| 【発明の名称】 |
ラッピングマシンにおけるベール放出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡嶋 弘
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| 【要約】 |
【課題】ベール支承台をダンプ回動させてラップし終えたロールベールを圃場面に放出するときに、そのロールベールを、ベール支承台の支承面と圃場面との中間位置に一たん抱持して安定させ、その状態位置から放出していけるようにして、ロールベールの放出が、所望の場所に安定して行なえるようにする。
【解決手段】ラッピングマシンのベール放出装置において、ダンプフレーム6の回動端側に上方に立上がる支柱部6aを連続させて設け、それの上端部に、前記ベール支承台1の上方を越して本体フレーム5の外側に向け延出するアームcを、作動機構6cにより支軸6b中心に上下に回動するよう連結装架し、それの先端にアームローラR3を軸支して、そのアームローラR3を、本体フレーム5の、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBを放出する側に配位し、ベール支承台1の台枠10には、それに軸支する一対のローラR1・R2より外側に張出す部位に補助ローラR4を軸支する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体フレーム5に、それの一側に装設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を装架し、それの上面側にベール支承台1を竪方向の支軸11により回転自在に支架して、そのベール支承台1がダンプフレーム6の起立回動によりダンプ回動するようにしたラッピングマシンのベール放出装置において、前記ダンプフレーム6の回動端側に上方に立上がる支柱部6aを連続させて設け、それの上端部に、前記ベール支承台1の上方を越して本体フレーム5の外側に向け延出するアームcを、作動機構6cにより支軸6b中心に上下に回動するよう連結装架し、それの先端にアームローラR3を軸支して、そのアームローラR3を、本体フレーム5の、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBを放出する側に配位し、ベール支承台1の台枠10には、それに軸支する一対のローラR1・R2より外側に張出す部位に補助ローラR4を軸支して、ベール支承台1のダンプ回動により転動してくるロールベールBを、アームローラR3と補助ローラR4または放出側のローラR1とで一たん抱え持ち、アームcの外側への回動により放出するようにしたことを特徴とするラッピングマシンにおけるベール放出装置。 【請求項2】 本体フレーム5に、それの一側に装設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を装架し、それの上面側にベール支承台1を竪方向の支軸11により回転自在に支架して、そのベール支承台1がダンプフレーム6の起立回動によりダンプ回動するようにしたラッピングマシンのベール放出装置において、本体フレーム5の、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBを放出する側に、立て降ろしアーム4を、装脱自在または格納位置への引込み自在に装設し、前記ダンプフレーム6の回動端側に上方に立上がる支柱部6aを連続させて設け、それの上端部に、前記ベール支承台1の上方を越して本体フレーム5の外側に向け延出するアームcを、作動機構6cにより支軸6b中心に上下に回動するよう連結装架し、それの先端にアームローラR3を軸支して、そのアームローラR3を、本体フレーム5の、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBを放出する側に配位し、ベール支承台1の台枠10には、それに軸支する一対のローラR1・R2より外側に張出す部位に補助ローラR4を軸支して、ベール支承台1のダンプ回動により転動して立て降ろしアーム4上に載架されてくるロールベールBを、アームローラR3と補助ローラR4または放出側のローラR1とで軽く抱持した状態としてその立て降ろしアーム4を支点とする反転が行なわれるようにしたことを特徴とするラッピングマシンにおけるベール放出装置。 【請求項3】 本体フレーム5に、それの一側に配設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を装架し、それの上面側にベール支承台1を竪方向の支軸11により回転自在に支架して、そのベール支承台1がダンプフレーム6の起立回動によりダンプ回動するようにしたラッピングマシンのベール放出装置において、本体フレーム5の外面で、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBが放出される放出側に、放出されてくるロールベールBを支承して支承点中心に反転させる立て降ろしアーム4を、竪方向の連結ピン41により本体フレーム5の外面に沿う格納位置とロールベールBの放出側に突出する所定位置とに切り換え回動自在に装架し、この立て降ろしアーム4の基端部4aの前記連結ピン41に対し偏心する部位に、作動ロッド47の一端側を連結し、その作動ロッド47の他端側に、ダンプフレーム6のダンプ回動の運動に連動して作動ロッド47を駆動するよう作動する駆動機構8を連繋して、ダンプフレーム6のダンプ回動により立て降ろしアーム4が格納位置から所定位置に突出してくるように連繋したことを特徴とするラッピングマシンにおけるベール放出装置。 【請求項4】 ダンプフレーム6のダンプ回動に連動して作動ロッド47を駆動して立て降ろしアーム4を所定位置に突出させる駆動機構8を、ダンプフレーム6のダンプ回動のダンプ角度が一定角度以上になることにより立て降ろしアーム4を所定位置に突出させる駆動が解除されて立て降ろしアームを格納位置に復元させるようにして、ダンプ回動したダンプフレーム6の復元回動が立て降ろしアーム4を格納位置に保持せしめて行なえるようにしたことを特徴とする請求項3記載のラッピングマシンにおけるベール放出装置。 【請求項5】 駆動機構8を、支点軸S中心にダンプ回動するダンプフレーム6に、それと一緒に前記支点軸S中心に回動するカムベース81を組み付けて、それに、常態において略水平な姿勢に保持されダンプフレーム6のダンプ回動により略直立する姿勢に起立回動していくカム87を設け、本体フレーム5の前記カムベース81の隣側位置に、前記カム87の上面側に接するカムローラ84を回動端側に軸支して自在に揺動回動するコントロールアーム83を支架して構成し、それのコントロールアーム83の回動端側に、本体フレーム5に軸支した立て降ろしアーム4の基端部4aに連結した作動ロッド47を連繋して、ダンプフレーム6のダンプ回動により直立する姿勢に向けて回動するカム87の作動によりカムローラ84を介して揺動回動するコントロールアーム83によって立て降ろしアーム4を突出位置に回動させるようにしてあることを特徴とする請求項3記載のラッピングマシンにおけるベール放出装置。 【請求項6】 駆動機構8を、支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6にそれと一体に回動するよう組み付けたカムベース81と、それに、前記支点軸Sを中心とする仮想円弧に略沿わせて設けた弧状のガイド壁80と、そのガイド壁80と前記支点軸Sとの間に配位してカムベース81に設けたカム軸86と、そのカム軸86に基端側を遊嵌軸支して先端側を前記ガイド壁80の内面側に衝合させたアーム状のカム87と、前記カムベース81の隣側位置に配位して本体フレーム5に軸560中心に揺動回動するよう軸支したコントロールアーム83と、それを回動端側が前記ガイド壁80側に回動するよう連繋するガススプリング等のバネ89と、このコントロールアーム83の回動端側に、ダンプフレーム6が水平な状態にある常態において前記カム87の上面側に位置するよう配して軸支しガイド壁80の内面側に当接させるカムローラ84とにより構成し、それのコントロールアーム83の回動端側に立て降ろしアーム4の基端部4aに一端側が連結する作動ロッド47の他端側を連繋して、ダンプフレーム6のダンプ回動により立て降ろしアーム4を所定位置に突出していくようにしてあることを特徴とする請求項3記載のラッピングマシンにおけるベール放出装置。 【請求項7】 立て降ろしアーム4に連繋する駆動機構8に、レバー操作により、立て降ろしアーム4を格納位置に保持せしめた状態においてその立て降ろしアーム4との連繋を遮断する状態に切り換える切換機構9を組み付けて、ダンプフレーム6のダンプ回動に連動して立て降ろしアーム4を所定位置に突出させてロールベールBを立てた姿勢として放出する作業と、立て降ろしアーム4を格納位置に保持せしめてダンプフレーム6をダンプ回動させることでロールベールBを横の姿勢として放出する作業との切り換えが行なえるようにしてあることを特徴とする請求項3記載のラッピングマシンにおける放出装置。 【請求項8】 周辺部位にフイルムブラケット3を装設した本体フレーム5に、それの一側に装設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を支架し、それの上面側にベール支承台1を、ダンプフレーム6の起立回動により前記支点軸S側に向けダンプ回動するように載架して、竪方向の支軸11によりダンプフレーム6に回転自在に軸支し、ベール支承台1とダンプフレーム6との間には、ベール支承台1の回転作動の停止時に、停止位置を一定に規制する規制手段を設け、ベール支承台1の台枠10には、前記規制手段により停止した状態時において前述支点軸Sと反対側に、ダンプ回動によりフイルムブラケット3から繰り出されたフイルム30の途中を受け入れるV字形のガイド71と、フイルム30を切断するナイフ72と、フイルム30の切断端部を保持せしめる保持盤73と、それにフイルム30の切断端部を押さえ付ける押さえ部材74とを具備するタイアンドカット装置7を装設するラッピングマシンのベール放出装置において、タイアンドカット装置7のV字型のガイド71の谷部に、その谷部を横切る方向に沿う軸杆状のガイド部材75を、それの長手方向に摺動自在に支架して、一端側に向け押し出すようバネ76により付勢し、このガイド部材75のバネ76の付勢方向の上手側にナイフ72および保持盤73を固定装着し、前記方向の下手側にスライド自在にスライダー77を嵌装して、そのスライダー77の前記ナイフ72および保持盤73と対向する側の端部に押さえ部材74を固定装着し、そのスライダー77にダンプフレーム6のダンプ回動の運動に連動してそのスライダー77を前記方向に往復動させるリンク79を連繋し、そのリンク79によるスライダー77の前記ナイフ72および保持盤73に対する押し込み方向のストロークを、押さえ部材74が保持盤73に当接した後にさらに保持盤73ごとガイド部材75をバネ76の付勢に抗して押し込む長さに設定してあることを特徴とするラッピングマシンのベール放出装置。 【請求項9】 連結ピン41により本体フレーム5に対し格納位置と突出位置との間を回動するように装架する立て降ろしアーム4の基端部4aの上面に、連結ピンを中心に自在に回転する作動板42を重合し、この作動板42に、連結ピン41の放射方向に可動で、連結ピン41中心の回転方向には係合溝43により動きが規制されるクラッチピン46を組み付け、バネ45により係合溝43内に嵌入させよう付勢し、立て降ろしアーム4の基端部4aの周縁には、前記クラッチピン46と嵌合する嵌合溝44を形設し、かつ、その嵌合溝44の両側に、連結ピン41を中心とする仮想円に略沿うガイド縁44a・44aを形成し、この作動板42の前記連結ピン41に対し偏心する部位に、駆動機構8と連繋する作動ロッド47を連結したことを特徴とする請求項3記載のラッピングマシンにおける放出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、ロールベーラによりロール状に形成された牧草類のロールベールを、それの周面に、プラスチックフイルムを巻き付けて気密に包装するラッピングマシンにおいて、包装し終えたロールベールを、ベール支承台のダンプ回動により放出するベール放出装置についての改良に関する。 【0002】 【従来の技術】上述のラッピングマシンにおけるベール放出装置の従来の技術には、特開平10−117584号公報にある手段がある。 【0003】この手段は、図1にあるように、トラクタ等の牽引車に連結牽引して走行するようにした被牽引型の機体フレームFに、油圧モータ(図示省略)により駆動回転し得るローラR1を、それの位置を固定させて軸支し、機体フレームFには別に油圧シリンダaにより回動するリフトアームbを軸架し、そのリフトアームbの回動端部に、前記ローラR1と平行するローラR2を遊動回転するよう軸支し、この遊動回転するローラR2をリフトアームbの回動作動で、図1および図2にあるように前述の駆動されるローラR1と対向して平行する状態とすることにより、同図2において鎖線に示しているようにロールベールBが載架されるベール支承台1を構成するようにする。 【0004】そして、機体フレームFには、この対向するローラR1とローラR2とで構成されるベール支承台1の上方位置に、油圧モータM1により旋回するアーム2を支架し、それの回動端部に、ストレッチフイルム30の巻束31を装填するフイルムブラケット3を装架して、旋回アーム2の旋回作動により前述のベール支承台1上に載架したロールベールBの周面に、巻束31から繰り出されるストレッチフイルム30を巻き付けてロールベールBを包装するようにする。 【0005】また、ロールベールBに対するストレッチフイルム30の巻付包装が終了して、それを放出するときには、図面では省略しているタイアンドカット装置の作動により、フイルムブラケット3とロールベールBとの間に渡架されているストレッチフイルム30の切断を行なった状態において、リフトアームbをさらに深く回動させることで、それの回動端部に軸支してあるローラR2を、図3にあるようにローラR1に対し上昇させた位置に動かすことにより、このローラR2とローラR1とで構成しているベール支承台1をダンプ回動させた状態として、ラッピングしたロールベールBの放出作動を行なうようにしている。 【0006】そしてまた、機体フレームFの後端側で、前述のベール支承台1がダンプ回動していく放出側には、放出されていくロールベールBの軸芯線の方向における中心位置(重心位置)に対し、その軸芯線方向の一方に少し偏位する位置において、放出方向に突出する立て降ろしアーム4を格納および引き出し自在に設けておき、ベール支承台1から放出されるロールベールBがこの立て降ろしアーム4上に載り、そのアーム4上において重心の偏位する側に反転回動していくことで、ロールベールBがそれの軸芯線の方向を上下方向とした姿勢に変換して、軸方向の一方の端面が接地する立てた姿勢となって放出されていくようにしてあって、これによりラッピングマシンにおける放出装置を構成するようにしている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述のラッピングマシンにおけるベール放出装置には、ラッピングが終了したロールベールBを、それを支承するベール支承台1のダンプ作動により放出させるときに、ロールベールBが転動して放出されていくようになることで、圃場に放出したときに、なお転動を続けるようになって、所定の位置に放出することがむづかしい問題がある。特に、ベール支承台1をダンプ回動させるときに、機体フレームFの放出側に、立て降ろしアーム4を突出する位置に引き出しておいて、放出するロールベールBが、この立て降ろしアーム4の上面に載ることで重心の偏位側に反転して転回し、軸心線が上下方向となる姿勢となって放出されていくようにする場合に、ベール支承台1から放されてきたロールベールBがこの立て降ろしアーム4の上面をなお転動し続ける傾向にあることで、立て姿勢への変換反転が適確に行なわれない問題がある。 【0008】また、ラップ作業のために、未包装のロールベールをベール支承台1に載架する場合、また、ラップし終えたロールベールをベール支承台1の上面に載架して収納舎に運搬する場合等の、立て降ろしアーム4が邪魔になる作業に対応させるために、この立て降ろしアーム4を邪魔にならない位置に格納しておくことから、ラップ作業が終了したロールベールを立てた姿勢に放出しようとするときに格納位置から立て降ろしアーム4を引き出す作業およびロールベールの放出を終えたときにこの立て降ろしアーム4を格納位置に引き込ませる作業が厄介な問題がある。 【0009】本発明は従来手段に生じている上述の問題を解消せしめるためになされたものであって、ベール支承台をダンプ回動させてラップし終えたロールベールを圃場面に放出するときに、そのロールベールを、ベール支承台の支承面と圃場面との中間位置に一たん抱持して安定させ、その状態位置から放出していけるようにして、ロールベールの放出が、所望の場所に安定して行なえ、かつ、放出するロールベールを立て降ろしアームにより、立てた姿勢に変換させて放出するときにおいても、ロールベールを立て降ろしアーム上において軽く保持した状態において反転回動させ得るようにし、さらに、立て降ろしアームを格納位置から突出させる作動が、ベールを立て降ろしする作業の際に簡単に行なえ、しかも、格納位置へのロックが適確に行なえるようにする新たな手段を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、本体フレーム5に、それの一側に装設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を装架し、それの上面側にベール支承台1を竪方向の支軸11により回転自在に支架して、そのベール支承台1がダンプフレーム6の起立回動によりダンプ回動するようにしたラッピングマシンのベール放出装置において、前記ダンプフレーム6の回動端側に上方に立上がる支柱部6aを連続させて設け、それの上端部に、前記ベール支承台1の上方を越して本体フレーム5の外側に向け延出するアームcを、作動機構6cにより支軸6b中心に上下に回動するよう連結装架し、それの先端にアームローラR3を軸支して、そのアームローラR3を、本体フレーム5の、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBを放出する側に配位し、ベール支承台1の台枠10には、それに軸支する一対のローラR1・R2より外側に張出す部位に補助ローラR4を軸支して、ベール支承台1のダンプ回動により転動してくるロールベールBを、アームローラR3と補助ローラR4または放出側のローラR1とで一たん抱え持ち、アームcの外側への回動により放出するようにしたことを特徴とするラッピングマシンにおけるベール放出装置を提起する。 【0011】また、本体フレーム5に、それの一側に装設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を装架し、それの上面側にベール支承台1を竪方向の支軸11により回転自在に支架して、そのベール支承台1がダンプフレーム6の起立回動によりダンプ回動するようにしたラッピングマシンのベール放出装置において、本体フレーム5の、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBを放出する側に、立て降ろしアーム4を、装脱自在または格納位置への引込み自在に装設し、前記ダンプフレーム6の回動端側に上方に立上がる支柱部6aを連続させて設け、それの上端部に、前記ベール支承台1の上方を越して本体フレーム5の外側に向け延出するアームcを、作動機構6cにより支軸6b中心に上下に回動するよう連結装架し、それの先端にアームローラR3を軸支して、そのアームローラR3を、本体フレーム5の、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBを放出する側に配位し、ベール支承台1の台枠10には、それに軸支する一対のローラR1・R2より外側に張出す部位に補助ローラR4を軸支して、ベール支承台1のダンプ回動により転動して立て降ろしアーム4上に載架されてくるロールベールBを、アームローラR3と補助ローラR4または放出側のローラR1とで軽く抱持した状態としてその立て降ろしアーム4を支点とする反転が行なわれるようにしたことを特徴とするラッピングマシンにおけるベール放出装置を併せて提起する。 【0012】また、本体フレーム5に、それの一側に配設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を装架し、それの上面側にベール支承台1を竪方向の支軸11により回転自在に支架して、そのベール支承台1がダンプフレーム6の起立回動によりダンプ回動するようにしたラッピングマシンのベール放出装置において、本体フレーム5の外面で、ベール支承台1のダンプ回動によりロールベールBが放出される放出側に、放出されてくるロールベールBを支承して支承点中心に反転させる立て降ろしアーム4を、竪方向の連結ピン41により本体フレーム5の外面に沿う格納位置とロールベールBの放出側に突出する所定位置とに切り換え回動自在に装架し、この立て降ろしアーム4の基端部4aの前記連結ピン41に対し偏心する部位に、作動ロッド47の一端側を連結し、その作動ロッド47の他端側に、ダンプフレーム6のダンプ回動の運動に連動して作動ロッド47を駆動するよう作動する駆動機構8を連繋して、ダンプフレーム6のダンプ回動により立て降ろしアーム4が格納位置から所定位置に突出してくるように連繋したことを特徴とするラッピングマシンにおけるベール放出装置を提起する。 【0013】またさらに、周辺部位にフイルムブラケット3を装設した本体フレーム5に、それの一側に装設せる支点軸S中心に起伏回動するダンプフレーム6を支架し、それの上面側にベール支承台1を、ダンプフレーム6の起立回動により前記支点軸S側に向けダンプ回動するように載架して、竪方向の支軸11によりダンプフレーム6に回転自在に軸支し、ベール支承台1とダンプフレーム6との間には、ベール支承台1の回転作動の停止時に、停止位置を一定に規制する規制手段を設け、ベール支承台1の台枠10には、前記規制手段により停止した状態時において前述支点軸Sと反対側に、ダンプ回動によりフイルムブラケット3から繰り出されたフイルム30の途中を受け入れるV字形のガイド71と、フイルム30を切断するナイフ72と、フイルム30の切断端部を保持せしめる保持盤73と、それにフイルム30の切断端部を押さえ付ける押さえ部材74とを具備するタイアンドカット装置7を装設するラッピングマシンのベール放出装置において、タイアンドカット装置7のV字型のガイド71の谷部に、その谷部を横切る方向に沿う軸杆状のガイド部材75を、それの長手方向に摺動自在に支架して、一端側に向け押し出すようバネ76により付勢し、このガイド部材75のバネ76の付勢方向の上手側にナイフ72および保持盤73を固定装着し、前記方向の下手側にスライド自在にスライダー77を嵌装して、そのスライダー77の前記ナイフ72および保持盤73と対向する側の端部に押さえ部材74を固定装着し、そのスライダー77にダンプフレーム6のダンプ回動の運動に連動してそのスライダー77を前記方向に往復動させるリンク79を連繋し、そのリンク79によるスライダー77の前記ナイフ72および保持盤73に対する押し込み方向のストロークを、押さえ部材74が保持盤73に当接した後にさらに保持盤73ごとガイド部材75をバネ76の付勢に抗して押し込む長さに設定してあることを特徴とするラッピングマシンのベール放出装置を提起するものである。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明手段によるラッピングマシンにおけるベール放出装置は、図4および図5に示している被牽引型のターンテーブル式のラッピングマシンについて具体的に説明すると、5はラッピングマシンAの本体フレーム、1は、その本体フレーム5の上面側に装架したベール支承台、3はそのベール支承台1の上面に載架するロールベールBに対し巻き付けるストレッチフイルム30の巻束31を装填するよう本体フレーム5の一側に装架したフイルムブラケットである。 【0015】このラッピングマシンAは、トラクタ等の牽引車に連結牽引させて走行するようにした被牽引型の形態のものであり、機体のメインフレームとなる本体フレーム5には、それの前端側(図4において下端側)に、トラクタ等の牽引車の車体の後面側に装備される三点リンク機構のトップリンクに対し連結する連結ヒッチ50と左右のロワーリンクに対し連結する連結ヒッチ51・51とが設けられ、後端側には走行輪52・52が軸支してある。 【0016】また、この例のラッピングマシンAは、フイルムブラケット3を、本体フレーム5側に固定装架しておき、ロールベールBを支承するベール支承台1を旋回させることで、ストレッチフイルム30をロールベールBの周面に巻き付けてラッピングする形態のものであり、そのためベール支承台1は、駆動側のローラR1と遊動側のローラR2等を支架する台枠10を四角な囲い枠状に形成して、その台枠10を、図6に示すようそれの底面側に設けた竪方向の支軸11により機体に対し回転自在に支架して、台枠10ごと支軸11中心に旋回するターンテーブル状に構成している。 【0017】このベール支承台1は、ラップ作業を終了したロールベールBを放出する際のダンプ回動を行なわせるために、本体フレーム5の上面側で、前面視において左端側となる部位に、前後方向にダンプ回動用の支点軸Sを設けて、これに、本体フレーム5の上面に沿わせたダンプフレーム6の左端側となる基端側を連結して支架し、このダンプフレーム6と本体フレーム5との間に、トラクタ側等の油圧装置から油圧ホース(図示省略)を介して導かれる油圧により作動する油圧シリンダ60を渡架することで(図11・図12)、この油圧シリンダ60によりダンプフレーム6が支点軸S中心に機体の左方に向けて起立回動するようにしておき、このダンプフレーム6にベール支承台1の底面側に設けた支軸11を支持させておくことにより、ダンプフレーム6の起立回動により図11〜図15にあるようベール支承台1のダンプ回動が行なわれるようにしている。 【0018】ベール支承台1は、それの台枠10の底面の中心部位が、図6にあるよう、ダンプフレーム6に固定支架した前述の支軸11に軸受を介し回転自在に支架され、その支軸11のまわりに軸受を介して嵌装した減速ギヤ12の上面側を台枠10の底面に一体的に連結し、その減速ギヤ12の歯部に、ダンプフレーム6に装架した油圧モータM2により回転する小径のギヤ13を噛み合わせることで、この油圧モータM2の作動により支軸11中心とする旋回作動が行なわれ、また、台枠10内には、一端側が台枠10から突出する伝導軸14を軸支して、これにベベルギヤ15を固定装着し、これに噛み合うベベルギヤ16を前述の支軸11の台枠10内への突入端部に固定装着しておき、前述の伝導軸14の突出端部に設けた伝導スプロケット17を駆動側のローラR1の回転軸18に設ける伝導スプロケット19に伝導することで、油圧モータM2の作動によりベール支承台1を旋回させたときに駆動側のローラR1の駆動が行なわれるようにしてある。 【0019】そして、このベール支承台1と前述のダンプフレーム6との間には、油圧モータM2の作動による回転作動を停止させたときに、ロールベールBを支承する支承面を構成するようエンドレスの支承ベルトvをかけまわしたローラR1およびローラR2の軸芯線が、図4および図5にあるように、本体フレーム5の前後方向に正しく沿う状態において停止させるための停止位置の規制手段を、台枠10の底板に、支軸11を中心とする仮想円上に配位して開設しておく透孔と、ベール支承台1を所定位置に停止させたときにその透孔と対応するように配位して、ダンプフレーム6側にその透孔に対し嵌合するよう設けておくストッパーピンなどにより構成して設けておく。 【0020】この停止位置の規制は、ベール支承台1をダンプ回動させたときのダンプ回動の作動を利用して、ベール支承台1上においてラップし終えたロールベールBと本体フレーム5に装備せるフイルムブラケット3との間に張られるフイルムを切断するタイアンドカット装置7の作動が行なわれるように、そのタイアンドカット装置7をベール支承台1の台枠10に設ける場合にあっては、その台枠10のタイアンドカット装置7を設けた側が、ダンプフレーム6の回動支点となる支点軸Sと反対側において、本体フレーム5に固定して立設した支柱32に装架したフイルムブラケット3の近傍の所定位置を占める状態となって停止するように規制する。 【0021】このタイアンドカット装置7は、前述の図4および図5にあるように、ベール支承台1の台枠10に対し、停止位置の規制手段によりベール支承台1が停止したときに所定位置を占める部位に装着しておく機筺状の機枠70に、ベール支承台1がダンプ回動していくことで、それに支承しているロールベールBに向けてフイルムブラケット3から繰り出されたフイルム30の途中を受け入れるV字形のガイド71を設け、そのV字形のガイド71の谷部に、フイルム30を切断するナイフ72と、ゴム材等で形成してフイルム30の切断端部を保持せしめる保持盤73と、その保持盤73にフイルム30の切断端部を押し付ける押さえ部材74とを設けて構成することについては従来公知のものと同様であるが、機筺状の機枠70の内部には、図7に示しているように、V字形のガイド71の谷部に対応する部位に、そのV字形のガイド71のフイルム30をガイドする方向に対して直交する方向の軸杆状に形成したガイド部材75を、前記方向に沿い摺動自在に支架して、その方向の一方に向けてバネ76で付勢しておき、このガイド部材75の前記バネ76の付勢方向と反対側の端部に、前述のV字形のガイド71の谷部に配位して設けるナイフ72および保持盤73を固定装着し、また、このガイド部材75の前記バネ76の付勢方向側には、該ガイド部材75に対して自在にスライドするスライダー77を嵌装し、このスライダー77の前記保持盤73およびナイフ72と対向する側の端部に押さえ部材74を組み付け固定して、スライダー77がガイド部材75上をスライドすることで、この押さえ部材74がスライダー77と一緒に動いてナイフ72および保持盤73に対し進退するようにしてある。 【0022】そして、スライダー77には、図7乃至図10に示しているように、作動軸78により往復回動するリンク79が往復動リンク790を介して連繋してあり、そのリンク79が作動軸78により図8において反時計回りに回動することで、スライダー77をナイフ72および保持盤73から離れる方向に動かし、また、リンク79が時計回りに回動することで、スライダー77をナイフ72および保持盤73に向けて動かし、そのスライダー77に取り付けてある押さえ部材74を図9にあるよう保持盤73に当接する状態とし、さらに、スライダー77を押し込み側に動かして、ナイフ72および保持盤73が取り付けてあるガイド部材75をバネ76の付勢に抗して押し込み側に動かし、図10にある状態となるようにしてある。 【0023】このようにスライダー77を作動させるリンク79の作動軸78には、図7にあるように、それの上端部に連結したアーム780の先端のバネ受781と機枠70に固定装設したバネ受782との間にコイルバネ783が渡架装着してあって、これにより作動軸78は、このコイルバネ783により図8において反時計回りに回動するよう付勢され、それにより常態においては、アーム780が機枠70に設けておく調整ネジ784に衝合して回動がストップする状態に保持されている。 【0024】また、作動軸78には、それの下端側に連結リンク785が連結し、それに連結ロッド786の一端が連繋し、そのロッド786の他端側が、ベール支承台1の台枠10の下面側に支軸787を介し旋回自在に軸支した回動アーム788の一方のアームの回動端部に連結し、その回動アーム788の他方のアームの回動端部にはベアリング789が軸支してある。 【0025】また、ベール支承台1を支架するダンプフレーム6には、図56および図57に示しているように、回動軸791により回動することで、前述のベアリング789に当接して回動アーム788を回動させるレバー792を軸支し、これの回動軸791に設けた作動アーム793と、ダンプフレーム6を起伏回動させる油圧シリンダ60のシリンダ600との間に、バネ794を張設して、ダンプフレーム6が油圧シリンダ60のロッド601を伸長させる作動により図57にあるようにダンプ回動して、バネ794の力が増大してきたときに、レバー792がベアリング789を押し込んで回動アーム788を回動させ、それによりリンク79がコイルバネ783のバネ圧に抗して回動し、そのコイルバネ783に作動軸78に対し死点越えを行なわせて、そのコイルバネ783により付勢するリンク79の回動方向を切り換えることで、図10に示している状態となって、タイアンドカット装置7のフイルム30の切断とそのフイルム30の切断端部の保持の作動が完了し、コイルバネ783によりこの状態に保持されるようにしてある。 【0026】このタイアンドカット装置7のフイルム30の端部を挟持する状態は、ダンプフレーム6のダンプ回動を復元させて、ベール支承台1にロールベールBを載架し、そのベール支承台1を回転させてラップリング作業を行なうときに、ベール支承台1が数回回転したところで、ダンプフレーム6に設けておくリセット金具(図示省略)が前述の回動アーム788に設けたベアリング789に衝合してその回動アーム788を回動させることで、リセットされて図8の状態に戻るようにしてある。 【0027】これにより、フイルムブラケット3から繰り出されるフイルム30が、ベール支承台1をダンプ回動させていくときに、そのベール支承台1に設けたタイアンドカット装置7により、ベール支承台1上のロールベールB側に巻き付けられた側が切り離され、フイルムブラケット3に装填されている巻束31から繰り出されている側の切断端部が押さえ部材74と保持盤73との間に保持される状態となる。 【0028】リンク79の回動によるスライダー77を押し出すストロークは、図9の如く押さえ部材74を保持盤73に圧接させた状態において、さらに保持盤73を押し込んでいくように設定してあって、図9の状態となった後も、リンク79がさらにスライダー77を押し出す側に回動して、スライダー77に組み付けられている押さえ部材74をさらに、押し込み、これにより、保持盤73を組み付け支持している軸杆状のガイド部材75を、保持盤73ごとバネ76の付勢に抗して押し出し側に押し出し、図10にあるようにガイド部材75を押し込んだ状態とし、押さえ部材74と保持盤73との間に挟持しているフイルム30の切り離し端部を、この押し縮められたバネ76の復元力で保持するようになる。 【0029】このときのバネ76の復元力により押さえ部材74と保持盤73との間に作用させる挟持圧となるバネ圧は、ガイド部材75に設けたバネ受け座板750がガイド部材75に嵌挿しておくストッパ−カラー751に衝合して、それ以上のリンク79の押し出し側への回動を規制するようになることで、このストッパーカラー751の長さにより調整される。 【0030】これにより、ベール支承台1上においてラップ作業を終えたロールベールBは、ダンプフレーム6を起立回動させてベール支承台1をダンプ回動させることで、ロールベールBに巻き付けたストレッチフイルム30の繰出し側がタイアンドカット装置7側から切り離されて、ラッピングされた状態となってベール支承台1から放出されていくようになる。 【0031】しかして、このように構成されるラッピングマシンAの機体には、それに装架したベール支承台1を図12の如くダンプ回動させて、ラッピングし終えたロールベールBを放出していく側に、アームcの先端に軸支したアームローラR3を、図13にあるようにダンプ回動したベール支承台1から転動して放出されていくロールベールBの周面に対し外側の下方から当接していくように配設しておき、これにより、ベール支承台1のダンプ回動により転動して放出されていくロールベールBを、ベール支承台1の支承面から離れた放出途上において、このアームローラR3とベール支承台1に並列軸支してあるローラR1・R2のうちの放出回動側に位置するローラR1とで共同して支承させるようにする。 【0032】このとき、ベール支承台1の側には、それの台枠10に、放出回動側の前記ローラR1よりも外側に位置する部位に補助ローラR4を設けておいて、ダンプ回動により放出されていくロールベールBを、その放出工程の途中において、一たんアームローラR3と補助ローラR4とで支承して保持するようにしてよい。 【0033】このアームローラR3を軸支するアームcは、本体フレーム5に支点軸S中心に起立回動自在に装架しておく前述のダンプフレーム6の回動端側に、上方に向け立上がる支柱部6aを設けておいて、その支柱部6aの上端部に支軸6b中心に上下に回動するように連結装架し、アームcと支柱部6aとの間に渡架する油圧シリンダ等の作動機構6cにより、このアームcが支柱部6aに対し回動するようにしておくことにより、図13および図14にあるよう、ベール支承台1のダンプ回動により転げ出てきたロールベールBを、アームローラR3とベール支承台1に設けた一対のローラR1・R2のうちの放出側に位置するローラR1または台枠10の放出回動側に軸支した補助ローラR4とで支承する状態に保持せしめたところで、アームcを外側に回動させてアームローラR3をローラR1または補助ローラR4との間隔を拡げるように外側に動かすことにより、ロールベールBを静かに圃場面に放出していけるようにする。 【0034】このアームローラR3により、ロールベールBを圃場面に放出される直前の位置に一たん保持せしめる作動は、本体フレーム5のロールベールBを放出する側に、立て降ろしアーム4を突出させておいて、これによりベール支承台1のダンプ回動により放出するロールベールBを、それの軸芯線の方向が上下方向となる姿勢として圃場面に放出させる場合に、図16から図20にあるように、順次ダンプ回動していくベール支承台1から転動して放出されていくロールベールBが、図19にあるよう立て降ろしアーム4の上面に載った状態位置において軽く保持し、その状態でロールベールBが立て降ろしアーム4中心に反転していくようにするから、ロールベールBを立てた姿勢に変換させながら放出するときの姿勢の変換作動を安定させるようになる。 【0035】このとき、アームcの先端の両側に、それぞれが独立して回転するよう設けてあるローラR3・R3および、台枠10の張出部に、軸方向に2分してそれぞれが独立して回転するようにしてある補助ローラR4・R4は、ロールベールBがそれの巾方向の略中心を中心として反転するときに、それぞれ逆向に回転するようになって、ロールベールBの周面にラップしたフイルム30とローラR3および補助ローラR4との間に無理な摺擦が生じるのを防止するようになる。 【0036】また、本発明手段においては、上述した如く、ラッピングし終えたロールベールBを、ベール支承台1のダンプ回動により放出する際に、それの軸芯線の方向が上下方向となる立てた姿勢に変換させるため、機体からロールベールBの放出側に突出する状態に引き出しておく立て降ろしアーム4は、それを引き出す作動が、ベール支承台1をダンプ回動させる作動に連動して自動的に行なわれるようにしている。 【0037】このため、立て降ろしアーム4は、それの基端部4aを、図21および図22に示しているよう、本体フレーム5のロールベールBを放出する側に位置する部位に装設しておく取付座53に装脱自在に組み付けた取付ブラケット54に対して嵌合するよう側面視においてチャンネル状に形成し、これに上下に透通する透孔40・40を開設しておき、この基端部4aを、それに開設した透孔40・40が、前記取付ブラケット54の突出端部に設けた上下方向の軸筒55に一致する状態に取付ブラケット54に嵌合させて、透孔40・40と軸筒55とに竪方向の連結ピン41を挿通することで、この立て降ろしアーム4を本体フレーム5に対し前記連結ピン41を中心として自在に回動し、図4において実線に示しているように本体フレーム5のベール放出側の側面に沿う格納状態位置と、同図4において破線に示している突出状態位置とに切り換わっていくようにする。 【0038】そして、この立て降ろしアーム4の基端部4aの上面には、図23および図24・図25にあるように、前記連結ピン41中心に自在に回動する作動板42を重合し、その作動板42に、連結ピン41の放射方向に可動で、連結ピン41中心の回転方向には係合溝43により規制されるクラッチピン46を設けて、バネ45により係合溝43内に嵌入するよう連結ピン41に向け付勢し、この連結ピン41と嵌合する嵌合溝44を、立て降ろしアーム4の基端部4aの周縁に形設し、この連結ピン41の係合溝43および嵌合溝44への嵌合により作動板42と基端部4aとを連結ピン41中心とする回転方向に連結して、この作動板42の前記連結ピン41に対し偏心させた部位に、図26および図27に示している如く、作動ロッド47の一端側を連結し、その作動ロッド47の他端側を、ダンプフレーム6のダンプ回動に連動して作動する駆動機構8に連繋することで、ダンプフレーム6の作動により駆動機構8が作動して立て降ろしアーム4の出入作動が行なわれるようにし、かつ、立て降ろしアーム4の基端部4aの周縁には、前記嵌合溝44を設けた部位の両側に、連結ピン41中心とする仮想円に略沿う円弧状のガイド縁44a・44aを設けておいて、突出させた立て降ろしアーム4に過大な負荷がかかったときに、クラッチピン46がバネ45の付勢に抗して嵌合溝44からガイド縁44a・44a上に乗り出すことで、立て降ろしアーム4および機器に生ずる破損を防止するようにしている。 【0039】この、立て降ろしアーム4の基端部4aに重合せる作動板42は、立て降ろしアーム4に過大な負荷がかかったときに、その負荷を基端部4aと作動板42との間において遮断し、立て降ろしアーム4およびそれの軸支部等に生ずる破損を防止するための安全対策として設けたものであり、これを省略して、作動ロッド47の一端側を、立て降ろしアーム4の基端部4aに対し直接に連繋させるようにする場合がある。 【0040】また、駆動機構8は、例えば、油圧シリンダを用い、それの伸縮作動するロッドを作動ロッド47として作動板42または立て降ろしアーム4の基端部4aに連繋し、その油圧シリンダを、ダンプフレーム6のダンプ回動の動作に連動して作動するよう制御するようになるなど、適宜の手段を用いてよいものであるが、本発明の実施例においては、ベール支承台1をダンプ回動させるダンプフレーム6の運動自体を利用することで、新たな油圧回路を付加することなく、立て降ろしアーム4の出入作動を駆動する駆動機構8の作動が行なわれるようにしている。 【0041】この駆動機構8は、前述の図21の分解図にあるように、まず、略方形の盤状のカムベース81を形成して、それの表面側の壁面の周縁部に、図28にあるよう半円弧状のガイド壁80を設けて、これを、それの円弧状のガイド壁80が、支点軸Sを中心とする仮想円弧に略沿う状態に配位して、前述の図26にあるようにダンプフレーム6の側面に組付ボルト82を介して一体的に組み付け、ダンプフレーム6が支点軸S中心にダンプ回動したときに、それと一緒にこのカムベース81が前記支点軸S中心に回動していくようにする。 【0042】そして、このカムベース81の隣側位置には、本体フレーム5に固定装設せるブラケット56に、軸560中心として前述の作動ロッド47の作動方向に揺動回動するコントロールアーム83を配設しておいて、それの回動端側にカムローラ84を軸支し、このカムローラ84を前述のカムベース81に設けた円弧状のガイド壁80の内面側に当接して、ダンプフレーム6がダンプ回動したときに、このカムローラ84が弧状のガイド壁80の内面側に接して転動するようにする。 【0043】このコントロールアーム83の回動端部に設ける前記カムローラ84の支軸85は、コントロールアーム83からカムベース81に対し反対側に突出させて、この突出端部850を、前述の作動ロッド47の他端側に設けた連結リンク470の連結穴471に嵌挿し、コントロールアーム83を作動ロッド47に連繋し、また、この支軸85と本体フレーム5との間に、コントロールアーム83を、前記軸560中心に図26において時計回りの方向に回動させるよう付勢するガススプリング89を設ける。 【0044】また、カムベース81には、それの円弧状のガイド壁80と前述のダンプフレーム6の支点軸Sとの中間で、円弧状のガイド壁80のほぼかなめとなる部位に、前記カムローラ84の支軸85と平行するカム軸86を固定装設し、これに、このカム軸86から円弧状のガイド壁80の内面側に向けた突出する長いアーム状のカム87を前述の図28にあるように回転自在に遊嵌軸支する。 【0045】このカム87は、それのカム軸86からの突出長さを、先端側が円弧状のガイド壁80の内面側に届く長さに形成してあり、上面側は浅い凹面のカム面87aをなし、また先端側の下面側は基端側に向かうテーパ面のカム面87bに形成してある。 【0046】このため、このカム87は、ダンプフレーム6が折り畳まれた常態位置にあり、これにより、カムベース81が図30および図26の状態にあるときは、自重により先端側がカム軸86中心に下降回動することで、先端側をカムベース81のガイド壁80の内面側に当接して、略水平な姿勢に保持される。 【0047】このとき、立て降ろしアーム4が前述の図26にあるよう本体フレーム5のダンプ放出側の側面に沿う状態位置にあり、これにより、作動ロッド47が引き込まれた状態となって、連結リンク470を本体フレーム5側に引き込ませ、コントロールアーム83を本体フレーム5の内側に向け傾斜回動させた状態にあるとすると、このコントロールアーム83の回動端側に軸支してあるカムローラ84は、図30で鎖線に示して図31にて実線に示しているようこのカム87の上面側の上方においてガイド壁80の内面側に当接して、コントロールアーム83をガイド壁80に向け傾斜した姿勢に保持している。 【0048】この状態において、ダンプフレーム6を起立回動させていくと、それと一緒に支点軸S中心に回動するカムベース81の回動作動で、先端側がガイド壁80に当接してカム軸86中心とする下降回動が阻止されているカム87が、順次支軸85から立ち上がる方向に回動することにより、図31にあるようそのカム87の上面側のカム面87aにカムローラ84が載る状態となり、引き続いてのカムベース81の回動で、図32にあるよう、そのカムローラ84を支軸85に向け順次傾斜する姿勢となってくるカム87の上面側のカム面87aですくって、そのカム面87aに沿いカム87の基端側に動かし、このカムローラ84を軸支しているコントロールアーム83を支軸85中心に支点軸Sに向け回動させていく。これにより、コントロールアーム83に支軸85を介して連繋する作動ロッド47が順次押し出されて、立て降ろしアーム4を連結ピン41中心に回動させて突出位置に突出させいく。 【0049】さらに、ダンプフレーム6が起立回動して、これにより、カム87が図33にあるよう略直立した姿勢となると、カムローラ84は、カム87の基端側の上面に形設しておいたカム面87cと、カムベース81の上縁部位に形設しておいた第2のガイド壁88との間に位置し、コントロールアーム83を最も支点軸S側に回動させた状態となる。 【0050】この状態のとき、立て降ろしアーム4は、本体フレーム5に対し平面視において略直角の角度で突出した姿勢となり、カムローラ84がカム面87cと第2のガイド壁88との間に位置して、支点軸S側およびガイド壁80側の両方に動かないことで、立て降ろしアーム4を突出させた状態位置に固定させた状態とする。 【0051】そして、この状態は、ダンプフレーム6の起立回動の角度が、略60度〜70度の間であり、ダンプフレーム6は、さらに起立する側に回動する。この起立回動が進み、略85度程度となると、カム87は、図34にあるように、カム軸86中心に先端側が支点軸S側に倒れた姿勢となることで、カムローラ84はカム面87cから脱出する。 【0052】これにより、コントロールアーム83は、カムローラ84の支軸85の突出端部850に連繋させおくガススプリング89の復元作動で、カムローラ84がガイド壁80の内面側に当接する姿勢になり、このコントロールアーム83の復元作動で立て降ろしアーム4は格納位置に戻る。 【0053】次に、この状態から起立回動させたダンプフレーム6を倒伏回動させていくと、カム87は、図35にあるよう直立した姿勢となった後、図36にあるようガイド壁80に向け倒伏するよう回動し、それの先端側の下面がカムローラ84の上面に乗る状態となる。 【0054】次いで、ダンプフレーム6がさらに、下降回動すると、カム87は、それの先端側のカム面87bがカムローラ84に当接することで、カム87がカム軸86中心に回動することにより図37にあるよう、カムローラ84がカム面87bとガイド壁80との間を上方に抜けていくようになって、図38にある状態となり、図30の最初の状態に戻る。従って、ダンプ回動したダンプフレーム6の復元回動は、立て降ろしアーム4を格納位置に戻した状態において、その立て降ろしアーム4の出入作動に係わりのない状態で行なわれる。 【0055】しかして、本発明手段においては、上述の駆動機構8のカムベース81に、カム軸86により軸支するカム87の作動を利用して、駆動機構8を非作動状態とし、立て降ろしアーム4を格納位置に保持せしめた状態のまま、ダンプフレーム6のダンプ回動(起立回動)およびそれの復元回動(倒伏回動)が行なわれるようにして、ラッピングマシンAにより、ロールベールBをそれの軸芯線の方向が横方向となる姿勢として、それの積み降ろし、運搬を行なう通常作業に適応する形態に切り換えるための切換機構9が組み込まれる。 【0056】この切換機構9は、前述の図28に示している如く、前述の駆動機構8のカムベース81の上縁部位に、透孔90を開設して、ここに、摺動自在に作動杆91を嵌挿し、それのカムベース81の裏面側に突出する部位に、短冊状に形成した切換レバー92を一体的に連結して組み付け、これの遊端側に、カムベース81に向けて突出する切換ピン93を設け、この切換ピン93を、カムベース81の表面側に設けてある第2のガイド壁88の上端部と円弧状のガイド壁80の上端部との間で、カム軸86中心に回動するカム87の先端側と対応する部位に開設しておく窓穴94から、カムベース81の表面側に突出させる。そして、前述の短冊状の切換レバー92と作動杆91に設けたバネ受910との間にバネ95を介装して、切換レバー92をカムベース81の裏面側に向け付勢することで、この切換ピン93が、前述した位置において窓穴94からカムベース81の表面側に突出した状態に保持せしめておき、前述の作動杆91を、それに連繋するワイヤー96等の牽引によりこの切換ピン93が引き込む状態となるようにすることで構成している。 【0057】この切換機構9は、ベール支承台1をダンプフレーム6の回動でダンプ回動させて、ラッピングし終えたロールベールBを放出させる際に、そのロールベールBを立てた姿勢に変換させながら放出する場合には、切換ピン93を、カムベース81の表面側に突出させた状態に放置しておく。 【0058】これにより、ダンプフレーム6をダンプ回動させたとき、それにより一緒に支点軸S中心に回動するカムベース81の作動により、カム87が図30から図33にあるようにカム軸86中心に起立回動してカムローラ84をすくい上げ、立て降ろしアーム4を突出する位置に動かし、ダンプ回動するベール支承台1から放出されるラッピングし終えたロールベールBを、突出してきた立て降ろしアーム4により軸芯線の方向が上下方向となる立てた姿勢に変換させて圃場面に放出していき、放出を終えたところで、コントロールアーム83に軸支してあるカムローラ84が、図33・図34にあるようカム87の基端側を経てカム軸86の下方に抜けでて、ガススプリング89の作動によりコントロールアーム83を戻し、立て降ろしアーム4を格納位置に引き込める。 【0059】そして、ダンプ回動させたダンプフレーム6を復元回動させると、図35〜図38に示す順にカムベース81およびカム87が動くことで、最初の状態に戻り、再び、ダンプフレーム6をダンプ回動させたときに立て降ろしアーム4を突出位置に動かしていくようになる。 【0060】次に、ダンプフレーム6のダンプ回動の際に、立て降ろしアーム4の突出がないようにするときは、作動杆91を牽引して、切換ピン93をカムベース81の表面側から引き込ませた状態としておいて、ダンプフレーム6をダンプ回動させるか、手動操作によりカム87を上方に回動させて、カム87をそれの先端が第2のガイド壁88に当接した状態とし、この状態において作動杆91の牽引を解除し、切換ピン93がカムベース81の表面側に突出する状態に戻す。 【0061】これにより、カム87は、図39にあるように、先端のカム面87bが切換ピン93に衝合することで下降側への回動が阻止され、ダンプフレーム6のダンプ回動の際に、図40・図41・図42・図43の順に作動し、また、ダンプフレーム6の復元回動の際には、図44・図45・図46・図47の順に作動するようになって、カムローラ84をすくい上げることがなく、従って、立て降ろしアーム4を格納位置に保持したままダンプ回動およびそれの復元回動が行なえる状態となる。 【0062】このように構成せる本発明によるラッピングマシンのベール放出装置は、切換機構9を作用させない状態においては、ベール支承台1の上に、ラッピングしようとするロールベールBを、圃場面から拾い上げて載架しようとするときは、図48に示す状態からダンプフレーム6をダンプ回動させることで、ダンプフレーム6の支柱部6aの上端側に連結してあるアームcを図49にあるように伸ばして、その状態からアームcを屈曲させながらダンプフレーム6を復元回動させることで、このアームcおよびそれの先端のアームローラR3を用いることでロールベールBの拾い上げと載架が行なえるようになる。 【0063】この拾い上げたロールベールBに対してフイルム30を巻き付けるラッピング作業が終了し、そのラッピングし終えたロールベールBを放出するときは、図50に示す状態からダンプフレーム6をダンプ回動させる。このとき、切換機構9の作動でカム87が作用する状態としておけば立て降ろしアーム4は、そのダンプ回動に連動して突出してきて、そのダンプ回動の角度が60度〜70度となったときに、所定の突出位置を占め、図33にあるようその位置に保持されるようになる。 【0064】そこで、さらにダンプ回動させると、ベール支承台1上のロールベールBが、アームc先端のアームローラR3により外側から抱え込まれた状態でベール支承台1から転げ出て、図52にあるように、アームローラR3をベール支承台1の台枠10に設けた補助ローラR4とで軽く抱持された状態に移行して、その状態で図51で鎖線で示し、図52で実線に示しているように突出している立て降ろしアーム4の上に載るようになり、ロールベールBは、このアームR3と補助ローラR4とで軽く抱持された状態で立て降ろしアーム4を支点として図53にあるように反転回動し、図54・図55にあるように立てた姿勢となって圃場面に放出されていくようになる。 【0065】このときの、立て降ろしアーム4を、ロールベールBの反転回動の支点として配位する位置は、図53において、ロールベールBの軸線方向のロール巾D、そのロールベールBの重心位置をG、立て降ろしアーム4の重心位置Gに対する軸方向の偏位量をdとすると、その偏位量dをロール巾Dに対し、約10〜30%となる範囲内に設定し、また、立て降ろしアーム4の圃場面GLからの高さTを、ロール巾Dの約25%となるように設定することが、ロールベールBを最も立ち易いようにする。 【0066】また、切換機構9を作用させて、カム87が作動しないようにしておけば、図48〜図50の作動が立て降ろしアーム4を格納位置に保持せしめた状態で行なわれるようになる。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によるラッピングマシンにおけるベール放出装置は、ベール支承台をダンプ回動させて、そのベール支承台上のロールベールを圃場面に放出するときに、そのロールベールを、ベール支承台の支承面と圃場面との中間位置に一たん保持して安定させ、その状態位置から放出していけることから、ロールベールの放出が所望の場所に安定して行なえ、かつ、放出するロールベールを、立て降ろしアームにより立てた姿勢に変換させて放出するときに、ロールベールを立て降ろしアーム上において軽く押さえた状態として反転させていけることで、姿勢変換のための反転回動が適確に行なえるようになる。 【0068】また、立て降ろしアームを格納位置から所定位置に突出させる作動が、ロールベールを放出するようベール支承台をダンプ回動させる運動に連動して行なわれるから、ベールを立て降ろしする作業の際に簡単に行なえるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ
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| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065053 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−253042(P2002−253042A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−52271(P2001−52271) |
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