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【発明の名称】 脱穀装置
【発明者】 【氏名】中井 正司

【氏名】酒井 昌

【要約】 【課題】扱胴の一側に設ける排塵処理胴の排塵処理網を、後方から容易に着脱自在にする。

【解決手段】扱胴1と扱網22を有する扱室2下方の選別室30に揺動選別棚3を設け、該揺動選別棚3の下方であって、選別風送り方向上手側から下手側にかけて唐箕5,一番ラセン6,二番ラセン7を設け、前記扱胴1の一側には二番物を処理する二番処理胴27を有する二番処理室29設け、該二番処理室29の後方には、前記扱室2からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴25と排塵処理網24を有する排塵処理室26を設けた脱穀装置4において、前記排塵処理網24は前記排塵処理室26の後方から着脱自在に設けたことを特徴とする脱穀装置の構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱胴1と扱網22を有する扱室2下方の選別室30に揺動選別棚3を設け、該揺動選別棚3の下方であって、選別風送り方向上手側から下手側にかけて唐箕5,一番ラセン6,二番ラセン7を設け、前記扱胴1の一側には二番物を処理する二番処理胴27を有する二番処理室29設け、該二番処理室29の後方には、前記扱室2からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴25と排塵処理網24を有する排塵処理室26を設けた脱穀装置4において、前記排塵処理網24は前記排塵処理室26の後方から着脱自在に設けたことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】 前記排塵処理網24の円周方向であって、選別室30側の端部に網枠24aを設け、該網枠24aの他端側の端部に網枠24bを設け、前記排塵処理胴25の上方にはケーシング9を設け、該ケーシング9の円周方向の両端部には、前記網枠24aが係合する凹部9aと前記網枠24bが係合する凹部9bとを設け、排塵処理網24は前記網枠24aが係合する凹部9aと、前記網枠24bが係合する凹部9bに沿って、長手方向に移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインやハーベスタ等の脱穀装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の脱穀装置において、【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような脱穀装置では、次のような欠点がある。即ち、本発明の課題は、前述のような不具合を防止する脱穀装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の構成によって達成される。すなわち、請求項1記載の発明では、扱胴1と扱網22を有する扱室2下方の選別室30に揺動選別棚3を設け、該揺動選別棚3の下方であって、選別風送り方向上手側から下手側にかけて唐箕5,一番ラセン6,二番ラセン7を設け、前記扱胴1の一側には二番物を処理する二番処理胴27を有する二番処理室29設け、該二番処理室29の後方には、前記扱室2からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴25と排塵処理網24を有する排塵処理室26を設けた脱穀装置4において、前記排塵処理網24は前記排塵処理室26の後方から着脱自在に設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0005】請求項2記載の発明では、前記排塵処理網24の円周方向であって、選別室30側の端部に網枠24aを設け、該網枠24aの他端側の端部に網枠24bを設け、前記排塵処理胴25の上方にはケーシング9を設け、該ケーシング9の円周方向の両端部には、前記網枠24aが係合する凹部9aと前記網枠24bが係合する凹部9bとを設け、排塵処理網24は前記網枠24aが係合する凹部9aと、前記網枠24bが係合する凹部9bに沿って、長手方向に移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の脱穀装置4を搭載したコンバインが示されている。走行装置14を有する車台15の前方には植立穀稈を刈り取る刈取装置16を設け、車台15上には前記刈取装置16で刈り取った穀稈をフィードチェン17にて挾持搬送しながら脱穀選別する脱穀装置4と、コンバインを操作する操作部18と、前記脱穀装置4にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク19とを設けている。
【0007】また、グレンタンク19内下方には、一時貯溜している穀粒を機外へ排出する下部ラセン(図示せず)があり、該下部ラセンから搬送されてきた穀粒を引き継いでコンバインの機体上方へと搬送する縦オーガ20が車台15に対して旋回可能に設けられ、さらに、縦オーガ20には横オーガ21が昇降可能に設けられている。
【0008】前記脱穀装置4について、図2〜図4に基づいて説明する。図2は脱穀装置4の側面図、図4は脱穀装置4の平面図である。脱穀装置4内には、扱網22を有する扱胴1を扱胴軸23で軸架した扱室2と、該扱室2の一側には、扱室2からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網24を有する排塵処理胴25を排塵処理胴軸25aで軸架した排塵処理室26が設けられている。そして、扱室2と排塵処理室26の下方には揺動選別棚3を設けている。
【0009】また、排塵処理胴25の前方には、二番処理胴27と二番処理胴受樋28(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室29が構成されている。二番処理胴27は、本実施例では扱胴1の一側であって、排塵処理胴25の前方に設けられていて、基本的には二番物を処理するものである。さらに、図4は図3にて示すS1―S1断面であるが、扱網22から漏れた被処理物は二番処理室29内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴27は二番物の他に、扱室2内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網22と二番処理胴受樋28(網や格子状でもよい)と排塵処理網24は、それぞれ扱胴1と二番処理胴27と排塵処理胴25の下方に設けられている。
【0010】前記扱室2と二番処理室29と排塵処理室26の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚3が設置されていて、該揺動選別棚3の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕5を設け、該唐箕5から送風される選別風の送り方向下手側には一番ラセン6を設け、該一番ラセン6の選別風送り方向下手側には二番ラセン7を設けている。
【0011】揺動選別棚3の構成について説明する。揺動選別棚3は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚3a,脱穀物を選別するグレンシーブ3b,二番物を選別するチャフシーブ3c,排塵を機外に移送して放出するストローラック3dとから構成されている。該ストローラック3dの下方は、二番物を二番ラセン7内へ案内する二番棚先7aで構成されていて、この二番棚先7aの終端部近傍まで前記排塵処理胴25が延出している構成である。横断流ファン8は、選別室30内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、ストローラック3dの上方に設けられている。
【0012】前述のごとく構成された脱穀装置4を搭載したコンバインにおいて、エンジン(図示せず)からの動力を走行伝動装置31に入力して、任意の速度に変速して走行装置14を駆動する。すると、コンバインは前進を開始する。刈取脱穀作業を行なうには、さらに、刈取装置16,供給搬送装置32及び脱穀装置4に、エンジンからの動力を伝達駆動して作業を行なう。このような状態でコンバインが前進すると、植立穀稈は分草具33により分草されて、引起しケース34の引起しラグ35にて引き起こされる。その後、刈刃36にて刈り取られ、刈り取られた穀稈は、株元搬送装置37により後方の供給搬送装置32の始端部に向かって搬送される。
【0013】そして、株元搬送装置37の終端部まで搬送された穀稈は、後方の供給搬送装置32の始端部に引き継がれる。その後、供給搬送装置32の終端部まで搬送された穀稈は、脱穀装置4のフィードチェン17の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン17に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴1と扱網22により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚3上に落下して、該揺動選別棚3の揺動作用と唐箕5からの風選作用により選別され、一番ラセン6内へと取り込まれていく。該一番ラセン6に取り込まれた穀粒は、グレンタンク19内に一時貯溜され、脱穀後の排稈はフィードチェン17の終端部から、排稈チェン38の始端部に引き継がれて搬送されていく。その後、カッター39に送られて切断されて、下方の圃場上に放出されていく。
【0014】扱室2内の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室29内に取り込まれていく。該二番処理室29内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴27と二番処理胴受樋28との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚3上に落下していく。扱胴1と二番処理胴27と排塵処理胴25は、共に選別風上手側から下手側を見た状況(脱穀装置4の正面視)において、時計回りで回転する構成であるので、従って、二番処理胴27の処理歯27aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
【0015】即ち、該処理歯27aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯27aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋28との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴27の搬送終端部に設けられている羽根27bは、被処理物を揺動選別棚3上に強制的に送り出すようにする。
【0016】前記排塵処理胴25の排塵処理歯25bは、脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯25bは、排塵処理胴25の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
【0017】しかし、本実施例では、排塵処理網24の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚3上に落下して、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室26の終端部まで搬送されて、排塵処理胴25の終端部の羽根40にてストローラック3d上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室26内にて搬送される間に、排塵処理胴25と排塵処理網24との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて、下方の揺動選別棚3上に落下して、さらに、二番ラセン7内へと回収されていく。
【0018】前述のように、扱室2内の脱穀物で、揺動選別棚3上に落下せず、二番処理室29内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室1の終端部まで搬送される。この扱室1の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室26内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。
【0019】扱室2内の終端部から排塵処理室26内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室2から排塵処理室26への引継ぎ部分においても、排塵処理胴25の外周にラセン形状の排塵処理歯25bを設けていて、該排塵処理歯25bの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
【0020】このような、揺動選別棚3の揺動作用と唐箕5からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン6内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン7内へと取り込まれていく。該二番ラセン7内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒41にて前記二番処理室29の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室2からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋28との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根27bにより下方の揺動選別棚3上に強制的に落下させられていく。
【0021】次に、図5について説明する。前述のような一連の作業を行う脱穀装置4において、排塵処理胴25の下方に設けている排塵処理網24は、排塵処理室26の後方から着脱自在に設ける構成とする。この具体的構成が図5に示されている。
【0022】排塵処理網24の円周方向の両端部には、網枠24a,24bを設けている。また、排塵処理胴25の上方は、ケーシング9にて覆われている。該ケーシング9の円周方向の両端部には、前記排塵処理網24の網枠24a,24bが係合可能な凹部9a,9bが構成されていて、この凹部9a,9b内に、前記排塵処理網24の網枠24a,24bが係合して、排塵処理網24が排塵処理胴25の長手方向にスライド可能な構成となっている。
【0023】これにより、排塵処理室26内において、藁屑等が詰まった場合、排塵処理網24を後方から外すことにより、容易に保守管理が実行可能となる。また、図6に示すように、排塵処理網24を装着したときには、脱穀装置4側に設けているステー11に対して、後方からボルト10にて固定する構成である。従って、該ボルト10の着脱作業も容易に実行可能となる。
【0024】次に、図7について説明する。前述のごとく、二番物は二番揚穀筒41から二番処理室29内へと還元される構成であるが、二番揚穀筒41から二番物が還元される部分の二番処理胴27の直径Aは、他の部分の二番処理胴27の直径Bよりも大きくなるように構成する。これにより、二番物の処理能力が向上するようになる。即ち、こなし作用が増大するので、枝梗粒の処理が促進されるようになり、一番物の選別性能が良好となる。また、二番揚穀筒41の出口から、二番処理胴27までの距離が短くなるので、特に、湿った藁屑が搬送されてきた場合において、詰まりが生じにくくなり、スムーズに搬送されるようになる。
【0025】次に、図8と図9について説明する。この実施例においては、前述した二番処理胴27の長手方向の長さを短くする構成である。即ち、二番揚穀筒41から二番物を還元する位置を、フィードチェン17による穀稈搬送方向上手側に偏倚して設ける構成とする。具体的には、扱胴1の中間部分よりも少し前方の位置とする。また、前記短くなった二番処理胴27の後端部から、排塵処理胴25の始端部までは、穀粒処理胴12が構成されている。短くなった二番処理胴27の二番物の送り方向は、フィードチェン17による穀稈搬送方向下手側から上手側にかけて送られる構成であり、穀粒処理胴12により被処理物の送り方向は、フィードチェン17による穀稈搬送方向上手側から下手側に送られる構成である。
【0026】該穀粒処理胴12の下方には穀粒処理網13が設けられていて、穀粒処理室42を形成している。該穀粒処理室42と扱室2との間は、扱網22にて仕切られているので、穀粒,枝梗粒,その他短い藁屑のみが穀粒処理室42内へ入り込んでいく。そして、これらの被処理物は、処理棒12bで処理され、また、処理歯12aにて処理されると共に、該処理歯12aの搬送作用にて後方へ搬送されていく。穀粒処理室42の終端部まで搬送されてきた被処理物は、羽根12cにて下方の揺動選別棚3上へと落下していく。
【0027】前記短くなった二番処理胴27と前記穀粒処理胴12との間は仕切板43にて仕切られているので、二番物は独立して効率よく処理されると共に、穀粒処理室42内の被処理物も効率良く処理されるようになる。さらに、前記短くなった二番処理胴27と穀粒処理胴12は同軸であり、その回転方向は扱胴1とは反対方向に構成されている。これにより、二番処理室29から排出される二番物と、穀粒処理室42から排出される被処理物においては、図9に示すように、遠心力により揺動選別棚3上の中央寄りに落下するので、該揺動選別棚3上の被処理物の分布が不均一になることを防止できるようになる。前記穀粒処理胴12の終端部分と排塵処理胴25の始端部分においては、仕切板44で仕切られているので、比較的穀粒を多く含む穀粒処理室42内の被処理物と、比較的藁屑の多い排塵処理室26内の被処理物が混合するのを防止することができ、従って、選別性能の低下を防止できるようになる。
【0028】また、排塵処理胴25の構成は、図2で説明した構成と同じである。即ち、該排塵処理胴25の回転方向は扱胴1と同じ方向である。そして、扱室2の終端部から被処理物を取り込んで後方へと搬送しながら処理する構成である。これにより、扱室2の終端部から排塵処理室26内への被処理物の取り込みが向上するよになる。扱室2の終端部から排塵処理室26内へ取り込まれなかった残りの被処理物は、扱室2終端部の排出口46から下方の揺動選別棚3上へと落下する。この落下する部分において、揺動選別棚3と一緒に揺動するフィン45を設ける構成とする。これにより、扱室2終端部の排出口46から落下する被処理物は、前記フィン45の揺動作用により解されるので、ササリ粒が回収されると共に、下方のグレンシーブ3bやチャフシーブ3cに落下した際に、揺動選別棚3の揺動作用と、唐箕5からの選別風の作用により、より穀粒の選別性能が向上するようになる。
【0029】次に、図10について説明する。図10に示す脱穀装置は、前述した図8の脱穀装置の変形例である。違う点は、二番揚穀筒41の排出口の位置と、短くなった二番処理胴27の二番物の送り方向が逆になっている点である。即ち、短くなった二番処理胴27の二番物の送り方向は、フィードチェン17による穀稈搬送方向上手側から下手側に送られる構成である。これにより、扱室2の始端部から揺動選別棚3の始端側に落下する藁屑類の多い被処理物と、二番処理室29から落下する二番物が多くの割合で混合するのを防止することができるようになる。これは、二番処理室29内の二番物の多くは、後方へと搬送されていくからである。
【0030】次に、図11と図12について説明する。扱胴1の一側に二番処理胴27のみを設ける構成である。該二番処理胴27の送り方向は、ィードチェン17による穀稈搬送方向上手側から下手側にかけて送られる構成である。従って、二番揚穀筒41の排出口41aは、二番処理室29の始端側となる。また、二番処理胴27の外周には、連続ラセン47が設けられていて、二番物を後方へ搬送しながら処理する構成である。さらに、二番処理室29と扱室2とは、その長手方向において、仕切板48にて仕切られていて、前述した脱穀装置のように、扱室2内の一部の被処理物は二番処理室29内へは入り込まないようになっている。これにより、二番処理室29内の二番物の処理効率が向上するようになり、枝梗粒が少なくなる。
【0031】前記二番処理室29の下方は、二番網49にて覆われているので、二番物は後方へと搬送処理されながら、下方の揺動選別棚3上へと落下していく。そして、終端部まで残っている被処理物は、機外へと排出していく構成である。また、揺動選別棚3においては、終端部にはストローラックを設けない構成としている。即ち、チャフシーブ3cの後方においては、空間部50を形成していて、この空間部50から被処理物は全て下方の二番ラセン7内へと取り込まれていく構成である。これにより、チャフシーブ3cの終端部まで搬送されてきた被処理物は、軽い塵埃を除いて、全て二番ラセン7内へ取り込まれ、二番揚穀筒41にて揚穀されて、前記二番処理胴27の始端側へと送られ、再び処理される構成である。これにより、3番ロスが減少すると共に、枝梗粒も減少するので、一番の選別性能が向上するようになる。
【0032】次に、図13について説明する。図13の脱穀装置においては、図11と図12で説明した脱穀装置において、二番処理胴27の側方(グレンタンク19側)にファン51を設ける構成である。該ファン51は、二番処理胴27と並設されていて、該二番処理胴7の前部側に設けられている。具体的な長さは、略扱胴1の長さと同じ程度が望ましいが、それよりも、長くてもよいし、短くてもよい。
【0033】前記ファン51の作用は、揺動選別棚3上の被処理物の層厚を均一にするためのものである。特に、図13の脱穀装置の構成においては、揺動選別棚3の終端部にストローラックを設けていないので、3番物も一緒に前記二番処理胴27へと搬送されて処理されることとなるので、二番処理室29から落下する被処理物の量が多くなり、それに伴って下方に落下する被処理物の量も多くなるので、揺動選別棚3上の被処理物が一方に偏るのを防止するためである。
【0034】前述のごとく、二番処理胴27の一側にファン51を設ける構成としたので、揺動選別棚3上の被処理物の層厚は均一となり、従って、選別性能も向上するよになる。前述のごとく、扱胴1の一側には、二番処理胴27を設け、二番物のみを専用に処理する構成としているので、二番物の処理作用、特に、枝梗粒の処理作用が向上するようになる。また、二番処理胴27は、扱胴1の始端部から脱穀装置の終端部までの長さとなって処理行程が長くなるので、処理効率が向上するうになる。
【0035】
【発明の効果】本発明は上述のごとく、請求項1記載の発明においては、排塵処理室26内において、藁屑等が詰まった場合、排塵処理網24を後方から外すことにより、容易に保守管理が実行可能となる。
【0036】請求項2記載の発明においては、排塵処理網24は前記網枠24aが係合する凹部9aと、前記網枠24bが係合する凹部9bに沿って、長手方向に移動可能に設ける構成としたので、簡単にスライドが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成13年4月6日(2001.4.6)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−305949(P2002−305949A)
【公開日】 平成14年10月22日(2002.10.22)
【出願番号】 特願2001−108773(P2001−108773)