| 【発明の名称】 |
植栽パネル |
| 【発明者】 |
【氏名】三輪 博美
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| 【要約】 |
【課題】高速道路の防音壁、家屋の屋根、ビルの屋上、電柱の側面などの土壌を有しない構造物の表面の緑化に用いることができ、垂直面ないし傾斜面に対しても容易に適用することができる植栽パネルを提供する。
【解決手段】独立気泡を有する発泡アルミニウムパネルの気泡を開口し、開口された気泡に植栽土を充填してなることを特徴とする植栽パネル。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】独立気泡を有する発泡アルミニウムパネルの気泡を開口し、開口された気泡に植栽土を充填してなることを特徴とする植栽パネル。 【請求項2】気泡の開口が、発泡アルミニウムパネルの表面を切削することにより行われた請求項1記載の植栽パネル。 【請求項3】気泡の開口が、発泡アルミニウムパネルを表面に平行な平面で切断することにより行われた請求項1記載の植栽パネル。 【請求項4】無土壌面の緑化に用いる請求項1記載の植栽パネル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植栽パネルに関する。さらに詳しくは、本発明は、高速道路の防音壁、家屋の屋根、ビルの屋上、電柱の側面などの土壌を有しない構造物の表面の緑化に用いることができ、垂直面ないし傾斜面に対しても容易に適用することができる植栽パネルに関する。 【0002】 【従来の技術】高速道路などの美観を保ち、運転者の疲労を癒すために、中央分離帯や路肩への植栽が進められている。しかし、路幅の制限を受けて、路肩へ植栽する余地がなく、防音壁が剥き出しの状態で残されている箇所も多い。このような箇所で、防音壁そのものを緑化することができれば、美観を与え、反射光を減らし、吸音効果を発揮して、防音壁の性能を高めることができる。また、都心の気温が上昇するヒートアイランド現象の緩和や、断熱効果による省エネルギーを目的として、ビル屋上の緑化が進められ、家屋の屋根についても緑化が検討されている。さらに、電柱や標識柱の側面には、柱の保護を目的として、小さい突起を有する金属板が巻き付けられている箇所が多いが、このような金属板も緑化することができれば、美観を高めることができる。しかし、高速道路の防音壁や電柱の側面などは、本来土壌を有しない面であり、また、垂直面でもあるので、このような面に植栽土を入れて緑化することは簡単ではない。また、家屋の屋根の面も傾斜面なので、同様な困難が付きまとう。高速道路の防音壁、家屋の屋根、電柱の壁面などは、いずれも一般に強い風雨を受けやすい場所なので、土壌が流亡しやすい。このために、無土壌面に植栽土を保持し、垂直面ないし傾斜面であっても、手間をかけることなく植物を栽培し、緑化することができる手段が求められていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、高速道路の防音壁、家屋の屋根、ビルの屋上、電柱の側面などの土壌を有しない構造物の表面の緑化に用いることができ、垂直面ないし傾斜面に対しても容易に適用することができる植栽パネルを提供することを目的としてなされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、独立気泡を有する発泡アルミニウムパネルの気泡を開口し、開口された気泡に植栽土を充填することにより、植栽土の保持力に優れ、軽量で、垂直面ないし傾斜面にも容易に施工することができる植栽パネルが得られることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)独立気泡を有する発泡アルミニウムパネルの気泡を開口し、開口された気泡に植栽土を充填してなることを特徴とする植栽パネル、(2)気泡の開口が、発泡アルミニウムパネルの表面を切削することにより行われた第1項記載の植栽パネル、(3)気泡の開口が、発泡アルミニウムパネルを表面に平行な平面で切断することにより行われた第1項記載の植栽パネル、及び、(4)無土壌面の緑化に用いる第1項記載の植栽パネル、を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の植栽パネルは、独立気泡を有する発泡アルミニウムパネルの気泡を開口し、開口された気泡に植栽土を充填してなる植栽パネルである。本発明の植栽パネルは、高速道路の防音壁、家屋の屋根、ビルの屋上、電柱の側面などの土壌を有しない構造物の表面の緑化に好適に用いることができ、水平面、傾斜面、垂直面のすべてに対して適用することができる。本発明に用いる発泡アルミニウムパネルの材質に特に制限はなく、JIS H2102に規定されるアルミニウム地金、JIS H 2211に規定されるアルミニウム−銅系合金、アルミニウム−銅−ケイ素系合金、アルミニウム−ケイ素系合金、アルミニウム−ケイ素−マグネシウム系合金、アルミニウム−ケイ素−銅−マグネシウム系合金、アルミニウム−ケイ素−銅−ニッケル−マグネシウム系合金などのほか、回収して再利用されるアルミニウム缶などの廃アルミニウムも使用することができる。 【0006】本発明に用いる独立気泡を有する発泡アルミニウムパネルの製造方法に特に制限はなく、例えば、発泡剤添加法、発泡鋳造法などを挙げることができる。発泡剤添加法は、溶融したアルミニウムに水素化チタン、水素化ジルコニウム、水素化リチウムなどの発泡剤を添加し、発泡剤の分解によって溶融アルミニウム中に気泡を形成した状態で冷却固化することにより、発泡アルミニウムパネルを製造する。発泡鋳造法は、溶融したアルミニウムにアルミナ、炭化ケイ素、ジルコニアなどの安定剤微粒子を混合し、空気、炭酸ガスなどの気体を吹き込んで気泡を形成し、冷却固化することにより発泡アルミニウムパネルを製造する。安定剤微粒子が、溶融アルミニウムと気泡の界面に付着して気泡を安定化するので、気泡を含んだままの状態で任意の断面形状を有する長尺パネルを製造することができる。発泡鋳造法による発泡アルミニウムパネルは、気泡の大きさの制御が容易であり、気泡の平均径3mm、密度0.54g/cm3程度の発泡アルミニウムパネルから、気泡の平均径25mm、密度0.07g/cm3程度の発泡アルミニウムパネルまで、各種の気泡の平均径と密度を有する発泡アルミニウムパネルを製造することができるので、特に好適に用いることができる。発泡鋳造法による発泡アルミニウムパネルは、米国特許第4,973,358号明細書及び米国特許第5,112,697号明細書に報告され、Cymat Aluminum Corp.から登録商標「CYMAT」として市販されている。本発明に用いる発泡アルミニウムパネルの気泡の大きさに特に制限はないが、多くの場合、植栽する植物の種類、植栽パネルの設置場所などに応じて、上記の平均径3〜25mmの気泡を有する市販品の中から適宜選択し、満足すべき結果を得ることができる。一般に、気泡の大きさは、大きめが良好である場合が多い。【0007】本発明において、発泡アルミニウムパネルの気泡を開口する方法に特に制限はなく、例えば、発泡アルミニウムパネルの表面を切削することにより、気泡を開口することができ、あるいは、発泡アルミニウムパネルを表面に平行な平面で切断することにより気泡を開口することもできる。発泡アルミニウムパネルの表面を切削する場合は、削り取る厚さを調整することにより、開口部の大きさと開口された気泡の深さを調節し、例えば、比較的小さい開口部と深い気泡を有する植栽パネルや、比較的大きい開口部と浅い気泡を有する植栽パネルなどを製造することができる。発泡アルミニウムパネルを表面に平行な平面で切断する場合は、開口部の大きさと開口された気泡の深さを調節することはできず、開口部の大きさと開口された気泡の深さのばらつきもやや大きいが、表面の切削くずが発生しないので経済的に植栽パネルを製造することができる。例えば、厚さ25mmの発泡アルミニウムパネルを切り目の幅1mmの表面に平行な平面で切断して、厚さ12mmの植栽パネル2枚を製造することができ、あるいは、厚さ150mmの発泡アルミニウムパネルを切り目の幅1mmの表面に平行な9個の平面で切断して、厚さ約14mmの植栽パネル10枚を製造することができる。発泡鋳造法により製造された発泡アルミニウムパネルは、安定剤微粒子を含有するので、表面の切削や、表面に平行な平面での切断には、炭化タングステン工具、ダイヤモンド工具などを用いることが好ましい。 【0008】本発明の植栽パネルに用いる土壌に特に制限はなく、例えば、砂土、砂壌土、壌土、埴壌土、埴土などを、それぞれ単独で、あるいは、適宜混合して用いることができ、さらに、川砂、軽石砂、溶岩砂、鹿沼土、ピート、バーミキュライト、腐葉土なども土壌として用いることができる。これらの土壌は、植栽する植物の種類や、植栽パネルの設置場所などに応じて適切なものを選択することが好ましい。本発明の植栽パネルを用いて高速道路の防音壁を緑化する場合、次のような手順にしたがって行うことができる。先ず、植栽する植物を選ぶ。高速道路の防音壁の緑化には、多年草であること、多量の給水と施肥を必要としないこと、高温、低温、強風などの過酷な気象条件に耐えることなどの条件を満たす植物が好ましい。このような植物としては、例えば、ベンケイソウ科の植物などを挙げることができる。ベンケイソウ科のマンネングサを選んだ場合、花茎の高さは約20cmであり、花をつけない枝は壁面をはい、先端が傾上し、節から根をおろす。マンネングサは高湿を極度に嫌うので、分厚い土壌は不要で、発泡アルミニウムパネルの気泡に充填した土壌に根をおろして、十分に生育することができる。また、マンネングサは、人家の石垣にはわせて鑑賞することができる植物なので、植栽パネルの表面に、土壌が充填されない開口された気泡が存在しても、十分に生育することができる。 【0009】本発明の植栽パネルの厚さに特に制限はないが、5〜150mmであることが好ましく、10〜50mmであることがより好ましい。厚さが5mm未満であると、表裏両面が貫通した気泡が形成されるおそれがある。無土壌面を緑化するという目的からは、厚さが150mmを超える植栽パネルは通常は不必要である。高速道路の防音壁を緑化する場合、厚さの薄い植栽パネルを既設の防音壁に張り付けて緑化することができ、あるいは、厚さの厚い植栽パネルを防音壁そのものとして設置することもできる。本発明の植栽パネルの使用方法に特に制限はなく、例えば、発泡アルミニウムパネルの開口された気泡に土壌を充填したのち播種又は移植することができ、あるいは、発泡アルミニウムパネルの開口された気泡に土壌と種子の混合物を充填することもできる。 【0010】図1は、本発明の植栽パネルの一態様の説明図である。図1(a)は、正方形に切断した発泡アルミニウムパネルを示す平面図及び側面図であり、図1(b)は、正方形に切断した植栽パネルを示す平面図及び側面図である。発泡アルミニウムパネルの表面は、図1(a)には示されていないが、内部の気泡を反映した粗面であり、側面には、切断により開口された気泡が現れている。発泡アルミニウムパネルの表面を切削することにより、表面に接する気泡が開口され、図1(b)に示される状態となる。図2(a)は、本発明の植栽パネルの一態様の斜視図であり、図2(b)は、その植栽パネルを電柱に取り付けた状態を示す説明図である。本態様の植栽パネルは、円柱の側面に沿うように曲げられた1組の植栽パネル1であり、図2(b)に示されるように電柱2の側面に1組の植栽パネルを取り付けて使用する。 【0011】 【発明の効果】本発明の植栽パネルは、高速道路の防音壁、家屋の屋根、ビルの屋上、電柱の側面などの土壌を有しない構造物の表面の緑化に用いることができ、垂直面ないし傾斜面に対しても容易に適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500228090 【氏名又は名称】三光株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月1日(2000.11.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075351 【弁理士】 【氏名又は名称】内山 充
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| 【公開番号】 |
特開2002−136226(P2002−136226A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−334636(P2000−334636) |
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