| 【発明の名称】 |
コンバインの穀粒搬出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺島 淳
【氏名】広瀬 知義
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| 【要約】 |
【課題】圃場内から畦上に穀粒を搬出することも可能として、穀粒の搬出作業が効率良く行えるようにすること。
【解決手段】穀粒搬出装置は、穀粒を上方に縦搬送する縦搬送体と、同縦搬送体の上端部に接続して縦搬送された穀粒を受け継ぐ受け継ぎ体と、同受け継ぎ体に基端部を接続して受け継がれた穀粒を横搬送する横搬送体と、同横搬送体の基端部に接続して空気を圧送する送風体とを具備して、送風体より圧送される空気により穀粒を横搬送体内にて横搬送するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒を貯留するグレンタンクに接続して、同グレンタンクから穀粒を機体の外部に搬出する穀粒搬出装置であって、同穀粒搬出装置は、穀粒を上方に縦搬送する縦搬送体と、同縦搬送体の上端部に接続して縦搬送された穀粒を受け継ぐ受け継ぎ体と、同受け継ぎ体に基端部を接続して受け継がれた穀粒を横搬送する横搬送体と、同横搬送体の基端部に接続して空気を圧送する送風体とを具備して、送風体より圧送される空気により穀粒を横搬送体内にて横搬送するようにしたことを特徴とするコンバインの穀粒搬出装置。 【請求項2】 横搬送体は、受け継ぎ体に上下左右方向に回動位置調節自在に接続したことを特徴とする請求項1記載のコンバインの穀粒搬出装置。 【請求項3】 横搬送体の先端部に、穀粒と土埃等を分離する分離体を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバインの穀粒搬出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒搬出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、豆類等の穀物の穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀物を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を揺動選別する揺動選別部と、同揺動選別部により揺動選別した穀粒を貯留する穀粒貯留部とを具備したものがある。 【0003】そして、穀粒貯留部には、穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに接続して貯留している穀粒を機体の外部に搬出する穀粒搬出装置とを設けており、同穀粒搬出装置は、穀粒を上方へ縦搬送するバケットコンベアの上端部に搬出用樋体の基端部を接続すると共に、同搬出用樋体を下り傾斜状となしている。 【0004】このようにして、グレンタンク内に貯留している穀粒をバゲットコンベアにより上方へ縦搬送すると共に、搬出用樋体に受け渡して、同搬出用樋体上を滑動させて、機体の外部に自然落下させて搬出するようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した穀粒搬出装置では、グレンタンク内の穀粒を搬出用樋体上を滑動させて自然落下させることにより搬出するようにしているだけであるため、同穀粒を所望の方向、特に、横方向に搬送することができないという不具合がある。 【0006】そのために、圃場内から畦上に穀粒を搬出することができず、穀粒の搬出作業が効率良く行えないという不具合がある。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、穀粒を貯留するグレンタンクに接続して、同グレンタンクから穀粒を機体の外部に搬出する穀粒搬出装置であって、同穀粒搬出装置は、穀粒を上方に縦搬送する縦搬送体と、同縦搬送体の上端部に接続して縦搬送された穀粒を受け継ぐ受け継ぎ体と、同受け継ぎ体に基端部を接続して受け継がれた穀粒を横搬送する横搬送体と、同横搬送体の基端部に接続して空気を圧送する送風体とを具備して、送風体より圧送される空気により穀粒を横搬送体内にて横搬送するようにしたことを特徴とするコンバインの穀粒搬出装置を提供するものである。 【0008】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。 【0009】■横搬送体は、受け継ぎ体に上下左右方向に回動位置調節自在に接続したこと。 【0010】■横搬送体の先端部に、穀粒と土埃等を分離する分離体を設けたこと。 【0011】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について説明する。 【0012】すなわち、本発明に係る穀粒搬出装置は、穀粒を貯留するグレンタンクに接続して、同グレンタンクから穀粒を機体の外部に搬出するものであり、穀粒を上方に縦搬送する縦搬送体と、同縦搬送体の上端部に接続して縦搬送された穀粒を受け継ぐ受け継ぎ体と、同受け継ぎ体に基端部を接続して受け継がれた穀粒を横搬送する横搬送体と、同横搬送体の基端部に接続して空気を圧送する送風体とを具備して、送風体より圧送される空気により穀粒を横搬送体内にて横搬送するようにしている。 【0013】そして、横搬送体は、受け継ぎ体に上下左右方向に回動位置調節自在に接続し、同横搬送体の先端部に、穀粒と土埃等を分離する分離体を設けている。 【0014】 【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。 【0015】図1及び図2は、本発明に係るコンバイン1としての汎用コンバインを示しており、同コンバイン1は、機体フレーム2の下部に左右一対のクローラ式の走行部3,3を配設するとともに、機体フレーム2の前端部に刈取部4を搬送部5を介して昇降自在に取り付け、同搬送部5の直後方位置に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下方位置に揺動選別部7を配設する一方、同揺動選別部7の後方上部であって、脱穀部6の直後方位置に排藁処理部8を配設している。 【0016】また、コンバイン1は、機体フレーム2の前部であって、搬送部5の直上方位置に運転部9を配設し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上方位置に穀粒貯留部10を配設し、更には、同穀粒貯留部10の直後方位置に原動機部11を配設している。 【0017】以下に、コンバイン1の各部の構造について説明する。 【0018】〔走行部〕走行部3は、図1に示すように、機体フレーム2の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回しており、同駆動輪14には、機体フレーム2の前部に配置して原動機部11に連動連結したミッション13に連動連結している。図中、17は転動輪である。 【0019】〔刈取部〕刈取部4は、図1に示すように、搬送部5の先端部にプラットホーム18を連設し、同プラットホーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に刈刃装置20を横架し、同刈刃装置20の直前方位置にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位置に掻き込みリール22を昇降機構23を介して配置している。 【0020】このようにして、圃場に植立した穀桿を掻き込みリール22により掻き込むと共に、刈刃装置20により穀桿の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19により同横送りオーガ19の略中央部に刈り取った穀桿を寄せ集めて、後方の搬送部5へ受け渡すようにしている。 【0021】〔搬送部〕搬送部5は、図1に示すように、機体フレーム2の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設する一方、機体フレーム2の前端上部に前部搬送ビータ26を回動可能に横架している。図中、27は、フィーダハウス24を昇降させる昇降用油圧シリンダーである。 【0022】このようにして、刈取部4の横送りオーガ19により寄せ集められた穀桿を搬送コンベア25と前部搬送ビータ26とで後方の脱穀部6へ搬送するようにしている。 【0023】〔脱穀部〕脱穀部6は、図1に示すように、搬送部5の直後方位置に扱室42を形成し、同扱室42の内部に略同一外径を有する円筒状の第1扱胴28と第2扱胴29とを回動軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間隔を開けて配設し、各扱胴28,29の直下方位置に受網30,31を配設している。 【0024】このようにして、搬送部5によって搬送された穀桿は、第1扱胴28の作用によって第1扱胴28の左側端部から右側端部へ移動しながら脱穀処理され、その後、第2扱胴29の作用によって第2扱胴29の右側端部から左側端部へ移動しながら脱穀処理されて、穀粒は自重により各受網30,31を通過して下方の揺動選別部7へ落下する一方、排藁は後方の排藁処理部8へ移送されるようにしている。 【0025】ここで、第1扱胴28の外径と第2扱胴29の外径は略同一径として、第2扱胴29での脱穀処理面積を大きくして、脱穀処理を円滑かつ確実に行うことができるようにしている。 【0026】〔揺動選別部〕揺動選別部7は、図1に示すように、第1扱胴28と第2扱胴29の直下方位置に揺動体32を揺動機構33を介して上下方向に揺動可能に配設している。39は、左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋、40は、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋、41は唐箕である。 【0027】また、一番穀粒受樋39内には左右方向に伸延する一番穀粒搬送コンベア43を配置し、同一番穀粒搬送コンベア43の左側端部に上下方向に伸延する揚穀コンベア44の下端部を連設する一方、同揚穀コンベア44の上端部を前記した穀粒貯留部10に連設して、一番穀粒受樋39内の一番穀粒を一番穀粒搬送コンベア43→揚穀コンベア44→穀粒貯留部10へ搬送するようにしている。 【0028】そして、二番穀粒受樋40内には左右方向に伸延する二番搬送コンベア45を配置し、同二番搬送コンベア45の左側端部に前後方向に伸延する還元コンベア(図示せず)の後端部を連設する一方、同還元コンベアの前端部を前記した扱室42に連設して、二番穀粒受樋40内の二番穀粒を扱室42に還元して、再度脱穀するようにしている。 【0029】〔排藁処理部〕排藁処理部8は、図1に示すように、脱穀部6の第2扱胴29の直後方位置に後部搬送ビータ47を配設し、同後部搬送ビータ47の後方位置に排藁カッター48を配設している。 【0030】そして、脱穀部6で脱穀処理された後の排藁を後部搬送ビータ47の搬送作用によって排藁カッター48へ搬送し、同排藁カッター48により排藁を細断した後に、機体の外部へ搬出するようにしている。 【0031】〔運転部〕運転部9は、機体フレーム2の前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン50を配設し、同キャビン50内の平面視中央後部に座席51を配設し、同座席51の前方位置にフロントコラム52を配設し、同フロントコラム52の上端部にステアリングホイール53と変速レバー54とを設けている。 【0032】〔穀粒貯留部〕穀粒貯留部10は、前記した脱穀部6に設けた第1扱胴28と第2扱胴29の直上方位置にグレンタンク55を配設し、同グレンタンク55に前記した揺動選別部7に設けた一番穀粒受樋39を揚穀コンベア44を介して連通連結すると共に、同グレンタンク55の底部に穀粒搬出装置56を連通連結している。 【0033】そして、グレンタンク55は、前壁に前高後低の傾斜前壁55aを形成すると共に、後壁に前低後高の傾斜後壁55bを形成して、両傾斜前・後壁55a,55bの下端部間の底部に前記した穀粒搬出装置56を連通連結している。 【0034】このようにして、揺動選別部7によって選別された一番穀粒を揚穀コンベア44を介してグレンタンク55内に搬送して、同グレンタンク55内に貯留可能とする一方、同グレンタンク55内に貯留している一番穀粒は、穀粒搬出装置56により機体の外部に搬出可能としている。 【0035】〔原動機部〕原動機部11は、機体の上側後部にエンジンEを配設し、同エンジンEを刈刃装置20やミッション13等の各動力機構部に伝動機構(図示省略)を介して連動連結している。 【0036】そして、エンジンEを駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。 【0037】上記のような構成において、本発明の要旨は、前記した穀粒搬出装置56にあり、以下に同穀粒搬出装置56について、図1〜図5を参照しながら説明する。 【0038】すなわち、穀粒搬出装置56は、前記したグレンタンク55の傾斜前・後壁55a,55bの下端部間の底部に配設した左右横方向搬出用コンベア57と、同左右横方向搬出用コンベア57から右側方へ搬出される穀粒を後方へ搬出する後方搬出用コンベア58と、同後方搬出用コンベア58の終端部より搬出される穀粒を上方に縦搬送する縦搬送体59と、同縦搬送用体59の上端部に接続して縦搬送された穀粒を受け継ぐ受け継ぎ体60と、同受け継ぎ体60に基端部を接続して受け継がれた穀粒を横搬送する横搬送体61と、同横搬送体61の基端部に接続して空気を圧送する送風体62とから構成している。 【0039】左右横方向搬出用コンベア57は、図1〜図3に示すように、前後方向に軸線を向けた駆動軸63と従動軸64との間に駆動プーリ65と従動プーリ66とを介してコンベアベルト67を巻回して形成しており、同コンベアベルト67の上側回動部67aの下面をグレンタンク底板兼ベルトガイド体68により摺動自在に支持している。 【0040】しかも、コンベアベルト67とグレンタンク底板兼ベルトガイド体68には、それぞれ上下方向に貫通する埃等排出口69,70を形成している。eは横搬出流路、fは埃等排出流路、gは縦搬出流路、71はグレンタンク支柱である。 【0041】このようにして、コンベアベルト67をグレンタンク底板兼ベルトガイド体68上にて右側方へ向けて回動させることにより、グレンタンク55内に貯留されている穀粒を横搬出流路eを通して確実に右側へ向けて横方向に搬出することができるようにしている。 【0042】この際、穀粒はコンベアベルト67上に載置した状態で横搬送するようにしているため、スクリュウコンベアと違って、穀粒の種類が大豆等である場合にも、同大豆等を損傷等(品質・等級低下)させることなく確実に搬送することができる。 【0043】そして、コンベアベルト67により搬送される過程において発生する埃等は、コンベアベルト67とグレンタンク底板兼ベルトガイド体68にそれぞれ上下方向に貫通させて形成した埃等排出口69,70より埃等排出流路fを通してグレンタンク55の外部下方に排出することができるため、後続の後方搬出用コンベア58に埃等を受け渡すことがない。 【0044】後方搬出用コンベア58は、図1〜図3に示すように、グレンタンク55の右側部に前後方向に伸延させて形成した樋状凹部72内に配設しており、左右方向に軸線を向けた駆動軸73と従動軸(図示せず)との間にコンベアベルト74を巻回して形成している。 【0045】ここで、後方搬出用コンベア58の始端部(前端部)は、前記した左右横方向搬出用コンベア57の終端部(右側端部)の右側下方位置に配置して、左右横方向搬出用コンベア57により横搬送される穀粒は確実に終端部より後方搬出用コンベア58の始端部に受け渡されるようにしている。 【0046】縦搬送体59は、前記した後方搬出用コンベア58の終端部(後端部)より上方へ立ち上げて形成したバケットコンベアであり、上下方向に伸延させて形成した筒状のコンベアケース75内の上部に駆動スプロケット76を配置する一方、同コンベアケース75内の下部に受動スプロケット(図示せず)を配置して、両スプロケット76間にコンベアチェン77を巻回し、同コンベアチェン77に多数の揚穀バケット78を取り付けている。 【0047】そして、コンベアケース75の上部には後下方へ向けて伸延する搬出ガイド体79を連通連設し、同搬出ガイド体79に後述する受け継ぎ体60を連通連結している。 【0048】このようにして、後方搬出用コンベア58の終端部より搬出された穀粒を揚穀バケット78により縦搬出流路gを通して上方へ縦搬送して、搬出ガイド体79を通して受け継ぎ体60に受け渡すようにしている。 【0049】受け継ぎ体60は、図4及び図5に示すように、前記搬出ガイド体79の下端開口部に旋回用接ぎ手81を介して受け継ぎ体本体80の上端開口部を連通連結し、同受け継ぎ体本体80の側端開口部に上下回動用接ぎ手82を介して横搬送体61の基端開口部を連通連結している。 【0050】このようにして、受け継ぎ体60は、それ自体が旋回用継ぎ手81により上下方向の軸線C1廻りに旋回自在となすと共に、上下回動用継ぎ手82により横方向の軸線C2廻りに横搬送体61を上下回動自在に支持するようにしている。 【0051】横搬送体61は、図4及び図5に示すように、横搬送体本体83を横方向に伸延する筒状に形成し、同横搬送体本体83の基端部を前記受け継ぎ体60に上下左右方向に回動位置調節自在に接続しており、同横搬送体本体83の基端部内に狭窄状吸い込み口84を設けると共に、同狭窄状吸い込み口84は、横搬送体本体83の中心線上に開口させて形成し、かつ、同狭窄状吸い込み口84を横搬送体本体83の基端側に向けて漸次狭窄状に形成して、開口縁部84aを横方向の軸線C2上に配置している。 【0052】そして、横搬送体本体83の先端部には、穀粒と土埃等を分離する分離体85を設けており、同分離体85は、分離体本体86に遠心分離するサイクロンを内蔵し、同分離体本体86の上部に土埃等排出口87を形成する一方、同分離体本体86の下部に穀粒搬出口88を形成し、同穀粒搬出口88を開閉蓋体89により開閉自在に閉蓋している。 【0053】ここで、開閉蓋体89には、閉蓋方向に作用する閉蓋用重り体90を取り付けて、同閉蓋体重り体90により開閉蓋体89を閉蓋させており、開閉蓋体89は、同開閉蓋体89上に落下してくる穀粒の自重により開蓋するようにして、穀粒が搬送されるまで、空気が流出しないようにしている。 【0054】このようにして、受け継ぎ体本体80の側端開口部より搬出された穀粒を、後述する送風体62より圧送される送風により狭窄状吸い込み口84を通して横搬送体本体83中に吹き込み、同横搬送体本体83中を送風により横搬送して、分離体85に送り込み、同分離体85内のサイクロンにより、穀粒と土埃等に分離して、穀粒は穀粒搬出口88より穀粒の自重により開閉蓋体89を開蓋させて、同穀粒を外部に搬出する一方、土埃等は土埃等排出口87より上方外部へ排出するようにしている。aは送風流路、bは穀粒搬出流路、cは穀粒流路、dは土埃流路である。 【0055】この際、狭窄状吸い込み口84に送風体62より送風が圧送されると、同狭窄状吸い込み口84の周囲の気圧が低減して、この周囲の空気とともに穀粒が狭窄状吸い込み口84より横搬送体本体83中に吸入されて、同穀粒を横搬送体本体83中にて効率良くしかも損傷等させることなく横搬送することができる。 【0056】送風体62は、送風ファンを内蔵した送風体本体91より送風パイプ92を前方へ向けて伸延させ、同送風パイプ92の先端部を横搬送体本体83の基端部中に貫入させ、同送風パイプ92の先端に形成したノズル93の送風口94を前記した狭窄状吸い込み口84に近接させると共に対向させて配置している。 【0057】このようにして、送風体本体91より生起させた送風を、送風パイプ92を通してノズル93の送風口94より狭窄状吸い込み口84に向けて確実に圧送することができる。 【0058】図6は、他の実施例としての穀粒搬出装置56を示しており、同穀粒搬出装置56では、縦搬送体59のコンベアケース75の上端部に、送風体62の送風パイプ92の先端部を接続する一方、同送風パイプ92と対向する側に横搬送体61の基端部を接続している。 【0059】このようにして、送風体62の送風パイプ92を通してコンベアケース75の上端部に圧送される送風により、揚穀バケットより搬出される穀粒を横搬送体61中に圧送することができる。 【0060】従って、穀粒を送風により横搬送体61中にて確実にかつ損傷等させることなく横搬送することができる。 【0061】ここで、横搬送体61の横搬送体本体83は、基部を蛇腹体95により形成して、同蛇腹体95を中心に上下左右に首振り自在としている。 【0062】図7及び図8は、他の実施例としてのグレンタンク55を示しており、同グレンタンク55は、右側壁55cの下部に穀粒搬出口100を開口し、同穀粒搬出口100をシャッター101により開閉自在に閉塞し、同シャッター101を開閉機構102を介して運転部9より開閉操作することができるようにして、穀粒を穀粒搬出装置56を介さずに直接機体の外部に搬出することができるようにしている。107は搬出ガイド体である。 【0063】ここで、開閉機構102は、開閉駆動用モータ103の駆動軸104に回動アーム105の基端部を取り付け、同回動アーム105の先端部とシャッター101との間に押し引きワイヤ106を介設している。 【0064】このようにして、運転部9より開閉駆動用モータ103を駆動操作して、同開閉駆動用モータ103の駆動軸104を正・逆回転駆動させて、回動アーム105を前・後方向に回動させることにより、押し引きワイヤ106を介してシャッター101を開閉動作させることができるようにしている。 【0065】そして、シャッター101を開放させることにより、グレンタンク55内の穀粒、例えば、大豆を穀粒搬出口100より搬出ガイド体107を通して機体の外部に搬出することができるようにしている。 【0066】また、グレンタンク55内には穀粒流し樋体108を傾斜状に設けて、同穀粒流し樋体108に沿わせて穀粒を穀粒搬出口100に向けて流出させるようにしている。 【0067】しかも、穀粒流し樋体108は、中途部を中折れ自在となして、同穀粒流し樋体108の傾斜角度を安息角の異なる穀粒に適応させて設定できるようにしている。109は中折れ部である。 【0068】さらには、グレンタンク55の傾斜前・後壁55a,55bにはそれぞれ前後方向に対向させて支持ロッド挿通孔110,111を上下方向に一定の間隔を開けて複数形成して、対向する支持ロッド挿通孔110,111中に穀粒流し樋体108を下方より支持する樋体支持ロッド112を貫通させるようにしている。 【0069】このようにして、樋体支持ロッド112の支持ロッド挿通孔110,111への貫通位置を変更することにより、グレンタンク55中に貯留される穀粒の安息角に応じて穀粒流し樋体108の傾斜角を適宜設定することができるため、穀粒流し樋体108の傾斜角を、貯留する穀粒に応じて固定的に設定していた従来のグレンタンクに比べて、同グレンタンク55の容積を大きく確保することができる。 【0070】図9は、前記した穀粒搬出口100の開閉手段の変容例であり、シャッター101に代えて下端縁部を枢支した開閉体113を上下回動自在に設けている。114は枢支体である。 【0071】このようにして、開閉体113を枢支体114を介して上下回動させることにより、穀粒搬出口100を開閉させることができるようにしており、かかる開閉体113の開閉作動時に穀粒が挟まらないので、穀粒搬出口100を確実に閉塞することができる。 【0072】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。 【0073】■請求項1記載の本発明では、穀粒搬出装置は、穀粒を上方に縦搬送する縦搬送体と、同縦搬送体の上端部に接続して縦搬送された穀粒を受け継ぐ受け継ぎ体と、同受け継ぎ体に基端部を接続して受け継がれた穀粒を横搬送する横搬送体と、同横搬送体の基端部に接続して空気を圧送する送風体とを具備して、送風体より圧送される空気により穀粒を横搬送体内にて横搬送するようにしている。 【0074】このようにして、縦搬送体に受け継ぎ体を介して横搬送体を接続しているため、同横搬送体により穀粒を横搬送することができる。 【0075】従って、圃場内から畦上に穀粒を搬出することも可能となり、穀粒の搬出作業が効率良く行える。 【0076】この際、横搬送体の基端部には送風体を接続して、同送風体より圧送される空気により穀粒を横搬送体内にて横搬送するようにしているため、横搬送中に穀粒が損傷されたり汚れたりするのを防止することができて、穀粒の品質・等級を良好に確保することができる。 【0077】■請求項2記載の本発明では、横搬送体は、受け継ぎ体に上下左右方向に回動位置調節自在に接続している。 【0078】このようにして、横搬送体を上下左右方向に回動位置調節自在としているため、同横搬送体を通して穀粒を所望の位置に搬出することができて、穀粒の搬出作業効率を向上させることができる。 【0079】■請求項3記載の本発明では、横搬送体の先端部に、穀粒と土埃等を分離する分離体を設けている。 【0080】このようにして、土埃等を分離した後の穀粒を回収することができるため、効率良く穀粒を回収することができると共に、穀粒が土埃等により損傷されたり汚されたりするのを防止することができて、この点からも、穀粒の品質・等級を良好に確保することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月15日(2001.5.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−335744(P2002−335744A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−145477(P2001−145477) |
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