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【発明の名称】 植木鉢用給水装置
【発明者】 【氏名】板倉 剛

【氏名】板倉 義明

【要約】 【課題】簡単な構造により低コストで、鉢植えの植物へ自動給水する。

【解決手段】貯水槽2、エアポンプ11、吹出管24、植木鉢保持部材6を備え、空気を貯水槽2へ送り込み、これを貯水槽2の水中に泡にして放出し、この泡が水面で弾けることを利用して植木鉢Pの水抜き穴Dに向けて散水する。ここでエアポンプ11に、電力供給源の太陽電池及び太陽電池以外の電源、例えば乾電池やAC電源、またはAC−DC電源と、太陽電池27又は太陽電池以外の電源を択一的に切り替える電源切替器とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水を貯留する貯水槽と、空気を供給するエアポンプと、エアポンプと貯水槽内部とを連絡して、エアポンプから供給する空気を貯水槽内部の水中に送り、吹き出させる吹出管と、植木鉢を保持し、その底の水抜き穴を貯水槽の水面に対向させて位置決めする植木鉢保持部材とを備え、空気を貯水槽へ送り込み、貯水槽の水中に泡にして放出して、この泡が水面で弾けることにより植木鉢の水抜き穴に向けて散水することを特徴とする植木鉢用給水装置。
【請求項2】 貯水槽に水を供給する自動給水装置を併設する請求項1に記載の植木鉢用給水装置。
【請求項3】 エアポンプに、電力供給源の太陽電池及び太陽電池以外の電源と、太陽電池又は太陽電池以外の電源を択一的に切り替える電源切り替え手段とを備える請求項1又は2に記載の植木鉢用給水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉢植えの植物に水を供給する植木鉢用給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉢植えの植物に水を給する場合、じょうろなどを用いて、植木鉢の上方から水を撒いている。この水は植木鉢の土の中に浸透され、過剰な水分は、植木鉢の底の水抜き穴から排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、鉢植えの植物に水を給する場合、じょうろなどを用い、手作業で行うため、作業者は、植物の生命を維持するためには、植物へ定期的な(例えば毎日の、あるいは数日おきの)給水作業を欠かすことができず、植物から長期に亘って離れることができないという問題がある。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解決し、簡単な構造により低コストで、鉢植えの植物へ自動給水することができ、手作業の給水作業をなくして、その作業の拘束から開放することのできる優れた植木鉢用給水装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の植木鉢用給水装置は、水を貯留する貯水槽と、空気を供給するエアポンプと、エアポンプと貯水槽内部とを連絡して、エアポンプから供給する空気を貯水槽内部の水中に送り、吹き出させる吹出管と、植木鉢を保持し、その底の水抜き穴を貯水槽の水面に対向させて位置決めする植木鉢保持部材とを備え、空気を貯水槽へ送り込み、貯水槽の水中に泡にして放出して、この泡が水面で弾けることにより植木鉢の水抜き穴に向けて散水するものである。この構成により、貯水槽に所定量の水を貯留するとともに、植木鉢を植木鉢保持部材に保持して、その底の水抜き穴を貯水槽の水面に対向させて位置決めし、エアポンプを作動させると、エアポンプから供給された空気が吹出管を通じて貯水槽に送り込まれて、水中に吹き出され、この空気により形成された泡が水面ではじけるとともに、その水が植木鉢の水抜き穴に向けて飛散し、この水の飛散の繰り返しにより植木鉢の土の中に適量の水を供給することができる。これにより、鉢植えの植物へ水を自動的に供給することができる。本発明の請求項2に記載の植木鉢用給水装置は、請求項1の構成において、貯水槽に水を供給する自動給水装置を併設するものである。この構成により、貯水槽に常に所定量の水を貯留しておくことができ、植木鉢の水抜き穴へ水を長く、有効に飛散させることができる。これにより、鉢植えの植物へ水を自動的に供給することができる。本発明の請求項3に記載の植木鉢用給水装置は、請求項1又は2の構成において、エアポンプに、電力供給源の太陽電池及び太陽電池以外の電源と、太陽電池又は太陽電池以外の電源を択一的に切り替える電源切り替え手段とを備えるものである。この構成により、太陽電池が使用可能な状況下では太陽電池を電源として使用することにより、乾電池やAC電源など太陽電池以外の電源に対する消費量を低く抑えて、エアポンプを長時間に亘って使用することができる。したがって、簡単な構造により低コストで、鉢植えの植物へ水を自動的に供給することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態における植木鉢用給水装置について図を用いて説明する。図1は植木鉢用給水装置の断面図である。図2は植木鉢用給水装置に用いるエアポンプの外観を示す斜視図であり、図3はその内部構成を示す部品配置図であり、図4はその制御系の構成を示すブロック図である。
【0007】図1において、植木鉢用給水装置1は、水を貯留する貯水槽2と、植木鉢を貯水槽2上に保持し、その底の水抜き穴を貯水槽の水面に対向させて位置決めする植木鉢保持部材6と、空気を供給するエアポンプ11と、エアポンプ11と貯水槽2内部とを連絡して、エアポンプ11から供給する空気を貯水槽2内部の水中に送り、空気を泡にして吹き出す吹出管24とを備える。
【0008】貯水槽2は、貯水タンク3と、その上部に被せられる上蓋5とを備える。貯水タンク3は、所定量の水を貯留可能な容量を有し、その上面に開口4が形成されている。上蓋5は植木鉢保持部材6を構成するもので、その平面に、植木鉢を底部側から途中まで受け入れて(挿通して)保持可能に、植木鉢の最大外径よりも小さい、ここでは植木鉢の中間の高さの外径と略同じ径を設定された開口60が形成されている。また、この開口60の縁部には、後述するエアポンプ11に連結された吹出管24を通すための挿通部61が切り欠かれている。なお、これらの貯水タンク3、上蓋5は透明の材料で形成されている。
【0009】エアポンプ11は、図2に示すように、本体ケース12の外面に太陽電池(ソーラーバッテリー)27を装着され、図3に示すように、本体ケース12の内部に、電磁駆動機構13と、これに隣接して、アーム17及びダイヤフラム18、バッテリーケース19、電源切替器20、主電源スイッチ21等を備える。
【0010】ここで電磁駆動機構13は、平面形状が略コ字形に作られた金属製の芯材14と、その片側一方の側壁14a上の周囲にボビン15により収束されて巻装された電磁コイル16とにより構成されている。
【0011】アーム17は、先端にマグネット22を取り付けられ、そのマグネット22を芯材14に対向させて、基端部分が本体ケース12に固定されている。このようにしてアーム17は揺動可能に設けられている。ダイヤフラム18は、外力によって収縮、膨張するゴム等の弾性材料からなり、エア・ポンプ本体に設定された空気の流路上に配置され、その動作面がアーム17の長手方向中間部分に対向し、ねじ19により一端側がアーム17に取り付けられている。また、ダイヤフラム14の他端側には、ダイヤフラム14の空気出口管23が設けられていて、その空気出口管23は本体ケース12を貫通して外部に突出されている。アーム17の揺動により、ダイヤフラム18が作動され、空気の吸入及び排出が行われる。
【0012】バッテリーケース19は、内部に乾電池25を装着される。本体ケース12の外面にその開閉蓋26が設けられていて、その開閉によってバッテリーケース19内に乾電池25を出し入れすることができる。なお、このエアポンプ11の場合、特に図示していないが、AC電源、AC−DC電源を併せて使用できる。電源切替器20は、電磁コイル16に本体ケース12外面に備えた太陽電池27又はバッテリーケース19内に収納された乾電池25又はAC電源、AC−DC電源を択一的に切り替えて接続する。この実施の形態では、外光が十分に確保できて太陽電池27の電力が十分に得られている場合は、電磁コイル16に太陽電池27を自動的に接続し、反対に外光が十分に確保できず、電力が十分に得られていない場合には、電磁コイル16に乾電池25又はAC電源、AC−DC電源を自動的に接続する。図4に、電磁コイル16に太陽電池27を接続している状態を示している。主電源スイッチ21は、電源をオン・オフする。本体ケース12の外側に突出されているボタン28を一回押す毎に、この主電源スイッチ21がオン、オフに交互に切り替えられる。図4に主電源スイッチ21がオンに切り替えられている状態を示している。
【0013】なお、この実施の形態の場合、エアポンプ11を貯水槽2の外部に置いて使用するようにしているが、このエアポンプ11用の収納部を貯水槽の一部、例えば外周面などに形成して、その収納部にエアポンプ11を収納配置するようにしてもよい。
【0014】吹出管24は、例えばビニール製のホースからなり、その先端に通気性を有するスポンジ球29が取り付けられている。この吹出管24は、その基端をエアポンプ11の空気出口管23に連結され、そのスポンジ球29側の一端を貯水槽2の上蓋5の開口60に切り欠かれた挿通部61に通して、貯水槽2内部に挿入され、そのスポンジ球29が貯水タンク32の底面に配置される。
【0015】次に、上記実施の形態の植木鉢用給水装置の動作について図1乃至図3を用いて説明する。まず、その使用に際し、貯水槽2の貯水タンク3に所定量の水を貯留する。ここで水の量は植木鉢Pの大きさによって異なり、上蓋5の開口60に保持された植木鉢Pの底面の位置に応じて決定される。貯水タンク3に水を入れ終わったら、開口60に植木鉢Pを入れる。植木鉢Pの外周が開口60の内周縁に当接したところで、植木鉢Pが上蓋5に保持され、位置決めされる。これで植木鉢Pのセットを完了する。このとき、貯水タンク3に所定量の水が貯留されていて、その水面は、植木鉢Pの底面に触れる直前の位置まで、植木鉢Pの底面が水面に接触されない高さに張られている。なお、貯水槽2は透明になっているので、貯水槽2内の水量は貯水槽2の外部から目視でき、水量の確認を簡単に行うことができる。
【0016】このようにして、エアポンプ11を作動する。なお、エアポンプ11を、貯水槽2の外側で、外光がエアポンプ11の太陽電池27に十分に当たる向きにして置いておく。ボタン28の押下により、主電源スイッチ21がオンされると、電磁コイル16に電力が供給される。ここで、電源切替器20の働きにより、外光が十分に確保されている場合は、太陽電池27からの電力が電磁コイル16に供給され、外光が十分に確保されていない場合には、乾電池25(又はAC電源若しくはAC−DC電源)からの電力が電磁コイル16に供給される。電磁コイル16に電力が供給されると、電磁駆動機構13の電磁作用によりアーム17の先端のマグネット22が芯材14と電磁コイル16との間を往復運動し、このマグネット22の往復運動でアーム17全体が揺動する。このアーム17の揺動により、ダイヤフラム18が空気を吸入し、かつ空気出口管23から吐出し、空気出口管23に接続されている吹出管24を通じて、貯水槽2内に空気が送り込まれる。
【0017】この空気は吹出管24先端のスポンジ球29を通して、水中に泡となって吹き出され、これが水面に向かって浮上し、水面に到達すると弾けて水を飛散する。この水の飛散により、植木鉢Pの底の水抜き穴Dに水滴が付着され、濡らされる。エアポンプ11から貯水槽2へ空気が送り込まれる間、この水の飛散が繰り返し続き、植木鉢Pの水抜き穴Dに水滴がさらに付着されていき、水抜き穴D内を濡らした水は植木鉢Pの土の中に吸い上げられて土全体に浸透されていく。このようにして植木鉢Pに底の水抜き穴Dから水が自動的に供給される。
【0018】なお、土の中に水分が十分に含まれているときは、土の水を吸い上げる量が低下するので、そのときの余分な水は貯水タンク3内に落下して戻し入れられ、過剰給水は起こらない。また、貯水タンク3内の水は、時間の経過と共に減少し、植木鉢Pと水面との位置が離れて底面を濡らす水の勢いが減っていくので、必要に応じて貯水槽2に水を補給する。この場合、図1中、想像線で示すように、貯水槽2に水を供給する自動給水装置Aを併設することにより、水の補給作業を省略することができる。すなわち、貯水タンク3内の水は減少すると、自動給水装置Aにより貯水槽2内に自動的に給水され、常に一定量の水が貯留される。
【0019】このように上記実施の形態によれば、貯水槽2、エアポンプ11、吹出管24、植木鉢保持部材6を備え、空気を貯水槽2へ送り込み、これを貯水槽2の水中に泡にして放出し、泡が水面で弾けて植木鉢Pの水抜き穴Dに散水するようにしているので、この水の飛散の繰り返しにより植木鉢Pの土の中に適量の水を自動的に供給することができる。したがって、簡単な構造により低コストで、鉢植えの植物へ自動給水することができる。また、この植木鉢用給水装置1に、貯水槽2に水を自動的に供給する自動給水装置Aを併設することにより、貯水槽2に常に所定量の水を貯留しておくことができ、植木鉢Pの水抜き穴Dへ水を長く、有効に飛散させることができる。したがって、従来のような手作業の給水作業をなくして、その作業の拘束から開放することができる。また、エアポンプ11に、電力供給源の太陽電池27及び太陽電池以外の電源、例えば乾電池やAC電源、またはAC−DC電源と、太陽電池27又は太陽電池以外の電源を択一的に切り替える電源切替器20とを備えているので、太陽電池27が使用可能な状況下では太陽電池27を電源として使用することにより、太陽電池27以外の電源に対する消費量を低く抑えて、エアポンプ11を長時間に亘って使用することができる。したがって、簡単な構造により低コストで、鉢植えの植物へ水を自動的に供給することができる。
【0020】なお、この実施の形態では、太陽電池27をエアポンプ11の本体ケース12の外面に取り付けているものとして例示しているが、太陽電池27を別体にして、本体ケース12から分離し、太陽電池27と本体ケース12とを電気ケーブルで接続してもよい。このようにすると、別体の太陽電池27を外光の得やすい任意の位置に配置することができる。この場合、太陽電池27を本体ケース12に対して取り付け、取り外しが自由な構造にすることにより、利便性を向上させることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の植木鉢用給水装置によれば、空気を貯水槽へ送り込み、これを貯水槽の水中に泡にして放出し、この泡が水面で弾けることを利用して植木鉢の水抜き穴に向けて散水するようにしているので、簡単な構造により低コストで、鉢植えの植物へ自動給水することができ、従来のような手作業の給水作業をなくして、その作業の拘束から開放することができる。
【出願人】 【識別番号】591217850
【氏名又は名称】板倉 剛
【識別番号】394001238
【氏名又は名称】板倉 義明
【出願日】 平成12年6月30日(2000.6.30)
【代理人】 【識別番号】100081514
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 一 (外1名)
【公開番号】 特開2002−10716(P2002−10716A)
【公開日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【出願番号】 特願2000−197436(P2000−197436)