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【発明の名称】 回転式フラワーポット
【発明者】 【氏名】高畑 昭

【要約】 【課題】切り花を効率よく展示し、かつ、お客へのアピールも充分にでき同時に、切り花の鮮度を保てるようにする。

【解決手段】回転駆動用モータ20を備えたターンテーブル10上に、リング状の展示用水槽11を階段状に設けた筐体12を設けて、前記筐体12内部に熱交換ユニット14、冷却装置15と水循環ポンプ16とを備える。また、前記階段状の水槽に、切り花2を全体あるいは一部がメッシュで形成された容器13に入れて配置し、筐体12を回転させることで、切り花2を効率よく展示し、かつ、お客へのアピールも充分にできるようにする。その際、上記水循環ポンプ16で最下段の水槽の水を冷却装置で冷却される熱交換ユニットで冷却して最上段の水槽へポンプアップし、最下段の水槽へオーバーフローさせて循環させることで、切り花2の鮮度も保てるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転駆動用モータを備えたターンテーブルと、前記ターンテーブル上にリング状に形成した展示用水槽を上段ほど小径なものとして階段状に設けられた筐体と、その階段状に設けられた水槽内に切り花を配置するための全体あるいは一部がメッシュで形成された容器と、前記筐体内部に設けられた熱交換ユニット、冷却装置と水循環ポンプとからなり、上記水循環ポンプでもって展示用水槽の最下段の水槽水を冷却装置で冷却される熱交換ユニットで冷却して最上段の水槽へポンプアップし、最下段の水槽までオーバーフローさせて循環させるようにした回転式フラワーポット。
【請求項2】 上記回転駆動用モータを備えたターンテーブルに代えて、上記筐体の最下段の展示用水槽に回転駆動用モータを備えた回転手段を設け、前記回転手段によって階段状に設けた展示用水槽を回転できるようにするとともに、回転する展示用水槽と上記筐体内部の熱交換ユニットと水循環ポンプとの接続を回転ジョイントを介して行うようにした請求項1に記載の回転式フラワーポット。
【請求項3】 上記最下段の展示用水槽の下方に展示用水槽と同径の排水用の水槽を設けた請求項2に記載の回転式フラワーポット。
【請求項4】 上記展示用水槽の最下段より上段の水槽にオーバーフロー用の排水孔を設け、その排水孔に水位調整弁を設けた請求項1乃至3のいずれか1つに記載の回転式フラワーポット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、切り花の展示販売を行うための回転式フラワーポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】切り花販売のフラワーショップでは、生物である切り花をいかに鮮度よく保てるか、また、鮮度よく保った切り花の良さを如何に上手くお客へアピールするか、さらに、販売効率を上げるため、最小限の展示スペースで、沢山の切り花を効率よく展示できるようにすることが望まれている。
【0003】そのため、図7に示すようなフラワーポットPが考えられている。
【0004】フラワーポットPは、図7に示すように、階段状に形成した水槽1に切り花2を生ける容器3を収容するようにして、切り花2を効率よく展示し、かつ、お客へのアピールを図るとともに、ポットP内に冷却装置を備えて水槽1に張った水を冷却し、切り花2の鮮度を保つようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の図7に示すフラワーポットPでは、フラワーポットPを多数並べれば、多数の花を展示することができるし、お客へのアピールもできるものになると考えられるが、例えば図8(イ)のように縦一列に並べると、それぞれのフラワーポットPの間にお客の入れるスペースを開けなければならず、広い設置スペースが必要である。また、図8(ロ)のように横一列に並べると、フラワーポットP同士をくっつけて配置することができるが、お客は長細い設置スペースに沿って歩かねば全部の花を見ることができない。
【0006】一方、フラワーポットPを、例えば図8(ハ)のように組み合わせると、まとめることができるが、これ以上設置数を増やすと図8(ニ)のように中央の斜線の部分が外側のフラワーポットPに囲まれて隠れてしまうので、展示した切り花2が見難いし、切り花2を選んで取り出す際にも支障がでる。そのため、お客へのアピールも不満足なものになるという問題がある。
【0007】そこで、この発明の課題は、従来のフラワーポットやフラワーショーケースよりも切り花を効率よく展示し、かつ、お客へのアピールも充分にでき同時に、切り花の鮮度も保てるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明では、回転駆動用モータを備えたターンテーブルと、前記ターンテーブル上にリング状に形成した展示用水槽を上段ほど小径なものとして階段状に設けられた筐体と、その階段状に設けられた水槽内に切り花を配置するための全体あるいは一部がメッシュで形成された容器と、前記筐体内部に設けられた熱交換ユニット、冷却装置と水循環ポンプとからなり、上記水循環ポンプでもって展示用水槽の最下段の水槽水を冷却装置で冷却される熱交換ユニットで冷却して最上段の水槽へポンプアップし、最下段の水槽までオーバーフローさせて循環させるようにした構成を採用したのである。
【0009】このような構成を採用したことにより、切花を容器に入れて展示用水槽に配置して展示すると、展示用水槽は、リング状で、かつ、階段状に設けてあるので、多数の切り花を立体的に効率よく展示することができる。さらに、その際、切り花を展示した展示用水槽をターンテーブルにより回転させることができるので、お客は移動しなくとも展示された全ての切り花を見ることができ、お客へのアピールもできる。このとき、階段状に設けた各段の水槽には、熱交換ユニット、冷却装置と水循環ポンプとにより、冷却した水を循環させることができるので、切り花の鮮度を長く保つことができる。
【0010】また、このとき、上記回転駆動用モータを備えたターンテーブルに代えて、上記筐体の最下段の展示用水槽に回転駆動用モータを備えた回転手段を設け、前記回転手段によって階段状に設けた展示用水槽を回転できるようにするとともに、回転する展示用水槽と上記筐体内部の熱交換ユニットと水循環ポンプとの接続を回転ジョイントを介して行うようにした構成を採用することができる。
【0011】このような構成を採用することにより、筐体の展示用水槽と一緒に重量の重い筐体内部の熱交換ユニット、冷却装置と水循環ポンプを回転しなくてよいので、回転手段を簡単にできる。
【0012】さらに、このとき、上記最下段の展示用水槽の下方に展示用水槽と同径の排水用の水槽を設けた構成をすることにより、例えば、排水用の水槽の上方に展示用水槽に設けた水抜き栓を設ければ、展示用水槽が回転してもその位置に関係なく排水水槽への排水ができる。
【0013】また、上記展示用水槽の最下段より上段の水槽にオーバーフロー用の排水孔を設け、その排水孔に水位調整弁を設けた構成を採用することにより、格段の水槽の水位を各段の水槽ごとに展示する花の種類や植生に合わせて調節できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】この発明の第1実施形態を図1乃至図5に示す。
【0016】この形態の回転式フラワーポットPRは、図1及び図2に示すように、ターンテーブル10と、展示用水槽11を階段状に設けて前記ターンテーブル10に載置される筐体12と、その階段状の水槽内に配置される容器13と、前記筐体12内部に設けられる熱交換ユニット14、冷却装置15と水循環ポンプ16とで構成されている。
【0017】ターンテーブル10は、図2のように、センターに段差を設けて回転の軸となるスピンドル部分を設けた円形のベース17とそのベース17に嵌合するように凹部を形成した円形のテーブル18とからなり、テーブル18はベアリング19を介して回動自在に支持されている。
【0018】また、テーブル18には、回転駆動用の低速回転モータ20(例えば、ギヤードモータなど)が備えられており、前記モータ20の回転軸にホイールギヤ21が取り付けられている。このホイールギヤ21はセンター部分の凹部と同心円状に形成した切欠22に臨むようになっており、この切欠22部分のベース17には、モータ20のホイールギヤ21と噛合するラックギヤ23が設けられている。そのため、モータ20を作動すればテーブル18を回転させることができるようになっている。
【0019】展示用水槽11は、リング状に形成したステンレス製の水槽を上段ほど小径なものとして設けたもので、筐体12の外形を成す。この形態では展示用水槽11は、図3に示すように、仕切り24を設けて水槽を二つに分けてある。また、仕切り24を設けて最下段の水槽にフィルタ槽25も設けてある。
【0020】この浄化用フィルタを備えたフィルタ槽25へは各段の水槽にオーバーフロー用の排水孔26を、図1に示すように設けて排水するようになっている。
【0021】また、その際、各段の水槽の排水孔26には、図5(イ)に示すように、L型パイプからなる水位調整弁27が設けられており、L型パイプ部分を回転させることにより、図5(ロ)のように各段の水槽の水位を水槽に配置する切り花2の種類や植生に合わせて調整できるようになっている。
【0022】容器13は、切り花2を展示用水槽11に配置するためのもので、この形態では、全体がステンレス製のメッシュで形成されたバケツ形のものとしてある。そして、このように円柱状のバケツ形としたことにより、図2のように容器13をリング状の水槽に沿って所定の間隔で配置することができるようになっている。
【0023】なお、この形態では、容器13全体をメッシュ状としたが、全体をメッシュにする必要はなく、一部をメッシュとしたものでも良いことは明らかである。
【0024】一方、筐体12内の熱交換ユニット14、冷却装置15と水循環ポンプ16は、ターンテーブル10のテーブル18のセンター上に配置されており、テーブル18と一緒に回転するようになっている。
【0025】前記熱交換ユニット14は、冷却装置15と接続され、内蔵する熱交換器に冷却された冷媒が供給されるようになっている。また、この熱交換器には、入水孔と吐水孔が設けられており、入水孔はフィルタ槽25に接続された水循環ポンプ16と接続されている。一方、吐水孔は、展示用水槽11の最上段に設けられた給水孔29とパイプで接続されており、水循環ポンプ16でもって展示用水槽11の最下段の水槽の水を熱交換ユニット14で冷却して最上段の水槽へポンプアップできるようになっており、ポンプアップした水は各段の水槽をオーバーフローさせて最下段の水槽へ循環させるようになっている。
【0026】このとき、筐体12内の冷却装置15の廃熱を排出するため、筐体12に吸気孔30を設けるとともに、最上段の展示用水槽11のリング孔に排気ファン31を取り付けた排気筒32を設けてある。
【0027】なお、符号33は、各段の水槽の水抜き用の排水パイプである。
【0028】この形態は、上記のように構成されており、容器13に切り花2を入れて展示用水槽11の各段の水槽に配置すると、切り花2を段差を付けた水槽の全周にわたって立体的に配置することができるので、切り花2を限られたスペースに効率よく展示することができる。
【0029】また、各段の水槽に水を張って冷却装置15と水循環ポンプ16を作動させると、水循環ポンプ16により最下段の水槽の水は、冷却装置15で冷却された熱交換ユニット14で冷却されて最上段の水槽までポンプアップされる。そして、最上段の水槽までポンプアップされた水は、図3の矢印に示すように、給水孔29から順に各段の水槽の排水孔26からオーバーフローして最下段の水槽に達し、フィルタ槽25まで達すると、水循環ポンプ16により繰り返しポンプアップされる。このように各段の水槽の水を冷却しながら循環させているので、各段の水槽の水を低温に保つことができる。また、フィルタ槽25により水の汚れも除去しているので、切り花2の鮮度を保つことができる(因みに、各段の水槽に浄化剤を備えるようにしても良い。)。
【0030】次に、駆動用のモータ20を作動すると、ターンテーブル10が低速で回転を始めるので、一回転するごとに周囲にいるお客は、回転式フラワーポットPRの周囲を回らなくともじっとしているだけで展示した切り花2を全て見ることができ、展示した切り花2をアピールすることができる。
【0031】図6に第2実施形態を示す。
【0032】この形態の回転式フラワーポットPRは、第1実施形態のターンテーブル10に代えて、展示用水槽11の最下段に回転駆動用モータ20を備えた回転手段を設け、前記回転手段によって階段状に設けた展示用水槽11を回転できるようにしたものである。
【0033】すなわち、筐体12は、展示用水槽11を台部40に載置した構造となっており、展示用水槽11はベアリングなどを用いたスライダーを介して回動自在に支持されている。
【0034】また、回転駆動用モータ20は、図6のように、前記モータ20の主軸に設けられたホイールギア21が展示用水槽11の最下段の水槽の内周に設けられたラックギヤ23と噛合するようになっており、ラックギヤ23と噛合したモータ20を作動することにより、展示用水槽11を回転できるようになっている。
【0035】このとき、筐体12内の熱交換ユニット14、冷却装置15、水循環ポンプ16と展示用水槽11との接続は回転ジョイント41を介して行うようになっており、回転手段は、第1実施形態のものに比べて熱交換ユニット14、冷却装置15と水循環ポンプ16の分だけ軽量化を図ることができ、構造を簡略化できるようになっている。
【0036】さらに、この展示用水槽11の最下段の下方には、展示用水槽11と同径の排水用の水槽42が設けてあり、排水用水槽42に展示用水槽11から垂下する水抜き弁43を設けることで、展示用水槽11が回転してもその位置に関係なく、排水用水槽42へ排水ができるようになっている。
【0037】他の構成及び作用効果については、第1実施形態と同じなので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0038】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したことにより、従来のフラワーポットやフラワーショーケースよりも切り花を効率よく展示し、かつ、お客へのアピールも充分にでき同時に、切り花の鮮度も保つことができる。
【出願人】 【識別番号】000208503
【氏名又は名称】大和冷機工業株式会社
【出願日】 平成13年1月17日(2001.1.17)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2002−209440(P2002−209440A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−9200(P2001−9200)