| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 周一
【氏名】堤 幸二
【氏名】有本 敬
【氏名】福井 祐己
【氏名】近藤 博幸
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| 【要約】 |
【課題】サイドカバーを取り付ける際に、清掃口が開口していれば作業者に開口状態であると確実に認識させ、清掃口が開口した状態のまま刈取作業を開始してしまうのを防ぐ。
【解決手段】一番物回収部の清掃口蓋と二番物回収部12の清掃口蓋16とを開閉操作可能な操作レバー20を備え、清掃口蓋16を閉じ操作した状態における操作レバー20を固定可能に構成するとともに、固定状態の操作レバー20に、サイドカバー22を係止連結するための係止部20aを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置の横側部を覆うサイドカバーを着脱自在に設けるとともに、穀粒を揺動選別する揺動選別装置の下方に、一番処理物を搬出する一番物回収部と、二番処理物を搬出する二番物回収部とを配置し、かつ、一番物回収部と二番物回収部との底部に清掃口を設け、これらの清掃口に開閉自在な清掃口蓋を夫々備えてある脱穀装置であって、前記清掃口蓋を開閉操作可能な操作レバーを備え、清掃口蓋を閉じ操作した状態における前記操作レバーを固定可能に構成するとともに、固定状態の操作レバーに、前記サイドカバーを係止連結するための係止部を設けてある脱穀装置。 【請求項2】 前記操作レバーの横軸芯周りの上下方向への揺動操作によって前記清掃口蓋を開閉操作するように構成するとともに、操作レバーを脱穀装置側板に沿った格納姿勢と、脱穀装置外方に張り出した操作姿勢とに切換え揺動可能に構成してある請求項1記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒を揺動選別する揺動選別装置の下方に配置した一番物回収部と二番物回収部との底部に清掃口を設け、これらの清掃口に開閉自在な清掃口蓋を夫々備えてある脱穀装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、一番物回収部及び二番物回収部に残存する穀粒や枝付き籾などの除去や、スクリューコンベアのメンテナンスを行うために、一番物回収部と二番物回収部とに備えた清掃口に清掃口蓋を設け、この清掃口蓋を開閉操作する操作レバーを備えたものが知られている。そして、残留物の除去やメンテナンス作業から刈取り作業に移る際に、清掃口蓋を閉め忘れるのを防ぐために、清掃口蓋を開き操作した状態の操作レバーを外方に位置させ、この操作レバーによってサイドカバーの取り付けを妨害することで、サイドカバーを取付けにくくして操縦者に清掃口が開口状態であると気付かせるものが考えられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のものであると、サイドカバーを取り付ける際に操作レバーによる抵抗はあるものの、この抵抗に気付かないままサイドカバーを取付けてしまうと、清掃口が中途半端に開いた状態で刈取り作業を行ってしまうおそれのあるものであった。 【0004】本発明の目的は、サイドカバーを取り付ける際に、清掃口が開口していれば作業者に開口状態であると確実に認識させ、清掃口が開口した状態で刈取作業を開始してしまうのを防ぐ点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔構成〕本発明の請求項1にかかる特徴構成は、脱穀装置の横側部を覆うサイドカバーを着脱自在に設けるとともに、穀粒を揺動選別する揺動選別装置の下方に、一番処理物を搬出する一番物回収部と、二番処理物を搬出する二番物回収部とを配置し、かつ、一番物回収部と二番物回収部との底部に清掃口を設け、これらの清掃口に開閉自在な清掃口蓋を夫々備えてある脱穀装置において、前記清掃口蓋を開閉操作可能な操作レバーを備え、清掃口蓋を閉じ操作した状態における前記操作レバーを固定可能に構成するとともに、固定状態の操作レバーに、前記サイドカバーを係止連結するための係止部を設けてある点にある。 【0006】〔作用〕上記構成によれば、清掃口蓋の閉じ操作による清掃口が閉口した状態における操作レバーに、サイドカバーを係止連結する係止部を構成しているため、操作レバーを清掃口が閉口する位置に操作し、操作レバーを固定している状態であればサイドカバーを機体に係止固定することができるが、操作レバーを清掃口が開口する位置に操作するとサイドカバーを係止する位置に係止可能な部材がないため、サイドカバーを機体に取付けることができない。 【0007】〔効果〕従って、請求項1の発明によると、清掃口が開口している状態でサイドカバーを取り付けて刈取り作業に移ろうとしても、サイドカバーが取り付けられないことから清掃口が開口した状態であると認識することができ、清掃口蓋の閉め忘れを防ぐことができる。 【0008】〔構成〕本発明の請求項2にかかる特徴構成は、請求項1記載のものにおいて、前記操作レバーの横軸芯周りの上下方向への揺動操作によって前記清掃口蓋を開閉操作するように構成するとともに、操作レバーを脱穀装置側板に沿った格納姿勢と、脱穀装置外方に張り出した操作姿勢とに切換え揺動可能に構成してある点にある。 【0009】〔作用・効果〕上記構成によれば、清掃口蓋の開閉操作を操作レバーの上下方向への揺動操作によって行うため、体重をかけて操作レバーを操作するなどして、操作レバーに対して力が入れやすくなり、横揺動する場合に比較して操作を行いやすい操作レバーの操作構造を得ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、コンバインに搭載している本発明を適用した脱穀装置を示している。この脱穀装置はフィードチェーン1で挟持搬送されてきた刈取穀稈を脱穀処理する扱胴2を扱室3に軸支し、この扱胴2の下方で脱穀した処理物を漏下処理する受網4を張設する脱穀部Aと、脱穀処理物を後方に揺動移送しながら篩い選別ならびに風選別処理し、選別処理物を一番処理物(穀粒)と二番処理物(枝付き籾等)とに分けて回収する選別部Bとを備えて構成している。 【0011】前記選別部Bは、受網4の前部から漏下した処理物を穀粒とわら屑とに比重選別しながら後方へ移送するグレンパン5、グレンパン5や受網4からの処理物を篩い選別するチャフシーブ6、穀粒を篩い選別するとともに唐箕10からの選別風で風選別処理するグレンシーブ7、扱室3の後端からの処理物をわら屑と回収可能な脱穀粒とに選別処理するストローラック8、等をそれぞれ選別ケース9に設け、この選別ケース9を一定ストロークで前後に揺動駆動するように構成している。グレンシーブ7から漏下した一番処理物は、貯留タンク(図示せず)に搬出する一番スクリューコンベア11bを設けた一番物回収部11に回収し、チャフシーブ6の後端から落下した刺さり籾や枝付き籾等の二番処理物を二番スクリューコンベア12b、二番物還元装置13を介して選別上手側に還元して再処理させる二番物回収部12に回収する。そして、塵埃は、排塵ブロア14の吸引によって選別風と共に機外に排出するように構成している。 【0012】次に、一番物回収部11について詳しく説明する。図2に示すように、前記一番物回収部11の底部に位置する脱穀装置の底面板25には、長手方向に沿って清掃用、並びにメンテナンス用の清掃口15が開口した樋部25bを形成するとともに、この樋部25bに前記清掃口15を塞ぐための清掃口蓋16をその後端部における横軸芯X1周りに揺動自在に支持してある。又、前記2番物回収部12の樋部25cにも、一番物回収部11と同様に清掃口15、並びに清掃口蓋16を備えてあり、清掃口蓋16の揺動箇所が前端部の横軸芯X2周りとなる以外は、一番物回収部11と略同じ構造である。 【0013】次に、清掃口蓋16の揺動操作する構造について説明する。図2に示すように、一番物回収部11と二番物回収部12との間に、操作軸17を左右の脱穀装置側板にわたって架設するとともに、この操作軸17の左側板18より左外側に突出させた突出部に、操作軸17の軸芯Y周り、並びにこの軸芯Yに直交する軸芯Z周りに揺動操作自在な操作レバー20を備えてある。また、操作軸17の左側板18内に位置する中間部には、操作軸17と一体に回動する揺動プレート19を固設するとともに、揺動プレート19の夫々端部は、コイルばねで構成したリンク機構21によって清掃口蓋16の遊端側と連動連結してある。そして、操作レバー20には、一本のパイプ材を屈曲形成して中間部を機体横外側に膨出させた係止部20aを形成するとともに、先端部を左側板18に係止固定する固定部20bを形成してある。 【0014】上記のように構成することによって、前記操作レバー20を軸芯Y周りに揺動操作することによって、操作軸17が回動し、この回動に伴う揺動プレート19の揺動によってリンク機構21を介して前記清掃口蓋16を開閉操作する。つまり、図3に示す清掃口15がそれぞれ開口している状態で、操作レバー20を軸芯Y周りに上方に揺動操作すると、揺動プレート19が左側面視で反時計周りに回転し、それぞれの清掃口蓋16をリンク機構21によって押し上げて清掃口15が閉口する脱穀姿勢となる。また、図2に示す清掃口15がそれぞれ閉口している状態で、操作レバー20を軸芯Y周りに下方に揺動操作すると、揺動プレート19が左側面視で時計周りに回転し、それぞれの清掃口蓋16をリンク機構21によって引き下げて清掃口15が開口する清掃姿勢となる。また、前記操作レバー20を軸芯Z周りに揺動することで、図4に示す操作レバー20を左側板18に沿わせた格納姿勢と、図5に示す機体外方に張出したレバー操作の行いやすい操作姿勢とに切換えることができる。 【0015】そして、左側板18の下端に位置するフランジ部18aには、前記操作レバー20の固定部20bを係止固定する係止孔18bを形成してある。従って、清掃姿勢の操作レバー20を係止孔18bに固定するには、操作レバー20を上方に揺動操作して清掃口蓋16を閉じ操作し、リンク機構21の付勢に抗して更に上方に操作して操縦レバー20の先端をフランジ部18aより上方に操作しながら、左側板18に沿わせた格納姿勢に揺動操作し、その後に固定部20bを係止孔18bに係止固定する。尚、係止固定した状態の操作レバー20は、左側板18に沿う格納姿勢であり、かつ、清掃口15が閉口する脱穀姿勢であるとともに、リンク機構21によって下方に付勢してある。 【0016】次に、脱穀装置の横側部に付設しているサイドカバー22について説明する。図6に示すように、サイドカバー22を上部カバー23と下部カバー24とで構成しており、上部カバー23でフィードチェーン1を覆い、下部カバーで左側板18の外側に配備しているベルト伝動機構27を覆うようにそれぞれを着脱自在に取付けてある。そして、下部カバー24は、内面側に上部の左右2箇所に備えた可動フック28と、下方右寄りの2箇所に備えた固定フック29とを備え、可動フック28を左側板18に設けた係合金具31に対して弾性的に付勢係合するように構成するとともに、下部カバー24の外面側から手動で可動フック28の離脱操作が可能に構成してある。 【0017】下部カバー24を脱穀装置の横側部に取り付けるには、脱穀姿勢であり、かつ係止固定した状態の操作レバー20の係止部20aに固定フック29を係止し、その後、下部カバー24を係止部20a周りに揺動させることにより、可動フック28を係止金具31に係合させて取付ける。つまり、下部カバー24の固定フック29を揺動する操作レバー20に係止する構造であるため、清掃口15を開口させた状態の操作レバー20に下部カバー24を装着しようとしても、係止部20aが係止可能な位置になかったり、強引に取り付けようとしても操作レバーが揺動してしまうために上手く係合させることができなかったりして、係止部20aは固定した状態でなければ係止部20aとして作用することができないものであり、サイドカバー22を取り付ける際に作業者に清掃口15が開口状態であると認識させることができる。 【0018】次に、唐箕10の風量調節構造について説明する。図7、図8に示すように、底面板25の唐箕ケース部25aには、機体前方に向けた開口部25dを形成しており、この開口部25dに付設した排風カバー32を揺動させることによって、この開口部25dから抜け出る排風量が調節操作され、もって、唐箕10から送出される選別風量を調節操作する構造となっている。 【0019】この排風カバー32は、支持軸33に半円状の規制部材34を取り付け、中間部にカバー部材35を固着するとともに、一端側に人為的なレバー操作や、チャフシーブ上の穀粒を検出するセンサの検出結果、等に基づいて揺動する連結部33aを形成してある。そして、唐箕ケース部25aには、支持軸33を支持するJ字形のブラケット36が左右両側の2箇所に付設してある。 【0020】排風カバー32を唐箕ケース部25aに取付けるには、図7(イ)に示すように、カバー部材35を支持軸33より上方に位置させて、規制部材34を唐箕ケース部25aに対して支持軸33の反対側に位置する状態で支持軸33をブラケット36に嵌入し、頭7(ロ)に示すように、支持軸33を左側面視で反時計周りに回転させることで、規制部材34が唐箕ケース部25aに接当し、支持軸33がブラケット36の奥に嵌入させて取付ける。よって、支持軸33は、カバー部材35が支持軸33より下方に位置する姿勢では、支持軸33のブラケット36からの抜け出しが規制部材34によって規制されており、操作レバーや自動制御等により排風量を調節するための揺動範囲では離脱不可能に設定してある。 【0021】〔別実施の形態〕上記実施の形態では、一本の操作レバーによって一番物回収部の清掃口蓋と二番物回収部の清掃口蓋との両方を開閉操作する構造としたが、それぞれの清掃口蓋に操作レバーを備え、別々に開閉操作する構造でも良い。 【0022】清掃口蓋を開閉操作する操作レバーの方向が縦軸芯周りでも良い。つまり、左側板に沿った格納姿勢から外方に張り出した操作姿勢に操作することによって、清掃口が開口するように構成しても良い。 【0023】下部カバーに備える固定フックは1箇所だけでもよく、また、2箇所の固定フックの一方を操作レバーに係止し、もう一方を脱穀装置の左側板に備えた係合金具に係止するようにしても良い。また、2本の操作レバーを備えた場合にはそれぞれの操作レバーに固定フックを係止するように構成する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成13年3月2日(2001.3.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−253040(P2002−253040A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−57888(P2001−57888) |
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