| 【発明の名称】 |
可撓性育苗鉢 |
| 【発明者】 |
【氏名】重岡 美友
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| 【要約】 |
【課題】従来の育苗鉢は、稚苗と苗土の取り出しや苗土の充填が困難であり、根の成長にとって好ましくなく、また、成形コストが嵩み、その取り扱いが厄介である。
【解決手段】肉薄の軟質合成樹脂製で可撓性のある細長い有底四角筒形状の鉢本体11の底壁12に、複数の長孔15を長手方向に穿設すると共に、隣接する長孔15間にスリット孔16を穿設し、各スリット孔16の直上において、対向する一対の長壁13の一方から、先端が他方の長壁13に近接する仕切棒17を突設し、全体を軟質合成樹脂で一体成形する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 肉薄の軟質合成樹脂製で可撓性のある細長い有底四角筒形状の鉢本体(11)の底壁(12)に、複数の長孔(15)を長手方向に穿設すると共に、隣接する長孔間にスリット孔(16)を穿設し、各スリット孔の直上において、対向する一対の長壁(13)の一方から、先端が他方の長壁に近接する仕切棒(17)を突設し、且つ全体を軟質合成樹脂で一体成形してなる可撓性育苗鉢。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、野菜や花の稚苗を育てるための可撓性に優れた育苗鉢に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、野菜や花の稚苗を育てるための育苗鉢として、木製や硬質合成樹脂製等の剛性のある材料で、ある程度肉厚に成形したものが存在する。この育苗鉢は、その中に苗土が充填されると共に種子が撒かれた状態で育苗箱体の床土の上に多数個載置され、種子の発芽に適切な環境下に一定期間置かれる。そして、種子が発芽して稚苗となった後に、当該稚苗を苗土と一緒に育苗鉢から取り外して畑等に移植するものである。 【0003】この従来の育苗鉢には、改善すべき課題がある。すなわち、当該育苗鉢は剛性のある材料で成形されているために側壁間の幅を拡げることができ難く、よって稚苗と苗土の取り出しが困難で、取出しの際に充填苗土が崩れ易い木製のものに比べ、硬質合成樹脂製のものはやや拡げることができるものの、十分とは言えない。 【0004】また、育苗鉢に苗土を充填する際に、側壁間の幅を拡げて開口部を大きくすることができれば充填し易く便利であるが、従来の育苗鉢は剛性があるためそれが困難である。さらに、種子が発根した際に、その成長に合わせて側壁が自在に拡がれば根の自由な成長を促すので好ましいが、従来の育苗鉢は同様の理由でそれができない。またさらに、従来の育苗鉢はある程度肉厚に成形されているので、使用する成形材料が多くて成形コストが嵩み、また、重量も嵩んでその取り扱いが厄介であるといった問題もある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 従来の育苗鉢は、稚苗と苗土の取り出しや苗土の充填が困難であり、根の成長にとって好ましくなく、また、成形コストが嵩み、その取り扱いが厄介である。本発明は、こうした問題を解決することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】 図1乃至図4を参照して説明する。本発明に係る可撓性育苗鉢は、肉薄の軟質合成樹脂製で可撓性のある細長い有底四角筒形状の鉢本体11の底壁12に、複数の長孔15を長手方向に穿設すると共に、隣接する長孔15間にスリット孔16を穿設し、各スリット孔16の直上において、対向する一対の長壁13の一方から、先端が他方の長壁13に近接する仕切棒17を突設し、且つ全体を軟質合成樹脂で一体成形してなるものである。 【0007】 【発明の実施の形態】 本発明に係る可撓性育苗鉢10の実施形態を、図1乃至図4に示す。この育苗鉢10は、肉薄の軟質合成樹脂製で可撓性のある有底四角筒形状の鉢本体11の底壁12に、複数の長孔15を長手方向に穿設している。また、底壁12の隣接する長孔15間にスリット孔16を穿設している。そして、各スリット孔16の直上において、対向する一対の長壁13の一方から、先端が他方の長壁13に近接する仕切棒17を突設している。この突設棒は、鉢本体11と同じ合成樹脂製であり、当該鉢本体11と一体成形している。なお、一対の長壁13は、同じく一対の短壁14で連設している。また、全体は軟質合成樹脂で一体成形されている。 【0008】この可撓性育苗鉢10の作用について説明する。当該育苗鉢10で発芽した稚苗18を移植するに際し、苗土19と共に取り出す場合、育苗鉢10を形成する一対の長壁13を指で押し拡げる。この際、当該育苗鉢10は肉薄の軟質合成樹脂製で可撓性があるので容易に拡がり(図2参照)、よって稚苗18と苗土19を充填苗土をあまり傷めずに簡単に取り出すことができる。同様に、当該育苗鉢10に苗土19を充填する際にも、一対の長壁13を押し拡げて開口部を大きくすることができるので、充填作業が容易である。また充填苗土によって育苗鉢10の形状が保持されるので、苗土充填状態では、軟質合成樹脂製でも、ぐにゃぐにゃにすることなく、安定した形状を維持出来る。 【0009】なお、育苗鉢10の底壁12には複数の長孔15とスリット孔16を穿設しているので、長壁13を押し拡げる際に底壁12がさらに容易に弾性変形し、これによって当該長壁13をより容易に押し拡げることができる。 【0010】また、この育苗鉢10は可撓性を有するので、稚苗18の根が成長する際、根の成長に対応して長壁13が容易に拡がり、当該根の自由な成長を促すことができ、丈夫な稚苗18を育てることができる。この際、成長した根は、長孔15とスリットを通って育苗箱体20の床土21に達して、当該床土21に根を張るので育苗鉢10が横倒れしない。 【0011】なお、長壁13が根の成長に伴い容易に拡がるので、一対の長壁13間の間隔を狭くすること、すなわち育苗鉢10の大きさを小さくすることができるので、当該育苗鉢10の成形材料を削減して成形コストを抑えることができると共に、小型化と軽量化を図ることができる。また、この可撓性育苗鉢10は、肉薄であるので、これによっても成形材料の削減化と軽量化を図ることができる。 【0012】一方の長壁13から突設した仕切棒17は、その先端が他方の長壁13に近接しているので、当該他方の長壁13に当接して両長壁13間の間隔を一定に維持し、これによっても可撓性があり変形し易い軟質合成樹脂製の育苗鉢10の形状を保つことができる。なお、この仕切棒17は、稚苗18を分別するための区切りとしてのはたらきも有する。 【0013】 【実施例】 この育苗箱10は、長さ約280mm、幅約15mm、高さ約20mmで、その肉厚は約0.5mmである。 【0014】 【発明の効果】 本発明に係る可撓性育苗鉢10は、発芽した稚苗18を苗土19と共に取り出す際に、その長壁13を容易に押し拡げることができるので、当該稚苗18と苗土19を簡単に取り出すことができ、取り出し作業が容易となる。 【0015】また、この育苗鉢10に苗土19を充填する際にも、長壁13を押し拡げて開口部を大きくすることができるので、充填作業が容易である。 【0016】また、この育苗鉢10は可撓性を有するので、稚苗18の根が成長する際、根の成長に対応して長壁13が容易に拡がり、当該根の自由な成長を促すことができ、丈夫な稚苗18を育てることができる。 【0017】さらに、長壁13が根の成長に伴い容易に拡がるので、一対の長壁13間の間隔を狭くして育苗鉢10の大きさを小さくすることができるので、当該育苗箱の成形材料を削減して成形コストを抑えることができると共に、小型化と軽量化を図ることができ、その取り扱いを容易なものとすることができる。また、この可撓性育苗鉢10は肉薄であるので、これによっても成形材料の削減化と軽量化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593049981 【氏名又は名称】ピーエスピー株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月17日(2001.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062328 【弁理士】 【氏名又は名称】古田 剛啓
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| 【公開番号】 |
特開2002−209449(P2002−209449A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−8698(P2001−8698) |
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