トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 植物栽培用ケース
【発明者】 【氏名】鈴木 多門

【氏名】小林 一三

【要約】 【課題】多量の結露がケース本体10に発生しても床を濡らすことがなく、また、受け皿を置き直すといった面倒な作業を必要としない植物栽培用ケースを提供すること。

【解決手段】ドレンパン50でケース本体10の底面開口を覆蓋すると共に、ドレンパン50の外周縁部分50bをケース本体10の底面外周部の外側に配置し、ケース本体10の内部に生じた結露だけでなく、ケース本体10の外面に生じた結露もすべてドレンパン50に集めるように構成する。また、ドレンパン50をケース本体10とベース部30との間に介在させることにより植物栽培用ケースに組み込むことで、受け皿のようにケースの置き場所を変える度に設置し直す必要をなくす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底面を開口にした箱形のケース本体と、該ケース本体を支持するベース部の間に前記ケース本体の底面開口を覆蓋するドレンパンを介在させ、かつ該ドレンパンの外周縁部分を前記ケース本体の底面外周部より外側に位置するように設けたことを特徴とする植物栽培用ケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物栽培用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】植物栽培用ケースの一形式として、アルミフレームを箱形に組立てて全面をガラス張りにしたケース本体の内部に植木鉢やプランターを置く棚板を複数段設けたものが知られている。この種の植物栽培用ケースでは、ガラス面に生じた結露が水滴とにって床に伝わるのを防止するため、ケース本体の底部の4隅に設けた脚部の底面に受け皿を配置し、該受け皿に水滴を溜めるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の植物栽培用ケースでは、多量の結露が発生した場合、受け皿から水が溢れて床に伝わってしまう。また、結露が脚部を伝って滴下するだげてなく、ケース本体の外周面全体を伝って床に滴下することもあり、床が濡れるのを防止できない。さらに、植物栽培用ケースの置き場所を変えるときは、受け皿を外してケースを移動させ、再度受け皿をケースの脚部の下に置き直さなければならず、甚だ面倒である。本発明はかかる問題点に鑑み、多量の結露がケース本体に発生しても床を濡らすことがなく、また、受け皿を置き直すといった面倒な作業を必要としない植物栽培用ケースを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に係る植物栽培用ケースは、底面を開口にした箱形のケース本体と、該ケース本体を支持するベース部の間に前記ケース本体の底面開口を覆蓋するドレンパンを介在させ、かつ該ドレンパンの外周縁部分を前記ケース本体の底面外周部より外側に位置するように設けたことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明によれば、ドレンパンでケース本体の底面開口を覆蓋すると共に、ドレンパンの外周縁部分をケース本体の底面外周部の外側に配置したので、ケース本体の内部に生じた結露だけでなく、ケース本体の外面に生じた結露もすべてドレンパンに集めることができ、結露がケース本体を伝って床に滴下するのを防止できる。また、ドレンパンをケース本体とベース部との間に介在させることにより植物栽培用ケースに組み込んだので、受け皿のようにケースの置き場所を変える度に設置し直す必要はない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1〜図3には本発明の一実施形態に係る植物栽培用ケースが示されている。当該植物栽培用ケースは、箱形のケース本体10とベース部30を備えている。
【0007】箱形のケース本体10はアルミ製のサイドフレーム11〜14、センターフレーム(図示略)、アッパフレーム15,16及びロアフレーム17,18,19を箱形に組立てて上端部にトップカバー20を固定し、正面に2枚の透明ガラス扉21,22をヒンジ23で観音開きに組付け、背面にリアボード(図示略)をはめ込み、左側面に透明ガラス板24をはめ込み、右側面にはサイドボード25をはめ込み、下端面を開口して構成されている。
【0008】ベース部30はフロントフレーム31とサイドフレーム32,33及びリアフレーム34を4角に組み付けて構成されている。図4と図5に示すように、ケース本体10のロアフレーム17,18,19とベース部30のサイドフレーム32,33及びリアフレーム34がブラケット40と蝶ネジ41で一体に連結されている。ベース部30のフロントフレーム31の上端部内側にはステンレス製の戸当たり42がネジ43で固定されている。また、サイドフレーム32,33、リアフレーム34及びフロントフレーム31の内面には発砲スチロール等の断熱材44が両面粘着テープで貼着されている。リアフレーム34とフロントフレーム31の下端部にはブラケット45がネジで固定され、該ブラケット45に脚片46がボルト47によって上下位置調節可能に垂設されている。また、このブラケット45にはキャスター48も垂設されている。
【0009】ベース部30の内側にはケース本体10の下端面の開口を覆うようにドレンパン50が取付けられている。このドレンパン50は図6に示すように、周縁にフランジ50aが形成され、フランジ50aの外端部50bは上に折り曲がっている。このドレンパン50は図4及び図5に示すように、フランジ50aをベース部30のフロントフレーム31とリアフレーム34及び両サイドフレーム32,33の上端部に載置し、ネジ51で各フレームに固定されている。そして、ドレンパン50の底部裏面には両面粘着テープで断熱材44が貼着されている。
【0010】図4と図5に示すように、ドレンパン50のフランジ50aの折れ曲がった外端部50bはケース本体10の外周面より外側に位置するように寸法、形状が定められているので、ケース本体10の外周面とフランジ外端部50bとの間には隙間が形成されている。また、図7に示すように、ベース部30のフロントフレーム31に固定した戸当たり42の中央部と左右両端部にはドレンパン50のフランジ50aと底部との間を連通する隙間Sが形成されている。
【0011】図1及び図2に示すように、ケース本体10の内部には上下2段、左右2列に棚60が設けられている。この棚60は図8に示すように、左右一対の棚レール61と棚アーム62を備えている。棚レール61は断面形状が略コ字形を有し、内側に縦溝61aが形成されている。棚レール61の正面には等間隔で多数の係合穴61bが縦に列設されている。この棚レール61は背面をケース本体10のサイドフレーム12,14とセンターフレーム(図示略)にネジで固定すすることによりケース本体10の内部に縦に取付けられている。
【0012】各棚アーム62の前端部には水平フレーム63が一体に固着され前方に延びている。また、各棚アーム62の後端部には上下一対のローラー64が軸ピン65で回転可能に組み付けられている。そして、左右の棚アーム62と水平フレーム63が前後2本の連結フレーム66で一体に連結されている。棚板67はこの水平フレーム63に載置して支持される。各棚アーム62のローラー64は棚レール61の縦溝61aに滑動可能にはめ込まれ、棚アーム62及びこれと一体の水平アーム63が棚レール61に片持ち支持され、かつ棚レール61に沿って上下動可能に組み付けられている。
【0013】各水平フレーム63の内面にはガイド溝63aが設けられ、このガイド溝63aに、棚レール61の嵌合穴61bに先端部が係合する長尺のストッパーピン68が前後方法に進退可能に組み付けられ、バネ69で棚レール61の嵌合穴61bに向けて付勢されている。このストッパーピン68の水平フレーム63の前端部から突出する端部は指を掛け易くするためL字形に曲げてある。
【0014】図2及び図8に示すように、トップカバー20の内側及び棚60の水平フレーム63にはそれぞれ前後6本の育成灯71〜76が取付けられている。これらの育成灯71〜76は2個のタイマースイッチによって以下のように点灯制御される。図9に示すように、後側3本の育成灯71〜73の点灯時間はタイマースイッチ81で設定され、前側3本の育成灯74〜76の点灯時間はタイマースイッチ82で設定される。そして、後側3本の育成灯71〜73はタイマースイッチ81で設定した時刻aから時刻cの間点灯する。一方、前側3本の育成灯74〜76はタイマースイッチ82で設定した時刻bから時刻dの間点灯する。
【0015】タイマースイッチ81,82で育成灯71〜76を点灯制御したときの時刻と照度の関係を図10に示す。植物は時刻aから時刻bまでは後側3本の育成灯71〜73によって照射され、時刻bから時刻cまでは前後6本の育成灯71〜76により照射され、時刻cから時刻dまでは前側3本の育成灯の光だけで照らされる。このように育成灯の点灯を制御するので、ケース内の植物は、あたかも時刻aから時刻bまでは朝東から登る太陽の光で照らされ、時刻bから時刻cまでは昼の明るい太陽に照らされ、時刻cから時刻dの間は西に沈む太陽に照らされるような自然の光環境に近似した環境の中で育成することができる。
【0016】本実施形態に係る植物栽培用ケースの構造は以上の通りであって、棚板67の高さを調節するにはストッパーピン68のL字形端部に指を掛け、バネ69の力に抗してストッパーピン68を引き出して、先端部を係合穴61bから外す。これにより棚アーム62のロックが解除されるので、棚アーム62を棚レール61に沿って上下動させる。水平フレーム63に支持された棚板67の高さを所望の位置まで移動させた後、ストッパーピンを再び係合穴61bの一つに係合させる。これにより棚アーム62がロックされ、棚板67を所望の高さに設定できる。
【0017】ケース本体10の内部に生じた結露はサイドボート25、リアボード、ガラス面24等を伝ってドレンパン50の底部に集まる。また、ケース本体10の外面に生じた結露は外面を伝って外面とドレンパン50のフランジ50aの外周縁部50bの隙間からフランジ50a上に滴下し、フランジ50aを伝って戸当たり31の隙間Sからドレンパン50の底部に集まる。
【0018】以上説明したように、本実施形態に係る植物栽培用ケースは、棚板67を支持する棚アーム62をローラー64を介して棚レール61に上下動可能に片持ち支持したので、一々棚板67をケース本体10から取り出すことなく、簡単に高さを調整できる。
【0019】また、ドレンパン50でケース本体10の底面開口を覆蓋すると共に、ドレンパン50の外周縁部分50bをケース本体10の底面外周部の外側に配置したので、ケース本体10の内部に生じた結露だけでなく、ケース本体10の外面に生じた結露もすべてドレンパン50に集めることができ、結露がケース本体10を伝って床に滴下するのを防止できる。さらに、ドレンパン50をケース本体10とベース部30との間に介在させることにより植物栽培用ケースに組み込んだので、受け皿のようにケースの置き場所を変える度に設置し直す必要はない。
【0020】なお、本実施形態に係る植物栽培用ケースでは左右の棚レール61の正面にストッパーピン68の係合する穴61bを列設したが、棚レール61とは別に係合穴を列設した一枚のロックプレートを用意し、このロックプレートを棚60の中央部に位置するようにケース本体10に固定し、1本のストッパーピンを棚の中央部に配置すれば、棚アームのロック機構を簡素化できる。
【出願人】 【識別番号】000252067
【氏名又は名称】鈴木工業株式会社
【出願日】 平成13年1月15日(2001.1.15)
【代理人】 【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
【公開番号】 特開2002−209442(P2002−209442A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−6201(P2001−6201)