| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸
【氏名】井原 靖
【氏名】宮本 章史
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀室2に穀稈を供給する穀稈供給装置25の終端に脱穀済の排藁を搬送する排藁搬送装置26を設け、該排藁搬送装置26による排藁搬送通路の穂先側には、排藁に接触して刺さり粒を落下させる前側傾斜の刺さり粒落し手段31を設けた脱穀装置。 【請求項2】 請求項1において、前記刺さり粒落し手段31は、排藁搬送方向に長い軸棒形状の前後ガイド体32により構成した脱穀装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記刺さり粒落し手段31は平面視排藁搬送装置26の搬送方向と略平行に配置した脱穀装置。 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3において、前記刺さり粒落し手段31は、排藁搬送装置26の始端側では排藁搬送装置26が刺さり粒落し手段31より高く、排藁搬送装置26の終端側では刺さり粒落し手段31が排藁搬送装置26より高く位置するように配置構成した脱穀装置。 【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記排藁搬送装置26と前記刺さり粒落し手段31の間には、平面視においてこれらと略平行にラグ式排藁搬送装置36を設けた脱穀装置。 【請求項6】 請求項5において、前記排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31とラグ式排藁搬送装置36の搬送ラグ37とは、搬送方向始端部において排藁搬送装置26、搬送ラグ37、刺さり粒落し手段31の順に低くなるように配置構成した脱穀装置。 【請求項7】 請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6において、前記前後ガイド体32には上方に起立する起立接触体35を搬送方向に複数並設して構成し、各起立接触体35の上端は搬送方向の下手側に至るに従い順次高くなるように配置構成した脱穀装置。 【請求項8】 請求項7において、前記起立接触体35は、排藁搬送装置26の始端側では排藁搬送装置26が起立接触体35の上端より高く、排藁搬送装置26の終端側では起立接触体35の上端が排藁搬送装置26より高く位置するように配置構成した脱穀装置。 【請求項9】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8において、前記脱穀室2の後方には吸引排塵ファン20を設け、該吸引排塵ファン20の右側には脱穀室2下方の風選室7に連通する空間部40を設け、該空間部40の上方を前記搬送排藁が通過するように構成した脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンバインに係るものである。 【0002】 【従来技術】従来公知の特開2000−125647号公報には、脱穀室に穀稈を供給する穀稈供給装置の終端に脱穀済の排藁を搬送する排藁搬送装置を設け、該排藁搬送装置による排藁搬送通路の穂先側には、排藁に接触して刺さり粒を落下させる櫛状の上側刺さり粒落し手段と、ノコギリ刃状の下側刺さり粒落し手段とを設けた構成について記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、単に、搬送通路の上下側に刺さり粒落し手段を設けているだけなので、刺さり粒落し手段は排藁上下側のみ接触し、搬送中の排藁束の中までほぐれず、排藁束の中の刺さり粒を回収できず、刺さり粒の回収率が低いという課題がある。また、搬送通路の上下側に刺さり粒落し手段を設けているので、排藁が詰まるという課題と、製造・組立てが面倒でコストが高いという課題がある。本発明は、配置を工夫することにより前記課題を解決するようにしたものである。 【0004】 【発明の目的】刺さり粒の回収率の向上、排藁の詰まりの抑制、製造・組立の容易化、コスト削減。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、脱穀室2に穀稈を供給する穀稈供給装置25の終端に脱穀済の排藁を搬送する排藁搬送装置26を設け、該排藁搬送装置26による排藁搬送通路の穂先側には、排藁に接触して刺さり粒を落下させる前側傾斜の刺さり粒落し手段31を設けた脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記刺さり粒落し手段31は、排藁搬送方向に長い軸棒形状の前後ガイド体32により構成した脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記刺さり粒落し手段31は平面視排藁搬送装置26の搬送方向と略平行に配置した脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記刺さり粒落し手段31は、排藁搬送装置26の始端側では排藁搬送装置26が刺さり粒落し手段31より高く、排藁搬送装置26の終端側では刺さり粒落し手段31が排藁搬送装置26より高く位置するように配置構成した脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記排藁搬送装置26と前記刺さり粒落し手段31の間には、平面視においてこれらと略平行にラグ式排藁搬送装置36を設けた脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31とラグ式排藁搬送装置36の搬送ラグ37とは、搬送方向始端部において排藁搬送装置26、搬送ラグ37、刺さり粒落し手段31の順に低くなるように配置構成した脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記前後ガイド体32には上方に起立する起立接触体35を搬送方向に複数並設して構成し、各起立接触体35の上端は搬送方向の下手側に至るに従い順次高くなるように配置構成した脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記起立接触体35は、排藁搬送装置26の始端側では排藁搬送装置26が起立接触体35の上端より高く、排藁搬送装置26の終端側では起立接触体35の上端が排藁搬送装置26より高く位置するように配置構成した脱穀装置としたものである。本発明は、前記装置において、前記脱穀室2の後方には吸引排塵ファン20を設け、該吸引排塵ファン20の右側には脱穀室2下方の風選室7に連通する空間部40を設け、該空間部40の上方を前記搬送排藁が通過するように構成した脱穀装置としたものである。 【0006】 【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1はコンバイン等に設けられる脱穀装置であり、脱穀装置1の上部には脱穀室2を設け、該脱穀室2内には軸心が前後方向の扱胴3を軸装し、扱胴3の主として下方側は扱網4により包囲する。前記扱網4の下方には送風唐箕5のケーシング6を設け、送風唐箕5は扱胴3の軸心方向終端側(後側)に向けて送風する。前記脱穀室2の下方から後方にかけては前記送風唐箕5の送風により穀粒と異物とを風選し得る風選室7を形成する。風選室7内には、送風唐箕5の送風方向に往復揺動する揺動選別棚8を設ける。実施例では、揺動選別棚8の始端部の移送棚9を前記ケーシング6の上方に臨ませ、移送棚9に落下した落下物を風選室7へ移送させるようにして揺動選別棚8とケーシング6の取付スペースを有効に配置している。 【0007】揺動選別棚8は、前記移送棚9に続いて、穀粒と異物とを選別するシーブ10を設け、シーブ10よりも終端(排出)側には藁屑を移送し得るストローラック11を設ける。前記シーブ10の下方の揺動選別棚8には選別網12を設け、選別網12の下方には一番コンベア13を設け、一番コンベア13より風選室7のの終端側には二番コンベア14を設ける。前記脱穀室2の終端側側部には排塵処理室15を設け、排塵処理室15の始端部は脱穀室2と連通させて脱穀室2で処理できない被処理物を処理する。また、実施例では、排塵処理室15の処理胴16は前記扱胴3の軸方向と平行方向に並設し、また、脱穀室2の側部には排塵処理室15の処理胴16と同軸状に二番処理胴17を有する二番処理室18を設け、二番処理室18に二番コンベア14の終端に設けた二番戻し装置19の終端を接続して、二番物を処理している。 【0008】また、風選室7の終端(後側)の上側には吸引排塵ファン(横断流ファン)20を設け、吸引排塵ファン20の下側には機外排出口21を開口させ、塵埃や藁屑は送風唐箕5の送風と吸引排塵ファン20の吸引風により吸引して機外に排出し、吸引排塵ファン20に吸引されない藁屑等はストローラック11により機外排出口21から機外に排出される。しかして、脱穀室2の側部には、該脱穀室2に穀稈を供給搬送する穀稈供給装置25を設け、穀稈供給装置25の搬送方向終端側には穀稈供給装置25より脱穀済の穀稈(排藁)を引き継いで搬送する排藁搬送装置26を設ける。排藁搬送装置26は 搬送方向に歯車27、28を並設し、歯車27と歯車28に無端状の排藁搬送チエン29を掛け回し、該排藁搬送チエン29の下方に排藁挟持杆30を上下自在に設け、排藁搬送チエン29と排藁挟持杆30により排藁の根本側を挟持搬送する。 【0009】前記排藁搬送装置26の排藁搬送通路中には、刺さり粒落し手段31を設ける。刺さり粒落し手段31は、排藁搬送装置26により搬送中の搬送排藁穂先に接触して、穂先全体を上下に振幅させることにより排藁の表面のみならず藁束内に入り込んでいる刺さり粒と呼ばれる穀粒を落下させるものである。したがって、刺さり粒落し手段31は排藁搬送装置26による搬送中の搬送排藁の移動路中に、始端(前側)側が低く、終端(後側)側を高く設けて、搬送排藁穂先が刺さり粒落し手段31により一旦低い位置から高い位置に持ち上げられ、持ち上げられた穂先全体が刺さり粒落し手段31より落下することにより藁束全体を上下に揺すって入り込んでいる刺さり粒と呼ばれる穀粒が落下すればよく、構成は任意である。刺さり粒落し手段31は、搬送方向に長い軸棒形状の前後ガイド体32を前記排藁搬送装置26の下方に所定間隔をおいて位置させ、前後ガイド体32は取付部材33により脱穀装置1の固定部に固定する。実施例では、吸引排塵ファン20のケーシング34に固定している。なお、図面によっては上方に起立する起立接触体35を一体状に図示しているが、起立接触体35は必須の要件ではない。 【0010】前記前後ガイド体32は、始端部を低く、終端に至るに従い高く形成し、前後ガイド体32の上方に載っていた排藁の先側が前後ガイド体32より落下するときの衝撃で、刺さり粒を落下させる。前記の場合、刺さり粒落し手段31は平面視排藁搬送装置26と略平行に配置すると、搬送中の排藁が接触して、刺さり粒の落下を促進させ、刺さり粒の回収効率を向上させて、好適である。また、前記排藁搬送装置26と前後ガイド体32との位置関係は、排藁搬送装置26の始端部では排藁搬送装置26が前後ガイド体32より高く、排藁搬送装置26の終端部では前後ガイド体32が排藁搬送装置26より高く位置させ、これにより、前後ガイド体32の始端部は必ず排藁の穂先より低く位置させて全ての排藁を一旦前後ガイド体32の上に載せて斜め上方向に三次元状に強制搬送すると共に、所定位置より、排藁の穂先を前後ガイド体32より滑り落とさせ刺さり粒の落下を促進させ、その後は前後ガイド体32の下方を通してる。 【0011】しかして、平面視において前記排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31の間にラグ式排藁搬送装置36を、互いに略平行状態となるように設ける。ラグ式排藁搬送装置36は搬送ラグ37を取付けたラグ取付用チエン(図示省略)を歯車(図示省略)に掛け回して構成する。また、排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31と搬送ラグ37とは、始端部において、搬送方向始端部において側面視排藁搬送装置26、搬送ラグ37、刺さり粒落し手段31の順に低くなるように配置構成する(図6はこれらを正面から見ている)。また、排藁搬送装置26は側面視略水平に配置し、この排藁搬送装置26に対して刺さり粒落し手段31および搬送ラグ37は、始端部において低く、終端部において高く位置させると、排藁の穂先が斜め方向に三次元状に強制搬送されて、好適である。 【0012】しかして、前記前後ガイド体32には、上方に起立する起立接触体35を排藁の搬送方向に複数設けて刺さり粒落し手段31を構成すると、搬送中の排藁を上下方向のみならず搬送方向の前後にも揺すって、穀粒の落下を促進させ、好適である。実施例の起立接触体35は軸棒形状に形成し、起立接触体35の下部を前後ガイド体32に固定する。また、前後ガイド体32は始端部を低く、終端側を高く配置しているが、起立接触体35の上端は、搬送方向下手側の起立接触体35を順次高くなるように配置すると、搬送中の排藁の抵抗を減少させて、詰まり発生を抑制して、好適である。また、終端側の起立接触体35の上端は、排藁搬送装置26に対して高く位置させると、刺さり粒の落下を促進させ、好適である。しかして、前記排塵処理室15と吸引排塵ファン20は、排塵処理室15の終端を吸引排塵ファン20の側部に位置させて、処理長さを長くすると共に、吸引排塵ファン20の内側部と排塵処理室15との間に所定の間隔を置いて空間部40に形成し、空間部40より穀粒が風選室7に落下するように構成する。 【0013】この場合、前記排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31と搬送ラグ37の終端は空間部40の上方に臨ませると、刺さり粒の回収ができて、好適である。即ち、そもそも排藁の搬送中の振動により落下した穀粒を空間部40より回収するが、排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31と搬送ラグ37の終端を臨ませることにより、一層、穀粒の回収率が向上する。また、排塵処理室15および吸引排塵ファン20の後側には排藁を切断するカッター装置42を設け、カッター装置42は前記排塵処理室15より反吸引排塵ファン20側に側方に突出する左右幅を有して形成し、排藁搬送装置26により搬送された排藁を確実に切断するように構成している。この場合、排塵処理室15の反穀稈供給装置25側の側縁とカッター装置42との間には平面視奥側通路43が形成され、奥側通路43の下方位置には背面視排藁搬送装置26より離れるに従い高くなる奥側ガイド板44を設け、奥側ガイド板44の上端部分は排藁搬送装置26より上方に位置させる。45は奥側ガイド板44に続いてカッター装置42側に至るに従い低く傾斜する案内板であり、実施例では奥側ガイド板44と一体状に形成している。 【0014】しかして、脱穀室2の終端に設けた脱穀室排出口46には、前記穀稈供給装置25が搬送する搬送穀稈に接触する接触体47を臨ませると、刺さり粒落し手段31の始端部と脱穀室排出口46との間の穀稈供給装置25によって搬送中の穀稈束内の刺さり粒を落下させ、穀粒回収効率を向上させて、好適である。この場合、接触体47の構成は任意であるが、軸棒部材の下部を固定部に取付け上部を自由端にした接触体47を脱穀室排出口46の幅方向に複数並設して穀稈供給装置25の搬送する穀稈移動路に臨ませ、接触体47は前後ガイド体32または起立接触体35の何れか一方または両方より低く位置させ、刺さり粒落し手段31に干渉しないようにしている。また、前後位置においても刺さり粒落し手段31に干渉しない範囲で穀稈供給装置25の搬送方向にも複数設けると、接触回数が増えて、穀粒の落下を促進させて好適である。また、穀稈供給装置25から排藁搬送装置26へ移行する搬送路が下手側に至に従い高く形成しているので、接触体47も上手側の接触体47に対して下手側の接触体47を高く位置させると、確実に接触して好適である。 【0015】しかして、前記穀稈供給装置25は、穀稈供給搬送チエン50の上方に穀稈挟持杆51を設けて構成し、穀稈挟持杆51は正面視下向きコの字形状に外側挟持部材52と内側挟持部材53を左右に並設して形成し、前記内側挟持部材53は穀稈供給搬送チエン50より脱穀室2側に位置させ、内側挟持部材53には穀粒案内ガイド54を設ける。穀粒案内ガイド54は扱胴3と共回りする穀粒が穀稈供給装置25によって搬送中の穀稈束に刺さらないようにするものであり、板部材により内側(脱穀室2中心側)に至るに従い低く傾斜させ、扱胴3の扱歯(図示省略)に干渉しない範囲で内側に突出させると、好適である。また、穀粒案内ガイド54は、穀稈挟持杆51の長さ方向に略全長に亘って設け、内側挟持部材53と別体の板部材を内側挟持部材53に取付けてもよいが、一体に形成してもよい。また、図11は、他の実施例であり、前記穀粒案内ガイド54の外側に縦状穀粒案内ガイド56を設ける。縦状穀粒案内ガイド56は回転する扱胴3により脱穀室2内から穀稈供給装置25の穀稈通路を通って吹き出す風によって、穀粒が吹き出されるのを防止する作用を奏すると共に、穀粒案内ガイド54と合わせて搬送中の穀稈束に穀粒が刺さるのを防止する作用を奏する。 【0016】この場合、縦状穀粒案内ガイド56はゴム等の弾性部材により形成すると、搬送中の穀稈との干渉を減少させるだけでなく、縦状穀粒案内ガイド56の下端を下方に位置させることができて、穀粒ロス防止効果を向上させて、好適である。しかして、揺動選別棚8の移送棚9の反穀稈供給装置25側の始端部には二番処理室18の二番物還元口60を設け、移送棚9は二番処理室18側(右側)を高く穀稈供給装置25側(左側)を低く傾斜させ、また、移送棚9の穀稈供給装置25側の始端部には移送棚9上の移送対象物を二番処理室18側(右側)から穀稈供給装置25側(左側)に寄せるガイド体61、62を左右並設し、移送棚9上の移送対象物を左右に均一化させ、移送棚9の後方における選別を良好にさせる。左右ガイド体61、62は、始端側を二番処理室18側(右側)に位置させ、終端に至るに従い穀稈供給装置25側(左側)に平面視傾斜させて配置する。 【0017】前記左右ガイド体61、62は、右ガイド体61が左ガイド体6により高く形成し、前記左右ガイド体61、62のうち少なくとも右ガイド体61は断面形状を、上下中間部より上部を上方に至るに従い二番処理室18側へ傾斜するように屈曲させて傾斜部63を形成する。しかして、図15は排塵処理室15の実施例を示し、排塵処理室15の終端構成を工夫して処理効率を向上させ、また、風選の負荷を軽減させている。排塵処理室15は排塵処理胴16の一部を脱穀装置1の脱穀側板65より外側に位置するようにし、排塵処理胴16の外側側部はケーシング板66により包囲し、排塵処理胴16の内側側部は処理網67で包囲し、排塵処理室15の終端の下方に開放して形成した開口部は脱穀側板65を基準に外側はそのまま機外に排出する側部機外排出口68に形成し、脱穀側板65を基準に内側は風選室7に向けて開口する機内排出口69に形成し、排塵処理室15で処理された穀粒は排塵処理胴16の回転を受けて機内排出口69からすぐに風選室7内に回収され、不要な藁屑は側部機外排出口68より機外に排出される。 【0018】しかして、図17〜図19は、脱穀装置1の一番コンベア13より機外に取り出された穀粒を一時貯留するグレンタンク70に関する実施例であり、構成を簡素にしつつ、排出の良好化を図ったものであり、グレンタンク70の底部には穀粒搬送装置71を設け、穀粒搬送装置71の終端には穀粒搬送装置71により搬送された穀粒を揚穀する揚穀装置72の下部を接続する。この場合、前記穀粒搬送装置71は、螺旋搬送体73をグレンタンク70の底部に軸装し、かつ、グレンタンク70の上方は穀粒が載るような遮蔽物を設けずに開放して構成する。この場合、穀粒搬送装置71より前記揚穀装置72の回転を早く設定する。74は穀粒搬送装置71より揚穀装置72の回転を早くするギヤボックスである。 【0019】 【作用】次に作用を述べる。穀稈を脱穀室2に穀稈供給装置25により供給すると、脱穀室2内の回転する扱胴3により脱穀され、扱網4より落下した落下物は揺動選別棚8の移送棚9上に落下し、移送棚9の移送突起により移送されてシーブ10上に至る。シーブ10上では、揺動するシーブ10と送風唐箕5からの送風とにより藁屑と穀粒が分離し、穀粒と少しの藁屑がシーブ10の隙間より落下し、シーブ10の隙間より落下しない落下しない藁屑等は、揺動選別棚8の揺動と送風唐箕5の送風により排出側に移動し、風選室7の終端側では、塵埃や藁屑を吸引排塵ファン20により吸引排除され、吸引排塵ファン20により吸引されない藁屑はストローラック11上に至り、ストローラック11より落下しない藁屑等は、機外排出口21より機外に排出される。また、二番コンベア14により回収された二番物は二番処理室18で処理され、処理された処理物は二番物還元口60から移送棚9上に落下し、再び風選室7に供給されて風選処理される。 【0020】この場合、移送棚9の穀稈供給装置25側の始端部には移送棚9上の移送対象物を二番処理室18側(右側)から穀稈供給装置25側(左側)に寄せるガイド体61、62を左右並設し、左右ガイド体61、62は、始端側を二番処理室18側(右側)に位置させ、終端に至るに従い穀稈供給装置25側(左側)に平面視傾斜させて配置するとともに、右ガイド体61は左ガイド体62より高く形成しているから、右ガイド体61は移送棚9上に二番物還元口60からの落下物が落下する際に左ガイド体62を越えて二番処理室18側へ寄せることができ、幅方向に均一にして風選室7に移送できる。また、前記ガイド体61、62のうち少なくとも右ガイド体61は断面形状を、上下中間部より上部を上方に至るに従い二番処理室18側へ傾斜するように屈曲させて傾斜部63を形成しているから、右ガイド体61は傾斜部63により一層、二番処理室18側へ寄せる。したがって、風選効率および風選精度を向上させて、好適である。 【0021】しかして、脱穀室2内で脱穀されない被処理物は排塵処理室15に入って、処理され、穀粒は排塵処理胴16により搬送中に処理網67から零れて風選室7に入って処理されるが、処理網67から零れない穀粒は藁屑と共に排塵処理室15の終端に搬送される。この場合、排塵処理室15の終端の下方は開放した開口部に形成し、開口部のうち外側はそのまま機外に排出する側部機外排出口68に形成し、開口部の内側は風選室7に向けて開口する機内排出口69に形成しているから、排塵処理室15で処理された穀粒は排塵処理胴16の回転により機内排出口69から排出されて風選室7内に回収され、不要な藁屑は側部機外排出口68より機外に排出される。したがって、3番ロスを減少させながら、不要な藁屑は早く排出して風選室7に戻さないので、負荷を減少させて、好適である。 【0022】しかして、脱穀室2には穀稈供給装置25により穀稈が供給搬送され、脱穀済の穀稈(排藁)は排藁搬送装置26に引き継がれて搬送される。この場合、前記排藁搬送装置26のの排藁搬送通路中には搬送排藁に接触して排藁束をほぐして、排藁束内に入り込んでいる刺さり粒と呼ばれる穀粒を落下させる刺さり粒落し手段31を設けているから、排藁と共に排出される穀粒を回収する。この場合、刺さり粒落し手段31は、排藁搬送装置26により搬送中の搬送排藁穂先に接触して、穂先全体を上下に振幅させるように構成しているから、搬送中の排藁束の中までほぐれて束の中の刺さり粒を回収でき、刺さり粒の回収率が向上する。また、搬送通路の中に前側が低い傾斜の刺さり粒落し手段31を設けているので、排藁が引っ掛かることがなく、排藁搬送装置26の搬送に影響せず、排藁詰まりを発生させない。 【0023】この場合、刺さり粒落し手段31は搬送方向に長い軸棒形状の前後ガイド体32を前記排藁搬送装置26の下方に所定間隔を置いて位置させて構成しているから、案内されて接触したときの反力により排藁束全体がほぐれて束内の穀粒が落下し、また、軸棒形状に形成しているので接触面積は小さく排藁が絡まるのを抑制して、排藁搬送装置26の搬送に支障は生じない。また、刺さり粒落し手段31は平面視排藁搬送装置26の搬送方向と略平行に配置しているから、搬送中姿勢が崩れにくく、好適である。また、前後ガイド体32は始端部を低く、終端側を高く配置しているから、前後ガイド体32の上方に載っていた排藁の先側が前後ガイド体32より落下するときの衝撃で排藁束全体が揺すられて、束の奥深くに刺さっている刺さり粒を落下させ、また、当初排藁の先側が低いので、排藁束内から落下した穀粒が束内に戻るのも避けられ、回収効率を向上させ、合理的となる。 【0024】また、前記排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31の位置関係は、排藁搬送装置26の始端部では排藁搬送装置26が刺さり粒落し手段31より高く、排藁搬送装置26の終端部では刺さり粒落し手段31が排藁搬送装置26より高く位置させているから、排藁の穂先が斜め方向に三次元状に強制搬送され、搬送距離が長くなって、刺さり粒が落下する機会が増えて、刺さり粒の落下を促進させる。しかして、平面視において排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31の間にラグ式排藁搬送装置36を設けているから、ラグ式排藁搬送装置36による搬送振動によって刺さり粒回収率が向上し、刺さり粒落し手段31と排藁との接触抵抗があっても、搬送が円滑・確実になる。また、ラグ式排藁搬送装置36によって排藁の穂先側も搬送されるから、刺さり粒落し手段31に当たる衝撃も強くでき、その分刺さり粒の落下も促進させられる。 【0025】また、排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31と搬送ラグ37とは、搬送方向始端部において排藁搬送装置26、搬送ラグ37、刺さり粒落し手段31の順に低くなるように配置構成しているから、排藁束内から落下した穀粒が束内に戻るのを避け、回収効率を向上させ、合理的となる。また、排藁搬送装置26は略水平に配置し、刺さり粒落し手段31および搬送ラグ37は後上りに傾斜させて、搬送方向終端側において排藁搬送装置26よりも高く配置しているから、前後ガイド体32の上方に載っていた排藁の先側が前後ガイド体32より外れて、刺さり粒を落下させる。しかして、前記前後ガイド体32には、上方に起立する起立接触体35を排藁の搬送方向に複数設けて刺さり粒落し手段31を構成すると、搬送中の排藁に接触する機会が増えるだけでなく、排藁穂先部分の姿勢を変化させて、穀粒の落下を促進させ、好適である。 【0026】特に、排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31の間にラグ式排藁搬送装置36を設けると、確実に搬送しつつ、穀粒の落下を促進させ、好適である。また、前後ガイド体32は始端部を低く、終端側を高く配置しているが、起立接触体35の上端は、搬送方向下手側の起立接触体35を順次高くなるように配置すると、排藁の穂先が斜め方向に三次元状に強制搬送され、搬送距離が長くなって、刺さり粒が落下する機会が増えて、刺さり粒の落下を促進させる。また、終端側の起立接触体35の上端を排藁搬送装置26に対して高く位置させると、排藁の先側が前後ガイド体32より外れて、刺さり粒を落下させる。しかして、排塵処理室15と吸引排塵ファン20は、排塵処理室15の終端を吸引排塵ファン20の側部に位置させて、処理長さを長くすると共に、吸引排塵ファン20の内側部と排塵処理室15との間に所定の間隔を置いて空間部40に形成し、排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31と搬送ラグ37の終端は空間部40の上方に臨ませているから、排藁搬送装置26の終端側で落下した穀粒は、空間部40より風選室7内に取り込めて、回収ロスを減少させる。なお、この場合、排塵処理室15の始端から終端に掛けての上方部分は傾斜させて包囲すると、穀粒の回収を向上させて好適である。 【0027】また、排塵処理室15および吸引排塵ファン20の後側には排藁を切断するカッター装置42を設け、カッター装置42は前記排塵処理室15より反吸引排塵ファン20側に側方に突出する左右幅を有して形成し、排塵処理室15の反穀稈供給装置25側の側縁とカッター装置42との間には平面視奥側通路43が形成され、奥側通路43の下方位置には背面方向から見ると、排藁搬送装置26より離れるに従い高くなる奥側ガイド板44を設け、奥側ガイド板44の上端部分は排藁搬送装置26の終端部よりより上方に位置させているから、排藁より落下した刺さり粒は奥側ガイド板44により確実に風選室7に回収される。しかして、脱穀室2の終端に設けた脱穀室排出口46には、前記穀稈供給装置25が搬送する搬送穀稈に接触する接触体47を臨ませているから、刺さり粒落し手段31の始端部と脱穀室排出口46との間の穀稈供給装置25によって搬送中の穀稈束内の刺さり粒を落下させ、穀粒回収効率を向上させて、好適である。 【0028】この場合、刺さり粒落し手段31に干渉しない範囲で穀稈供給装置25の搬送方向に複数設けているから接触回数が増えて、穀粒の落下を促進させて好適である。この場合、穀稈供給装置25から排藁搬送装置26へ移行する搬送路が下手側に至るに従い高く形成し、接触体47も上手側の接触体47に対して下手側の接触体47を高く位置させているので、確実に接触して好適である。しかして、前記穀稈供給装置25は、穀稈供給搬送チエン50の上方に穀稈挟持杆51を設けて構成し、穀稈挟持杆51は正面視下向きコの字形状に外側挟持部材52と内側挟持部材53を左右に並設して形成し、前記内側挟持部材53は穀稈供給搬送チエン50より脱穀室2側に位置させ、内側挟持部材53には穀粒案内ガイド54を設け、穀粒案内ガイド54は板部材により内側に至るに従い低く傾斜させているから、扱胴3と共回りする穀粒は穀粒案内ガイド54に当たるので、穀稈供給装置25によって搬送中の穀稈束に刺さらない。したがって、排藁への刺さり粒の発生を減少させ、穀粒排出のロスを減少させる。この場合、穀粒案内ガイド54は内側挟持部材53と一体に形成すると、コストを低くする。 【0029】また、他の実施例では、穀粒案内ガイド54の外側に縦状穀粒案内ガイド56を設けているから、脱穀室2内から穀稈供給装置25の穀稈通路に向けて通る吹出風によって穀粒が排出するのを防止し、また、穀粒案内ガイド54と合わせて搬送中の穀稈束に穀粒が刺さるのを防止する作用を奏する。この場合、縦状穀粒案内ガイド56はゴム等の弾性部材により形成すると、搬送中の穀稈との干渉を減少させるだけでなく、縦状穀粒案内ガイド56の下端を下方に位置させることができて、穀粒ロス防止効果を向上させて、好適である。 【0030】 【効果】本発明は、脱穀室2に穀稈を供給する穀稈供給装置25の終端に脱穀済の排藁を搬送する排藁搬送装置26を設け、該排藁搬送装置26による排藁搬送通路の穂先側には、排藁に接触して刺さり粒を落下させる前側傾斜の刺さり粒落し手段31を設けた脱穀装置としたものであるから、排藁は全体を上下に振幅させるので刺さり粒の回収率が向上し、搬送通路の上下側に設けないので排藁詰まりを発生させない。本発明は、前記装置において、前記刺さり粒落し手段31は、排藁搬送方向に長い軸棒形状の前後ガイド体32により構成した脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、接触面積が少なく排藁詰まりを発生させず、構成が簡素でコストを低くする。本発明は、前記装置において、前記刺さり粒落し手段31は平面視排藁搬送装置26の搬送方向と略平行に配置した脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、搬送が円滑である。本発明は、前記装置において、前記刺さり粒落し手段31は、排藁搬送装置26の始端側では排藁搬送装置26が刺さり粒落し手段31より高く、排藁搬送装置26の終端側では刺さり粒落し手段31が排藁搬送装置26より高く位置するように配置構成した脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、排藁の穂先が斜め方向に三次元状に強制搬送され、回収率が向上する。本発明は、前記装置において、前記排藁搬送装置26と前記刺さり粒落し手段31の間には、平面視においてこれらと略平行にラグ式排藁搬送装置36を設けた脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、詰まりを防止し、回収率を向上させる。本発明は、前記装置において、前記排藁搬送装置26と刺さり粒落し手段31とラグ式排藁搬送装置36の搬送ラグ37とは、搬送方向始端部において排藁搬送装置26、搬送ラグ37、刺さり粒落し手段31の順に低くなるように配置構成した脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、刺さり粒回収率が向上する。本発明は、前記装置において、前記前後ガイド体32には上方に起立する起立接触体35を搬送方向に複数並設して構成し、各起立接触体35の上端は搬送方向の下手側に至るに従い順次高くなるように配置構成した脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、搬送抵抗を減少させ、刺さり粒回収率が向上する。本発明は、前記装置において、前記起立接触体35は、排藁搬送装置26の始端側では排藁搬送装置26が起立接触体35の上端より高く、排藁搬送装置26の終端側では起立接触体35の上端が排藁搬送装置26より高く位置するように配置構成した脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、刺さり粒回収率が向上する。本発明は、前記装置において、前記脱穀室2の後方には吸引排塵ファン20を設け、該吸引排塵ファン20の右側には脱穀室2下方の風選室7に連通する空間部40を設け、該空間部40の上方を前記搬送排藁が通過するように構成した脱穀装置としたものであるから、前記効果の外に、刺さり粒回収率が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月28日(2001.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089934 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 淳一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−253043(P2002−253043A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−56021(P2001−56021) |
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