差し込むようにして用いられている。
【0003】しかしながら従来のこのような表示シートは前記仕切部に対応する部位に単なるスリットが形成されているだけであり、積極的な抜け止め構造を有していないから、店頭展示している際にこれが抜け落ちる等の懸念もあり、極端な場合、一旦外れてしまった表示シートを他の品種に表示してしまったような場合には、結果的に購入者が誤った種類のものを購入してしまう結果を招来しかねないという問題を有していた。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような従来の不都合を解消するためになされたものであって、表示シートをポットトレーに対し確実に係止させ、誤表示等が生じないようにした新規な表示シートの開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載のポットトレー用の表示シートは、複数の苗ポットを個別に整列状態に収納できるように仕切部を具えたポットトレーに対し、ほぼ自立状態に係止させて商品内容等の表示を行うシートにおいて、このものはその下方から上方に向けてポットトレーにおける仕切部に係止する係止切り込みを有し、且つこの係止切り込みは抜け止め構造を具えていることを特徴として成るものである。
【0006】また請求項2記載のポットトレー用の表示シートは、前記請求項1記載の要件に加え、前記抜け止め構造は、係止切り込みの上部ポケットと係止段差であることを特徴として成るものである。
【0007】更にまた請求項3記載のポットトレー用の表示シートは、前記請求項1記載の要件に加え、前記抜け止め構造は、逆爪状の切り込みであることを特徴として成るものである。
【0008】これら構成により、一旦表示シートをポットトレーにセットした後には、表示シートが抜け出し方向へ自然に外れるような状態とならないから、常に確実に正確な表示を行い得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。まず符号1は本発明たる表示シートであって、このものはポットトレー2に対し取り付けられて、その商品たる花卉類、野菜類等の苗の商品説明等の表示を行うものである。
【0010】まず表示シート1の説明に先立ち、ポットトレー2について説明すると、このものは例えば一般の人力作業による移動等を考慮して、充分に可搬し得る程度の寸法の偏平な樹脂製の籠状の部材であり、複数の個別収納部21を有する。なおこの個別収納部21の寸法等については最も汎用されている苗ポット3の寸法等を考慮し、ほぼ実質的に規格化された寸法を有している。具体的には個別収納部21の上部枠寸法は65mm×65mm程度である。そしてこの個別収納部21は、ポットトレー2の矩形状の周枠部22に対し平面方向に見て井桁状に形成した仕切部23によって実質的に構成されるものであり、この仕切部23に対し前記表示シート1が係止するものである。
【0011】以下表示シート1について説明する。このものは例えば板紙等の両面ないしは片面に適宜の表示印刷を施すものであり、その面を表示部10とする。そしてこの表示部10には、例えば花の名称、育成方法等の表示あるいは花の開花状態等を表示するものである。そして表示シート1の下方には係止切り込み11を下方から上方に向けて複数形成するものであり、係止切り込み11の隣接するそれぞれのピッチは、前述したようにポットトレー2の仕切部23の間隔に合致させる。これら各係止切り込み11は抜け止め構造12を有するものであり、この実施の形態では係止切り込み11の奥部すなわち上端部にほぼ矩形状のポケット12Aを形成し、その下端を係止段差12Bとしたものである。もちろんこの抜け止め構造12は、各係止切り込み11毎にすべて形成してもよいし、少なくとも抜け止め作用が期待できる範囲で係止切り込み11のうちの一部に形成してもよい。そして更に前記係止切り込み11は、その下端部すなわち下端縁は、幾分かテーパ状に拡開させて案内開放13を形成し、これによってポットトレー2に対する取り付け時の作業性を向上させる。
【0012】本発明は以上述べたような具体的な構造を有するものであり、これを用いるときには表示シート1をポットトレー2に対し、例えばその側縁部内側等に係止させるようにする。この作業は単に表示シート1の下端縁をポットトレー2に差し込むように操作するものであり、その際係止切り込み11の下端部の案内開放13をそれぞれの個別収納部21を形成する仕切部23にほぼ合致させて、これを上方から下方に向けて差し込むようにする。このようにするときには、案内開放13により表示シート1が仕切部23に案内され、更に係止切り込み11を幾分か押し広げるようにしてポケット12Aが仕切部23に係止するような位置に収まり、取り付けを完了するのである。このようにしたときには、ポケット12Aの下端の係止段差12Bが仕切部23を下方からくわえ込むような状態となっており、人為的に引き抜かない限りは表示シート1がポットトレー2に対し係止した状態を確実に維持するのである。
【0013】
【他の実施の形態】本発明は以上述べたような構造を基本構造とするものであるが、要は係止切り込み11に対し、表示シート1の抜け止め構造12が存在すればよいものであり、抜け止め構造12としては、先に述べた実施の形態に限定されない。すなわち図3(a)に示す実施の形態は、案内開放13の形状が連続したような鋸歯状の逆爪12Cを連続的に形成したものである。また図3(b)に示すように係止切り込み11自体は格別幅を有さず、幅狭の単なる切り込みであり、その側部に幾分か逆爪状にした係止切り込み12Dを構成してもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有するものであり、一旦表示シート1をポットトレー2にセットした後には、表示シート1が抜け出し方向へ自然に外れるような状態とならず、常に確実に正確な表示を行い得る。
【出願人】 【識別番号】501025207
【氏名又は名称】株式会社クレマコーポレーション
【出願日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【代理人】 【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
【公開番号】 特開2002−209450(P2002−209450A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−11617(P2001−11617)