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【発明の名称】 農作物収穫量予測方法、農作物収穫量予測装置及び記録媒体
【発明者】 【氏名】山本 郁夫

【氏名】三浦 正美

【氏名】原田 亨

【要約】 【課題】本発明の目的は、農作物の収穫量の予測、とりわけ、農作物の収穫量の短期予測を正確に行うことにある。

【解決手段】本発明による農作物収穫量予測方法は、(a)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測収穫量を算出するステップ(S01、S02)と、(b)ニューラルネットワークを用いて補正値を算出するステップ(S03)と、(c)前記第1予測収穫量と前記補正値とに基づいて、予測の対象である予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するステップ(S04)とを具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、(b)ニューラルネットワークを用いて補正値を算出するステップと、(c)前記第1予測収穫量と前記補正値に基づいて、予測の対象である予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するステップとを具備する農作物収穫量予測方法。
【請求項2】 請求項1の農作物収穫量予測方法において、前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した過去予測収穫量と、前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量とを含み、前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予測収穫量との差分であり、前記最終的予測収穫量は、前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて求められる農作物収穫量予測方法。
【請求項3】 請求項2の農作物収穫量予測方法において、前記ニューラルネットワークの入力データは、前記農作物が作られる地域における天候を示すデータを含む農作物収穫量予測方法。
【請求項4】 請求項2の農作物収穫量予測方法において、前記ニューラルネットワークの入力データは、前記過去収穫量を含む農作物収穫量予測方法。
【請求項5】 請求項1の農作物収穫量予測方法において、前記(a)ステップは、(d)前記栽培計画と、前記予測期間より過去における前記農作物の実際の収穫量の周波数スペクトルとに基づいて、前記第1予測収穫量を算出するステップを含む農作物収穫量予測方法。
【請求項6】 (e)農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、ここで前記第1予測収穫量は、前記農作物の過去の収穫量を予測した過去予測収穫量と、予測の対象である予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量とを含み、(f)前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予測収穫量との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、補正値を算出するステップと、(g)前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するステップとを具備する農作物収穫量予測方法。
【請求項7】 請求項6の農作物収穫量予測方法において、前記(e)ステップは、(h)前記栽培計画と、前記予測期間より過去における前記農作物の実際の収穫量の周波数スペクトルとに基づいて、前記第1予測収穫量を算出するステップとを含む農作物収穫量予測方法。
【請求項8】 (i)農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、ここで前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫量とを含み、(j)ニューラルネットワークを用いて第1補正値を算出するステップと、ここで、前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記第1過去予測収穫量との差分であり、(k)前記第1予測収穫量と前記第1補正値とに基づいて、第2予測収穫量を算出するステップと、ここで、前記第2予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した第2過去予測収穫量と、前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する第2将来予測収穫量とを含み、(l)前記第2過去収穫量と前記第2過去予測収穫量との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、第2補正値を算出することと、(m)前記第2将来予測収穫量と前記第2補正値とに基づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するステップとを具備する農作物収穫量予測方法。
【請求項9】 農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出する第1予測収穫量算出手段と、ニューラルネットワークを用いて補正値を算出する補正値算出手段と前記第1予測収穫量と前記補正値に基づいて、予測の対象である予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出する最終的予測収穫量算出手段とを具備する農作物収穫量予測装置。
【請求項10】 請求項9の農作物収穫量予測装置において、前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した過去予測収穫量と、前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量とを含み、前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予測収穫量との差分であり、前記最終的予測収穫量は、前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて求められる農作物収穫量予測装置。
【請求項11】 農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出する第1予測収穫量算出手段と、ここで前記第1予測収穫量は、前記農作物の過去の収穫量を予測した過去予測収穫量と、予測の対象である予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量とを含み、前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予測収穫量との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、補正値を算出する補正値算出手段と、前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出する最終的予測収穫量算出手段とを具備する農作物収穫量予測装置。
【請求項12】 農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出する第1予測収穫量算出手段と、ここで前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫量を含み、ニューラルネットワークを用いて第1補正値を算出する第1補正値算出手段と、ここで、前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記第1過去予測収穫量との差分であり、前記第1予測収穫量と前記第1補正値とに基づいて、第2予測収穫量を算出する第2予測収穫量算出手段と、ここで前記第2予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した第2過去予測収穫量と、前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する第2将来予測収穫量とを含み、前記過去収穫量と前記第2過去予測収穫量との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、第2補正値を算出する第2補正値算出手段と、前記第2将来予測収穫量と前記第2補正値とに基づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出する最終的予測収穫量算出手段とを具備する農作物収穫量予測装置。
【請求項13】 (a)農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、(b)ニューラルネットワークを用いて補正値を算出するステップと、(c)前記第1予測収穫量と前記補正値に基づいて、予測の対象である予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するステップとを実行するプログラムが記載された記録媒体。
【請求項14】 請求項13の記録媒体において、前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した過去予測収穫量と、前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量とを含み、前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予測収穫量との差分であり、前記最終的予測収穫量は、前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて求められる記録媒体。
【請求項15】 (e)農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、ここで前記第1予測収穫量は、前記農作物の過去の収穫量を予測した過去予測収穫量と、予測の対象である予測期間における前記農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量とを含み、(f)前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記過去予測収穫量との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、補正値を算出するステップと、(g)前記将来予測収穫量と前記補正値とに基づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するステップとを具備するとを実行するプログラムが記載された記録媒体。
【請求項16】 (i)農作物の栽培計画に基づいて、前記農作物の第1予測収穫量を算出するステップと、ここで前記第1予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫量を含み、(j)ニューラルネットワークを用いて第1補正値を算出するステップと、ここで、前記ニューラルネットワークの教師データは、前記農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量と前記第1過去予測収穫量との差分であり、(k)前記第1予測収穫量と前記第1補正値とに基づいて、第2予測収穫量を算出するステップと、ここで、前記第2予測収穫量は、前記予測期間より過去の前記農作物の収穫量を予測した第2過去予測収穫量と、前記予測期間における前記農作物の収穫量を予測する第2将来予測収穫量とを含み、(l)前記過去収穫量と前記第2過去予測収穫量との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、第2補正値を算出することと、(m)前記第2将来予測収穫量と前記第2補正値とに基づいて、前記予測期間における予測収穫量である最終的予測収穫量を算出するステップとを実行するプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作物収穫量予測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】農業の経営者にとって、農作物の収穫量を正確に予測することは大きな意義がある。農作物の収穫量の予測は、農作物の出荷計画の立案や、市場での価格戦略の立案において極めて有用であるからである。農作物の収穫量の正確な予測は、農家の収入の安定化に大きく貢献する。
【0003】農作物の収穫量は、農業従事者の経験と勘によって概ね予測することができる。しかし、農作物の収穫量は、様々な要因によって左右され、例えば、ある一週間内での農作物の収穫量の予測のような短期的な収穫量の予測を行うことは、経験と勘とをもってしても容易なことではない。
【0004】農作物の収穫量の予測、とりわけ、農作物の収穫量の短期予測を正確に行うことが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、農作物の収穫量の予測、とりわけ、農作物の収穫量の短期予測を正確に行うことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するための手段は、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の複数の実施の形態のうちの、少なくとも1つの実施の形態を構成する技術的事項、特に、その実施の形態に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0007】本発明による農作物収穫量予測方法は、(a)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))を算出するステップ(S01、S02)と、(b)ニューラルネットワーク(11)を用いて補正値(ΔS(t))を算出するステップ(S03)と、(c)第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))と、補正値(ΔS(t))に基づいて、予測の対象である予測期間(t)における予測収穫量である最終的予測収穫量(S(t))を算出するステップ(S04)とを具備する。
【0008】このとき、第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))は、予測期間(t)より過去の農作物の収穫量を予測した過去予測収穫量(S(t)、kはj−1以下の自然数、以下同じ。)と、予測期間(t)における農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量(S(t))とを含むことがある。このとき、ニューラルネットワークの教師データ(T)は、農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量(U(t))と過去予測収穫量(S(t))との差分であり、最終的予測収穫量(S(t))は、将来予測収穫量(S(t))と補正値(ΔS(t))とに基づいて求められることが望ましい。
【0009】また、ニューラルネットワーク(11)の入力データ(u(t)、u(t)、u(t))は、農作物が作られる地域における天候を示すデータ(u(t)、u(t))を含むことが望ましい。
【0010】また、ニューラルネットワーク(11)の入力データ(u(t)、u(t)、u(t))は、過去収穫量(u(t))を含むことが望ましい。
【0011】このとき(a)ステップは、(d)栽培計画と予測期間(t)より過去における農作物の実際の収穫量の周波数スペクトル(F(ω))とに基づいて、第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))を算出するステップ(S01、S02)を含むことが望ましい。
【0012】本発明による農作物収穫量予測方法は、(e)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))を算出するステップ(S11、S12)と、ここで第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))は、農作物の過去の収穫量を予測した過去予測収穫量(S(t))と、予測の対象である予測期間(t)における農作物の収穫量を予測する将来予測収穫量(S(t))とを含み、(f)農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量(U(t))と過去予測収穫量(S(t))との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、補正値(ΔS(t))を算出するステップ(S13)と、(g)将来予測収穫量(S(t))と補正値(ΔS(t))とに基づいて、予測期間(t)における予測収穫量である最終的予測収穫量(S(t))を算出するステップ(S14)とを具備する。
【0013】本発明による農作物収穫量予測方法は、(i)農作物の栽培計画に基づいて、農作物の第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))を算出するステップ(S21、S22)と、ここで第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))は、予測期間(t)より過去の農作物の収穫量を予測した第1過去予測収穫量(S(t))を含み、(j)ニューラルネットワーク(11)を用いて第1補正値(ΔS(t)、ΔS(t)、…、ΔS(t))を算出するステップ(S23)と、ここで、ニューラルネットワーク(11)の教師データ(T)は、農作物の過去の実際の収穫量である過去収穫量(U(t))と第1過去予測収穫量(S(t))との差分であり、(k)第1予測収穫量(S(t)、S(t)、…、S(t))と第1補正値(ΔS(t)、ΔS(t)、…、ΔS(t))とに基づいて、第2予測収穫量(St2(t)、St2(t)、…St2(t))を算出するステップ(S23)と、ここで、第2予測収穫量(St2(t)、St2(t)、…St2(t))は、予測期間(t)より過去の農作物の収穫量を予測した第2過去予測収穫量(St2(t))と、予測期間(t)における農作物の収穫量を予測する第2将来予測収穫量(St2(t))とを含み、(l)過去収穫量(U(t))と第2過去予測収穫量(St2(t))との差分がカオス変動をするとしてカオス分析することにより、第2補正値(ΔS’(t))を算出することと、(m)第2将来予測収穫量(St2(t))と第2補正値(ΔS’(t))とに基づいて、予測期間(t)における予測収穫量である最終的予測収穫量(S(t)を算出するステップ(S25)とを具備する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、本発明による実施の形態の農作物収穫量予測方法を説明する。
【0015】実施の第1形態:実施の第1形態の農作物収穫量予測方法では、ハウス栽培されているいちごの収穫量が予測される。いちごが栽培されている地域は、ブロックB、B、…、B(iは、n以下の自然数)に区分されている。各ブロック毎にいちごの作型が定められ、その作型に従っていちごが栽培されている。
【0016】図1は、農作物収穫量予測方法を示すフローチャートを示す。図2は、本発明による実施の第1形態の農作物収穫量予測方法を実行する農作物収穫量予測装置を示す。当該農作物収穫量予測装置は、入力部1、演算部2、記録媒体3、出力部4を含む。入力部1は、それに入力される栽培スケジュールデータa、天候データb、及び過去収穫量データcを演算部2に出力する。
【0017】演算部2は、栽培スケジュールデータa、天候データb、及び過去収穫量データcに基づいて予測収穫量データdを作成する。予測収穫量データdは、予想を行う対象である期間におけるいちごの収穫量の予想値を示す。演算部2は、記録媒体3に記録されたプログラムに従って、予測収穫量データdを作成する。記録媒体3に記録されたプログラムには、以下に述べられる実施の第1形態の農作物収穫量予測方法を実施するための手順が記録されている。演算部2は、予測収穫量データdを出力部4から出力する。
【0018】続いて、実施の第1形態の農作物収穫量予測方法により予測収穫量データdが作成される過程を、図1を参照しながら説明する。
【0019】ステップS01:図1に示されているように、まず、栽培スケジュールデータaに基づいて、期間t、t、…、tにおける予測収穫量である第1次予測収穫量S(t)、S(t)、…、S(t)が算出される。ここで、期間t、t、…、tは、その添字の番号が小さい程、時間的に前の期間である。即ち、t+1(sは、m−1以下の自然数)は、期間tに続く次の期間である。第1次予測収穫量S(t)、S(t)、…、S(t)は、栽培スケジュールデータaから、第1次的に予測される予測収穫量である。
【0020】栽培スケジュールデータaは、いちごが栽培されているブロックB〜Bのそれぞれの作付面積、定植日、及び作型を含む。その作付面積、定植日、及び作型から第1次予測収穫量S(t)、S(t)、…、S(t)が定められる。
【0021】定植日が定まると、いちごを栽培する栽培スケジュールが概ね定まる。図3は、いちごの栽培スケジュールの一例を示す。いちごは定植された後、概ねある期間が経過すると花芽が分化し、つぼみが形成され、開花し、その後、収穫される。いちごは、同一の苗が4回にわたって開花し、4回の収穫が行われる。
【0022】定植日から収穫開始日までの期間の長さT、収穫の続く期間の長さT、単位時間及び単位面積あたりの収穫量G(以下、「収穫量密度G」という。)は、いちごの個体差に起因して、正規分布に従う。この正規分布の平均値μ、及び分散σは、過去におけるいちごの生産の実績から定められる。但し、平均値μ、分散σは作型によって異なる。平均値μ、分散σは、作型ごとに定められる。
【0023】定植日から収穫開始日までの期間の長さT、収穫が続く期間、単位時間及び単位面積あたりの収穫量が正規分布すると考えて、ブロックB〜Bのそれぞれについて、定植日から収穫開始日までの期間の長さT、収穫の続く期間の長さT、単位時間及び単位面積あたりの収穫量Gが確率的に定められる。このとき、正規分布のパラメータとして使用される平均値μ、分散σは、各ブロックの作型に応じて定められる。
【0024】更に、各ブロックの定植日、収穫の続く期間の長さT、単位時間及び単位面積あたりの収穫量Gと、各ブロックの作付面積から、ブロックB〜Bのそれぞれについて、期間t、t、…、tにおける予想収穫量f(t)、f(t)、…、f(t)が定められる。ここでiは、1以上n以下の自然数である。f(t)は、ブロックBの期間tにおける予測収穫量である。
【0025】第1次予測収穫量S(t)は、【数1】

…(1)
として求められる。
【0026】以上の過程により求められた第1次予測収穫量S(t)は、いちごの収穫量の変動の傾向を概ね表現している。ハウス栽培されるいちごは、その成長をコントロールしやすい。従って、各ブロック毎の定植日が定まれば、収穫開始日や収穫量が概ね定められる。
【0027】しかしながら、いちごの実際の収穫量は、気温、日照時間その他の天候の影響、及び農業従事者の就業形態その他の社会的要因による影響を受ける。図4は、平成8年度のいちごの産出量について算出された第1次予測収穫量S(t)と、いちごの実際の収穫量とを示す。曲線21は、第1次予測収穫量S(t)を示し、曲線22は、いちごの実際の収穫量を示す。図4に示されているように、第1次予測収穫量S(t)は、いちごの実際の収穫量を概ね表現しているが、いちごの実際の収穫量の動向よりも時間的に早くずれて変動する傾向を示している。
【0028】ステップS02〜S04では、気温、日照時間その他の天候の影響、及び農業従事者の就業形態その他の社会的要因に基づいて短期的な変動を考慮する補正が行われ、期間tにおける最終的ないちごの収穫量の予想値である最終的予測収穫量S(t)が算出される。ステップS01に続いてステップS02が行われる。
【0029】ステップS02:周波数分析を用いて補正値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t)は、過去収穫量データcに基づいて定められる。過去収穫量データcは、過去におけるいちごの実際の収穫量の時系列データを含む。ここで、期間tにおけるいちごの実際の収穫量をU(t)と表わす。
【0030】まず、各期間tに対して、その前後の期間tj−qからtj+qまでのいちごの実際の収穫量の平均U^(t)が算出される。ここでqは、ある自然数である。即ち、U^(t)は、【数2】

…(2)
但し、kが0以下であるとき、及びkがm以上であるときには、U(t)=0とする。以下、各期間tに対するその前後の期間tj−qからtj+qでのいちごの実際の収穫量の平均U^(t)を、トレンドデータU^(t)と呼ぶ。q=1の場合には、トレンドデータU^(t)は、いちごの実際の収穫量U(t)の三項移動平均となる。
【0031】続いて、いちごの実際の収穫量のU(t)と、トレンドデータU^(t)との差分ΔU(t)が算出される。更に、ΔU(t)が連続であると近似して高速フーリエ変換(FFT)を施し、周波数スペクトルF(ω)を算出する。
【0032】この周波数スペクトルF(ω)は、いちごの実際の収穫量U(t)の周波数スペクトルのうちの、高い周波数の成分の大きさを示している。トレンドデータU^(t)は、いちごの実際の収穫量U(t)から、周波数が高い、即ち短い周期で変動する成分が除かれたものである。逆にいえば、差分ΔU(t)は、いちごの実際の収穫量U(t)のうちの、周波数が高い、即ち、即ち短い周期で変動する成分のみからなる。従って、差分ΔU(t)の周波数スペクトルF(ω)は、いちごの実際の収穫量U(t)の周波数スペクトルのうちの、高い周波数の成分の大きさを示す。
【0033】補正値ΔS(t)は、周波数スペクトルF(ω)が逆フーリエ変換された関数をf(t)としたとき、ΔS(t)=f(t), …(3)
により求められる。
【0034】補正値ΔS(t)は、いちごの収穫量の周期的変動、特に、短期的な周期で変動する周期的変動を示す。
【0035】例えば、いちご農家の就業者は、3日勤務した後に1日休暇をとる4日周期での勤務を行う。いちごの収穫量は、就業者の就業形態を反映し、4日周期で変動する成分を多く含む。補正値ΔS(t)は、一定の周期を持つ社会的要因を予測に取り入れる役割を果たす。
【0036】また、いちごに施肥を行った場合、その効果は約15日後に現れる。これに対応して、いちごの収穫量は、約15日周期で変動する成分を多く含む。このように、補正値ΔS(t)は、一定の周期を持つ自然的要因を予測に取り入れる役割を果たす。
【0037】第1次予測収穫量S(t)と補正値ΔS(t)とに基づいて、長期予測収穫量S(t)が算出される。長期予測収穫量S(t)は、(t)=S(t)+ΔS(t). …(4)
長期予測収穫量S(t)は、いちごの長期的な変動を、第1次予測収穫量S(t)よりもよい精度で表現する。ステップS02に続いて、ステップS03が行われる。
【0038】ステップS03:ニューラルネットワークを用いて補正値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t)は、後述されるように、最終的予測収穫量S(t)の算出に使用される。
【0039】補正値ΔSは、期間tより過去である期間t、t、…、tj−1における長期予測収穫量S(t)、S(t)、…、S(tj−1)と天候データbと、過去収穫量データcとに基づいて算出される。天候データbは、予測の対象であるいちごが栽培されている地域の天候を示すデータである。天候データbは、いちごが栽培されている地域の過去の所定の期間の気温及び日照時間、並びに、その地域の気温の平年値及び日照時間の平年値を示すデータを含む。
【0040】図5は、補正値ΔS(t)を求めるためのニューラルネットワーク11を示す。まず、教示データT、T、…、Tj−1が求められる。教示データT(kは、j−1以下の自然数)は、期間tにおけるいちごの実際の収穫量U(t)と、予測の対象である期間tより過去について予測された長期予測収穫量S(t)との差分であり、T=U(t)−S(t). …(5)
【0041】続いて、天候データbに基づいて、入力データu(t)、u(t)、u(t)が定められる。但し、kは、j−1以下の自然数である。
【0042】入力データu(t)は、期間tにおける気温である。入力データu(t)は、期間tにおける日照時間である。入力データu(t)は、期間tk−1での収穫量である。即ち、u(t)=U(tk−1) …(6)
である。但し、k=1の場合には、u(t)=0である。
【0043】続いて、ニューラルネットワーク11の各シナプス(図示されない)の結合係数が最適化される。結合係数の最適化には、誤差逆伝搬法(BP法)が使用される。即ち、1以上j−1以下のそれぞれのkについて、入力データu(t)、u(t)、u(t)がニューラルネットワーク11に与えられ、出力値Y(t)と教示データTとの二乗誤差が最小になるように、各シナプスの結合係数が定められる。
【0044】求める目的である期間tにおける補正値ΔS(t)は、ニューラルネットワーク11に期間tにおけるu(t)、u(t)、u(t)を与えたときのニューラルネットワーク11の出力値Y(t)であり、ΔS(t)=Y(t).
【0045】補正値ΔS(t)は、天候がいちごの収穫量に及ぼす影響を、収穫量の予測に取り入れる役割を果たす。天候がいちごの収穫量に影響することは自明的であるが、天候がいちごの収穫量に与える影響を定量的に、数式で表現することは容易なことではない。ニューラルネットワークを用いて補正値ΔS(t)を算出することにより、天候がいちごの収穫量に与える影響をより正確に予測に取り入れることができる。
【0046】更に、補正値ΔS(t)は、過去のいちごの収穫量が、予測の対象である期間における収穫量に及ぼす影響を収穫量の予測に取り入れる役割を果たす。前述のように、いちごは4回にわたって収穫が行われる。このとき、いちごの収穫を行うと、それ自体が、次回に行われる収穫における収穫量に影響をおよぼす。過去のいちごの収穫量自体が、予測の対象である期間における収穫量に及ぼす影響を考慮することにより、より正確な収穫量の予測を行うことができる。
【0047】なお、ニューラルネットワーク11の入力データとして開花時期、累積気温等の他の要因を追加することも可能である。ここで期間tにおける累積気温u(t)は、期間t(kはj以下の自然数)における平均気温をO(t)として、【数3】

…(7)
である。また、気温、日照時間、期間tk−1での収穫量のうちのいずれか1つ又は2つが入力データから除かれることも可能である。
【0048】ステップS03に続いてステップS04が求められる。
【0049】ステップS04:期間tにおける補正値ΔS(t)と長期予測収穫量S(t)とから、期間tにおける最終的予測収穫量S(t)が求められる。予測の目的である最終的予測収穫量S(t)は、 S(t)=S(t)+ΔS(t) …(8)
である。図2に示された農作物収穫量予測装置は、最終的予測収穫量S(t)を予想収穫量データdとして出力部4から出力する。以上で、期間tにおけるいちごの収穫量の予測は終了する。
【0050】なお、本実施の形態において、周波数分析による補正値ΔS(t)を求めるステップS02は、実施されないことも可能である。この場合、長期的予測収穫量S(t)は、第1次予測収穫量S(t)に等しいものとしてステップS03、S04は実施される。
【0051】また、本実施の形態のステップS03において、教示データTがT=S(t)−U(t), …(5)’で定義されることも可能である。この場合には、式(8)は、 S(t)=S(t)−ΔS(t) …(8)’と変更される。
【0052】また、本実施の形態の農作物収穫量予測方法が、いちご以外の農作物に適用できることは自明的である。
【0053】実施の第2形態:実施の第2形態の農作物収穫量予測方法は、ハウス栽培されているいちごの収穫量を予測する。実施の第2形態の農作物収穫量予測方法では、ニューラルネットワークを用いた補正値ΔS(t)の算出(S03)の代わりに、カオス分析を用いた補正値ΔS(t)の算出が行われる。それ以外の点は、実施の第2形態の農作物収穫量予測方法と、実施の第1形態の農作物収穫量予測方法とは、同じである。また、実施の第2形態の農作物収穫量予測方法でも、実施の第1形態と同様の構成を有する農作物収穫量予測装置を使用して予測が行われる。但し、記録媒体3に記録されているプログラムは、後述の実施の第2形態の農作物収穫量予測方法を実施するための手順が記録されている。
【0054】以下、図6を参照しながら実施の第2形態の農作物収穫量予測方法を説明する。
【0055】ステップS11:栽培スケジュールデータaに基づいて、期間t、t、…、tにおける予測収穫量である第1次予測収穫量S(t)が算出される。第1次予測収穫量S(t)が算出される過程は、前述のステップS01で説明されたものと同一である。その説明は省略する。
【0056】ステップS11に続いて、ステップS12が行われる。
【0057】ステップS12:周波数分析を用いて補正値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t)が算出される過程は、前述のステップS02で説明されたものと同一である。その説明は省略する。
【0058】第1次予測収穫量S(t)と、補正値ΔS(t)とから長期予測収穫量S(t)が求められる。
(t)=S(t)+ΔS(t), …(9)
である。ステップS12に続いて、ステップS13が行われる。
【0059】ステップS13:カオス分析を用いた補正値ΔS(t)の算出が行われる。具体的には、以下の過程により、補正値ΔS(t)の算出が行われる。
【0060】まず、j−1以下の自然数kのそれぞれについて、期間tにおける、いちごの実際の収穫量U(t)と長期予測収穫量S(t)との差分ΔS(t)が求められる。即ち、 ΔS(t)=U(t)−S(t). …(10)
【0061】続いて、FFTにより、差分ΔS(t)のパワースペクトルが算出される。更に、差分ΔS(t)について、RS(Random Shuffled)サロゲートデータ関数が作成される。RSサロゲートデータ関数は、差分ΔS(t)のパワースペクトルを保存しながら、位相をランダムにシャッフルすることにより作成される。RSサロゲートデータ関数は、p個(pは、2以上の自然数)作成される。そのRSサロゲートデータ関数をそれぞれ、J(t)、J(t)、…、J(t)とする。
【0062】続いて、サロゲートデータ関数J(t)のそれぞれと、オリジナルのデータである差分ΔS(t)とが、軌道平行測度法(TPM)により比較される。サロゲートデータ関数J(t)、J(t)、…、J(t)のうち、軌道平行測度法(TPM)により差分ΔS(t)と一致すると判断されたものをJ(t)とすると(rは、p以下のいずれか一の自然数)、補正値ΔS(t)は、ΔS(t)=J(t), …(11)
として定められる。
【0063】前述のように、いちごの収穫を行うと、それ自体が、次回に行われる収穫における収穫量に影響をおよぼす。カオス分析は、いちごの収穫量のように、結果の中に原因が含まれている現象を予測することができる。カオス分析により求められた補正値ΔS(t)は、過去のいちごの収穫量が、予測の対象である期間における収穫量に及ぼす影響を表現し、より正確な収穫量の予測を行うことに寄与する。
【0064】ステップS13に続いて、ステップS14が行われる。
【0065】ステップS14:期間tにおける補正値ΔS(t)と長期予測収穫量S(t)とから、期間tにおける最終的予測収穫量S(t)が求められる。予測の目的である最終的予測収穫量S(t)は、 S(t)=S(t)+ΔS(t), …(12)
である。図2に示された農作物収穫量予測装置は、最終的予測収穫量S(t)を予想収穫量データdとして出力部4から出力する。以上で、期間tにおけるいちごの収穫量の予測は終了する。
【0066】なお、本実施の形態において、周波数分析による補正値ΔS(t)を求めるステップS12は、実施されないことも可能である。この場合、長期的予測収穫量S(t)は、第1次予測収穫量S(t)に等しいものとしてステップS13、S14は実施される。
【0067】また、本実施の形態のステップS13において、式(10)により求められる差分ΔS(t)が ΔS(t)=S(t)−U(t), …(10)’で定義されることも可能である。この場合には、式(12)は、 S(t)=S(t)−ΔS(t) …(12)’と変更される。
【0068】また、本実施の形態の農作物収穫量予測方法が、いちご以外の農作物に適用できることは自明的である。
【0069】実施の第3形態:実施の第3形態の農作物収穫量予測方法は、ハウス栽培されているいちごの収穫量を予測する。実施の第3形態の農作物収穫量予測方法は、ニューラルネットワークを用いた補正値の算出と、カオス分析を用いた補正値の算出との両方が行われる点で、実施の第1及び第2形態の農作物収穫量予測方法と異なる。
【0070】また、実施の第3形態の農作物収穫量予測方法でも、図2に示された実施の第1形態と同様の構成を有する農作物収穫量予測装置を使用して予測が行われる。但し、記録媒体3に記録されているプログラムは、後述の実施の第3形態の農作物収穫量予測方法を実施するための手順が記録されている。
【0071】以下、図7を参照しながら実施の第3形態の農作物収穫量予測方法を説明する。
【0072】ステップS21:栽培スケジュールデータaに基づいて、期間t、t、…、tにおける予測収穫量である第1次予測収穫量S(t)が算出される。第1次予測収穫量S(t)が算出される過程は、前述のステップS01で説明されたものと同一である。その説明は省略する。
【0073】ステップS21に続いて、ステップS22が行われる。
【0074】ステップS22:周波数分析を用いて補正値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t)が算出される過程は、前述のステップS02で説明されたものと同一である。その説明は省略する。
【0075】第1次予測収穫量S(t)と、補正値ΔS(t)とから長期予測収穫量S(t)が求められ、(t)=S(t)+ΔS(t), …(13)
である。ステップS22に続いて、ステップS23が行われる。
【0076】ステップS23:ニューラルネットワークを用いて補正値ΔS(t)が算出される。補正値ΔS(t)が算出される過程は、前述のステップS03で説明されたものと同一である。その説明は省略される。
【0077】長期予測収穫量S(t)と補正値ΔS(t)とから、第2次予測収穫量St2(t)が算出され,t2(t)=S(t)+ΔS(t)、 …(14)
である。ステップS23に続いてステップS24が行われる。
【0078】ステップS24:カオス分析を用いた補正値ΔS’(t)の算出が行われる。具体的には、以下の過程により、補正値ΔS’(t)の算出が行われる。
【0079】まず、j−1以下の自然数kのそれぞれについて、期間tにおける、いちごの実際の収穫量U(t)と第2次予測収穫量St2(t)との差分ΔS’(t)が求められる。
【0080】続いて、FFTにより、差分ΔS’(t)のパワースペクトルが算出される。差分ΔS’(t)について、RS(Random Shuffled)サロゲートデータ関数が作成される。RSサロゲートデータ関数は、差分ΔS’(t)のパワースペクトルを保存しながら、位相をランダムにシャッフルすることにより作成される。RSサロゲートデータ関数は、p個(pは、2以上の自然数)作成される。そのRSサロゲートデータ関数をそれぞれ、J’(t)、J’(t)、…、J’(t)とする。
【0081】続いて、サロゲートデータ関数J’(t)のそれぞれと、オリジナルのデータである差分ΔS(t)とが、軌道平行測度法(TPM)により比較される。サロゲートデータ関数J’(t)、J’(t)、…、J’(t)のうち、軌道平行測度法(TPM)により差分ΔS’(t)と一致すると判断されたものをJ’(t)とすると(rは、p以下のいずれか一の自然数)、補正値ΔS’(t)は、ΔS’(t)=J’(t), …(15)
として定められる。ステップS24に続いてステップS25が行われる。
【0082】ステップS25:期間tにおける補正値ΔS’(t)と第2次予測収穫量St2(t)とから、期間tにおける最終的予測収穫量S(t)が求められる。予測の目的である最終的予測収穫量S(t)は、 S(t)=St2(t)+ΔS’(t) …(16)
である。図2に示された農作物収穫量予測装置は、最終的予測収穫量S(t)を予想収穫量データdとして出力部4から出力する。以上で、期間tにおけるいちごの収穫量の予測は終了する。
【0083】実施の第3形態の農作物収穫量予測方法は、補正値ΔS(t)を介し、天候がいちごの収穫量に及ぼす影響が、収穫量の予測に取り入れられる。更に、実施の第3形態の農作物収穫量予測方法は、補正値ΔS’(t)を介し、過去のいちごの収穫量自体が、予測の対象である期間における収穫量に及ぼす影響が収穫量の予測に取り入れられる。
【0084】なお、本実施の形態において、周波数分析による補正値ΔS(t)を求めるステップS22は、実施されないことも可能である。この場合、長期的予測収穫量S(t)は、第1次予測収穫量S(t)に等しいものとしてステップS23〜S25は実施される。
【0085】また、本実施の形態の農作物収穫量予測方法が、いちご以外の農作物に適用できることは自明的である。
【発明の効果】本発明により、農作物の収穫量の予測、とりわけ、農作物の収穫量の短期予測を正確に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成12年11月6日(2000.11.6)
【代理人】 【識別番号】100102864
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 実 (外1名)
【公開番号】 特開2002−136223(P2002−136223A)
【公開日】 平成14年5月14日(2002.5.14)
【出願番号】 特願2000−337223(P2000−337223)